吉田所長 |
平成23年3月の東京電力福島第1原発事故に関し、産経新聞は17日、政府の事故調査・検証委員会が事故発生時に所長として対応に当たった吉田昌郎氏(25年7月9日死去)に聞き取り調査してまとめた「聴取結果書」(吉田調書)を入手した。
吉田氏への聴取は23年7月から11月にかけ、事故収束作業の拠点であるサッカー施設「Jヴィレッジ」と第1原発免震重要棟で計13回、延べ27時間以上にわたり行われた。吉田調書はA4判で約400ページに及ぶ。
朝日新聞は、吉田調書を基に5月20日付朝刊で「所長命令に違反 原発撤退」「福島第1 所員の9割」と書き、23年3月15日朝に第1原発にいた所員の9割に当たる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第2原発へ撤退していたと指摘している。
ところが実際に調書を読むと、吉田氏は「伝言ゲーム」による指示の混乱について語ってはいるが、所員らが自身の命令に反して撤退したとの認識は示していない。
また、「退避」は指示しているものの「待機」を命じてはいない。反対に質問者が「すぐに何かをしなければいけないという人以外はとりあえず一旦」と尋ねると、吉田氏が「2F(第2原発)とか、そういうところに退避していただく」と答える場面は出てくる。
この記事の詳細はこちらから(゚д゚)!
【私の論評】世界最悪のロー・クォリティー・ペーパーの唯一の使い道は、クリティカル・シンキング(批判的思考)の養成講座だ!朝日はこれに最上の素材を提供することができる(゚д゚)!
吉田調書にもとづいたとされる朝日新聞の虚偽報道紙面 |
朝日新聞による吉田調書報道問題については、このブログでも以前紹介したことがありますので、その記事のURLを以下に掲載します。
朝日の吉田調書報道「なぜここまで日本人貶めるのか」と作家―【私の論評】恥知らず朝日新聞は本社を北京に移し、中韓のメディアになりなさい(゚д゚)!詳細は、この記事をご覧いただくものとして、私は当時の朝日による吉田調書にもとづくとされる虚偽報道に憤りを覚え、この記事を以下のように結びました。
世界中が褒め称えたフクシマ50。だが、朝日の報道は・・・・・・・。 |
朝日新聞は、福島50(正確には70)については触れず、一時第二原発に退避していて人々を逃亡したとして非難しているのです。当時の現場など、情報が錯綜していたりして、何が正確な情報なのかわからないものも多くあります。それに、吉田所長はどう考えても、第二原発に一時退避した人々を逃亡したなどと非難したということは全くないと思います。
こういう報道をして、日本の新聞に何のメリットがあるというのでしょうか? こんな内容を掲載するメディアはなくなっても良いと思います。日本を貶めるだけです。日本を貶める報道をすべきなのはどこのメディフでしょうか?それは、無論、日本のメディアではありません。中韓のメディアです。
恥知らず朝日新聞は本社を北京に移し、中韓のメディアになりなさい。
私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?先日の慰安婦問題に関する30年以上もたってからの訂正記事に関しても、 社長自らが歴史的事実であることから謝罪は必要ないと考えていると述べるなど、とんでもない対応をしています。
秋山耿太郎・朝日新聞社社長 2011年 |
しかし、ここで、朝日新聞に対して、罵詈雑言を並べたてて非難するようなことは避けたいと思います。
なぜなら、経営学の大家ドラッカー氏は、会社においては自分や他者の良い面を見出し、そこを伸ばすのが最上としていました。人は、自分のできることで、他の人にはできないことで、会社に貢献するのが最も良いこととしていました。
私もそうした目で朝日をみることにします。
そうした目で朝日をみると、朝日新聞は素晴らしいつかい方ができます。
そうです、クリティカル・シンキングの養成です。
クリティカル・シンキングとは、日本語では批判的思考(ひはんてきしこう)ということで、文字通りには批判的に考えることです。
Wikipediaより、その概要を以下に掲載します。
批判的思考は1930年代のアメリカの教育学において主張されはじめ、1960年代の教育の現代化にともない注目された。1970年代の基礎学力重視理論に一時忘れられるが、1980年代にまた再注目されたもので、アメリカの教育学、心理学などの分野で非形式論理学(形式論理学とは異なる一般の議論などにおける論理に関する学問)とも関連して形成された(非形式論理学#批判的思考との関係参照)。
日本では1970年代に井上尚美(東京学芸大学)らが導入しようとした。
「批判的思考」がどのような意味を持つかについては学者によって異なるが、たとえばD. F. Halpernは、批判とはあら探しではなく、理想的には思考過程を改善するための情報の提供をも意味し、批判的思考とは、複雑な判断、分析、統合、また省察的な思考や自己モニタリングを含み、文脈に敏感な高次元の思考技能としている。批判的思考の定義としては、望ましい結果を得る可能性を増大させるために認知的な技術や方略(方法)を用いることといった定義がある (D. F. Halpern)。またLeftonは批判的思考を「証拠を評価し、選択肢を検討し、結果を査定し、結論が意味があるかを決定すること」からなりたっているとしたうえで、バイアスを避け、評価的になり (be evaluative)、過度の単純化を避け、事実の関連性を決定し、事実を疑い、すべての議論を考慮すべきであるとする。
道田泰司の定義では、批判的思考とは、批判的な態度・懐疑によって触発され、創造的思考や領域固有の知識にサポートされる論理的な合理的な思考である。また道田は「見かけに惑わされず、多面的にとらえて本質を見抜くこと」と平易な定義を述べてもいる。
批判的思考のガイドライン
Wadeは批判的思考のガイドラインを次のようにまとめた
- 問いをたてる。
- 問題を定義する。
- 根拠を検討する。
- バイアスや前提を分析する
- 感情的な推論(「私がそう感じるから真実である」)を避ける。
- 過度の単純化はしない。
- 他の解釈を考慮する。
- 不確実さに堪える。
またLeftonは次のようにまとめている。
- 利用可能なもの、最初の思いついた答えに固執しない。
- あまりに早く一般化しない。
- 楽な解決に固執しない。
- 最初の答えに合致するような決定に固執しない。
- 一部の利用可能なアイデアや前提の検討だけに終始しない。
- 感情的にならない。
- もともともっている考えに固執せずに、オープンになること。
まさに、朝日新聞は上記のような考え方で読むと、非常に役立つと思います。新聞報道など、いくら注意していても、人間が作成するものである以上、どうしても思い違いや間違いなどが起こるものです。
しかし、朝日新聞においては、最初から意図して意識して、事実や虚偽を駆使し、日本を貶めることを使命として構成されています。それも、すぐにはそうとはわからない形で、掲載しようと努力しています。
そうして、これを読み解くのはさほど難しことではありません。基本的な事柄を知っていれば、すぐに批判的に読むことができます。
そこで、朝日新聞の過去の記事を高校や大学などで、クリティカル・シンキングの養成のために、体系的に用いるのです。
これは、素晴らしい学習体験になると思います。しかも、朝日新聞への批判はいくつもまとめられています。
これらをアーカイブにして、まとめ、問題とそれに対する解答例などをデーターベースとしてまとめます。
これらを若い世代の人びとが逐次アクセスできようにして、クリティカル・シンキングの養成講座を開催するのです。
これによって、若い世代の人びとが、本当の意味でのクリティカル・シンキングができるようになれば、日本は社会科学の分野でも秀でた存在になれる可能性が高いです。
そうして、朝日新聞や朝日新聞の記者などは、こうしたことを実現するために、中核的な役割を果たすのです。
最近、水着で街歩きをする若者が問題になっています。こうした問題などのクリティカル・シンキングにはもってこいだと思いますが、これが普通の報道であれば、それなりの陳腐な報道になるのでしょうが、朝日新聞がこれの特報でもやれば、どこかに日本人を過度におとしめるメッセージを潜ませたり、無理にも反日的な論評をするので、おそらく記事として、クリティカル・シンキングにはもってこいのものになるはずです。
それに、朝日は英語でもクリティカル・シンキングに非常に良い、素材を海外向けに提供していますから、これもただ英語を学ぶというだけでなく、クリティカル・シンキングを養成するするという立場からは見逃すことはできません。
私自身、朝日新聞は購読しておらず、意識的に読む時もありますが、それは、あくまでクリティカル・シンキングのためです。
というより、日本の大手新聞の記事を読むときには、そのような読み方をしています。
このような読み方、私も皆さんにおすすめします。
上記のように最初からクリティカル・シンキングのための体制が十分整えば良いですが、そうではない現在、注意すべき事柄があります。
それは、ある程度詳しい分野に関しては、クリティカル・シンキングの養成として用いることができるのですが、詳しくない分野については、そうではないということです。
なぜなら、ある程度、知識がある分野に関しては、読んだ事柄で腑に落ちないことがあれば、サイトなどで確かめることもできますが、そうではない分野の場合は、そもそも知識が少ないため、腑に落ちないなどということはなく、最初からそれを信じこんでしまう可能性が高いからです。
朝日の実体は、日本最悪のロー・クオリティー・ペーパーなのですが、それをハイ・クオリティー・ペーパーとして読んでいる可哀想なご老人も多数いらっしゃるようですが、このような人々は、このような落とし穴にはまり込んでいる人々なのです。
だから、あまり自信のない人は、やめておいたほうが良いでしょう。
それにしても、先に述べたように、朝日新聞の記事を最初から意図して、意識してクリティカル・シンキング養成のために用いたとしたら、素晴らしいことになると思います。
私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?
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