2008年12月18日木曜日

中国当局が鳥インフルエンザ感染情報を隠蔽、市場に流出する感染鶏-現在の世界最大の危機は、中国に潜んでいるかもしれない!!


江蘇省東台市や海安市で、1ヶ月以上前に鶏が大量死していた(China Photos/Getty Images)



中国当局が鳥インフルエンザ感染情報を隠蔽、市場に流出する感染鶏

  【大紀元日本12月18日】近日、香港で鳥インフルエンザ感染が判明した後、中国江蘇省東台市、海安市も鶏の大量死亡を発表した。政府側が情報封鎖を実施 したため、真相を知らない民衆は対策を取らず、鶏肉売買の監視管理もなかった。現在、感染鶏は上海、山東省、河南省に流出している。国際ラジオ放送「希望 の声」が伝えた。

 海安市獣医部門は鳥インフルエンザの検出を認めた。以下は調査時の録音。

 【録音】

 記者:いつから発生したか?

 スタッフ:大体一ヶ月前のこと。

 東台市官(土+貝)村に鶏の約70%が死亡。症状として、熱や餌を拒否、糞は緑色になる。計十数万羽の鶏が死亡した。

 官(土+貝)村村民【録音】:ここの鶏は全部死んだ、全部、どんな病気かわからない、薬を飲ませたが治らない、感染が速い。

 東台市唐洋鎮民衆の話によると、鶏を飼った人の損失はかなり大きい、しかし、政府の対応策はなく、マスコミも沈黙を続けた。これ以上無策でいれば、人命にかかわる問題になる。

 唐洋鎮民衆【録音】:政府は真相を隠した。防疫策も出さなかった。鶏糞への処理や空気による伝染の防止などやるべきことはやってない。政府側の見込みは 損失が1.6億元。今度の疫病は鳥インフルエンザであるかどうかはわからないが、伝染病であることは確実だ。政府は対策ではなく情報封鎖に力に入れてい る。

 報道によると、政府からの補助金が少ないため、病死した鶏は現在不法業者のところに流れている。不法業者は数元の値段で死んだ鶏を買い取り、加工してから、上海、山東省、河南省など地域で販売している。政府側はこのような事態を防ぐための対策はいまだにない。

 病死の鶏は闇の加工工場で、過酸化水で浸してから、冷凍する。東台市、唐洋鎮だけでこのような加工工場は十数ヵ所ある。24時間体制で病死の鶏を加工し、全国に発送する、新年の市場に売り込む予定である。現地の冷凍庫に保存された病死の鶏の数は数十万羽に達する。

現在の世界最大の危機は、中国に潜んでいるかもしれない!!
上の記事を見ている限り、中国の隠蔽体質は未だに変わっていないようです。中国には、03年に起きたSARS騒動の前科があります。SARSは新型肺炎と言われ、それまでまでにないウィルス感染症でした。中国発で、香港経由で全世界に広がりました。幸いにも感染力が弱かったために、パンデミックには至らずに済みしまた800人の死者を出しましたが、新型にしては被害者が少なくて済みました。当時は空港に感知装置が設置されたり、空港をいきかう多くの人々が感染を防ぐためにマスクをしている異様な姿が映し出され、皆さんも記憶に残っているのでないでしょうか。

写真は昨年3月、香港国際空港で健康申告書に記入するキャセイ航空のキャビンアテンダント。代表撮影(2007年 ロイター/Alex Hofford))

この感染力の弱いウィルスが、全世界に広がってしまった原因は、中国の隠蔽体質により、情報公開が遅れ、対応が後手後手に回ってしまったからです。このときの中国側の対応の悪さは、全世界から非難を浴びました。他国への配慮など微塵も感じさせず、自国のメンツにばかりこだわり、自らの落ち度を認めず、中国を批判するWHOや国やマスコミに対して、反論を繰り返し、ますます世界世論の反発を招ねいていました。しかし、最終的には自からの非を認めざるをえなくなりました。
 
当時、世界中から、すさまじい中国バッシングがあったにもかかわらず、日本のマスコミでは、あまり中国のこうした態度に対する批判はみられませんでした。しかし、上の記事でもわかるように、この中国の体質は、そのまま今現在も受け継がれ、同じように再現されているようです。

中国は、その後、毒餃子事件、メラミン禍、相次ぐ食料品を巡る騒動をみている限り、SARS騒動の時に、世界の信頼を得るためには、情報公開が大事だということを学んではいなかったのだと思います。何も変わっていません。むしろ、SARS騒動の時の失敗から、もっと徹底的に情報統制をしなければ、と考えているようにも見える。全く時代に逆行しているます。

鳥インフルエンザがはじめてヒトに感染したのは、中国でした。これも、長らく情報が隠蔽されていたために、ずいぶん後になって発覚しました。新型インフルエンザの発生が心配される中、この中国の隠蔽体質は、金融危機への実体経済への影響などもかすんでしますほどの世界最大のリスクだと思います。

私たちとしては、中国には出かけない、中国本土から来た人とはなるべく接触しないとか、中国の食料品などは購入しないなどの間接的な対応しか出来ないと思います。日本のマスコミも、日本の政局がどうの、世界恐慌がどうのということばかり報道していないで、この危機をもっと大きく報道していくべきだと思います。パンデミックにでもなれば、とんでもないことになってしまいます。政府に関しても、経済が落ち込んだとしても、自殺者などがでるかもしれませんが、大量の死者がでるわけではないですから、もっとこうした面の対策も強化すべきだと思います。

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