レーザー核融合の実験装置 |
(2012/4/ 5 中日新聞)
レーザー核融合発電は、海水に含まれる重水素と三重水素を混合した燃料にレーザーを照射して核融合燃焼を起こし、そのエネルギーを発電に利用する理論。CO2を排出せず、原子力発電に比べ放射性廃棄物も極めて少ないため、次世代技術として注目されている。
爆縮高速点火は、レーザーで燃料を一度圧縮してから、点火する手法で、共同研究では、レーザーの連続照射装置を開発。燃料の2対の重水素の薄膜を回転させ、2方向から照射することで、核融合反応を毎秒1回のペースで連続的に起こすことができたという。今後は実用化に向けて、レーザー装置の高出力化などに取り組む。
今回の成果は9日、米国物理学専門誌「フィジカル・レビュー・レターズ」電子版に掲載される。
レーザー核融合発電 レーザーの力で燃料を圧縮、点火し核融合反応を発生させ、その熱を取りだして発電タービンを回す。熱量100万ジュールのレーザーを使い、100倍の電力を取り出す実験が世界的に行われている。燃料は海水から取り出せる重水素と三重水素を使用するため、燃料資源枯渇の心配がないとされる。レーザー照射の停止で反応が止まり、原子力発電所のように炉内で核の暴走が起きるおそれはない。
【私の論評】なぜこのような重要なニュースをマスコミは報道しないのか?
このニュース、ニュースとしては古いのですが、敢えて掲載することにしました。この、ニュースのもとは、中日新聞の経済欄に掲載されていたものです。他でもない、経済欄ですよ!!このような実験が進んでいることをなぜマスコミは、報道しないのか、それを皆さんに提議するために掲載します。なお、レーザー核融合発電に関して、詳細を知りたい方は、ここでは、本題ではありませんので、詳細は説明しません。以下のURLを参照してください。
http://www.ile.osaka-u.ac.jp/research/phi/AdvancedOptics/2009/lecture01_2.pdf
レーザー核融合に限らず、一般に核融合は、放射性廃棄物もほとんど出ず、これからかなり有望なエネルギー源になる可能性が高いです。現在、マスコミなどで、良く報道される、代替エネルギーといわれる、太陽光発電や、風力発電など、エネルギー変換効率が極度に低いことと、安定性に欠けることから、次世代の本命の代替エネルギーには、なり得ないと思います。
これに関しては、なにも綿密なデータをあげなくても、風力発電自動車など、思い浮かべていただければ、良く理解できると思います。帆船だって、風がなければ、どうしようもありません。だからこそ、帆船は、廃れたのです。これらの代替エネルギーを使えということは、帆船時代に戻れと言っているのと何が変わりません。私自身は、帆船は、優雅で美しいので、大好きですが、こうしたノスタルジアに浸ることと、実社会のエネルギー源とは別次元の問題です。
いわゆる、自然エネルギーだけで、先進国や新興国のエネルギーをまかなうなどとうていできないということは、誰もが理解できると思います。太陽エネルギーだって、根本的は、同じです。太陽が照らなければ発電できないわけです。以前このブログにも掲載したことが、ありますが、太陽光パネルを船体に貼り付けた船も存在していますが、これは、推力として太陽エネルギーを使っているわけではありません。船内の電気で使う補助にすぎません。これらは、もともと、別にエネルギー源があって、その補助にもちいるくらいの意味しかありません。これらが、代替エネルギーの本命になると思い込むことは、幻想に浸っているのと同じことです。
こんな幻想ばかり報道し、いくら、実用段階にないとはいえ、新しい代替エネルギーの可能性については、全く触れないというのでは、本当にどうしようもないと思います。このブログでは、従来から、似たような事例をいくつかあげてきました。カーボンファイバーや、メタンハイドレート、電気自動車、環境問題、中国、その他いろいろとマスコミが報道しない事実を掲載してきました。私は、これらのことを知った上で、日本の将来を考えるべきであり、既存のものばかり、あるいは、もともと、見込みがないばかりかか誤った事実や、さらには、有益な情報なしに、未来を考えることはできないはずです。
このように、流すべき情報を流さず、虚偽情報を流したり、大事な情報を隠蔽するようなマスコミ。もう、多くの人々に信用されていないと思います。そうして、ますます、信用されなくなっていくと思います。その果てにあるのは、テレビなら、視聴率の低迷、新聞なから、購読者の激減ということで、いずれ、会社を維持できなくなると思います。もう、そうなりかけています。
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