2010年12月17日金曜日

男女共同参画基本計画を閣議決定 夫婦別姓は引き続き検討 表現後退も趣旨は変わらず―【私の論評】夫婦別姓は、アメリカですでに二十年以上前に大失敗なのに、その事実を公表しないマスコミと政府の倫理崩壊!!倫理崩壊警報発令されました!!

男女共同参画基本計画を閣議決定 夫婦別姓は引き続き検討 表現後退も趣旨は変わらず

男女共同参画会議で菅直人首相(右)に答申書を渡した後、握手を交わす

(左から)間和代氏、山田昌弘氏、岡崎トミ子国家公安委員長・男女共同参画担
当相、仙谷由人官房長官=17日午前、首相官邸
政府は17日の閣議で、平成23年度から5年間の基本方針をまとめた「男女共同参画基本計画(第3次)」を決定した。民主党政権下の基本計画策定は初めて。家族の一体感を損なうとして反対意見が根強い選択的夫婦別姓(親子別姓)制度導入を含む民法改正については、「引き続き検討を進める」と表記。「改正が必要だ」とした男女共同参画会議(議長・仙谷由人官房長官)の答申からは表現を後退させたが、担当者は答申の趣旨を尊重する意向は変わらないとしている。

共同参画会議は今年7月の菅直人首相への答申で「選択的夫婦別氏制度を含む民法改正が必要」と、制度導入を強く促していた。

しかし、募集したパブリックコメントで反対意見が多数寄せられたほか、2日の民主党の「子ども・男女共同参画調査会」でも「世論を踏まえておらず拙速だ」(保守系議員)との不満が噴出。政府は表現の変更を余儀なくされたとみられる。一方、内閣府の担当者は「答申を踏まえて改正の検討を進めるという意味だ。トーンダウンではない」と説明している。

また、第2次計画では「ジェンダー・フリー」(性差否定)との用語を使ってひな祭りなど男女別の伝統文化を否定することについて、「国民が求める男女共同参画社会とは異なる」との注釈を入れていたが、今回はその注釈は削除された。民主党政権でジェンダー・フリー推進派が攻勢を強めているようだ。

今回の第3次計画は女性の社会進出を後押しするため、配偶者控除の縮小・廃止を含む税制改正の検討なども要求。ライフスタイルの多様化などを理由に「世帯単位から個人単位の制度・慣行への移行」を訴えるが、これには「伝統的な家族の絆を壊されかねない」との指摘も根強い。

【私の論評】夫婦別姓は、アメリカですでに二十年以上前に大失敗なのに、その事実を公表しないマスコミと政府、倫理崩壊警報また発令されました!!
昨日は、休暇分散化に名を借りた、実質上の祝日分散取得の愚挙に関する記事をこのブログに掲載しました。祝日分散化は、世界のどこの国でも過去においても、現在においても実施されたことのない制度であり、導入すれば、日本が世界で一番最初の国となります。そうして、本当に導入されれば、世界中から奇異な目で見られることは必定で、また、「Japan Nothing」などといわれかねません。

夫婦別姓に関しても同じことです。夫婦別姓など韓国など特殊な国を除いては実施されていません。それに、韓国などでは、この夫婦別姓は男尊女卑の延長線上で導入されたものです。何も、新しいものでも革新的なものでもありません。もともとは、卑しいとされた女性の籍を男性の籍には入れないという驚くべき、後進性の文化という背景から導入されていたに過ぎないものです。

それに、米国では、30年程前に、アメリカのリベラリストの中のフェミニストと呼ばれる、観念的理想主義者がライフスタイルとしての夫婦別姓を導入しましたが、これも、20年前には明らかに大失敗したことが明々白々となったため、いまそれを蒸し返す人間は誰もいません。しかも、アメリカでは、今回日本のように法制化したわけではありません。にもかかわらず、無残な大失敗でした。

今のアメリカでは、そんなことは話をするだけでもおぞましいという感じで、誰も日常会話などではしたくない会話のトップの話題といって良いです。まあ、今となっては、人種差別論議とあまり変わらない話題だと思います。今蒸し返せば、ただの低脳か、馬鹿か新種のカルトかのいずれかの部類と思われるだけです。

夫婦別姓でかっこいい先進的なキャリア・ウーマンなんて、虚構に過ぎないことがもう明らかになっています。それも、20年も前から・・・・。今アメリカで、働く女性などに「家庭と仕事のどちらが重要ですか」と質問すれば、8割以上の人が「家庭」と答えるまでになっています。過去の馬鹿どもの大失敗の経験から学んだということだと思います。

まあ、2割くらいは、どこの国でも、いつでも存在するただの馬鹿ものどもということだと思います。家庭がうまくいかなければ、長い間には、キャリア・ウーマンも続けられなくなります。アメリカでは無理に無理を重ねて、このようなライフ・スタイルを選んだ女性たちが、結局は家庭も崩壊、長いうちには仕事もダメになって大失敗しています。

これと似たようなことは、アメリカでも日本でもありました。それは、「ゆとりの教育」です。これに関しては、このブログでも何回か掲載したことがあります。日本で、「ゆとりの教育」が導入されたころには、アメリカではとうの昔に導入されていて、もうその失敗が明らかになっていて、アメリカの世論は、「若いうちに詰め込めるだけ、詰め込んでおけ」というように変わっていた頃です。

なぜ、あの頃、アメリカの大失敗に学ばなかったのか不思議です。始めての試みであれば、いざしらず、アメリカで大失敗したことは、はっきりしていたわけですから、あの頃、導入賛成し、積極的に「ゆとりの教育」を進めた人間はあまりにも無責任です。責任をとって腹を切るべきです。

ライフスタイルとしての夫婦別姓は、アメリカで完全に失敗して、どうしようもなくなり、あのアメリカの高い離婚率(50%以上)を招来してしまつたことは、今では、明々白々たる誰もが認める事実です。夫婦別姓ではなかった国が、ライフスタイルで導入してあれだけ失敗しているという事実をマスコミも、男女共同参画会議も報道もしないし、報告もしません。全く不思議です。

男女共同参画会議が、推進すべき本来の趣旨は以下のようなものです。これは、男女共同参画基本計画として、男女共同参画会議が、今年の11月1日に女性差別是正へ実効あるものにするためにという趣旨で、政府に申し入れた内容の柱です。

▽働く女性への差別是正
▽男女がともに仕事と家庭を両立できる条件整備
▽雇用、政治的・公的分野での女性の参画の促進
▽ひとり親、高齢者などだれもが安心してくらせる社会保障の充実
▽女性の健康を保障する施策の充実
▽民法改正、DV、セクハラ、「慰安婦」問題など人権尊重の取り組み強化
▽固定的役割分担意識解消のための取り組み強化
▽未批准の国際条約・選択議定書の早期批准

これと、夫婦別姓とは、全く次元の異なる問題であり、関係のないことだと思います。どの項目一つとっても、夫婦別姓にしなければ、できないという理由は何もないものです。

にもかかわらず、夫婦別姓を強力に進めようとするには、その背後に理由があるこしとは、最早明らかです。まずは、アメリカによって、日本弱体化政策の一環として、戦後営々として家制度が崩され続け、最終的には日本の家族のほとんどが核家族化してしまったのに続けて、さらに日本を弱体化させ、今度は家族そのものまで解体しようとする意図がありありと見えます。その果てには、家族もない、家もない、国家もなくなります。こんな環境では、精神的にまともな人間は育たなくなります。

昨日の、祝日分散化についで、今日は夫婦別姓です。上記の写真の、菅、仙谷、間、山田昌弘氏、岡崎など、もう、自分たちでも次に民主党が政権を担える機会は二度と来ないと踏んでいるのだと思います。であれば、自分たちが政権の座についているうちに、表現後退させても趣旨を変えず絶対に導入するつもりなのだと思います。

事実を偽ってまで、導入しようとする彼らの所業は完全に、倫理崩壊といわずして、何というのでしょうか!!

ここに、民主党の最終倫理崩壊警報を出させていただきます!!

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7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

あなたに神を愛しています。聖書を読んでください。

DESTINY さんのコメント...

お早う御座います。
全く関係ないのに夫婦別姓を推し進める意味が解りませんね;
掲げた内容の柱のうち、上4つくらいまでは額面通りだったら賛成しますが、
それでも夫婦別姓に全く関係ないという;
慰安婦問題にしても、あれは確か、私の記憶が確かなら「慰安婦」という言葉は戦後に出された小説か何かから生まれた言葉で
戦中にあったそれらの行為の被害者とされる人物は元々北朝鮮側の女郎屋の婆さんだった気がしますし;
ただ、慰安婦問題は、どっかのバカ首相が認めたんで、もうひっくり返すのが大変な状態なんですが><;

10年後に日本が存在してるのか日に日に笑えなくなってきてます;

追記;
お言葉に甘えてリンク貼らせて頂きました
当初は私が少し説明してリンクを貼ろうかと思ったのですが、抱える問題の大きさに加えその背景の意味等を説明するには、余りにも私には役者不足でして;
記事紹介タイトル付けて丸投げで申し訳ないんですが、リンク貼って終りという形にしちゃました;
そんな半端な方法しか取れなくてスイマセン><

DESTINY さんのコメント...

連続投稿スイマセン><
もし、少しでも昨日に当ブログでお役に立てたのでしたら
また同じ方式(上記で説明した通り)で記事紹介させて頂こうかな~と思っているんですが
宜しいでしょうか?
本当はしっかり意味を私の方で説明しつつの紹介が望ましいんですが
背後関係やらそういうの含めての説明だと長文になり過ぎて読む人も大変なので
以前からお書きになり尚且つ纏められている、こちらのブログを紹介した方が早いものですから^^;
情けない限りでスイマセン><

山田 豊 さんのコメント...

Mr.Patmos Pete,

Thank you for your comment.I am a buddist.

However,Irespect christian people, and I love Christianity.

So, sometimes I read Bible and I remind some supreme scripts on it.

I think people should be creative and innovative, but should not ignore their tradition,religion, family bonds and concept of nation state.

In Japan,the concept of the Emperor as the center about which the Japanese people are unified is very deeply rooted in the Japanese mind.

This view of the Emperor arises not only from the long imperial tradition and respect for imperial authority, but also to a large extent from the fact that the Emperor has remained above day-to-day political matters.

It is because we, all of us Japanese, hold to the concept that the political change accomplished last year do not imply turbulence, upheaval or disorder. It may be some wavelet in our long history.The wavelet would be disappear, soon or later.

The Scripture says, "And let us not be weary in well-doing, for in due season, we shall reap, if we faint not."

I am looking forward your next vist and your comments.

Thank you!

山田 豊 さんのコメント...

DESTINY様 コメント有難うございます。このブログは、リンクフリーと最初から謳ってありますし、私の望むところでもあります。よろしく尾根がします。慰安婦問題に関しては、存在もせず、本来解決済みの問題なのですが、仮に彼らが言うように、この問題が存在しているとしても、夫婦別姓には直接何も関係ないという意味で掲載しました。
この問題が存在したと仮定して、夫婦別姓にしたからといって、解決するなどとはとても思えませんね。このあたりから彼らの論理は完全に破綻しています。

風林火山 さんのコメント...

風林火山の落武者です。弊ブログにご来訪いただきありがとうございます。当該記事に以下の追記を致しました。

【ジェンダーフリー思想の起源】
2004年に発刊された『日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略』の中から、「夫婦別姓」を含む、ジェンダーフリー思想の起源とその危険性を説明している箇所を貼り付けておく。(詳しい内容は、当ブログの次回エントリーで紹介したい)


まず田嶋陽子や福島瑞穂あたりが喧伝しているジェンダーフリーなる思想は、マルクス主義の階級廃止闘争の亜流であり、マルクスの盟友たるエンゲルスの著作『家族・私有財産・国家起源』を源流として男女の性差に基く分類を破壊しようというものである。

エンゲルスは階級社会の原型は「家庭における男が女を支配する男女差別」にあると考えた。つまり夫は搾取する側(ブルジョア)、妻は搾取される側(プロレタリアート)だと決めつけたのだ。

そこでプロレタリア革命(共産主義革命)のために不可欠だと説いたのが「家族制度の解体」であり、「家族制度の解体は国家の弱体化ひいては国家の解体へと連なり、共産主義社会を到来せしめる」と主張した。

しかし実際にこれを実践したレーニンが「家事や労働の男女共同化」「性の自由」などを導入した結果、離婚や堕胎の激増、少年犯罪激増、出生率激減を招き、さしものスターリンも「このままではソ連が崩壊してしまう」と考えて全面的に撤回するに至った政策でもある。

日本の左翼は、ソ連でさえも失敗して断念したるこのエンゲルスのジェンダーフリー思想を、平成日本に復活させようとしているのだ。

山田 豊 さんのコメント...

風林火山様 コメント有難うございます。今では、日本の共産党や、他国の共産主義者たちですら、国民国家を前提としています。夫婦別姓を導入することそのものが目的化している、男女共同参画会議、それに民主党の左翼たちは、こんなことも学習していないのだと思います。彼らの頭の中は、若い頃の極左グループの青春グラフィティーの中から一歩も進んでいないのだと思います。青春の思い出は、思い出として、懐かしむのは結構ですが、現実を見るべきと思いますが。しかし、ノスタルジアに浸りすぎていてそれもできないのだと思います。
懐古趣味者たちに、日本を潰されてはたまったものではありません。何か何でも、絶対に反対ですね。
これからも、お気軽にお立ち寄りください!!

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