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2012年6月16日土曜日

ビジネスでやってはいけないソーシャルネットワークのこと5つ―【私の論評】 別の立場から見てみるとどうなるか?まだ、多くの人々に認識されていないSNSの不都合!!

ビジネスでやってはいけないソーシャルネットワークのこと5つ:
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全てをさらす必要はないのである!

仕事場でやってはいけないソーシャルミス。ほんのちょっとで大きく救われる!

#1:Foursquare等の位置系サービスに行く先々でチェックインしないこと
・例えばある日、遅刻したとして昨晩遅くまで飲み歩いてたチェックイン履歴があると気まずい。
・本当は違う場所にいるはずなのに、なんで?ということがあると困る。

foursquareの画像


#2:なんでもかんでも写真をポストしないこと
・酔っぱらってはしゃいだ写真なんて特に注意。もしかしたらパンツとか写ってるかもしれないし。
・自分は気にしなくても、他の人(職場の人)が気にするかも。
・どのバカ写真がどういう形で自分に返ってくるのかわからない...、ということ。

Facebookでは珍しくない女の子の自分撮り写真の投稿

#3:リンク先がわからないものを安易にクリックしないこと
・職場観覧注意系のものがいつも職場観覧注意と書いてあるとは限らない。
・クリックしたとたんに大音量で恥ずかしい音楽流れ出すかもよ。
・職場のコンピューターに一瞬でも写ったら気まずいものかもしれません。

もし職場で、SNSのURLをクリックしてこんな画像がでてきたら?
#4:同じパスワードをいろいろなサービスで使い回さない。
・職場で何かの拍子にパスワードを同僚に渡さなくてはいけないことがあるかも。その時、

もしそのパスワードがTwitterやFacebookと同じものなら大変なことになる、かも。

#5:上司に友達申請しない
・なによりもこれが1番大事。

[Forbes]
そうこ(MOLLY OSWAKS 米版)(写真は、一番上の写真をのぞいて、ブログ管理者が添付)

【私の論評】 別の立場から見てみるとどうなるか?まだ、多くの人々に認識されていないSNSの不都合!!

上の記事は、あくまでも個人の立場から掲載していますが、たとえば、上司など管理者の立場からSNSを使ってるいる部下をみるとどうなるか掲載してみます。

#1:Foursquare等の位置系サービスに行く先々でチェックインしないこと
・そもそも、部下がいるべき場所にいるかいなかを簡単にチエックできる。営業先にいったふりをして、本当は行っていないなどのことを知ることができる。どこで何をしているか逐一確認できる。
・パソコンの作業のログをとることができるようにすれば、特に内勤の人間など何をしていたかが、ほとんどわかる。たとえ、ノマドワークなどさせていても、大体何をしていたかわかる。ついでに、ライフログなども撮らせれば、完璧。
#2:なんでもかんでも写真をポストしないこと
・酔っぱらったときや、はしゃいでいるとき、その他プライベートの時の写真など、職場では絶対に見られない行動などもつぶさに知ることができる。
・部下が、他の人、特に上司に知られたくない秘密があった場合、それを知ることができる。場合によっては、それを切符(きりふだ)にすることができる。
・部下が自分でも気づかずに、バカ写真を掲載していたら、それを教えてあげて、削除させることにより、感謝される可能性が高い。
#3:リンク先がわからないものを安易にクリックしないこと
・生意気な部下に、第三者を装い、安易にクリックすることをすすめ、赤っ恥をかかせることができるかもしれない。
・役立たずな部下の職場のコンピューターに他の人にみられると気まずい画像や動画が映るようにして、士気をくじき、退職に追い込むことができるかもしれない。


#4:同じパスワードをいろいろなサービスで使い回さない。
・職場で何かの拍子にパスワードを同僚に渡さなくてはいけないことがあるということは考えられないが、もし、そのようなことがあり、しかも、それが役立たずの部下のものであれば、それを最大限に活用して、自主退社に持込るかもしれない。
#5:上司に友達申請しない
・もし、これが、Facebookのような実名を旨とするSNSであれば、部下は、よほどの馬鹿か、そうでなければ、公私にわたってつきあいたいと思っているのであり、かなり信頼されている証とみられる。
別の立場からみれば、上記のようなことがいえると思います。このようにみてみると、さらに、個人がSNSで、何もかも開けっぴろげにすることは、かなり危険てあることがわかると思います。


そうして、社内SNSなどを除き、通常のSNSは、まだまだ、使い勝手が良くないことが理解できます。このようなことを防ぐには、Google+のサークルのような機能は、避けて通れないものと思います。

例えば、facebookなどで、情報を流すとなると、友達全部に流すか、あるいは、グループに流すかのいずれかということになります。会社の上司や親親族に知られたくない情報を流したいときなど、なかなかできないことがあります。しかし、Google+であれば、会社関係、親族関係というサークルを作成しておき、さらにこれ以外のサークルを作成しておけば、流す情報によって、いろいろと振り分けができます。


それこそ、自分のパンツ姿の写真も、特定の人々にも流せるかもしれません。下ネタとか、馬鹿ばなしなども、特定の人々にだけ流すことができます。あるいは、秘密を共有している人々にだけ、情報を流すことができます。

これによって、SNSであっても、通常の社会と近い関係を構築できるわけです。しかし、これは、本来は、コミュニティーごとに作成するべきものと思います。会社関係、学校関係、ご近所関係、親族関係、友人関係などと、自分の 専門関係と分類しておき、コミュニティーごとに、流すべきと思います。

それから、いくら、サークル機能で分類したとしても、いったんサークルに入れた人ならば、苦手な人、嫌な人からのメッセージも流れくることまでは、防ぐことはできません。そうして、これらの人たちが誰もが認める余程の変人・奇人か、反社会的人物であるとか、犯罪者でない限り付き合わなければならないときもあります。しかし、これまで嫌がるということであれば、そもそも、そういう人は、SNSを使う資格はないということです。


まあ、どうしても嫌なら、サークルから除外してしまえば良いわけですが、それを繰り返していけば、世間が狭くなってしまうことになります。それに、あまりに、自らの情報を、サークルで選別して、流す人は、自己を偽っている可能性もあります。これでは、匿名と同じことになるかもしれません。以前、男の人を複数殺害した、木嶋佳苗など、Mixiやクックパッドを駆使していたことをこのブログにも掲載したことがあります。まあ、ほどほどにすべきでしょう。自分に自信があったり、あるいは、多くの人と、良いつきあいをして行きたいと思えば、たまにSNSで自分の馬鹿さ加減が、露呈したらかといって、どうということはないではありませんか。かえってそのほうが、人間性が増すというものです。

SNSの最初のSは、ご存知、ソーシャルの略です。そもそも、SNSは、社会的なものであり、ITを駆使しているものの、そのなかの付き合いは、社会的なものです。いずれにせよ、社会的でない人はSNSは使えないし、使ってはいけないということです。

それから、これは、このブログにも掲載したことですが、最近Google+でインスタント・アップロードという機能が、iPhoneとAndroid携帯に搭載されました。これは、iPhone版では、設定をしておけば、iPhoneで撮影した写真が、自動的にGoogle+に投稿されるという機能です。iPhone版では、Google+アプリを起動した直後にそれ以前に撮影した写真がアップされるようです。無論、それ以前にアプリを起動したときに、アップされた写真は、アップされません。自動的に判別して、同じ写真が複数回アップされるということはありません。私は、iPhoneを使っているので、よくわからないのですが、Android携帯端末では、アプリを起動するしないにかかわらず、撮ったらすぐに、自動的にアップできるように設定できるそうです。


さて、自動的にアップされるということなると、上記の記事で出てきたように、バカな写真がアップされ公開されてしまうと、心配するむきもあるかもしれませんが、そのようなことはありません。全部非公開という形で、登録されます。誰かと共有したいのであれば、登録写真から選んで共有することができます。また、共有するにしても、もとろん、サークルごとに選んで、共有することができます。


だから、酔っ払ってどんなバカ写真を撮ったにしても、自動的にアップされますが、それが自動的に共有されるなどということはありません。だから、どんなにバカ写真など撮影しても気にすることはないわけです。ただし、共有するときに、酔っ払っていたら、同じことです。共有は、頭が正常なときに、行うべきです。

そうして、このインスタントアップロード、大きい写真の場合には、ストーレージに上限があって、課金されることもありますが、通常のサイトに掲載する程度の写真なら、無制限に蓄えることができます。しかも、動画も保存できます。そのため、私はアップロードされた、写真は、iPhoneから片っ端から消してGoogle+をストーレージとして使っています。今は、日付別に保存できるだけですが、いずれ、様々な機能が付加されるのではと期待しているところです。

Googl+ ハンク゜アウトの画面 最大10人でビデオチャットができ、YouTubeでオンエアもできる

このような、機能があることから、私はいまのところ、上記の記事のような不都合は、Google+なら、ある程度緩和できるものと思います。そうして、今のところ、SNSの歴史が短いので、このような不都合に見舞われる人は少ないですが、SNSが社会の基盤として、根付くとともに、このような不都合に見舞われるv人も多くなり、Google+のサークルの持っている意味合いが認識され、SNSにはなくてはならない基盤となり、いずれ他のSNSも似たような機能を付加して行くのではないかと思います。皆さんは、どうお考えですか。


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2012年6月14日木曜日

【緊急掲載】06.13 衆議院社会保障・税特別委員会公聴会 上念司氏―【私の論評】日本国解体推進無限ループの端緒となる増税阻止!!大拡散希望!!

【緊急掲載】06.13 衆議院社会保障・税特別委員会公聴会 上念司氏



【私の論評】日本国解体推進無限ループの端緒となる増税阻止!!大拡散希望!!

最近、私のブログでは、増税に反対する旨を何度も掲載してきましたが、やはり、素人の解説ですから、どうも言い足りないところとか、所によっては、不十分とか、場合によっては、間違いなどもあるかもしれません。

本日、たまたまFacebookをみていたら、facebookや、Google+でも友人であり、twitterでも相互フォローしていただいている、上念司氏によるコメントがありました。

上念氏は、FB、TW、Google+などSNSを駆使している

それは、上記の公聴会の模様の動画と、動画でも用いられている資料に関するものでした。その内容を以下にコピペします。



この内容、さすがに、プロのものであり、かなりコンパクトに現状がまとめられています。これほど、コンパクトに平易に良くまとまっているものは、ありません。


公聴会で使われた資料の表紙


資料のタイトルは、『デフレ下の増税は百害あって一利なし~増税しても財政再建できない不都合な真実~』というもので、以下のURLからダウンロードできます。

http://t.co/bxNlbVY0


また、上念氏が、上の動画で述べている、いわゆる、権威のある方のご意見として述べている、財務省の「外国格付け会社宛意見書要旨」は、この資料の中に含まれていないため、それは、財務省のホームページからそのまま、以下にコピペしておきます。


外国格付け会社宛意見書要旨
1.
貴社による日本国債の格付けについては、当方としては日本経済の強固なファンダメンタルズを考えると既に低過ぎ、更なる格下げは根拠を欠くと考えている。貴社の格付け判定は、従来より定性的な説明が大宗である一方、客観的な基準を欠き、これは、格付けの信頼性にも関わる大きな問題と考えている。
従って、以下の諸点に関し、貴社の考え方を具体的・定量的に明らかにされたい。

(1)
日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。

(2)
格付けは財政状態のみならず、広い経済全体の文脈、特に経済のファンダメンタルズを考慮し、総合的に判断されるべきである。
例えば、以下の要素をどのように評価しているのか。

マクロ的に見れば、日本は世界最大の貯蓄超過国

その結果、国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている

日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高

(3)
各国間の格付けの整合性に疑問。次のような例はどのように説明されるのか。

一人当たりのGDPが日本の1/3でかつ大きな経常赤字国でも、日本より格付けが高い国がある。

1976年のポンド危機とIMF借入れの僅か2年後(1978年)に発行された英国の外債や双子の赤字の持続性が疑問視された1980年代半ばの米国債はAAA格を維持した。

日本国債がシングルAに格下げされれば、日本より経済のファンダメンタルズではるかに格差のある新興市場国と同格付けとなる。
2.  以上の疑問の提示は、日本政府が改革について真剣ではないということでは全くない。政府は実際、財政構造改革をはじめとする各般の構造改革を真摯に遂行している。同時に、格付けについて、市場はより客観性・透明性の高い方法論や基準を必要としている。

この資料は、2002年5月に掲載されたものです。上念氏は、動画でも語っていましたが、日本の経済のファンダメンタルズ(マクロ経済においては、雇用・生産・物価などの基礎的な事項を指す。それら基礎的な事項を元に、金利や資産価格などが正当化される)は、この当時と変わっていないので、この資料の内容そのものが、現在にも当てはまります。これだけ、長い間、日本のデフレは、放置されてきたということです。


なお、なお、上念氏の資料には、最後に結論が掲載されいます。その部分だけ、下にコピペしておきます。

日銀法改正なくして財政再建なし
• 消費税増税については、デフレを脱却して名目成長率が4%以上になるまで封印すること 

• 就任以来、デフレと超円高を放置し、経済苦から自殺する人々を見殺しにしてきた白川方明総裁を任期満了させないこと 

• 現在、自民党、みんなの党、民主党で用意されている日銀法改正案こそ一刻も早く国会で審議、可決するべきである

私は、このブログでは、従来は、政府の緊縮財政(緊縮には、いろいろあるが、増税も緊縮の一つです)ばかり、非難してきたようなところがありますが、良く考えてみれば、確かに、上念氏の主張されているように、日銀法の改正のほうが先だと思います。しかし、デフレの本格的退治のためには、政府による大規模な財政出動と、日銀の大幅な金融緩和が必要であることはいうまでもありません。

しかし、日銀の金融引き締め(お札を増刷しないことも含む)は、従来から度が過ぎていて、とっくに一線を越えています。その一線とは、無論、デフレを推進し、雇用を減衰させ本格的にデフレスパイラルを創出するという意味です。



上念氏が、非難する日銀がこの一線を越えてしまったことには、平成10年における、日銀法改悪が大きな役割を果たしています。それまでは、日銀は大蔵省(現財務省)に統合されていましたが、改悪後独立してしまいました。

そうして、日銀は、本来の独立という意味をはきちがえ、独自で、日本国の金融政策を立案し、実行するというとんでもないことをやることになりました。これは、実行というより、独走、暴走ともいえる状況です。



しかし、国際的な常識でいえば、中央銀行の独立性とは、本来、政府の金融政策に従い、その範囲の中で、専門家的な立場で、方法を選択する自由があるという意味においての独立です。中央銀行が勝手に、国の金融政策を決定すべきではないのです。



だから、国際常識にそって、本来の形に戻すべきであるというのが、上念氏の主張です。何をさておいても、まずは、増税は封印し、日銀法を改正する必要があるということです。

それにしても、上念氏が指摘するように、日銀の白川総裁の発言、それも特に2月7日の公演内容は、酷すぎです。一国の金融の専門家であるはずの、中央銀行総裁がこのような話をするということは、全く考えられません。これなら、あの更迭された、田中元防衛大臣のほうが、まだましなくらいです。「デフレの原因は、人口減だった」などといトンでも本を書いている人もいますが、日銀総裁としては、到底許されないことです。これを一つだけをもってしても、総裁としては、ふさわしい人物ではありません。日銀法がどうのこうのという前に、このような総裁は更迭すべきです。


さて、上念氏の動画と資料の内容、かなり要領を得ていて、理解しやすく、直近でなすべきことは何かが非常にわかりやすいです。なお、資料をご覧になるときは、動画を起動しておき、動画の音声を聴きながら、資料を見ると、よりいっそう理解が深まると思います。本来新聞などがこのような役割を果たすべきなのですが、新聞は、全くそれをせずに、特に大手新聞のほとんどが身勝手な、増税擁護キャンペーンを繰り返すばかりです。

誤った情報によって、日本を戦争に導いた、第二次近衛内閣
今、増税に関する正しい、背景を理解するには、この動画と資料が一番だと思います。現在増税をするということは、それこそ、日本国解体推進無限ループの構築し、増税して、税収が減る、税収が減ったから、また、増税するというおそるべきループを構築する、この端緒になる可能性が大です。誤った知識で、扇動、洗脳されないように、是非ご覧になってください。そうして、多くの他の人々にも大拡散していただきたいです。それから、この動画や、資料に関する質問があれば、是非コメントをお寄せください。私で答えられることであれば、すぐにお答えしますし、もしできないような内容であれば、上念氏に直接質問して回答を得たら、お答えします。よろしくお願いします!!


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2012年6月7日木曜日

Facebook新機能『宣伝広告』の可能性!―【私の論評】宣伝広告機能は、社会的イノベーションを加速するか?

Facebook新機能『宣伝広告』の可能性!:

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先月末、Facebookは、企業やブランドのFacebookページからの投稿を、もっと効果的に拡散する新しい機能を発表しました。この機能は宣伝広告(promoted post)と呼ばれ、一定の料金を支払うことによって、投稿をより多くのユーザーに届けるというものです。日本語版Facebookは今のところまだこの宣伝広告に対応していませんが、英語版に続いてすぐにサービスが始まるのではと予想されます。

最近のFacebookの発表によると、ブランドによる投稿はファンの僅か12%にしか届かないとのことです。この数字はあくまで平均的なもので、もちろん投稿の内容によってユーザーへのリーチの幅は大きく変わります。投稿内容が平凡で退屈なものであれば、ファンは拡散する価値がないと判断し「いいね!」もコメントもくれませんが、一方で内容が面白く魅力的であれば喜んで「いいね!」やコメントをくれます。するとその投稿はソーシャル・メディア空間でどんどん拡散されて、より多くのユーザーの目に触れることになります。

Facebookは、しばらく前からブランドからの投稿がもっと簡単にもっと効果的にユーザーへ届くようにするにはどうすればいいかと考えてきました。それに加えて先月には株式公開があり、これからはしっかり利益を上げて、株主にそれを還元していかなければならなくなったのです。今回の新機能は、そんなFacebookの企業としての、満を持しての発表というところでしょう。

それでは宣伝広告という機能を少し詳しく見ていきましょう。

例えばあるお店が全品20%引きのセールを行うとします。このお店はFacebookで繋がっている全てのユーザーにセールのことを知ってほしいと思うのが自然です。そこでFacebookにいくらかの料金を払い、ファンの近況フィードにその情報が優先的に流れるようにしてもらうのです。

その際、投稿内容の言語を限定したり、特定の場所のユーザーだけをターゲットにしたりと、従来のターゲッティング広告と同様にキメ細かいマーケティングも可能になっています。また、その広告を何人のユーザーが目にしたのかという数字も正確にトラッキングできます。しかし注意点として、アップロードから既に3日以上経っている投稿は新たに宣伝広告として登録することはできません。

日本語版のFacebookに新機能が対応するようになったら、メイン・ページの投稿、公開ボタンに続いてFacebook広告を出すというボタンが付きます。そのボタンを押すと下にウィンドウが表示され、料金を選ぶことができるようになります。この料金によって投稿がリーチするユーザー数が変わるのです。多くのユーザーに届けたい場合はたくさんの料金を払い、少数のユーザーでよければ少しの料金を払います。宣伝広告は、ユーザーの近況フィードに「広告」というタグを付けて流れます。

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宣伝広告はFacebookでのマーケティングに新しい風を巻き起こすと言われています。中小企業や有名ブランドは、本格的なキャンペーンに今までのような労力と時間を使わなくても、素早く簡単に多くのユーザーにメッセージを届けることができるようになるからです。

新機能の発表が米国で話題を呼んでいるもう一つの理由は、今はページ・オーナーにしか許されていないこの機能が、将来的に個人アカウントでも利用可能なるかもしれないからです。その場合、どういう使い方ができるのかという質問に対してFacebook側は、「例えば新しい仕事を探していて皆に紹介口があるか教えてもらいたい場合、車を売りたいという個人がそれを多くの人に知ってもらうためになど様々な利用法があります。」と答えました。

個人ユーザーからの広告投稿が可能になったら、Facebookはただの広告掲示板になってしまうのではないかと心配する人々がいます。一方でそうなることでFacebook側が提唱する活用法のように、個人の可能性をもっと広げてくれるという前向きな意見もあります。

株式公開を果たしたFacebookが今後どのようにビジネスの幅を広げていくのか、目が離せませんね。

【私の論評】宣伝広告機能は、社会的イノベーションを加速するか?


Facebookは、最近上場しましたが、株価は下落しています。まあ、蓋を開けてみれば、やっぱりなあ、と思います。非論理的な空騒ぎのバブルを市場が嫌ったということです。これに関しては、以前も、ITを背景とした「ニューエコノミー」なるものの幻想を実体験した投資家がほとんどですから、もはや、ニューエコノミー幻想は、すっかり払拭されたということです。SNSバブルなど起こらないとみているというわけです。

当初の時価総額1040億ドルという見方が、ニューエコノミー幻想が消えた現在では、異常だったと思います。facebookは、現在これに見合う利益は今のところ全く出していません。現状のフェイスブックのままでであれば、市場の評価と実利のギャップを今の年収のペースで埋めようとしたら1世紀以上かかってしまいます。


そもそも、フェイスブックを一番良く知る大口初期投資家からしてほぼ全員(マーク・ザッカーバーグ本人も)、金曜の上場前に何千万株という株を売っています。当分は上がる見込みもないから売っているのであって、もっと上がると見込んでいたならなら誰も売らなかったはずです。

ともあれ今回の上場でフェイスブックの懐には160億ドル転がり込みました。評価を気にする投資銀行からの買い支えがとれた月曜についた株価、これが今のフェイスブックの実像です。広告主導のソーシャルメディア会社、モバイル分野などではまだ実績がないのですが、とりあえず黒字は手堅く見える。まだまだ、これからということです。

普通の株と同じように、上がったり、下がったりしながら、じょじょに独り立ちしていくということになると思います。歩き始めの一歩を飾り過ぎた、というだけのことです。

こういう背景もあることから、宣伝広告(promoted post)という機能を付け加えるということだと思います。しかし、私自身としては、この機能は、上の記事にもあるように諸刃の剣だと思います。


私自身は、「ファンの近況フィード」に優先的に流れるという仕組みに関して、多少抵抗感もあります。確かに、企業や個人が、この宣伝広告を大量に使うことになれば、facebook自体が広告宣伝版になってしまうかもしれないからです。しかし、これは、あくまで、ファンになっていなければ、関係ないことなので、あまり神経を尖らす人もいないかもしれません。そもそも、自分にとって関係のないところからは、何も流れてこないのですから、実際に、優先的に流れてきたとしても、さほど気にはならないと思います。

そうして、これは、確かに、個々のユーザーにとっては、かなり便利かもしれません。特に自分が住んでいる地域のお店や企業などによるものであり、しかも、それが自分の気に入ったものであれば、かなり有用です。特に、この"自分の気に入った"というところが、うまくかみ合えば、場合によっては、革新を巻き起こすことができるかもしれません。

この機能に関しては、たとえば、以前述べた、スペンドシフトという消費の潮流にあわせて使うことができれば、確かに革新的になりうると思います。


ちなみに、スペンドシフトに関しては、このブログにも何回か掲載したことがあります。アメリカでは、911あたりから、あらわれ、リーマンショック以降顕著になった消費動向であり、日本でも、最近顕著になりつつあり、震災以降は、かなり顕著になった傾向です。以下にその核心な部分のみコピペしておきます。
自分を飾るより ⇒ 自分を賢くするためにお金を使う。
ただ安く買うより ⇒ 地域が潤うようにお金を使う。
モノを手に入れるより ⇒ 絆を強めるためにお金を使う。
有名企業でなくても ⇒ 信頼できる企業から買う。
消費するだけでなく ⇒ 自ら創造する人になる。
Facebookに関しては、もともと、私がこのブログで主張してきたように、「身の丈にあった情報」が得られやすいということで、「自分を賢くするためにお金を使う」というこには寄与してきたと思います。:現在ある、ブランドのページなども、大企業から個人企業のものまで数多くあり、好きなページを選んで、たとえば、環境問題に力を入れている企業に対して応援するなどのこともできます。


そうして、この宣伝広告機能は、「地域で潤うようにお金を使う」「絆を強めるためにお金を使う」「信頼できる企業から買う」というというところに大きく寄与することになるかもしれません。同じお金を使うにしても、このような要求を満たすためには、既存のマス広告などは、ほとんど役にたちません。しかし、この新機能は、自分のお金をどのように使うべきかを考える人たちにとっては、多いに役に立つ可能性が大です。

それと、宣伝広告機能が、上記のように機能するようになった場合、それを頻繁に見るようになった、facebookのユーザーの中で、社会問題などに興味があり、それを何とか解消しようと真剣に考えていた場合、facebookのタイムラインなど、本当に生きた事例集になる可能性が大です。そうして、いままでは、なかなか実行に移せなかったユーザーが、自ら、何かを販売して、地域が潤うようにするとか、絆を高めるためのイベントを実施するだとか、あるいは、自分のできて他の人にはできないことにより、何らかの価値を創造して、それらを宣伝広告機能により、多くの人に知ってもらい販売し、継続できる機会を増やすなどのことによって、消費するだけではなく、自ら創造する人になるということも考えれます。


従来のような、マス宣伝広告の変形に過ぎないものに終始すれば、現状のGoogleの広告宣伝とあまり変わりないと思います。しかし、上記で私が掲載したような運用のされ方をすれば、これは、社会を変革するきっかけとなるかもしれません。皆さんは、どう思われますか?


【私の論評】

「棚が回る冷蔵庫のCM」に呆れる若者の話−【私の論評】本当の意味でのソーシャルが注目される時代






2012年5月14日月曜日

Facebook連動ハンガーで、最も「いいね!」されている人気のお洋服を買う―【私の論評】ファッションのような感性がものを言う商品では無理があるか?

Facebook連動ハンガーで、最も「いいね!」されている人気のお洋服を買う(動画あり):


いいね! が多い、つまり人気があるということだ。 ブラジルのアパレルメーカーC&Aは、これまた斬新な方法でSNSとリアルを連動させてきました。お洋服屋さんの店内で、お洋服がかかっているハンガー。このハンガーがFacebookと連動しており、「いいね!」の数を表示しています。「いいね!」の数って購買意欲に繋がると思いますか?  

例えばネットショッピング中に評価の高い商品を買うのはもちろんあります。しかし、実際に店舗に行って手に取って見る時に、「いいね!」が多いからこっちのワンンピースにしようって思うものなんですかね? 2つで迷ったら「いいね!」の多い方でとか思うものなんですかね? なんだか天の邪鬼な気持ちが湧いてきましたよ。 あなたなら、「いいね!」がより多い服の方を買いますか?     [Springwise via The Verge] そうこ(ANDREW LISZEWSKI 米版)


【私の論評】ファッションのような感性がものを言う商品では無理があるか?

さて、この仕組み動画もありましたので、以下にコピペさせていただきます。また、本日は、あの有名な、ビクトリアズ・シークレッツのファッションショーなどの写真を掲載しつつ、上のファッションサイトに関する論考を展開していきます。




『あなたなら、「いいね!」がより多い服の方を買いますか?』という上の質問に関して、最初に私の結論を掲載しておきます。私なら買いません。「いいね!」がより多いということは、より、多くの人に好まれているということであり、それでは、ファッションの意味がなくなるからです。




さて、そもそも、ファッションという言葉の意味があいまいですので、ここで、語源をはっきりさせておきます。以下に語源由来辞典から、ファッションの語源を掲載しておきます。
ファッションは、「仕方」「流儀」「流行」を意味する英語の「fashion」からの外来語です。英語の「fashion」は、「作ること」「なすこと」を意味するラテン語「factio」に由来し、古期フランス語の「faceon」を経由して「fashion」となりました。 
英語の意味からすれば、「流行のファッション」や「定番ファッション」といった言い回しは、「流行の流行」「定番の流行」になるので、おかしいが、日本ではファッションが「お洒落なもの」といったニュアンスで受け止められ、多くは「服装」を指す言葉として用いられるため誤りとはされていません。
まずは、「仕方」「流儀」という語源から考えてみると、要するに「自分流」ということですから、「いいね!」がたくさんついている商品であれば、そもそも、自分流ではないので、買いたくないです。これを買うということは、人の「仕方」「流儀」に合わせるという意味です。それでは、ファションではないです、どんな服装であろうと、制服のようであり、没個性的です。



「流行」ということであれば、多少「いいね!」がついている程度ならいいですが、かなりの数がつけられているということであれば、それは、最早流行ではないということです。

日本語の流行は、英語でいう"Mode、Trend、Fad、Fashion"などの意味を持ちます。流行(りゅうこう、はやり)は、ある社会のある時点で、特定の思考、表現形式、製品などがその社会に浸透・普及していく過程にある状態を表します。



流行の展開過程は、それの発生・成長から衰退・消滅までを、いくつかの段階から捉え、分類することができます。
潜在期:ある様式が生み出され、それがごく限られた人々に試行される時期 
発生期:試行過程を経て、新しい様式の存在が人々に知られ、同調者が現れる時期 
成長期:新しい様式に同調する人々の数が増加し一斉に、普及率が拡大していく時期 
成熟期:普及が最大の水準に達し、その伸びが鈍化していく時期 
衰退期:後発的に採用する人もいるがそれ以上に採用をやめる人の数が増える時期 
消滅期:採用する者が少なくなり、その様式が消滅していく時期
「いいね!」がかなり、押されている衣服であれば、ファッションでいえば、上記の衰退期か、消滅期にある商品であるということです。これでは、価値がないです。


それに、一番気に食わないのは、一つ一つのアイテムで販売して「いいね!」をつける仕組みになっているということです。ファッションというものは、普通、いろいろなコーディネートで成り立つものですが、このコーデを見せるというのなら、わかりますが、一つひとつのアイテムでは、あまり参考になりません。

それから、最近ファッションといえば、「世にも奇妙な物語」で、『試着室』という、奇妙な物語を放映していましたので、以下に掲載しておきます。



上の動画の説明は、見ていただければすぐわかることなので、ここでは、詳しくは解説しませんが、結局のところ、ファッションは自分らしさの演出だと思います。上の動画でも、結局女の子が、何度トライしても失敗するのに、自分らしさで勝負したところ、うまくいくというようなストーリーになっていました。

とこで、上でいろいろ書いていますが、私自身は、あまりファッションにうるさくは、ありません。ただし、特に女性ファッションに関して、どのようなファッションが今好まれていて、それは、なぜなのかということを考えることは好きです。そうして、このブログにも、そうしたことをいくどか掲載してきたこともあります。

先日は、「ポリボア」という最近話題のサイトがあり、それを紹介しました。このサイト、さまざまなアイテムから、自分の好きなものを選び、コーデしそれらで、コラージュを作成するというものです。これは、口で言っても理解しにくいと思いますので、その一つを下に掲載します。



このようなコラージュをユーザーがいくつもあるアイテムから自由に選び、一定の枠の中に自由に設置して、コラージュを形成します。アイテムが、かなりあるので、本当に組み合わせは、無限にあるといっても良いくらいです。そうして、このおのおののコラージュに、他のユーザーがコメントを寄せたり、さらに、「いいね!」ができる仕組みになっています。私は、当該ブログで、この「ポリボア」の良さを以下のように掲載しました。
それにしても、「ポリボア」は、コラージュという手法で、しかもそれをユーザーに自由に作成させつつも、全く自由ということではなく、ある程度の規則性を持たせて、その範囲の中で自由な発想を開花させ、それだけではなく、それをシェアできるというSNSの機能を持たせて成功しています。いままで、ファッショサイトでは、コラージュはあくまで、サイト側が提供するものでしたが、サイト側がすべて提供するというのでは、確かにプロが作成するということで、あまりに外れはないものの、数的にも、センス的にも限度、限界があります。しかし、ポリボアでは、このコラージュをユーザー自身に作成してもらうということで、ありとあらゆる、感性による、数多くのコラージュが掲載できるということです。何と素晴らしい!!
やはり、ファッションは、感性商品ですから、上のようなやり方は、通用しないと思います。最初はもの珍しさから、売れる時期もあるかもしれませんが、時がたてば、廃れると思います。



上のようなことをするなら、たとえば、この「ポリボア」など参考にして、たとえば、「ボリボア」のようなコーデのなからから、人気のコラージュを実物を使って、店内に掲載するとか、あるいは、マネキンにそのコーデをさせて陳列するとか、そのような工夫が欲しかったです。であれば、リアルと、サイトの相乗効果を最大限に引き出すことが可能になったと思います。皆さんは、どう思われますか?特に女性の意見をうかがいたいです。




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2012年5月10日木曜日

Facebookの光と影…便利さとトラブル背中合わせ―【私の論評】Facebookの唯一の欠点はこれか?!そうして、この欠点を克服できるのが、Google+か?

Facebookの光と影…便利さとトラブル背中合わせ





上司やビミョーな知人からの友達申請、友人のリア充ぶりにまじで凹み、家族や同僚にウソバレetc.

mixiやtwitterに続くソーシャルメディアとして、日本でも広く利用されているFacebook。友達の近況をチェックしたり、昔の友達を見つけるなど便利な半面、トラブルに見舞われることも。



この記事の続きはこちらから

【私の論評】Facebookの唯一の欠点はこれか?!そうして、この欠点を克服できるのが、Google+か?
確かに、Facebookには、上の記事のような欠点があります。上の記事では、以下のような欠点が指摘されています。


facebookは、もともとが現実社会での関係をさらに強化する意味あいでサイト上でより円滑に付き合いができるようにさまざまな機能を提供しています。もともと、現実社会をさらに拡張するという意味があります。だから、親しい人同士だけでfacebook上で付き合っているいるうちは、良いのですが、そうではない人とも付き合うようになれば、いろいろ問題が出てくるのは当たり前といえば、当たり前です。

現実社会でも、嫌な人と話をしなければならない場面は、いくらでもあります。いつも避けてばかりいるわけにはいきません。だから、多少のことは仕方がないと思います。

しかし、明らかに変態ぎみの人の場合は、例外です。ましてや、ストーカー的な人の場合は、これは、我慢する必要などないでしょう。私の場合は、いまのところ、facebookでこの種の嫌な目にあったとか、不愉快な思いをしたということはありません。


しかし、ブログや、twitterの場合は多少はあります。ブログの場合は、匿名でコメントに批判的なことばかり書いてくる輩がいます。この場合は、最初から完全無視です。それから、こういう輩であまりに酷い場合は、ブログのアクセス解析を分析すると、ほぼ確実に、相手方の素性がわかるので、相手方に対して、なんらかの手段で、「不愉快だ、実名で投稿しろ」などと、メッセージを送りつけることもあります。そうすると、相手方は、素性を隠したつもりでも、バレバレなのでギャフンとしてその後メッセージを送ってこなくなります。

これも簡単なことです。アクセス解析では、相手方が、コメントした時間や、IPアドレスなど、ログとして残っているので、これを見れば、誰がどのコメントをしたかがわかってしまいます。このIPアドレスからたどっていくと、相手が誰であるか大抵わかります。いわゆる、非常識なコメントをする人は、大抵情報弱者のようで、このような基本的なこともわからないようで、ネット上では、素性がバレバレなことを知らないようです。このような人は、電子メールなども、消去したとしても、きちんと痕跡が残っているという事実を知らないようです。

Twitterの場合は、経済に関して、マクロ経済的な知識がほとんどない人が、日本経済に関して、議論を挑んできたのですが、何度か説明しても、基本的なことが何もわかっていないので、仕方ないのでブロックさせていただきました。

それにしても、facebookなど見ていると、以下のような女の子による自己撮りの写真などが結構投稿されいるのをみます。こんなのを日々見ていたら、勘違いする輩がでてくることも十分予想できます。ちなみに、下の写真全部共有OKですから!!






facebookやtwitterの場合は、相手が友達になったり、followerになったりすれば、こちらが発信する情報は、こちらが意図しなくても、流れてしまうということがあります。これが、相手を勘違いさせるという側面があります。

たとえば、先ほどのtwitterの例の場合は、私が、ブログでマクロ経済的な内容を書き、それをTwitterで紹介するようなことをします。そうすると、それを見て、自分の概念に全く当てはまらないという人が、それに対して反論をしようとするわけです。twitterなどであれば、相手方がfollowしていれば、私が意図しようとしまいと、私のツイートは全部見ることができるわけです。そうなると、この人は、嫌でも、自分の意に沿わないことを何度も見ることになるわけです。

無論、followをやめてしまえば、そんなことはなくなるのですが、その人が、私のツイートのマクロ経済以外のものも見たいと思っている場合は、そのままフォローしているということもあるわけで、そうなると、その人は、見たくないと思っても、マクロ経済的な私のつぶやきを見てしまうことになります。そうなると、それが、気になって、議論を挑もうということになるわけです。この場合、相手側からのメッセージをブロックする以外は方法がなくなります。しかし、最近こういう人多くなりました。いくら、論理的に統計数値をあげて、日本が財政破綻しようがないことを説明しても理解しません。こういう人を上念司氏が語っていた、「変態御用一般人」というのかもしれません。

また、facebookの場合だと、本来は、親しい人に流したいものでも、友達関係になっていれば、無差別に流れていくことになります。そこで、勘違いがおこり、ストーカー的あるいは、ストーカーが出てくることになりやすいのだと思います。そりゃそうですね。特定の個人が、次々と情報を発信し、それが、見られるということになれば、勘違いする人も出てくるわけです。まあ、友達が少ないのなら、あまり問題はないでしょうが、多くなれば、この種の問題はでてくると思います。

ところで、Google+の場合は、この種の問題をかなり解消できるところがあります。ご存知のように、Google+では、サークルという機能があります。いわゆる、友達を分類できる機能があるわけです。だから、現実社会での人間関係を反映することができます。



たとえば、「会社関係」、「フォローしている」、「友人」、「家族」、「一般公開」などと、分類できるわけです。私の場合は、「マクロ経済」などというサークルもつくっています。

マクロ経済でも、結構難しい内容の場合であれば、付き合いのある人全部に流す意味はありません。人によっては、こういう内容をみれば腰が引ける場合すらあると思います。そんなときには、このような内容は、「マクロ経済」のサークルに所属する人にだけ流すことができます。また、自分の身の回りの情報に関するものは、「友人」「家族」などのサークルに所属している人にだけ流します。その他、さしさわりのない情報に関しては、「一般公開」します。

こうすることにより、上記のfacebookのような弊害は、ほとんど防ぐことができます。わかりやすくいえば、たとえば、ストーカー的な人には、全く何の情報も流れないように設定できるということです。

SNSには、このようにいろいろな特色があります。twitterなら、不特定多数の人に、ツイートという形で、放送するように、情報を流すことができます。facebookは、現実社会で親しい人とさらに親しくなるのに適しています。Google+はさすがに後発ですから、twitterや、facebookのようにも使えるし、それこそ、個々人の属性によって、流す情報を制御し、より一般社会での個々人への対応に近い形で使うことができます。

Google+ハングアウトの開始画面

良く考えてみれば、私たちも、何もGoogle+でなくとも、実社会で、いろいろ流す情報を制御しています。たとえば、会社関係は会社関係のやりとり、友人とは、友人とのやりとり、小さなこどもとのやりとり、自らの専門分野に関するやりとりなど、すべて区分・区別してやりとりをしています。そうでなければ、混乱してしまいます。会社関係のことを家族に話しません。小さな子供へのやりとりと同じようなやりとりをすれば、怒る大人もいることでしょう。

今はSNSの黎明期といっても良い時代ですから、SNSもひとくくりにして見られるようなところがありますが、普及するにつれて、twitterや、facebookは、その特性にあった、使い方がなされていくことと思います。そうして、サークル機能を有したGoogle+のようなSNSが、社会のインフラになっていくのではないかと思います。無論、他のSNSもおのおの機能を果たすでしようが、Google+のようでなけば、社会一般のインフラとすることはなかなかできないのではないかと思います。




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2012年5月7日月曜日

【調査結果】Facebookファンの顧客価値の高さとその重要性―【私の論評】何か、これって、当たり前といえば当たり前でないか?

【調査結果】Facebookファンの顧客価値の高さとその重要性:

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あるブランドのFacebookファンとはどういう人たちなのでしょうか。またそのファンの人たちはブランドの営業成績に実際どれくらい影響しているのでしょうか。

ソーシャル・メディアを使ったプロモーションはまだまだ成果が見えにくいのが現状で、この問いには多くの企業が悩まされていると思います。

大手調査会社Forrester Researchの若きアナリストジーナ・スベルドロフ(Gina Sverdlov) さんは、4月9日に出したレポートでこの問いに具体的な数値をもって答えました。そうして今回Facebookファンの顧客価値の意外な高さが浮き彫りになったのです。

ジーナさんはFacebookファンがブランドの営業成績にどれくらい貢献しているかを明らかにするため、ある期間中に特定のブランドの商品を①実際に購入した人、②購入を検討した人、③購入を他者へ勧めた人の数をファンと非ファンで比較しました。

調査対象になったのは飲料メーカーコカ・コーラ社、スーパーマーケットチェーンウォルマート社、家電量販店ベスト・バイ社、携帯電話メーカーリサーチ・イン・モーション社のBlackBerryという4ブランドです。

調査結果


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上図はベスト・バイ社の調査結果をまとめたもので、左の黄緑の棒が非ファン、右の深緑の棒がファンのデータを表しています。調査項目は左から1年以内にベスト・バイで買い物をした、買い物を考慮するだろう、他人にベスト・バイでの買い物を薦めだろうと返答した人の比率を示しています。 

今回調査の対象となった4ブランドのファンが商品を「実際に購入」「購入を検討」「他者へ推奨」した比率は、非ファンのその比率を大きく上回りました。上のグラフのベスト・バイ社の場合、過去12か月間でベスト・バイで買い物をした人は、非ファンが41%であるのに対して、ファンは実に79%です。またファンの内の74%が、他人にベスト・バイでの商品購入を薦めています。非ファンの38%と比べるとその差は歴然としていますね。

更にジーナさんは膨大なアンケート結果から、ブランドのプロモーションに一番貢献している層はFacebookファンだということを突き止めました。

つまり「Facebookのファン」は、他のどんな人よりも商品を「実際に購入」「購入を検討」「他者へ推奨」する確率が高いというのです。例えば、ある人が電化製品を購入するとき、その人がベスト・バイのFacebookファンであったら、そこで製品を購入する確率は5.3倍も上がります。

次に確率が高かったのは「電化製品を買うためにある程度下調べをした」という条件でしたが、それでさえ実際にベスト・バイで製品を買う確率を1.4倍しか上げませんでした。

この傾向はベスト・バイだけでなく他の3ブランドにも同様に見られました。例えば、「何かものを買うときにウォルマートでの購入を考慮するか」という質問に対して、「Facebookファンである」という人が「はい」と答える確率は、「近場にウォルマートがある」という人より2倍も高いのです。更に「どちらでもない人」と比べるとその確率は4倍にもなります。
すごい結果ですね。

考察

この調査結果を踏まえて、前述のアナリストジーナさんのボスであるテクノロジー・マーケティングのエキスパートジョッシュ・ベルノフ(Josh bernoff)さんは、『ブランドにとって大切なことは、むやみやたらと「いいね!」を増やすことではなく、既に「いいね!」をくれている忠実なファンを見定めて、その人たちと親密な関係を構築することだ。」と自身のブログで綴っています。

というのは今回の調査結果からだけでは、Facebookのファンであることがブランド商品を買わせているのか、それとももともとそのブランドの商品をよく買う人がFacebookでもファンになるのかが判断できないからです。何だか鶏が先か卵が先かのような話になっていますね。いずれにせよブランドが気をつけなくてはいけないのは、無理やり「いいね!」を増やすと、ファンベース全体のブランドに対する熱心さが、減少する可能性があることです。

今回のこのレポートは、Facebookファンの顧客としての質の大切さを強調してくれました。Facebookファンたちは、最も熱心にそのブランドの商品を購入し、購入を検討し、また知り合いに薦めてくれるロイヤリティーの強いベースなのです。

ブランドはこのファン層とFacebook上でコンテンツやインタラクションを通して親密な関係を構築していくことが大切なのではないでしょうか。ロイヤリティーが強いファンであるがゆえに、良い関係を築くことに成功すれば、彼らが強力な情報発信元になってプロモーションに貢献してくれるかもしれません。

【私の論評】何か、これって、当たり前といえば当たり前でないか?

むやみやたらと「いいね!」を増やすとは、どういうことなのでしょうか?facebookの会員になっていない人、なっていても、あまり使わない人には良くわからないかもしれません。これの非常にわかりやすい例を本日見つけましたので、まずは、これを掲載します。

全米大ヒットドラマ『コバート・アフェア』が4月18日からDVDのリリースをスタートしています。サイト上ではCIAに入れる素質がどれくらいあるかをサイトで診断できます。以下は、そのサイトの画面です。


わたしも診断してみたところ、素質はありということでした。ランクは、Aでした。 このランクAという結果表示とともに、facebookの"コバート・アフェア"のページへ誘導するボタンがあり、このページに移動すると、自分がどのようなCIA捜査官に向いているかを診断できると表示してあったので。

ボタンを押して移動してみました。そうすると、以下の画面になりました。


そうして、この診断を受けるためには、やらなければならないことがありました。それは、このページの「いいね!」ボタンを押すことでした。確かに、このようなやり方をすれば、「いいね!」がかなり増えることになります。私が、「いいね!」ボタンを押すと、これが、私のウォールにも掲載されました。それが、以下の画像です。


私のウォールに表示されるということは、当然私の友人である他の人たちのタイムラインにも掲載されるということです。この友達が興味を持てば、さらに、このサイトに行き、さらに、ページに行く人いるかもしれません。そうして、最終的に「いいね!」ボタンを押して、診断を受けるかもしれません。

しかし、この内容が、ウォールに掲載してから、しばらくして、facebookをみてみても、その時点ではまだ、誰もそのようなことをしていませんでした。

ちなみに、コバート・アフェアは、全米での初回視聴者数約500万人を獲得し、2010年新作ケーブルドラマ中No.1を記録した大人気シリーズです。USAネットワーク(※アメリカのケーブルテレビ向け娯楽専門放送局)の看板枠(火曜22時台)において、過去16年間で最も視聴された作品が、いよいよ今春、日本に上陸するということです。DVDも発売されますし、テレビでも放映される運びとなったため、そのキャンペーンとして、facebookも活用されたということです。以下に、その動画を掲載しておきます。


製作総指揮は、映画『ボーン・アイデンティティー』シリーズや『Mr.&Mrs.スミス』でおなじみのダグ・リーマン。お得意のアクション・シーンはまさにハリウッド超大作並みのド迫力!本作の見どころのひとつです。

ヒロインのCIA諜報員アニー・ウォーカーは、映画『コヨーテ・アグリー』でブレイクしたパイパー・ペラーボが演じます。本作では、2010年ゴールデングローブ賞ドラマ部門の主演女優賞にもノミネートされました。

CIAもので、女性がヒーローということで、なかなか面白そうな内容ではあります。以下にヒロインの画像を掲載しておきます。





さて、何やら、この番組の宣伝のようになってきましたが、いいたいのは、これではありません。要するに、このキャンペーンでは、上の記事の考察で言っていた「ブランドが気をつけなくてはいけないのは、無理やり「いいね!」を増やすと、ファンベース全体のブランドに対する熱心さが、減少する可能性があることです」という内容の、無理やり「いいね!」を増やすことをやっているということです。

このやり方は、すでに、facebookでは、古典的といっても良いやり方です。要するに、この事例では、「いいね!!」ボタンを押すことで、はじめて、スパイの適正診断を受けられるということで。このような、やり方は、他にも、たとえば、「いいね!」を押すと、ゲームができるだとか、クーポンがあたるだとかなどいろいろいあります。


共通しているのは、なんらかのインセンティブが得られるということです。こういうことをたくさん、やれば、確かに、「いいね!」がかなり増えることになります。しかし、こんなことをしても、あまり効果はないということです。

やはり、「いいね!」ボタンは、このような方式で、数を増やすというのではなく、ユーザーが本当に「いい」と思ったときに押してもらえるようにすべきであると言っているのです。そうして、すでに、「いいね!」ボタンを押す人をむやみに増やすのではなく、すでに、「いいね!」押しているユーザーを大切にしようと言っているということです。

でも、これって、facebookという新しいシステムについての調査結果ということで、それは、それなりに意味があるのでしょうが、普通に考えれば、別に調査をしなくても理解できることだと思います。

昨日は、K-POPが日本市場では、下火になっていることをお伝えしました。詳細は、昨日のブログをご覧いただくものとして、K-POPが日本で、下火になっている理由は、特に昨年あたり、あまりに、テレビや、YouTubeで一時に露出をかなり多くしてしまったことが、主な原因と思われます。むろんこれだけではありませんが・・・・・・・・。

facebookで、むやみに、「いいね!」を増やすということは、これに似ていると思います。一時にあまりに、露出が多すぎると、多くの人に飽きられるということです。それに、このやり方の場合は、多くのユーザーに対して、本当は、気に入って押している人もいるかもしれないのに、わざわさ゜、この「いいね!」は、ユーザーが本当に気にいって押してるのではなく、インセンティブがあるから、押しているんですと、告知して回っているようなものです。

faceookを使おうが、使うまいが、商売の基本は同じだと思います。本当に、お客様に気にいっていただくための知恵を絞るのが商売人なのであって、上記のように人為的にお客様の反応をただ増やすというのは、意味のない行為です。 これでは、無意味なディスカウントとあまり変わりないと思います。 しばらくの間は、通用するかもしれませんが、いずれ、通用しなくなります。上の調査結果は、そのことを示しているのだと思います。

顧客価値を高めることが本筋なのであって、これを軽視して、顧客の反応を増やしても意味はないということです。
もっとも重要な顧客、それに準ずる顧客は誰か?
顧客からどのような知見を得なければならないのか?
このような知見を得るため、どのような行動をしなければならないのか?
このようなことに智慧を絞るべきです。 やはり、見る人に気にいってもらえるように、いろいろ考えることで、「いいね!」を増やして行きたいものです。皆さんは、どう思いますか?



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