まとめ
- 高橋洋一氏が厚労省の「106万円の壁」見直しについて、年収要件の撤廃が多数意見であると指摘した。
- 現在の壁は労働時間抑制を招き、撤廃されれば週20時間以上働く人が年収に関係なく厚生年金に加入できる。
- 高橋氏は、壁を178万円に引き上げれば問題が解決するとし、この議論は財務省の陽動作戦であり、所得税控除の少なさが根本的な問題であると批判した。
髙橋洋一氏 |
高橋洋一氏(69)は、厚生労働省が「106万円の壁」の見直しを検討していることについて、ニッポン放送の番組で意見を述べた。厚労省は15日に行われた社会保障審議会の部会で、扶養される短時間労働者が厚生年金に加入するための年収要件(106万円以上)を撤廃すべきとの意見が多数を占めたと報告している。現在の「106万円の壁」は、保険料の負担を避けるために労働時間を抑制する要因となっており、撤廃されれば週20時間以上働く人は年収に関係なく厚生年金に加入可能になる。
高橋氏は、この壁を178万円に引き上げることで多くの問題が解決すると指摘し、「106万円の壁」そのものは重要ではないと述べた。また、彼はこの議論が財務省の陽動作戦であり、実際には所得税控除の少なさが根本的な問題であると主張している。これが実質的な「ステルス増税」であり、29年間続いていると批判した。このように、年収の壁は社会保険料や税金の負担を引き起こし、就労抑制や企業の人手不足の要因にもなっている。
高橋氏は、この壁を178万円に引き上げることで多くの問題が解決すると指摘し、「106万円の壁」そのものは重要ではないと述べた。また、彼はこの議論が財務省の陽動作戦であり、実際には所得税控除の少なさが根本的な問題であると主張している。これが実質的な「ステルス増税」であり、29年間続いていると批判した。このように、年収の壁は社会保険料や税金の負担を引き起こし、就労抑制や企業の人手不足の要因にもなっている。
【私の論評】2024年からの無間増税地獄を阻止せよ!― 財務省の台頭で日本は中間層崩壊・全体主義化の危機に
まとめ
- 日本は基礎控除が48万円と、米国の150万円と比べ著しく低く、「ブランケットクリック」と呼ばれる広範な課税で中間層に重い税負担を強いている。
- 「106万円の壁」など、収入の壁という概念は財務省の陽動作戦であり、本質的な問題である控除の少なさと過重な税負担から目を逸らすための戦術である。
- 2024年以降、復興特別所得税の延長、給与所得控除の縮小、配偶者控除の廃止など、多様な形でのステルス増税が計画されている。
- これらの増税政策により、多くの勤労者は生活苦から国の支援に依存せざるを得なくなり、結果として財務省の支配力が強化され、全体主義的な体制へと移行する危険性がある。
- この状況を打開するには、市民一人一人が声を上げ、透明性のある税制改革を求めていく必要がある。
国民民主党が提案する「103万円の壁」の引き上げが注目を浴びている。 |
その罠の正体こそが「ステルス増税」だ。表向きは「税制改革」や「制度の見直し」という耳障りの良い言葉で粉飾されているが、その本質は国民からより多くの富を搾り取るための巧妙な仕組みに他ならない。
高橋洋一氏が指摘する「ブランケットクリック」という概念を理解すれば、その実態が見えてくる。それは毛布のように国民全体を覆い尽くし、気付かないうちに財布の中身を抜き取っていく、まさに完璧な搾取システムなのだ。
数字を見れば、その異常さは一目瞭然である。
日本の基礎控除はわずか48万円。一方、米国は約150万円だ。この圧倒的な差は何を意味するのか。それは日本の中間層が、世界的に見ても異常な税負担を強いられているという現実である。
さらに悪質なのは、社会保険料の仕組みだ。年収106万円を超えた瞬間、扶養から外れ、手取りが激減する。これが「106万円の壁」と呼ばれる現象である。しかし、この「壁」という言葉自体が財務省の巧妙な陽動作戦なのだ。
彼らは真の問題から目を逸らすため、意図的にこの「壁」という概念を作り出した。本質は控除の少なさと過重な税負担にあるのに、あたかも「壁」さえなければ問題が解決するかのように見せかけているのである。
先の「106万円の壁」など年収178万円を上限とすれば、社会保険料の負担が軽減されるため、働く意欲を促進することが期待できる。また、この金額を超えると、扶養から外れ、自ら保険料を支払う必要が出てくるがが、178万円であれば、一定の収入を得つつ、保険の恩恵を受けやすくなる。解消は至って簡単なことなのだ。これを「壁」とすることで、あたかも難しいことのようにする典型的な印象操作に過ぎない。
そして2024年以降、彼らはさらなる増税を画策している。
復興特別所得税の延長。これは当初の目的である震災復興とは全く異なる、防衛費増額の財源として使われようとしている。給与所得控除は大幅に縮小され、現行の約3割から3%にまで引き下げられる可能性がある。配偶者控除も廃止の方向で検討が進められている。
退職金や贈与に関する改革も、実質的な増税に他ならない。生前贈与の持ち戻し期間は3年から7年に延長され、若い世代への資産移転は更に困難になるだろう。
たばこ税は上がり、法人税には4%以上の付加税が課される。森林環境税という名の新税も導入された。社会保険料は上昇の一途を辿り、年金受給額は減少していく。
これらの政策が実行されれば、何が起こるか。
まず、大多数の勤労者は生活苦に陥る。給料だけでは生活できなくなった彼らは、否応なく実質財務省が支配する政府からの支援に依存せざるを得なくなる。そして、その依存度が高まれば高まるほど、政府、いや正確には財務省の支配力は増大していく。
そして2024年以降、彼らはさらなる増税を画策している。
復興特別所得税の延長。これは当初の目的である震災復興とは全く異なる、防衛費増額の財源として使われようとしている。給与所得控除は大幅に縮小され、現行の約3割から3%にまで引き下げられる可能性がある。配偶者控除も廃止の方向で検討が進められている。
退職金や贈与に関する改革も、実質的な増税に他ならない。生前贈与の持ち戻し期間は3年から7年に延長され、若い世代への資産移転は更に困難になるだろう。
たばこ税は上がり、法人税には4%以上の付加税が課される。森林環境税という名の新税も導入された。社会保険料は上昇の一途を辿り、年金受給額は減少していく。
これらの政策が実行されれば、何が起こるか。
まず、大多数の勤労者は生活苦に陥る。給料だけでは生活できなくなった彼らは、否応なく実質財務省が支配する政府からの支援に依存せざるを得なくなる。そして、その依存度が高まれば高まるほど、政府、いや正確には財務省の支配力は増大していく。
これは明らかに全体主義への道筋である。民主主義は形骸化し、選挙の意味は失われる。財務省という巨大な官僚機構が、実質的な国家運営を掌握することになるのだ。
経済への影響も甚大だ。生産性は低下し、経済成長は鈍化する。それによって税収は更に減少し、新たな増税の口実を生み出すという悪循環に陥る。
我々は今、重大な岐路に立っている。このまま財務省の策略を見過ごせば、日本は取り返しのつかない方向へと進んでいく。
しかし、まだ希望はある。
市民一人一人が声を上げ、この増税政策に「ノー」を突きつけることだ。透明性のある税制改革を求め、説明責任を追及し続けることだ。我々の自由と権利を守るため、今こそ行動を起こすべき時なのである。
時は待ってくれない。このまま手をこまねいていれば、気がつくときには手遅れになっているだろう。行動するのは今しかないのである。
我々の未来は、我々自身の手で切り開かなければならない。財務省の無間増税を止めるため、今こそ立ち上がるときだ。
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