2010年5月16日日曜日

無線LAN情報を誤収集 米グーグル、日本でも―ネガティブな情報でも、適切な情報開示をすればかえて信頼性は高まる!

無線LAN情報を誤収集 米グーグル、日本でも(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)


米インターネット検索大手グーグルは14日、街並みの写真をインターネット上で提供するサービス「ストリートビュー」用に風景を撮影する車両が、日本を含む世界各国で、無線LANを経由して送られた情報を誤って集めていたと発表した。

今月上旬にドイツ政府から問い合わせがあり、発覚したという。グーグルは撮影車両の活動を停止し、集めたデータを外部から完全に遮断したとしているが、個人情報が含まれている可能性があり、プライバシー侵害との批判も起きそうだ。

グーグルは今後、データの消去作業の進め方などを日本の総務省など関係当局と協議して決める。

グーグルの日本法人によると、日本では3月時点でストリートビューのサービスを少なくとも38都道府県で提供している。

グーグルによると、ストリートビューのために風景を撮影する車両が2007年以降、道路周辺にある無線LANの基地局情報などを収集。携帯電話などを通じて提供している位置情報の精度向上が目的だった。

その際、企業や家庭が暗証番号などを設定せずに無線通信を使用していた場合、閲覧したホームページの履歴や、電子メールなどに関するデータも一緒に撮影車に受信され、蓄積されていたとみられる。

ネガティブな情報でも、適切な情報開示をすればかえて信頼性は高まる!
Googleにとっては、位置情報はかなり重要なものなのだと思います。iPhoneでGoogle Mapuなど見ていると、正しく位置が表示されないことがあります。自分のうちも、最初みたときは、数ブロク、東、と北にずれていました。これだと、iPhoneのAppの世界カメラも、必ずしも正しく表示されないのではないかと思います。ただし、大都市部のものなどは、位置情報が正確なので、問題はないのだと重ます。だから、位置情報など正確なもを手に入れたがるGoogleが、無線LANなどの情報を集めたがるのは良くわかることです。しかし、誤りは誤りで、素直に認めて情報開示したことは、評価に値すると思います。

情報開示というと、悪い事例として、パロマの事例が思い出されます。パロマ工業製の湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故で、同社元社長・小林敏宏被告(72)ら2人を有罪とした11日の東京地裁判決では、事故が起きる危険性を認識しながら対策を取らなかったとして、メーカートップらの過失責任を明確に認めました。


このパロマの事故にはある思い出があります。実は、私の実家は、今は改築したので、そのおもかげはほんどとないのですが、もともとは建売で、最初の湯沸かし器は、パロマのガス湯沸かし器でした。これにより、台所と、風呂への給湯を行っていました。パロマに関しては、多くの人が、事故なと起こったのは、ここ数年以内の事だと思っていらっしやるかもしれませんが、実は何十年も前からあったものです。実際私が、学生の頃にも、発生しており、その頃にも、同じ市内で複数の死亡事故や、中毒事故がありました。その頃から、放置していたということでパロマが今日厳しい判決を受けたのは当然の事だと思います。これによって、亡くなられたかたも多数いらっしゃいます。ご冥福をお祈りいたします。

その当時、自宅の湯沸かし器が故障したので、業者に修理を頼んだところ、何でも、部品がないので、すぐに修理はできないが、ちょっとした修理によって、一時しのぎはできるというようなことを言っていました。しかし、その答えに母は納得しませんでした。そんな馬鹿な話しがあるはすがないと、言って、一歩も譲りませんでした。私は、その頃、業者がいうのだから、あそこまで、ヒステリックに対応する必要はないのではないかと思ってしまいました。

しかし、後になってから、パロマの判決などの報道をみていたら、まさしく、その当時業者が行っていた一時しのぎをしたことが原因となって、死亡事故や、中毒事故が起こっていたことがわかりました。まさしく、あの当時の母判断がただしいかったということです。業者のいうがままに一時しのぎをしていたら、それこそ、我が家でも、死亡事故などが起こってしまったのではないかと思い。ゾッとしました。結局、その当時、業者とも話がつかず、他のメーカーのものでも、似たような事故(パロマとは原因が異なります。たしか、ユーザーの使用法の間違い)があったので、母の判断で、ガス湯沸かし器はやめて、灯油のボイラーにしました。しかし、この母の判断があったので、当時の我が家はあ安全に過ごせたことを知り、今では母に大感謝です。これは、数十年にわたって、情報を開示しなかった、まさに、最悪の事例です。

逆に良い事例もあります。そうです、今ではやっているのかどうかわかりませんが、20年以上も前の現パナソニック、当時のナショナルのFF式ストーブのリコール商品のテレビによるお知らせです。確かに、パナソニックはある意味では、不良品を世にだしてしまったわけですが、わかった直後に、隠すことなく、その内容をテレビなどで広く案内し、回収に努めました。だから、このことに関して、悪くいったりする人はだれも入ません。それどころか、何十年も前の製品をかなりの長期間にわたって愚直なまでに何回も何回も、お知らせし、回収するということに対して、かえってパナソニックに対する信頼性は高まりました。

この事例に似たことは、パナソニックの事例よりはるか昔からあり、アメリカではある製薬会社の製品に、毒薬が混入されたということがありました。この会社の経営者、そのことが判ったとたんに、会社の経営理念にしたがって、テレビなどで大々的に告知して、すばやく、対象になっている薬を回収しました。そのため、その薬よる被害はありませんでした。もし、ほんのわずかの時間でもためらっていたら、大変なことになっていたかもしれません。その会社の株価は、事件が起こる前よりも、あがりました。これも、すぐに、適切なタイミングで、情報開示したことで、お客さまからの信頼性が増しました。

会社の事業は、人間がやるものですから、いつ何時間違いが起こるかわかりません。さらには、自分たちがいくら気をつけていたとしても,外部のおかしな人が何をしでかすかは、わかったものでありません。会社を運営していれば、運が悪ければ、そうしたことに遭遇する可能性は皆無ではありません。しかし、マイナス情報でも適切な時期に、勇気をもって開示すればかえって信頼性が高まるという事だと思います。

グーグルも上記のようなこと、黙っていれば、わからなかったかもしれません。しかし、インターネットには、いろいろな形で情報が残りますので、そのまま放置しておけば、誰か気がついたかもしれません。そんな形で露呈してしまえば、グーグルの信用は地に落ちてしまいます。そんなことになって大変なことになります。だからこそ、グーグルの経営者は、事重大性に気づいて、適当な時期をみはからって、このことに関して自ら情報開示したのだと思います。そうして、これは、正しい選択だったと思います。

グーグルは、最近中国による検閲の問題があったので、中国から撤退したばかりです。中国の検閲に対する対抗策として、Gmailに不正アクセスの警告機能をつけたくらです。このブログでは、私のGmailに対して、すでにGoogleから不正アクセスの警告がでたことはこのブログにも掲載しました。中国側の不正行為などにこうした断固とした対応をしておきながら、自らの行動の過ちに関して、開示しなければ、かなり信頼を落とすことになりかねません。だからこそ、公表したのだと思います。

日本には、不思議な人がいて、インターネットはアメリカが開発したものだから、アメリカから見放題などと、とんでもないことをしたり顔でいう人もいます。確かにその恐れは皆無ではありません。しかし、そんなことをすれば、必ず何らかの形で痕跡が残り、それこそ、中国のようになってしまいます。仮に、どんな巧妙な手段をとったとしても、世界にはインターネットでの不正手段を追求する団体が星の数ほどあります。それこそ、人間のやることですから、意図せずして期せずして、間違いで痕跡を残すことなどが発生していつかは、明るみにでるはずです。だから、まともな政府や、企業、個人であれば、そのようなリスクを敢えてとろうなどということは余程特殊な場合を除いて皆無に近いと思います。中国などは例外中の例外だと思います。

そんなことより、最近の民主党、普天間基地問題でも、昨日このブログにも掲載した口蹄疫の問題にしても、適切な情報開示などしていませんね。困ったものです。開示そのものも、不十分ですし、順番も間違えていますし、さらに初動で適切な情報開示に完全に失敗しています。

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2010年5月15日土曜日

【口蹄疫】松阪牛の産地・三重県松阪で肥育される子牛のほとんどは宮崎産―民主党の農政音痴大炸裂!か!!

【口蹄疫】松阪牛の産地・三重県松阪で肥育される子牛のほとんどは宮崎産(この内容はご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)
中国で口蹄疫により殺処分された豚

松阪牛の産地・三重県松阪で肥育される子牛の「約半数は宮崎県産」ときのうの本紙にあった。高級和牛ではほかに佐賀牛などの産地にも宮崎県から出荷されているという。

  宮崎で育てられた宮崎牛の評価ももちろん高い。2007年に鳥取で開かれた5年に1度の品評会、通称「和牛のオリンピック」(全国和牛能力共進会)は記憶に新しい。9部門のうち7部門で最高評価を得た 。

 家畜伝染病「口(こう)蹄(てい)疫(えき)」が宮崎県を襲った。感染拡大が止まらない。殺処分対象の牛は6600頭を数える。豚は7万頭を超えた。1頭でも感染したら、同じ農場にいる全部が処分の対象となる。

  伝染力が強いから拡大防止を最優先せざるを得ない。埋却場所を確保するのも大変らしい。牛であれ豚であれ、手塩にかけて育てた農家の無念を思う。「処分前にせめて腹いっぱい食べさせてやりたい」。悲痛な声が漏れ伝わった。

宮崎県は県家畜改良事業団が飼育する宮崎牛の種牛のうち、とくに重要な働きをしている6頭を域外に避難させた。1頭でも感染すると全部処分しなければならない。ブランドを守るために種牛を保護してほしい、との声が各地から寄せられた。

農家の苦(く)悶(もん)を知った人からの義援金も届き始めた。ふるさと納税制度を利用して「宮崎のために」とお金を寄せる人もいる。個人にできることは限られる。激甚災害に等しい被害を受けた地域の保護は、国にしかできない。
=2010/05/15付 西日本新聞朝刊=

民主党の農政音痴大炸裂か!!
このブログは、宮崎県の方々にも多く見ていただいていますので、本日は口蹄疫のことについて書かせていだきます。刻々とテレビ報道でも情報は入ってきておりましたが、まずは、いつもお世話になっている宮崎県民の皆様特に畜産家の皆様、このたびは、衷心よりお見舞い申し上げます。一日も早く普段の生活に戻れますよう、お祈りしております。何か必要なものや、微力ながら私に出来ることなど、お申し付けくださいましたら幸いです。

宮崎県で猛威を奮っている家畜病・口蹄疫を巡って、ネットで大騒ぎが続いています。赤松広隆農水相の対応を批判する動画にコメントが殺到したほか、ブログで呼びか けた募金活動に800万円が集まりました。政府の対応が遅れているのではないか、という指 摘がネットには強く、書き込みも絶えません。

2010年4月20日に宮崎県都濃町で、1例目が発生。翌21日には、大規模畜産農場が多 数ある川南町でも感染の疑いのある牛が確認されました。感染が出ると、その農場の家畜は 全て殺処分しなければならず、5月13日までに約7万9000頭の殺処分が決定しています。

ネットでは、発生当初から政府の対応が遅れているのではないか、という指摘が出 ていいましたが、現在注目を集めているのが、赤松農水相の対応を批判する動画です。

11日の衆院農林水産委員会の様子を収めたもので、自民党の江藤拓衆院議員が赤松農水相に質問。口蹄疫発生後4月30日から5月8日まで、最高責任者である赤松農水相が外遊したことを批判していました。農水相は「メキシコに行っていても、リアルタイムで連絡を取ることができる。私1人いなかったからといて、いささかも支障があったとは理解していない」と返答。江藤議員は「最高責任者でしょ! 何ニヤニヤしてんですか!」と激怒しています。その動画を下に掲載します。






この動画はYouTubeなどに転載され、ニコニコ動画では13日までに再生回数13万回を突破しました。「大臣やめてください」「恥を知れ!」といったコメントが多数つきました。上の動画で一番気になるには、大臣が被害者の人々に対して「どうかいってください」と語っていることです。これは、自分自らがやらなかったことの言い訳に過ぎないと思います。

以下の動画では、。国際政治学者の藤井厳喜さんが、今回の口蹄疫に関して、いろいろと解説しています。


今回の口蹄疫は、日本の畜産の危機であること。初動防疫をきちんとしていれば、もっと小さな被害ですんだはずであること。これは、民主党の危機管理の大失敗であること。さらに赤松大臣は、口蹄疫のことが、わかってから外遊にでかけたことを強く非難しています。加えて、この問題は、本来、総理大臣か、官房長官が正確な情報を伝えるべきだっこと。そうして、民主党がマスコミが口蹄疫に関しては詳しく報道することを遮断している可能性を述べています。民主党、政治主導といいながら、政治家が主導しなけば、農水省の専門家も動けてない状況にあると。地元では、殺された動物を埋めるとこロマなく,消毒液も不足し、疲労困憊、パニック状態にあると述べています。

さらに、この被害に関して、激甚災害指定をして、地域経済に対する手当てをすべきことを力説してています。10年前は、時の自民党政府が、130億円の拠出を予定したそうです。ただし、初動対策がうまくいったので、実際には30億円程度ですんだそうです。10年前は、族議員が動いて、初動でうまくたいおうできたのが、中央畜産会が事業仕分けの対象になっていて、今回は10年前のように初動対策がうまくいかなかったことを強調しています。

さらに、この口蹄疫の感染源はどこかということで、韓国、中国の可能性も高いことを示唆しています。また、民主党は、親中派が多いことから、中国に対する遠慮もあり、情報遮断をしている可能性もあることに対して、大きな懸念を表明しています。




さて、口蹄疫について私もさほど詳しいことは知りませんが、ただし、ヨーロッパなどでは、畜産農家が多いこともあって、昔からこの病気には悩まされてきたことは知っています。それに、過去にヨーロツパでこの病気が流行ったときには、どこの国でも、とてつもない程の大騒ぎをしており、異常事態宣言など出して、必至になっていたことを思いだします。さらに、商売がピザ関係であり、それには、ヨーロッパのチーズを多数用いていることもあり、やはり、どこかの国で口蹄疫が発生すれば、かなり気になります。ましてや日本です。

理屈などは、ともかくとして、とにかく口蹄疫とは、大変なことであり、自分の商売にも大きくかかわる事だと思っています。まあ、一飯の人よりは、この病気に対して敏感になるのは、当然の事だと思います。だから、マスコミや一般の人が、口蹄疫に対してあまり過敏でないこと自体に関しては私自身は、ある程度仕方のない事だと思います。

政治家でも、口蹄疫に詳しくない人もいるかもしれませが、今の時代、インターネットもあることですから、10年まえのことや、世界の口蹄疫のこともすぐに調べられることです。そうすれば、いかに重大なことなのか理解できたと思います。

私は、上の藤井厳喜さんの、解説などみていて、彼とは、また別のことを考えてしまいました。藤井さんは非常に頭の良い人であり、日本国内などでは考えられないように非常に厳しい国際関係などについて分析を行う人です。だから、当然深読みをします。

でも、実は、民主党の鳩山さんや、最近の小沢さんの行動、他の閣僚の動きなどみていると、藤井さんは深読みしすぎているのではという気になってきます。あの普天間基地の顛末や、このブログでも再三にわたって掲載してきた、民主党幹部の酷いマクロ経済音痴などみていると、そんな気なってきます。

いろいろな人が危機を訴えたりしたり、国会でも厳しい追及にあってので、今現在は、そのようなことはさすがにないと思いますが、赤松大臣、山田副大臣の答弁など聞いていると、口蹄疫発生初期において、彼らは単純にことの重大性に関して正しく知覚できなかったのではないでしょうか?

要するに、藤井さんは、民主党の危機管理体制に問題ありとしているのですが、私はそれ以前の問題なのではないかと思うのです。いくら厳重な危機管理体制を構築していたとしても、最高責任や、幹部などが、その重要性や危機や真の意味などを知覚できなければ、どうしようもないということです。そうして、政治家としてはそうした知覚障害がありながら、政治主導などとして、役人の力は借りない、さらに旧自民党などの力などは借りないということがさらに、事を悪化され瀬手いるのだと思います。

ドラッカーは、彼の著書「マネジメント」で、コミュニケーションについて興味深いことを書いています。まずは、コミュニケーションは、知覚であるということです。古代ギリシャの命題に、山奥の誰も行ったことのないところで、大木が倒れたとして、それは、本当に倒れたことになるかというものがあります。その答えは、無論倒れなかったというものです。なぜなら、誰も知覚できないからです。

コミュニケーションということらいえば、まさにこの命題は正しいことになります。コミュケーションはまさに、知覚であるといことです。この知覚について、ドラッカーはさらに面白い逸話をあげています。ペリーの歓待がフィリピンのある小さな島の、近くに1週間ほど停泊したそうです。その小さな島では、ペリーの艦隊を見て、どうしたかというと、何もおこりませんでした。そうです、島民はあきらかに、その船を見ているはずなのに、誰も反応しなかったそうです。そうです、彼らの概念からは、全くかけ離れていたので、誰も知覚することができず、彼にとっては何もないことと同じで、話題にもならなかったそうです。

同じペリーの艦隊が日本に来たときは、どうだったか皆さんはご存知ですね。そうです、最初は、普通の漁師が、発見したのですが、彼自身は良くはわからないものの、大変なことであることは理解して、さっそく大急ぎで奉行所に報告に行きました。その様は、YouTubeで見たアメリカの歴史テレビ番組にも掲載されていました。日本人は、先のフイリッピンの小島住んでいた住人とは、異なり、大きな城や、橋、船など構築していたので、ペリーの艦隊が尋常ではないことにすぐに気づくことができたのです。

要するに、民主党の幹部の人たちは、藤井厳喜さんのいうように、いろいろなことを知っていて、情報統制などしているというよりは、先のフイリッピンの小島の人たちのように、黒船を見ても、知覚できないように、口蹄疫の危険性、重要性を理解できなかったためではないでしょうか。要するに、このようなことを知覚できるような人生経験を積んでこなかったということではないでしょうか。現在の情報統制も、いったん事が起こってしまい、事態を収拾できなかったため、中国との関係がどうのこうのという、ある意味では、長期的な戦略などおもんばかってやったというよりは、場当たり的、保身的にそうなってしまっているというのが実情ではないかと思います。そもそも、何が肝要なのかつかめないままでは、情報を提供するといっても知覚できない事柄に関しては、ピントがぼけた情報や、提供そのものが手遅れになっているのが実情なのではないかと思います。

しかし、これは、藤井さんが指摘する、危機管理能力の欠如とか、情報統制などということより、もっと質の悪いことだと思います。まささに、民主党の農政音痴大炸裂!というところでしょうか?重要なこと危険なことが知覚できないというのなら、もう自ら判断するというよりは、他者のそれも、この問題に詳しい人の力を借りるしかないと思います。それをしなければ、事はますます悪化してしまいます。たとえ、人の力を借りたとしても、事態収拾にあたることができれば、それは、大臣や、民主党の手柄ということになります。というより、今は誰の手柄などということは二の次だと思います。早くそのことに気づいてもらわないと、畜産農家には大打撃だし、民主党いい恥さらしといことになります。いまこそ、決断の時です。

考えてみれば、民主党そのものが、以前私が指摘したように、新左翼の鳩山さんや、親中派の小沢さんが、日本国解体を目論んでいるのは明らかですが、同じ民主党の議員もこのことに知覚できないでいるのではないでしょうか?ある程度解体されて、誰の目に見ても判るようになってから始めて気づくのではないでしょうか?

菅財務大臣の、あのかなり酷いマクロ経済音痴ぶりや、オバマ大統領にTwitterでルーピー鳩山と揶揄された鳩山さんをみていても、そんな気がします。しかし、これは、藤井説が正しいにせよ、私の説が正しいにせよ、いずれにせよ、民主党には安心して国政は任せておけませんね。

それから、マスコミの方々も知覚されていない人が多いと思うのですが、日本の国家が解体された場合には、一番先に迫害されるのは、マスコミですよ!!これは、すべての複合国家にあてはまることです。現代中国もそうですし、旧ソビエトもそうでした。旧ユーゴスラビアでもそうでしたね。特に、ユーゴスラビアなどは、複数の国民国家がまとまってユーゴ連邦を築きましたが、その後元の国民国家にもどるときに、民族浄化などのとてつもないことがおきましたね。

それから,中国でも監禁されていたマスコミ関係の方が、死亡したため死体が返却された直後の写真をみたことがありますが、殴られまくったあとがあり、誰の顔かもわからないほどふくれあがっていました。マスコミの皆さんも、きちんとコミュニケーション能力を身につけて、世の中の事象を正しく知覚できるようにしておかなければ、大変なことになりますよ!!

【関連記事】
■あべ静江、エモやんに各党から出馬打診 Qちゃんは辞退―ど素人政治家にはもううんざり!?


■次世代IT(2)(コミュニケーションに関して掲載しています)




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2010年5月14日金曜日

あべ静江、エモやんに各党から出馬打診 Qちゃんは辞退―ど素人政治家にはもううんざり!?

あべ静江、エモやんに各党から出馬打診 Qちゃんは辞退(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)
          
        参議員議員候補者ならびに打診を受けている人たち


 夏の参院選に向け、各党が相次いで芸能人やスポーツ選手などの有名人を擁立するなか、国民新党が野球解説者の江本孟紀氏(62)に出馬を打診したことが分かった。江本氏も前向きに検討する意向だ。また、自民党がヒット曲「みずいろの手紙」で知られるあべ静江氏(58)の擁立を最終調整していることも明らかとなった。

江本氏は14日朝、夕刊フジの取材に対し「党本部から出馬の要請は受けている」と明らかにしたうえで、「要請を受けて『今すぐ出ます』と言うわけにはいかない。いろいろ準備が必要で、6月初めにははっきりしたことが言えるのではないか」と述べ、前向きに検討する意向を示した。

江本氏は高知県出身で「エモやん」の愛称で南海や阪神で投手として活躍した。1992年の参院選でスポーツ平和党から出馬して当選。その後、一時民主党入りしたが離党した。2期12年の議員生活の末、2004年に大阪府知事選へ立候補して落選。現在は野球解説のほか、法大スポーツ健康学部の非常勤講師も務めている。

一方、あべ氏出馬の動きはスポーツ報知が報じた。

 あべさんは約550人のプロ歌手が加入する日本歌手協会の常任理事を務め、著作権の保護や新人育成に力を入れている。歌手活動を通してチャリティー活動を行うなど、積極的に社会貢献する姿が買われ、選挙のたびに自民党が出馬を打診していた。

 次期参院選では比例代表からの出馬で調整しており、選挙戦では小池百合子元防衛相(57)にバックアップをさせることも検討中だという。

 ただ、あべ氏の事務所は14日朝、「本人から話は聞いていない。来年に還暦を迎える上、8月まで地方でのコンサートの予定が決まっている。出るとは思えない」と話した。

 こうした中、女子マラソンシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(38)が3月に民主、自民両党から出馬の打診があり、辞退していた事を明らかにした。ツイッター上では、「決断に拍手を送りたい」と支持する声が広がっている。

ど素人政治家にはもううんざり!?
先日は、民主党より谷亮子が出馬するという話があったばかりです。江本孟紀氏と、あべ静江さんですか?????この人達、それぞれの分野ではそれなりに努力して、功なり名なりとげた立派な人だとは思います。

ただし、どうみても、政治家向けではありませんね。現在、政権交代によって成立した、民主党政権が様々な分野で右往左往しています。それどころか、鳩山さんをはじめとする民主党左翼と、親中派小沢さんが、結託して、権力を握り、日本国解体法案によって、解体を目論んでいます。そうして、すでに、この試みは、子供てあてによって、大きな楔が打ち込まれた状況にあります。本当に恐ろしいことだと思います。

それに、鳩山政権は、何の方針ももたない、場当たり的などうしょうもない政党であることも明々白々になってきています。特に民主党議員は、外交や、安全保障問題に関しては、ほとんど素人集団であることがはっきりしてきました。

それに、現在はデフレ宣言が出されてから、まだ回復宣言もだされておらず、未だデフレの最中にあります。

それに、昨年の夏の選挙では、いわゆる小沢チルドレンが、大量に当選しましたが、彼らには、もう次の選挙ではもどってこれないことは、はっきりしています。

それから、先日もこのブログにも書きましたが、現在自民党の政治家も、民主党のそれも、酷いマクロ音痴であることを掲載しました。経済でも、家計や企業のミクロ経済と、国債やお金を刷ることができる国のマクロ経済との間には雲泥の差があります。現政権では、国民新党の亀井さんを除いて、他の閣僚は、酷いマクロ経済音痴で、家庭の主婦とあまりかわりありません。前原さん、枝野さんも、その例外ではありません。

とにかく、何でも、家庭レベルや、企業レベルと、国のレベルで物事を考えるということは全く異なります。それでも、官僚レベルの仕事であれば、頭が良ければ(だからこそ、公務員試験があります)、ある程度誰でも勤まると思います。しかし、政治家の本来的な任務は、いろいろな事象を理解して、ビジョンを示すことです。指導層であり、日本国の良心を具現する人でなければなりません。普通のサラリーマンレベル、主婦レベル、芸人レベルであってもらっては困ります。

大企業などにおいても、取締役と従業員の間には深い溝があります。会社によっては、この溝は深く、従業員にとっては、別物で、雲の上の人たちというような会社もあります。部長にまでは、どんな人でも努力に努力を重ねれば、運が良ければ,なれる可能性はあります。しかし、取締役というと、ただ仕事ができるとうだけでは務まりません。これが、日本を代表する政治家ともなればそれ以上です。

上の写真の三人、そんな能力があるのでしょうか?多くの国民は、最近の民主党の狼狽ぶりから、政治は素人集団には無理だということを悟ったと思います。人には、いくら努力してもできることと、できないことがあります。それに、人は、自分の身の丈を知らなければなりません。無理して、背伸びすればできるということと、かなり高くて、いくら背伸びをしても最初から届かず無理ということもあります。

まあ、出馬を打診する政治家にも問題がありますが、それを真に受ける方にも問題ありですね。議席さえ獲得できれば、それでいいというのでしょうか。もう、国民新党には投票する気がなくなりました。民主も、自民にも投票したくなくなってきました。どこか,新党で、まともな候補者をたてるところに投票したいです。

高橋尚子さんは、3月に民主、自民両党から出馬の打診があり、辞退していた事を明らかにしたそうで、ツイッター上では、「決断に拍手を送りたい」と支持する声が広がっているそうですが、まともな感覚を持った人なら、これは当たり前ですね。今では、こういう人のほうが少数派になってしまいました。情けないです。

私は、すべての政治家の履歴など知りませんが、きっと、上の三名のような自らの身の丈を知らない人でも、政治家になっている人が沢山いるんでしょうね。だからこそ、日本の政治はいつまでたっても良くならないのだと思います。

しかし、煎じ詰めてみれば、このような候補者に投票する、有権者が悪いということにもなります。次からの選挙では、芸能人や、スポーツ選手には原則、投票しないようにすべきですね。

民主党、事業仕分けのパフォーマンスをするくらいなら、まず、こうした問題に斬り込んで欲しかったものです。日本の政治家の定数は多すぎです。だからこそ、政治家向けでない人も政治家になってしまうというところがあると思います。政治家一人ひとりに、素人であろがなんであろうが、議員としての給料を支払い、その他もろもろの特権を付与しています。あれだけ、人数が多いと、本当に莫大なものになります。というより、船頭多くして船、山に登るのたとえもあります。まずは、議員定数の是正に手をつけて頂きたかったと思います。


それに、世の中の常識に従って、制度改革して経験も知識も、常識も、さしたる成果もないような議員は、給料を安くすること、特権の範囲を狭めること、酷い場合には、クビにするこもできるようにしたらいかがでしょうか?これが、政治主導の第一歩だと思います。民主党は、また順番を間違えています。というより、もう、民主党に道理を求めても無理ですね。はやく、政治の表舞台から姿を消していただきたいものです。

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2010年5月13日木曜日

大人も“かわいい!”―私たちの精神には清少納言から連綿と続く"言霊"の威力が刻み込まれている?

大人も“かわいい!”(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)


本日、NHKのクローズアップ現代という番組で、「大人かわいい」について、報道されていました。その内容は、以下のようなものです。

この春、おしゃれのキーワードは「大人かわいい」。「大人かわいい」とは、大人になっても女の子らしさを追い求めることです。とくに30代前後の「アラサー世代」を中心に圧倒的な支持を集め、街には10代が好みそうな花柄のワンピースやヒラヒラしたスカートを身にまとった30代女性の姿が目立ちます。

「大人かわいい」をテーマにした雑誌「SWEET」は、出版不況の中、100万部を記録しています。モデルの大半は30代です。ブームの背景には、年相応とされてきたファッションへの違和感があります。雇用不安の拡大や未婚率の上昇などの変化によって、これまで「OL向け」や「結婚適齢期向け」とされた理想のスタイルが、現実離れし始めているのです。

雑誌「SWEET」の表紙

人気モデルで、30代の自分に不安を抱いていたタレントの吉川ひなのさん(30)と、ブームを仕掛けたスタイリストであり、「かわいい」を誰もが楽しめるスタイルにしようと活動する風間ゆみえさん(38)に密着。「大人かわいい」ブームの深層に迫ります。




吉川ひなの「脱いじゃいました!」 資生堂新CM発表会で










というものでした。まあ、この番組のホストや、コメンテーターの話はさほど面白くもなかったので、あまり印象に残っていません。

清少納言から連綿と続く"言霊"の威力?!
この番組、私は、滅多に見ないのですが、本日はiPhoneのスキャンアプリを使って、本をスキャンして取り込みながら、見るともなく見てしまいました。これって、単純作業なので、これだけやると退屈なので、良くテレビを見ながらやったりします。だから、しっかり見たわけではないので、番組自体の解説はしません。しかし、「大人かわいい」に関しては、前から興味があったので、それについて迫って見たいと思います。

吉川ひなのは、ピーチジョンの下着が大好きで、ピーチジョン社長の野口美香とも交流
あり、PJのモデルも務めるようになった。(2007年、下着モデルに挑戦、PJの表紙を飾る)

大人かわいいファッションといってもピンとこないひともいるかもしれないので、その急先鋒でもある、Gal服通販サイト「渋谷市場」のサイトより、今月の商品を見本として下に貼りつけておきます。



要するに、従来だと考えられない年齢層まで、こうした「カワイイ系」のフアッションを身にまとうようなったという社会現象です。これは、是とするか、非とするかは、別にして、これも、このブログに以前紹介した、リアルフアッションであり、その中でも、対象の層が広がったという社会現象です。

さきほどのNHKのコメンテーターは、なにやら小難しいことを並び立ててこの社会現象を解説していましたが、私は、これは日本の伝統文化とかなり関係の深い現象だと思っています。最近の女の子は、ことあるごとに「かわいい」を連「します。だから、中にはボキャブラリー不足と揶揄する人います。

でも、この「かわいい」という表現、それもありとあらゆるシーンで、「かわわいい」と遣うということ、何かを思い出しませんか?

そうです。あの清少納言による古典「枕草子」にでてくる、「をかし」とか、「いとをかし」の表現です。

春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

(現代語訳)
春は、あけぼのの頃がよい。だんだんに白くなっていく山際が、少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。
夏は、夜がよい。満月の時期はなおさらだ。闇夜もなおよい。蛍が多く飛びかっているのがよい。一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光ながら蛍が飛んでいくのも面白い。雨など降るのも趣がある。
秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音など、聞こえてくるさまは、またいいようがない。
冬は、朝早い頃がよい。雪の降ったのはいうまでもない。霜のとても白いのも、またそうでなくても、とても寒いのに、火を急いでつけて、炭をもって通っていくのも、とても似つかわしい。昼になって、寒いのがゆるくなってくる頃には、火桶の火も、白く灰が多くなってしまい、よい感じがしない。

枕草子には、この「をかし」「いとをかし」が、これでもか、これでもかという勢いで連発されます。
この「をかし」だって、特に限定された言葉ではなく、いろいろな場面で使われおり。とにかく「よいこと」の意味程度で用いられています。そうして、この「をかし」は、随筆「枕草子」のなかでは清少納言自身の多様な価値観を表した言葉だと思います。

最近の女の子たちや女性が用いる「かわいい」も同じことで、現代女性の価値観を現す言葉として
用いられているのだと思います。本質は、あの古典の「枕草子」とちっとも変わりません。まさに、「かわいい」は、現代版「をかし」「いとおかし」なのだと思います。それに、清少納言が「枕草子」を書いたのは、30歳台だあったと推定されています。だから、清少納言もアラサーだったということであり、本日の話題にピッタリだと思います。

渋谷系リアルファッションの「かわいい」は、このブログでも以前述べた、Tokyo Girls Collectionにも代表されるように、従来のフアッション界の限界を破ってイノベーションをおこし、デフレ下の現在においてでさえ、あいかわらず、多くの人達を惹きつけています。

さて、この「大人かわいい」は、さらに、このイノベーションの対象を広げたということです。実は「かわいい」とは、清少納言の「をかし」に通ずる、女性の価値観を現す、優れて日本の伝統文化的な言葉なのです。

日本では、言葉には、古から魂が宿っているといわれています。声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされました。

そのため、祝詞を奏上する時には絶対に誤読がないように注意されました。今日にも残る結婚式などでの忌み言葉も言霊の思想に基づくものです。日本は言魂の力によって幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」とされました。

『万葉集』(『萬葉集』)に「志貴島の日本(やまと)の国は事靈の佑(さき)はふ國ぞ福(さき)くありとぞ」(「志貴嶋 倭國者 事霊之 所佐國叙 真福在与具」 - 柿本人麻呂 3254)「…そらみつ大和の國は 皇神(すめかみ)の嚴くしき國 言靈の幸ふ國と 語り繼ぎ言ひ繼がひけり…」(「…虚見通 倭國者 皇神能 伊都久志吉國 言霊能 佐吉播布國等 加多利継 伊比都賀比計理…」 - 山上憶良 894)との歌があります。

これは、古代において「言」と「事」が同一の概念だったことによるものです。漢字が導入された当初も言と事は区別せずに用いられており、例えば事代主神が『古事記』では「言代主神」と書かれている箇所があります。

自分の意志をはっきりと声に出して言うことを「言挙げ」と言い、それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされると信じられました。例えば『古事記』において倭建命が伊吹山に登ったとき山の神の化身に出会いましたが、倭建命はこれは神の使いだから帰りに退治しようと言挙げしました。それが命の慢心によるものであったため、命は神の祟りに遭い亡くなってしまいました。すなわち、言霊思想は、万物に神が宿るとする単なるアニミズム的な思想というだけではなく、心の存り様をも示すものであったということです。

なにやら話がずれてしまいましたが、私たちがリアルフッションと呼んでいる、「かわいい系」のフアッションや、上で述べた「大人かわいい」などは、「かわいい」が主題となっており、「かわいい」は、「をかし」に通づる女性の価値観を示す言葉であり、価値観とは年齢には関係ないものであるからこそ、「大人かわいい」が成り立つのだと思います。

さらに、言葉には言霊があり、「かわいい」の連発は、一種の「言挙げ」なのかもしれません。女性たちは、無意識に言魂の力によって幸せがもたらされると信じてるのかもしれません。というより、日本人の精神には、言霊のそうした側面が刻み込まれているのだと思います。そうして、こうしたことは、最新の脳化学でも裏付けられているところがあります。

多くの人々は、いわゆる「かわいい系」フアッションは、日本の伝統文化とは全く無関係とみなしていると思います。しかしながら、実はこれらの本質は極めて、日本的なものなのかもしれません。以前私は、あるフランスのデザイナーが日本の「かわいい系」のファッションを評して「優れて日本的」と評していました。私たち日本人は、日本のど真ん中にいて、「かわいい系」のファッションなど見慣れて、当たり前になっているので、別に意識もしていないのですが、フランスのデザイナーが見ると、日本的と感じるのだと思います。

だからこそ、外国の人たちにも新鮮に感じられ、現在のような不安定な時代フイットしているのかもしれません。なぜなら、これも以前このブログに買いたように、経済などが低迷したり、政権交代などで先行き不安なときには、人々はかつてイギリスでも見られたように、歴史や伝統文化を見直して、自信を取り戻そうとするからです。というより、いつも心の根底には、そうしたものがあるのですが、先行き不安な時にはそれが、表に出てくるということなのだと思います。

「大人かわいい」は、上に述べたように、本質は極めて、日本的であり、それも伝統文化に根ざしているとさえいえるかもしれません。これらの事象は、ドラッカーのいうところ、イノベーションであり、それも、極めて日本的な手法によるものなのだと思います。

私は、過去にこのブログで、いろいろな事例にみられる予兆などから、現在のような不安定な時代には、日本的なものが見直されるということを掲載しましたが、そのときには、「カワイイ系」フアッションが上で述べたように極めて日本的なものであるとは意識していませんでした。

しかしながら、今日は、「大人かわいい」について、考察してみて、それがはっきりと認識された気がします。こうした日本的な言霊を意識したやり方は、やっている本人たちもほとんど意識していないのでしょうが、実際に大成功しているところ見ると、やはり、現在は、日本的ものがトレンドとなっているのだということであり、これからもしばらくそうであり続けるのだと思います。

以前テレビを見ていたら、夫婦別姓に関して意見を聞かれて、いわゆる「カワイイ系」や「大人かわいい」系のフアッションの女性たちは、すべからく夫婦別姓に反対しており、そうでない女性は賛成と、きっちりと分かれていました。夫婦別姓は明らかに、家を中心とした日本の伝統文化でもある家を壊すことにつながるものです。これも、こうした日本文化を「かわいい系」の人たちが受け入れていることと関係あるかもしれません。

やはり私たち日本人は、清少納言から連綿と続く"言霊"の威力が精神に刻まれているのだと思います。だからこそ、別に宗教心がないと思わる人も、初詣をしたり、ゲンかつぎをしたり、お正月には晴れ着を着たりするのだと思います。

「大人かわいい」のファッションを身につけたアラサーの中からファッションだけではなく、「かわいい」をキーワードにした、現代版『枕草子』のような素晴らしいエッセイを書く人がでてきて、歴史に残るような作品を書いていただきたいです。

それから、少し手前味噌になってしまいますが、実は、わたしどものピザテンフォーでは、「華(はなやか)}という、四角い形のピザを新規開発して、この春から販売しています。これが、予想をはるかに上回る売上になっています。これは、ネーミングや、四角い形の「お重」も日本を相当意識したものです。ということで、やはり、日本的なものを強調しています。これも、やはり、日本的なものがトレンドとなることを示しているのだと思います。


華(はなやか)
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