2008年5月14日水曜日

Googleのウェブマスターツールが新興検索エンジンの足を引っ張っている?

1998年から2005年までの間、グーグルとウェブマスターたちは、オタクとかわいい女の子たちの関係と同じように、不文律によって互いに距離を 置いていたんだ。時折、GoogleGuyがフォーラムでコメントしたり、マット・カッツ氏が業界イベントで発言するのを除けば、この検索界の巨人と、自 分たちの媒体を通じてサイトやコンテンツを宣伝する人々とは、ほとんどつながりがなかったってわけ。

Google Webmaster Central

2005年の夏、グーグルがサイトマッププログラムを開始し、これはやがてWebmaster Centralに 発展した。今やこの仕組みには、ウェブマスターの情報交流、問題解決、ツールなどに携わる人々が世界中から何百人も参加している。Webmaster Centralは、事実上の業界標準モデルとしてマイクロソフトやヤフーもこれに同調しているし、いろんな意味で、ウェブの中の鬼っ子扱いされていた暗黒 の時代から、SEO業界が積み上げてきた叡智が集約されている。

しかし、グーグルの作ったものに激しく反発し、Webmaster Centralプログラムの進歩を何としても止めようとする一派がある。特に、グーグルを使わなければドメイン名の検証ができないっていう部分が気に入らないみたいだね。

そ れはだれかって? グーグルと競合する新顔の検索エンジンたちさ。どこからそういう意見が出ているのか具体的には書かないけど、この一派には、ウェブ検索業界の主な新興企業 や国際的な検索エンジン、秘密裡に検索業界への参加準備を進めている経営者などが少なからず含まれている。何が問題なのか? これから説明しよう。

ウェ ブの草創期から2006年くらいまで、どんな企業でもネット検索エンジンを作ろうと思えば、必要なリソースを何でも自由に利用できた(少なくと も、そのための活動資金がある限りは)。技術的にも資金的にも膨大なリソースが必要だったにもかかわらず、クリエイティブなグループがネットをクロールし てインデックス化し、集まったデータからインデックスや検索結果表示用のアルゴリズムを開発するという道を妨げるものはなかったんだ。必要なデータはすべ てインターネット上にあり、収集されるのを待っていた。ところが、グーグルがサイトマップを導入し、それがやがてWebmaster Centralとして発展するにしたがって、その状況は変化したんだ。

今や、新興の検索エンジンにとって、グーグルのサーバーをハッキングしない限り手に入らないデータが山ほどあるんだ。それは次の通り。

  • サイトマップ―― 多くのサイトにとってクローリングやアクセスのしやすさに関わる重要なデータ のほか、URLの正規化やURL除外に関する情報は、今じゃサイトマップを受け取る検索エンジンだけが入手できる。これに関しては、ヤフーとマイクロソフ トでさえも、かなり不利な状況に置かれているんだ。ウェブマスターたちは、この2社にサイトマップを積極的に送信しないからね。
  • 地域のターゲット情報―― グーグルのWebmaster Consoleでは、サブドメイン名やサブフォルダ、またはサイト全体の対象地域や言語を設定できる。これはウェブサイトやSEOをやる人間にとってはす ばらしい機能だ。だけど、そのおかげでグーグルは、検索エンジンの領域に入ろうとしているプレーヤーに対して、明らかな優位を保持している。
  • クロール頻度の管理――もっと頻繁にクローリングしてもらいたいサイト、あるいは逆に、クローリングによる負担を減らす必要のあるサイトは、ウェブマスターツールでクロール頻度を設定できる。これは一方で、グーグルによるサイトデータ管理に役立つ情報でもある。
  • 優先ドメイン名の設定――簡単なことだけど、優先ドメイン名(たとえば、「url.com」と「www.url.com」のうち、どちらを検索結果として表示させるか)を設定できることは、グーグルにとって明らかに有利だ。

ク ローリングによって自由に取得できる情報はともかく、検証手続きに隠れて送信される情報は、競争を阻害し、市場最大手であるグーグルの優位性をさ らに増すことになるんだ。この2年間で、優れたインターネット検索エンジンを作ろうとする参入者にとっては、障壁がいきなり一気に高くなったんだね。

◇◇◇

注 意――個人的には、グーグルが競争相手を排除するためにこのツールを作ったわけではないと信じているし、実際私もWebmaster Centralの大ファンです。ウェブマスターのコミュニティで分析や啓発活動に当たっている人たちだってそうでしょう゜。しかし、こうしたサービスが広 範な技 術市場に及ぼす影響を検討したり、開放性と「邪悪でないこと(non-evil)」を誓うグーグルの言葉とどのように調和するかを考えることは、間違いな く価値のあることだと思います。

2008年5月13日火曜日

中国四川省の大規模地震-中国分裂を加速するか?

携帯電話からの動画 中国 四川省の大地震その3 (080512_2240~01.3GP)

地震後は?

さて胡錦濤主席が帰国した途端でもあり、オリンピックも間近に迫ったこのタイミングで起こったこの地震、その後の中国にどのような影響を与えるのか考えてみる必要がありそうです。

★「五輪聖火リレー中止を」=大地震発生でウェブサイトに意見

・12日に中国四川省で発生した大地震で多くの死傷者が出たことを受け、同国内の ウェブサイトでは「北京五輪聖火リレーを中止せよ」という声が出ている。

さまざまなサイトの掲示板で「聖火リレーをやめて、節約した経費で被災者を支援 するよう強く求める」「金は使うべきところに使え。国を挙げてお祝いをしている場合では ない」といった投稿があり、これを支持する意見が多い。ただ、一方で「被災者救援のために聖火リレーを中止しなければならないほど国は
貧しくはない」などと主張する反対論も見られる。 
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080513-00000055-jij-int

※関連スレ
・【中国大地震】 「聖火リレーが被災地の住民に幸運を」…地震があっても、中国の聖火リレーは予定通り
 http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1210647589/

さらに、日本のNPOの援助を中国側が断るという事態も起こっている。

また、メインスタジアムの「鳥の巣」は、9.11で崩壊したアメリカのワールド・トレード・センターの残骸を用いているというのは、有名な話ですが、これも今回の地震で崩壊の危機にあるかもしれないそうです。
■北京オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣」も崩壊の危機にある?
http://oreha40714.iza.ne.jp/blog/entry/574205/allcmt/#C654818


地震後の情報がなかなか入ってこないので、なんともいえないが、今回の地震は中国にとっては、まさに泣き面に蜂という状況でしょう。


未曾有の経済的危機にある中国
中国は、現在未曾有の経済的危機にあります。食料品価格がうなぎのぼり、株は下落、不動産価格も下落。特に食料品の価格は庶民を直撃しています。中国人が良く食べる豚肉は昨年と比較すると、倍にあがっています。食料品全体も昨年と比較して平均18%の値上がりです。値上がりどころか、食料品そのものが不足しているという状況もあります。上海では、最近食用油の販売に人々が殺到して、騒動となり3人の死者がでたそうです。中国という国はなかなか自分の都合の悪い情報は出さないので、実情は把握しにくい面があるですが、大変な様子がわかります。この経済危機に関しては私は、「中国分裂の筋書」ですでに書いたので、ここでは詳細しません。しかし、年内の中国バブルの大崩壊は必至です。

こうした、経済的な危機の最中で起こった大地震です。日本でバブル崩壊の直前に大地震がおこっていたとしていとしたらどうなったことでしょうか。おそらく、地震のための復興工事と、不良債権処理がかさなって、なかなか、大変だったと思います。中国の場合は、さらに悪いことにオリンピックという大きな催しものがあります。オリンピックにもかなり資本を注入しているはずです。

ここで現胡錦濤指導部を襲った主な出来事を列挙してみます。
■中国製冷凍ギョーザ中毒事件
■チベット動乱
■株価下落
■不動産価格下落
■インフレ

そうして隠れたものとして
■膨大な不良債権

そうして今回の地震です。まさに、これでもか、これでもかと攻め立てられているという感じです。

中国分裂の筋書きを加速する
さて、こうしたことから考えてみて、今回の中国の地震、中国バブルの完全崩壊を加速し、その後はいろいろ紆余曲折を経て、結局は私が以前書いた「中国分裂の筋書(10回シリーズ)」のように分裂するでしょう。分裂後の中国はおそらく、アメリカの経済植民地になっていることでしょう。「中国分裂の筋書(10回シリーズ)」まだ、読んでいらっしゃらない方いらしたら是非ご覧ください。

北京オリンピック前、北京五輪後も、中国特需で日本は潤うだろうという考えもあると思います。また、今回の地震によってさらに中国特需が生まれるという向きもありますが、いずれにしても無い袖を振れない中国には深刻な問題になると思います。他国からの資金援助に頼り、ますます負債を増やす結果となると思います。食料品の値上げはもとより、インフレが加速されるでしょう。破綻の危機がさらに近づきました。

中国四川省大地震の被災者

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。


■中国「イチゴ族」-中国の未来は彼らのもの

■胡錦濤主席の来日-その真の目的は?

■China Fashion week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水

■ゼリー世代のミーイズム-体制から身を守る知恵か?

■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?

■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?

■中国分裂の筋書き-(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄

■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?

■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択

■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権

■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々

■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?

■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩

■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実

■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない

■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史

■中国"義歯"から鉛「安全に問題」

■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名

■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?

■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情


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2008年5月12日月曜日

Invitaiton For Jazz -Taihei Asakawa

慈眼の波 clarified waves---taihei asakawa trio 



■ Profile
浅川 太平 ( あさかわ たいへい )


1977年5月6日札幌生まれ
横浜JAZZ PROMENADE 2004ジャズ・コンペティションベストプレイヤー賞受賞


父が札幌のライブハウス「銀巴里」を経営し、母が歌手であったため、幼いころはシャンソンをよく聴き、3才よりクラシックピアノを始め、バロックから現代音楽まで幅広く演奏をしました。


■ Biography
1996年
洗足学園短期大学でジャズを専攻
ピアノを今泉正明、理論を香取良彦に師事し、在学中よりライブ活動を始める
ジャズにおけるピアノの左手を発展させることを考えはじめました。



1998年
短大卒業後バークリー音楽大学より奨学金つきの編入資格を得るも独学の道を選ぶ





同年、NHK教育テレビ「ジャズの掟」に出演





「DO JAZZ SENNZOKU98」による演奏で、スイングジャーナル誌Live reportで絶賛される



2001年5月 ニューヨークのライブハウスや教育施設を見学し本場のジャズに触発される





都内や横浜を中心に本格的に活動



2003年12月 トリオ(鉄井孝司(b)鈴木カオル(ds))を結成
(トリオは現在(2008.1)までに竹内直、美山夏蓉子、土井徳浩をゲストに迎える)



2004年9月 "横浜JAZZ PROMENADE 2004 ジャズ・コンペティション" にエントリーし、ベストプレイヤー賞受賞



2006年11月 内田輝(sax)とデュオ‘saga’を結成し、芥川賞作家で「千の風になって」のプロデューサー新井満によるプロデュースアルバム「journey to the pluto」を発売



2007年8月 22日 全曲オリジナルによる1stリーダーアルバム「Taihei Asakawa」(rovingspirits)発売 (メンバーは鉄井孝司(b)鈴木カオル(ds)、プロデュースは加藤真一)




11月 金井英人(b)the 羅針盤に参加



2008年4月 23日 橋爪亮督(sax)groupの2nd album「AS WE BREATHE」発売予定(6曲の録音に参加)





このブログで取り上げた過去のInvitation。反転文字列をクリックすれば、当該記事に飛びます。

■NARUAKI KIKUCHI-菊地 成孔
■TOROPICAL JAZZ BIG BAND-熱帯ジャズ楽団
■Quincy Jones-クインシー・ジョーンズ
■DAVID SANBORN-デビッド・サンボーン
■JOHN PIZZARELLI-ジョン・ピザレリ
■BERARDI JAZZ CONNECTION-ベラルディ・ジャズ・コネクション
■HARVIE HANCOCK -ハービー・ハンコック
■TOKYO ZAWINUL BACH-東京ザビヌルバッハ
■SADAO WATANABE-渡辺 貞夫
■TOM SCOTT-トム・スコット
■LOIS ARMSTRONG-ルイ・アームストロング
■JOHN COLTRAIN-ジョン・コルトレーン
■THE JAZZ INVADERS-ザ・ジャズ・インベーダーズ
■KEITH JARRET-キース・ジャレット
■ELECTRO DELUXE-エレクトロ・デラックス
■TRIBAL TECH-トライバル・テック
■MARK MURPY-マーク・マーフィー
■NORMAN BROWN-ノーマン・ブラウン
■TONY MONACO-トニー・モナコ
■DAVE KOZ-デエィブ・コズ
■ROOM ELEVEN-ルーム・イレブン

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2008年5月11日日曜日

フードマイレージやヴァーチャルウォーターだけが環境負荷の指標か?―バーチャルCO2はどうなのか?

日本のヴァーチャルウォーター総輸入量(東京大学生産技術研究所の沖 大幹助教授らのグループが試算した結果による)。図をクリックしていただくと拡大表示になります

マスコミやブログに頻繁に登場するフードマイレージやヴァーチャルウォーター
最近、マスコミやブログの中でも、フードマイレージや、ヴァーチャルウォーターについての記載が増えてきているように思います。
「水」を主眼とした指標「ヴァーチャルウォーター(仮想水・間接水)」とは、輸入国がその食糧を自国で作るとしたら、どのくらい量の水が必要であったのか、輸入によって水資源をどの程度節約できたのかを示すものです。

2000年のヴァーチャルウォーターの輸入量は、国内で使用する灌漑用水使用量590億m3/年を越える627億m3/年と試算されている。ちなみに実際の水の輸入量は、ミネラルウオーターなどで19.5万m3、ビールなどを含めても100万m3程度に過ぎません。

フードマイレージやヴァーチャルウォーターを見ると、日本は環境に大きな負荷を与えていると言えそうです。
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あるブログにも上記の図とともにこのような記事が掲載されていました。
牛丼1杯を作るのに要する水は、1,890リットル。今朝の日経新聞「サイエンス」欄にて、「日本は水の消費大国」の特集が組まれ、その中で紹介された数字です。このブログでも何回か触れてきました、仮想水(バーチャル・ウォーター)の考え方です。
日本で食事をするには、海外の穀物や肉の輸入が、現在のライフスタイルをする上で不可欠ですが、現地の水の大量消費につながっています。
アメリカからの水の輸入は年間288億トンと記事で紹介されています。日本で、ハンバーガーや牛丼を食べると、アメリカの地下水が減っていきます。 砂漠化が広がる中国や、旱魃(かんばつ)に悩むオーストラリアからも、食料の形をした大量の水を私たちは輸入しています。アメリカは、広大な耕地ですので、遺伝子組み換え作物でないと生産は不可能です。もはや、「メニューでは安いけど、本当に大丈夫か」となってきます。それでも、「アメリカさんにはかなわない」と、牛丼を食べ続けた方が良いのでしょうか? (アメリカの砂漠化を狙って、牛肉を食べる人もいるかもしれませんが。)
または、日本に昔からあるものを、食べるようにした方が良いのでしょうか?現代の世代は、将来の世代に、水のある地球を渡せるのでしょうか?日本が鍵だと私は思います。 私たちの日ごろの暮らしが、鍵を握っているのです。 一人ひとりの消費(意思表示)はささやかでも、足し算をすると、大きな量(効果)になります。 (マイ箸でも同じです。)』
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フードマイレージとか、ヴァーチャル・ウォーターに関しては、それなりの学者が研究して提唱しているので、間違いはないとは思うのですが、私の信条としては、マスコミなどで流布されている環境に関する記述は鵜呑みにせず、必ず自分で考えてみてから取捨選択します。私は、この指標が間違いであるとは思ってはいません。ただし、どこかに落とし穴があるのではないか思っていました。そうして、これらの言葉を知ったときから何か消化不良をおこしたような気分になっていました。ところが、本日上のブログと上記の表を見てはたと合点がいきました。

大事な点を見落としてないか?
フードマイレージや、ヴァーチャル・ウォーターだけを見ているとし大事な点を見落としてしまうことに気がついたのです。その意味では、上記のブログを書いた人に大感謝です!!

確かに、日本は世界各国から食料品をかなり輸入しています。食料の自給率は40%を切るなど危機的な状況にあることも事実です。しかし、最初からわかっていることなのですが、外国と日本とでは産業構造が全く違います。特に日本は世界に冠たる製造業大国です。これに疑問の余地はないと思います。そうして、工業製品などを輸出して外貨を稼ぎ食料品などを輸入しているという図式があります。

日本は輸出大国ですから、世界各国で用いられる、製品を日本でつくっている、その製造によるCO2排出は日本国内で行われているという図式に なると思います。これも、上記のような水の流れのような地図にしてみたら、いかに日本がCO2削減に寄与しているかはっきり見えてくると思います。バー チャルco2排出量ということで、世界各国に日本から相当量のco2が流れ出ている地図が描けると思います。しかも、日本の技術水準ではない外国でつくっ た場合のco2排出量におきかえたら、きっとものすごい量だと思います。日本の省エネ技術は世界に冠たるものなので、現在の日本の総排出量ですんでいると いうことが、わかると思います。

アメリカやEUには車や産業機器などかなりのものが輸出されています。中国にも工業用の部品などかなり輸出しています。それこそ、世界各地にさまざまな製品が輸出されています。それどころか、他国では作れない部品も輸出しているということもあります。これを見逃して、フードマイレージやヴァーチャルウォーターだけで日本を判断すると、まるで日本が金にあかして世界の資源を食い荒すただの悪党にしかみえません。しかし、最近のイギリスのBBCで、世界に良い影響を与える国のランキングでは、日本とドイツがともに一位となっています。世界の人々は意外と公平な目で日本を見てくれているのだと思います。また、私は常々京都議定書の日本の削減枠には不公平感を持っていました、バーチャルCO2を貸し可視化したものを作成すれば、はっきりすると思います。

バーチャルCO2を可視化した資料は?
皆さん、マスコミが一方的に流す、日本の姿にはやはり気をつけた方が良いと思います。嘘という言葉がありますが、虚偽の事実を言うことだけが嘘ではありません。いくつかの事実を知っていて片方のばかり言って、もう片方を言わないということも嘘の一つです。そういう意味では、日本のマスコミはしばしば、大嘘をついています。上記のブログを書かれた方も、日経新聞の記事をそのまま鵜呑みして書いたもので、特に悪気はないのだと思います。それに書いてあること自体は間違いではないのですから。

さて、このバーチャルCo2に近い概念で上記のような地図で可視化しているような資料などこの世に存在するのでしょうか?もし、ご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えていただきたいと思います。とりあえずは、Yahoo知恵袋にでも質問してみようと思います。

もし、誰もこうした可視化をしていないのなら、大急ぎで作成すべきだと思います。私は、かねてから今日と議定書にもとづく日本のCo2排出削減枠に関しては、不公平感を感じています。このような可視化をすれば、この不公平感も世界各国に理解してもらえると思います。特に、洞爺湖サミットなどで公開できたら非常にタイミング的にも良いと思います。

フードマイレージ、ヴァーチャル・ウォーターについても解決の糸口が?
私は上記で、ヴァーチャルCO2などという私考え、もしくはもうすでに存在していて私が知らないだけなのかもしれませんが、その考えを前面に押し出しました。ただし、フードマイレージや、ヴァーチャル・ウォーターに関しても意味ある重要な指標だと思っています。日本はこれらの指標を下げる努力が必要だと思います。

この方面でも最近明るい展開が見えてきています。まず、中国にお米が輸出できるようになったことです。中国には富裕層が2千万人ほどいて、その人たちは、多少高くても美味しくて安全なものなら、かなり高くても購入するそうです。そうすると、日本の米も売れる可能性があります。それに、果物や野菜も売れるでしょう。国内でも、穀物相場が上昇したので、飼料用の米をつくろうという動きもあります。中国の人だけではなく、日本人でもあの中国餃子事件があってから、国内産回帰が目立っています。安全をとるか、価格をとるかと言われれば、多くの人は安全をとると思います。

特に米に関しては、私は現在北海道は函館に住んでいるので、お米が美味しくなり、価格が上昇していることは喜ばしいことだと思います。昔は、「北海道米はまずいから」などと本州の人にも言われて、屈辱的だったことを覚えています。また、私の勤務する会社である、オーディンフーズでは、ピザの宅配事業をしており、ピザ生地の原料には北海道産小麦100%を用いています。これらも、年々質が良くなってきています。
マスコミでは、北海道のお米や小麦が美味しくなったことを地球温暖化の影響などとしている向きもありますが、私は北海道農業のここ20年程の地道な努力が実ったものだと思い、誇らしいことだと思っています。

下に私がいままでに掲載した環境問題に関する記事を掲載します。反転文字をクリックしていただければ、当該記事に飛ぶことができます。まだご覧になっていない方は是非ご覧になってください。

■昨年のEUの二酸化炭素取引の失敗―削減どころか増加?!

■カップヌードルが紙容器に―ピザテンフォーでは紙すらなくす?

■ピザテンフォー4月のお知らせ―業界初!!宅配皿 あつエコプレートで 熱さ+美味しさ

■IT機器「電源対策だけでCO2は大幅減」

■あつエコ宅配 ―ピザ・テンフォーが世に問う環境対策とは?

■割り箸は日本の文化-割り箸を使ってエコをしょう

■セブンイレブン:弁当の包装簡易化でコスト削減-コスト削減につながらないものは環境問題に寄与しない?

■ピザボックスをなくすとどのくらいCO2が削減できるの?

■ピザテンフォーの陶器のお皿による配達

■地球寒冷化の危機?-環境問題の落とし穴

■環境危機時計

■今日は何があったかご存知ですか(9月18日)

■グーグル環境問題に総額1千億ドルを拠出-エコな交通を目指す企業対象?

■エコ・環境問題の虚実-虚実皮膜の間???

■私が環境問題に興味を持ったきっかけ-マスコミの危険を教えてくれた恩師

■環境映画:Koyanisquatsi(コヤニスカッツィ):Life Out Of Balance

■エコ意識の高揚?-トリンプ レジ袋ブラとは何か?

■北海道新聞に掲載された紙のピザボックス廃止の内容

■ピザ・テンフォーも実践する函館地区先行の「MOTTAINAI」-ルー大柴が歌うこの意味は?

■ピザテンフォーからピザボックスが消える日??





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2008年5月10日土曜日

INVITATION FOR JAZZ -NARUAKI KIKUCHI

野宮真貴 Feat. 菊地成孔 - 年下の男 ~13 ans de differences


プロフィール
1963年(昭和38年)6月14日千葉県銚子市生まれ。現在、東京都新宿区歌舞伎町在住。音楽家、文筆業、音楽講師。作家の菊地秀行は実兄。ティポグラフィカ、山下洋輔デュオPLUS、グラウンドゼロを経て、スパンクハッピー、DCPRG、KQLDを主宰。

大友良英ニュージャズクインテット、ヴィンセント・アトミクスから2003年の夏を以って脱退。現在は東京ザヴィヌルバッハにメンバーとして参加し、自身のアルバム『南米のエリザベス・テイラー』演奏のためのツアーバンド、菊地成孔とpepe tormento azucarar(ペペ・トルメント・アズカラール)でも活動中。

オフィシャルサイト(2003年9月10日、新サイト"fontaine/degustation"公開開始)で日々増産される韜晦溢れる散文と独特の美文調日記"renouvellement&nouvelles"(http://park10.wakwak.com/%7Ekikuchic/cgi-bin/ezjoho.cgi)が人気沸騰したが、多くの声に惜しまれつつ、2005年7月27日の投稿を以って更新が終了した。と、思われたが2005年12月6日、突如"renouvellement&nouvelles"を再開し、同月22日まで更新。2006年4月4日新サイト"P遵ッLISSE"公開。
上の画像は、多彩な方面で活躍する菊地成孔とBlogの女王真鍋かをりの対談の様子
アルバム

* Degustation a Jazz(2004年4月)ASIN:B0001N1R26
* Chansons extraites de Degustation a Jazz(2004年4月)ASIN:B0001N1R2G
* DEGUSTATION A JAZZ authentique/bleue (2004年10月)ASIN:B0002MLX84
* 南米のエリザベス・テイラー(2005年5月)ASIN:B000994SWI
* 大停電の夜に オリジナル・サウンドトラック(2005年11月)ASIN:B000BR2QTK
* cure jazz (2006年7月/UA×菊地成孔名義)ASIN:B000FVQNAU

シングル

* 「普通の恋」菊地成孔 feat.岩澤瞳(2004年1月)ASIN:B00016ZR8I
* 「愛の感染」(2006年3月)ASIN:B000EK9Y6W



著書

* 『スペインの宇宙食』(2003年9月、ISBN:4093874654)
* 『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール 世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間』(2004年7月、ISBN:4093875189)
* 『憂鬱と官能を教えた学校 【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史』(共著・大谷能生)(2004年9月、ISBN:4309267807)
* 『サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍 僕は生まれてから5年間だけ格闘技を見なかった』(2005年5月、ISBN:4861910307)
* 『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』(共著・大谷能生)(2005年5月、ISBN:4944124198)
* 『CDは株券ではない』(2005年8月、ISBN:4835615638)

このブログで取り上げた過去のInvitation。反転文字列をクリックすれば、当該記事に飛びます。

■TOROPICAL JAZZ BIG BAND-熱帯ジャズ楽団
■Quincy Jones-クインシー・ジョーンズ
■DAVID SANBORN-デビッド・サンボーン
■JOHN PIZZARELLI-ジョン・ピザレリ
■BERARDI JAZZ CONNECTION-ベラルディ・ジャズ・コネクション
■HARVIE HANCOCK -ハービー・ハンコック
■TOKYO ZAWINUL BACH-東京ザビヌルバッハ
■SADAO WATANABE-渡辺 貞夫
■TOM SCOTT-トム・スコット
■LOIS ARMSTRONG-ルイ・アームストロング
■JOHN COLTRAIN-ジョン・コルトレーン
■THE JAZZ INVADERS-ザ・ジャズ・インベーダーズ
■KEITH JARRET-キース・ジャレット
■ELECTRO DELUXE-エレクトロ・デラックス
■TRIBAL TECH-トライバル・テック
■MARK MURPY-マーク・マーフィー
■NORMAN BROWN-ノーマン・ブラウン
■TONY MONACO-トニー・モナコ
■DAVE KOZ-デエィブ・コズ
■ROOM ELEVEN-ルーム・イレブン

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2008年5月9日金曜日

ウィンとチャナともう一匹?

本日は、このブログのサブ・タイトルの「犬とレストランとイタリア料理」のうち、犬を掲載します。このブログを前から訪れていらっしゃる方にはお判りかと思いますが、ジャーマン・シェパードのウィンとチャナです。左がウィン、右がウィンです。本日撮影したばかりです。ともに元気です。一番最後の写真には、もう一匹変わった犬が写っていますが、それはお気になさらずに・・・・・・・・。体重は、ウィンが40キロくらい、チャナが35キロ程度。真ん中の変わった犬は58kgくらいでしょうか?






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2008年5月8日木曜日

中国「イチゴ族」-中国の未来は彼らのもの

さて、最近はすっかり中国ネタが多くなってしまいましたが、本日も中国ネタです。以前お知らせした、グーグル・アラートに「80後」というキーワードを登録しておいたら、以下のような内容のメールが入ってきましたので、掲載します。

一粒一粒が個性的で表面は鮮やかに見えるが、中身は柔らかく、ちょっと力を加えただけですぐにドロドロになってしまう。

中国「80後」世代のあだ名は「イチゴ族」

2007/12/28(金) 12:58:14更新
「80後」世代論(2)-祝斌
中国情報局NEWsより
◆中国の未来は「80後」のものに

「80後」世代の現代的かつ個性的な消費への希求は、彼らの年齢や時代に見合っているわけだから、けっして非難されるべきものではない。新しいものを受容するのが速く、ハイテク機器の取り扱いに長けている彼らは、おそらく社会全体のイノベーションを推進する原動力でもあるだろう。これは、いってみれば、この世代の優位性なのだ。

「80後」は小さい時から家庭環境に恵まれ、両親やその親の世代に過度に大事にされて育ったため、どうしてもカネ遣いが荒くなりがちだ。しかしそれ自体は必ずしも社会の発展にとって悪いことではない。といっても、個性を追求するあまりカネ遣いが荒くなるという傾向は、どちらかといえば自己中心的な価値観を助長する方向にはたらくといえよう。彼らはほとんど親の経済的負担や金稼ぎの辛さに思いをいたすことがないといったら言い過ぎかもしれないが、家族や家庭に対する責任感は他の世代よりも希薄であることは間違いないだろう。

「80後」の膨れるばかりの消費への欲望と彼らの収入との間の大きなギャップが経済的危機を引き起こすタネになりはしないかという懸念は、多くの人たちに共有されている。中国社会の物質的基礎はまだ磐石ではないのだから、「80後」世代はもっと額に汗して、社会全体により多くの富を創出すべきだと考える人は多いのだ。ところが今のままの消費スタイルを続けていけば、彼らの社会的財産を消耗するスピードが彼ら自身が生み出す富を遥かに上回り、社会が経済的危機に陥ることは明らかだ。

一人っ子中心の「80後」世代はいま、大人に育った。自分でボタンさえつけられないくせに、ジーンズに穴を開けたり鼻にピアスを付けたり蜥蜴を飼ったりするこの集団は、中国の伝統的な見方からすれば、相当に変り者であることは間違いない。彼らはルールに束縛されたくないし、伝統的価値観にはつねに疑いを抱く。それでも中国の未来は、否応なしに彼らのものになる。

◆対「80後」評価は長い目で

「80後」世代のひとつ前の世代、つまり70年代に生まれた者たちの「80後」世代に対する評価は必ずしも同じではないが、社会的な責任感に対する評価に限っていえば、見事に一致している。それは「無奈(仕方がない)」だ。責任感が足りない、と厳しい判断を下しているのである。

また「80後」の前の世代は、よってたかって、彼らに「イチゴ族」というニックネームをつけた。一粒一粒が個性的で表面は鮮やかに見えるが、中身は柔らかく、ちょっと力を加えただけですぐにドロドロになってしまうというわけだ。これほど「柔らかくてもろい」世代は時代が与える社会的責任を果たすことができるのだろうか、という文脈で使われる。

たしかに「80後」には責任感が欠如しているように見えるが、社会的大背景がそうさせているという面もある。いわゆる改革開放以来、中国の社会は激しく変化し、さまざまな価値観や考え方が流入した。そんな事物が、80年代に生まれた多感な世代に与えた影響は小さくないのである。また、一つの世代に対する評価は、彼らの人生の一時期に対してではなく、その全体に対してなされなければならない。現在の社会を支えている50年代や60年代に生まれた人たちは、実は四十代や五十代になってから、ようやく大きな役割を果たせるようになったのではないか。したがって「80後」に対する評価は急いで出す必要はない。むしろ長い目でみなければならないのかもしれない。(執筆者:祝斌)

祝斌(しゅく ひょう)

【筆者紹介】新彊生まれ。1990年北京理工大学電子工学部卒業後、北京にある日系の半導体会社に入社。北京発、中国で暮らしている、中国のことを身をもって体験している中国人の冷静な視点から中国の現状及び中国人の見方を客観的に紹介していく。
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80後世代の分類
さて、最近のニュースでは離婚する夫婦の1/3は「80后」の夫婦という統計もありました。離婚の理由としては感覚で簡単に結婚を決めてしまったため、その後の現実的な結婚生活の問題に対応できなくなるというのが多いとのことです。

さて、マーケティングでは、ターゲットをはっきりさせます。メイン・ターゲット、サブ・ターゲット、ボリュームターゲットなどとして分類します。本日は中国に行って事業をすることを想定してターゲットの分類をしてみましょう。

先に私は、中国のような貧富の差の激しい国では、80後世代として世代をひとくくりにすることには無理があるとしました。そうして、80後世代2億のうちの2000万人をゼリー層と命名しました。さて、ゼリー層の特徴をもっとあげていきます。これを仮にメインターゲットとします。

■メインターゲット-ゼリー層(推計人口2000万人以下)
まずは、少なくとも日本の一般世帯収入の数分の一以上の世帯収入がある家の出身であること。高学歴であること、北京大学などやそれに順ずる大学の大学生、大学院生で、卒業生であること。海外の有名大学院の院生や卒業者を含みます。卒業生の場合では、官僚になっているか、有名企業などに就職しているか、家業をついでいます。

自我意識が非常に高く、自分は間違いなく将来富裕層になるものと思っています。経済的に恵まれ育っているので、子供の頃から旅行をはじめ、いろいろな経験をしています。相当の自信家ですから、ちょっとやそっとことではへこたれないのですが、本格的な困難に出会ったときには、この世代特有の脆弱さがあります。

この層は、将来の中国の指導的立場にたつでしょう。ある者は、政治家として、またあるものは、事業化として、さらに芸術家として活躍するものもでてくるでしょう。長野オリンピックや、カルフール不買運動などには参加していません。情報収集力はかなりあります。得た情報を活用することができます。消費に関しては、現代の日本人にも近い状況であり、こだわりも相当持っています。日本のこともかなり知っていて、現代のごく普通の日本人と話をして、最も相互に理解しやすい層だと思います。

■サブ・ターゲット-イチゴ層(推計人口5000万人前後)
さて、この層は、メイン・ターゲットには近いですが、いわゆる有名大学出身ではないですが、大学行っているかその卒業生です。いわゆる、知識層ではありません。長野オリンピックなどで騒いでいた連中はこの層です。経済的には比較的恵まれていて、ゼリー層より少し下のレベルです。知的能力は低いですが、さりとて、韓国に留学するほどの頭の悪さではありません。

情報収集能力はゼリー層と変わらずあるのですが、知的能力が劣ることと、ゼリー層よりは経済的に劣るため、社会経験などに劣るので、情報を生かすことができません。耳年間になる一方て、自分たちの生活はさほど満足できるものではないため、いつもいらいらしている。そのため、何かのきっかけがあれば、扇動されやすくなっています。彼らのデモの様子を見ても判るように、完全にミーイズム、自己中心的です。日本大使館への抗議行動、今回の聖火リレーなどで旗振りをしたのは主にこの層です。日本については、半端な知識だけを持っており、体験や体感をしたことはほとんどないでしょう。

■ボリューム・ターゲット-80後世代多数層(推定人口1億3000万人前後)
経済的にも、知的にも一昔前の中国人とあまり変わりない層です。ただし、インターネットを使ったり、若いことから、通常の中国人からみれば、変わって見えますが。思考も行動様式も以前の中国人とほとんど変わりませ。彼らが変わって見えるとすれば、彼らの特性ではなく世の中の変化です。彼らは、世の中の変化に追随しているだけです。知的には劣っているため、大学に行くとしても、国内の低級の大学に行くか、韓国に留学しています。でも大多数は大学までは進学してません。韓国での聖火リレーであの傍若無人な振る舞いをしたのがこの層です。この層に関しては、あまり特徴はないのですが、80後世代の大多数を占める層です。彼らは、子供ころから、そうして将来も自分の生活で精一杯で、日本については、そもそも良く知らないし、あまり関心もないでしょう。

△さて、これらのターゲットに共通しているのは、一昔中国人と違って脆弱だということです。さらには、消費を重んじるということも共通です。ただし、これは若者の共通の特徴だと思います。一昔前の中国人はあまりにも貧乏だったので、いわゆる若者の時代をすごすことはゆるされず、社会に出た途端に完全な大人とならなければならず、現在の多少余裕のでた中国の状況を示すものだと思います。さらに、彼らに共通なのは、いかに脆弱だとか、無責任だといわれようと、これからの中国は彼らのものだということです。13億人のうちの2億人が彼らです。かれが、ある程度の年齢になれば、彼が中核となり、彼らの感性や思考様式、行動様式が中国のそれになるのです。おそらく、彼らに続く世代も、彼らの影響をかなり受けることになるでしょう。

さて、本日は、中国80後世代の分類を行ってみました。本日は、中国での事業の話は掲載しませんが、この分類の枠はそのまま使いたいと思います。ただし、この分類の大枠は変わりませんが、人口や、その他多少変わることはあるかもしれません。上記では、メイン、サブ、ボリューム・ターゲットと分類しましたが、これは今までの日本風の商売をするときには、こうした分け方が最も当てはまりやすいからです。でも、新しい事業の展開の仕方として、80後世代多数層をメイン・ターゲットとする考え方もあると思います。これに関しては、おいおい、掲載していきます。

新規事業などをする際の考えたとして、見ていただければ、幸いです。

さて、最近中国ネタとはいっても、大陸中国のネタばかり掲載してきました。以下では、台湾の80後に関してあるブログに掲載してありましたので、そのまま引用させていただきます。是非ご覧になってください。
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以下DXING HELP DESKからの転載

台湾のイチゴ族
台湾では「イチゴ族」と呼ばれる世代が注目されている。北京語で「草苺族(サオメイズー)」という。またの名は「7年級(7年 生)」。名の由来は後述するが、おおむね1980年代生まれで、ティーンエイジャーから大学卒業くらいまでの世代をさしている。

有力ケーブルテレビ局「TVBS」がこの世代を対象に行った意識調査で、若者の6割が「僕は中国人ではなく、台湾人だ」と考えていることが分かった。中国は陳水扁政権に「一つの中国」原則の受け入れを迫っているが、台湾の若年層の間で逆に「中国人意識」が薄まりつつある現実が浮き彫りになった。台湾で「あなたは何人?」と問うことは微妙な政治問題と受け取られがちだが、若い世代に迷いは少ない。

中国大陸から政権ごと台湾に乗り込んできた中華民国。その蒋介石総統や、蒋経国総統の時代の国民党政権時代に、学校教育を受けた30代から50代に同じ質問をしたら、結果はもうすこし違っていいはずだ。李登輝氏が1988年に総統に就任し、台湾人意識を 少しずつ浸透させ始めた効果が、ようやく教育の上で現れてきたと見て取れる。

さて「7年級」。話が複雑になるが、台湾が称する「中華民国」は、中国大陸でおきた1911年の辛亥革命を経て1912年1月1日に成立したところまで話がさかのぼる。したがって1912年を「民国1年」と称している。

ちなみに成立以前は「民前1年」「民前2年」。「7年級」というのは、「民国70年代」、すなわち1981年から1990年生まれを指す。2003年の現在、23歳から14歳までの世代だ。蛇足だが「民国73年生まれ」なら「7年3班(7年3組)」、「民国78年生まれ」なら「7年8班(7年8組)」だ。

では「イチゴ族」とは?すなわち、見た目はきれいでみずみずしいが、人が触れるといたみやすく、日持ちもしない。戒厳令の厳しい時代を生きてきた台湾の大人達から見て、「かわいらしいけど根性がない」との印象を持っていることを表わしている。台湾イチゴ族のメッカ「台北の原宿」と呼ばれる西門町界隈

ところがどうして、その「イチゴ族」たちも、ある種の行動力ではなかなかだ。台湾行政院(内閣に相当)衛生署(厚生労働省)の調べでは、台湾の10代女性の出産率がアジアで最も高いことが明らかになった。
15歳から19歳までの台湾女性の、なんと1000人のうち13人、1.3%に出産経験があり、シンガポールの0.7%(1000人に7人)や日本の0.4%(1000人に4人)、韓国の0.3%(1000人に3人)などと比べても突出していたという。

中国やベトナムから10代の女性を配偶者として呼ぶ台湾男性が増えていることも一因だが、衛生署の調査によると台北市の場合、10代で子供を産んだ女性の23.4%までが未婚だった。また、10代の男女16万人を対象に行った意識調査で、40%までが「未婚出産に賛成」と回答しており、「イチゴ族」の間で「性や出産」への意識がそ れ以前の世代と異なっている様子をうかがわせている。

調査結果を受けて、衛生署では、「愛情の価値を知らずに性行為に走るが、避妊知識にも乏しい」と分析し、若い未熟な世代に「子供が子供を産むことは避けよう」と呼びかけている。意識変化とともに行動も変化する。ただ「イチゴ族」や「7年級」の世代は決して「自分は子供ではない」と思っていることだろう。

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。

■胡錦濤主席の来日-その真の目的は?

■China Fashion week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水

■ゼリー世代のミーイズム-体制から身を守る知恵か?

■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?

■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?

■中国分裂の筋書き-(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄

■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?

■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択

■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権

■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々

■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?

■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩

■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実

■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない

■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史

■中国"義歯"から鉛「安全に問題」

■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名

■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?

■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情

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