領 有権をめぐって日本と韓国が対立する「竹島」問題。韓国の教育団体が、小学校で行われている「竹島教育」の現場を公開しました。授業は「ドクトの歌」から 始まりました。韓国の教員団体は、今月を強化月間と位置づけ、全国の小、中、高校に一斉に独島特別授業を実施するよう呼びかけています。
「きょうは『独島』を守るためにはどうすべきかを勉強しましょう」
授業では竹島に行った事がある教師が、写真やVTRで竹島の自然、地理、軍事的価値などを生徒に教えていきます。日本の主張の根拠など一切紹介されません。
「(竹島が)韓国だということを資料を通じて勉強するのが目的です」(先生)生徒からは竹島について知っている事や、警備に当っている隊員への激励の手紙などが発表されました。そして、宿題に出されていた寸劇をグループごとに行ないましたが、「ドクトに攻めて来る国は日本」という事を明らかに意識させるものです。「国際裁判」の寸劇でも、日本は完全に主張が退けられ、悔しがると言う場面まで生徒が演じました。
地図は語る:中国の国家戦略では朝鮮半島は中国の領土、自治区にもなれない?
領土問題を語るとき、地図をみるとその地図を作成した国の意図が見え隠れして面白いものです。まずは、オリンピックの閉会式のときに、会場でも示された、世界地図。日本海の表記といい、朝鮮半島からは北京への筋が一本もでていないこととい、中国は朝鮮半島は自分のものだと思っていることの現われだと思います。台湾に関しては、小さな島であるにもかかわらず、筋が出ています。台湾を重視していることの現われだと思います。領土的野心は別として、現状では朝鮮半島は中国にとっては、すでに自分の領土の一部という考え方なのだと思います。
中国は、竹島を韓国領であると主張するということは、中国領土を韓国の領土であると主張しているようなもので、問題外ということになります。日本海についても、東海とすることは、日本海を韓国の領海であると認めるようなものですから、韓国人記者「日本海ではなく東海ではないですか」という質問答えてはっきり「世界に通じる名称だから」として、中国側は東海ではなく日本海だと認識ということを示したのだと思います。
上は、北京オリンピックで示された世界地図、クリックすると拡大して大きな地図を見ることができます。
下は、中国の国家戦略を示す、2050年の日本近辺の地図です。作成したのは無論中国です。
まあ、とんでもない地図ですが中国の立場になって考えみると、やはり朝鮮半島は自国領土という認識です。日本ついては、分断して中国に近い方が東海省ということで自国領土とし、それより以東は日本自治区であり、中国の領土でありながらも一定の自治権を与えようという考え方です。それから、領海について、この地図には残念ながら示されていませんが、日本のハワイの中間あたりに、領海の領域線が引かれているそうです。
この考え方の根底には、日本の国力ということを考えているのだと思います。優れた技術、勤勉な国民性、世界に冠たる製造技術。これらをそのまま、中国に組み入れるとかえって良くないと判断したのだとおもいます。日本に一定の自治圏を認めて、他の中国とは分離して、丁度中国内にいくつも作られている特区のような存在にしようと考えているのだと思います。
下は、韓国の古代地図です。百済の国が日本も制圧していたということになっていますが、このようなことはありませんでした。確かに、関西をはじめとして日本の西側に多くの朝鮮人が来て住み着き、大陸から陶芸などのいろいろな文化をもたらしたということはありましたが、治めていたのは日本であり、百済の領土であったことはありません。さらに、下の地図では現在の中国の一部が外百済として記載されています。
こんなことがまかり通るのであれば、朝鮮半島は、日本の領土であって日本人も多数住んでいたことがあるので、朝鮮は日本の領土だと主張することができることになります。古地図などで竹島のことを主張してみても無理があります。世界のどの国の歴史や地理の教科書を見ても、日本の西の大部分が奈良百済だったという記載はないと思います。
さて最後に日本の領海を示す地図を掲載します(クリックすると拡大します)。この地図では竹島は完全に日本の領土ですね。
領有権問題では、中国と韓国を巧みに使い分ける?!
さて、日本の領海は世界どもトップクラスの広さです。この海域日本海溝などたくさん海溝がありますから、おそらく、海の体積として世界一かもしれません。この豊かな海の資源を活用すべきです。このことに関しては、パクスマリーナという表現でこのブログにも何回も記載しています。日本は実は、海の恵みではトップクラスであり、資源大国なのです。この資源を活用するにしても、それをできるのは、おそらく中国、韓国の技術水準では無理だと思います。やはり、世界的な視野からしてもこの海域は日本のものとして世界のために資源開発をするという趣旨で竹島問題なども解決できると思います。
いわゆる竹島などの領土問題、意外と中国を利用することもできるかもしれません。韓国が領有権を主張した場合それについては中国はことごとく反対なのですから、これを利用しない手はありません。
尖閣列島など、中国が領有権を主張するような場合は、逆に韓国をたきつけるのです。先のとんでもない地図を作成する国ですから、尖閣列島が韓国の領土あるという根拠など、適当にでっち上げることができると思います。そうです。日本と、韓国の領有権争いの場合は、中国をたきつけるのです。日本と中国との領有権争いの場合は、韓国をたきつけるのです。そうして、結果として日本の領有権を守りぬくのです。そうして、そのほうがグローバルな観点からすれば、世界のためにもなると思います。
以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。
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■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩
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