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2017年8月2日水曜日

安倍首相が使ったクレジットカードは... しゃべる飲食店主、放送するTBS―【私の論評】故意に、焼肉店店長を晒したTBSの手口(゚д゚)!


店長が安倍晋三首相の個人情報わべらべらと喋ったとされる焼肉店「鉄庵」
山梨県富士河口湖町にある焼き肉店の店長がTBSの報道番組で、安倍晋三首相の個人情報をベラベラと喋った、とし、店のレビューに批判が殺到、「炎上」状態になっている。放送したTBSに対しても、店長の話を何の躊躇もなく会話の字幕まで付けて放送したとして「個人情報を晒してますね」などと批判が向けられている。

番組では安倍首相と加計学園理事長の交友について報じ、訪れたという焼き肉店の店長は、安倍首相のクレジットカードは「VISAのゴールドだった」などと語った。

TBSの取材スタッフに答える荒井章治鉄庵店長
 「ビールは1、2杯のんだかな?」

問題になっている番組はTBS系「報道特集」(2017年7月29日放送)。加計学園の獣医学部新設に安倍首相の優遇はあったのか、というテーマで話が進み、第2次安倍内閣発足以降、首相と理事長はゴルフや食事など分かっているだけで14回会っている、という解説があった。その一つが富士河口湖町にある焼き肉店で、カメラはその店の中に入って行った。店長へのインタビューが始まり、店長は両者を含む団体が使ったという座敷に案内し、安倍さんは知っているが、理事長の事は当時は知らなかった、一般客と同じように静かに召し上がっていた、と説明し、
「上タン、上カルビ、上ロース...あとはハラミ、ビールは1、2杯のんだかな?」

と語った。記者から支払いはどうしたのかと聞かれると、
「支払いは安倍さん個人のカードですね。VISAカードでゴールドですね」

そう話す店長の映像を、字幕付きで流した。

ネット上では度々、有名人が店に来たなどと店員がSNSで報告するとプライバシーの侵害、個人情報の漏えいだとして「大炎上」に発展する。俳優の山本耕史、堀北真希夫妻が新居を探しに来たとの不動産店員のツイートや、 俳優の玉木宏さんのサインが入ったクレジットカードの伝票の写真を空港の土産物店の店員がツイッターにアップするなど様々なことが起こった。今回は、テレビで堂々と安倍首相の個人情報を話したとしてネット上で怒りが爆発し、焼き肉店店長への批判が噴出している。

 苦情の電話がひっきりなしにかかってきている

ツイッターには、
「ありえない!! 客の情報を公開するとか、どういう神経してるんだ」
「こういう経営者っているんだなぁ。個人情報を垂れ流しちゃったら致命的でしょ」
「カードの守秘義務違反」
などといったことが書き込まれた。グーグルのレビューサイト「クチコミ」では、これまで数件程しかなかった同店の評価数だが、放送後に一気に急増し、17年8月1日16時過ぎに190を超え、その殆どが「☆5」で満点中「☆1つ」だ。
「クレジットカードの会社、ランク等も晒す方針のようです。是非、現金でのお支払いをお勧めします」
などが書き込まれ「炎上」している。

批判の先はTBSにも向けられ、店長が安倍首相の情報を語ったとしても放送していいものとダメなものについては区別が付くはずだ、とし、
「どんなメシ食ってどんなカードを使ったかを公にすることが社会正義なのかい?」
「特定秘密ガー 共謀罪ガー と騒ぐどころか TBSは 総理の個人情報を晒してますね」
「店も店だがTBSは逝くとこまでいきましたね」
などといったことがツイッターや掲示板に書き込まれている。

J-CASTニュースが8月1日にこの店に取材したところ、放送後に苦情の電話がひっきりなしに来ているようで、困り疲れ果てているような感じだった。そして、なぜ安倍首相の個人情報をカメラの前で語ったのか、そもそもどういう趣旨の取材をTBSから申し込まれたのかを聞いたのだが、
「管理者が今は不在のため、後日に連絡いただければと思っております」
ということだった。

【私の論評】故意に、焼肉店店長を晒したTBSの手口(゚д゚)!

ブログ冒頭の記事で、TBSの報道番組とされている番組の正式名称は「報道特集」です。問題になっているのは2017年7月31日の放送です。


この店長の名前、もう公開状態になっていますが、何と上の写真でご覧になってもわかる通り、すでにテレビで放映されています。

まずは、この店舗の基本情報を掲載しておきます。
電話: 0555-72-2929
予約: hotpepper.jp
以下に、グーグルマップの最近の口コミを掲載しておきます。


このような批判が巻き起こるのも当然といえば、当然です。

すでに安倍総理も話している通り、加計孝太郎氏とは友人関係にあるのだから一緒に食事をしていても何ら不思議はありません。それにもかかわらずマスコミはプライベートを根掘り葉掘り調べ上げ、あろうことか店長も情報を提供してしまいました。

注文したメニューやクレジットカードのことを証言して一体何が得られたというのでしょうか。真相を明かすための正当な取材と報道なら許されるますが、これはもはや低俗な週刊誌と同レベルではありませんか。

ネット上では「最低な店」「早く潰れてほしい」などと辛辣な声が飛び交っています。少なくとも安倍総理はもう二度とこの店には行かないでしょう。

そうして、何よりも非難されるべきは、こういう低俗な内容をテレビ報道してしまったTBSです。テレビで取材した内容なで、すべて報道するわけではないです。むしろ、報道されない内容のほうが多いはずです。良識は働かなかったのでしょうか。

今回の騒ぎのもととなっているのは、一般人とは違い、「安倍総理」です。お店側としても、これは驚いたでしょう嬉しかったことでしょう。

お店にお客を呼べるネタになるかもしれないし、話題になることは間違いなしです。店長には、それくらいの欲はあったと思います。これは、言ってみれば、森友問題で安倍総理や昭恵夫人を利用した篭池氏の考えと似たところがあったと思います。

篭池氏は安倍首相や昭恵夫人を利用したばかりか、天皇皇后領陛下まで利用して、陛下が森友学園関連のイベントに立ち寄られたなどと自分のサイトに勝手に掲載しました。さらに、保守系の論客を多数招いて講演をしてもらうなどのことを実施しました。

そうして、挙句の果てにマスコミに利用されあることないことペラペラ喋り、野党に利用され国会喚問で証言をするなどのことしました。篭池氏としては、マスコミや国会議員を利用するつもりだったのでしょうが、結果として利用されてしまったようです。

そうして、やはり焼肉店の店長の心の中には、テレビを利用という目論見もあったでしょう。テレビはメディアとして未だ力があり、自分の店のことが報道されれば、かなり影響力があり、宣伝になると踏んだのでしょう。

しかし、この店長の目論見は、逆にTBSの「報道特集」によって潰されてしまいました。宣伝になるどころか、多くの批判にさらされ、炎上ししまいました。あのような取材と報道さえなれば、首相の御用達の店ということで、話題になり、徐々に人気を高めていったのではないかと思います。

実際食べログのコメントを見ると、好意的な内容が掲載されていました。


しかし、今回の動画で店長の問題発言をあえて報道したのは、間違いなくTBS側の責任です。普通は、修正を入れるのが当たり前ではないでしょうか。後から”ピー”の音声をかぶせるることや、”カット”など何とでもできたはずです。

でもそれ実施してあえて、「焼肉屋の店長」が勝手に発言しているという、スタンスで実際に放映してしまうというところが、問題です。店長も全部そのまま、放送されることまでは予期していなかったかもしれません。

本来だったら、荒井店長の顔にモザイクをかけたり、クレジット
カードのとろにはピーをいれるなどの配慮があってしかるべき
バラエティ番組でも芸能タレントが「誰々のことが実は大っ嫌い!共演NG」とか「誰々と過去に関係を持ってしまった」など”危ない発言”にはそれを隠すため確実に”ピー”が入ります。

映像だったらモザイクなりカットなり入ります。そのままTV局側も放映してしまえば確実に炎上、最悪、当事者から名誉毀損で訴えられるという可能性が極めて高くなると思います。

番組に出演しているタレントさんは収録とはいえ、実際にはその会話を聞く訳ですからリアルに裏事情を知ってしまう事にもなります。

しかしその情報の公開が「スタジオ内」という範囲だからま、問題も公にならずその場は笑ってすますことがほとんどなのだと思います。

しかいし、今回の一件は、確実に全国ネットで放映されることが事前にわかっているものです。

数十人規模ではおさまらないはずです。数百万人、数千万人規模になる可能性すらあります。さらに、これはSNSなどによって拡散されることはわかりきっていたと思います。そうならないと思ったとしたら、随分頭が悪すぎるのではないかと思います。

これならTwiiterで炎上するような悪いネタ系と対して変わらないのではありませんか。そうして、これは結局TBSのスタッフが意図して意識して実行したとしか思えません。

その背景には、テレビ局を含めたリベラル・左派はとにかく「時の権力と対峙するのが自分たちの使命であり、正義である」との考えに凝り固まり、とにかく安倍総理が嫌いで、事実や事実でないなどといいうことは二の次で、安倍首相個人を貶めためなら何でもやるという固い意思があるということだと思います。

焼肉店の店長の権利などの無視して、とにかく自分たちの目的を達成するという固い意思が感じられます。さらに、店長を故意にさらすことにより炎上させ、自分たちに火の粉がふりかからないようにしたのでしょう。あの異様な、籠池担ぎ、前川担ぎも似たようなものです。

今のところ、篭池夫妻は逮捕されましたが、前川はそのままです。これから、様々なことが暴露され、篭池夫妻や前川に非難が殺到することになるでしょう。しかし、その背後には政治家や、マスコミがいたことを忘れるべきではありません。

これによって、少なくともTBSの加計問題の報道には問題ありということができると思います。ここまで、明白ではないにしても、他のテレビ局も同じような問題を抱えていると思います。

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2017年1月12日木曜日

三島由紀夫「平和憲法は偽善。憲法は、日本人に死ねと言っている」 TBSが未公開テープの一部を公開・放送―【私の論評】人は自分のためだけに生きられるほど強くはない(゚д゚)!

三島由紀夫「平和憲法は偽善。憲法は、日本人に死ねと言っている」 TBSが未公開テープの一部を公開・放送

総監室バルコニーで演説する三島由紀夫(1970年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地にて)
作家、三島由紀夫(1925~70年)が自決する9カ月前の昭和45年2月に死生観や憲法観などを語った未発表の録音テープの一部内容が12日夕、TBS系報道番組「Nスタ」で放送された。テープは東京・赤坂のTBS社内で見つかり、これまで「放送禁止」の扱いでアーカイブ部門の責任者が歴代、保管してきたという。

TBSによると、テープには、三島が英国の翻訳家、ジョン・ベスター氏と日本語で対談した音声が約1時間20分にわたって録音されていた。三島がテープの中で、遺作となった小説「豊饒の海」の第3部「暁の寺」について「ちょうど今朝、朝の9時に、『暁の寺』というのが完結したんですよ」と語っていることから、45年2月19日に録音されたものとみられる。三島は「豊饒の海」第4部「天人五衰」を書き終えた直後の同年11月25日、東京都新宿区の陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で割腹自殺した。

番組で放送された録音テープの内容は次の通り。


■自身の小説について

三島「僕の文学の欠点は、小説の構成が劇的すぎることだと思うんです。ドラマチックでありすぎる。どうしても自分でやむをえない衝動があるんですね。大きな川の流れのような小説は僕には書けない」

■死について

三島「死がね、自分の中に完全にフィックスしたのはね、自分の肉体ができてからだと思うんです。死が肉体の外から中に入ってきた気がするんです」

■自らの行動について

三島「僕の小説よりも僕の行動の方が分かりにくいんだ、という自信がある。僕が死んでね、50年か100年たつとね、『ああわかった』という人がいるかもしれない。それでも構わん。生きているうちは人間はみな何らかの理由でピエロです」

ベスター氏「神様がわれわれに…?」

三島「人形芝居をやらせている。人生でね、ひとつの役割をね、パペット・プレーを強いられているんですね」


また、TBSによると、テープにはこのほか、次のようなコメントが残されていたという。

■自身の作品について

「僕は油絵的に文章をみんな塗っちゃうんです。僕にはそういう欠点があるんですね。日本的な余白がある絵ってあるでしょう。それが僕は嫌いなんです」

■憲法について

「平和憲法は、偽善です。憲法は、日本人に死ねと言っているんですよ」


■美について

「美とは、何か。自分の一回しかない時間を奪い、塗りつぶし陶酔する濃密なかたまり」

■このインタビューについて

「これは、ひとつのコンフェッション(告白)なんです」

■思想の主張について

「僕は今の日本じゃ、言葉を正すこと以外に道はないんだろうなって思い詰めている。文体でしか思想が主張できない」

■子供時代の気持ち

「僕は、ショーウインドーで見た空気銃が欲しいね、欲しいねって友達と話していた。それが何十年かたって、どうしても鉄砲が欲しくなったのと同じでしょうか。あっはははははは。かかかかか」

【私の論評】人は自分のためだけに生きられるほど強くはない(゚д゚)!

三島由紀夫氏というと、私は彼の以下の言葉がかなり強烈に印象に残っています。

「人は自分のためだけに生きられるほど強くない」

これは真実だと思うのですが、私がこの言葉を知ったのは三島由紀夫氏と東大の学生たちが話をしているところを編集して報道したテレビ番組でした。私が、大学生だった頃でした。

これは、後に1969年5月の三島由紀夫と全共闘との東大構内における議論であったことを知りました。これは、三島が自決する前年の映像でした。そして学生と話す三島の言葉の一つ一つに重たい「実体」を感じました。 発する言葉からそのような重い実体と実在を感じさせた作家・思想家を私はは、他に知りません。

その画像の一部が現在YouTubeに掲載されています。その動画を以下に掲載します。



これを聞いた時は自分のもやもやした生きることの悩みが氷解したような気さえしました。これに関しては、このブログにも何度か掲載しています。

おそらく小さい頃から誰しも言われて育ってきたのは「自分のことばかり考えるな」というとだと思います。これはもっともなことだと思います。そうでなければ、家族もコミュニティも国家も世界も成立しません。しかし程度の差はあれ自分も含めて、多くの人は自分のことしか考えていないと思うようなことが嫌というあると思います。

しかしそれはそれで本能なんだろうと納得して、自分のことばかり考えるのも仕方がない面もあると思ってしまいます。そして、自分の行動を正当化してしまいます。しかし、これは、恐ろしい考え方で、この考えが頭にもたげてきて、それが頭の全部を占めてしまうと、家庭さえも崩壊してしまうことがあるのかもしれないのです。

しかし、実は人は自分のためだけに生きるなどいうことは出来ないように出来ているようです。


ふたたび画像の話に戻ります、「人間、何のために生きるのか?」煙草をくわえながら 学生達と、笑いを生みながら、議論している三島氏の姿に驚きました。笑いがある。死を巡って議論をしています。しかも、真摯に「生」を議論しています。

両者ともにアメリカ由来の「自由」と「民主」とい言葉を排除していました。そこだけが対話の連結点でした。貴重な一致でした。左右の思想は異なるのですが、そこは理解できる、という意気込みで三島は全共闘の現場に立ち会っていました。思想が肉体化され、行動となっていました。 

人は何のために生きているのか?人は自分のためにだけ生きることはできません。そんな甘いものではないのです。人間は「自分」なるもの中心に生きていけるほど強くはありません。「大義名分」が必要なのです。つまり、生きている「理由」と「根拠」が分からないと、生きて行けないのです。生きることも、死ぬことも同じであると、三島氏は学生たちに語りかけ問題提起していました。

私は、三島氏のこの言葉に同感します。人は自分のためだけに生きられるほど、強くはないのです。何のために、誰のために、生きるのかその根拠を求めながら生きる意味を探しているのです。その意味がなくなった時、それは当然の結果に行きつくしかないことでしょう。死ぬか、狂うしかなくなります。

私は「自分は一体何のために生きているのだろう?」日々、そんな問いを何度も繰り返しながら、現在を生きています。

そうして、「人は自分のために生きられるほど強くはない」という三島のこの言葉が私の人生観を随分変えたと思います。

以下に三島由紀夫氏の別の動画を掲載します。48秒ぐらいからの話に注目して下さい。


三島由紀夫のこの言葉に出会う前の私は、多くの人には欲望があって、それが満たされるから幸福感を感じるのだという、前提のようなものがあったと思います。そうしてそれで幸福感が得られれば、たまには他の人ことも考えるし、そのときはじめてその余裕が生まれると考えていました。そのため、人は自分や家族のために一生懸命働くし、余裕ができればボランティア、チャリティなどにも興味が出てきます。これが、多くの人の大勢を占める考え方だと思っていました。

しかし、三島はそうではないと言っています。

私としては、三島の言葉を知る前は、人は自分のために生きるのは容易なことであり、誰にでもできることだが、それだけを追い求めては駄目だ、たまには他人のことを考えろ程度に思っていました。しかし、三島が言うのは逆なのです。自分のためだけに生きることは難しいと逆のことを言っています。人はそれで幸せを感じるようには出来ていない。そう生きられるほど人は強くないと。

また「人間は自分のためだけに生きることにはすぐ飽きてしまう」という言葉も印象的でした。

よく考えてみるとその通りだと思いました。人が本当に自分だけのためにだけ生きているとしたら、本当にすぐに行き詰まると思います。

家族のために、長年にわたって努力して何かを成就できたとしたら、自分一人だけではなく家族とともに喜ぶことができるはずで、その喜びは自分一人だけの何倍ものものになることでしょう。

会社のブロジェクト・チームなどで何か新しいことに取り組み、何かを成就できたら、自分一人の努力が報われたよりも、何倍も強くチーム全体で幸福感を感じるはずです。

自分たのためではなく、他の人のために生きて、その人が幸せになれば、自分が幸福になったよりも、さらに大きな幸福に私たちは酔いしれることができます。


昔、これに関連する歴史のエピソードを聞いたことがあります。時代はいつくらいのこととかは詳しくは忘れてしまいましたが、場所はヨーロッパです。時代的にはおそらく中世から近代に移り変わる頃だと思います。いわゆる、この時代の君主の師弟に多くの問題が発生したそうです。

君主の師弟というと、本当に子どものころか恵まれすぎるくらい恵まれているため、何でも自分の自由にできます。そうして、中世なら、いつも紛争や、戦争があったので、それに対して備えてるためいつも気が気ではないという状況なので、特に問題はなかったのでしようが、その後に比較的平和な時代がやってきて、君主の師弟はあまりそういうことを気にかけず、自由きままに過ごすことできるようになると事情が変わってきたのです。

その頃には、君主の師弟で酒・女・博打・喧嘩など酒池肉林の放蕩三昧にふけるものが多く、そうなると、精神的にも肉体的にも健康面に悪影響が出て、若いうちに病気や、狂死するものが大勢でたそうです。

酒池肉林を描いた中国の現代絵画
この状況まさに、自分のためだけに生きるという状態であり、そのような状態におかれれば、誰でもそのようなことになるのかもしれません。考えてみてください、まずは働かなくても死ぬまで困らないことが保障されていて、そうして自分のためだけに生きたとしたら、誰もがはやいうちに健康を損なうか狂死してしまうに違いありません。

そうして、このようなことを防ぐために、君主たちは何をしたかといえば、師弟に学問をさせたそうです。確かに学問の世界は、終わりがないし、さらに君主とはどうすべきかと言う帝王学も学ばせたでしょうし「人は何のために生きるのか」ということも学ばせたことでしょうから、それ以来極端に早死したり、狂死するものが多いという状況はなくなったそうです。それ以来、君主の師弟は学問をするのが習慣になったそうです。

今の日本は、戦後の誤った、そうして行き過ぎた個人主義的教育によって、三島氏の「人は自分のためだけに生きられるほど強くはない」という言葉の意味をかつての私のように取り違える人も多いのではないかと思います。

しかし、言葉の意味を取り違えるだけなら良いのですが、本当の意味で「人は自分のためだけに生きられるほど強くない」ということを全く理解できない人には、悲惨な末路が待っているに違いありません。

私も、実際にそのような人を何人か知っています。そのような人の老後は富に恵まれていても悲惨です。私は、あのようにはなりたくはないと思います。だから、これからも「人は何のために生きるのか」ということを日々考えて生きていきます。

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2012年11月24日土曜日

TBS『朝ズバッ!』が痴漢報道で安倍晋三氏の映像を流し謝罪「用意していたビデオを誤って再生した」―【私の論評】マスコミの明らかな間違いは、表に出るが 報道されないことは、私たちが自ら明るみに出すしかない!!

TBS『朝ズバッ!』が痴漢報道で安倍晋三氏の映像を流し謝罪「用意していたビデオを誤って再生した」


TBSの朝の情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』で、痴漢に関するニュースを際に、まったく無関係の映像が流れて問題になっていました。その映像とは自民党総裁安倍晋三氏の姿。安倍氏はこのことに抗議していたのですが、このほど同番組がHP上に謝罪文を掲載しました。その内容は以下の通りです。

・TBS『朝ズバッ!』が公開した謝罪文
「11月16日(金)の放送で、NHKのアナウンサーが痴漢の疑いで逮捕された新聞記事を紹介した際、誤って安倍晋三・自民党総裁の映像を約2秒間放送しました。衆院解散等の記事を紹介するために用意していた安倍総裁のビデオを誤って再生したものです。安倍総裁はじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」(以上、番組公式ページより引用)

続きはこちらから!!

【私の論評】マスコミの明らかな間違いは、表に出るが 報道されないことは、私たちが自ら明るみに出すしかない!!

さて、上の謝罪の原因となった、出来事に関しては、このブログにも掲載しました。そのURLを以下に掲載します。

『朝ズバッ!』が痴漢ニュースで安倍晋三氏の映像を流す / 悪質なサブリミナル効果を使った世論操作? 安倍氏「またかとの思い」−【私の論評】安部総裁ネガティブ・キャンペーンは、中国による反日デモと本質は同じ、国民の目を他にそらすためのものである!!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、私は、この記事で、阿部叩きは、左翼、右翼を問わず、戦後体制維持派が、今や戦後体制の維持そのものを主張しても、かえって反発を招くし、かえって逆効果をまねくので、そのような主張をまっこうからすることは避け安部総裁に対する個人攻撃にすり替え、安部総裁の失敗などにより、戦後体制を保持しようとする試みにすぎないことを掲載しました。そうして、これは、あの中国による官製反日デモのようなものでもあることを掲載しました。

しかし、この文脈から、考えると、このような出来事の場合は、テレビなどの報道内容に関するものですから、誰かが気づき、それが暴露され、上記のように表沙汰となり、謝罪せざるを得なくなります。だから、確かに腹立たしいのですが、思った程害はないかもしれません。それこそ、以前このブログにも掲載した、総裁選のときに安部総裁が食べたカレーに関して、マスコミが「庶民感覚がない」と批判したところ、それがSNSなどにとりあげられ、「カレー」というキーワードが急上昇し、多くの人が、カレーを食べたり、CoCo壱番屋の株価が上がったりして、明らかに経済効果を生み出すなどの、思わぬ効果が出たりします。

しかし、報道したものに関しては、上記のように謝罪にまで結びつくか、かえって多くの人々に認知され、思わぬ良い効果が生まれたりすることもあります。しかし、そうではない場合もあります。それは、報道すべきことを意図して報道しなかったり、無視することです。それに関しては、私が説明するよりも、以下の動画をご覧いただくと良くご理解いただけるものと思います。


上の動画では、私がツイッターで相互フォローしていただてもいる、西村幸祐氏が、選挙を控え、なるべく自らの意に添うような結果に世論を誘導しようとするマスメディアに対する警鐘を鳴らしています。また、皇室に対しては年中無休で不敬と「報道しない自由」を行使するなど、もはや偏向報道というよりは「報道テロ」と言った方が実態に近いマスコミの実体を伝えています。先日、天皇・皇后両陛下がご訪問された沖縄で起きた隠蔽工作、ダライ・ラマ14世猊下の国会講演の無視や、皇族方を呼び捨てにする荒っぽいニュース原稿、相変わらずの朝日新聞の論調など、かなり危険を感じる言論空間について警鐘を鳴らしています。

沖縄を天皇皇后両陛下が訪問されていたこと自体は、私も知っていましたが、しかし、地元で7,000人もの人々が提灯行列で、歓迎したことなど、上の動画を見て始めて知りました。沖縄というと、感覚的に、訪問反対運動などが、頭に浮かんでしまうのですが、良く考えてみると、沖縄でデモを主催する人など、ほとんどが、沖縄以外の人々によるものであり、何も地元の人々すべてはそうではないことを頭ではわかっているつもりではありましたが、私自身がマスコミの異常なデマゴギーに犯されていることを思い知り、忸怩たる思いがしました。

以下に沖縄での天皇皇后両陛下を歓迎する提灯行列の様子などの動画を掲載させていただきます。


上の動画は、平成24年11月18日(日) 豊かな海づくり大会で沖縄をご訪問の天皇皇后両陛下を奉迎する、大提灯行列が行われたときの動画です。他にも沖縄県庁前特設ステージでは人間国宝 照喜名朝一さんらの演奏、子供達の歌と踊り、昭和薬科大学付属中高吹奏楽部の演奏などで多くの人が集まりました。特に沖縄一の繁華街 国際通りの提灯行列に7000人以上の人が参加。繁華街での祝賀パレードで笑顔が弾けていました! 行列は、緑ヶ丘公園~国際通り~県庁前~58号線~奥武山公園へ。公園で 天皇陛下万歳 君が代斉唱。両陛下にはご宿泊のホテルの部屋よりご答礼いただきました。それにしても、皆さん、「天皇陛下万歳!!」と大きく声をあげ、心地良さそうです。そういわれてみれば、私も「天皇陛下万歳」と三唱させていただたことが久しくありません。最後は、10年前くらいだったかもしれません。なかなか、その機会がありません。こうした事自体が、異常なことです。

考えているみると、沖縄は、今では信じられないことですが、戦中、戦前はかなり保守的なところだったはずです。確か、昔は、それが良い悪いなどの価値判断は別にして、帝国大学の入学者がでた家に対しては、その前を通るときに、家人が家の前にいようが、いまいが、知っているいる家かどうかなどおかまいなしに、一礼してから通ったという逸話が残っていたような土地柄だったはずです。

いくら地元紙が反日的であろうが、反日外人部隊が本州方面から結集して、左翼運動をしていようがこのような戦中戦前からの保守的な人たちは残っているはすだし、それらの子孫の方々で、保守的な考え方を継承している方々も大勢いるはずです。だから、このような提灯行列もあってしかるべきなのです。しかし、マスコミは反政府デモ・集会は、報道しても、天皇皇后両陛下ご訪問の事実を簡単に報道するだけで、この行列を報道したところはありません。

このことを報道しないということは、どういうことなのか、以下に理屈抜きの当日の写真をごく一部だけ、掲載しますので是非御覧になって下さい。これは、FBの「天皇皇后両陛下沖縄行幸啓 感動と感激の記録」というページから転載させていだいたものです。さらに、写真を御覧になりたいかたは、このページにアクセスし、「いいね!」ボタンを押すと御覧になれます。


 皆さん、本当に喜んでいられるようで、何かホンワカと温かい気持ちになります。それに皆さんの感激と感動が伝わってきます。明らかに左翼系の殺伐としたものとは違います。このような雰囲気が伝わるようにマスコミは報道すべきです。しかし、マスコミはそんなことをするどころか、本当に軽い扱いしかしませんでした。それに、NHKに至っては、この事実すら全く報道しませんでした。

上の西村氏の動画でもふれていたダライ・ラマ法王の公演に関する動画も、以下に掲載します。これに関しては、新聞は本当に軽く特別公演が開催されたことのみを報道しました。テレビでは、完璧無視でどこも報道しませんでした。


チベット自治区ならびに、従来はチベット領で現在は、中国の他の省になっているところで、かなりの焼身自殺者が増えています。現状は、中国の他の省になっているところのほうがはるかに多いです。そういうところには、チベット族が多数住んでいるということです。

なぜ、かくも焼身自殺者が多いのか、日本のメディアは、これも含めて報道すべきです。そうでなければ、日本のメディアはその価値がありません。

安倍総裁に関しても、マスコミは、全くの経済音痴の野田総理、安住元財務大臣とか、それに白川日銀総裁の意見などは掲載しますが、安倍総理の金融・財政政策を擁護するような人々の意見は、ほとんど無視です。これは、著しく公平を欠いているというか、もうその次元ではなく、上の動画でも西村氏が指摘しているように、ありとあらゆる手法を駆使した報道テロの次元にまで達しています。

もう、日本のマスコミはその役割を終えたようです。このような時代には、私たち自身が、このようなマスコミが報道しない事実を明るみに出し、評価し、論評し多くの人に知っていただく以外にありません。

幸い、今では、インターネットによりITが進歩しましたので、マスコミが報道しないことでも、重要だと思われるようなことは、自分が知るだけではなく、どこかで知ったら多くの人に知ってもらうように拡散するべきです。そうして、すべての日本人は、今の大手マスコミが報道していることは、公正中立でもないし、重要なことでも報道しないことがあることを認識すべきです。そうして、このブログも皆さんにあまり広まっていないことを探して掲載していくよう努力を続けていきます。



現在の政権やその政権からあたかも独立しているように思い込んで我が世の春を謳歌しているようにみえる日銀や、日本を貶めて異国の為政者たちに力を貸したり、朝廷を貶めたり、日の本の民に、事実を隠し、虚偽を植え込み、操ろうとする大手マスコミのものどもも、所詮歴史の悠久の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎません。

現在の古今東西にみない、異常なデフ・円高、それに、1,000年に一度の震災や津波、原発事故や戦後体制でさえ、悠久の歴史を持つ我が国の歴史からみれば、ほんの一時のことに過ぎません。朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の伝統文化、それに勤勉で実直な国民性は、古から今に至るまで、継承されてきましたが、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。そうして、こうした勤勉と実直さを強く継承してきた東日本の人々も近いうちに、復興をなしとげ、悠久の歴史の中で共に燦然と輝くことになることでしょう。このような国日本が、次なる大飛躍をせず、そのまま萎んでいくことなど考えられません。皆さん、次の飛躍に備えましょう!!その日は近いです!!天皇陛下万歳!!




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