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2015年3月25日水曜日

海自最大護衛艦「いずも」が就役 オスプレイも搭載可能―【私の論評】いずれ聯合艦隊の復活を目指すべき! 二度と戦争の惨禍を繰り返さないために備えに万全を期することこそ、私達日本が進むべき道である(゚д゚)!

海自最大護衛艦「いずも」が就役 オスプレイも搭載可能


就役した海上自衛隊最大の艦艇、ヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」

海上自衛隊最大の艦艇で、艦首から艦尾まで貫く甲板を備えたヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が25日、就役した。ヘリ5機が同時発着できるほか、陸自が導入する新型輸送機MV22オスプレイの搭載も可能だ。

甲板が平らな外観は他国が所有する空母と同じだ。政府は憲法上「攻撃型空母の保有は許されない」との見解を示しているが、海自は戦闘機など固定翼機の発着機能はなく、空母には当たらないとしている。

海自は同日、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場(横浜市)で式典を開催。中谷元・防衛相は「国の平和と独立を守るのは自分たちだという気概を持ち、一致団結して任務に精励してほしい」と訓示した。

いずもは基準排水量約1万9500トン、全長248メートル、最大幅38メートルで、建造費は約1200億円。

【私の論評】いずれ聯合艦隊の復活を目指すべき! 二度と戦争の惨禍を繰り返さないために備えに万全を期することこそ、私達日本が進むべき道である(゚д゚)!

いずも進水式

待ち望まれていたとうとう「いずも」が就役しました。戦後最大の軍艦の就航ということになります。海上自衛隊は平成13年8月6日は、進水していましたが、その後試験をしていました。今回は、この試験も終え、本格的に就役することになったということです。以下に簡単に、「いずも」についてまとめておきます。

ひゅうが型との違い

ひゅうが型が基準排水量13,950トン、全長197メートルなのに対し、いずも型の基準排水量は約6,000トン増加した19,500トン、全長は51メートル長い248メートルとなるなど、大幅に拡大されています。

ひゅうが、いずも、戦艦大和の比較

いずも型護衛艦は、ひゅうが型護衛艦の拡大型と言える艦艇ですが、ひゅうが型と比べ搭載する武装は簡略化されています。その代わり、航空機の運用能力、指揮統制能力、病院機能はひゅうが型より強化され、ひゅうが型に無かった大型車両の輸送能力や僚艦への補給能力も備えるようになりました。

強化された航空機運用・指揮統制能力

大きく強化された航空機運用能力では、ひゅうが型の約1.5倍の甲板面積を持ち、ヘリの発着艦ポイントも4ヶ所から5ヶ所に増えています。通常は海上自衛隊所属のSH-60K対潜ヘリ、MCH-101掃海・輸送ヘリといった航空機を搭載するものと見られますが、任務に応じて陸上自衛隊のヘリを搭載する事も想定され、今後は平成27年度予算で調達される予定のV-22オスプレイも搭載される事があるでしょう。

SH-60K対潜ヘリ
また、航空機運用能力と並んで重要なのが指揮統制機能の強化です。艦の戦闘を指揮するCIC(戦闘指揮所)、護衛隊群や陸海空の統合部隊の指揮・調整を行うFIC(司令部作戦室)、外部からの要員を受け入れる多目的区画等、指揮統制に関わる場所の床面積がひゅうが型より拡張されており、統合部隊の指揮中枢として戦闘行動に留まらず、災害救援や国際平和維持活動等の多様な任務での活用が期待されます。

今後、改装によりいずも型にもF-35等の固定翼艦載機を搭載する可能性は否定出来ません。しかし、米海軍の原子力空母はもとより、イギリスのクイーン・エリザベス級空母(基準排水量45,000トン)、中国で空母遼寧(基準排水量55,000トン)に続いて建造中の次世代空母と言った最新世代の本格的空母と比べると、船体の規模が小さい為に航空機の搭載数が限られ、防空・打撃能力に関しては大きく劣る事になるでしょう。

もとより、憲法9条についての政府見解で「攻撃型空母」は持てないとされています。航空機運用能力を強化したとはいえ、ヘリ中心のいずも型は多様な任務に対応した多目的艦と見るべきであって、攻撃型空母とは言えません。

いすれ日本も、固定翼機を搭載する本格的な空母を建造するべきです。そうして、なるべく早い時期に、連合艦隊を復活し、中国を永遠に内陸に閉じ込めて、アジアの平和と安定に寄与すべきです。

今のアジアで、中国の海洋侵略をとめられる国は、日本しかありません。二度と戦争の惨禍を繰り返さないために備えに万全を期することこそ、私達日本が進むべき道です。そのため、法整備をして、空母を持つことは無論のこと、帝国海軍の連合艦隊級の艦隊を復活することが最大の課題です。


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2014年3月30日日曜日

執拗な日本たたき 江沢民路線復活 中国・習主席がドイツで講演 ―【私の論評】マウスと違って人は史実を利用できるから、習はいくら頑張っても、偽の記憶を世界の人々に植え付けることはできない(゚д゚)!

執拗な日本たたき 江沢民路線復活 中国・習主席がドイツで講演 

3月28日、首都ベルリンで講演する中国の習近平国家主席

ドイツ訪問中の中国の習近平国家主席は3月28日、ベルリン市内で講演し、日中戦争では「日本の軍国主義によって3500万人の中国人の死傷者が出た」と述べ、「この悲劇は今も記憶に生々しく残っている」と強調した。また、日中戦争時に、旧日本軍の南京占領下で起きたとされる「南京事件」にも言及し、旧日本軍が「30万人以上の兵士や民間人」を殺害する「凶悪な罪を犯した」と批判した。

安倍晋三政権への直接的な批判はしなかったが、南京事件の犠牲者数をめぐる日中間の論争が続く中、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の歴史を抱えながら関係国との関係改善を果たしてきたドイツで、一方的な主張を繰り広げた形だ。

習主席の講演内容について、日本政府筋は29日「30万人という数に根拠は全くない」と指摘した。政府関係者は「日本を孤立させる狙いがあるなら国際的な支持を得られない」と不快感を示した。政府内では、国際社会で歴史問題をめぐり反日攻勢を強める習氏の外交姿勢に反発が広がっている。

・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・

【習主席の講演要旨】

▽日本の軍国主義によって3500万人の中国人の死傷者が出た

▽南京大虐殺で旧日本軍は30万人以上を殺害した

▽日本の戦時中の蛮行は記憶に生々しく残っている

▽ドイツ人ジョン・ラーベが南京大虐殺の詳細を日記に書き、重要な証拠を残した

▽中華民族もドイツ民族も偉大な民族だ。人類文明の進歩に大きく貢献している

▽中国は覇権を唱えないが、列強に植民地化される悲劇は絶対に繰り返さない

【私の論評】マウスと違って人は史実を利用できるから、習はいくら頑張っても、偽の記憶を世界の人々に植え付けることはできない(゚д゚)!

中国の習主席はドイツで、「戦時中の日本軍の残虐行為はわれわれの記憶に新しい」と言っています。しかし戦時中に生まれていない彼には何の記憶があるというのでしょう。彼が覚えているのは毛沢東政権の人民に対する虐殺の数々であるはずですが、まさにそれを覆い隠すために、彼らは「南京」とかの嘘を言い出した訳です。

毛沢東政権の人民に対する虐殺の数々は、歴史上有名な話であり。習主席が言い立てる南京の虐殺のように、架空の話ではなく、世界が認める歴史上の事実です。

これに関しては、このブログでも過去に掲載したことがありますので、その記事のURLを以下に掲載します。

陳腐すぎるアカ攻撃 菅や仙谷などタダの政権亡者―共産主義は良い思想ですか?

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、共産主義中国にの虐殺に関するものを以下にコピペさせていたたきます。


20世紀は「戦争と革命の世紀」だったということができます。そして、革命はもちろん多くの戦争に関わって、多数の犠牲者を出したのが、共産主義でした。この共産主義の総括をすることなくして、21世紀の世界を語ることはできません。 
◆犠牲者は1億人
平成9年(1997)にフランスで『共産主義黒書』が刊行されました。本書は、共産主義の犯罪を厳しく検証しています。編者ステファン・クルトワによると、共産主義による犠牲者は、8,000万人から1億人にのぼるとされます。この数字は、ヒトラーのナチズムによる犠牲者数とされる2,500万人を軽く上回ります。(恵雅堂出版から一部翻訳あり)
クルトワは同書において、共産主義体制により殺害された犠牲者数の国・地域別の一覧を提示しています。それによると、 
ソ連       2,000万人
中国       6,500万人
ベトナム       100万人
北朝鮮        200万人
カンボジア      200万人
東欧         100万人
ラテンアメリカ     15万人
アフリカ       170万人
アフガニスタン     150万人
コミンテルンと権力を握っていない共産党   約1万人
-----------------------------------------------------
総計         約1億人
となっています。

◆中国の場合
  毛沢東は、昭和32年(1957)2月27日、「49年から54年までの間に80万人を処刑した」と自ら述べています。(ザ・ワールド・アルマナック1975年版)。周恩来は、同年6月、全国人民代表大会報告で、1949年以来「反革命」の罪で逮捕された者のうち、16%にあたる83万人を処刑したと報告しています。また、42%が労働改造所(労改、強制収容所)に送られ、32%が監視下に置かれたと述べています。 
毛沢東は、その後もさまざまな権力闘争や失政を続けましたが、丁抒らの研究によると、大躍進運動と文化大革命によって、2,000万人が死に追いやられたとされています。 
『共産主義黒書』では、ジャン・ルイ・マルゴランが、ほぼ信頼できる数値として、内戦期を除いた犠牲者の数を、次のように総括的に提示しています。  
・体制によって暴力的に死に至らしめられた人
700万~1,000万人(うち数十万人はチベット人)
・「反革命派」としてラーゲリに収容され、そこで死亡した人
約2,000万人
・昭和34~36年(1959~61)の「大躍進期」に餓死した人
2,000ないし4,300万人 
上の数字でも明らかなように、中国における共産主義による死者は6,500万人とされ、とてつもないものです。 そうして、この虐殺は、今でもチベット、ウイグル、その他中国の中心部でさえ繰り返されています。中国国内の暴動の数は、2008年あたりから、毎年平均で10万件を超えるとされています。この中では当然弾圧されて虐殺されている人々が今でも存在しています。

習近平は、中国共産党における過去だけではなく現在も続く虐殺の数々を隠蔽する一方で、捏造に過ぎない南京虐殺をさも既成事実であるかのように語り、世界を欺いています。ところで、マウスでは偽の記憶を植えつけることができることが実証されていますが、人ではまだ実証されていません。たとえ、人で可能になったとしても、マウスは史実というものを利用できませんが、人間は史実を活用できるため、いくら習近平が頑張っても、世界の人々に偽の記憶は植えつけることはできないでしょう。

マウスでは偽の記憶を植えつけること
が可能であることが確かめられている
南京虐殺は虚偽であることが様々な資料で明らかにされています。南京陥落直後の写真が多く存在しています。その写真の一部を以下に掲載しておきます。

日本兵がいるのに和んでいます。なぜ和むとかといえば、日本軍が
南京を占領したので、中国の馬賊などの危険がなくなったためです。

ここでも、南京市民が日本軍を歓迎していることが良くわかります。
日本軍が南京占領直後の写真は日本人が撮影したもの以外でも、たくさんありますが、撮影場所や時期がはっきりした写真の中には、このようなものが多くあります。屍が累々とあるような写真は存在しません。もし、本当に30万人もの人を虐殺したのなら、そのような写真が多数出てくるはずです。確かにその類の写真もでてきてはいますが、その写真のほとんどが捏造であることが、確認されています。捏造されていない写真では、上記のようなものが多いです。

こんな国、こんな体制は長続きすはずがありません。すでに、経済は2008のリーマンショックで崩壊しています。中国政府は、これに対処することなく、様々なやり口で表面上崩壊していないように見せかけ、本格的な崩壊をなんとか先延ばしにしてきだけです。先に述べたように、あれだけの数の暴動か毎年平均おこるような国の社会は崩壊しています。これも、公安警察、人民解放軍、城管などにより、弾圧して何とか国体を維持しているたけで、実際は崩壊しています。

ネットで話題となった中国人女性大量処刑。この直後
彼女たちは背後から銃によって撃たれ処刑された

経済・社会が実質上崩壊した国に体制に未来はありません。習近平は、日本をさらに叩くことにより、人民の目をそらし、自らの保身をはかっているにすぎません。

この国の体制はあと5年か、長くても10年以内であるとみるべきでしょう。これに対する日本の対処としては、ノータッチというタッチでやり過ごすことです。習などの演説は、舞い犬の遠吠えにすぎません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2013年8月31日土曜日

話題沸騰! あの『デフレの正体』の著者・藻谷浩介「里山資本主義」で日本は復活する―【私の論評】藻谷ファンタジー炸裂!増税推進派を含むアベノミクス反対派の思想的背景は結局空想的社会主義によるファンタジーか?そんなことでは、何も解決できない(゚д゚)!

話題沸騰! あの『デフレの正体』の著者・藻谷浩介「里山資本主義」で日本は復活する



藻谷浩

日本の足元でいま、人々を幸せにする全く新しい「経済の仕組み」が動き始めた。アベノミクスでも手に負えない問題を、一気に解決できる可能性もある。そんな「里山資本主義」って、一体なんだ!?

「お金さえ持っていれば、水と食料に困らない。そんな"常識"が通用しないことを痛感したのが、東日本大震災でした。

スーパーやコンビニに行っても、いつもそこにあるはずのものがない。交通網が麻痺しているから、誰も水や食料を届けてくれない。お金持ちも貧乏人も等しく、自分がいかに無力かを知り、生存の恐怖に震えました。

われわれが信用しきっていたお金を媒介とする経済システム、お金さえあれば何でも買えるというシステムは、いとも簡単に機能しなくなる。そのことを痛いほどに味わったのが東日本大震災だったのです。

お金が最も大事だというマネー資本主義の限界を知りながら、一方で、その限界にどう対処していけばいいのかわからず不安になっている。それが現在の日本の姿と言っていいでしょう。

私はマネー資本主義を全面的に否定するわけではありません。しかし、お金さえ持っていれば幸せになれるという考え方に支配されている限り、多くの日本人が不安から解放されることもありません。では、どうすれば日本人はこの不安と訣別することができるのか。その一つの答えとして、『里山資本主義』を提唱したいのです」

こう語るのは、地域エコノミストの藻谷浩介氏だ。氏がNHK広島取材班とともに上梓した『里山資本主義—日本経済は「安心の原理」で動く』(角川oneテーマ21)が、今年7月の発売から話題沸騰となり、ベストセラーになっている。

里山資本主義というのは聞き慣れない言葉であるが、ざっくり言えば、お金がなくても安心・安全に生活ができる仕組みを作っておくという考え方のことである。そんなことは可能なのか、と思う方は多いだろう。

「勘違いしてほしくはないのですが、江戸時代以前の農村のような自給自足の暮らしに戻れ、という主義主張ではありません。もちろん、お金を一切使ってはいけないという極論を言いたいのでもありません。

お金が乏しくなっても、水、食料、エネルギーが手に入り続ける仕組みを用意していくという実践であり、お金だけを頼りにするよりずっと安心で安全な未来を作り上げていく生き方にほかなりません。

この記事の詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】藻谷ファンタジー炸裂!増税推進派を含むアベノミクス反対派の思想的背景は結局空想的社会主義によるファンタジーか?そんなことでは、何も解決できない(゚д゚)!

里山いいですね。私も里山が大好きです。里山(さとやま)とは、集落、人里に隣接した結果、人間の影響を受けた生態系が存在する山をいいます。

人間が隣接した結果、結局人間が里山の面倒をみるようになり、特に間伐の伐採などを定期的にするようになりました。そうなると、森に光があたり、木が育ち、小動物も住むようになり、様々な実りが生まれます。たとえば、あの松茸もきちんと手入れがされた里山でしか育ちません。

日本の里山は、今は面倒を見る人が少なくなり、手入れが行き届かなくなり、そのため、松茸もとれなくなったのです。今でも、きちんと手入れをしているところでは、松茸がかなりとれます。松茸などは一つの例で、手入れの行き届いた里山は、素晴らしい資源の宝庫です。大学時代の先輩の実家は広島県の田舎の里山でした。いつも、秋になるとマツタケをどっさり送っていただいていたので、私も毎年ご相伴にあずかりました。とにかく、マツタケを火であぶって、少し醤油をつけるとか、塩をつけるかでパクパク食べます。でもこのようなシンプルな食べ方が一番おいしいです。

里山の風景。東京都稲城市坂浜
山の芋とか、木の実、山菜、きのこ、小動物の肉などが手に入ります。しかも、手入れさえしていれば、とればとっただけなくなくなるというのではなく、資源が循環して人に恵みを提供し続けてくれます。本当に素晴らしいことです。
日本の最近の里山によく見られる杉檜林
だから、藻谷氏の言うこともわからぬではありません。しかし、だからといって、今の日本は里山経済にすぐに移行出来る状態にはありません。なぜかといえば、それはあまりにはっきりしすぎています。

日本は、デフレという経済の病に犯されているからです。デフレというと、日本では、あまりにも長い間デフレが続いたので、それが当たり前になってしまい、なにやら不景気と同じくらいに考えてい人が増えました。

しかし、これは、全くの間違いです。デフレ=不景気ではありません。不景気は、正常であり。デフレは、異常です。日本の実体経済がまともであれば、好景気が何年か続けば、その後には、不景気な時期が何年か続き、その後にはまた好景気がやってきます。好景気、不景気が交互にあらわれることを景気循環といいます。これは、日本を除く経済がまともな国では、当たり前におこる社会現象です。

かつては、日本もそうでした。しかし、15年前から、不景気であるにもかかわらず、政府の増税、日銀の金融引締めということを実施したため、デフレという異常状態にが続くこととなりました。

そうして、このデフレは、藻谷がかつてその著書で語ったように、「人口減」が原因ではありません。デフレ、インフレは純然たる貨幣現象であり、人口の増減などとは全く関係ありません。それは、世界広しといえども、これだけデフレが長期間続いたのは、日本だけであり、日本より、人口が増えている国、日本より人口が減っている国などたくさんありますが、これだけデフレが続いている国は地球上では日本だけであることから、人口とは全ったく関係ないことが理解できます。

里山では最近様々なイベントが催されている

里山女子
この藻谷氏が里山経済学などを言い出したわけです。そうして、私自身は、里山自体は好きですが、それにしても、藻谷氏の里山経済学については、すぐに賛成とはいえません。それどころか、今の段階では大反対です。

なぜなら、今の日本は、デフレという病に侵されているわけです。その病を放置して、里山経済学などに移行したとしても何も解決されません。そもそも、デフレは、里山経済学を実施しないから、発生したのではなく、貨幣の流通量がモノの生産量に比較して少ないから発生しているのです。

まずは、デフレを退治してからでないと、里山経済学など実施しようにもできません。まず退治して、まともになってから、検討すべきものです。現在多くの里山が疲弊しているのは事実です。多くの人々のライフスタイルが昔とは異なり、里山を昔のように手入れをする人が減ったからです。しかし、里山経済学にも限界があります。里山に日本の全ての人が住むようになれば、里山は荒廃します。里山の生態系にも限界があり、そこで生活できる動物や人間の数も限られるからです。

それと同じように、里山経済学にも限界があります。日本の国土すべてを里山経済学が適用できるようにするためには、おそらく、数十年はかかるものと思います。これには、全国民のコンセンサスが必要です。

それに、今すぐにデフレを解消しないうちに、里山経済学を実践したからといって、実体経済がまともになるとは思えません。これって、ある意味では、役人の打ち出す成長戦略と同じようなものです。金融緩和、財政政策、成長戦略というアベノミクスで一番最初に効果がでるのは、金融緩和です。その次が、財政政策です。最も効果が薄いのは、成長戦略です。そもそも、役人の書いたシナリオの成長戦略が成功するとは思えませんし、それに、成長戦略などやりはじめてから、成果が出るにのは、10年以上はかかります。

そんなことをするよりは、金融緩和、財政出動でまずは、経済を良くすることが最優先課題です。成長戦略などその後、民間が主体でやれば良いことです。役人の書いたシナリオで、成長戦略が達成できるなら、そもそも、共産主義もうまくいったはずです。でも、事実はみなさんご存知のように、共産主義はすべからく失敗しました。

このようなことから、藻谷氏の語っていることは、目先が変わっているだけで、成長戦略の亜種と考えるべきです。

こんな成長戦略ですぐに日本が再生するとは思えません。まずは、金融緩和、財政出動で、デフレ脱却が最優先課題です。それに、デフレの最中の増税なんてとんでもないです。

それにしても、日本では、どうしてこのような地に足のついていない、主張などがもてはやされるのでしょうか?本当に理解に苦しみます。「いいかげんにしろ、おとと出でてきやがれ!」と言ってやりたいです。

やはり、このような人たちは、このブログでも以前紹介した、空想的社会主義を理想とする愚かな人々ということなのでしょうか?

これについては、以前このブログにも掲載したことがあるので、以下にそのURLを掲載します。
鳩山「盗んだ尖閣は返すのが当然」と中国でも発言 中国の李首相とも面会し歓迎ムード―【私の論評】こんなに忸怩たる思いをする元政治家、政治家がいるのはなぜ?次からの選挙では、ファンタジスタ退治を実行して空想的社会主義を殲滅しよう(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、鳩山氏は「友愛・リベラル・ウィルス」に完璧に侵されていると掲載しました。そうして、このウィルスは、300年前からあります。それは、空想的社会主義です。これは、大金持ちによる慈善と友愛によるユートピアをつくるというもので、マルクスよりも早い、300年くらい前からある社会主義思想の原型です。鳩山氏の「日本は、日本人だけのものではない。日本の国益よりも、地球益」という言動にも触れていて、確かにそう言われてみれば、空想的社会主義の域をでていません。

藻谷浩の里山経済学の主張も、これとほとんど根は、同じです。やはり、空想的社会主義と似たようなものです。そもそも、デフレの原因を「人口減」としたところで、彼の論理は破綻しています。それに、目の前のデフレを無視して、里山経済学なるものを持ち出すのも、完全に間違いです。

彼らのいうことをそのまま実行したら、経済・社会が破綻します。もう、私たちは、空想的社会主義の完全な失敗を民主党政権によって、嫌というほど見せつけられたはずです。空想と、現実は違います。空想で、社会がまともになったことはありません。できることと、やっていることと、しなければいけないこと、やりたいとは、厳密に区別をつけなければなりません。やりたいことだけを考える人々を夢想家といいます。実務をこなす、現実派の人々とは異なります。現実派の人々が夢見ることと、夢想家の夢見ることとは全く違います。

里山経営に関しては、専門家の方々が今努力して、新たな方法を考えています。まずは、そういう人たちにたより、様々な可能性を探索してもらうということで十分だと思います。

そんなことを考える前にまずは、デフレから脱却すべきです。そうすることによって、はじめて、日本の将来が見えてきます。デフレ脱却なしに、日本に将来はありません。こんなことは、はっきりしています。私は、そう思います。みなさんは、どう思いますか?

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