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2013年1月2日水曜日

ジョブズが蘇る! 細部までリアルに再現したフィギュアがついに発売へ―【私の論評】本年こそ、ジョブズのように日本古来の精神を私たちの精神的支柱にしよう!!

ジョブズが蘇る! 細部までリアルに再現したフィギュアがついに発売へ:

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世界を変えた、偉大なる革命家を偲んで。

2011年10月5日、突然の訃報からはや1年。彼の死を偲び製作されたフィギュアがいよいよ発売です。表情から体型、着こなしているジーンズまでスティーブ・ジョブズ(Steve jobs)そっくりなフィギュア。日本人デザイナーの手により息を吹き込まれた12インチのジョブズを、あなたも1体いかがですか?

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制作元になる日本の会社レジェンド・トイズにはフィギュアの詳細写真がいくつもアップされています。本体はもとよりジーンズ、スニーカー、はたまたソファーまで忠実に再現。これぞまさに職人芸、天国のジョブズもきっと喜んでいることでしょう。

スティーブ・ジョブズのフィギュアは12月末に発売予定。限定商品で1体149.99ドル(約1万3000円)です。購入申込みはレジェンド・トイズのサイトからどうぞ~

レジェンド・トイズ
(KITAHAMA Shinya)

【私の論評】本年こそ、ジョブズ氏のように日本古来の精神を私たち日本人の精神的支柱にしよう!!


スティーブ・ジョブズに関しては、私もファンです。それも、かれこれ、30年近く前からのファンです。だから、本当に亡くなったのは残念なことでした。しかし、このように、フィギュアで復活とは、まだまだファンが多いということなのです。

本日は、まだお正月の3が日なので、やはり何か日本的な話題を提供しようと考えていました。そこに、上のジョブズ氏のフィギュアの記事が目に止まったので、本日はジョブズ氏のことについて掲載することとしました。

ジョブズ氏というと、このブログをあまり購読されたことのないかたは、怪訝に思われるかもしれません。しかし、このブログを前から購読されている方なら、私言いたいことはもうお分かりになることと思います。

そうなんです。ジョブズ氏のライフスタイルは、日本にかなり影響を受けているのです。ジョブズ氏は、日本で出家しようとまで考えたこともありますし、日本の座禅を組むということもしていました。それに日本にはソニーの元会長や、三宅一生氏など多くの友人が存在しています。それに、ジョブズ氏がなくなることを予感してからは、友人と良く食単をともにしていましたが、おそらく、そのようにした最期の食事は、日本の寿司のようです。 また、ジョブズ氏の死生観は、まるで日本の武士道です。

これに関しては以前のブログの記事を以下に掲載しておきます。

“禅”が成功者を生む!あのジョブズ氏も実践―【私の論評】ジョブズの背後には、間違いなく日本文化の存在がある!! 

 詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、以下に関連部分を掲載しておきます。

 
「ジョブズの手がけたアップル製品には一切の無駄がなく、枯山水のような美しさがあります。彼は、毎日鏡に向かい『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることはこれでいいのだろうか』と問いかけたと言います。今やりたいことに集中する、まさに禅の発想です」。

ジョブズが日本の「武士道とは死ぬことと見つけたり」という「葉隠」とも相通じる考え方を持っていて、実際仏門に入ろうと企てたこともあったことをこのブログにも掲載したことがあります。これについては、詳細はここでは述べません。詳細は、以下のURLをご覧になってください。

ジョブズが日本の「武士道とは死ぬことと見つけたり」という「葉隠」とも相通じる考え方を持っていて、実際仏門に入ろうと企てたこともあったことをこのブログにも掲載したことがあります。これについては、詳細はここでは述べません。詳細は、以下のURLをご覧になってください。

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現

私たちは、こうした多くの外国人をも魅了する、伝統文化に培われた日本に育っていますが、そのことを忘れがちです。そうして、その文化を受容して、日々の生活を送っていれば、あまり悩むこともなく、日々やるべきことに集中できるはずなのに、そうではなく、先のことを悩んだり、過去のことに引きずられがちです。

そのようなことから決別するためにも、もう一度日本文化を見直すべきだと思います。座禅など、私も久しくやっていませんが、また、やってみようと思います。私は、この古い伝統文化を思い出し、それこそ、スティーブ・ジョブズがやったように、良いところを現代的に取り入れるということにより、次世代の新しい日本をつくりだすことができるのではないかと期待しています。皆さんは、どう思われますか?


そうして、ジョブスのすごいところは、こうした日本精神を身につけながら、さらに、このブログでも掲載したことのあるリミックス文化をも受け入れていたということです。

リミックス文化に関しても、このブログに掲載したことがあります。その記事を以下にコピペしておきます。

『海賊のジレンマ』が教えてくれる「未来のアイデアを育てる」方法−【私の論評】単なる天才のひらめきで、イノベーションはできない体系的なRemixのみが社会を変える!!

詳細は、この記事を読んでいただくものとして、リミックスについて、この記事とはまた別に以下にまとめておきます。
リミックスとは、もともとは、音楽業界の言葉である。複数のトラックに録音された既存の楽曲の音素材を再構成したり様々な加工を加えることによって、その曲の新たなバージョンを製作することである。
上の写真は、レディー・ガガの、リミックス曲を収録したアルバム・カバーである。ガガの曲や、他の人の曲をリミックスしたものを収録し、新たな境地をつくりだしている。カバーからして、かなりショッキングで、売れ行きもかなり良かった。こうした新しい音楽のつくりかたは、最近に始まったものではなく、すでに1970年代頃から始まっている。

こうした、曲の作り方を、新規事業展開の方式や、新製品開発に適用して、「リミックス」と呼ぶ潮流がある。既成概念に捕われず、アイデアを凝らした自由な精神で神出鬼没に跳梁する人物たちを「海賊(パイレーツ)」と称し、この海賊が明日を切り開く「開拓者(パイオニア)」であるとして、彼らの仕事のやり方がこのリミックスと位置づけている。

この場合の、海賊とは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアック、LINUX開発者のリーナス・トーバルズ、ウィキペディア創業者のジミー・ウェールズ、アンディ・ウォーホル、マルコム・マクラーレン、ヴィヴィアン・ウェストウッド、パンク・カルチャーのオリジネイターであるリチャード・ヘル、そしてパブリック・エネミー、50セント、ファレル・ウィリアムス(ネプチューンズ)などなど実に広範である。

これは、文書だけを読んでいるだけではなく、以下のTEDの動画をご覧いただければ良くご理解いただけるものと思います。


彼らに共通する、カット&ペースト(いわゆるコピペ、パソコンで検索した文書をカットして張り付けること)文化が新たに生み出す公共の基盤をリミックスと呼ぶ。たとえば、アップルコンピュータのOSは、基本的にはもともとは、ゼロックスが開発したもののコピーを発展させたものである。マイクロソフトのウィンドウズもそうである。

海賊達は、すでにいくつかあるものを活用し、それを複写・変形・結合し、それだけではなく、自分のこだわりを付加して、新しいものを作り出している。しかし、これは、何も彼らだけのことではない。たとえば、アインシュタインだって、一般相対性理論について「自分は、過去の先人達の業績に新たな1%をつけたに過ぎない」としている。こうしたことから、アインシュタインも海賊と呼べるかもしれない。
アップルのOSも、もともとはゼロックスのコピーであることは有名な事実です。マイクロソフトの、OSであるWindowsもそうです。天才たちは、このようにリミックスして、新たな製品を素早く市場に導入して社会を変革しているのです。あのドラッカー氏も、NPOのマネジメンについて、一つのNPOで成功した社会変革の手法は、世界中の似た環境にある社会に導入可能であるとしています。

日本の技術だって、今でこそ、オリジナルなものであふれていますが、元々は、明治以来からリミックスでした。

しかし、明治の先達は、和魂洋才といって、魂は日本のもので、技術などは西洋から取り入れたものとして、日本の古から精神を失わないようにとの戒めを残しています。なんでも、西洋のものを取り入れ、西洋のものが何でも良いというような考え方をすることは、あの夏目漱石も戒めていました。


ジョブズ氏の場合は、日本の精神を自分のライフスタイルに取り入れていましたが、とはいいながら、アメリカ人的な精神や考え方持ち合わせていていながら、根底は日本の死生観という見事なリミックスを体現していたと思います。

現代の私たちの多くは、ジョブズ氏も愛した日本精神を忘れているように思います。私たちは日本人なのですから、 ジョブズ氏のように、他の文化も受け入れながら、精神的にも、思考的にも根底には日本の精神を忘れることなく、とはいいながら、他国の文化や技術なども巧みにとりいれてたジョブズ氏の生き方を見習うべきではないでしょうか?


そうして、最後にジョブズ氏の生き方自体が、私は日本の精神をもとりいれた、リミックスそのものだったのではないかと思います。私は、そう思います。皆さんは、どう思いますか?

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2012年12月29日土曜日

「俺がわがままなだけなんだ。我慢するしかない」という諦めが日本社会をダメにする −【私の論評】「わがまま」というより「潔さ」が日本人の精神の背景にありしかも間違って認識されている。日本人は、古来の精神に復帰すべし!!

「俺がわがままなだけなんだ。我慢するしかない」という諦めが日本社会をダメにする



この悲惨さの原因は、日本人が「我慢」を美徳だと勘違いしているからではないでしょうか。

自分の想いを押し殺し、「これは俺が”わがまま”なだけなんだ。オトナなんだから”我慢”するしかない」と、問題解決への努力を諦めてしまっている人が多いから、世界的に見ても悲惨な状況が生まれていると思うのです。「我慢」なんて、「諦め」を自己肯定的に言い換えただけです。

僕自身もサラリーマン時代、この手の「俺がわがままなだけなんだ」という安易な諦めを多用していました。実際変えがたいものもあったと思いますが、振り返ってみると、負担を受入れる覚悟で声を上げれば、十分変えられたものもあったように思います。

「俺がわがままなだけなんだ」ということばのもと自分を押し殺すのは、ある種の防衛本能のようなものなので、いま苦しんでいる人たちを責めるつもりは毛頭ありません。僕自身もそうでしたし。

でも、誰かが「わがまま」を言い出して、行動しないと、世の中は変わっていかないと思うんですよね。選挙権にせよ、有給休暇にせよ、あらゆる社会制度というものは、誰かの「わがまま」が最初にあったのではないでしょうか。

今この時代においては、テクノロジーのおかげで「わがまま」が許容されやすくなっているのも大きなポイントです。僕はまさにこうしてブログを書くことで「わがまま」を享受しています。ITによって在宅勤務がやりやすくなったことも、「家族を大切にしたい」という労働者の「わがまま」を受入れる下地となっているでしょう。

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】「わがまま」というより「潔さ」が日本人の精神の背景にありしかも間違って認識されている。日本人は、古来の精神に復帰すべし!!

イケダハヤト氏
イケダハヤトさんの、上のブログの記事私は、概ね賛成です。ただし、言葉遣いを変えればもっと多くの人に受け入れられるような気がします。「わがまま」という言葉は、ネガティブなところがありますから、これだとなかなか受け入れられない人も多いのではないかと思います。

そこで、私としては、イケダさんの「わがまま」に変わり、「潔さ」を提唱させていただきます。なぜ、このように考えるかといえば、その理由をご理解いただくために、まずはこのブログに過去に掲載した記事をご覧いただきたいと思います。

マック、崩れた「勝利の方程式」:日経ビジネスオンライン―【私の論評】民間のデフレ対策もそろそろ限界、潔さではどうにもならない状況に!!

詳細は、上記の記事をご覧いただくものとして、本日の話題と関係する部分のみ以下に掲載しておきます。
そうして、原田会長としては、市場に関して自分の見立て違いであると反省しておらるようですが、私は、現状では、それだけではなく、日銀のマクロ金融政策や、政府の財政政策に関しても、そろそろ、苦言を呈しても良い時期にさしかかっているのではないかと思います。
これは、経営者としては、格好が悪いです。景気が悪くても、胸を張って、「景気が悪くても、こんなに業績をあげています。こんなに頑張っています」という経営者のほうが、かなり格好は良いです。そうして、景気が少しくらい落ち込んだからといって、すぐに、景気のせいにする経営者など、格好も悪いして、自らの能力のなさを披瀝しているようなものでした。そうして、これは、20年くらい前までは、確かにしっかりあてはまったことだと思います。
しかし、現状では、かなり状況が異なってきています。すでに、デフレ傾向になってから、20年、統計上でも、はっきりとデフレとなってからも、14年m継続しています。14年以上もデフレが続いた国など、歴史上はじめてではないかと思います。無論、日本では、まともな経済統計ができて以来はじめてのことです。
上の記事をご覧いただければ、私の言いたいことはお判りになると思います。イケダさんは、育児休暇をなかなか取得しないとか、会社に不満があっても、それをいわずに押し殺して「俺がわがままなだけなんだ。我慢するしかない」という諦めが日本社会をダメにするとしているわけです。


そうして、結局私が言いたいこともほとんど同じなのですが、私の場合は、表現が少し異なり「自分の周りに自分以外のことで問題があったとても、そのせいにすることは、潔くない、だから我慢するしかない」ということになります。「潔い」というのは、日本人の感性にあっていますから、こちらのほうが、より多くの人々に受け入れられやすいと思います。

上にも書いたように、これだけ長い間デフレというのは、本当に異常なことでした。しかし、日本の多くの経営者らは、「潔さ」からでしょうか、デフレに対して真っ向から抗議をするという人はあまりいなかったように思います。これだけ、デフレが続けば、雇用にも悪影響があるのは、当たり前ですし、円高傾向になるのも当たり前です。特に、異常なウォン高の韓国と、異常な円高の日本とでは、企業同士の競争といっても、日本側は、まるで最初から足枷手枷をされて勝負しているようなものでした。あの凡庸な企業にすぎないサムスンですら、日本の企業と比較すれば圧倒的に有利な条件で競争ができたのです。

最近、アベノミクス効果で、円安、ウォン高傾向になってから、日本企業は俄然活気づいています。それにしても、 これだけデフレが続く前に、大企業の経営者などは、もっともっと、怒りの声をあげて、政府には、まともな財政政策を、日銀には、金融緩和をせまるべきでした。このデフレは、大きな社会問題や、社会の歪の発生源でもあります。特に若者の雇用や、賃金にはかなり悪影響を及ぼしてきました。

だからこそ、私は社会を良くするためには、「潔さ」だけではどうにもできないと思うのです。「潔さ」よさ などきっぱり捨てて、社会を変えるために、多くの人々がもっと声をあげていれば、このデフレもこんなに長くは続かなかったのではないかと思います。

これに比較すると、アメリカなどでは、影響力の大きい大企業の経営者などが、何かあると日本と比較すると、すぐに抗議の声をあげます。FRBにだって、政府にだって景気対策がうまくいかないと、すぐ声をあげます。場合によっては、外国にまでも抗議の声をあげます。たとえば、あの車のビッグスリー(アメリカの三大自車メーカー)は、トヨタが進出しはじめた頃もなにかにつけて抗議をしていました。




最近だと、たとえば、日本からの車の輸入に関税がかからなくなるからといって、TPPに反対してみたり、日本の小型車が日本の独自の規制を行っているので、日本にアメリカから輸出するには、この規制にしたがわなければならないため、これに抗議したりしています。日本人の感覚からすれば、こんなことまでいうなんて"なんてわがまま"なのかと思うようなことを平気で言います。私は、このようなことを日本の自動車メーカーの社長が語っていたことは、聴いたためしがありません。ただし、例外はあります。あのUNIQULOの柳井さんです。これは、本日は本題ではないので、当該ブログをご覧になって下さい。

しかし、これはこれで良いのだと思います。言ってみるだけ言ってみても損をすることはありませんから!!それに比較すると、本当に日本の大手企業や経営者は、あまりこのようなことを言いません。それに、報道もされません。これは、やはり、日本人の人生観や考え方に深く根ざしているからかもしれません。

私は、この根底には、今では中途半端になってしまった日本文化の存在があると思います。たとえば、武士道の精神です。「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉がありますが、これは良く曲解されて、たとえば、戦時中の特攻隊の精神的支柱とみなされたりします。

しかし、本当の意味は、そんなに単純ではありません。潔く死ぬことだけが、武士道ではありません。むしろ、こういう気構えをして、はかない命であるからこそ、今日この日を大切に力一杯過ごしていこうというのが、武士道のもう一つの側面です。しかし、今の日本でもこれが曲解されて、潔さばかりが強調されるどころか、「潔さ」と「諦め」が混同されているところがあるのだと思います。これは、武士道を特に意識していなくても、日本人の美意識の中に「潔さ」という動かし難い観念があることだけは確かだと思います。

そうして、今の日本では、イケダさんがおっしゃる通り、「潔さ」と「諦め」が混同され、「我慢」し続ける人が多くなっているのだと思います。


今の日本人にはこのように、「諦め」の境地ばかりが目立つのですが、かえってアメリカ人の中に「武士道的」生き方をする人もでてきました。その筆頭は、誰あろう、元アップルのCEOであったかのスティーブ・ジョブズ氏です。

このことは、以前のブログにも掲載しました。その記事のURLを以下にコピペします。

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現している!?
ジョブスは、上の動画の中で、「死を意識すること」の意義、特にポジティブな面を強調していました。これは、日本の武士道の中の「葉隠れ」の思想とも根本では相通じるところがあります。まさに、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という言葉を真の意味で実践しているようです。葉隠れは、一部の人々が曲解しているように、死を美化するものではありません。というより、まさに、上の動画でスティーブ・ジョブスが「死を意識すること」の意義と似ています。というより、生まれ育った環境や活躍してる舞台がIT業界であることなど葉隠れの思想がでてきた時代背景とは大きく異なるので、表現や、出てくる行動が少し異なるようにみえても、本質的には同じだと思います。
今の多くの日本人が忘れてしまったこのような生き方、少なくとも、少し前までは、多くの日本人の理想とした生き方、彼の生き方は、それを私たちに思い出させてくれます。だからこそ、日本でもジョブスに人気があるのだと思います。今日本では、産業に活気がありません。ジョブスがやってきたような、イノベーションは、少し前までなら日本が行っていたと思います。私は、そのようなイノベーションが行われなくなった今の日本、背景にはジョブスのような一昔前の日本人が理想とする生き方を多くの日本人が忘れてしまったからではないかと、危惧しています。
さて、そう思って現在のジョブスを見ると、あの有名なプレゼンでみせる、黒を基調とした服装、ジーンズという飾らないいでたち、なにやら、戦に挑む日本の古武士のようにも見えてきます。あの全身全霊を傾けて、ものごとに取り組む姿勢とエネルギーは、本質的には「葉隠れの思想」から沸き出でてくるものであることが、理解できます。今の若い世代には、「葉隠れ」と言っても、ほんどの人が何のことかも理解していないようです。いつから、日本の優れた世界に誇るべき伝統文化が、継承されなくなってしまったのか!!本当に残念なことです。
だから、私は、ジョブスを単純にカリスマとは呼びたくはありません。私は、彼を偉大なリーダーであると呼びたいです。日本にこのような生き方をする政治家や経営者が昨今、非常に少なくなってきたことを残念に思います。

今のニッポン人には、古の日本人の精神が残ってはいるのですが、中途半端な残りかたをしているのだと思います。だから、我慢して諦めるとか、その諦めを潔さと勘違いしているという事があるのだと思います。

こうした精神構造を変えるには、イケダさんが言っているように、我慢するしかないとか、私の言葉でいえば、潔さから諦めるなどということやめて、真正面から問題を指摘し、その問題に取り組むという姿勢が重要なのだと思います。その姿勢を持つためには、今更日本人が外国人のものまねをしても身につくとは思えないので、やはり、ジョブズのように現代風の武士道のような、日本古来からの精神に復帰するしかないと思います。みなさんは、どう思われますか?


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