まとめ
- 日本保守党が次期衆院選で百田尚樹氏と有本香氏の出馬を発表し、百田氏は「日本を守りたい」という意気込みを示した。
- 各ブロックに複数の候補者を擁立しており、地域ごとの代表も明らかにされた。
街頭演説する百田氏と有本氏 |
また、北海道ブロックには元北海道議の小野寺まさる氏、東京ブロックには元仙台市長の梅原克彦氏、南関東ブロックには荒川区議の小坂英二氏、近畿ブロックには島田洋一氏が名を連ねている。
【私の論評】次期衆院選と高市早苗氏:保守派の台頭と財務省の抵抗、雨降って地固まる政治転換の可能性
まとめ
- 保守派である私にとって、今回の衆院選では自民党議員と日本保守党候補への投票を迷わず決断できる状況である。
- 高市早苗氏に対する危害を示唆する投稿が確認されたことから、警護措置が強化され、これは彼女の政治的存在感が全国で増していることも示している。
- 石破政権の低迷を背景に、高市氏への期待が高まり、次期総裁選での動向が注目されている。麻生太郎氏からの助言もあり、高市氏の将来的なリーダーシップが期待されている。
- 安倍晋三氏が総理在任中に消費税増税を延期しながらも最終的に増税を強いられた背景には、財務省や財務省寄り政治家たちの強力な抵抗があった。この点は安倍晋三回顧録にも詳細に記され、財務省の影響力の強さが政治決定に大きく関与していることが示されている。
- 次の選挙で抵抗勢力の議員が落選し、保守党が国政政党として台頭すること他の野党の保守派の連動で、日本の政治が大きく変わる転換点を迎える可能性がある。「雨降って地固まる」という状況が現実のものとなる可能性が大である。
私の住む選挙区では、自民党の議員が再び立候補する。この議員は高市早苗氏の推薦人であり、総裁選では2度とも高市氏に投票している筋金入りの支持者だ。一方、比例では地元から日本保守党の候補者が出る。保守派である私にとって、今回は迷わず投票先が決まっている。
日本保守党の北海道ブロックから立候補する小野寺まさる氏 |
過去の市長選や知事選では悩みに悩み抜いて投票先を決めたが、今回の衆院選挙はまったく迷いがない。この点だけを見れば、本当にありがたい話だ。
さて、話を高市早苗氏に戻す。次期衆院選に向け、高市氏には異例の警護措置が取られることになったという。サイバーパトロールにより、高市氏への危害を示唆する投稿が確認され、選挙期間中にはSPが常に付き添うことが決まった。これは、高市氏の存在感が全国で増していることを示す一つの証左だろう。
高市氏は自民党総裁選で1回目の投票でトップに立ち、その存在を改めて誇示した。警護の強化は、要人襲撃事件が相次ぐ昨今、彼女の身の安全を確保するための措置でもある。こうした背景を考えると、高市氏の影響力は今後さらに増していくことが予想される。
だが、一方で石破政権の支持率が低迷する中で、高市氏への期待が日増しに高まっている。麻生太郎党最高顧問からは次期総裁選に向けての準備を求められたとも言われ、政局は大きく動きつつある。先月末の総裁選で高市氏が敗北したことは残念だったが、それがむしろ逆風を追い風に変える結果になるかもしれない。
石破政権が成立したことは、私たち保守派にとって衝撃だった。リベラル派や新中派、財務省寄りの勢力に押される形での政権成立であり、保守派の思惑とは大きく異なるものだった。だが、この状況こそ、我々にとってチャンスの到来だと捉えるべきだ。
次の衆院選では、自民党にとって決して楽観できない選挙戦が待っている。そのため、一部には来年夏の参院選前に石破政権が崩壊するというシナリオすらささやかれている。我々保守派はこの流れを確実にするべく、総裁選で高市氏を支援した議員たちを守り抜く戦略で次の選挙に臨むべきだ。
高市氏が総裁選で勝利していたなら、私たち保守派は歓喜に沸いていただろう。しかし、それでも半年や1年で失望の淵に立たされたかもしれない。自民党内部には、安倍政権の影響を払拭しようとする勢力が強く、高市氏がその中で自由に政権運営を行うのは至難の業だったに違いない。
現に、高市氏が経済安全保障担当大臣だった時も、その立場でLGBT理解増進法案に対して反対の立場を貫けなかった。記者からの質問に対して、「賛成」と述べるしかなかったのだ。もしここで「反対」と答えていれば、閣内不一致となり、大臣辞任という事態に追い込まれていた可能性もある。
これは、高市氏に限った話ではない。安倍晋三氏も同様に、消費税増税を二度延期するも最終的には実行せざるを得なかった。その背景には、財務省や財務省寄りの政治家たちによる強力な抵抗があったからだ。総理大臣の地位にあってすら、財務省の圧力に逆らうことがいかに難しいかは、安倍晋三回顧録にも詳しく記されている。
そう考えると、高市氏が仮に総裁選で勝利して総理になっていたとしても、党内の抵抗や財務省の影響を押し返すのは容易ではなかっただろう。だが、それでも彼女はきっと粘り強く戦ったに違いない。それでもなお、政策の進展が遅々として進まなかった可能性は高い。
しかし、今は状況が変わりつつある。次の選挙では、抵抗勢力に属する議員たちが多数落選する可能性が出てきている。さらに、保守党が国政政党として台頭し、国政において影響力を持ち始めるかもしれない。他の野党の保守派もこれに連動する可能性もでてきた。この状況こそ、我々保守派が待ち望んでいた転換点ではないか。
まさに、私たちは日本の政治史の転換点を目の当たりにしつつあるのかもしれない。使い古された言葉ではあるが、「雨降って地固まる」という現象が、来年には確実に起こるのだと信じてやまない。
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