2012年4月8日日曜日

原発再稼働、6割が「何らかの形で賛成」。ネットリサーチ調査で明らかに。−【私の論評】超低脳民主党政権には、スタグフレーションの危機がみえていない!!

原発再稼働、6割が「何らかの形で賛成」。ネットリサーチ調査で明らかに。:


ネットリサーチ会社の株式会社マーシュは、関東圏だけでなく関西圏も含めた男女500人を対象に「震災後の生活に関するアンケート」を実施した。原子力発電所に関する質問では、回答者の約6割が「なんらかの稼働について賛成」の意向を示しているという結果が出た。

【私の論評】超低脳民主党政権には、スタグフレーションの危機がみえていない!!



上の結果、妥当なものだと思います。多くの国民が、実態をよく理解していると思います。絶対反対という人々は、少数派だということです。少数派の人々は、自分たちが何を言っているのか、よく見えていないのだと思います。(上は、福島原発の航空写真)

私自身は、無論将来的に、代替エネルギーがでてくれば、それに変えるということには、やぶさかではありません。しかし、すぐに原発を全廃ということには、賛成しかねます。上のアンケートで、どんな状況でも原子力発電には絶対反対という意見には、賛同できません。少なくとも、20年くらいみておいて、代替エネルギーに変えて行くべきでしょう。既存の原発の安全性を確保しつつ、稼働させ、古いタイプの原発からじょじょに廃止していくというやりかたが、最も適したやりかただと思います。

すぐに、全廃ということになれば、電力不足になることは明らかであり、そうなると、電気料金が値上がりします。すでに、東電では、電気料金を値上げを予定しています。いずれ他の会社も追随することでしょう。(下の写真は、バイオマスエネルギーによって点灯する街路灯)


そういうことになれば、どういうことになるかといえば、ほとんどすべての製商品をつくったり、物流などでも、電気を使っていますから、すべての製商品の値段があがるということになります。さらに、そうなると、いわゆるコストプッシュインフレという、非常にやっかいなことになります。日本が、さらに大量の原油や天然ガスなど、輸入するということなれば、日本の経済はかなり大きいですし、エネルギーのない国ですから、さらに、原油・天然ガスの値段があがり、これも、様々な製商品の原材料となっていますから、これも、さらにコストプッシュインフレを助長し、さらに、インフレを助長することになります。

そうなると、どういうことになるかといえば、現状では、デフレ状況が続いており、その状況が改善されない限り、インフレで物価は上昇しながら、景気後退というスタグフレーションという状況に陥ってしまいます。

さらに、懸念されるのは、増税です。もし、コストプッシュインフレが起こっているさなかに、増税されると、確実にスタグフレーションに陥ります。そうなると、かなり難しいことになると思います。

何が難しくなるかといえば、スタグフレーションのもとで、景気を浮揚させようとして「金利を下げて通貨供給量を増やす」と、さらに物価上昇を推し進めてしまいます。逆に、物価を安定させようとして「金利を上げて通貨供給量を減らす」と、企業の資金繰りが悪くなり、さらに景気後退を推し進めてしまいます。

一方をよくしようとすると、もう一方が悪化してしまうというジレンマ(二重苦)に陥ってしまうのがスタグフレーションの特徴です。したがって、スタグフレーションのもとでは、どのタイミングで通貨供給量を調整するかという金融の舵取りが非常に難しくなります。いまだと、増税はやめて、財源など、国債などをあてて、すぐにデフレ対策を行えば、GDPも増え(まさに、GDPを増やすことが、デフレ対策)、対策功を奏すれば税収も増えることになります。デフレの今なら、対策は至って簡潔明瞭です。

先日、日銀が、インフレ目処1%などをだしましたが、コストプッシュインフレになれば、1%の物価上昇などだまっていても、達成できます。そうして、現状は、その可能性が高いですから、要するに日銀は、このようなことになっても、何もしませんと言っているようなものです。要するにデフレ政策を堅持するということです。無論、スタグフレーションになっても、デフレ対策を打ち続けるということです。私は、もし、スタグフレーションになれば、いっときインフレを甘受しても、景気を浮揚させる必要があると思います。そのときは、物価上昇が、現状では上限ともみられている4%を超えて、5%、6%に設定する必要があると思いますが、日銀は、絶対にそんなことはしないでしょう。こうして、スタグフレーションになれば、その罠からかなり長い間抜け出すことができず、失われた10年が、20年になっている今日、さらに、失われた30年になる可能性が大です。



今の超低脳政府では、こんなことも何も考えていないのだと思います。だからこそ、ちょうどスタグフレーションかおこりそうな時期、2015年を目指して増税なんてことを考えているのだと思います。全く困ったものです。しかも、その頃には、間違いなく政権の座にありません。なのに、このような馬鹿げた置き土産をしていき、後々に禍根を残し、政権が瓦解したあとまで、多くの人たちに忌み嫌われるようになるわけです。そうなれば、過去に民主党議員だったというだけて、あいつは駄目なやつだと、多くの人たちにレッテル貼りをされることになると思います。それも、致し方ないことだと思います。なにせ、支持団体も上の画像のように酷すぎます。亀井さんなどは、連立政党でもある国民新党から離脱して、かえって良かったということになると思います。

ここしばらくは、とにかくデフレ対策(政府による積極財政、日銀による金融緩和)をうち、緩やかなインフレ状況(3%から4%の物価上昇)にしておき、景気を浮揚させ、雇用を拡大して、スタグフレーションの芽を摘んでおくべきだと思うのは私だけでしょうか?スタグフレーションになどなれば、ろくなことはありません。雇用はますます落ち込み、自殺者は増え、孤独死も増え、日本国は、これだけ豊だというのに、景気がかなり後退しつつ、物価があがるという異常な事態に巻き込まれしなくても良い苦労をしなければならなくなるのは、必定です。デフレから、さらにスタグフレーションということになれば、本当にに大変なことになります、こんなときには、企業も個人も頑張ようがなくなります。こういう、奇禍は、頑張ればなんとかなというものではなく、災いは、根元から絶たなければなりません。溢れ出る水を掻き出すというのではなく、水道の元栓を閉めなければなりません。本来は、いまから、元栓を開けないようしなければならないはずです。


とにかく、今の政府は、超低脳なので、経済は、経済、それも、目の前だけしか考えない、だから、増税などと馬鹿なことを考える、エネルギー行政は、エネルギー行政と、これも、目の前のことしか考えないということで、エネルギー行政と、経済対策なども、多いに関わり合いがあるということなど、さっぱり見えないのだと思います。ちなみに、あの鳩山さん民主党からとめられたにもかかわらず、意気揚々と、イランに行ったそうですが、一体なにをしに行ったんですかね。イラン側から、宇宙人が侵略してきたと間違われて攻撃されてしまうのが、おちだと思いますが? もう、末期症状です。


特に、エネルギー政策などに関しては、東電を矢面にたたせ、みずからは、その陰に隠れて、やり過ごそうという腹がみえみえです。私自身は、無論東電に責任はあることは、間違いないことですが、だからといって、政府に責任がないというこ とはあり得ないと思います。これについて、本日は本題ではないので、ここでは、詳細をのべることはしません。ただし、私の考えに近い記事が掲載されているのを見つけましたので、これに関して詳細を知りたい方は、以下のURLを参照して下さい。

http://diamond.jp/articles/-/16979?page=4

こんな超低脳政権には、もう何もできません。ただただ、日本国を引っ掻き回し、問題を次から次へと作り出すばかりです。もうすでに、次の選挙では大敗するのは目にみえていますが、一分一秒でも早く瓦解していただきたいものです。野党の方々も、寸暇を惜しんで、追い詰めて粉砕していただきたいものです。


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2 件のコメント:

かせっち さんのコメント...

民主党政権の経済政策の抜け策ぶりには同意ですが、コストプッシュインフレについては異論があります。コストプッシュインフレは真の意味で「インフレ」ではないのです。

詳細は私のブログになりますが、以下をどうぞ。
http://kyo-yota-blog.seesaa.net/article/261728566.html

山田 豊 さんのコメント...

かせっち様、全くおっしゃるとおりと思います。「インフレ」とは、書かず、「悪いタイプのインフレ」と書いて、通常のインフレとはっきり、区別しておけば、もっと理解していただけたのではないかと思います。

4%から6%くらまでの、緩やかな通常のインフレであれば、特にデフレの現状では、良いことなのですが、コストプッシュインフレは、デフレを助長するだけになってしまい、何も良いことはありません。

日銀は、インフレ目処1%で、結局コストプッシュインフレになっても、デフレ政策を継続すると表明しているにすぎないということです。結局何もしないということを表明しているだけです。本当に困ったものです。

その意味で、次の日銀の人事には、注目すべきと思います。

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