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2010年8月11日水曜日

円が上昇、昨年11月以来の1ドル=84円台突入-米景気懸念強まる-円高は、悪いことですか?

円が上昇、昨年11月以来の1ドル=84円台突入-米景気懸念強まる(この内容すでにご存知のかたは、この項は読み飛ばしてください)



  8月11日(ブルームバーグ):11日の外国為替市場では円が対ドルで上昇し、一時1ドル=84円99銭と昨年11月27日以来の84円台に突入した。前日の米金融当局の刺激策発表後も景気の先行き懸念は払しょくされず、リスク回避の動きを背景に円買い圧力が強まった。

クレディ・スイス証券経済調査部の小笠原悟エコノミストは、米金融当局が緩和策に踏み込んだことで、「金利面からドルが圧迫される」として、「瞬間的には85円割れまでオーバーシュート(行き過ぎ)の可能性も出てきた」と指摘していた。円は対ユーロでも一時1ユーロ=110円98銭と7月22日以来の高値を付けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)は10日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0%から0.25%のレンジで据え置いた。さらに、政府支援機関債や住宅ローン担保証券(MBS)の償還金を期間の長い米国債に再投資するとの追加策を決定した。
また、FOMCは声明で、「生産と雇用の回復ペースはこの数カ月で減速した」と指摘。「今後も経済見通しと金融市場を見守り、景気回復と物価安定を促進するため必要に応じて政策手段を導入する意向だ」と表明した。FF金利の誘導目標を「長期にわたり」ゼロ近辺にとどめる方針もあらためて示された。

前日の米株式市場では、FOMCの決定が景気のてこ入れ期待につながらず、ダウ工業株30種平均が反落。アジア時間では、米株価指数先物がマイナス圏で推移した。さらに、この日は日経平均株価が200円を超える下落幅でこの日の取引を終えた。

円高は悪いことですか?
また、マスコミが円高で騒いでいますが?円高って、悪いことですか?このブルームバーグの記事は、まだ良心的なほうです。上の記事の最初のほうに、「リスク回避の動きを背景に円買い圧力が強まった」と書いてあります。日本のマスコミなどはこんな書き方はまずしませんね。

円を買うことが、リスク回避になるということですね。円は、安全ということです。そうでは、日本は経済的にみて安全な国ということです。アメリカより安全と見られているということです。まあ、本当に安全なのかどうかは別として、世界中の多くの人がそう思っているということです。

でも、日本では、日本は財政破綻するなどと騒いていますが・・・・・・?昨日掲載した、時事通信の記事では、国の借金900円兆、国民一人当たりの借金710万円というものがありましたが・・・・?

これが本当だとして、では、そんな国の通貨を買う人が世界中にいるということはどういうことでしょう。そういう人たちは気が狂っているとしか思えません。

でも、現実は違いますね昨日も述べたように、日本財政破綻は嘘っぱちです。日本がまもなく財政破綻するなら、円など誰も買いません。だから、円安になるはずです。でも、そうなりません。これを日本のマスコミの方々はどうやって説明するのでしょうか?

昨日、WBS(ワールド・ビジネス・さラテライト)の中では、まもなく誰も日本の国債を買う人がいなくなり、国債の金利があがるだろうというようなことを言っている人がいました。しかし、これが本当なら、円高になるはずがないですね。まず、円安になって、それから国債の金利が高くなるはずです。でも今のところ、その兆候はまったくありません。まあ、経済というのは水物で、何がおこるかなんて、予め予想できないことがありますから、この人の意見も全くの嘘っぱちともいえませんが、それにしても、この人の意見だけで、他の意見は報道しないというのはバランスに欠けていると思います。

直嶋経産相は、「日本企業は非常に大きな為替リスクにさらされている。調査結果を踏まえて、政府と日銀が連携をしっかり行う」と強調しました。また、「企業が国内でモノを作るか、海外に出て行くかにつながる」と述べ、円高で企業が製造拠点を海外に移し、国内の産業空洞化が進むことへの警戒感を示しました。

しかし、冒頭のアニメの内容をみてもわかるように、円高は悪いことばかりではありません。それから、直嶋経産相のように、日本が輸出大国であると思い込んでいる人が多いようですが、そんなことはありません。まあ、人材の少ない民主党の経産相だし、直嶋さんの経歴を見てみると、ほとんど組合活動をしてきた人であり、そもそも、わからないのも当たり前の事だと思います。

実は、日本の場合、輸出がGDPに占める割合は、16%程度に過ぎません。圧倒的に少ないのです。これが、中国や、ドイツのような国であれば、これは40%を超えます。日本のように少ない国は、世界ではアメリカくらいなものです。16%になったのも、最近のことで、10年前は、8%程度した。

そうなんです。日本は実はもともと、輸出小国であり、内需大国なのです。日本は、確かに面積は小さいですが、この狭い国土に1億人以上の人々が住んでいます。1億というと、それは、中国などと比較してしまえば、少ないですが、世界的に見ればかなり多いほうです。

しかし、人口減が続くから、内需は期待できないなどという意見もあるかもしれませんが、そんなこともないと思いす。日本人が今まで築いてきた財産などにより、日本人の全体の金融資産の合計は、何と1400円兆超です。日本国が海外に貸し付けているお金の金額も、過去19年間世界一でした。

人口が減ったとしても、この事実はしばらくかわりません。要するに、日本人全体がさらに、豊かになれば、内需はさらに拡大することになります。

こんな、日本に対して、やれ、円高で大変だ、財政破綻するとわめくマスコミなどは、単なる認知症か、悪意の塊のいずれかです。どちらにしても、どうしようもないですね。

ただし、現在はデフレギャップがあって、経済が振るわないというだけであって、日本には、大量のマネーが蓄積されており、円高ということをみてもわかるとおり、日本国の信用力もかなりなものだとということです。現在金利がかなり低いことは、皆さんご存じたと思います。そんなときは、日銀などができる対策は限られています。

こんな時期には、政府が財政出動をどんどんやり、有益な公共工事などどんどんやればよいのです。このへんの感覚は、日本は全く狂っていると思います。過去におけるバブル直前においては、必要もないのに、自民党政権がわけのわからない道路を沢山つくったり、ハコモノ行政でさんざんばら、無駄な公共工事を行ないました。そうして、それが批判されるようになると、今度は、「公共工事=悪」というイメージが定着し、小泉政権あたりか、緊縮財政がはじまりました。

麻生政権のときには、公共投資を盛んに行ない、その時の成果により、現在景気がじゃかん上向きつつあります。しかし、民主党政権になってからは、また、緊縮財政です。これでは、景気は回復することはないでしょう。平成になってから、積極財政を行ったのは小渕政権と、麻生政権だけでした。

もうそろそろ、この点について、是正されることを望みます。そうでないと、これだけお金が潤沢にあるのに、それが市中に出まわらないという現状を是正することは困難です。

円高については、個人でも、いくらでも活用できます。海外旅行に安くいけますし、身近なところでは、kindle本(電子書籍)など、アメリカのamazon.comで購入すれば、円高のときには、かなり安く変えます。先日は、日本で日本語のハードカバーで購入すれば、5000円以上もする書籍(ドラッカーのマネジメント)と同じもので、ただし、中にでてくるケース・スタディーなど新しいものにあらためた、改訂版がアマゾンkindleでは、日本円にすると1000円程度で購入できました。この円高を活用していろいろやってみたいです。皆さんも、円高をエンジョイしてみてはいかがですか?



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