2015年7月5日日曜日

乙武洋匡氏 大島美幸の出産を放送することへの非難を一蹴―【私の論評】当たり前の営みを、できない人たちに配慮するなどという名目で排除したり、言葉狩りをしていてはまともなコミュニケーションが成り立たない(゚д゚)!


ライブドア・ニュース

乙武洋匡(おとたけ ひろただ)氏 

4日、作家の乙武洋匡氏が自身のTwitter上で、森三中・大島美幸の出産シーンが放送されることに対する非難を一蹴した。

事の発端は、大島が先月22日に長男を出産したことにある。夫の放送作家・鈴木おさむ氏がブログで、大島が自らカメラ付きヘルメットをかぶって撮影した出産シーンを5日放送の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)で放送する意向だと明かしているのだ。

大島は「子供が大きくなった時に、それを見せたい」と希望を語り、病院側もその意向を十分に汲んでくれたそうだ。

しかし、一部のネット記事が「出産まで芸にするのは気持ち悪い」「産みたくても子供を産めない多くの女性に対して何も配慮がない」というネットユーザーの厳しい声を紹介している。

乙武氏は、そうした非難を伝えるネット記事のリンクとともに、「すごい言いがかりだな」とコメント。

さらに、「『健常者をテレビに映し出すなんて、手足のない人に対して配慮がない!』とか言う人が出てきたらどうするんだ(笑)」と、生まれながらに両腕と両脚がない自身の障害を引き合いに出しながら、一連の騒動を痛烈に皮肉っている。

【私の論評】当たり前の営みを、できない人たちに配慮するという名目で排除したり、言葉狩りをしていてはまともなコミュニケーションが成り立たない(゚д゚)!

乙武 洋匡氏は、上のライブドアのニュースに以下のようにツイートしています。
本当に、徹底しています。確かに、一蹴といえば足のある人にしかできないです。出産シーンが子供の産めない人に配慮がないとすれば、この記事も足のない人に対して配慮がないことになります。

本当に痛烈な批判であり、胸がすくような素晴らしいものだと思います。

乙武 洋匡氏は、最近以下のようなツイートもしていました。
このカメラパーソンという言葉も何やら、考えてしまいます。camera personという言葉は英語にありますが、日本語でカメラ・パーソンは不自然です。

遣うのだったら、フォトグラファーのほうがまだ良かったのではないかと思います。しかし、女性カメラマンという言い方も、日本語ならありだと思います。一番良いのは、『写真家』などという日本語で呼ぶのが最も良いような気がします。

この雑誌も名所変更しなければならないのか?

それにしても、この手の話題は昔からありました。ビジネスマンは女性差別だ、ビジネスパーソンと言い直せ、カメラマンはカメラパーソンだ、と絶叫してた人たちが昔からいました。

それにしても、スパイダーマン、ウルトラマン、スーパーマンをスパイダーパーソン、ウルトラパーソン、スーパーパーソンと呼ぶのでしょうか。
camera person?

このような呼び方を変えたりしても、実体は何も変わりません。妊娠できない女性に配慮して、テレビで一切出産シーンを放映しなくしたとしても、妊娠できない女性が急に妊娠するようになるわけでもありません。

何やら、面倒な時代になってきました。集団的自衛権は、日米安保条約締結時に当然のこととして、容認されていたものです。もし、集団的自衛権を一切認めないというのなら、米国の基地は日本に設置できませんでした。

朝鮮戦争でもベトナム戦争でも、日本の米軍基地は、兵站として重要な働きをしました。にもかかわらず、日本は朝鮮戦争にも、ベトナム戦争にも関係ありませんという人たちは、本質的に、言葉狩りや、出産シーンに難癖をつける人々と何もかわりありません。

違憲などとう言葉が最近は気軽に遣われますが、合憲・違憲の判断をするのは本来司法の役割であるにもかかわらず、憲法学者やマスコミは気軽にこの言葉を遣います、本来ならば「違憲の疑いがある」程度に留めるべきだったでしょう。

また、以前からマスコミなどが、強制連行などという言葉を無頓着に遣うのを目にしますが、徴用は強制ではありません。これは、義務教育を強制教育と言うのと同じです。言葉の遣い方が間違っています。

私たちは、言葉の本来の意味をよく知ってから遣うべきですし、言葉を政治利用したり、無理やり差別用語にしてしまうことや、普通の人々の当たり前の営みを、それをできない人たちに配慮するなどという名目で排除すべきでもありません。

こんなことが、平然とまかり通っていては、人々がまともなコミュニケーションがとれなくなってしまいます。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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