2011年のテレビ界で大きな動きがあった。新年早々、日本テレビが2011年年間視聴率三冠王獲得の発表を行った。
視聴率三冠王とは全日・ゴールデン・プライムの全部門で1位となることである。
この三冠王は2004年からフジテレビが続けてきたものであるが、2011年には1部門の陥落というような事態ではなく、一気に三冠王を奪われるということになったわけである。
日本テレビの三冠王獲得に大きな力を発揮したのは「家政婦のミタ」の大ヒットであることは間違いないであろう。
一方で、フジテレビ側の韓流偏重路線による視聴者側の反発も予想以上であったということも想像できる。
以下は、フジテレビデモのコールの内容であるが、このような反発はそれなりに浸透していたのではないだろうか。
・震災被災者をインタビューで泣くまで追い詰めたフジテレビ
・東日本大震災が起きても韓流ドラマを優先したフジテレビ
・韓流ブームが皆さんの周りで起きているか?
・自分たちの買った韓国ドラマを売るためにブームをねつ造
・韓流ブームのごり押しを止めろ
・面白い番組を作れないことを恥じろ
・番組内で露骨な宣伝をするな
・反日女優キム・テヒをドラマ起用するフジテレビ
・反日女優キム・テヒを支援する花王を許さない
・花王の商品は買わない
・原爆投下となった日の翌日に「リトルボーイ」放送
・ドラマで「JAP18」を使ったことを放送
・日本人アスリートを貶める行為をするフジテレビ
・韓国旅行の危険性を報道しないフジテレビ
・韓国の反日教育の実態を報道しないフジテレビ
・テコンドー協会の看板にモザイクをかけた理由を説明しろ
・公平な放送ができないら放送免許を返上しろ
・日枝会長を辞めさせろ
・ロシアからの好意を放送しないのは何故だ
・日本が世界から好かれるのが気にくわないのか?
そして、フジテレビのメインスポンサーであった花王は8月以降、明らかにCM放送をフジテレビから日本テレビへと移してきている。
8月には花王のCM中45%がフジテレビで放送されていたが、11月まで連続で前月比を下回る占有率となり、11月では28.5%にまで落ちている。
8月(45%)⇒9月(36%)⇒10月(33%)⇒11月(28.5%)
しかし、日本テレビが韓流と全く無関係な放送をしているというわけでもない。2011年中は、デモ活動は電通に対するものも行われており、フジテレビだけを攻撃対象とするデモから方向が変わってくる可能性もある。
【私の論評】フジテレビの韓流路線はどうなるか?
さて、上のニュースで思い出すのが年末の紅白歌合戦です。私自身は、ほとんど見なかったのですが、出だしと一番最後のスマップはみました。
昨年は、年末とはいっても、仕事の都合上普段通りに会社にでていました。夜6時過ぎにかえって、さて今年は、どうするかと思い、テレビのチャンネルをチエックしてみたのですが、年末恒例の何というかいわゆる、くだらないか、どうでも良い番組ばかりだったので、思いきってテレビを見るのはやめました。
そのかわり、何をしたかといえば、テレビを見るのとあまりかわりありませんが、AppleTVで、映画をレンタルして、ゆっくり見ました。どんな映画を見たかといえば、『阪急電鉄』という、阪急今津線沿線を舞台とした心あたたまるストーリーのものでした。これは、昨年放映されたばかりの新作で、まだご覧になっていないかたのためここでは、映画の紹介はしません。とにかく、良い映画なので、ぜひご覧になってください。
そのため、K-POPが出演しているところは、全く見ませんでした。きっと、日本てそうとうキャンペーンをしているから、それなりに視聴率もあがっているのだろうと思っていましたが、そうでなもいことが、年明けのテレビを見ていてわかりました。
結局、大トリを務めたSMAPが歌手別最高の48・2%を記録したことが分かりました。SMAPの最高視聴率は2年連続そうだそうです。番組の瞬間最高視聴率は49・7%で、大台50%超えはならなかったそうです。結局K-POPは比較的高い視聴率を獲得できたという程度にとどまったようです。
50%台に届かなかったのは、それこそ、私のような人も多かったからに違いありません。年末結局テレビをみなかったひとも多いのではないかと思います。このブログでも、良く掲載しているように、テレビ離れはどんどん進んでいるのだと思います。
視聴率のことも調べてみましたが、三冠王になるのと、ならないのとではCMの収入が300億円も異なるそうです。ただし、それも過去の話かもしれません。
なぜなら、日テレが三冠王になったのは、なにも日テレの視聴者が増えたということではなく、フジテレビの視聴者が大幅に減ったからだそうです。やはり、テレビそのものが、みられなくなっているということのようです。
それは、何も、統計資料をみなくてもわかりますね。私自身もそうですし、年があけてから、二十歳代の人に聴いてみたららみたら、特に一人暮らしらしの人は、テレビを見なかったなんていう人も結構いました。それに、これは、年が明けてから知ったのですが、大晦日には、NHKの本社近くで、K-POPスターを紅白歌合戦に出すなということで、抗議デモがあったそうです。
年末の夜にテレビを見なかった人が、何をしていたかといえば、私のように、家族で映画をみていたとか、一人でネットをみていたとか、音楽を聴いていたとか、様々です。一昔前の年末の、家族でテレビなんていう図式は成り立たなくなているようです。
まあ、私としては、最近のテレビはあまりに面白くないので、この傾向どんどん強まることは、既存のテレビ局への変革を迫るという意味で大賛成です。私は、このままであれば、この傾向はますます、つよまっていくと思います。
特に、公共の電波で、あれだけ韓流ドラマ、K-POPを流していたような放送局から、そうして、他の放送局にもこのような脅威が及んでいくとことは、必至であるとみています。
それから、このブログでも掲載したように、Googl+のハングアウトをテレビでも見れるようにしてもらい、そこで、様々な番組をオンデマンドで流してもらいたいものです。特に、私がハングアウトで見たいものは、結構内容の濃いもので、一度見たものを著名人や、識者、それも、中立の立場の人が、ハングアウトで複数人で解説しているようなものを見たいです。
これは、ハングアウトに実際に参加しなくても良いです。見ているだけでも、面白いものがたくさんあります。場合によって、こうしたハングアウトを録画して、それを既存のテレビ局で流すというのでも良いのではないかと思います。テレビ局が企画力を駆使して、こうしたハングアウトを企画して、放映するようにすれば、かなり面白いものができると思います。
それじゃ、今のテレビの討論番組などとあまり変わりないではないかと言われるかもしませんが、良く考えて見てください。ハングアウトでは、地理的な隔たりを完璧に超越しています。しかも、機材などもほとんどいりません。普通のパソコンで、Googleのアカウントさえ、あれば、どこからでも参加できます。世界各地から、思いも寄らない人が参加できるわけです。従来であれば、同等のことをしようと思った場合、とてつもない経費がかかったものと思います。
そうなれば、今まで考えられなかったような多彩な番組が出来上がるはずです。AKB48が新戦略として、Google+をプロモーションで使うことになったのもうなづけます。そんな、可能性すら追求せずに、面白くない番組や、韓流、K-POPばかり流すようなテレビ局は、努力が足りなすぎます。私は、韓流、K-POPの問題は、いわゆる、反日という意味合いだけではなく、根本的には、版権の安いものを安直に流すというというテレビ局側の安易な姿勢というものもあると思います。テレビ局自体が体質を変えて、既存のテレビを変えていただきたいものです。そういう路線を歩まなければ、既存のテレビも、今のラジオと同じようなメディアか、それ以下になってしまうと思います。そう、思っているのは私だけでしょうか?
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