2009年12月12日土曜日

外食デフレがウェンディーズ直撃 サイドビジネス撤退相次ぐ-背後にあるのは、顧客との関係?

外食デフレがウェンディーズ直撃 サイドビジネス撤退相次ぐ(この内容、すでにご存知の方はこの項は読み飛ばしてください)

ウエンディーズの店舗

 デフレ不況が米国発祥のハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」を直撃した。米ファストフード3位のウェンディーズ・アービーズ・グループが11日、ゼンショー・グループとのフランチャイズ契約が12月末で切れるのを機に、日本国内の全71店を閉鎖することを決めた。独り勝ちといわれるマクドナルドなどとの競争激化が原因で、ゼンショーは牛丼の「すき家」など主力事業に経営資源を集中する。

 米ウェンディーズは全店閉鎖の理由について「(ゼンショーと)成長を目指した新たな条件で合意に至らなかった」と説明した。

 ゼンショーが、バーガー事業からの撤退を決めたのは、日本マクドナルドなどライバルとの競争激化で客数が伸び悩み、事業の将来性が見込めないと判断したためだ。

 国内のバーガー市場はマックが店舗数3720店と断トツ。全国の店舗網を使った効果的な販促策や、原料の一括大量調達による低価格メニューで客を呼び込み、外食不況の中で今年1~9月期の営業利益が過去最高益を更新するなど“独り勝ち”を続ける。

 マックと直接競合する市場で、日本ウェンディーズの販売は苦戦。ゼンショーは、平成14年2月にダイエーからウェンディーズの事業を買収したが、売上高は20年度が61億円と、13年度より2割超も縮小した。

 節約志向の消費者が家庭で食事を取る「内食回帰」を強め、外食不況が深刻化する中、外食産業が、本業以外のサイドビジネスを縮小する動きが相次いでいる。

 吉野家ホールディングスは、子会社運営のラーメン事業(麺屋 五条弁慶)から8月末で撤退。一杯250円の低価格が売り物だったが、ラーメンブームのマニア的なニーズに応えられず、赤字が続いたためだ。「モスバーガー」のモスフードサービスも、不振が続いていたハンバーグ専門店「ステファングリル」を8月に売却した。

麺屋 五条弁慶の店舗

ステファングリルの店舗

 日本フードサービス協会によると、外食産業の全店ベースの客単価は10月まで5カ月連続で縮小し、外食デフレが加速している。所得・雇用環境の悪化で先行きも厳しい状況が予想される中、本業への経営資源を集中させる動きが一段と加速しそうだ。

背後にあるのは、顧客との関係?

吉野家は、ラーメン業が撤退、ハンバーグ専門店の撤退、そうして、今度はハンバーガー店の撤退と、撤退があい続いている。共通するのは、これらを運営していたのは、すべて他に本業を持っていたということである。それと、もう一つ、これらの店に共通するのは、これらの店に物語性が全く感じられないということです。現在、多くのいわゆる安売り業態ができていますが、なかなかうまくいかないようです。これには、いろいろ問題があるのでしょうが、やはり、私は、物語性が欠如しているのではないかと思います。

■物語性を蓄積した老舗
これらを運営していた会社は、これらのほかに本業を長いこと運営しています。たとえば、牛丼の吉野家、モスバーガー、牛丼の「すき屋」です。これは、最も歴史の短い「すき屋」ですら、1982年から営業しています。モスバーガーは1972年創業です。吉野家の創業は、何ともちろん個人商店としてですが、1889年です。

これだけ、長いこと運営していると、意識しようとしまいと、それだけで顧客との深い関係が構築され、その関係により「物語性」が醸成されてきます。

モスバーガーだと、私なら、初めて食べた「ライスバーガー」の衝撃は今でも忘れられません。また、食べてみたいです。吉野家は、札幌で初めて食べたのですが、何回か食べに行ったあとで、閉店したので、どうしたのかと思っていたらかなりの経営不振に陥っていたということを後で知りました。その後再進出してきた後で、また食べたときのことなども良く覚えています。これらの店で食べたことと同時にその当時の自分のことや、周りの人のこと、特に一緒に食べに行った人など思い出したりすることができます。「すき屋」に関しては、残念ながら、私は、今まで一度も行ったことがないのでこうした想い出がありません。

現在外食業界で一人勝ちの状況である、マクドナルドも、こうした想い出には事欠きません。私の場合は、まだ若い頃、仙台に転勤になった頃を思い出します。ほとんど営業の経験もないのに、営業の仕事をして苦労していました。そんなときに、良く利用したのが、マクドナルドです。朝早く、行って、マックの朝定を食べたこと、そこで良く見かけた人などのことが頭をよぎります。また、営業の仕事の性質上、次の訪問先に行くまでに、間が空いてしまったときに、最寄もマクドナルドに立ち寄り、そこでドリンクなど飲みながら、準備をしました。長く営業している店、特にチェーン店の場合、どこでも同じようなつくりであったり、同じものを想起させる、ロゴマークや店員の服装、提供の仕方などがあります。そのためか、いつの間にか、記憶に蓄積されていきます。

そうして、それらの記憶がいつの間にか「物語」となってしまっています。「物語性」については、昔からいろいろ言われてきました。商品でも、サービスでも、物語性を付加することにより、価値があがるというものです。マクドナルドには、創立者のマクドナルド兄弟の物語があり、物語の範疇を超えて神話の域にまで達しています。

このように飲食店では、物語性が重要です。最近ある方のブログを見つけましたが、その方は、昔イタリアンレストランを経営していたそうです。その方のブログに物語性について、興味深い話が掲載されています。

その方の店は、目の前に教会があり、教会関係者の方にたくさん利用していただいてたそうです。しかし、ワインのオーダーが少なく、「どうしたら、もっとワインを飲んでいただけるだろう?」と考えていたところ、スタッフの一人が「ラクリマクリスティ」というイタリアワインに注目しました。

「ラクリマクリスティ」は“キリストの涙”と言われるワインで、そのネーミングから教会関係者の注目を引くことは可能です。また、そのネーミングの由来となる伝説は次のようなものでした。

『その昔、神によって天国から追放された大天使-サターンは、天国の土地を一部持ち去り、逃げ出しました。その途中、サターンは盗んだ土地を落としてしまい、その場所にナポリの街ができました。しかし、街の人々は悪徳の限りを尽くします。ナポリの悲惨な様子を、天上から眺めていたキリストは、あまりの悲しさに涙を流しました。すると、その涙が落ちたところから葡萄の樹が生えてきて、素晴らしいワインが生まれたのです。』

この由来となる伝説をワインリストに記したところ、教会関係者の多くがこのワインを注文してくれるようになったそうです。また、友人などを誘って来ては、「このワインはね、『キリストの涙』と言ってとても素敵な伝説があるんだよ」と伝説を話しながら楽しそうに飲んでいる方をたくさん見かけるようになったそうです。

■最近ふたたび注目されている「物語性」
この物語性は、飲食店に最近いろいろなところで、注目されています。バブルの頃など、やたらと、「物語性」が強調され、テレビのCMなど「物語」が主で、物語のほうが、強調され一体何のCMだったのか、忘れてしまうほどでした。しばらく、この傾向はなくなりましたが、また、最近物語性が注目されています。

たとえば、私は、今このブログを書いているところですが、最近、「物語性」のあるブログの方が多くの人からの評価が高まることが、確かめられています。

NTTレゾナントと早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所は、今年1月15日、「ブログの影響力に関する調査」の結果を公表しました。これによると、ブログで書かれている対象やテーマ(今回は温泉)についての評価が、物語性が低いと評価したグループよりも高くなる傾向が見られたそうです。

さらに、ブログの中で「あなたもこんな経験がありませんか」と自らの経験を思い出させるような呼びかけや、「○○だと思いませんか」と読み手の意見を求めるような呼びかけがある場合と、呼びかけがない場合を比較しました。すると、読み手への呼びかけがある場合、記事の物語性が高まり、さらに、ブログへの評価も高くなることがわかりました。ブログも「物語性」のあるほうが、評価が高くなるということです。

それから、最近のテレビなど見ていると明らかに、物語性を打ち出しているものが多数みられます。テレビCM成功の秘密は長尺のストーリー、ユーモア、そしてBGM。不況のあおりで企業の広告宣伝費が限られる中、消費者の心をつかむCMは、こんな要素を備えていることがCM総合研究所の調査で見えてきました。

同研究所は毎月3千人を対象にCMの好感度などを調査している。08年度に東京キー局5局で放送された2019社の1万7765作品のうち、好感度や宣伝効果の高さで総合1位を獲得したのは、「白戸(ホワイト)家」シリーズで話題を呼んだソフトバンクモバイル。白い犬のお父さんが人気となり、07年6月の放送開始から2年で48本が放送されました。

2位は缶コーヒー・ボス「宇宙人ジョーンズ」シリーズのサントリー、そしてお笑い芸人コンビのオードリーを起用した「ニンテンドーDSi」の任天堂が続いた。

上位のCMには共通点が見られる。まず長尺でストーリー性を追求する手法。テレビCMの84%が15秒という中で、30秒、60秒でゆったりと物語や世界観を展開するものが好まれます。

ストーリーのカギとなるのはユーモア。「白戸家」や「宇宙人」はその典型だ。物語に連続性もあり、新作が出る度に話題を集めています。

この傾向は、今年も引き継がれているようで、保険の「アフラック」や、車の「子供店長」など、皆さんも覚えていらっしゃいますね?

テレビ番組そのものでも、ストーリー性の豊富なものはヒットします。もう終わってしまいましたが、NHKのプロジェクトXがその代名詞です。あの番組は、ドキュメンタリー番組としては、驚異的なヒットでした。やはり、強烈な「物語性」があのようなヒットを生んだのだと思います。それに、あの番組で取り上げられた商品は、次の日には売上げがかなり伸びたそうです。

最近では、「ポカリスエット開発秘話」が、「ルビコンの決断」という番組で放映されていましたが、プロジェクトXとにも似た感じの番組構成でしたが、この番組放映後に、かなり売上げが伸びたそうです。

それだけドマチックなストーリーを商品の背景として提示すると、人は共感して買いたくなってしまいまいたくなるということだと思います。

人は「物語」を求めています。ただ出来上がった商品やサービスそのものでなく、その背景を知ることによって購買意欲が高くなります。



トミー・リー・ジョーンズの上のCMは、宇宙人であるジョーンズの不合理と不条理を笑い飛ばすユーモアと、NHKのプロジェクトXにも通じるスートーリー性が見事に融合している。

■現代の物語性とは?
北海道では、来春の高卒者の10人の就職希望者のうち3人しか、就職できないというような、厳しい雇用情勢あったりします。このブログでも再三掲載してきたように、日本は財政的にはかなり恵まれています。さらに、国民の資産は、1000兆超と、とてつもないものがあります。にもかかわらず、いままでの経済対策がまずく、不況の最中にあります。

こうした時代には、バブルの時代とはまた異なる「物語性」が必要になってくると思います。バブル期には、「クウネルアソブ」(初代日産セフィーロの宣伝キャッチコピーです。井上陽水が走行中の窓から「食う寝る遊ぶ~」ってやってました)に代表されるように、享楽的なものが支持されたと思います。

現代のような不況といいながら、以前にもこのブログで掲載したように国が財政的にも恵まれている、さらには、国民の金融資産が1000兆超であるという不思議で、不合理な現在では、貧しい時代とも、バブルの時代とも異なるストリーが必要になってくると思います。多くの人が、現在の世相にかなり矛盾、違和感、不条理を感じているのではないかと思います。

政局でも、本当は財政に余裕があるので、何でも決定するのにずいぶん時間がかかって、切迫感がないのに、民主党の幹部たちは、深刻そうに振舞っていたり発言したり、マスコミもそうした報道をするとか、事業仕分けをして、財源がでてくると思いきや、あまりたいしたことがないとか・・・・。そもそも、自民党から民主党に政権交代されすれば、すべてがうまくいくはずなのに、とてもそうとは思えない状況にあるとか。

いろいろな社会問題があるのに、なかなか解決される糸口が見つからないとか。実は、このブログにも述べているように解決方法があるにもかかわらず、日本ではそうした状況にはならないとか。マスコミなどがさかんに 国の財政危機や地球温暖化災厄説を煽るが、そうでもない。かといって、確かに自らの所得などあまり増えていないとか、場合によっては少し下がっているとか。とはいいなが、完全な破滅状態でもないとか。

あまり良い事例とは思えませんが、地球温暖化災厄説とはいいながら、そうでもないとか。だから、もし、今後地球温暖化で世界が大変なことになるからという理由で誰かが自殺したとしたら、多数の人が奇異なことと思うでしょう。財政が厳しいといいながら、最近でも、鳩山さんなど、海外に対して、諸外国に大盤振る舞いの援助を気前よく約束するとか・・・・・。だから、今仮に、日本が財政破綻するからという理由で誰かが自殺したとしたら、それも多くの人に不可解な事と理解されるでしょう。本当に事態が深刻だったら、これらで自殺した人がいたとすれば、多くの人は、身につまされて明日は我が身ということで、本当に気の毒がると思います。多くの自殺者は、そんなことではなく、本当にもっと切迫した状況で亡くなっています。

テレビでは、派遣切などが報道されているとか来年の高卒で就職予定の人たちが、あまり就職できないという事実があるにもかかわらず、当人や、親などもさほど深刻でもないとか。シロクマが、氷のない北極海で途方にくれているような映像が写されているが、かといって、自分たちは、切迫した状況にはないとか、不可思議なことがあまりにも多すぎます。

確かに不安を感じるのだが、モヤモヤしているだけでさほど切迫感がないとか?先進国の中では、特に日本がそうした傾向が強いと思います。一昔前の日本であれば、物事はもっと単純で、それが真実であるか否かは別にして、人々は世の中の事象にも容易に納得できたのではないかと思います。実は、マスコミが報道しているような経済や、自然災害などの災厄は、ほとんどはあてはまりません。何か、マスコミや政府などがこぞって、バーチャル世界を築いているような気さえします。

こうした、矛盾・不条理がなぜ起こるのかというと、これも従来のこのブログに掲載してきましたが、簡単に言うと、21世紀に入って、日本をはじめとする先進国が従来の社会とは異なる異質な社会に入ってしまってのに、あいかわらず20世紀のやり方で対処しているためです。特に日本の場合、政治など19世紀の先進国型のものから一歩も踏み出していません。ここでは、今回の論点からは離れてしまうので、これについてはここでは詳しく述べません。

そうした中で人々は、実際の災厄や、危機が起こるような起こらないようなモヤモヤした気分にあるのだと思います。ここで、白戸(ホワイト)家のストーリーや、アフラックの「まねきねこダック」や、ボスのトミー・リー・ジョーンズによる宇宙人CM、子供店長などのCMを思い出していただきたいです。このような現象におかれている人々は、こうした、かなり矛盾したストーリーでありながら、何ら不安感もない、屈託のないCMに惹きつけられているのだと思います。

犬のおとうさんや、まねき猫やアヒルが踊りだすとか、子供が店長をしている不条理や、矛盾をおちゃらけたストーリーに仕立てて楽しんでいるようです。そうなんです、おそらく、これは、日々の不条理、矛盾を笑い飛ばしているのだと思います。現状では、私たちは、いろいろな矛盾や、不条理、不合理と、同居して、それが当たり前と思わなければ生活できません。これは、その理由が理解できていようと、できていないとに同じことです。皆さんもそう思いませんか?

本当に貧乏になったり、経済的に危機の時代には本当に明るいストーリーが求められます。アメリカの、金融恐慌などの時は、まさしくそうでした。この当時に、それこそ、名作といわれる、ミュージカルの原作がつくられています。そのほとんどが、屈託がなく明るく、矛盾も、不条理もない、どちらかというとサクセス・ストーリーばかりでした。

反対に、経済的に豊かであるとか、バブルの時代には、ストーリー性といっても、ゴージャスとか、先程のクウネルアソプとか、意味不明ですが、単純でイメージ的なストーリーがもてはやされたりします。また、高級ブランド神話が浸透したりします。

今のような時代に訴求できる、ストーリー性とは、意図的に矛盾や不条理をつくりだし、それを完全に笑い飛ばすものとか、あるいは、どんなことでも良いから、単純明快に説明仕切るストーリーではないかと思います。

これに関しては、ソフトバンクのCMと、アップルのiPhone3GSのコマーシャルは対照的で非常に参考になります。特に、iPhoneは日本では、アップルストアでも販売はしていますが、アップルストアは、数は少ないです。やはり、iphoneの携帯電話やデータ通信のキャリアを受け持つ、ソフトバンクからの販売が最も多いです。

それなのに、両者のCMは、本当に対照的です。それこそ、ソフトバンクでは、白戸(ホワイト)家のストーリーにお父さんが出てきて、矛盾、不条理を演出しつつ、その内容は屈託がなく明るいものになっています。本当に、あのCMの中では、完全に普通だったら、不条理、矛盾、不合理を代表しているような、犬のお父さんや、黒人のお兄さんが明るく振舞って、ジョークを飛ばしています。

一方、アップルによるiphoneのコマーシャルによって、日本でも多く人がiphoneの内容を知ることとりましたが、本当に直裁に、iphoneの最早携帯電話とはいえない、パソコンのような機能と、それをコンパクトに一つ収めたスタイルとスマートさを直裁に訴求しています。これは、人々に対して新なライフスタイルの物語を直裁に提供しているのだと思います。多くの人は、もし自分がiphoneを持てば、どのようなライフスタイルを実現できるのか、かなり理解できたと思います。

そうして、不思議なことに、この両方のコマーシャルが日本の人々の心にしっかりと心に刻まれています。特にiphoneのCMによって、一部の人しか知らなかったような、スマートフォン(コンピュータなみの機能をもった携帯電話のこと)のことが日本でも周知されたと思います。これまでも、スマートフォンはありましたし、CMも流されていました、しかしこれほど一般に周知されてはいなかったと思います。



■結局のところは・・・・・
冒頭に述べた、ウェンディーズは、外国からの直輸入でしかも、マクドナルドなどからはずいぶん遅れてから入っています。だから、歴史によるストーリもなく、ウエンディーズのストーリーはそもそも、あまりないのか、あったとしても弱わかったか、いずれにしても、伝わらなかったという事だと思います。麺屋 五条弁慶も、ステファンリングも同じことだ思います。おそらく、最初にどのようなストーリーを提供するのか、さらに、それからどのようにストーリーを発展させるのかなど、事業計画などに盛り込まれていなかったのだと思います。とにかく、飲食店などでも、その店を実際に利用して、ストーリー性も何も感じられなく、安さだけではこのような結果を招いてしまうという格好の事例になったと思います。

結局のところ、現代では、第一には、新しい商品・製品・サービスを提供するには、敢えて矛盾や、不条理をつくりだし、それをものともせずに、笑い飛ばすとか、日常的で何の不安もないことを訴求することが新たなストーリーを生み出し、顧客に対して訴求する事ができるのです。

そうして、第二に、自ら提供する新しい、商品・製品・サービスに関して、直裁に説明し、その説明によって顧客のライフスタイルをどのように変えることができるか提案できるかが、訴求のポイントとなるということです。

これに関して、ソフトバンクのCMは、矛盾・不条理など生み出して、それを笑い飛ばしていますが、それだけではなく、同時に新たなサービスや、製品など、直裁に簡単に短時間で明快に示しています。ソフトバンクはiphoneのCMも流しています。これに関しては、たとえば犬のお父さんがiphoneアプリによるピアノ鍵盤(iphoneのディスプレイに、ピアノ鍵盤が表示され、その鍵盤をタッチすると本当にピアノの音がでるアプリ。かなり売れ筋のアプリ)で、ピアノを演奏していたりして、本当に両方の要素を取り入れいて脱帽ものでした。そういった意味では、日本国内では、やはり、ソフトバンクのCMの方が群を抜いていると思います。

ソフトバンクは、白戸家があまりにも有名になりましたが、外国人タレントを起用したCMも多数輩出しています。最近では、ブラピが、武蔵丸のボディーガードをしているCMがありました。これも、ブラピが武蔵丸のボディガードをするなどという、不条理を巧みに演出しながらも、最後には、携帯電話の軽さという機能を強調してました。多くの顧客は、このCMで日ごろ武蔵丸が隠喩している不条理と関わりあいながらも、何とかこなしているブラピに感情移入をして、共感をしているところに、最終的に携帯電話の軽さを訴求されるということで、非常に受け入れやすいCMになっていると思います。



従来からあるサービスや商品に関しては、なかなか革新性を強調することはできないため、不条理・不合理を演出しつつも、それらを笑い飛ばすストーリーにより、顧客に親密さや、信頼感、開放感を提供し、顧客との関係を強化する。革新的な商品やサービスに関しては、直裁的にその革新性を訴求するストーリーによって、顧客に新たなライフスタイルを提案して、顧客との関係を強化する。あるいは、両方を訴求するストーリーを展開して、顧客との関係を強化することが、重要になってきているのだと思います。

いずれにせよ、いつの時代にもストーリー性は必要で、時代によってその時代風のストーリー性が重要であることには、変わりがないと思います。企画者・開発者がストーリーが浮かばない、顧客もストーリを膨らますことができないモノやサービスはなかなか売れないのだと思います。そうして、このストーリー性に関しても、結局は顧客との関係構築の一つの手法であり、特に現在は有効な手立てだと思います。

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2009年12月11日金曜日

「悪しき前例」 天皇陛下面会の一カ月ルールを逸脱した官邸のごり押し ―中国という国は、普通の国ではない!!

「悪しき前例」 天皇陛下面会の一カ月ルールを逸脱した官邸のごり押し(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

 中国の胡錦濤国家主席の最有力後継者候補とされる習近平国家副主席の14日からの来日に合わせ、鳩山由紀夫首相は特例的に天皇陛下との会見ができるよう自ら動いた。中国政府のメンツに配慮した格好だが、「政治主導」という名のもとでの「天皇陛下の政治利用」だとの批判が出ている。

 中国政府が日本側に会見を要請したのは11月下旬。外務省は希望日の1カ月前までに申請する「1カ月ルール」を理由に断ったが、首相は今週初め、平野博文官房長官に「何とかならないか」と調整を指示した。

 平野氏は今月7日と10日の2度にわたって宮内庁に電話をかけ、会見実現を要請したという。その背景には、小沢氏一郎幹事長から首相への働きかけがあったとされる。首相自身は11日夜、記者団に「小沢氏から指示があったわけではない」と否定したが、関係者によると、小沢氏は8日ごろ、首相に電話で「会見はやらないとだめだ」と申し入れたという。

 首相はまた、陛下が前立腺がんの手術を受けられた後は厳格に運用されてきた「1カ月ルール」については「杓子(しゃくし)定規でダメだということで国際親善の意味で正しいのか」と疑問を示した。

 一方、宮内庁の羽毛田信吾長官は11日、「心苦しい思いで陛下にお願いした。こういったことは二度とあってはほしくないというのが私の切なる願いだ」と表明。「国の間に懸案があったら陛下を打開役にということになったら、憲法上の陛下のありようから大きく狂ってしまう」と懸念を示した。

 日本には「天皇陛下の政治利用」をめぐり、苦い経験がある。

 宮沢内閣は平成4年、天皇、皇后両陛下ご訪中を決めた。当時の中国は天安門事件による国際制裁や国家イメージの悪化にあえぎ、両陛下のご訪中を度々要請しており、それに押し切られた形だ。ご訪中について、中国の銭其●(=王へんに深のつくり)元外相は回想録で「西側の制裁を打ち破る最も適切な突破口になった」と、その政治的効果を評価した。ご訪中は中国に政治利用されたのだ。

 今回の措置について、百地章・日大教授(憲法)は「明らかに陛下の政治利用そのものだ。1カ月ルールには、ご接見される陛下ご自身にも準備が必要だという理由もある。あしき先例になりかねない」と語る。

 小沢氏ら民主党議員143人の訪中など、鳩山政権は対中傾斜を強めている。しかし、中国に特例を認めたことで今後、他国からも特例を求められかねない。

中国という国は、普通の国ではない!!
このブログでは、過去に中国の異常振りに関しては、何回も掲載してきました。中国は、皆さんもご存知の通り、民主化もされておらず、政治と経済の分離もされておらず、法治国家ともなっていません。

日本との関係でいえば、私たちは、絶対に忘れてはならないことがあります。

平成九年五月九日、自民党行政改革推進本部総会で当時の武藤嘉文総務庁長官が、一九九五年にキーティング豪州首相からこんな話を聞かされたとして明かしたのは、中国の李鵬首相(当時)がオーストラリアを訪問した際、キーティング首相(同)に「日本などという国はあと三十年もすれば潰れてなくなっている」と語ったという話です。

天安門事件での国際社会の制裁を「日中友好」のためにいち早く解除し、天皇訪中を実現して"親中外交"につとめた日本を、中国の首脳部は感謝するどころかこう見なしていたのです。これを日本人はしっかり記憶にとどめておくべきです。

多くの日本人は救いのないほどに中国人に対し甘い幻想を抱いていると思います。中国共産党政府にとって国民の生命などは鴻毛の軽さしかありません。これは、昔からそうですし、これからも変わりません。

たとえば晩年の毛沢東がソ連から大量のICBM(大陸間弾道弾)を購入していることに、訪中したフランスのポンピドー大統領(当時)が、「貴国は本気でアメリカとの全面戦争を考えているのか」と尋ねたのに対し、「場合によったらやるかもしれない。この国は人口が多すぎるから、二、三千万人くらい死んでも一向にかまわない」という答えが返ってきて唖然としたというエピソードは、いまの中国を語るうえでも有効です。

文化大革命の混乱では七千万人が殺戮されました。この甚だしい人命軽視という“中国式”は、太古から今に至るも変わっておらず、これからも変わりません。

人名軽視とならんで、中国の領土的野心は、とどまるところを知りません。最近では、チベット自治区や新疆ウイグル自治区などの問題があります。これらの自治区はもともと外国です。私のブロクでは、櫻井よしこさんが入手したという、中国の国家戦略を示す地図を掲載したことがあります。それを、下に、また再掲します。


先程掲載した、李鵬首相(当時)がオーストラリアを訪問した際、キーティング首相(同)に「日本などという国はあと三十年もすれば潰れてなくなっている」と語ったというのは、上記の国家戦略だと思います。

民主党と、それを支持する人々は、朝貢外交の果てにある、ただ「働いては、中国に貢物をするアリのような民族」になりたいのでしょうか?上の地図にあるように、中国の領土になったり、自治州なっても良いと思っているのでしょうか?私は、そうは思いません。私たちは、子孫に対して立派にこの国を引き渡す責務があります。

中国の次世代リーダーが来るからといって、天皇陛下のご都合を曲げてまで拝謁を許す必要はないと思います。これこそ、無礼であり、礼儀をわきまえない非常識な所業といわざるをえません。まあ、大方の中国人は、そうは思わないでしょう。なにしろ、世界各地において、自国の国の旗を大道で大勢で振り回して暴れまわるような非礼なバカ者共ですから。宮内庁もだらしないと思います。一般常識のない、小沢氏や、鳩山氏をたしなめるくらいのことはして良かったと思います。直前になってキャンセルして、鳩山首相、小沢幹事長の面子をつぶし、共産中国の次世代リーダーの顔に泥を塗っておかえりいただいたらいかがでしょうか?


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2009年12月10日木曜日

小沢幹事長:国家主席と会談 米の不信招く恐れも - 毎日jp(毎日新聞)―朝貢外交のはじまりか?

民主党の小沢幹事長が、中国を国会議員140人を含む600人とともに訪問しました。詳細は、以下のURLをご覧になってください。

小沢幹事長:国家主席と会談 米の不信招く恐れも - 毎日jp(毎日新聞)

朝貢外交の始まりか?

朝貢(ちょうこう)は、主に前近代の中国を中心とした貿易の形態をいいます。中国の皇帝に対して周辺国の君主が貢物を捧げ、これに対して皇帝側が恩賜を与えるという形式を持って成立します。なお、周辺国が貢物を捧げることを進貢(しんこう)、皇帝がその貢物を受け入れることを入貢(にゅうこう)といいます。

何のことはありません。小沢さん、最近経済成長の著しい中国に対して、将来も日本が事業をしやすいようにという考えで、現代の朝貢をしているにすぎません。何か異常です。人数といい、小沢さんの「人民解放軍の野戦司令官」という言い草など、本当に異常です。アメリカの不信を招いても仕方ないでしょう。

外務省の中には、昔からチャイナスクールなど呼ばれる一派がありましたが、小沢さんは、政治家版チャイナスクールなのでしょうか?中国語を語ることができるのでしょうか?民主党やることなすこと、ずれていたり、順番が違ったり、方向性がなかったり、一言でいうハチャメチャです。谷垣さんが言う事ももっとです。私も、この動きどこかずれていると思います。

日本の民間企業は、従来から中国に直接投資をしていました。しかし、最近この動き、鈍化しています。事実、今年、日本からの対直接投資では、中国より、インドのほうが上回っています。中国での直接投資は、もう一巡していて、これから日本にとってめぼしい投資先はあまりありません。そんな時に、中国に対して朝貢外交というのは完全に時期を逸していると思います。

やるんだったら、インドに対してやるべきだったでしょう。今回の動き、中国国内では、国威発揚など、特に共産中国中央政府にとっては、歓迎すべき事だと思います。しかし、日本にとっては、あまり良いことはないと思います。アメリカの不信は招くし、日本国内では異常ぶりが目立つし、しかも、ここしばらく、中国は日本にとって投資先としてもあまり魅力のない国です。それに、何よりも、かの国は、民主化もされておらず、政治と経済の分離も不十分であり、法治国家化もされていません。

以前にもこのブロクで述べたように、インドは非常に親日的です。それに、以前NHKでも報道された「インドの衝撃」というテレビでもわかるように、「頭脳立国」をするなど、これからかなり伸びる余地があります。中国は、これからも伸びるでしょうが、かつてのような勢いはありません。それに、中国は、自国の結束をはかり、求心力を強めるために、自分たちの外に敵を意図的につくりだすため、江沢民あたりから本格的に始まった、意図的、組織的反日教育などをしている国です。反日教育を大々的に行う国と、友好関係の絆を強めるというのはいかがなものかと思います。

それに、歴史の古い中国の教えでは、「国境接する国は警戒し、国境を接しない国とは友好を保て」というものがあります。中国と日本は、ご存知のように、日本海で国境を接しています。インドとは、国境を接していません。このブログでも以前から、インドに注目すべきだということを掲載したことがあります。それに、中国のことわざでは、「外国からの客は歓待せよ、相手を取り込んで、自国に有利に事を運べる可能性が高まる」というものがありました。小沢さんの今回の行動、まさに、中国にとって、「鴨がネギを背負ってやってきた」という諺のようです。

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2009年12月9日水曜日

Google"Google Chorme"の拡張機能をベータ版として公開

Google"Google Chorme"の拡張機能をベータ版として公開

 米Googleは8日、Webブラウザ「Google Chrome」の拡張機能(エクステンション)をベータ版として公開した。ギャラリーページにはすでに300種類以上が公開されている。Google ChromeのWindows用ベータ版とLinux用ベータ版で利用できるが、同日公開されたMac用ベータ版はまだ対応していない。



 ギャラリーページには、「Google Translate」を使ってワンクリックでページを翻訳するエクステンションをはじめ、Gmailチェッカー、広告ブロッカー、PDFを「Google Docs」でプレビューするものなど、さまざまな機能のエクステンションが公開されている。



 ギャラリーページで好きなエクステンションを選択し、「Install」ボタンをクリックするだけでインストールは完了する。ほとんどの場合、再起動せずに機能が有効になる。また、アンインストールする際にも再起動は必要ない。







やっぱりGoogle Tool Barが欲しい?!

とうとう、Google Chromeにも拡張機能が導入されました。前々からうわさでは、聞いていました。それてにしても、最近のGoogleはすごいですね。毎日のように新製品など、投入しています。つい最近では、iphone用の音声入力、映像認識など導入しました。矢継ぎ早に導入していますね。次は、どんなものが登場するのか楽しみです。それにしても、拡張機能いろいろあって、ワクワクしますね。


まだ、詳しくは見てはいないですが、どうもGOOGLE TOOL BARはないようです。これって、とっても便利なんですがね。特に、ツールバーのブックマークに登録しておけば、自宅でも、会社のパソコンでも、ツールバーさえいれれば、どこのパソコンでも同じブックマークが使えて非常に便利です。


その他のツールも同じことで、非常に便利です。どうして、IEやFIREFOXにあるのに、GOOGLEのブラウザCHROMEにはないのでしょうか?矛盾しているような気がします。いずれ、導入して欲しいものです。



「Google Chrome OS」プロジェクトが公開、製品登場は2010年後半-このOSで動くマシンがメインのマシンとなったときはじめて真のネット社会が訪れる!?
動画:Google Wave発表、リアルタイム・コラボレーションの基盤へ―Google Waveはリアルタイムのやりとりを革新し社会を変革するか!?!
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2009年12月8日火曜日

2次補正予算は7.2兆で決着 追加経済対策まとまる-マスコミや国が財政危機と考えることこそが日本の危機である!!

2次補正予算は7.2兆で決着 追加経済対策まとまる(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)



 鳩山内閣の追加経済対策がようやくまとまった。当初は2兆7000億円という政府の考えに対し、連立与党の国民新党が11兆円とぶち上げた。政府は7兆1000億円まで積み上げたが、国民新党は8兆円を主張(元々は11兆円を主張)、結局、政府がさらに1000億円積み増して7兆2000億円で決着した。鳩山総理大臣は「連立維持のため我慢のしどころだ」と述べている。

 「完全に亀井対策を失敗した」。政府高官は終始、国民新党ペースで進んだ補正協議に苦しい胸の内を明らかにした。

 鳩山総理大臣:「やはり連立政権を維持していくと。そのことが政権の安定につながりますから、ここは我々としても我慢のしどころで」

 亀井金融・郵政担当大臣:「総理がご決定をなされたことでありますから、連立政権でありますから」

 今回の調整で国民新党に一番反発していたのは菅国家戦略担当大臣だった。周辺によれば、「亀井さんは単に目立ちたいだけだ。これ以上、振り回されては政権の根幹に関わる」と強く警戒していたからだ。調整が難航した結果、連立政権維持を優先し、最後は鳩山総理自らが亀井大臣に電話して決着しした。しかし、深まった溝は修復されていない。8日の協議でも、菅大臣は冒頭から亀井大臣に対し、「何で金曜日、欠席したのか?」などと詰め寄った。

 一方、亀井大臣は「政治主導は民主党主導ではない」と民主党の政権運営に強い不信感を示している。「結局、政権のごたごたは鳩山総理のリーダーシップ不足として跳ね返ってくる」、政府内では、来年度の予算編成が大詰めを迎えるなか、今後の連立政権の舵取りを危ぐする声が高まっている。

マスコミや国が財政危機と考えることこそが日本の危機である!!
さて、藤井財務相は8日の閣議で、新たな経済対策の決定を受けて、2009年度の税収と新規国債発行額の見通しを示しました。

国の税収は当初予算の見積もり(46・1兆円)を9・2兆円下回る36・9兆円に落ち込み、新規国債発行額は1次補正後の44・1兆円から9・3兆円増え、過去最大の53・5兆円に膨らみます。
税収が40兆円を下回るのは1985年度以来24年ぶり。国債発行額が税収を上回るのは終戦直後の混乱期だった46年度以来初めてとなり、藤井財務相は「極めて深刻な財政状況だ」と強調しました。

さて、この藤井財務大臣や菅さんの考えと、亀井さんの考えとどちらが正しいといえるのか?結論からすれば、私は、亀井さんの考えが正しいと思います。ものの考え方をきちんと把握しておかないと、これら一連の出来事は、単なる現政権内の権力闘争のようにも見えてしまいます。

私は、従来から赤字国債は実は赤字でも何でもないということを等を主張してきました。これに関しては、最近「国債を刷れ」という廣宮 孝信(ひろみや よしのぶ) による書籍が非常に良くまとまっています。本日は、これを参考にして、亀井さんの正しさの理由をあげてみます。

まずは、「国債を刷れ」に関しては、皆さんに是非読んでいただきたいと思いますが、その内容を超コンパクトにまとめて、私自身のコメントもそれに本書に即して分かりやすく付加すると、以下のようになります。

日本政府の借金は日本国民の資産
日本政府の借金はほぼ全て国内で消化されており、政府の利払いコストはほぼすべてが日本国民の利子所得になります。これが、海外だと全く違います。国民があまり、資産を有していないため、結局海外から借りることになります。

野党だった頃の、民主党 やマスコミは、国が借金すると、国民一人ひとりがその借金を背負うとして、債権者と、債務者を入れ替え全くおかしな論陣を張り自民党を攻撃したり、報道していました。摩訶不思議な理論です。私が国債を買ったとすると、政府は、私に借金をしていることになります。政府が債務者であり、私が債権者です。私が、債務者になるなどということはあり得ません。

■日本政府の借金はほぼ全て円建てで行われいる
日本政府は、自由に円を発行する ことが出来ます。そのため、日本政府がデフォルト(財政破綻)することは理論上有り得ません。これが、夕張のような地方自治体であれば、円を発行することはできないので、財政破綻もあり得ます。実際破綻しています。日本は、赤字国債を刷ったとしても、その引き受けてのほとんどが日本国民です。アメリカの場合は、ほとんどが外国です。日本が、赤字国債を刷ったからといって、すぐに財政破綻するというなら、アメリカなど30年以上前に、とっくに、財政破綻しているはずです。
 ※その根拠に長期金利・CDSスプレッドは先進国中最低水準。

日本経済の実体は日本国全体(政府+企業+個人)のバランスシートでみるべき
このバランスシート上の純資産は282兆円もあり しかもバブルの頃よりも5倍以上に膨れ上がっており、日本国は破綻寸前どころか、個人にたとえれば、ビル・ゲイツ並みの大金持ちの国です。これは、以前のブログでも、日本国のバランスシートつきで掲載したことがあります。しかも、現在日本は、世界一の海外債権国です。要するに、世界一海外にお金を貸している国ということです。

それと、マクロ経済から見た場合に国の借金はいかなる意味を持つのか。 それは、とりもなおさず、「民間企業の黒字」です。世界経済を支えているのはアメリカの貿易赤字です。アメリカが黒字になれば世界が赤字となり、アメリカが黒字となれば、世界が黒字になります。これと同じ理屈が、日本国内では国家が黒字になれば民間が赤字となり、国家が赤字になれば、民間が黒字になります。

しかし、アメリカが大赤字になり財政破綻などを引き起こせば、その後は世界経済も大破綻ということになりますから、無論過ぎたるは及ばざるが如しのたとえの通りバランスが肝要ということになります。日本国も同じことで、政府が大赤字で財政破綻など起こせば、もともこもなくなるわけですが、日本では、全くそんなことはなく、その反対の状況下にあります。政府に金融資産などがありすぎるのです。

上の記事のように、国の経済を金の流れだけで見る見方、たとえば、税収と国債発行高だけで見る見方は、会社でいえば、損益計算書(P/L)それも、一部だけを見ているようなものであり、百年に一度の金融危機の現状では、赤字になるのが当然ともいえます。これだけでは、それこそバランスを欠いています。

■対して、GDPはここ十数年来、ほとんど増えていない。
日本の経済上の問題はストック面の債務超過ではなく、フロー面の停滞にあります。実は、日本中にお金がギッシリつまっているのですが、そのお金が市中に出回らないため経済が停滞しているのです。真の不況の原因は、資産効率が落ちていることなのです。

ではどうすれば良いのかということになりりますが、マクロ経済的に言えば、政府が100万円支出を増やせば、GDPが233万円増えるということが、経験的にもわかっていますし、数学的には「無限等比級数の和」の公式から求めらています。このような効果を「乗数効果」といいます。政府の支出は、それ以上のGDPを生み出す。政府が支出を増やせば、GDPはそれ以上に増えます。これが、現在アメリカのGDPが借金以上に伸びていることの原理です。

それに、ここ10年では、日本の政府による公共投資が、ほとんど横ばいです。しかし、他国ではほとんどの国が幾何級数的に伸びています。今から、10年以上前なら、公共投資が多すぎという議論は、成り立ったかもしれませんが、今は違います。

だからこそ、亀井さんの意見が正しいのです。いや、亀井さんも方向性は正しいですが、量を間違えてるかもしれません。日本の今の経済の規模を考えたら、赤字国債を刷って11兆はおろか数十兆でも良かったかもしれません。いずれにせよ、マクロ経済的な処方箋としては、亀井さん流が正しいということになります。まずは、マクロ経済的に経済を浮揚させておいて、時間的にも精神的にもゆとりを持ってから、成長戦略や、その他マニュフェストの実現にあたるべきと思います。順番を間違えると火傷をすると思います。

だから、「亀井さんは単に目立ちたいだけだ。これ以上、振り回されては政権の根幹に関わる」などと、考えるのは、頭の中が政局や、政権運営にだけ向いていて、マクロ経済などに向いていないということです。菅さんは、国家戦略局のヘッドだったはずです。全く見識というものがないですね。確かに、亀井さん、例の「デフォルト」の件、「郵政社長人事」などはいただけませんでしたが、経済に関しては大抵はまとなことを言っています。亀井さん、こうした観点からは、少々「口下手」だと思います。上記の原理・原則などしっかり主張すべきと思います。しかし、菅さんなどの言い草は、本当に腸(はらわた)が煮えくり返るような思いをしたことでしょう。

しかし、このようなことを書くと、民主党のやり方に不安を抱く人もいると思いますが、日本経済の本当の実力はびくともしません。民主党の経済運営がまずかろうとなんであろうと、必ず上向きます。本当に、藤井さんのように、「極めて深刻な財政状況だ」としたら、打てる手も限られるてくるので、素早い対応をせざるを得ないでしょう。しかし、余裕がありすぎるのです。

日本は、あまりにも財務的に余裕がありすぎるため、現政権のように、追加予算を決めるにもグズグスできる余裕があるということです。アメリカなどで、オバマ大統領など金融危機への初期の対応は素早いもので、リーダーシップがあるかのように見えましたが、金融危機の震源地であり、余裕などかましていられないので素早かっただけです。

自民党の小泉政権のときには、竹中さんの経済政策で日本は疲弊したと思います。竹中さんは、マクロ経済も熟知していたし、大筋では主張も正しかったと思います。ただし、順番を間違えました。まず、全体の景気を良くしてから構造改革に取り組めば良いものを、構造改革を先に進めてしまいました。だから、地方はすっかり疲弊してしまいました。今の民主党は今度は、マクロ経済が全く分かっていません。一国の政府の経済対策を行うには、主婦感覚や、企業感覚で実施することも許されません。しかし、現民主党政権、まるで主婦感覚です。

まさに、「マスコミや国が財政危機と考えることこそが日本の危機」であるといえると思います。ただし、日本の財政は全体でみれば、磐石ですが、経済対策がまずいと、日本国内にいろいな不均衡が生じます。そうなると、不均衡の悪い部分にさらされる人には、たまったものでありません。それこそ、雇用不安、社会不安が巻き起こります。不均衡の良い部分に遭遇した人は、とんでもない濡れ手で粟の金儲けができることになります。濡れ手に粟で金儲けをした人は、わざわざそのことを世間に向かって、喧伝はしません。だから、マスコミもあまりとりあげません。だから、雇用不安、社会不安だけが強調されることになります。

今年ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンが来日して、フジテレビの報道番組が6月24日に放映した与謝野氏との対談で、次のような趣旨を述べています「方向性としては日本の経済対策は間違っていない。ただし、政府支出が不十分だ。このままではいつ退院できるのか判らない、5年先、10年先かもしれない」と述べています。生粋の経済学者ですから日本経、済特にマクロ経済のことは、はっきり分かっての発言です。

だから、民主党もこの不均衡を解消するため、余裕などかましていないで、経済対策など、速やかに実行すべきです。

93兆円の財源確保へ=医療保険改革で-米大統領―オバマ大統領社会変革に本気で取り組む-日本はどうなのか?

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Google Japan Blog: 音声で Google 検索

Google Japan Blog: 音声で Google 検索

上のリンクから、Googleのブログをご覧になることができます。

2009年12月7日月曜日

声で調べるスタイルもいかが? 『Google 音声検索』提供開始 - グーグル-先週の金曜日に買ったばかりの私でも・・・

声で調べるスタイルもいかが? 『Google 音声検索』提供開始 - グーグル(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/12/07/023/index.html


先週の金曜日にiPhoneを買ったばかりの私でも・・・

iPhone先週の金曜日に買ったばかりですが、私も、さっそくインストールして使ってみました。「函館のラーメン屋」と音声を発声すると、確かに検索できました。音声の認識の制度は相当良さそうです。試しに、今度は英語で入れてみましたが、今度は、かなり認識率が悪くなってしまいました。やはり、日本語用なのだと思います。

iphoneには、最初から音声入力があります。ipodを使うときにその機能があるようですが、未だ使ったことはありませんでした。今回、Googlの音声入力で初めて使ってみたのですが、なかな良いようです。そのうち、この機能など利用して、英語の発音チェックなどできたら良いのではないかと思います。

実際に、YouTubeで、"English Central"がありますが、これは、パソコンでやるとすばらしいですね。英語の発音を的確に判定してランク付けしてくれます。これは、無料ですから、知らない方で英語学習に興味のある人は是非試してみると良いと思います。iphoneではできるのでしょうか?まだ、試していないのて今度確かめてみようかとも思います。でも、自宅でも無線ランでやるならいいですが、キャリアの電波でやる気にはなれませんね。

最近、iPhoneを持ってわかったのですが、携帯電話でのインターネットは、キャリアの電波を使えば、結局パケット代がかかってしまうので、ちょっと、割高でやはり、PCのインターネットの方が、安心です。無線ランで使うのが安心ですね。まあ、私は、パケット代が5000円代以上が高くはならない契約を結んでいますが、それでもやはり気になります。パケット代5000円以上に加え、携帯電話代もかかるということになると、ちょっと考えてしまいます。

日本でも、もう少し携帯電話のパケット代が安くなれば、もっと使うのでしょうが・・・・。グーグルが今回、音声検索システムを導入したのには、Yahooに追いつけ追い越せというのもあるようです。日本では、何と言っても、Yahpp Japanがダントツで、Googleはまだまだです。でも、日本で、iPhoneや、Android携帯を普及させ、Google検索などを使ってもらうには、音声入力実現の前に、キャリアのパケット代を安くする必要があると思います。とにかく、日本では、あまりに電話代全般が高すぎると思います。グーグルあたりで、何か良いアイディアで解消していただきたいです。

音声入力確かに面白いし、楽です、iPhoneではかなり入力環境が改善されていますが、それにしても、パソコンで入力するのと比較すれば、どうしても時間がかかります。しかし、音声であれば、短い単語などパソコン入力よりも早いです。今のところ、iPodの機能を使うときと、Google検索をするときだけ使えるようです。

メールの入力などにも使えると良いと思います。そうなると、かなり使い手があると思います。いずれにせよ、iPhoneで音声検索ができることになったこと自体は画期的なことですね。今のところ、この音声入力は、使ってみたという程度です。いずれ、外出時などに使うこともあると思います。そんなときに、何か結構面白い使い方を思いつくかもしれません。そんなときには、このブログでレポートさせていただきます。グーグルには、どんどんこうしたイノベーションに挑戦して欲しいです。このような挑戦を続けることが、先日このブログに掲載したように、自社ブランドの既存の枠組みを崩して、ユーザーに広い、とらわれない心を提供し、さらに、それを物語にしさらに神話の次元まで昇華することができるのだと思います。

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沈むハリウッド、日米コンテンツ産業逆転の理由 ―【私の論評】ポリティカル・コレクトネスに蝕まれたハリウッド映画の衰退と日本のコンテンツ産業の躍進

沈むハリウッド、日米産業逆転の理由 ■ Forbs Japan日本編集部 まとめ 日本のコンテンツ産業、特にアニメが国際的に人気を博しており、非英語番組の需要が増加中。 米国のZ世代は日本のアニメを好み、動画配信やゲームの普及がブームを加速させている。 日本のコンテンツ全体が注目...