菅総理が今週末の17日と18日に沖縄を訪問することが正式に発表されました。これは 、
沖縄を訪問している福山官房副長官が仲井真知事との会談後に明らかにしたものです。
菅直人首相は13日夜、自らが沖縄県を17、18両日に訪問することについて「県民の皆さんに謝るべきところは謝る」と述べ、2009年の衆院選で鳩山由紀夫代表(当時)が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県外・国外移設を表明しながら実現できないことを謝罪する意向を明らかにした。
首相はまた、「辺野古への移転が、少なくとも今の普天間より危険性が少なくなることも含め、きちんと説明させてほしい」と述べ、同県名護市辺野古周辺に移設するとした5月の日米合意に理解を求めていく考えを改めて強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
普天間移設をめぐっては、首相は11月のオバマ米大統領との首脳会談で、日米合意の着実な履行を確認。その後の記者会見で、県知事選後の現地入りに意欲を示していた。首相としては、解決への糸口を探るためにも、早期に沖縄を訪れて再選を果たした仲井真弘多知事らに、自身の思いを改めて伝えるのが適切と判断したとみられるが、理解を得るのは難しい情勢だ。
首相の沖縄訪問は、沖縄全戦没者追悼式に出席した6月以来。
一方、同県を訪問中の福山哲郎、滝野欣弥両官房副長官は13日午後、12年に開学予定の沖縄科学技術大学院大学(同県恩納村)を視察した。(2010/12/13-21:32)
【私の論評】どうなっているの?これって、見事な大裏切りではないのか?
もう、なんというか細かく内容を書く気も失せてしまうような、出来事ですね。結局は、辺野古移転ですか?鳩山さんがあれだけ引っ掻き回して、結局断念したものを、その後も県外移設などと言っていたものを結局は元通りですか?
私自身は、もともと辺野古移設案が最も合理的で良い選択だと思っていましたが、このような経緯でもともとの場所に決まったとしても、嬉しくはないです。皆さん、辺野古の場所を地図で良くご覧になってください。
大きな地図で見る
このことについては、前にもこのブログにも掲載したので、蒸し返すのは嫌ですが、上の地図でAが辺野古です。まずは、名護市内とはいいながら、名護市の中心市街からはかなり離れていることがわかりますね。これだと、名護市の中心市街の市民には、全く騒音など聞こえないと思います。
それに、上の地図をさらに拡大してみてください。辺野古崎の近くにあるのは、キャンプ・シュワブという米軍基地の近くです。確かに、辺野古の街も近くにはありますが、今回の基地移転先と、辺野古の街とは、間にキャンプ・シュワブが間に入つていて、直に隣接するわけではありません。
それから、ついでに、この地図ぐんと小さくしてみてください。沖縄の位置が軍事的には中国を牽制するためには、絶好の位置にあることが理解できると思います。
まあ、こんなことは、以前のブログにも書いたことなので、そのあたりを見ていただければ良いことだと思います。今日は、詳細は書きません。下の【関連記事】のところにURLを掲載しておきます。
しかし、あれだ、二転三転して、結局元に戻るというのは、やはり、今回は、オバマ大統領ににはっきり言われたということだと思います。菅さんをはじめ、民主党の面々もこのことを予期していなかったのでしょうか?なぜ、オバマが、このように強い態度にでたのかとえば、やはり、先月の中間選挙で負けたことが大きいと思います。オバマ氏としても、いつまでも、この問題を曖昧にしておけば、共和党からの突き上げを食らうことになり、議会運営がうまくいかなくなるので、はっきりと意思表示をしたのだと思います。
こんなことは十分に予測できたはずですが、民主党の面々はそうではなかったのだと思います。もともと、辺野古移転に賛成派であった、仲井真さんも、先月の選挙では、県外移転を公約して、知事選挙に勝ちました。一体、民主党は、仲井真さんや、沖縄住民をさんざんぱら、愚弄しておいて、菅さんは一体どんな言い訳をしようというのでしょうか?
民主党に関しては、やることが拙速すぎるとか、過去の歴史を知らないとかいろいろ論評してきましたが、もう、論評に値しないことがわかりました。あまりに幼稚すぎます。幼稚な人たちに、政権を担当させておくことはできません。もう、さっさとやめてください。
出来もしないことを安請け合いするのが、民主党ということなんですね。ほんと、酷すぎだと思いませんか?こんな大事なことでも、そうなんですから、他の公約なども全部そうなんですね。そう、マニフェストも全部安請け合いなんですね!!
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