2010年12月19日日曜日

スタジオジブリ:新作アニメは高度成長期が舞台 時代への応援歌描く―【私の論評】「もしドラ」VS「コクリコ」、どっちが勝つかで、今後の世相の変わり目が見通せるかもしれない?!

スタジオジブリ:新作アニメは高度成長期が舞台 時代への応援歌描く

製作報告会見を開いた鈴木敏夫プロデューサー
スタジオジブリの11年夏公開の新作アニメの題材に高橋千鶴さんの少女マンガ「コクリコ坂から」が決定したことについて、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは15日、東京都内で開いた製作報告会見で、宮崎駿さんの意向が強く働いたことを明らかにした。時代設定は63年の高度経済成長期。会見場では「上を向いて歩こう」と書かれた駿さん描き下ろしのポスターが公開され、景気低迷する現在への駿さんの応援メッセージが込められているという。

鈴木プロデューサーは「一枚の絵が映画全体に影響を与えるときがある」と水彩画タッチで描かれた駿さんのポスターを紹介した。時代を63年に設定したのは駿さんが東映動画に入社し、働き始めた年だからだといい、「最近日本人は元気がないが、『上を向いて歩こう』じゃないですけど、前向きで進むのはしんどい時代で、後ろ向きは嫌。みんな下を向いている時代だから……と思っていたら、上があった!」と高度経済成長期に設定した駿さんの理由を代弁。ただ、「昔はよかった」という懐古趣味ではなく、あくまでテーマは現代だという。

「コクリコ坂から」は高橋さんと佐山哲郎さん原作で、80年に少女マンガ誌「なかよし」(講談社)で連載されたマンガ。コミックスは一時絶版になったが、スタジオジブリの企画・編集で今年7月に角川書店から新装版が発売された。主人公の小松崎海は、おさげ髪の平凡な高校生。船乗りの父は事故で行方不明、写真家の母は撮影で海外を飛び回っており、祖母の花と妹の空、弟の陸の世話をしながら留守宅を守っていた。学校では新聞部の風間俊と生徒会長の水沼史郎が起こす騒動に巻き込まれ、家族を巻き込んでドタバタな毎日を送る、ギャグあり、ラブストーリーありの青春マンガ。マンガ自体の時代背景は不明だが、学生運動などのくだりもあり、60~70年代とみられ、タイトルの「コクリコ」とはフランス語で「ひなげし」のこと。

アニメ化にあたり、駿さんの長男で、「ゲド戦記」(06年)を手がけた宮崎吾朗さんが監督を務め、東京五輪目前の昭和38年(63年)の横浜を舞台に女子高生の初恋物語が描かれる。鈴木プロデューサーは「コクリコ坂から」が、実は「耳をすませば」(95年)を製作したときに候補に上がっていたことを明かし、「ジブリには13年までの5年計画があって、最初の3年で2本、シナリオまではこちらで決めるから若い人にチャンスを与えようと思った。『借りぐらしのアリエッティ』(10年)を製作しているときに次作をどうするかと考えていく中で、09年12月に宮(崎駿)さんが『コクリコ坂から』、あれやろうよと発案した」とこの作品に決まった経緯を説明した。

吾朗監督にとって2作目となるが、「宮さんは、1本目はビギナーズラックがあるから2本目が大事。本当の評価は2本目で決まると言っていた」と激励しているそうで、息子の吾朗監督について「前作を作った後、続けて(監督を)やるか、(ジブリ)美術館に行くか、他の道かと三つの道を提案したとき、映画をやりたいと行った。『コクリコ坂から』は絵コンテが最終段階まで行っているが、吾朗君は67年生まれで、設定は63年だから当時の舞台をきちんと再現しようと、いろんな人を取材したり、写真集を見たりしている」と意欲的に取り組んでいるという。

公開は11年夏を予定しており、主題歌は、吾朗監督の「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの歌」でデビューした歌手の手嶌葵さんが担当する。(毎日新聞デジタル)

【私の論評】「もしドラ」VS「コクリコ」、どっちが勝つかで、今後の世相の変わり目が見通せるかもしれない?!


書店に設置された『もしドラ』、主人公

みなみちゃんの等身大パネル
上の記事を見ていて、先日このブログに掲載した『もしドラ』の映画化について思い出しました。片一方は、アニメであり、もう片方は実写であり、現実に活躍しているAKBの前田敦子が主演です。

『コクリコの坂から』はアニメであり、さらに、歴史背景が60年代ということで、現在ではなく、そういう意味では時代は異なりますが昨年最も売れた『1Q84』とも共通点があります。むろろん、1Q84に関しては、それこそ、オウム真理教などの事件もあり、そこはかとなく不安感の漂う時代、60年代は高度成長時代ということで、一般には明るい時代と捉えられています。

いくら、「景気低迷する現在への駿さんの応援メッセージ」とは謳ってみても、現実世界ではないし、もうあの時代のビジネスモデルで事業をやっていても、今の時代には成功はできなことは明白です。このアニメの内容は未だ発表はされていませんが、こうした時代背景のアニメであることから、そこに出てくる主人公がいくら明るく健気に頑張っていたとしても、ノスタルジアであることには変りないと思います。結局単なる応援歌にすぎないということです。

ノスタルジアとか、高度成長時代の背景とかというと、映画ではあの「Always 3丁目の夕日」があります。これももともとはコミックであったものが映画されました。この映画、素晴らしい映画だったと思います。私も好きな映画の一つです。この映画も世相の変化を示すものになったかもしれません。なぜなら、しばらくしてから政権交代が起こったからです。人々の中に言い知れぬ閉塞感があったものが、政権交代があれば、この映画の世界のようになるかもしれないという、潜在意識があったかもしれません。

しかし、ご存知のように政権交代によっても何も変わらなかったというのが現実です。しかし、この映画など世相の変化を占うのに役立つということ格好の査証ではないかと思います。それと、この映画素晴らしいですが、世相を占うことと映画自体の評論とは全く別次元のことです。以下で、述べることは、あくまで、世相を裏うという趣旨で書いているのであって、映画の論評ではないことを予めご承知おきください。

『コクリコ坂から』に対して、『もしドラ』は、現実世界で活躍しているAKB48のメンバーが主演するということで、現代の普通に存在する女子高校生が、ドラッカーの理論の従い、奮闘して、駄目野球部を甲子園出場できるまでもっていく、という物語であり、その過程でドラッカーのマネジメントの理論体型を駆使するという内容です。ドラッカーの理論に関しては、体系だっており、しかも、少なくとも、ここ数十年くらいは十分に使えるものです。また、基本に関しては時代背景に関係なく、普遍的な内容もあります。これを適用していないとか、そもそも知らない個人、企業、自治体、国の機関などいくらでもあると思います。少なくとも、「もしドラ」では、高校の野球部では使われていなかったため、多くの人々に新鮮なものと映ったに違いありません。

この二つの映画上記に述べた以上に、いろいろな意味で対照的になると思います。

私は『もしドラ』の書籍が売れた理由は、マーケティングがうまくいっただけではなく、現在の世相、時代背景があるのではないかという推論を以前のこのブログで述べました。
今の日本は、歴代の政府の対応のまずさもあって、失われた20年ともいわれた状況が変わることなく、今も続いています。現在の30歳未満の人たちは、物心ついてから一度も、それに現在の40歳未満の人々は、社会人になってから独り立ちした頃から、ただの一度も本格的に景気が良いといわれる状況になったことがないということです。これは、全くといっていいほど異常なことです。米国でも、他の先進国でも、過去20年の間に景気の循環が何度かあり、比較的良い時期もありました。日本だけが、この20年間多少良い時期もありましたが、それでも本格的な景気の上昇はなく、停滞し続けました。 
私としては、日本人は20年ものこうした、閉塞感にどっぷりとつかって、日本人の意識もようやって変わってきたのが、この1年間てはなかったのではないかと思っています。それまでは、右肩上がりの経済が当たり前で、多くの人が何も考えなくても、個人でも、企業でも、明日は経済が成長しているものとの確信がありました。 
こうした事態に始めて直面した日本人は、なすすべもなく、流れに身をまかせる受動的な行動をしてきたのだと思います。日本人の多くは、節約に走り、節約は多くの日本人の基本的な行動様式となりました。そうして、ここ2~3年その傾向はさらに強化され、いわゆる巣ごもりがライフスタイルの中心を占めるようにさえなりました。実際、2007年までは、年末年始を海外で過ごすという人の割合がかなり多かったのですが、2008年から激減しているというデータもあります。 
まさに、失われた20年で、企業も、銀行も節約し、それに引続き多くの人々が節約に走ったのです。というより、多くの人々が節約するしか、この失われた20年に対処する術を知らなかったという事だと思います。 
そのような中で、人々の将来への希望といえば、政権交代でした。今の世の中が悪いのは、政府が悪いのであって政府が変わりさえすれば、世の中が良くなるという人々が多かったのだと思います。だからこそ、民主党が昨年の衆院選で大勝利して、政権交代が実現しました。ところが、昨年実際に政権交代をしてみたところ、民主党も単なる自民党の焼き直しの政党どころか、経験不足のためもあり、さらに落ちるくらいのどうしようもない政党であることがだんだんと明らかになってきました。 
昨年中は、それでも、まだ交代したばかりということで、まだ、期待半ばというところもあったのだと思います。しかし、今年に入ってからは、普天間の問題や、最近では大きなところで尖閣の問題などがあり、もう政府には期待できないということが、はっきりして来たのだと思います。
世界的な見地からみれば、他の多くの特に先進国では、戦後何度も何政権交代が行われてきたため、国民の間に、終戦直後にはどこの国にもあった、個人や企業にはできないことでも、「政府ならできる」という幻想、いわゆる「政府による社会救済の幻想」があったものが、とっくの昔にその期待は打ち破られて、いわゆる政治に対する成熟化が醸成されていたものが、日本では、昨年はじめてなされたわけです。
その前までは、政権交代という切り札というものがあると、多くの国民は思いこんでいましたが、その切り札も全く役にたたないことが理解されたのだと思います。
こうした、環境にさらされて、日本人はようやっと気づきつつあるのかもしれません。政府に期待しても、もともと無駄であることを・・・・。もともと、政府は「社会救済のための機関」ではないことを・・・。このことについては、私は、このブログで前々から掲載してきまし、今日のテーマに関係のあるドラッカー氏も、政府はもともと自ら「社会救済をする機関」ではなく、「基盤を整備する機関」でありその基盤の上で活動するのが「民間営利企業であり、民間非営利企業」であるとしています。多くの日本人が、昨年の政権交代の直前までこのことを理解できなかったのだと思います。 
しかし、さすがに日本人です、他の発展途上国なら、政権交代をしても、わだかまりが残り、激しい対立や酷い場合には、内乱まで発展するとか、先進国でも何度か政権交代をしなければ、多くの国民が理解できなったのとは対照的に、多くの日本人が1年くらいで、「政府は社会的救済をする機関」ではないしそれは幻想にすぎないことを悟ったのだと思います。 
それとともに、国民の中に特に年度末になって明らかにいわゆるマスコミがいうところの、「節約疲れ」の傾向が見られています。これは、一見上記のこととは関係ないように見えながら、私は多いに関係があると思います。 
たとえば、JTBは、この年末年始に旅行をする人が前年比で0.7%増と、4年ぶりに前年を上回ると見込んでいます。プランタン銀座の調査では、女性がクリスマスに期待するプレゼントの価格は4万3620円と昨年より1万3000円以上も高いとしています。さらに、全国の百貨店売上高も10月、2年8か月ぶりに前年同月を上回り始めました。
これは、節約疲れなどと簡単に片付けられることではないのかもしれません。
人々の間には、「安物買いの銭失い」のような状況を打ち破りたいとか、「人生を充実するとか高めていくようなことにお金を使いたい」とか、せっかく節約して、「ムダ金を使わない!」という習慣がついたので、今度は自分の人生のために生きたお金を使いたくなりうずうずしているのかもしれません。 
地デジ対策でTVを変えたら、部屋が広くなり、TVの画面も綺麗になり、快適になっただけではなく、節約にもなっているとか、二重窓にしたら、音が静かになり、暖かくなり、快適になり節約にもなったとか。
どうせお金を使うなら、せっかく節約の習慣が身について、無駄遣いをしなくなったのだから、生活の快適さのレベルを引き上げたいとか、一点豪華主義のようなたまの贅沢は頑張った自分へのご褒美としても良いのではないかとか、自らの人生を質的に豊にしたい、というふうに変わってきたのだと思います。とにかく、せっかく節約したお金を昔のように、ブランドモノなどの価格の高いモノに費やすだけでではなく、意義あるものに遣いたいというように変わってきており、それが、マスコミなどで報道するように表面的にはいわゆる「節約疲れ」という風潮につながっているのではないかと思います。 
そうして、今までのように節約一辺倒に走るだけではなく、政府による社会的救済や、企業レベルの救済など当てにしていては、どうしようもないということに気づきはじめて、何とか自分でも何かやりたいとか、何かに取り組み少しでも、自分の身の回りから良くしていきたい、変えていきたいという気持ちに変わってきているのだと思います。ただし、多くの人が自分にはできるのかどうか疑心暗鬼なのだと思います。 
そんなところに、「一見非力に見える女子高生でも、闇雲に頑張るだけではなく、ドラッカーのマネジメント理論に従い正しい努力をすることによって、とてつもなく大きな成果をあげることができる」ことをテーマとした「もしドラ」が出てきたわけです。
さて、このように変わってきているかもしれない世相です。そうして、これは、今の段階では推論にしかすぎません。しかし、私は、来年放映される上記の二つの日本の映画の興行成績がどうなるかで、この推論があたっているのか外れているのかを見極められるのではないかと考えています。

そうです、もしも、『もしドラ』の映画のほうが、圧倒的に興行成績が良くて、この種の映画では考えられないくらいの興行成績をあげて、「コクリコ坂」が良くなければ、上の推論はかなりあたっているということです。世相は変わっていくということです。とにかく、世の中を変えていこうという機運が顕著になってくるということです。

その逆で「コクリコ坂」が圧倒的に興行成績が良くて、過去のジブリ映画のヒット作と比較しても遜色がないとか、それを上回る興行成績をあげて、『もしドラ』が良くなければ、上の推論は外れたということです。そうです。まだまだ、日本の世相は、上の推論のような状況にはなっていないということです。多くの人、特に中高年以上の層は、過去のノスタルジアに浸り、それ以下の人々はまだまだ、節約に走るだけで、新たな動きは出てこないということです。

さらに、両方とも大当たりするとすれば、それは、世の中を変えていこうという機運どころか、その方向に本格的に動くということであり、景気などの回復もはやまると期待できると思います。

世相というものは、なかなか見極めることが難しく、それこそ、20~30年以上もたって、半分歴史になってから、はっきりするものと思います。それに、映画でも、マーケティングの巧拙がものをいう場合もあります。そのへんを見極めるのは難しいです。しかし、私は、上の見方、かなりの確率であたっていると思います。さて、来年これらの映画が放映されて結果が明らかになったら、また、このテーマでブログに掲載したいと思います。

そうして、ジブリも、もしドラも、世相を占うという観点から必ず見に行こうと思っています。このブログの読者の皆さんも、来年この件に関して私がブログに掲載したら、映画を見た感想などお寄せください!!


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2010年12月18日土曜日

動画:「ASUS」の正しい読みかた―【私の論評】読み方が混乱しているのは、まだ有名企業ではない証拠か?本来は誰でも読めるようにすべき!

動画:「ASUS」の正しい読みかた


知っていても読めない単語が横行しているITの世界。「リナックス」「リヌックス」「リーヌークス」「ライナックス」などのように、そのまま言語学の題材になりそうな単語もあります。そんななか、ひとつの決断を下したのが日本でもすっかりお馴染みになった台湾ブランドのASUS。これまでは「アスース」という呼び名で初心者の混乱を招いてきましたが、このたび読みかたを「エィサス」とあらため、今後は玄人の混乱を招く方針となりました。ということは、企業名も「エィサステック」? まさか、と思われた方は続きに掲載した教習動画をごらんください。



これまでの読みかた(動画の最後):


Engadget Japanより

【私の論評】読み方が混乱しているのは、まだ有名企業ではない証拠か?本来は誰でも読めるようにすべき!
さて、商標とか、サービスマークとか、普段から気になっていることがありましたので、今日は上のような記事もたまたま見つけたので、本日はその話を掲載させていただきます。

DENONの読み方は、デンオンなのか?いつの間にやら「デノン」になっていた事を私も最近になって知ったのですが、要するに英語では「デノン」と読まれてしまうので、国内と海外での呼称を統一させたのでしょう。(外国人に「デンオン」と読ませるには「DEN ' ON」とすれば良いだけなんですが。)


Canonのカタカナ表記は「キヤノン」で大きい「ヤ」。ですから、本来の発音は、「キィヤノン」に近い発音が正しいということになります。

FUJI FILMのカタカナ表記「フジ フイルム」と大きい「イ」を使います。
で、レコード会社のCOLUMBIAのカタカナ表記は「コロムビア」「コロンビア」ではありません。

それから、これはついでですが、ケンウッドは昔「トリオ」でした。海外でトリオブランドが使えなかった為で、その後ケンウッドブランドに統一。松下のパナソニックも海外でナショナルが使えなかった為です。


ところで、「DENON」は元々日立コロムビアのオーディオブランドでした。オーディオプランドなどといっても今はほとんど存在しないので、多くの方はご存じ無いでしょうが、昔は各家電メーカーはオーディオブランドがあったんです。

たとえば、

松下・・・テクニクス 
三菱・・・ダイヤトーン
日立・・・ローディ
などなど・・・・。

この名称を聴いて、懐かしいと感じ入る人は、最早若者ではありませんね。わたしを含めて・・・。
これは、いつの間にか消えてしまいました。オーディオというと、一昔前は、高額で他の家電とは明らかに異なったので、各社が競ってオーディオブランドをつけました。しかし、今では、オーディオも特殊なものをのぞけば随分廉価になってしまって、他の家電製品と変りないどころか、もっと安くなってしまたので、特に差別化するという必要もなくなり、ほとんど消えたのだと思います。ただし、ローディなどは完全に消滅したようですが、テクニクスや、ダイヤトーンは、わずかではありますが、今でも残っています。

Appleは、アップルですね。間違っても、アプレという人はいないでしょう。Nikeに関しては、バック・トゥ・ザ・フューチャーの中で、ニッケなどと呼ばれているシーンなんかもでてきましたが、今では、ニッケという人はだれもいないでしょう。Googleは、以前はゴーグルと呼ぶ人もいましたが、少なくとも、日本ではグーグルできまりといういうことのようです。

NOKIAはそのまんまで、誰も読み間違える人いませんね。Amazonだってそうです。

やはり、誰にも最初から読み間違えられるような名称はなるべく付けないのが一番だと思います。

しかし、サービスの名称など、読み方がまちまちであるというくらいならまだ良いです。長く営業しているうち、ナイキ、グーグルなどとして定着して読み間違えられることもなくなります。

しかし、この名称でずっと悩んできた企業があります。それは、日本ではEssoと呼ばれる企業です。このEsso(エッソ)は日本ではこう呼ばれていますが、アメリカでは、Exxon(エクソン)です。


Essoはもともとは、スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーの商標でした、Essoは、他のスタンダード・オイルと互いの営業地域を侵さないというマーケティングの協定を持っていましたた。しかしトラスト解体後に他社の営業地域を侵すようになりました。一例として1930年代初めに3つのガソリンスタンドがスタンダード・オイル・オブ・インディアナの領域である中西部で開業しまた。問題を複雑にしたのはラジオのコマーシャルで「Esso」と「SO」の区別が付かないことでした。訴訟が次々と起こされ、中西部で「SO」の商標を使用する権利を持つスタンダード・オイル・オブ・インディアナが勝訴しました。

このためスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーは、「Esso」の商標をアメリカ国内では旧来の自社営業地域以外で使用できなくなってしまいました。従って、同社は群小石油会社を悉く合併してはそれぞれの商標(「ハンブル」「オーバルE」など)を使用する方法を選択しました。

1960年代半ば、全米統一商標としてEnergy Company(燃料会社)の略である「Enco」を使用することに決定しました。「Esso」に代わる全世界商標に採用すべく準備を進めていたが、日本のエッソ・スタンダード石油が待ったをかけ、採用は中止となってしまいました。これは「エンコ」が日本の俗語で「エンジントラブル」を意味していたからです。

1974年、他のスタンダード・オイルと誤解されず、かつ全世界で会社にとって不利益な意味とならない言葉として「EXXON」を採用。全米で使用を開始したました。それでも「SO」の部分が同じということで、似たような問題に悩まされ続けました。

日本でも、「EXXON」ブランドを採用する予定でしたが、「クソ」の部分が不快に感じるという配慮から不採用となり「Esso」ブランドが継続使用されています。(しかし、「エクソンモービル有限会社」として社名にはなっています)。

現在スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーはエクソンモービルです。一方スタンダード・オイル・オブ・インディアナはアモコ(BPの一部)になっています。


なお、失敗例としては、名前のつけ方が悪かったのか、それとも、もともとの企画が悪かったのか、あのアップルも過去に大失敗していることがあります。それは、pipin@(ピピン・アットマーク)です。ピピンアットマーク(Pippin atmark、Pippin @. )は、バンダイ・デジタル・エンタテイメントがアップルコンピュータと共同開発したMacintosh互換のマルチメディア機です。


日本では1996年3月下旬発売されました。販売台数は振るわず、1997年3月期には65億円の赤字を生み、1997年5月12日には製造を中止、1998年3月13日付で事業担当子会社(BDE:バンダイ・デジタル・エンタテインメント)を解散し、予定していた次世代機も出ないまま事実上撤退しました。最終的に全世界で4万2千台を出荷しました。


現在のアップル大快進撃からは、考えられないことですね。これは、当時のアップルは現在のようなプラットフォームを土台としたアプリ開発などをしていなかったことが大きな原因だと思います。それに、名称もなかなか親しみが持てないものであったことも要因の一つのようになっていると思います。


現在のアップルの名称は、iPad、iPod、iPhoneなどとして、いまはiを頭において、成功しています。もし、pipin@が成功していたら、Pad@、Pod@、Phone@となっていたかもしれませんね。しかし、これだと、実際に発音するときに、アットマークなどというのは長ったらしくて嫌ですね。やはり、iが収まりが良いです。


ところで、アップルTVはなぜiTVにしなかったのでしょうか?私は、これには、アップルTVがiシリーズとは全く異なる異質の戦略を持ったプロダクトではないかとにらんでいます。それについては、以前もこのブログに掲載したので、それを是非御覧になってください。


あと、商標名というと思い出すのが石屋製菓の「白い恋人」です。これは、数年前に賞味期限切れ問題ですっかり有名になりましたが、今ではあの体質も改め、かえって売れ行きも好調です。実は、この開発に関わった方を知っているのですが、この方、「白い恋人」の商標権を守るために、「白い恋人」を想起させるような、商標名を片っ端から商標登録していったそうです。「赤い恋人」「青い恋人」「黄色い恋人」などなど、それに、こちらのほうはどんなものがあったか忘れてしまいましたがいくつかの「白い○○」などです。ところが、一つだけ登録し忘れたのがあったそうです、それは「黒い恋人」です。実際、あるとき沖縄から黒砂糖を用いた「黒い恋人」というお菓子が発売されているのを発見して、「やられた!!」と思ったそうです。商標一つ登録するのでも、結構な時間と費用を必要とします。商標を守るということも、大変なことだと思いました。


さて、サービスの名称というと私の会社の宅配ピザの商標は、テンフォーです(正式には10.4)です。これは、一番最初の店のオープン日が10月4日だったので、そう定めたものです。意味としては、一番最初にオープンした日の気持ちを忘れないようにという意味合いで命名されたものです。ただし、これは、アメリカでは有名です。多くの人が知っています。


それは、アメリカの市民ラジオ(無線)にテン・コードというものがあります。10.1、10.2、10.3、10.4、10.5・・・・・・で各々に意味があります。そのなかの10.4は、了解(無線用語のroger:ラジャー)という意味です。アメリカ人で、テンフォーのピザを注文する人は、ほとんどの人がテンフォーの意味をこちらの方ととらえているようです。このように受け取られるなら、何も問題ないどころか、親しみを持っていただけると思います。


画像


名前の、付け方一つで、多くの人に最初から親しまれることもありますが、なかなか覚えてもらえないとか、Essoのようなことになってしまうこともあります。やはり、会社や商品、サービスの名称は簡単に考えてつけるべきではありませんね。


ところで、もう年末も押し迫ってきました。来年の御節どうしょうかと考えていたのですが、少人数ですごすとなると、あまりたくさんつくっても余してしまうので、お雑煮などは自分たちで作るものとして、その他の御節はネットでと考えていました。そこで、アマゾンをみてみたら、今の時期だとのきなみ半額で良いものがありましたので、注文しました。皆さんも、実際どんなものがあるのか、御覧いただこうと下にウィジェトを掲載しました。もう、すべてが半額ですよ!




クリスマス・シーズンはピザも手ごろで良いと思います。お正月も御節に飽きたら、是非テンフォーのピザをよろしくお願いします!!


テンフォーのピザのメニューと、ご注文方法は以下のURLから御覧になることができます!!


http://www.pizza104.biz/


皆様、本年中は本当にお世話になりました。良いお年をお迎えください!!


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2010年12月17日金曜日

男女共同参画基本計画を閣議決定 夫婦別姓は引き続き検討 表現後退も趣旨は変わらず―【私の論評】夫婦別姓は、アメリカですでに二十年以上前に大失敗なのに、その事実を公表しないマスコミと政府の倫理崩壊!!倫理崩壊警報発令されました!!

男女共同参画基本計画を閣議決定 夫婦別姓は引き続き検討 表現後退も趣旨は変わらず

男女共同参画会議で菅直人首相(右)に答申書を渡した後、握手を交わす

(左から)間和代氏、山田昌弘氏、岡崎トミ子国家公安委員長・男女共同参画担
当相、仙谷由人官房長官=17日午前、首相官邸
政府は17日の閣議で、平成23年度から5年間の基本方針をまとめた「男女共同参画基本計画(第3次)」を決定した。民主党政権下の基本計画策定は初めて。家族の一体感を損なうとして反対意見が根強い選択的夫婦別姓(親子別姓)制度導入を含む民法改正については、「引き続き検討を進める」と表記。「改正が必要だ」とした男女共同参画会議(議長・仙谷由人官房長官)の答申からは表現を後退させたが、担当者は答申の趣旨を尊重する意向は変わらないとしている。

共同参画会議は今年7月の菅直人首相への答申で「選択的夫婦別氏制度を含む民法改正が必要」と、制度導入を強く促していた。

しかし、募集したパブリックコメントで反対意見が多数寄せられたほか、2日の民主党の「子ども・男女共同参画調査会」でも「世論を踏まえておらず拙速だ」(保守系議員)との不満が噴出。政府は表現の変更を余儀なくされたとみられる。一方、内閣府の担当者は「答申を踏まえて改正の検討を進めるという意味だ。トーンダウンではない」と説明している。

また、第2次計画では「ジェンダー・フリー」(性差否定)との用語を使ってひな祭りなど男女別の伝統文化を否定することについて、「国民が求める男女共同参画社会とは異なる」との注釈を入れていたが、今回はその注釈は削除された。民主党政権でジェンダー・フリー推進派が攻勢を強めているようだ。

今回の第3次計画は女性の社会進出を後押しするため、配偶者控除の縮小・廃止を含む税制改正の検討なども要求。ライフスタイルの多様化などを理由に「世帯単位から個人単位の制度・慣行への移行」を訴えるが、これには「伝統的な家族の絆を壊されかねない」との指摘も根強い。

【私の論評】夫婦別姓は、アメリカですでに二十年以上前に大失敗なのに、その事実を公表しないマスコミと政府、倫理崩壊警報また発令されました!!
昨日は、休暇分散化に名を借りた、実質上の祝日分散取得の愚挙に関する記事をこのブログに掲載しました。祝日分散化は、世界のどこの国でも過去においても、現在においても実施されたことのない制度であり、導入すれば、日本が世界で一番最初の国となります。そうして、本当に導入されれば、世界中から奇異な目で見られることは必定で、また、「Japan Nothing」などといわれかねません。

夫婦別姓に関しても同じことです。夫婦別姓など韓国など特殊な国を除いては実施されていません。それに、韓国などでは、この夫婦別姓は男尊女卑の延長線上で導入されたものです。何も、新しいものでも革新的なものでもありません。もともとは、卑しいとされた女性の籍を男性の籍には入れないという驚くべき、後進性の文化という背景から導入されていたに過ぎないものです。

それに、米国では、30年程前に、アメリカのリベラリストの中のフェミニストと呼ばれる、観念的理想主義者がライフスタイルとしての夫婦別姓を導入しましたが、これも、20年前には明らかに大失敗したことが明々白々となったため、いまそれを蒸し返す人間は誰もいません。しかも、アメリカでは、今回日本のように法制化したわけではありません。にもかかわらず、無残な大失敗でした。

今のアメリカでは、そんなことは話をするだけでもおぞましいという感じで、誰も日常会話などではしたくない会話のトップの話題といって良いです。まあ、今となっては、人種差別論議とあまり変わらない話題だと思います。今蒸し返せば、ただの低脳か、馬鹿か新種のカルトかのいずれかの部類と思われるだけです。

夫婦別姓でかっこいい先進的なキャリア・ウーマンなんて、虚構に過ぎないことがもう明らかになっています。それも、20年も前から・・・・。今アメリカで、働く女性などに「家庭と仕事のどちらが重要ですか」と質問すれば、8割以上の人が「家庭」と答えるまでになっています。過去の馬鹿どもの大失敗の経験から学んだということだと思います。

まあ、2割くらいは、どこの国でも、いつでも存在するただの馬鹿ものどもということだと思います。家庭がうまくいかなければ、長い間には、キャリア・ウーマンも続けられなくなります。アメリカでは無理に無理を重ねて、このようなライフ・スタイルを選んだ女性たちが、結局は家庭も崩壊、長いうちには仕事もダメになって大失敗しています。

これと似たようなことは、アメリカでも日本でもありました。それは、「ゆとりの教育」です。これに関しては、このブログでも何回か掲載したことがあります。日本で、「ゆとりの教育」が導入されたころには、アメリカではとうの昔に導入されていて、もうその失敗が明らかになっていて、アメリカの世論は、「若いうちに詰め込めるだけ、詰め込んでおけ」というように変わっていた頃です。

なぜ、あの頃、アメリカの大失敗に学ばなかったのか不思議です。始めての試みであれば、いざしらず、アメリカで大失敗したことは、はっきりしていたわけですから、あの頃、導入賛成し、積極的に「ゆとりの教育」を進めた人間はあまりにも無責任です。責任をとって腹を切るべきです。

ライフスタイルとしての夫婦別姓は、アメリカで完全に失敗して、どうしようもなくなり、あのアメリカの高い離婚率(50%以上)を招来してしまつたことは、今では、明々白々たる誰もが認める事実です。夫婦別姓ではなかった国が、ライフスタイルで導入してあれだけ失敗しているという事実をマスコミも、男女共同参画会議も報道もしないし、報告もしません。全く不思議です。

男女共同参画会議が、推進すべき本来の趣旨は以下のようなものです。これは、男女共同参画基本計画として、男女共同参画会議が、今年の11月1日に女性差別是正へ実効あるものにするためにという趣旨で、政府に申し入れた内容の柱です。

▽働く女性への差別是正
▽男女がともに仕事と家庭を両立できる条件整備
▽雇用、政治的・公的分野での女性の参画の促進
▽ひとり親、高齢者などだれもが安心してくらせる社会保障の充実
▽女性の健康を保障する施策の充実
▽民法改正、DV、セクハラ、「慰安婦」問題など人権尊重の取り組み強化
▽固定的役割分担意識解消のための取り組み強化
▽未批准の国際条約・選択議定書の早期批准

これと、夫婦別姓とは、全く次元の異なる問題であり、関係のないことだと思います。どの項目一つとっても、夫婦別姓にしなければ、できないという理由は何もないものです。

にもかかわらず、夫婦別姓を強力に進めようとするには、その背後に理由があるこしとは、最早明らかです。まずは、アメリカによって、日本弱体化政策の一環として、戦後営々として家制度が崩され続け、最終的には日本の家族のほとんどが核家族化してしまったのに続けて、さらに日本を弱体化させ、今度は家族そのものまで解体しようとする意図がありありと見えます。その果てには、家族もない、家もない、国家もなくなります。こんな環境では、精神的にまともな人間は育たなくなります。

昨日の、祝日分散化についで、今日は夫婦別姓です。上記の写真の、菅、仙谷、間、山田昌弘氏、岡崎など、もう、自分たちでも次に民主党が政権を担える機会は二度と来ないと踏んでいるのだと思います。であれば、自分たちが政権の座についているうちに、表現後退させても趣旨を変えず絶対に導入するつもりなのだと思います。

事実を偽ってまで、導入しようとする彼らの所業は完全に、倫理崩壊といわずして、何というのでしょうか!!

ここに、民主党の最終倫理崩壊警報を出させていただきます!!

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2010年12月16日木曜日

かえって休めない!…観光庁、休暇分散化を撤回―【私の論評】議論をすり替える奇々怪々な、マスコミ報道と、休暇改革国民会議??祝日の分散化など世界のどの国でも実施してない!!

かえって休めない!…観光庁、休暇分散化を撤回


世界に類をみない奇妙奇天烈な祝日分散化
観光庁は16日、春と秋に全国5地域で時期をずらして2回の大型連休を定めるとしていた「休暇分散化」案を撤回し、内容を見直す方針を固めた。

同日開いた第2回休暇改革国民会議で、「全国に取引先のある企業は、分散化でかえって休めなくなる」などの反対意見が相次いだ。このため、昨年のシルバーウイークのような秋の大型連休をつくることを柱に、制度を再検討する方向だ。

三村明夫座長(新日本製鉄会長)は会議後、記者団に対し、「反対論も大きく、当初の原案通りに進めるのは難しい」として、5地域での分散化に否定的な見方を示した。

来年3月の次回会議までに、観光庁が新しい案を提示する。5地域での分散は撤回し、それより少ない地域か、別の分散案を模索する見通しだ。

(2010年12月16日12時43分  読売新聞)

【私の論評】議論をすり替える奇々怪々な、マスコミ報道と、休暇改革国民会議??祝日の分散化など世界のどの国でも実施してない!!
休暇分散化の実体は、祝日の分散化であり、祝日の分散化取得など、世界のどの国でも実施されておらず、過去においても実施されていないということはこのブログでも再三にわたって、掲載してきました。

ドイツでも、フランスでも、確かに休暇は分散化して取得しています。しかし、祝日の分散化などしていません。これは、本当です。世界のいかなる国でも、過去においても、現在でも国民の祝日を分散化して取得するような国はありません。

ドイツでも、フランスでも、いや、世界中にあらゆる国で、祝日を分散化して取得するところはありません。ドイツ、フランスでも、祝日は全国一律で同じ日に休みにします。休暇とは関係ありません。休暇は、休暇で取得しますが、そのなかに祝日がたまたま入っていれば、その祝日も含めて休暇をとっているというだけの話であって、祝日と休暇は全く別の話です。これに関しては、過去のブログでも何回か掲載したので、詳細は改めてここでは掲載しません。下の【関連記事】のところに、該当する記事のURLを掲載しますので、まだご覧になっていない方は、是非そちらもご覧になってください。

でも、驚いたことに、上記の読売新聞の記事でも、休暇改革国民会議でも、そのことは一切報道もしないし、報告もしません。私は、休日の分散化に関しては、何か良い方法があれば、実施しても構わないと思いますが、わざわざ不自然で、奇妙奇天烈な、世界に類を見ない、もし導入するとすれば、日本が世界で唯一になる「祝日の分散取得」には何が何でも反対です。

多くの人が反対であるにもかかわらず、休暇改革国民会議は、5地域での分散は撤回し、それより少ない地域か、別の分散案を模索する見通しだそうです。一体どうなっているんでしょう。何がなんでも、祝日を分散させるつもりでしょうか?

国民の祝日とは、国民国家特有のものです。国民国家にとって、記念すべきこと、長い間国民国家の国民に覚えてもらっておくべき歴史上の事実などを記念して祝日とするものです。それを分散化して取得する国民国家など聴いたこともないし、見たこともありません。

これに、似たようなことがありました。そうです、日本国解体法案です。今年参院選では、国民国家にとっては、かなり重要なことなのに、外国人参政権法案、夫婦別姓法案、人権擁護法案の問題などは、マスコミも報道せず、選挙の争点にもなりませんでした。これは、異常というほかありません。

休暇の分散化に名を借りた、「祝日分散化」も巧妙な争点隠しです。祝日の分散化により、国民国家意識を希薄にすることが裏の真の狙いだと思います。

これだけ反対があるということは、多くの国民もこの裏の意味合いについて、気づいているということだと思います。観光庁は今回、休暇分散化を撤回したようですが、何らかの方法で蒸し返すに違いありません。その時の、見極め方として、祝日を分散するものなら絶対反対ですね。そうでないなら、もう完全に裏の意図はあきらめたという事だと思います。

民主党、もう、落ち目で、次の選挙では勝てないことははっきりしてきました。しかし、衆議院議員の任期はまだまだあります。この期間のうちに、祝日の分散化や、日本国解体法案など絶対に阻止すべきです。まずは、祝日の分散化など世界中でどこの国でも実施していないという事実を多くの人々に拡散して頂きたいと思います。よろしくお願いします。

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2010年12月15日水曜日

ひとりで勉強するには本当はどうすれば一番効果的なのか?―【私の論表】定評のあるものは何でも素直に取り入れよう!!

ひとりで勉強するには本当はどうすれば一番効果的なのか?



現在は知識社会ともいわれていて、多くの人が、学校を卒業しても、資格試験、昇格試験などにひとり取り組んでいる人が多いと思います。

Gigazineではひとりで勉強するには本当はどうすれば良いかという特集が組まれていました。これは、多くの人に役にたつのではないかと思われましたので、掲載しました。

その内容を以下に掲載します。
静かな場所を見つけ、日々の習慣付けを守り、一度に1つのテーマに集中して黙々と取り組む……というのが一人で勉強するときの鉄則のように見えますが、最近の研究はこの独学における一般常識がすべて間違っていることを示しています。
詳細は以下から。
http://gigazine.net/news/20101216_how_to_study/
【私の論評】定評のあるものは何でも素直に取り入れよう!!
さて、ひとりで勉強するには本当はどうしたら良いのか、詳細は上のURLから見てもらうものとして、私は、上の記事に述べられたいた三つの主題に関して、私なりの意見を述べます。

◆その1:自分でテストする
これは、当然のことと思います。どんな方法でも良いので、何らかのテストをしなければ、情報が定着しません。私が最近、自分で学習していることといえば、英単語を覚えることですが、これに関しては、smart.fmを用いていることを以前にもこのブログに掲載したことがあります。

このサイトでは、もともと、テストをするようになっています。それどころか、自分用に単語帳をつくって、自分なりのリストを作成し、自らテストを作成し、自分で自分に対しテストするだけではなく、他の人にも公開できるようになっています。とにかく、どんな形でも良いので、自分でテストしない限りは、ほんとうに知識として根付いたかどうかは定かではありません。どのような方法でも良いのでテストすべきと思います。

◆その2:あちこち場所を変える
これも、効果のある方法です。会社などでも、場所を変えられるなら、いろいろ場所を変えると仕事がはかどることがあります。学習も同じ事と思います。今や、クリエーターなど、無線LANが設置されているカフェなどで仕事をするのは日常茶飯事となっています。自宅、会社、カフエ、図書館、その他と場所を変えると、変化もあって良いです。

私も、以前はsmart.fmを自宅と、会社でもやっていましたが、最近では、会社では他の社員などと食事をして、コミュニケーションを深めるようにしているので、昼時間を学習に費やすことはできないかわりに、他の人とコミュニケーションを深めることができるので良いと思っています。ただし、自宅では、たとえば、学習用の机の他、食事用のテーブルでなどと場所を時々変えます。本当は、もっと、場所を変えてみたいのですが、なかなかそんなわけにもいきません。本当はカフエなども利用したいのですが、残念ながら自宅や会社の近くにそれがありません。本当に、場所は時々変えたほうが絶対に良いと思います。いつも、同じ場所というのでは、マンネリになって、なかなか記憶も定着しないと思います。

◆その3:いろいろな方法でアプローチする
そもそも、英単語を覚えることについては、smart.fmを用いていれば、英単語のネイティブスピーカーの発音を聴いたり、さらに、その単語の入ったセンテンスを聴いたり、単語を入力したり、ディクテーションがあったりといろいろな方法で学習するので、なかなか良いと思います。確かに、アプローチがいろいろあるということは記憶に役にたつようです。

私が継続的に学習しているといえば、今では英単語のみですが、上記の三つに関しては、その2以外に関しては、smsrt.fmに最初から組み込ませていることです。やはり、記憶が定着しやすいためでしょうか、これほど長く継続して学習したことはありません。2008年の2月くらいから学習を始めて、今も学習中です。それと、私自身はあまりつかいませんが、SNSも提供されているというところが嬉しいです。これによって、互いに情報交換や、互いに競争するなどのことができると思います。

それらから、すごく効果的なのですが、残念ながら今は必要ないのでしないことがありますが、それは、歴史教科書のマインドマップ化です。これって、アニメの「ドラゴン桜」をみて始めて知ったのですが、高校生のときに知っていれば、絶対にやってみたと思います。まあ、今でも、特に重要性の高い書籍などに関しては、マインドマップ化することもありますが、しかし、高校生時代にマインドマップを知っていればかなり有利だったと思い、かえすがえすも残念です。やはり、歴史も、単に暗記するだけでなく、方法をかえてマインド・マップ化をすれば、かなり記憶しやすいと思います。歴史、特に、年号の暗記が苦手だったこともあり、非常に残念です。

さて、なぜか、smsrt.fmのコマーシャルのようになってしまいましたが、それ以外にも上記の三項目、ある程度信ぴょう性のあるものだと思います。こういうようなことは意固地にならないで素直に受け入れると良いと思います。確かに、上記の三項目、全く反対のことをしたら、効率が悪そうです。昔から、学校の勉強などでも、短時間で集中してものすごい成果をあげる人がいて、そういう人ができるのに、なぜ自分はできないのかと、不思議に思っていましたが、そういう人は、無意識に上のような習慣が身についているのだと思います。

その他GIGAZINEには、以下のような学習に関する興味深い記事も掲載されていましたので、それも以下にコピペしておきます。

テスト直前まで暗記するより、前日までに覚えて一晩寝る方が効果的 - GIGAZINE

高校の自主体験学習にGIGAZINEが協力、編集部に女子高生が来ました - GIGAZINE

しっくり来る勉強方法を身につけるための5つのステップ - GIGAZINE

外国語を短期間でざっくり読み・書き・話せるようになるための5つのアプローチ - GIGAZINE


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2010年12月14日火曜日

AKB48前田敦子が映画初主演!大ベストセラー「もしドラ」映画化―【私の論評】なぜ、もしドラがベストセラーになったのか?

AKB48前田敦子が映画初主演!大ベストセラー「もしドラ」映画化



AKB48の前田敦子(19)が映画初主演することが12日、発表された。累計発行部数181万部の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海)の映画化で、主人公の「みなみ」を演じる。総合プロデューサーは秋元康氏(54)。前田は「原作は今年の大ベストセラー作品だと聞き、さらに高まりました」とやる気満々だ。来年6月公開予定。

あっちゃんが映画に初主演する。日テレ系連続ドラマ「Q10」でヒロインのロボット役を熱演するなど、女優としても活動の幅を広げている前田。映画出演4作目で主演に起用された。

作品がまた豪華だ。昨年12月に発売され、累計発行部数181万部(書籍172万部、電子書籍9万部)の“もしドラ”が原作。トーハン調べで2010年の「年間ベストセラー総合第1位」に輝いた本だ。映画化を巡って争奪戦が繰り広げられていた。

総合プロデューサーを務める秋元氏は「原作が強いので、この世界観を壊さないようにしたい。AKB48の前田の映画ではなく、この本を面白く映像化したい」と意気込んだ。著者の岩崎夏海氏はもともと秋元氏の下で放送作家や運転手として働いていたが、作家に転身しヒット作を生み出した。「AKBが売れたことより、岩崎が売れたことの方が驚いた。マニアックすぎるところを逆手に取ったのがすごい。うまいなと思った。このタイトルを付けた時点で勝ちですよ」と評した。

前田が演じる「みなみ」は都立高校の弱小野球部のマネジャー。岩崎氏はAKB48の立ち上げの際に関わっており、「みなみ」は峯岸みなみ(18)がモデルだが、今回、峯岸はもう1人のマネジャー・文乃役で出演。秋元氏は前田の主演起用を「認知度と経験」と説明した。

原作を読み始めたという前田は「とても緊張しています。以前から(部活の)マネジャーをやってみたいと思っていたので、みなみ役を頂いた時はうれしかったです」とやる気満々。「マネジャーという役を通して周りの方たちをサポートする側にもなれるように頑張ります。チームプレーですてきな作品に仕上げたいと思います」と言葉に力を込めた。他に瀬戸康史、池松壮亮、川口春奈、大泉洋が出演する。

【私の論評】なぜ、もしドラがベストセラーになったのか?

前田敦子
この書籍私が購入したのは、アマゾンの履歴によれば、今年の3月でした、その時も売れていたのですが、それからも売れ続け、あれよあれよという間に、年間ベストセラー総合第1位になってしまいました。

昨年の、書籍の年間ベストセラーはご存し『1Q84』でした。これは、特に一巻目は、そこはかとない不安感を感じさせる内容で、昨年の閉塞感に満ちた世相を反映して売れたなどの背景などが年間売れ筋商品ランキングなどでも説明されていました。やはり、純文学でこれ以上売れた書籍はないということと、著名作家の村上春樹著ということで、かなり話題になったのだと思います。


『もしドラ』に関しては、書籍としては、NO1になったのですが、著者が新人ということもあり、これまではあまり有名ではなかったため、売れた背景など、番付では解説されていませんでした。この類の書籍は、ほんの少し前までは、誰が考えても売れないというのが定説だったと思います。それが、ここ数年で変わり始め、今年一年で完璧に世相が変わってしまったのだと思います。

しかし、いくつかサイトをみてみると解説などがあったので、少しその内容を以下に掲載します。

まず、『非モテタイムズ』には以下のようなことが掲載されていました。
◆「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 都立高校の弱小野球部に病気の親友の代わりにマネジャーとして入部したみなみが、マネジャー業の参考にと本屋で勘違いで手にした経営学の父・ドラッカーの名著「マネジメント」に感動。その理論を野球部で実践し、甲子園を目指す。青春小説でありながら、ビジネス入門書にもなりえる内容で、幅広い層に支持されている。NHKで来年3月にアニメ化されることが決まっている。
◆「萌え系入門本」に見えて、実はそうじゃない!
非モテタイムズでもこれまで何度か扱ってきたが、萌え系美少女を表紙に描き、本文に解説漫画やイラストを挿入することで、あるジャンルについてのオタク向け「入門本」を制作する、という手法が出版界にはある。
これは受験英単語をテーマにした『もえたん』以降、途切れることのない流れになっている。元素記号、戦車、株取引、古典文学、ナチスドイツなど、ほぼ「何でもあり」な状況だ。
『もしドラ』も一見そのパターンかと思わせておいて、実は違う。確かに表紙の女の子は可愛いし、小説仕立ての文章も簡単だが、オタクにしか通じない専門用語やふざけた悪ノリはなく、そもそも本文中にはイラストは数ページしか描かれていない。その上でドラッカーの「マネジメント」という概念を伝えきっている。
◆『ダイヤモンド』の読者の心をつかんだ「ドラッカー」
ここで表紙を見直すと、ヒロインの「みなみ」は確かに美少女だが、ポニーテールにセーラー服で背景は青空と、「可愛さ」「さわやかさ」はあっても「オタクっぽさ」は排除されているのだ。
この表紙デザインのおかげで『週刊ダイヤモンド』などの、ビジネス誌を購読する30代以上のビジネスパーソンに対して、『もしドラ』は「書店でレジにもっていってもあんまり恥ずかしくない」本だということが伝わったのだろう。
そもそも作中で言及される経営学者・ドラッカーは、マーケティングについても多くの著作を残している。『もしドラ』制作サイドは、まさにその身をもってドラッカーの「マーケティング」を実践して見せた、ということだろうか。
これに限らず、『もしドラ』が売れた背景には、優れたマーケティングがあったということが、いろいろなサイトに書かれています。以下の記事はかなり参考になるので、是非こちらも御覧になってください。


しかしながら、どんなに優れたマーケティングを行っても、売れないときには売れません。やはり、売れる背景があって、それにぴったりとマーケティングが当てはまったというのが、実体だと思います。この『もしドラ』現象に関しては、単に、「マーケティング」が優れていたからでは、済まされないものがあると思います。先にも述べたように、この一年で何かが変わったとしかいいようがありません。

そのため、本日は、この書籍がなぜ、かくも売れたのかその背景を私なりの見方で、掲載します。

今の日本は、歴代の政府の対応のまずさもあって、失われた20年ともいわれた状況が変わることなく、今も続いています。現在の30歳未満の人たちは、物心ついてから一度も、それに現在の40歳未満の人々は、社会人になってから独り立ちした頃から、ただの一度も本格的に景気が良いといわれる状況になったことがないということです。これは、全くといっていいほど異常なことです。米国でも、他の先進国でも、過去20年の間に景気の循環が何度かあり、比較的良い時期もありました。日本だけが、この20年間多少良い時期もありましたが、それでも本格的な景気の上昇はなく、停滞し続けました。

私としては、日本人は20年ものこうした、閉塞感にどっぷりとつかって、日本人の意識もようやって変わってきたのが、この1年間てはなかったのではないかと思っています。それまでは、右肩上がりの経済が当たり前で、多くの人が何も考えなくても、個人でも、企業でも、明日は経済が成長しているものとの確信がありました。

こうした事態に始めて直面した日本人は、なすすべもなく、流れに身をまかせる受動的な行動をしてきたのだと思います。日本人の多くは、節約に走り、節約は多くの日本人の基本的な行動様式となりました。そうして、ここ2~3年その傾向はさらに強化され、いわゆる巣ごもりがライフスタイルの中心を占めるようにさえなりました。実際、2007年までは、年末年始を海外で過ごすという人の割合がかなり多かったのですが、2008年から激減しているというデータもあります。

まさに、失われた20年で、企業も、銀行も節約し、それに引続き多くの人々が節約に走ったのです。というより、多くの人々が節約するしか、この失われた20年に対処する術を知らなかったという事だと思います。

そのような中で、人々の将来への希望といえば、政権交代でした。今の世の中が悪いのは、政府が悪いのであって政府が変わりさえすれば、世の中が良くなるという人々が多かったのだと思います。だからこそ、民主党が昨年の衆院選で大勝利して、政権交代が実現しました。ところが、昨年実際に政権交代をしてみたところ、民主党も単なる自民党の焼き直しの政党どころか、経験不足のためもあり、さらに落ちるくらいのどうしようもない政党であることがだんだんと明らかになってきました。

昨年中は、それでも、まだ交代したばかりということで、まだ、期待半ばというところもあったのだと思います。しかし、今年に入ってからは、普天間の問題や、最近では大きなところで尖閣の問題などがあり、もう政府には期待できないということが、はっきりして来たのだと思います。

世界的な見地からみれば、他の多くの特に先進国では、戦後何度も何政権交代が行われてきたため、国民の間に、終戦直後にはどこの国にもあった、個人や企業にはできないことでも、「政府ならできる」という幻想、いわゆる「政府による社会救済の幻想」があったものが、とっくの昔にその期待は打ち破られて、いわゆる政治に対する成熟化が醸成されていたものが、日本では、昨年はじめてなされたわけです。

その前までは、政権交代という切り札というものがあると、多くの国民は思いこんでいましたが、その切り札も全く役にたたないことが理解されたのだと思います。

こうした、環境にさらされて、日本人はようやっと気づきつつあるのかもしれません。政府に期待しても、もともと無駄であることを・・・・。もともと、政府は「社会救済のための機関」ではないことを・・・。このことについては、私は、このブログで前々から掲載してきまし、今日のテーマに関係のあるドラッカー氏も、政府はもともと自ら「社会救済をする機関」ではなく、「基盤を整備する機関」でありその基盤の上で活動するのが「民間営利企業であり、民間非営利企業」であるとしています。多くの日本人が、昨年の政権交代の直前までこのことを理解できなかったのだと思います。

しかし、さすがに日本人です、他の発展途上国なら、政権交代をしても、わだかまりが残り、激しい対立や酷い場合には、内乱まで発展するとか、先進国でも何度か政権交代をしなければ、多くの国民が理解できなったのとは対照的に、多くの日本人が1年くらいで、「政府は社会的救済をする機関」ではないしそれは幻想にすぎないことを悟ったのだと思います。

それとともに、国民の中に特に年度末になって明らかにいわゆるマスコミがいうところの、「節約疲れ」の傾向が見られています。これは、一見上記のこととは関係ないように見えながら、私は多いに関係があると思います。

たとえば、JTBは、この年末年始に旅行をする人が前年比で0.7%増と、4年ぶりに前年を上回ると見込んでいます。プランタン銀座の調査では、女性がクリスマスに期待するプレゼントの価格は4万3620円と昨年より1万3000円以上も高いとしています。さらに、全国の百貨店売上高も10月、2年8か月ぶりに前年同月を上回り始めました。

これは、節約疲れなどと簡単に片付けられることではないのかもしれません。

人々の間には、「安物買いの銭失い」のような状況を打ち破りたいとか、「人生を充実するとか高めていくようなことにお金を使いたい」とか、せっかく節約して、「ムダ金を使わない!」という習慣がついたので、今度は自分の人生のために生きたお金を使いたくなりうずうずしているのかもしれません。

地デジ対策でTVを変えたら、部屋が広くなり、TVの画面も綺麗になり、快適になっただけではなく、節約にもなっているとか、二重窓にしたら、音が静かになり、暖かくなり、快適になり節約にもなったとか。

どうせお金を使うなら、せっかく節約の習慣が身について、無駄遣いをしなくなったのだから、生活の快適さのレベルを引き上げたいとか、一点豪華主義のようなたまの贅沢は頑張った自分へのご褒美としても良いのではないかとか、自らの人生を質的に豊にしたい、というふうに変わってきたのだと思います。とにかく、せっかく節約したお金を昔のように、ブランドモノなどの価格の高いモノに費やすだけでではなく、意義あるものに遣いたいというように変わってきており、それが、マスコミなどで報道するように表面的にはいわゆる「節約疲れ」という風潮につながっているのではないかと思います。

そうして、今までのように節約一辺倒に走るだけではなく、政府による社会的救済や、企業レベルの救済など当てにしていては、どうしようもないということに気づきはじめて、何とか自分でも何かやりたいとか、何かに取り組み少しでも、自分の身の回りから良くしていきたい、変えていきたいという気持ちに変わってきているのだと思います。ただし、多くの人が自分にはできるのかどうか疑心暗鬼なのだと思います。

そんなところに、「一見非力に見える女子高生でも、闇雲に頑張るだけではなく、ドラッカーのマネジメント理論に従い正しい努力をすることによって、とてつもなく大きな成果をあげることができる」ことをテーマとした「もしドラ」が出てきたわけです。

「もしドラ」はまさしく、そのような空気の世の中に、ぴたりと当てはまったのだと思います。ドラッカーのもともとの書籍だと、イメージ的に、経営者ということで、一般の人からすれば並外れた能力などをイメージさせて、とっつきにくく自分の身近な存在として考えられなかったものが、「もしドラ」の主人公は女子高生であり、しかもAKB48のメンバーということで、多くの人に親しみやすかったに違いありません。

また、ドラッカーは知っていても、読んだことがないとか、読んだとしても、事例などが自分からは程遠いので、ピンとこなかった人たちが、いわゆる、ドラッカーの入門書として読みだしたということが重なって、このようなベストセラーになったのだと思います。まさに、ドラッカーのいうところの、マネジメント普遍性(政府や大企業だけではなく、家庭、学校、自分の会社、NPO、すべての組織で役立つし、アメリカでも日本でもどこの国の組織でも役立つという意味)が多くの人々に理解され始めたのだと思います。

私は、この「もしドラ」現象が、一過性に終わらないで、さらに日本人の成熟化や、もっと言えば、多くの日本人が自分の二本の足で立って、独立した個人を主張し、それも、裏付けのある主張、正しい努力をするようになってほしいと思います。戦後の誤った民主主義教育や、個人主義教育の殻を打ち破り、自分のことだけを考えているのではなく、社会に貢献する、社会を良くする、社会を高めることに大きな意義を見出すべきと思います。ドラッカーが指摘しているように、営利企業も、非営利企業も社会の機関であることを強く認識すべきと思います。そのためには、ドラッカーのマネジメント理論はかなり役にたつと思います。個々人が、政府や、会社に頼るのではなく、まずは、独立独歩の自分が世の中を社会を変えていくのだという気構えを持って、新たな素晴らしい日本をつくっていくようになればと期待しています。



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2010年12月13日月曜日

普天間、県外移設断念を謝罪へ=17日に沖縄訪問-菅首相―【私の論表】やっぱりとしか言えない、酷すぎでは?安請け合い政党民主党!!

普天間、県外移設断念を謝罪へ=17日に沖縄訪問-菅首相


菅総理が今週末の17日と18日に沖縄を訪問することが正式に発表されました。これは­、
沖縄を訪問している福山官房副長官が仲井真知事との会談後に明らかにしたものです。

菅直人首相は13日夜、自らが沖縄県を17、18両日に訪問することについて「県民の皆さんに謝るべきところは謝る」と述べ、2009年の衆院選で鳩山由紀夫代表(当時)が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県外・国外移設を表明しながら実現できないことを謝罪する意向を明らかにした。

首相はまた、「辺野古への移転が、少なくとも今の普天間より危険性が少なくなることも含め、きちんと説明させてほしい」と述べ、同県名護市辺野古周辺に移設するとした5月の日米合意に理解を求めていく考えを改めて強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

普天間移設をめぐっては、首相は11月のオバマ米大統領との首脳会談で、日米合意の着実な履行を確認。その後の記者会見で、県知事選後の現地入りに意欲を示していた。首相としては、解決への糸口を探るためにも、早期に沖縄を訪れて再選を果たした仲井真弘多知事らに、自身の思いを改めて伝えるのが適切と判断したとみられるが、理解を得るのは難しい情勢だ。 

首相の沖縄訪問は、沖縄全戦没者追悼式に出席した6月以来。

一方、同県を訪問中の福山哲郎、滝野欣弥両官房副長官は13日午後、12年に開学予定の沖縄科学技術大学院大学(同県恩納村)を視察した。(2010/12/13-21:32)

【私の論評】どうなっているの?これって、見事な大裏切りではないのか?
もう、なんというか細かく内容を書く気も失せてしまうような、出来事ですね。結局は、辺野古移転ですか?鳩山さんがあれだけ引っ掻き回して、結局断念したものを、その後も県外移設などと言っていたものを結局は元通りですか?

私自身は、もともと辺野古移設案が最も合理的で良い選択だと思っていましたが、このような経緯でもともとの場所に決まったとしても、嬉しくはないです。皆さん、辺野古の場所を地図で良くご覧になってください。

大きな地図で見る

このことについては、前にもこのブログにも掲載したので、蒸し返すのは嫌ですが、上の地図でAが辺野古です。まずは、名護市内とはいいながら、名護市の中心市街からはかなり離れていることがわかりますね。これだと、名護市の中心市街の市民には、全く騒音など聞こえないと思います。

それに、上の地図をさらに拡大してみてください。辺野古崎の近くにあるのは、キャンプ・シュワブという米軍基地の近くです。確かに、辺野古の街も近くにはありますが、今回の基地移転先と、辺野古の街とは、間にキャンプ・シュワブが間に入つていて、直に隣接するわけではありません。

それから、ついでに、この地図ぐんと小さくしてみてください。沖縄の位置が軍事的には中国を牽制するためには、絶好の位置にあることが理解できると思います。

まあ、こんなことは、以前のブログにも書いたことなので、そのあたりを見ていただければ良いことだと思います。今日は、詳細は書きません。下の【関連記事】のところにURLを掲載しておきます。

しかし、あれだ、二転三転して、結局元に戻るというのは、やはり、今回は、オバマ大統領ににはっきり言われたということだと思います。菅さんをはじめ、民主党の面々もこのことを予期していなかったのでしょうか?なぜ、オバマが、このように強い態度にでたのかとえば、やはり、先月の中間選挙で負けたことが大きいと思います。オバマ氏としても、いつまでも、この問題を曖昧にしておけば、共和党からの突き上げを食らうことになり、議会運営がうまくいかなくなるので、はっきりと意思表示をしたのだと思います。

こんなことは十分に予測できたはずですが、民主党の面々はそうではなかったのだと思います。もともと、辺野古移転に賛成派であった、仲井真さんも、先月の選挙では、県外移転を公約して、知事選挙に勝ちました。一体、民主党は、仲井真さんや、沖縄住民をさんざんぱら、愚弄しておいて、菅さんは一体どんな言い訳をしようというのでしょうか?

民主党に関しては、やることが拙速すぎるとか、過去の歴史を知らないとかいろいろ論評してきましたが、もう、論評に値しないことがわかりました。あまりに幼稚すぎます。幼稚な人たちに、政権を担当させておくことはできません。もう、さっさとやめてください。

出来もしないことを安請け合いするのが、民主党ということなんですね。ほんと、酷すぎだと思いませんか?こんな大事なことでも、そうなんですから、他の公約なども全部そうなんですね。そう、マニフェストも全部安請け合いなんですね!!

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普天間、沖縄と米に配慮=参院選前の内閣改造否定-鳩山首相年頭会見-今までは、マスコミも国民も拙速すぎ!!しかし、今年は本当に正念場だ!!

トランプ再登板で早くも始まった「世界の大転換」…EUが「ロシア産」天然ガス「米国産」に乗り換え、中国資本の企業にも「脱中国」の動きが!―【私の論評】トランプ政権下での日本の対応:安倍首相の成功と石破首相辞任後の課題

トランプ再登板で早くも始まった「世界の大転換」…EUが「ロシア産」天然ガス「米国産」に乗り換え、中国資本の企業にも「脱中国」の動きが! まとめ トランプ再選後、メキシコからアメリカを目指す移民キャラバンの人数が半減し、多くが強制送還を懸念して帰国を選択した。 カタールがハマス政治...