鹿児島湾の海底でアンチモンが含まれる岩石が採取される=2008年、海洋研究開発機構提供 |
研究の成果は、22日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表される。アンチモンは、繊維を燃えにくくする難燃剤や半導体などに広く使われ、日本は95%以上を中国から輸入している。
鉱床が見つかったのは、2003年に気象庁が「活火山」に指定した若尊(わかみこ)カルデラの一部。桜島の北東約5キロの鹿児島湾内にあり、約2万5千年前に大噴火した姶良(あいら)カルデラの主要火口という。07年に約200度の熱水噴出孔を発見した山中寿朗・岡山大准教授(地球化学)らが、付近の鉱物を調べていた。
鉱床は、水深約200メートルの海底に、厚さ5メートルで直径1.5キロの円状に広がっていた。エックス線の調査で平均約6%含まれていることがわかり、全量は約90万トンになると推定した。昨年の国内販売量は約5千トンで、180年分がまかなえる計算になる。中国では含有量約0.5%の岩石から抽出しているといい、鹿児島湾の鉱床の方が効率よく取り出せるという。
ところが、アンチモンにはヒ素と同じ毒性があるため、海砂利と同じような方法で採掘すると海中に拡散する恐れがある。体内に蓄積した魚介類を通し人体にも害を及ぼしかねない。
山中准教授は「海洋汚染を防ぎながら海底から取り出す技術を開発できれば、自給が可能になる」と話している。
【私の論評】常識を疑え!!自分は、何でも知っている、自分の考え方は、いつも常識的だと思い疑うことを知らない人は、結局は、知ったかぶりで思い上がっているだけ!!
日本近海にレアメタルが相当埋蔵されているらしいことは、実はもう数年前から知られていたことでした。しかし、今回は、特に鹿児島湾海底に埋蔵されているものの、埋蔵量の根拠を持った推定ができたということです。これ以外にも、日本にはまだまだ、レアメタルが埋蔵されている海底があります。これらも、今回のように、いずれ明らかにされていくでしょう。
日本近海は、様々な天然資源に恵まれすぎるほど、恵まれています。これに関しては、以前このブログにも掲載したことがあります。そうです。メタンハイドレードは、もとより、天然ガス、その他、石油など、ものすごい埋蔵量があることが知られています。ただし、今のところ、原油などの天然資源の価格が安いので、まだ実用的ではないということです。
さて、天然資源もそうですが、まだまだ、日本には、他のとてつもない資源が沢山あります。日本が、資源のない国という考えは、非常識です。
たとえば、日本の持つ電子プリント基板特許の輸出を止めると、ターゲットにされた全ての国の大部分の兵器が使用不可能になります。戦闘機も、ミサイルも、戦艦も、戦車も動かなくなくなります。というより、電子部品を使っているものは、何でも動かなくなります。
日本にしか製造出来ない1m当たり80tの荷重に耐え得る鉄道用レールの輸出を止めると、世界の「物流の要」=鉄道が崩壊します。新幹線の導入も不可能になります。中国の鉄鋼生産技術で生産された粗鋼は、現在、国際市場では「クズ鉄」として取引されています。
購入した国が再度、精錬し直さなければ、「使い物にならない」ためである。たとえば、中国は、今後、国内を縦横に走る大鉄道網の建設を準備しているが、日本が鉄道用のレールを「売るかどうかは、日本の自由」です。これは、何も中国だけではなく、他の国も同じことです。
日本の小松製作所にしか製造出来ない小型のパワーシャベル、ブルドーザーの輸出を止めると、ターゲットにされた国の全ての資源開発・工場等の建設工事・軍事施設の建設が不可能になります。
まだまだあります。
なお、日本にしか製造出来ない、ステルス戦闘機用のステルス機能を持つ塗料の輸出を止めると、米軍の戦略の要であるステルス戦闘爆撃機の製造が不可能になります。
戦闘機・核ミサイル用の、ジェット燃料を、世界中で圧倒的に生産量の少ない軽質油から製造する技術は世界各国が持っています。
一方で、質の悪い、圧倒的に生産量の多い重質油からジェット燃料を製造する技術は日本しか持っていません。日本が重質油原料のジェット燃料の輸出・製造を止めると、世界中で航空機・戦闘機・核ミサイル用の燃料が圧倒的に不足します。燃料が無ければ、最新兵器の軍備は、単なる鉄クズの集積になります。
昨年、二人の日本人にノーベル化学賞をもたらした、クロスカップリングという化学反応で、できる合成物である、テレビの液晶など、これも、日本が販売しないと、ほんどの国で、現状の品質を維持できなくなります。それは、サムソン電子も同じことです。
ここに、掲載しないことでも、日本の独壇場で、日本にしか作れないものなどいくらでもあります。
以下は、私もよく読む、"LifeHack"というブログの内容を参照しつつ、自分の考えを述べてみました。
このような国を資源の全くない国といえるのでしょうか?私たちは、常識を疑ってみる必要があります。一般に、会社などで、経営レベルでの資源といえば、天然資源だけをさすのではなく、ありとあらゆるモノや、人でさえも、資源とみます。そういう見方をすれば、日本は資源大国です。世界の大半の国が、日本から資源を輸入できなければ、大変なことになります。日々の、経済活動に支障をきたすようになることでしょう。実際に、今回の東日本大震災に影響を受けている国はたくさんあります。日本には、資源がないと勝手に思い込むことは、普段はかまわないでしょうが、尖閣問題のような非日常的な問題が発生したときには、判断を狂わせます。
心理学者によると、人間は他人が考えていることは本当に分からないものなので、自分が信じていることを常識だと思い込む傾向にあるそうです。しかし、このような考え方は、最悪の決断を導きかねないという問題があります。
人々が共通して抱いている思い込みが常識である、ということはお分かりでしょう。しかし、自分たちが考えていることが常識で、それが正しいと思い込んでいることが、どれほど問題のあることかを、人々はよくわかっていないと思います。
単純な事実で、それを基本の基本まで、さかのぼって説明しても理解しない人がいます。自分が常識という思い込みを変えない人がいます。たとえば、菅さんをはじめとして、主だった閣僚、マスコミ各社をはじめ、なぜか、経済に関しては財務省が誘導する考えに惑わされ、財務省が正式には発表していない事柄、たとえば、「日本国には、借金がある」との常識(財務省は、日本には、借金があるなどと口が裂けても言ったことはありません。ただし、政府の債務はあります。しかし、政府の債務=国の借金ではありません)を当然のこととして日々行動しています。
常識といえば、たとえば、運動するときに、「水を飲むとダメ」などという医学常識からすると完全な間違いを常識だと信じていた人々も大勢いました。激しい運動をやるときなど、水が必須という医学常識は、戦前どころか、随分昔から常識であり、なせあのような常識ができあがったのか全く不思議です。激しい運動をしているときに、水を補給しないと、筋ジストロフィーのような症状を発症します。私の父は、医師ですが、20年以上前には、当時の間違った常識に凝り固まっている馬鹿で間抜けな、体育教師どもを説得するのが大変だったようです。
ついでにおかしな、医学常識もたくさんありました。たとえば、酸性食品を大量に食べて、アルカリ性食品を食べなければ、体液が酸性に傾くなどという誤った常識などもありました。このようなこと、あげれば、きりがないと思います。これなど、未だに常識であると曲解している人も多いと思います。さすがに医師ではいないようですが、医学関係者の中にも信奉している人がいて驚いたことがあります。
常識は、みんなが同じ思い込みを常識だと感じているような日常生活においては、あらゆる問題を解決するのに役立ちます。ところが、たとえば、非日常的な状況での決断や計画、予測においても、自分が思い込んでいる常識はうまく適用できると感じてしまうのは問題なのです。
つまり、答えは分かりきっていると思った時は、すべて疑う余地がないように思え、複雑な状況でも単純な思い込みをしてしまいます。あるいは、逆に単純なことを複雑に考えてしまうこともあります。世の中では、お互いに共通で持っていると思っていた考えを、実は持っていなかったということで、意見の相違が生まれているのです。
自分が正しいと思っている考え方が、実は間違っている可能性もある、ということだけは肝に銘じておきましょう。常にオープンマインドでいることが大事なのは、こういった理由からでもあります。これができない人は、年齢はどうであれ、年寄りということでしょう。現在は、若年寄も大勢いるということです。非日常的な状況では、自分の常識に囚われず、どんな意見にも耳を傾けることで、最悪の事態を避けられるかもしれないということを、どうか覚えておいてください。
自分は、何でも知っているとか、自分の考え方は、いついかなるときも、常識的だと思い疑うことを知らない人は、結局は、知ったかぶりで、思い上がっているだけです。
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