2010年10月22日金曜日

無能な人とはつきあわない - コンサルが教える時間を無駄にしない10のコツ―【私の論評】いろいろ示唆に富む指摘である

無能な人とはつきあわない - コンサルが教える時間を無駄にしない10のコツ

さて、上の動画の内容、以下のURLに簡潔にまとめられています。是非ご覧になってください。
http://goo.gl/VJYq


【私の論評】いろいろ示唆に富む指摘である
ロン・フィンクルシュタイン氏の指摘は素晴らしいですが、上の11の項目に対して私なりに、ケーススタディーをしておきます。


1. コア事業に集中せよ
今の時代、昔と違って、どの事業も奥が深いです。かなりの、知識がないとどんな事業にも参入できません。いわゆる多角化などは、問題外だと思います。やるとしたら、必ず、隣接した部分にすべきです。多角化で成功している企業は、これを長年実践しています。隣接した部分をやっているうちに、何十年もたったら、一番最初の事業とはかけ離れていたというだけです。最初から全くの異分野に入った企業はすべからく失敗しているか、新規事業を手放しています。
2. マルチタスキングをやめよ
人間は残念ながら、一度に二つのことを集中して考えることはできないので、これは当然の指摘です。
3. 商品を安売りしない
これは、商売の基本です。安くするなら、きちんと安くできるシステムを完成させてから安くすべきです。それを実施せずに、ただ安くすというのであれば、商売として最低です。
4. 専門家である必要はない
たとえば、パソコンを製造して販売するのに、自分が専門家である必要はないです。専門知識をベラベラしゃべるより、個々の顧客にとって、何に役立つかを具体的に語る事が出来ればよいのです。
5. 家族の同意を待つ必要はない
もし自分が、稼ぎ頭であれば、お金はきちんと入れることとして、あとは自分の思い通りやるべきです。
6. ネットワーキングのイベントへは行かない
確かに、無駄です。システムや、製品の展示会なら行く価値もあります。ネットワークは、仕事に活用されるべきものであって、ネットワークそのものが仕事になるわけではありません。
7. 無能な人とはつきあわない
特に、リスクを絶対負わない人とは絶対につきあうべきではありません。それから、何でも人のせいにする、世の中のせいにする、自分以外のもののせいにする人ともつきあうべきではありません。また、無能な人と仕事上でどうしても必要のある人とはつきあわざるをえませんが、こういう人とでも私生活においては、礼を失しない程度のおつきあいにとどめるべきです。
8. 顧客の真の悩みを理解する
顧客を知る努力は、何にもまして重要です。ただし、顧客を知るだけ、知ることにつとめるだけなら、いずれ、ブローカーのような存在になってしまいます。顧客の悩みを知って、イノベーションをするべきです。いくら顧客のことを知ってもイノベーションをしなければ、存在意義がなくなります。
9. 個人としても成長する
人間的成長なしに、事業の成長もあり得ないと思います。もちろん、事業の成長と言った場合、ただ、売上や利益や業容だけが大きくなることを意味しているわけではありません。
10. 間違ったことを信じない
マスコミの報道していることを鵜呑みにしないことです。間違った報道を鵜呑みにすれば、これほど無駄なことはありません。マスコミの報道していることでも、人から聴いた話でも必ず裏づけをとることです。
11. 自分の限界を信じない
この重要性に関しては、先日ドラッカーとミケランジェロの例をあげました。もう一度、ミケランジェロを詩をあげておきます。
私たちのほとんどが
真に恐れるべきことは
人生の目的が高すぎて
手が届かないことではなく
目標が低すぎて
簡単に手が届いてしまうことである
私の考えを記させていただきましたが、これらの項目は、本当に示唆に富む内容だと思います。実際に実務をやっている中から生み出された実践的な内容なのだと思います。もし、いつも時間に追われるている人がいたら、上の項目を思い出してみるべきと思います。

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2010年10月21日木曜日

日本対応に苦慮 南沙で使った中国主権確立の常套手段 乗ってはならない悪魔の誘い―【私の論評】悪魔の誘いにのる菅内閣は日本にとって僥倖かも?

日本対応に苦慮 南沙で使った中国主権確立の常套手段 乗ってはならない悪魔の誘い 


沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、中国側が打診してきた「領有権」問題の棚上げ論は中国の常(じょう)套(とう)手段である。中国はこれまでも複数の国と領有権を争う南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で同様の手法を用い、実効支配を強めた“実績”がある。主権に対する菅政権の覚悟が問われる事態となっている。

棚上げ論は中国のかつての最高実力者、●(=登におおざと)小平氏が提唱していた。1978年に来日した際、尖閣諸島の「領有権」について「この問題は後の世代の知恵に任せて解決しよう」と表明。「存在しない」はずの領土問題を強引に国際問題化させ、経済的な利益の分配をちらつかせながら、やがて軍事支配を強める手法だ。

これを実践したのが南沙諸島だ。中国は1988年のベトナムとの交戦を経て諸島の一部の実効支配を強めると、1995年には当時の銭其●外相が、●(=登におおざと)氏の路線を踏まえて問題の「棚上げ」化を推進。2005年にベトナム、フィリピンとの海底資源の共同探査で合意し巧妙に主権奪取へと動いた。今や中国は南シナ海を自国の領海と位置付けている。

軍事力を背景にした中国の海洋権益への意欲は強まるばかりで、18日に閉幕した中国共産党第17期中央委員会第5回総会で採択されたコミュニケでも、「国防・軍の近代化を強化し、情報化時代の局地戦に打ち勝つ能力を核心とし、多様化した軍事的任務を完遂する能力向上」を目指す方針を盛り込んだ。

菅直人首相は、「日中関係は戦略的互恵関係の原点に戻りつつある」と述べ、関係回復に自信を示す。だが、交渉が中断している東シナ海のガス田共同開発でも、「東シナ海の実効支配を強めるのが中国の本当の狙い」(外務省幹部)とされている。

「当面の問題を棚上げしておけば、いずれ日本は妥協する」と見越したような中国の思惑に乗せられて関係改善を急ぐのか、それとも断固として主権にこだわるのか。日本外交の岐路が訪れようとしている。(酒井充)(産経ニュースより)

【私の論評】悪魔の誘いにのる菅内閣は日本にとって僥倖かも?


尖閣問題については、自民党の安倍元首相と、同党「影の内閣」外務担当を務める小野寺五典・元外務副大臣が18日朝(日本時間18日夜)、フロノイ米国防次官と国防総省で会談したときにも話題となっています。

次官は小野寺氏の質問に答え、尖閣諸島が中国に軍事的に占領された場合でも、「(対日防衛義務を定めた)日米安全保障条約5条の規定により、日本をサポートする」と述べたといわれています。

同党関係者はこの質問の意図について「中国が尖閣諸島を占領した段階で米側が日米安保条約5条にある『日本国の施政の下にある領域』と見なさなくなる」との見解があることから、米側の立場を確認する狙いだったと解説しています。

一方、会談に同席したグレグソン国防次官補は中国の空母建造の動きについて「脅威の始まりとなる」と懸念を表明したといわれています。

このような事実や、上の動画などより、日本の背後にはアメリカがいるということで、中国もあまり強くは出られなくなると思います。アメリカとしても以前フィリピンから軍隊を撤退させて間もなく南沙諸島を中国が領土にしてしまったという失敗があるので、今度はそう簡単には中国の意のままにさせることはないでしょう。

地図を見てもおわかりのように、中国艦隊が外洋に出ようとしたとき、日本の尖閣諸島や沖縄諸島の島々と、領海は丁度障壁のように横たわっています。これらの障壁が崩れて、中国艦隊が自由に外洋に出られるようになれば、アメリカにとっも大きな脅威となります。アメリカがこの壁をやすやすと崩すということはないでしょう。

もし、この壁が敗れれば、アメリカにとって、北朝鮮、アフガン、イラクにならぶやっかいな問題がまた一つ増えることは確実だからです。壁が破れていなければ、中国の問題は中国固有の領土内での問題であり、アメリカにとっては、直接対応するような問題ではありませんでした。しかし、この壁が破られれば、この方面にも膨大な軍事力をさかなければならなくなるからです。

中国側がこの問題を棚上げにするという悪魔の誘いに、いずれ菅内閣は必ずのると思います。野党が反対しようが、国民が反対しようが、積極的にはのらないでしょうが、結局、消極的に実質的に認めるということになるでしょう。私は、無論これには大反対ですが、今の菅内閣をみていれば、そうなる確率のほうがかなり高いと思います。

しかし、そうなれば、アメリカからも弱腰を非難されるでしょうし。日本国内の世論も呆れ果てて、どうしようもなくなるわけです。これに関しては、普天間どころではなくなると思います。

そうなれば、菅内閣はもうもたなくなります。普天間で失敗した鳩山さんと同じく、おそらく、首相は交代という事になります。尖閣は、菅さんにとっての普天間ということになることでしょう。そうして、これを境に民主党の基盤は、ますます揺らぎます。そうして、次の選挙では政権交代ということになるでしょう。そうして、新しい政府が、「尖閣列島に関する領土問題は存在せず」と首相談話を発表すれば、良いのです。というより、それを政権公約にかがげて実行するような政党や、政党連合が政権交代をすれば良いのです。

こうしたことが、行われるようになれば、日本にとっては僥倖となるかもしれません。まずは、国民の中に理想主義による政治、ポピュリズムによる政治などは無意味であるとの政治に対する成熟した考え方が醸成されるという面があると思います。これに関しては、他の先進国ではもう終わったことなのですが、残念ながら、日本だけが取り残されていたと思います。

私としては、この成熟化が進み、さらに一歩進めて、安全保障や、政治システム改革にむすびつけることができれば、日本にとって僥倖になると思います。私としては、無論、悪魔の誘いにはのるべきではないと考えているのですが、菅さんが誘いに乗る確率が高いので、もしのったとしたら、このような考え方もできるということで、シミレーショしてみました。

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2010年10月20日水曜日

【10.16尖閣デモ】反日左翼の自作自演工作と国内外の報道姿勢[桜H22/10/18]―【私の論評】デモンストレーションの本当の意味を左翼は知らない!!

【10.16尖閣デモ】反日左翼の自作自演工作と国内外の報道姿勢[桜H22/10/18]



『10.16中国大使館包囲!尖閣侵略糾弾!国民大行動』のデモ行進の最中、突如デモ 隊の前に飛び出してきた2人組と、それに即応して暴行を加えた不審人物・カメラマンの 4人について、その一部始終を映像で検証しながら、反対派が画策したであろう自作自演 劇の模様をお伝えします。また、今回の抗議行動に対する国内外の報道の姿勢や、同日、 中国・成都で発生した『反日暴動』の様子などについてもお伝えします。

【私の論評】デモンストレーションの本当の意味を左翼は知らない!!
上の動画、拡散のため私のブログでも掲載させていただきました。上の動画の2人組、不審人物、カメラマン、デモの意味を良くわかっていないようですね。デモの意味は、wikipediaでは「明示すること、論証すること、実物に即して示すことを意味する」。英辞郎では「デモ、デモンストレーション、実演、実物説明[宣伝]、実証、証明」となっています。

今回のこのデモは、おそらく、文字通りのデモンストレーションをしようとの試みです。写真などでみていると、小さなお子さんを腕に抱いていのお母さんや、お父さんななども参加されています。いくかの動画を見てみましたが、その範囲では、整然として立派なものだったと思います。

本来のデモとは、こういうものだと思います。これに対して、中国の例の長野県でのデモ、現在中国で行われているものは、本来の意味のデモではなく、野卑で下品な暴動、やらせ、示威行為です。

左翼の人間は、デモの本当の意味を知らないのでしょうね。だからこそ、上の動画のようなことを平気でできるのだと思います。

このデモほとんど国内のメディアで報道されないし、されたとしてもまともに報道しているとは思えません。このブログにも、最近では日々1000くらいのアクセスがありますから、中には知らない方もいると思いそういう皆さんにも知って頂きたく掲載しました。皆さんも、拡散お願いいたします!!




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2010年10月19日火曜日

孫も驚く元気ぶり!インドで100歳男性が大学院入学―【私の論評】ドラッカーやミケランジェロのように長生きで充実した人生の秘訣は?

孫も驚く元気ぶり!インドで100歳男性が大学院入学

ボララム・ダスさん
16日に100歳の誕生日を迎えたインド人のボララム・ダスさんがこのほど、北東部アッサム州にあるガウハーティ大大学院の博士課程に入学した。

17日、AP通信が伝えた。インドで最高齢の学生という。反英独立運動に参加し、投獄経験も持つダスさんは1947年の独立後、弁護士や裁判官として活躍、6人の子供に恵まれた。

孫たちも驚く元気な“おじいちゃん”の研究テーマはヒンドゥー教のネオビシュヌ派という。

【私の論評】ドラッカーやミケランジェロのように長生きで充実した人生の秘訣は?
100歳の大学院生はすごいですね。バララム・ダスさん上で書いてある以外の経歴はわかりませんが、大学院修士課程卒か、あるいは大学院にその程度の学力があると認められたのでしょうね。100歳になっても、未だ、学びたいという精神。素晴らしいの一言につきます。

この方もすごいですが、このブログにも良く掲載するドラッカー氏もすごいです。ドラッカー氏は、100歳まで生きはしませんでしたが、それでも長寿でした。


ドラッカー(1909年11月19日 - 2005年11月11日)は、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系経営学者・社会学者。もとは「ペーター・フェルディナント・ドリュッカー」(Peter Ferdinand Drücker)。父・アドルフ・ドリュッカー(ウィーン大学教授)と母・ボンディの間の子で、義理の叔父に公法学者・国際法学者のハンス・ケルゼン(母方の叔母・マルガレーテ・ボンディの夫)がいます。

もともと、ドリュッカー家(ドラッカー家)はオランダにいたポルトガル系ユダヤ人(セファルディム)の家系で、「ドルカー」(Drucker)と呼ばれていた。後にオーストリアに移住し、「ドリュッカー家」(Drücker)と、ドイツ語風に改めました。

何と、95歳で亡くなられたました。そうして、晩年まで勢力的に活躍をされました。ドラッカー氏は、あるメディアのインタビューで「今ままでの著作で、ご自分ではどれが最高傑作と思われますか」と問われて、「次の作品」だと応えていました。ドラッカー氏としては、過去のことに満足することなく、常に次の作品をさらによくしようと努力していたということです。

概して、このような考え方をして、日々努力を続ける人は、長寿でありそれだけではなく、充実した人生を送っているようです。常に自分に対して高い目標を設定しているようです。

いつも、ドラッカーのことばかり書いていると飽きられてしまうので、本日は別の方の話をします。それは、これまたドラッカー氏が絶賛するあのミケランジェロです。

ミケランジェロの傑作の一つブリュージュの聖母:ブリュージュ、ノートル・ダム聖堂

ミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni, 1475年3月6日 - 1564年2月18日)は、イタリアルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人。名前はミカエル(Michael)と天使(angelo)を併せたもの。西洋で最も巨大な絵画の一つとも言われるバチカンのシスティーナ礼拝堂の天井フレスコ画や『最後の審判』、パオリーナ礼拝堂にある『聖ペテロの磔刑』、『パウロの改宗』を描いたことでよく知られています。もともとは彫刻家であり、『ピエタ』や『ダビデ像』等の傑作のほかにも『バッカス』、『モーセ』、『ラケル』、『レア』などが有名である。バチカンの『サン・ピエトロ大聖堂』の設計者でもあります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンティとともにルネサンスの三大巨匠と呼ばれます。ミケランジェロは長命であり、作品も盛期ルネサンスの時代から、マニエリスムの時代への移り変わりを示しています。また躍動的な表現は、次のバロックの時代を準備したといわれます。

何と、89歳まで生きられたのです。現代であれば、この程度長生きする人は珍しくはないですが、この時代では稀だったと思います。さて、ミケランジェロの来歴などについては、以下のURLからみていただくとして、


本題にはいります。このミケランジェロ自身の詩があります。

私たちのほとんどが
真に恐れるべきことは
人生の目的が高すぎて
手が届かないことではなく
目標が低すぎて
簡単に手が届いてしまうことである

ミケランジェロは最晩年の89歳の高齢になってもなお、彫刻刀と絵筆を振るい、詩作し続け、デッサンの手を休めませんでした。

そうして、彼も、過去の作品ではなく、次の作品が最高傑作になると語っていたそうです。決して、過去に満足せず、高い目標に向かって歩みをとめることはなかったのです。

その彼がもっとも訴えたかったことも、この有名な詩にあるように「高い志を掲げよ」ということに尽きるのではないでしょうか。ドラッカー氏も若い頃にこの詩を読んで大感激して、自らもこうした生き様をしようと決心したそうです。

本当に恐れなければならないことは、無謀な高望みをすることではなく、希望を捨てたり、安易な希望に甘んじたりして、実際にその希望達成の努力をする前から、心の中で安易に目標や志を引き下げてしまうことではないでしょうか。

ドラッカーも、ミケランジェロを含む数人のこのような人を尊敬し、自分もそうありたいと著書の中で語っており、本当にそのような生き様をされたと思います。そうして、上の記事の100歳の大学院生も同じ事だと思います。弊社の会長も、常々「人生死ぬまで勉強」と語っておられます。表現は異なりますが、いいたいことは、おそらく、ドラッカーやミケランジェロと同じなのだと思います。

私も、これらの先人のように、常に高い目標を持ってこれからの人生を歩みたいものです。


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大雪山系遭難:「寒さ、想像超えていた」 ツアー社長会見―ドラッカーが救ってくれた苦い経験のあるトムラウシ山



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沈むハリウッド、日米コンテンツ産業逆転の理由 ―【私の論評】ポリティカル・コレクトネスに蝕まれたハリウッド映画の衰退と日本のコンテンツ産業の躍進

沈むハリウッド、日米産業逆転の理由 ■ Forbs Japan日本編集部 まとめ 日本のコンテンツ産業、特にアニメが国際的に人気を博しており、非英語番組の需要が増加中。 米国のZ世代は日本のアニメを好み、動画配信やゲームの普及がブームを加速させている。 日本のコンテンツ全体が注目...