2007年7月4日水曜日

次世代IT(2)

上はコミュニケーション能力を高めるための研修の様子
次世代ITに関してはこのブログでも以前とりあげさせていただきました。
http://yutakarlson.blogspot.com/search?q=%E6%AC%A1%E4%B8%96%E4%BB%A3IT
現在から将来にかけてのITの動きはある一定の方向に進んでいます。それは、以下のような構図です。
     過去           現在          将来  
【データ処理】【情報処理】【コミュニケーション】

この構図簡単に説明すると、従来はコンピュータの能力も低かったので、主にデータ処理が行われていました。この時代私は、NECのN5000シリーズで様々なデータ処理を行っていたのを覚えています。そのころから、LANPLANという統合パッケージソフトがあってLANwordというワープロや表計算ソフトがあり、インターネットとグラフィックを除けば基本的には現在のパソコンとあまり変わりない環境だったと思います。そのころは、インターネットではなくパソコン通信の時代でした。会社ではN5000シリーズ、自宅ではPC9800シリーズを使っていました。自宅ではPC9800シリーズでパソコン通信をしていました。大分県のCOARAが流行っていて、パソコン通信を通じて、大分にも友人ができ、女の子たちが大挙して北海道までスキーツアーにきたなんてことがありました。この頃は通信料金が高く、一番高い時には4万円くらいかかったことを覚えいます。いずれにせよ、この頃のパソコン、オフコン(懐かしい言葉です!)は、処理速度が低く記憶容量が低かったのでグラフィックは単純なものしかできず、動画などもなく、文字情報がほとんどで、文字通りデータ処理という感じでした。

おっとついつい昔のことを思い出し話が長くなってしまいました。話を本題に戻します。現代に関しては、パソコンなどの処理速度、記憶容量が大きくなったため、いわゆる情報処理に比重が移ってきました。データを集約した情報の処理です。グラフィックの処理速度がかなりあがりました。動画の配信などが可能になり、最早文字情報だけでなく、音声画像のやりとりが可能となりました。会社の中でもデータのやりとりよりは情報のやりとりが主流となってきました。一昔前だとシステム部門の白衣を着た技術者の人がやってきて、厚さ30センチもあるようなコンピュータフォームを持ってきて、「はい、できました」とポンと偉い人の机の上にデータの羅列を置いていく、というような感じでしたが、現代ではメールで情報のやりとりを行い、必要なデータはエクセルなどに集約してメールに添付するというように変わってきました。

現在から将来に向けて今度はコミュニケーションが重要となってきます。情報とコミュニケーションは違います。では、コミュニケーションとは何でしょうか?

ここでは私の言葉ではなく、ドラッカーの言葉を拝借します。
※コミュニケーションとは?
■受け手に「知覚」されて成立する
大工には大工の言葉で話せ。(ソクラテスの言葉)
■受け手に「期待」されて成立する
人は期待しないものは受入れない。たとえ伝わったとしても、全く別のこととして認識される。
■受け手に対する「要求」を伴う
コミュニケーションは常に受け手に対する要求を伴う。
■情報とは異質だか相互依存関係にある
情報が多すぎるとかえってコミュニケーションは成立しにくくなる。
※コミュニケーションの前提は?
■目標管理
目標管理をすることにより、部下は上司の微妙な立場を理解する。上司も部下の考えを理解する。
■経験の共有-コミュニケーションとは私達の中の一人から私達の中のもう一人に伝わるもの

※コミュニケーションではないもの
単に「上から下へ」「下から上」へとコミュニケーションは成立しない。(私の補足:コミュニケーションとは単なるホウレンソウ(報告・連絡・相談)ではない。ホウレンソウを密にしていても、必ずしもコミュニケーションが成立しているとはいえない)

現代ITの潮流が情報処理からコミュニケーションに比重が移りつつあります。では、この潮流に適合するために、次世代ITには何が求められるのでしょうか?

本日はもうすでに話が長くなってしまったので、この問いに対する私の答えは次の機会に譲ります。よろしくお願いします。

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