2015年9月12日土曜日

鬼怒川の越水箇所は以前から危険が指摘されていた ソーラーパネル設置のため自然堤防削る―【私の論評】ソーラーパネルを含む、代替エネルギーは本当に大丈夫なのか?


鬼怒川で越水した場所の一部は、ソーラーパネル設置のため自然堤防が削られていたことが分かった。以前から危険が指摘されていたが、なぜ止められなかったのか。

越水した茨城県常総市の若宮戸地区は、なんと人工堤防のない場所だった。1キロほどにもわたるその場所は、民有地になっている鬼怒川沿いの丘陵地が自然堤防の役を果たしていた。

河川区域未指定だった  写真はブログ管理人挿入 以下同じ
河川区域外で、届け出の必要がなかった

ところが、千葉県の業者が2014年3月下旬、ソーラーパネル設置のため横150メートル、高さ2メートルにわたって自然堤防を削ってしまった。不安に思った地元住民から市などに通報があり、河川管理者の国交省下館河川事務所と市、業者が話し合いをして、元あった丘陵地の一番低い高さまで、国が大型土のうを積んで応急対応をした。

その後、市は、国に対し人工堤防を作るよう要望した。国は、それを受けて、予算のメドはまだ立っていないものの、堤防の設計に入っていた。その矢先の越水だった。

下館河川事務所などによると、この自然堤防は、河川法が適用されない河川区域外になっている。このため、業者が堤防を削ったり建築物や工作物などを設置したりする場合でも、届け出の必要はない。今回は、堤防を削ったことで治水上好ましくないと考えて、土のうを積むことをお願いしたという。

人工堤防計画があると、区域指定せずに放置

河川区域は、原則として堤防と堤防の間とされているが、今回は、なぜ自然堤防まで区域にしていなかったのか。

この点については、河川事務所によると、以前は鬼怒川沿いまで小高い山になっており、そこまでが河川区域になっていた。その後、川側の山が削られて現在の丘陵地になったため、丘陵地が区域から外れた。

なぜその後に丘陵地も区域に含めなかったかについては、「鋭意、計画を進めて、人工堤防を作ろうと考えていた」からだと説明した。つまり、ずるずると放置したままの状態だったわけだ。

なお、ソーラーパネルは、2011年の建築基準法改正などで、建築物でも工作物でもない取り扱いになり、原則として、設置に際して行政に確認申請をする必要はなくなった。しかし、河川事務所などによると、建築物でも工作物でもなくても、河川区域に物を設置する場合は規制対象になり、許可が必要だという。

【私の論評】ソーラーパネルを含む、代替エネルギーは本当に大丈夫なのか?

鬼怒川の氾濫をテレビでみていたとき、決壊箇所のすぐ近くに大量のソーラパネルが設置してあったことは、すぐに認識できました。そうして、なにやら不思議な光景だと思いました。

なぜなら、私自信は、ソーラーパネルが川のすぐそばに設置されているのをあまり見たことがないからです。海のそばに設置されているのは見たことがありますが、それでも、海のすぐそばということはなく、さらに小高い丘陵の上であり、これであれば、少なくとも海の水をかぶることはないような場所ばかりでした。

だから、テレビで大量のソーラーパネルが水に浸かっているのをみて、非常に奇異な光景に見えました。

結局、太陽光をソーラーパネルにあてるようにするため、川側の山を削り、現状の丘陵地になったということなのでしょう。そうして、それが鬼怒川氾濫の原因となったということです。

この件につき、太陽光発電協会(JPEA)は11日、太陽光発電設備が水害によって被害を受けた場合の対処について注意喚起を発表しました。

この注意喚起では、太陽光発電設備のパワーコンディショナや、太陽電池パネルと電線との接続部は、水没・浸水している時に近づいたり、接触したりすると感電する恐れがあるとしています。同協会が発表した注意では、太陽電池パネルや集電箱、パワーコンディショナが破損したり、電線が切れたりしている場合の対処方法について触れています。

以下は、JPEAの注意喚起の中に示された図です。


ソーラーパネルなどの太陽光発電設備が水没・浸水している時に近づいたり、接触したりすると感電するので大変危険だということです。通常の火力・水力発電ではこのような注意喚起が発表されたことなど、私の記憶の範囲の中ではありません。

ソーラーパネルでできたビキニ。これで、ガジェトの電力をまかなえるというが、実用的ではない
こんなビキニで、プールに入ったり、海に入ったらどうなるか考えるだに恐ろしいです。
このソーラパネルにはこうした感電の危険の他、さらに危険なことがあります。

欧米では長寿命・安価ということでテルル化カドミウムの太陽電池が普及していますが、カドミウムは毒物で テルルも毒物です。そのため、いずれ使用済み核燃料のように後始末が問題になるでしょう。

日本では、テルル化カドミウムを含むものは少ないので、これはあまり問題ではありませんが、有機薄膜はペット樹脂とフッ素樹脂があり、フッ素は塩素と同じくらい毒で、その有機化合物も毒物もあり後始末が難しいです。一方、ペット樹脂の有機薄膜やシリコン系ガラスパネル太陽電池などは有害物質をほとんど含みません。

しかし、化石燃料が枯渇して、メガソーラーがあったとしても、化石燃料が枯渇した場合、製鉄所も、セメントキルンも、ガラス窯業も石炭やガスがなくて止まり、プラスチックも作れなくなり、ジェット機もDiesel船も動かせなくなります。

現在の技術水準で、廃プラ油化をすると、廃プラ油化油1kgを作るために、重油3kg焚いて油化釜を熱する必要があり、これでは全く油化しても経済的に成り立ちません。それを無視してこれを実行すれば、さらに化石燃料の枯渇をはやめるだけです。

そうなると、メガソーラーやシリコンガラス太陽電池や、風力タービンを建てられなくなります。こんなことを考えれば、 実は、現状の再生可能エネルギーは無限永久エネルギーではないのです。

結局のところ、化石燃料が尽きてしまえば、原子力製鉄・原子力船・水素燃料電池漁船などを研究実用化しない限り、我々は木製風車と木製帆船に逆戻りなので、我々の文明は砂上楼閣にのように思えます。

埋蔵量を調べてみれば、一目瞭然ですが、実は炭素はチタンよりもレアな元素で、リンと同じくらいしか埋蔵されていません。しかし、ガスも石油も石炭もそんなことはおかまいなしに、乱掘されているのが実情です。

そうして今世紀中盤には、我々の目の前に、大量の「使用済み有機薄膜ソーラーシート」「使用済み風力タービン羽」「使用済み海水ウラン吸着モール」などが山積みになるはずずです。

そうして、貴重な埋蔵炭素を燃やさず鉄のように循環使用する、プラスチックリサイクルを実現せねば、太陽パネルを含む、再生可能エネルギー発電所は埋蔵炭素枯渇とともに設備の更新できなくなり 再生可能詐欺で終わってしまいます。

こうした事実を無視して、全国にソーラーパネルが設置され、今回のような事件まで発生してしまいました。

今回の鬼怒川の氾濫に関しては、どこまでも責任を追求して、責任の所在を明らかにすべきです。そうでないと、今回の水害による犠牲者の方々が浮かばれません。

今回の水害での被災者と、被災犬

仙台では、以下の写真のようにソーラーパネル設置場所だけが、崩落してあわや大惨事になりかけたという事例もありましした。これは今回たまたま、水害に遭遇したため、表にに出てきた氷山の一角に過ぎないと思います。

今後の安全対策のためにも、全国の太陽光パネルを総点検して、不備があるものは発電停止にして、架設構造物ではなく「建築物」として厳しく審査をやり直すべきです。




さらに私は、いずれ先に述べたような、代替エネルギー詐欺の事実が公に認識されるときがくるだろうと思っています。そうして、今回の鬼怒川の氾濫等を期に、こうしたことも検討され、将来のエネルギーに関するまともで、活発な議論が行われるようになることを期待しています。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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