2009年1月8日木曜日

日本政府、反捕鯨団体の船を寄港させぬよう関係各国に協力要請へ-日本は札びらで頬をたたくらいの覚悟は必要か?

日本政府、反捕鯨団体の船を寄港させぬよう関係各国に協力要請へ(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)
  • 2009年01月07日 17:59 発信地:東京

【1月7日 AFP】水産庁は6日、南極海における調査捕鯨を妨害する反捕鯨団体対策として、関係各国に対し、燃料補給のための寄港をさせないなどの協力を求めていくことを明らかにした。【左写真は、南極海を航行する捕鯨船「日新丸(Nisshin Maru)」(右、2007年2月9日シー・シェパード提供)。(c)AFP/Sea Shepherd Conservation Society】

 同庁遠洋課の高屋繁樹(Shigeki Takaya)課長補佐はAFPに対し、調査捕鯨妨害活動への有効な対策の1つは、オーストラリアやニュージーランドなど関係各国に対し、反捕鯨団体の船を寄港・出港させぬよう要請することだと語った。

 オーストラリアとニュージーランドは日本の調査捕鯨に強く反対しており、捕鯨問題は長年の同盟国である日本とオーストラリアの関係に影を落としている。

 米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」 は、5シーズン連続で日本の調査捕鯨への妨害活動を続けている。酪酸の入ったビンを投げ込むなど過激な行動をとることで知られる同団体について、ある外務 省関係者は「彼らの海賊行為は極めて遺憾。われわれは今後も、関係各国に対し、彼らの暴力行為を阻止するための協力を求めていく」と語った。

 シー・シェパードは5日、日本政府から「テロリスト集団」呼ばわりされていることに対し、「温厚なクジラたちを恐怖に陥れているこうした人間たちは、クジラではなく自分たちこそが犠牲者だと世界に信じ込ませようとしている」とする声明を発表した。(c)AFP

【1月8日 AFP】南極海で日本の調査捕鯨活動を妨害している米環境保護団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)の船の補給目的での寄港について、オーストラリア政府は8日、「禁止する理由はない」として許可する方針を示した。

 シー・シェパードの船舶スティーブ・アーウィン号(Steve Irwin)をめぐっては、日本政府がオーストラリアを初め各国に対し、寄港を禁止するよう要請していた。

 ジュリア・ギラード(Julia Gillard)副首相は、スティーブ・アーウィン号からの寄港要請はまだ受けていないと明かした上で、「要請があれば、オーストラリアへの寄港は許可される。阻止する理由は不十分だ」と記者団に述べた。

 スティーブ・アーウィン号は2週間以上にわたり日本の調査捕鯨船団を追跡しているが、先に同号のポール・ワトソン(Paul Watson)船長は、1月15日にオーストラリア南部ホバート(Hobart)で燃料補給を行うと述べていた。(c)AFP

【毎日新聞 2009年1月8日】 東京朝刊南極海で調査捕鯨をしている目視専門船「第2共新丸」(南浄邦船長ら乗員20人、372トン)の操機 手(30)が海に転落したとみられる事故で、同船を保有する共同船舶(東京都中央区)は7日、捜索活動中に反捕鯨団体「シー・シェパード」の船舶「ス ティーブ・アーウィン号」に異常接近されたと発表した。

 同社によると、ス号は日本時間で6日午後8時ごろ、無灯火で捜索海域に近づき「行方不明者の捜索に来た。捜索後に調査船の妨害活動をする」と船舶無線で伝えてきた。船には約360メートルまで近づき、約4時間後に立ち去ったという。

日本は札びらで頬をたたくらいの覚悟は必要か?
最近、反捕鯨に関して以前のように積極的な国は少なくなってきました。あのオーストラリアですら、「反捕鯨団体とは一線を置く」と表明し、以前のように積極的に支援するというような発言はしなくなりました。

EU諸国でも、前ほどではなくなっていると思います。やはり、最近の金融危機で各国政府も反捕鯨どころではなくなっているのが実情だと思います。唯一ニュージーランドだけは、捕鯨監視のため空軍を投入するなどと馬鹿なことを行っています。まあ、世界から遠く離れているということと、暢気な国民性により、金融危機などほとんど気にしていないそうですから・・・。しかし、会議になるまだまだ反捕鯨ムードでいっぱいです。

多くの日本人は、経済の見通しに関して悲観的な人が多いですから、考えられないことでしょうが、以前にもこのブログで書きましたが、反捕鯨国に比較すると日本は経済の立ち直りは一番早いと思います。そうなったときは、日本がこれから捕鯨を続けていきたいと思ったら、たとえば、ニュージーランドなどは血祭りにあげて、見せしめにして、一切なんらの強力も何もしないという姿勢をみせ、オーストラリアなどもっと軟化してくれば積極的に支援するなどの行動にでるべきです。

札びらで相手の頬をたたくというより、ぶん殴るくらいの姿勢を見せても良いと思います。オーストラリアなどは、このへんを恐れて、多少態度を軟化させてきているのだと思います。最近、回転寿司などで、世界中に日本食が広まりつつあります。そのため、魚資源も減ってきています。かつては、生の魚など食うのは野蛮だと思っていた人たちがかなり食べるようになっています。鯨だって、かつては寿司ネタとして使われていた時代もあります。鯨を食べるのは野蛮などという、彼らの勝手な思い込みを絶つべきです。それと、日本にとっても有益な水産資源であることには今も変わりはありません。

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3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 捕鯨だけでなく、マグロの漁獲制限も国際会議で次々に決まっています。マグロは、養殖への移行が進むでしょう。捕鯨そのものは、その目的である調査や実質、肉の供給という部分が存在するのも事実です。一種の日本固有の文化を守るためなんだが、他国が認めないために「調査」という名目で捕獲頭数を定めたに過ぎません。実際、調査目的は少ないようですから。鯨は、哺乳類であるため、反感も大きいように思います。日本のように島国で昔から捕鯨している国が少ない事も要因でしょう。

 アザラシに対する活動がない事から、一種のジャパンバッシング、活動資金提供団体とのつながりもあるのでしょう。

 日本は、インディアンが保護動物・魚の捕獲を認められているのと同じ感覚ですかね。食物連鎖や伝統を考慮し、絶滅を伴わない形で認められる。最近、生息数が増えた鯨の種類も多いと聞きますけどね。

山田 豊 さんのコメント...

ロッシ様 コメント有難うございます。いずれドラッカーが言っていたように、大きな海洋牧場が世界中に設置されることになると思います。海洋牧場では、鯨なども放牧されるようになるかもしれません。
マグロは、近大方式の養殖が成功を収めています。
以下には海洋に関する記事をまとめています。
http://yutakarlson.blogspot.com/2008/03/blog-post_4047.html
アーサー・C・クラークは、海底牧場というSF小説も書いています。それについては、以下URLをご覧ください。
http://yutakarlson.blogspot.com/2008/02/c-21.html

匿名 さんのコメント...

 近大は、和歌山でマグロ養殖を行っていますが、企業(マルハともう一社)は、鹿児島で行うようです。デパートでも販売されていますね。

 養殖、海洋牧場ですが、日本は先進国であり、かなり行われています。日本ぐらい魚介類を食べる国は、無いでしょう。しかし、消費や魚価の低迷で、苦しいのが現状です。

 日本の場合、稚魚の放流は行いますが、プランクトン・海草などについては、自然任せです。厳密に言うと、漁礁の形成は行っているので、その漁礁の構造・投下位置により、間接的な効果は上がります。

 漁礁・海洋牧場は、効果の検証が難しいという問題があります。と同時に、日本は資源保護漁業でなく出漁期制限ですので、各漁師が乱獲をして皆で損をしている状態に思います。

 最先端の海洋牧場では、その海底に漁礁、ブザー音で餌ヤリ。一種の網の無い養殖というレベルですが、コストが掛かります。

 家畜に比べて、海中はコストがかかるため養殖が、現実レベルなんでしょうね。肉類で自然の肉は、キジ・しか・イノシシなど極少数しか無い訳であり、海産物は自然の恩恵を受けていると考える事が出来ますね。

 ちなみに、水産庁では、漁場に対して力を入れる政策を行うようになりつつあります。

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