2012年4月30日月曜日

臨終の人が後悔する5つのことから生まれた、よりよく生きるための5つのToDoリスト―【私の論評】人は、棺おけに足を突っ込むまで勉強だと思って、実行している人にとって後悔はない!!

臨終の人が後悔する5つのことから生まれた、よりよく生きるための5つのToDoリスト:


苦痛緩和ケアの看護士Bronnie Ware氏は、臨終に際した人が最も後悔すること5つをリストにしました(英文)。ブロガー・デベロッパーである起業家のPaul Graham氏は、このリストを生かして、以下の5つの指示をToDoリストの一番上に追加したそうです。 Photo by Alice Lee.

【私の論評】人は、棺おけに足を突っ込むまで勉強だと思って、実行している人にとって後悔はない!!



詳細は、上のlifefackerの記事をご覧いただくものとして、上の記事のTo Doリストの一番上とは、以下のようなものです。

■夢をあきらめないこと 
■働き過ぎないこと 
■思っていることを口に出すこと 
■友だちを大事にすること 
■幸せでいること
これは、さすがにさまざまな人の臨終の言葉からでてきているものなので、重みのある言葉です。私も、この言葉大事にしていきたいです。


私が、この言葉を見て思い出したのは、ドラッカー氏が生前に語っておられたことと、その生き様でした。おそらく、ドラッカー氏は、臨終の際にも、ほとんど後悔はなかったのではないかと思います。

ドラッカー氏が生前に語っておられたこととは、以下のようなことです。

「私は、新聞記者などから、"今までの著作の中で最高のものは何ですか?"と聴かれたときには、"次の作品だ"と答えることにしている」

そうなんです。ドラッカー氏は、過去の著作に満足することなく、次の著作を最高のものにすることにいつも注力していたということです。人は、過去に満足することなく、どこまでも、探求し続けるという状態にあれば、臨終のときに後悔するなどということはないのだと思います。

また、ドラッカー氏は、彼の著作の中で、先の言葉に関連づけて、ミケランジェロのことを次のように語っています。「ミケランジェロは、長寿の人として有名だが、晩年になっても、彫刻の制作をやめなかった。ミケランジェロも、晩年にある人に"今までの最高の作品は何ですか?"と問われて、「次の作品だ」と答えていた。私も、彼のようになりたい」。

ミケランジェロ

そのミケランジェロが、以下のような詩を書いています。
「志が我を引き上げる」-ミケランジェロ・ブオナローティ-
私たちのほとんどが
真に恐れるべきことは
人生の目的が高すぎて
手が届かないことではなく
目標が低すぎて
簡単に手が届いてしまうことである

彼は89歳の高齢になってもなお、彫刻刀と絵筆を振るい、詩作し続け、デッサンの手を休めませんでした。

ミケランジェロの彫刻
その彼がもっとも訴えたかったことも、この有名な詩にあるように「高い志を掲げよ」ということに尽きるのではないでしょうか。

本当に恐れなければならないことは、無謀な高望みをすることではなく、希望を捨てたり、安易な希望に甘んじたりして、実際にその希望達成の努力をする前から、心の中で安易に目標や志を引き下げてしまうことではないでしょうか。

真に恐れるべきは、高い希望や理想を投げ捨てて、手ごろな目標を設定して、小成してしまうことかもしれません。

晩年のドラッカー氏
ドラッカー氏も、95歳で亡くなる直前まで、次の著作の準備をしていたそうです。ミケランジェロ氏も、ドラッカー氏も、最期の作品が、日の目を見ることはありませんでしたが、それでも、本当に限界まで、人生の目的を追求したということで、後悔はなかっと思います。このような、高い志を持った人は、臨終にあっても、後悔はないと思います。
吉田松陰
上では、外国の人のことばかり掲載してしまいましたが、日本の人のことも掲載したいと思います。上の記事では「夢をあきらめないこと」という言葉がありました。この「夢」というキーワードで、吉田松陰の言葉を思い出しました。吉田松陰は、上の二人の方々と比較すると、短い人生でした。何と、齢29歳でなくなっています。彼も、夢をあきらめないことで、臨終のときにも後悔はなかっでしょう。人の人生は長いからといって良いとも限りません。吉田松陰が、囚人用のかごで刑場に運ばれるとき、それを担ぐ人足たちに、5分くらい話をしたところ、人足たちが、血相を変えるほどの大きな影響を与えたという記録が残っています。

吉田松陰は、己の肉体が若くして滅ぶことになっても、自ら他者に与えた計り知れない大影響に満足していたに違いありません。松陰は、この影響力によって、松下村塾において久坂玄瑞や高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋、吉田稔麿、入江九一、前原一誠、品川弥二郎、山田顕義などの明治維新に欠かせない主要人物たちを育て上げました。松陰の言葉を以下に記します。
夢なき者に理想なし、 
理想なき者に計画なし、 
計画なき者に実行なし、 
実行なき者に成功なし。 
故に、夢なき者に成功なし。
私も、これらの先人たちのような偉業は達成できないかもしれませんが、少なくとも、彼らのように後悔のない人生を全うしたいものです。




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2 件のコメント:

のん さんのコメント...

こんばんは。初めてお邪魔させていただきます。のんと申します。先日は、私のブログへのコメントありがとうございます。

ドラッカー氏やミケランジェロ、吉田松陰の言葉、そしてその生き様を考察した上でのyutakarlsonさんのお考え、大変興味深く、じっくり拝見させていただきました。

人は棺おけに足を突っ込むまで勉強。つい怠け心が起きてしまうことが、しばしば(しょっちゅう?)ある私ですが、日々勉強、日々成長の気持ちを忘れずに毎日に臨もうと改めて思います。

個人的に印象的だったのは、松田松陰の言葉ですね。『故に、夢なき者に成功なし』。言葉の深さに、思わず、唸ってしまいました。さすがです。

勝手ながら、他の記事も少し拝見させていただいたのですが、興味深い内容の記事を多く書かれていらっしゃいますね。恐らく、またお邪魔させていただくと思いますが、よろしくお願いします。

初コメントなのに、長文失礼致しました。

匿名 さんのコメント...

のん様 コメントとありがとうございます。この記事の元記事、臨終のときに後悔した人々の考えを集約したものです。あとでふりかえって、こうあるべきだったという理想的なことがリスト化されているということで、ではどうすれば、そうなれるのかなどということは何も書かれていません。たとえば、どうすれば夢を諦めないでいられるのかなど具体的方法論が掲載されていません。
そのため、かなり中途半端な印象を受けました、であれば、 おそらく臨終の時に後悔しなかつた人の生き様はどうであったかと、考えて、この記事を作成しました。

これからも、お気軽にお立ち寄りください。そうして、また、コメントなどのこしていただければ、幸いです。よろしくお願いします!!

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