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2016年6月1日水曜日

【沖縄リポート】沖縄県民も違和感を覚える女性遺棄事件の政治利用 兼次映利加氏―【私の論評】惻隠の情を忘れた暴挙は、多くの日本人の共感を得ることはできない(゚д゚)!

【沖縄リポート】沖縄県民も違和感を覚える女性遺棄事件の政治利用 兼次映利加氏

島袋里奈さん(20)が行方不明になったときに沖縄県警が公開した顔写真
沖縄県うるま市で女性会社員(20)が遺体で見つかった事件で、元米海兵隊員で軍属のシンザト・ケネス・フランクリン容疑者(32)が死体遺棄容疑で逮捕された。容疑者は当初、暴行と殺害を認める供述をしていたと報じられた。事実なら、卑劣極まる犯行であり、同じ女性として絶対に許せない。厳罰を望みたい。ただ、事件の原因を「沖縄に米軍基地があるせいだ」とする流れには、県民の中にも違和感を覚える人は多い。

米軍普天間飛行場がある宜野湾市で電気工事会社を経営するAさんは「被害者がかわいそうだ。悔しいし残念でしようがない。ただ、このような事件があると盛り上がる『反基地運動』の先に、本当の平和があるのかは疑問だ」といい、続けた。

「日米同盟がアジアの平和と安定を守り、日本の成長を支えてきたのは事実だ。オバマ米大統領の被爆地・広島訪問でも分かるが、日米両国は悲惨な先の戦争を乗り越えて、世界のために協力している」

「例えば、県庁や警察に務める人間が事件を起こして『県庁はいらない』『警察はいらない』となるかといえば、そうではないはず。過剰な『基地反対運動』は、子供たちの判断力や自立心を奪いかねない」

沖縄メディアの中には「日米両政府の沖縄差別」といった表現を使って、県民の被差別感情を高めて「米軍基地撤去」につなげようとする動きが見られる。事件を、沖縄県議選(6月5日投開票)に利用しようとする人々もいる。

だが、尖閣諸島を含む東シナ海や南シナ海での軍事的覇権を強める隣国が存在するなか、日本とアジアの安全保障の要である米軍基地の撤去を主張することは、「力の空白」を生み、地域秩序の乱れを招きかねない。

同じく、普天間市の自営業者Bさんは「今回の事件は、国籍や職業にかかわらず、悪魔の所業であり、絶対に許されない。重い罰を受けるべきだ」といい、続けた。

「沖縄メディアは、これが別の国籍の在日外国人や、軍関係者以外の犯罪でも、ここまでの批判を展開するだろうか? 県民の間でも『反対運動家=全国から集まった労組などの関係者』という認識は広まっている。抗議デモは民主主義で認められた権利だが、事件を政治的目的に利用するのは考えものだ」

事件への怒りは、二度と悲劇を繰り返さない取り組みに向けながら、冷静に、沖縄と日本、アジアを守る安全保障を考えたい。

兼次映利加(かねし・えりか)

【私の論評】惻隠の情を忘れた暴挙は、多くの日本人の共感を得ることはできない(゚д゚)!

ブログ冒頭の記事の兼次さんの主張は、もっともなことです。このような悲惨な事件を政治利用するのは、正しいことではありません。

兼次映利加
20歳の女性、島袋里奈さんの死体遺棄事件で沖縄の元海兵隊員が逮捕されるや、沖縄県知事は米軍基地批判の声明を出しました。

その後、事件の真相解明には、ほど遠いまま、反基地運動だけが大きくなっています。

そう動きを被害者の父親はどうみていたのでしょうか。

「今は里奈を成仏させてあげたい。あとは憎しみと悲しみがあるだけです。」

と胸中を語りました。

女性会社員の遺体発見現場付近に供えられた花束=21日午前、沖縄県恩納村
島袋さんの、大叔父は、

「基地問題と関連づけた報道が連日のように行われていますが、遺族としては政治利用しないでほしいという思いがあります。葬儀が終わり、もう帰ってくることのない里奈の思い出を大切にしながら静かな時間を過ごしたいのです。どうして、マスコミはそーっとしておいてくれないのでしょうか。」

と遺族の思いと世間の感覚の隔たりを語っていました。

沖縄では、6月5日の県議選、7月の参院選と選挙の季節を迎えます。反基地の人々は、有利な状況を作り出そうと、6月19日には、数万人規模の抗議集会を開くことになっています。

島袋さんの父親は事件を政治利用するかのようなこのような動きに対して

「里奈の死を基地問題に関連付けるそうした報道があることは知っています。しかし、私は里奈の父親ですから、娘が1番なんです。マスコミのかたからも基地問題について聞かれますが私は、其の前に里奈の父親なんです。沖縄を変えたいというマスコミの方もいますが、今は娘のことしか考えられないんです。四十九日がおわるまで、そっとしておいてくれないものかと思います。」

左翼反基地活動の皆さんは、この遺族の悲痛な叫びにも耳を傾けるべきです。
それにしても、この事件では、米軍基地の方々も相当心を痛めています。しかし、そのことはマスコミはほんど報道しません。テレビでも、新聞でも全くノータッチです。これは、本当に公平性を欠いていると思います。残念ながら、それに関してはツイートでしか知ることができません。そのツイートをいくつか掲載します。



このような報道、新聞もテレビも全くしないので、一体この運動は誰が主催し、どのくらいの規模で行われているのかもわかりません。米軍基地やその関係者の方々が善意ではじめた運動なのでしょう。このようなことも、報道してほしいものです。

それにしても、沖縄の新聞の報道も酷いものです。5月21日の紙面を以下に掲載します。


これは、21日の紙面ですから、ご遺体が見つかった19日の翌々日の紙面です。これでは亡くなった被害者はうかばれません。殺害原因究明や犯人の責任追及や罪を問うべきであるにもかかわらず、別次元の問題にすり替えられています。これは報道機関でなくプロパガンダ機関の紙面としか言いようがありません。

そうして、沖縄ではあろうことか、米軍基地関係者に対する、左翼らの威嚇が始まっています。これも、テレビや新聞などではほとんど報道されません。以下にそれを伝えるツイッターをいくつか掲載します。


沖縄在住の男性によると、現在、沖縄には、米軍基地の撤退を求める日本人が全国から集まり始めているそうです。

そして、アメリカ人の子供が乗ったスクールバスを囲んだり、米軍や軍属、その家族の車両であることを示す「Yナンバー」の車を止めて威嚇するなどして、大混乱に陥っているそうです。


これを裏付ける、ツイートもあります。以下にそれを掲載します。



沖縄でこのような事件が起きると、「沖縄に米軍基地があるせいだ」という感情論が幅を利かせるが、ある興味深いデータがあります。

このほど発刊された、東日本大震災のトモダチ作戦の立案に携わった、元在沖海兵隊幹部のロバート・D・エルドリッヂ氏と、幸福実現党・釈量子党首の対談本『一緒に考えよう! 沖縄』の中で、エルドリッヂ氏は「海兵隊の犯罪率は、実は低い」と指摘しています。

「2014年では、沖縄の刑法犯の人口比率が0.24%であるのに対し、米軍関係者の刑法犯の人口比率は0.05%です。ですから、むしろ、米軍関係者の人口を増やせば、沖縄県の犯罪率を減らせるということになります」(エルドリッヂ氏)

さらに、エルドリッヂ氏によると、海兵隊が罪を犯したときの刑罰は、日本の刑罰よりも厳しいそうです。

たとえば、強姦なら日本では懲役20年だが、米軍では死刑、もしくは終身刑になるそうです。
エルドリッジ氏
米軍関係者の犯罪率は相対的に低い上に、日本以上に厳しい刑罰があるのであれば、「在日米軍がいると、犯罪が増える」という指摘は間違いです。

こうした事実を無視して、米軍人やアメリカ人に罵声を浴びせることは、「ヘイトスピーチ」や「人種差別」そのものです。

小学校の先生が、殺人をしたからといって、「その教師の努めている小学校をなくせ」というのでは筋が通らないのと同じように、米兵の犯罪などのマイナス面ばかりに注目して、大局を見失うべきではありません。

現在、中国は、国営メディアを使って、「中国の明と清の時代には、沖縄は中国の属国だった」という真っ赤な嘘の沖縄領有論を展開しています。南シナ海の中国の環礁の埋め立てと軍事基地化に関してはもう、かなり報道され多くの人が知るところになっています。

この海域に中国は、九段線という線を引いて、この線の中は中国の領海であると主張していました。しかし、これはこのブログでも過去に掲載したように、大東亜戦争中に中華民国(現台湾)の軍の高官が酒に酔って書いたものであり、何の根拠もありません。しかし、現在の中国はこの九段線より北は中国の領海だと主張するだけではなく、環礁を埋めてて軍事基地化し、力による現状変更を実行しています。



沖縄に米軍が駐留していることが、このような中国などに対する抑止力となることを忘れるべきではありません。

中国や北朝鮮がミサイルなどで日本を脅している中で、もし、沖縄から米軍を撤退させたら、日本はすべて自力で防衛体制を築かなければならなくなります。しかし、そのような体制はすぐにつくれるわけでありません。

もし、沖縄から米軍が退いて、中国軍がなだれ込んできたりしたら、それこそ、沖縄で、悲惨な事件があちこちで起きることは想像に難くなです。

今回のような米軍関係者の犯罪に対して、しっかりと対処する一方で、こうした事件があったからといって、「やはり基地はない方がいい」という感情論に走ると、国そのものが危なくなります。

それに、日本人にはもともと、惻隠の情という言葉あるように、犠牲になったかたの家族や親族の気持ちをおもんばかって、亡くなった方を亡くなった直後に政治利用するなどということはできないはずです。このような日本人の感性を無視した、故人の政治利用は、決して許されるものではなく、沖縄県民をはじめとする多くの日本人の共感を得ることはできません。

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2013年7月28日日曜日

天皇皇后両陛下の福島ご訪問が“私的な”旅行となった理由―【私の論評】麗しき皇后陛下のお気遣い、天皇皇后両陛下、万歳、万歳、万歳!!日本の伝統文化である惻隠の情を体現してきた朝廷文化を維持継続してきたからこそ、日本は素晴らしい!!

天皇皇后両陛下の福島ご訪問が“私的な”旅行となった理由

福島に僥倖された天皇皇后両陛下

72013.07.28 01:00:52 by NEWSポストセブン

天皇皇后両陛下が東京駅のホームに姿を見せられたのは、午前11時少し前のことだった。天皇陛下が皇后陛下(称号は、管理人が改変)の右手をしっかりと握られ、おふたりはゆっくりとした足取りで階段を上ってこられた。

7月22日、両陛下は午前11時発の新幹線特別列車で、定刻通り、福島に向けて出発された。東日本大震災後、両陛下は2011年5月、2012年10月に福島県を訪問されており、今回で3度目となる。

福島に到着された両陛下は、早速、飯舘村の菊池製作所福島工場を視察された。工場は福島第一原発事故の影響で居住制限区域(年間被曝量20ミリシーベルト超~50ミリシーベルト以下)にある。両陛下が同区域内に入られるのは、今回が初めてとなる。

今回の福島訪問では、これまでの“慰問”と異なる点があった。それは“公式”ではなく、あくまで“私的”なご訪問だということである。



・・・・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・・・・

では、なぜ今回の福島ご訪問は“私的”な意味合いになったのだろうか。ある皇室記者がこう語る。

「両陛下は、これまで被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県を2回ずつ慰問されています。
もし今回も公式に福島を訪問されれば、“どうして福島だけ3回なのか”といった声もあがりかねないと宮内庁は考えたようで、そのため当初の予定通り、“私的”な旅行というかたちを取ったそうです」



美智子さまが頸椎症性神経根症や腰椎の痛みのため、ご公務を休まれたのは6月中旬のこと。前述した通り、美智子さまは、ただ立っているのもおつらい状況で、歩かれるときには陛下の支えを必要とされることが多い。今回の福島ご訪問中も、左足を気にされている姿が見かけられた。

本来ならご静養を取られ、体を休める時間が必要なはず。それでも“被災地の人々を励ましたい”と願われ、実践されたのだ。

【私の論評】麗しき皇后陛下のお気遣い、天皇皇后陛下、万歳、万歳、万歳!!日本の伝統文化である惻隠の情を体現してきた朝廷文化を維持継続してきたからこそ、日本は素晴らしい!!

今回のご旅行は、自らを犠牲になされても、「被災地の人々を励ましたい」との皇后陛下のお気遣いと、それを気遣いおささえになられた、陛下力があったからこそ、実現されたものであると思われます。

素晴らしいことです。天皇皇后両陛下が被災地を思いやる、陛下が皇后陛下を思いやるということで、私たちも普段忘れがちな被災地へまた、思いを馳せることができるのです。両陛下は、自分たちの背中で私たち国民に訴えておられるのだと思います。何か伝えたい時にしばしば、外国などでは、言葉で理屈で伝えようとする傾向がありますが、私たち日本人、そうして日本の文化では、このような伝え方をすることが多いです。

子供のころから、言葉だけではなく、このような伝え方で、本当に大事なことを伝えられてきた、日本人には、海外の文明国でもみられないような、日本独自の惻隠の情を発展させることができました。言葉での訴えがなくても、人々の心が読めるようになれることこそ、日本人の日本人たる所以でもあります。

このことは、何も天皇皇后陛下のことを例に出さなくとも、最近日本では薄れたとはいえ、日本人ならあらゆるところで日常的に経験しているところであると思います。無論、最近のニッポン人(日本の伝統文化を背負っていない日本人という意味)には、そもそもそのような情がないので、気が付きもしないかもしれません。

しかし、このことは、震災直後の震災地でも多く見られ、ごく最近もそのような出来事がありました。

落ちた乗客を助けるために電車を押す乗客たち
一週間ほど前に、大宮発磯子行き普通電車から降りようとした30歳代の女性乗客がホームと 車両の間に落ち、腰のあたりを挟まれました。  
車内やホームにいた乗客や駅員ら約40人が協力して車両を押し、 隙間を広げて女性を救出。女性は病院に運ばれたましたが、目立ったけがはないといいます。 
現場に居合わせたある新聞社の記者によると、事故当時、ホームで 「人が挟まれています」というアナウンスが流れ、電車の 乗客らが自主的に降車。車両を押していた駅員を手伝ったそうです。  
女性は作業から数分で救出され、乗客らから拍手が起きました。  
JR東日本によると、ホームが直線の場合、車両との隙間は20センチ程度だそうです。 事故のあった車両は10両編成の4両目で、車輪を含めた1両の重さは約32トン。  
車輪のある車台と車体の間にサスペンションがあり、 車体を押すとサスペンションが伸縮し、車体だけ傾くのだそうです。 
この影響で京浜東北線に最大8分の遅れが出た。 

乗客が、自主的に駅員を手伝い、落ちた女性客に怪我もなく、列車の遅れもわずか8分ということで、素晴らしい結果だったと思います。

これは、日本人独特の惻隠の情というものがなければ、できなかった仕業であり、奇跡だと思います。

このニュースは、世界中に広まり、各国で様々な反響を呼びました。各国のニュースを以下にまとめます。
米CNNテレビは22日夜(日本時間23日午前)、キャスターが「日本から素晴らしいニュースです」と前置きし、写真と共に女性救出を報じました。キャスターは「生死に関わる状況で、駅員と乗客が冷静に協力した」と称賛。「おそらく、日本だけで起こりうること」として、電車が約8分後に通常運転を再開したことも合わせて伝えました。 
英各紙がロイヤルベビー誕生の特集紙面を組む中、23日付ガーディアン紙は、「(駅員や乗客が)集団で、英雄的な行動を示した」とするAP通信の記事と写真を国際面で使いました。 
イタリアの主要紙コリエーレ・デラ・セラのウェブサイトには「イタリア人だったら眺めるだけだろう」といったコメントも。香港でも、中国政府寄りの論調で知られるフェニックステレビのウェブサイトに、「中国で同様の事故が起きれば、大多数の人はやじ馬見物するだけだ」といった書き込みが見られました。 
対日関係が冷え込む中国では、政府の指導下にある有力ニュースサイト「中国ネット」が24日、日本での報道を引用する形で事実関係を論評抜きで報道し、国営新華社通信(電子版)などが転載。韓国でも聯合ニュースなどのメディアが、多くは、読売新聞の報道を引用して伝えました。23日の朝鮮スポーツ紙(電子版)は「乗客が力を合わせて救助する感動の写真が話題になっている」と指摘しまし。 
ロシアの大衆紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」(電子版)には「どうしてこんなに迅速に乗客が団結できたのだろうか」「他人の命に対して、我々ロシア人も無関心であってはならない」と、驚きのコメントが寄せられました。 
タイのニュース専門チャンネル最大手TNNは、乗客による救出の写真を、「日本の人々が生来の結束力を余すところなく示し、困っている人に助けの手をさしのべた、素晴らしいニュース」と紹介しました。タイのソーシャルメディアでは、この写真をシェアする人が多く、フェイスブック上では「日本が、また世界を驚かせた」「とっさにこのような行動ができる日本人は、どのような教育を受けているのか」との声も出ています。
海外の驚嘆は、当然のことだと思います。この事故で救われた、女性も感謝感激で、この日のことは不運でしたが、いざとなれば、個人のために多くの人々が協力しあうことを知り、本当に感激したに違いありません。

これらは、日本人特有の惻隠の情が発達しているからこそ、成し得た奇跡であるといえます。

こうした、日本独特の惻隠の情に関しては、日本の伝統文化であり、昔から連綿と受け継がれてきました。これに関しては、このブログでも、何度となく掲載させていただきしまた。その代表的なもののURLを掲載させていただきます。
被災地の自衛隊、10万人態勢解除へ 政権方針―【私の論評】自衛隊、米軍、レスキュー隊、警察の皆さん、他の多くの皆々様も本当にお疲れさま、そうして本当に有難うございます!!
この記事の中で、本日の話題と特に関係する部分のみ以下にコピペさせていただきます。

ドナルド・キーン氏
先日のNHKのクローズアップ現代は、余生を日本で過ごすことに決めたドナルド・キーンの特集をしていました。ドナルド・キーン氏は、米国コロンビア大学の日本文学の教授で、無論米国人です。ドナルド・キーン氏は、今回の東日本大震災により、日本で余生を過ごすことに決めたそうです。それも、日本国籍を取得して、日本に住むことを決めたそうです。 
NHKクローズアッフでドナルド・キーンが日本人に魅せられた経緯について説明がありました。 
それは戦時中に書かれた日本人捕虜の日記や、文筆家たちの日記でした。キーン氏は、無名の捕虜たちの日記にも心打たれたそうですが、作家のものにも心を打たれ、その中の一つの例として、高見順のものをあげていました。 
次の文は、東京大空襲で焼け野原となった東京から母を疎開させるため、上野駅にいった作家高見順が、そこで見た秩序正しく、我慢強、列車の順番を待っている無数の人々の姿について書いたものです。 
「私の眼に、いつか涙が沸いていた。いとしさ、愛情で胸がいっぱいだった。私はこうした人々と共に生き、共に死にたいと思った。否、私も、-私は今は罹災民ではないが、こうした人々の内のひとりなのだ。怒声を発し得る権力を与えられていない、何の頼るべき権力もそうして財力も持たない、黙々と我慢している、そして心から日本を愛し信じている庶民の、私もひとりだった」。 
この度の東日本大震災で、世界的に話題となった日本人の秩序正しき姿は、戦前から変わることなく受け継がれていたのです。 
そうして、高見順の語った、こうした人々と共に生き、共に死にたいと思った人々の心は、被災地の人々の中に生き続けています。そうして、自衛隊の方々にも、そうして、私たちの中にも息づいています。
高見順氏

この文書にも書いたように、「高見順の語った、こうした人々と共に生き、共に死にたいと思った人々の心は、被災地の人々の中に生き続けています。そうして、自衛隊の方々にも、そうして、私たちの中にも息づいているのです」ということを体現したのがまさにこの出来事なのだと思います。

そうして、この惻隠の情の模範となり、規範を示され続けているのが、日本の伝統文化の体現者であり、継承者である天皇皇后両陛下であり、皇族の方々でもあるのです。

海外と日本との違いは、まさに日本が朝廷文化、日本の伝統文化を維持継承してきたにほかなりません。もし、これがなければ、日本人はニッポン人に成り果て、上記のような行動はとっくに消え失せたものと思います。

私は、高見順が語った、「私の眼に、いつか涙が沸いていた。いとしさ、愛情で胸がいっぱいだった。私はこうした人々と共に生き、共に死にたいと思った。否、私も、-私は今は罹災民ではないが、こうした人々の内のひとりなのだ。怒声を発し得る権力を与えられていない、何の頼るべき権力もそうして財力も持たない、黙々と我慢している、そして心から日本を愛し信じている庶民の、私もひとりだった」ということばの通り、私自身も、心から日本を愛し信じている庶民の一人だと信じて疑いません。

私は、基本的には本当の意味での個人主義も悪くはないと思うのですが、それでも、「日本を愛し信じている庶民」の一人であり、これは、今生きる人達の一人ということではなく、過去の人々とも、未来の人々の悠久の歴史の中でつながっていると思うのです。だから、愛おしい人々のため少しでも役に立ちたいと思うのです。

このような心持ちは、おそらくニッポン人には、分からないでしょう。これは、本来は、左、右、上、下ということとは全く関係ありません。高見 順(たかみ じゅん、本名・高間芳雄、1907年1月30日 - 1965年8月17日)は日本の小説家、詩人ですが、左派系の人でもありました。しかし、左派系である前に彼はあくまでニッポン人ではなく、日本人でした。だからこそ、敵国人でもあるドナルド・キーン氏の心を打ったです。どんなに、聡明で知的な左翼であったとしても、真の日本人でなければ、そんなことにはなりません。

世の中が移り変わろうと、新しいものが次々と登場しようと、万葉の昔から継承されてきた、万葉の心は、朝廷文化として、今日も引き継がれており、多くの日本人はたとえ意識していなくても、それが骨の髄まで染み込んでいます。この文化の悠久の流れの中で、生きる人々は、強く、健全でいられると思います。恐れることもないと思います。どんなに時代が変わろうと、失ってはならないもの、連綿と続いているがあるのです。その存在を認めない人、どんなに虚勢を張ってみても、強くはなれないのです。私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

天皇皇后両陛下、万歳、万歳、万歳!!



最近は、似たようなことをTwitterでも非定期につぶやいていますが、本日はブロクでも叫んでしましいました。

日本を貶めて異国の為政者たちに力を貸したり、朝廷を貶めたり、日の本の民に事実を隠し、虚偽を植え込み、自らのためだけに、戦後利得を保持しようとする大手マスコミのものどもや時の為政者も、所詮歴史の悠久の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎません。

1,000年に一度の震災や津波、原発事故や戦後体制でさえ、悠久の歴史を持つ我が国の歴史からみれば、ほんの一時のことに過ぎません。朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の伝統文化、それに勤勉で実直な国民性は、古から今に至るまで、継承されてきましたが、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。そうして、こうした勤勉と実直さを強く継承してきた東日本の人々も近いうちに、復興をなしとげ、悠久の歴史の中で共に燦然と輝くことになることでしょう。このような国日本が、次なる大飛躍をせず、そのまま萎んでいくことなど考えられません。皆さん、次の飛躍に備えましょう!!その日は近いです!!

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2013年3月11日月曜日

山本太郎の震災瓦礫焼却批判 東大・中川准教授が論拠を一蹴―【私の論評】いまだに山本太郎のようなツイートをする恥知らずで、惻隠の情もないニッポン人が存在することに対して忸怩たる思いがする!!

山本太郎の震災瓦礫焼却批判 東大・中川准教授が論拠を一蹴

SAPIO4月号表紙
福島第一原子力発電所事故は大きな爪跡を残した。政府や電力会社による隠蔽は追及されるべきだが、その一方で、科学的根拠なしに放射能の危険性を煽り、いわれなき「福島差別」を生んだことは到底看過できない。

放射能に関する間違った情報やデマは、震災直後よりは減っているが、根強く残る。

2月17日、俳優で反原発活動家の山本太郎はツイッターに、〈大阪の瓦礫焼却が始まり母の体調がおかしい。気分が落ち込む、頭痛、目ヤニが大量に出る、リンパが腫れる、心臓がひっくり返りそうになる〉と瓦礫焼却を理由に母親の体調が崩れたと投稿した。

大阪府と大阪市は昨年8月、2014年3月までに最大3万6000トンの瓦礫を受け入れることを決定し、今年2月1日からゴミ処理場での焼却が始まった。焼却される瓦礫は放射性物質が基準値以下のものに限られるし、大阪で焼却されているのは岩手県の瓦礫だ。そもそも放射線の影響によって〈気分が落ち込む、頭痛、目ヤニが大量に出る、リンパが腫れる、心臓がひっくり返りそうになる〉などの症状が起こるはずはない。

※SAPIO2013年4月号
この記事の続きはこちらから!!!

【私の論評】いまだに山本太郎のようなツイートをする恥知らずで、惻隠の情もないニッポン人が存在することに対して忸怩たる思いがする!!

下の動画は、山本太郎が衆議院選挙で落選したときのものです。ひろゆき氏と対談していますが、ひろゆき氏に完璧に論破されてしまっています。この程度の頭だから、上記のようなツイートも平気でするのだと思います。何も考えずに、左翼系プロ市民にただ操られてうまく利用されているだけだと思います。ひろゆき氏は、山本の論旨が破綻しているので、これ以上論議しても仕方ないと考えて、論議を続けるのをやめたのだと思います。



本日は、被災から2年です。被災地では、いろいろありますが、本日もテレビタックルを見ていたら、被災地によって、復興のスピードはは相当違うようです。特に、瓦礫の処理に関しては、各地でかなり開きがあるようです。

私自身は、地元自治体による被災地の瓦礫受け入れには大賛成です。確か、こちらでは受け入れをしていたそうです。いち早く受け入れた、地元自治体には、素晴らしいことであると誇りを感じました。それは、以前のこのブログにも掲載しました。その記事のURLを以下に掲載します。


受け入れ反対には「『黙れ』って言えばいい」 石原都知事のがれき問題発言に賛否両論―【私の論評】なぜ、否定論がでてくるのか理解出来ない?!


詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、この議事の結びを以下に掲載します。
このブログでも、そのことについては、何回か書いています。でも、それは、たまたま、東北地方や地方などに限ったことであり、都内では、そのような助けあい精神のない人も多数でてきたということなのでしょうか?  賛成派、是認派の方々の多くは、わざわざ、電話をかけたり、メールを発信したりはしていないのかもしれませんが、9月末から11月4日までに都に3000件以上の意見が都民らから寄せられ、そのうち9割が反対や苦情だっとは、驚きです。  この現象あの日航の企業年金問題でも、同じような傾向が見られました。日航がつぶれかけているというのに、ある女性の日航OBが、「企業年金を減額されることは、絶対に嫌だと」テレビの取材に堂々と答えていました。日本にもいわゆる恥じを感じるとか、惻隠の情というものが薄れているニッポン人が多くなっているのだと感じました。 
これが、私の素直な感想なのですが、皆さんは、どうお考えになりますか?
山本太郎は、それこそこの記事に掲載した、恥を知るだとか、惻隠の情というものが全く欠けたニッポン人なのだと思います。

もう一度、山本太郎のツイートをそのまま以下に掲載します。



詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、この記事に掲載したあるツイートの内容を掲載しておきます。

@koichi1741さんがツイートする。
  「もし中高生が、山本太郎や瓦礫受け入れ反対脅迫のようにとりあえずわーわー叫んでおけば社会を変えられる、と思うようになったら、こんなに社会的損失はない。社会を変えるには、まずは勉強しかない」
  山本さんは「誰かが声をあげなければいけない」と語っている。もちろん、そうした活動をきっかけに何十年後かに、世の中が良くなっているかもしれない。
  しかし、法律制度、慣例など様々な物を変えるのは、山本さんのような運動家ではない。それに携わる人々だ。
まずは、そうした中枢に入ることが大切。だからこそ、中高生が今できることは、勉強するしかないのである。
全く、このツイートの通りだと思います。社会を本当に変えるのは、山本のような運動家、それも似非運動家ではありません。この事実は、山本氏が叫ぼうが、いくらツイートしようが本質は変わりません。デモや集会だけで、社会は変わりません。社会を変えるのは、社会に直接携わる多くの人々の日々の行動によって変わります。


これについても、以前このブログニ掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。

デモや集会などの社会運動は本当に脱原発を後押しするか? 開沼 博「“燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」―【私の論評】車社会の是正を考えてみると理解できる脱原発運動の無謀さ!!


詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、この記事では、車が事故を起こすからといって、事故撲滅運動などはあっても、社会の隅々まで浸透してしまった車をすぐに廃止せよとはならないことを論拠として、原子力発電をすぐ廃止することは無謀であることを掲載しました。以下にこの記事の締めくくりの部分だけコピペさせていただきます。
いずれにしても、車の事故、排ガスの人体への影響、化石燃料の消費が、社会にとって危険だからといって、車の運用をすぐ廃止しろということにはなりません。それは、車が、あまりにも、社会に根をおろしているため、これをすぐに廃止すれば、社会に及ぼす悪影響は、誰にでも理解できるからです。原発即停止などと声高に主張する人など、ちょうど、電気自動車に乗って、自分はエコしているなどと自惚れているようなものです。社会のことなど何も考えていません。 
上の記事では、「燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」としていますが、その通りだと思います。原発推進派であろとなかろうと、すぐに原発廃炉などと唱える輩は、何も考えていたいない、ただの愚か者だと思います。それに、原発反対派が見過ごしていること、このブログでも掲載したことがありますが、たとえば、原油価格の高等による、コストプッシュインフレによる弊害が十分考えられます。原油が値上がりしているので、それが、物価を押しあげるにもかかわらず、不況の状態であるスタグフレーションが考えられます。こうしたことが起これば、企業の海外移転はますます、進みます。そうなれば、日本の国力は弱まり、中国を利することになります。 
私たちは社会全体を考えて、50年後のことまでは、技術革新などなかなか予測できない面がありますから、少なくとも今後30年以内のことを時系列て考え、社会全体に及ぼす影響を考慮して、日本国家のエネルギー政策を考えていくべきです。それは、何も、政治家官僚だけではなく、私たち国民も同じことです。私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

それにしても、震災から2年という月日が経つのに、最初のうちは混乱して、何が何でもすぐに原発廃止と考える人が大勢いたとしても、理解のできることです。しかし、冷静に考えれば、すぐに原発を廃止することはいかに無謀か理解できると思います。


それにしても、上のツイートで山本は、自らが被災地の「風評被害」をまき散らしているということに気がつかないのでしょうか?おそらく、全く気づいていないのだと思います。

震災地の瓦礫に関して、いまだに山本太郎のようなツイートをする恥知らずで、惻隠の情もないニッポン人(日本の伝統文化を継承していない日本人の意)が存在することに対して忸怩たる思いがします。そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

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