2011年5月11日水曜日

【日経新聞】「国の借金」1年で41兆円増 10年度末、最悪の924兆円―【私の論評】「国の借金」は表記間違い!財務省は、国の借金などと発表はしていない!!

【日経新聞】「国の借金」1年で41兆円増 10年度末、最悪の924兆円


財務省は10日、国債や借入金などを合わせた2010年度末の「国の借金」の残高が924兆3596億円に達したと発表した。09年度末に比べて41兆4361億円増え、過去最悪を更新した。日銀統計によると、家計の金融資産と負債の差額は1100兆円程度。東日本大震災の復興事業で多額の国債の発行が見込まれており、数年以内に政府の債務残高が家計の純資産残高を上回る可能性がある。

「国の借金」は国債、借入金、政府短期証券の総額で、財務省が四半期ごとに公表している。財投債(118兆円)は含み、地方の長期債務(約200兆円)は含まない。10年度末残高の内訳は国債が758兆5690億円、借入金が55兆58億円、政府短期証券が110兆7847億円だった。

借金残高は5年間で約100兆円増えた。今年4月時点の推計人口(概算値)で計算すると、1人あたりの借金は約722万円となる。11年度第1次補正予算後の財務省見通しでは、11年度末には1002兆円になる。

借金がここまで膨らんだのは、毎年の政策経費を税収だけで賄えず、新規国債の発行に歯止めがかからないためだ。国債は09年度末に比べて約38兆円増えた。

政府は20年度までに政策経費の財源不足を解消して、債務残高の増加に歯止めをかける目標を掲げている。だが仮に名目で年率3%を上回る経済成長を遂げたとしても、目標の達成は難しいとされている。【日経新聞】

【私の論評】「国の借金」は表記間違い!財務省ですら、国の借金などと発表はしていない!!
上の日経新聞の「国の借金」という表現は、完全に間違いです。これが、「プライマリーバランスが赤字」とか、「財政均衡が崩れている」、「財政均衡が崩れて、赤字になっている」というくらいなら、わかりますが、譲歩して「政府の借金」くらいなら、まだしも、「国の借金」という表現は完全に間違いです。困ったものです。日本の一応一流経済紙といわれている新聞がこのような表記をすべきではないです。完璧な言葉遣いの間違いです。

このブログを長年読まれている方は、もう私のいいたいことはおわかりだと思います。このことは、このブログでは、何回も掲載してきました。結論からいえば、日本国には、借金などありません。本当の日本国の借金とは、外貨建てで、外国からお金を借りていて、それが、外国に貸したお金をうわまわったとき、始めて、赤字であり、借金といいます。格好をつけて、専門用語でいえば、負債ということになります。これ以外は、負債といいません。

この理屈は難しいことではないです。たとえば、私が菅総理からお金を借りていたとします。私は、私で、菅総理にお金を貸していたとします。私が菅総理から借りているお金の金額の合計が、私が、菅総理にお金を貸している金額を上回ったときに借金(負債)といいます。これって当たり前の真ん中ですね。先の話は、菅総理を日本と入れ替え、私を外国と入れ替えただけの話です。

経済の話、マクロ経済の話などというと、やたらと、難しいと思う人もいますが、この話はあまりに簡単で誰にでも理解できると思います。上の原則は、他のどんな複雑な事象が加わろうが、なにがあろうが、根本は何もかわりません。

(参考)本邦対外資産負債残高の内訳

(単位:10億円)


資産
21年末残高
対前年末比
直接投資
68,210
+6,470
証券投資
261,989
+46,307
金融派生商品
4,251
▲2,771
その他投資
123,599
▲18,153
外貨準備
96,777
+3,793
資産合計
554,826
+35,646
負債
21年末残高
対前年末比
直接投資
18,425
▲31
証券投資
141,896
+1,589
金融派生商品
5,213
▲2,548
その他投資
123,068
▲4,078

負債合計
288,603
▲5,068
純資産合計
266,223
+40,714



それでは、日本国の負債はどうなっているのか、これは、財務省の統計から現在の最新の数字(21年度分)をもってきました。表が、フォームからはみ出てしまって、少しみっともないでずが、ご容赦ください。

本邦対外資産負債残高の内訳という表の題名は良くありません。この表は、金融資産を扱っています。それに、負債残高という表記もおかしいです。企業の財務諸表のPLで、利益と書くべきところを、損失と書いているようなものです。何か、意図があるのでしょうか?

さて、上の、純資産合計というのがありますが、これが、266兆円あります。これが、日本が外国に貸しているお金=金融資産ということになります。これが、マイナスであれば、負債ということです。

要するに、、日本には、借金があるどころか、266兆円も貸しているということです。

これは、先ほど、菅さんと私との間のやりとりと同じことであり、負債でなくて、資産であれば、無論借金ではありません。

これは、日銀の資料などでも、同じことです。ただし、日銀は見方が違うので、表の中の項目が若干違うというだけで、同じことです。帳尻はの266兆円という数字は、変わりありません。

ちなみに、ギリシャやアイルランドの国などは、この日本でいえば、266兆円に相当する数字が、マイナスでした。そうです、まごうかたき、借金です。だから、財政破綻に見舞われて、大変なことになったのです。この数字がプラスである限り、国は借金を背負っているなどということはなく、財政破綻の危機などからは程とおいということです。

このようなことは、はっきりしすぎていることですから、私は、上の財務省の資料をみるついでに、日経新聞のように「国の借金」などという言葉があるのかどうか、目を皿のようにして探してみましたが、さすがに、はっきり「国の借金」などという表現はどこにも用いていませんでした。それを使ってしまえば、はっきりした嘘ということになってしまいますから、書けないでしょう。なのに、日経新聞は、平気で使っています。これは、言葉レベルでいえば、完全に誤用であり、日経新聞には、まともな校正者がいるのかどうかを疑ってしまいます。日経新聞も、すっかり劣化してしまいました。

それから、これは、今回の発表に関してではないですが、3年前ほどに同じようなことがあり、財務省に電話をかけて、いろいろ聴いたのですが、さすがに、「国の借金」という言葉は遣いませんでした。要するに、プライマリーバランスの崩れに関して、「これは国の借金(負債)なのか」と聴いてみたのですが、そちらの方に誘導すべく、いろいろいと聴いてみたのですが、人が何回か変わったりしましたが、さすがに、プライマリーバランスの崩れを「国の借金」といういう人は一人もいませんでした。

ただし、サイトの中をみていると、たとえば、家のローンの模式図と、プライマリーバランスの赤字の模式図を横に並べて、併記したりして、これを見た人に、「プライマリーバランスの崩れ=赤字」というように誘導しようとしているのがありありとわかりました。しかし、この模式図や、その説明文の中に、「国の借金(負債)」などという言葉は一言一句もでてきませんでした。

そりゃそうですね。それを言ってしまえば、完璧な嘘になりますから。口が裂けても財務省の人間が言うことはできませんね。皆さんも、試しに、財務省に電話をかけてみてはいかがですか?本当、うろたえぶりが面白いですよ!!私が電話をかけたときには、通算で5回人が変わりましたよ!!変わるたびに、職位があがっていきました。さすがに、次官まではいきませんでしたが・・・・・・・・。

本日は、国の借金ということに絞って掲載させていただきます。プライマリーバランスや、国債にことや、他の事まで話を広げると、分かりきつていることをまた、掲載するということで、書く方も、辛いですから、いずれ、機会をみて、一つずつ、最新の数字をふまえながら、今回のように平易に解説するつもりです。また、過去の経済関係の記事を【関連記事】のところに掲載しておきましたので、こちらも読んでいない方は是非ご覧になってください。

ただし、次の記事に興味を持っていただくために、プライマリーバランスについて、あと少しだけ掲載しておきます。

ギリシャのような国、実は、プライマリーバランス(財政均衡)だけみていると、真っ黒で、とても健全にみえていたときがあります。そうです。そんなことはいくらでもありうるのです。たとえば、国の歳入と歳出が均衡を保っていて健全に見えても、要するに、日経新聞に書かれているような日本の状況からは程遠くても、海外からの借金があれば、上の純資産合計が真っ赤ということもありうるのです。

なぜなのかといえば、それは、プライマリーバランスなど国の経済全体の一部を切り取ったものに過ぎないからです。会社でいえば、財務省表の特に、BSの一部を見ているにすぎないからです。プライマリーバランスとは、先ほどの私と菅総理の金のやりとの例でいえば、菅総理のご自宅の中での金のやりとりのようなものだからです。菅総理が、たとえ、菅さんのお宅のなかで、たとえば、奥さんなどから、かなり多くのお金を借りたとしても、私からの借金をしていなければ、公に借金などとはいいませんね。日本という国も同じことです。

ただし、菅総理が奥さんからのお金を返そうとして、私から、沢山借金をすれば、事情は変わってきます。そこから、本当の借金ですね。しかし、日本は、このような状況からは、実は程遠いのです。ちなみに、ギリシャなどは、まさにこのパターンでした。ドイツなどに、ユーロ建てで、ギリシャ国債を買ってもらって(平たく言うと、借金して)、それを国家公務員の賃金にあてたりしていました。こうなれば、先ほどの純資産合計は、マイナスになるか、あるいは、純負債合計という表記になるということです。要するに、プライマリーバランスだけからは、国が借金(負債)しているかどうかなど判らないということです。

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2011年5月10日火曜日

食の事件二題「団子」と「ユッケ」―【私の論評】なぜ、はっきりと危険性を発表したり、報道しないのか?

食の事件二題「団子」と「ユッケ」


山形の団子など食中毒で25人入院 5人からO157検出




山形県は10日、山形市七日町の菓子製造業「佐藤だんご屋」の団子などによる食中毒で、入院者が25人に増え、うち5人の便から腸管出血性大腸菌O157が検出されたと発表した。

県によると、入院した25人のうち10人が10歳未満。発症した人は計118人に上ったが、いずれも命に別条はない。

発症したのは、2日にかしわ餅を食べた保育園児や、3日に市内のイベントで出た団子を食べた客などで、7日ごろから腹痛や下痢の症状を訴え始めた。O157は3~4日の潜伏期間がある。

県によると、同店では、菓子の製造に当たりビニール製の手袋などを着用せず、素手で作業していた。

県は、7人が入院したことが判明した8日付で、同店を3日間の営業停止処分とし、施設の清掃や調理器具の消毒などを指導。10日に立ち入り検査した。



「ユッケ280円」安過ぎないか 「消費者は疑うべき」との声


   焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」のユッケ食中毒事件をめぐり、運営会社「フーズ・フォーラス」と食肉卸業者「大和屋商店」が責任をなすりつけ合う状況が続いている。

   そんな中、「ユッケ280円はさすがにありえない安さだ」という声が大きい。ここまでの安さは本来、実現可能なのか。

「A3クラス和牛のモモ肉なら安くても700円以上」

   有名チェーンのユッケの価格を見ると、「安楽亭」は1皿750円、「牛繁」は690円、「牛角」では表面に火を通した「タタキ風」が590円となっていた。いずれも事件後に販売を自粛している。それらに比べると焼肉酒家えびすの280円は圧倒的に安い。

   各社の報道では、細菌を取り除くために肉の表面を削る「トリミング」作業を行わず、細菌検査もしていなかったなど、フーズ・フォーラスの不十分な安全管理、過剰なコスト削減が指摘されている。

   5月10日放送のフジテレビ系「とくダネ!」では、えびす関係者の「ユッケは和牛だけど乳牛のを使っていると聞いた」という証言を紹介。また、大和屋商店が食中毒直前の4月中旬、ユッケなど生食には適さない「廃用牛」を仕入れていたという仕入れ先の話も併せて紹介している。

   5月20日号の週刊ポストには、次のような食肉流通業者の話がある。

「中堅以下やチェーン店ではモモ肉を使うケースが多い。(標準的とされる)A3クラス和牛のモモ肉は卸価格で1kg当たり2000円程度ですが、肉の表面部分は菌が付着しているので捨てなければならず、実際に使える部分は少ない。一皿(60~80g)なら、安くても700円以上になる。280円で出していたとしたら大赤字」

「値段で疑うのは難しい」

   ネット上では、安すぎる生肉には「疑ってみるべき」という声が相次いでいる。

「280円じゃ怖くて食べられない」

「安すぎじゃない?その値段に不信感持たなきゃだよー」

   しかし、一方で、

「安過ぎる生肉の刺身は今考えると怪しいだろと思うけど、店入ってメニュー開いたら、頼むんだろうな」

「あまり値段を見ないで注文することもあるし、値段で疑えというのは難しい」

など、消費者目線では疑いにくいとする嘆きも見られる。

【Jキャストニュース】

【私の論評】なぜ、はっきりと危険性を発表したり、報道しないのか?
つい最近、ユッケの事件があったばかりなのに、またまた、団子で食中毒です。しかも、O157が発見されています。ちなみに、ユッケの事件についても、新たな動きがありました。今回、ユッケを食べて、食中毒をおこして、死亡した人々の大腸菌のO111のDNAの型がすべて一致したそうです。であれば、店に運びこまれる前の、どこかの時点で、肉が菌で汚染されていた可能性が高いです。現在、警察が発生源をしらみつぶしに調査しています。

食べ物といえば、それこそ、口蹄疫、狂牛病、メラミン、毒餃子、ミートホープの食肉偽装、白い恋人、うなぎ産地偽造、こんにゃくゼリー、メタミドホス米、中国産毒餃子、中国地溝油など、ちよっと思いついただけでも、ここ数年で、このような問題があります。無論、国民の安全のため、国が規制するなどのことは必要だとは、思いますが、これだけ危険が溢れているということがわかっている以上、まずは、自己防衛が大事だと思います。なお、これら過去の事件について、下の【関連記事】に掲載してあります。読まれていない方は、是非ご覧になってください。

これら、食べ物事件に、また、新たな1ページが付け加えられることになってしまいました。団子といえば、しかも、山形のだんごですから、日本の伝統的なものであり、作るには、熱を用いますから、普通は、ビニール手袋など仮にしていなくとも、普通は、食中毒などありえません。何か他にも原因があるのではないかと思います。しかし、これは、本当に驚きです。まさかというところです。でも、団子のようなものでも、場合によっては、食中毒がおこることもあり得るということです。

次は、ユッケについて掲載しておきます。ユッケの定義をあげると以下のようなものです。

「原語読みでは「肉」はユク(육、Yuk)、「膾」はフェ(회、Hoe)の発音で、連音化して「ユッケ」と聞こえる。「膾」は獣や魚の生肉を細かく刻んだもの(「なます」や刺身の一種)の意味である。

この名前が示す通り、生肉を使った韓国式のタルタルステーキ様の料理である。生の牛肉(主にランプなどのモモ肉)を細切りにし、ゴマやネギ、松の実などの薬味と、醤油やごま油、砂糖、コチュジャン、ナシの果汁などの調味料で和え、中央に卵黄を乗せて供することが多い。ナシやリンゴの千切りを添えることも多く見られる。食前にはよくかき混ぜるのが良いとされる。

ユッケをビビンバに乗せたものは、ユッケビビンバ(육회 비빔밥)と称される。晋州市の郷土料理は特によく知られており、ご飯やナムルの上に乗った赤い牛肉を花に見立ててファバン(화반、花飯)とも呼ばれている。」

生牛肉と、生卵ということで、これは、最初から危険な食べ物だと思います。まずは、卵です。卵を生で食べるのは、世界でも日本と韓国だけではないかと思います。

たとえば、アメリカ人は卵料理が大好きです。料理だけでなく、卵のたっぷり入ったお菓子やアイスクリームなど、とにかく卵なくして、アメリカの食生活は考えられないと言って良いでしょう。ですが、卵との付き合い方で、日本とは決定的に異なる点が1つあります。

それは「生卵」に対する警戒心です。社会常識として「生卵は危険」というのが一般的になっており、事実、そのものズバリの生卵を使った料理はあまりありません。また、州によって多少規制が異なりますが、基本的にレストランでの生卵の提供は禁止されている地区が多くあります。私の住んでいるニュージャージー州でも、レストランでの「生卵」は禁止です。

卵に関しては、たとえは、焼いたとしても、夏には危険なことがあります。焼いた卵ですら、夏など、特に半熟の部分があったりして、わずかの時間に腐敗してしまい、直中毒をおこしてしまうことがあります。それが、生ということであれば、ほんのわずかの時間で腐敗することは十分あります。

次に、生肉についてですが、これも、かなり危険です。

とりわさ、レバ刺しなどによる食中毒の原因菌である「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157など)」は、少量の菌で食中毒を起こします。新鮮であっても、菌が付いている食肉を生で食べれば、食中毒になる可能性があります。

また、カンピロバクターによる腸炎は、子どもに多く発生します。また、腸管出血性大腸菌(O157など)による食中毒では、合併症で溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症する率が子どもにおいて高く、腎機能障害や意識障害を起こし、死に至ることがあります。子どもも含めて、カンピロバクターによる食中毒の後、手足の麻ひ、呼吸困難等を起こすギラン・バレー症候群を発症することがあります。

さて、この生卵と、生牛肉のリスクのあるユッケは生肉を食するものであるため、動物の腸などから付着した腸管出血性大腸菌やサルモネラなどに感染する可能性が大きいです。このため旧厚生省は「生食用食肉の衛生基準」(1998年(平成10年)9月11日生活衛生局長通達)により生食用食肉の規格や衛生管理について定め、これに沿った食肉に限り「生食用」と表示することとしています。しかし、これに基づく生食用食肉の出荷実績があるのは馬肉とレバーのみで、牛肉の出荷実績のある施設はなかった(2008年(平成20年)、2009年(平成21年))。この基準が遵守されず、多くの加熱用食肉が飲食店の自主判断で生のまま提供されているといいます。

毎年、20件ほど食中毒が発生しており、広く知られたものでは2008年に炭火焼肉店でカンピロバクターによる食中毒が発生した事例がある。しかし消費者の支持は根強く、東京都が2009年に実施した意識調査では、過去3か月間に生肉を食べた約400人中、29人が体調不良になったがその後も生食を続けたと回答した。マスコミ報道されない食中毒事例も多数に上るものとみられます。

もともと、ユッケは、日本の料理ではありません。韓国のものであり、韓国は、日本と異なり、大昔から肉を食べる習慣がありました。日本では、肉を食べるようになったは、明治以降ということで圧倒的に短いです。

韓国ではニンニクとゴマ油を混ぜて冷蔵庫で1~2時間熟成、殺菌してから出すのが一般的であり、韓国食品医療品安全庁では過去に大規模な食中毒事件の報告はないそうです。またユッケ取り扱い店への抜き打ち検査等の検査体制もあり、毎年、数店舗~数十店舗が指導を受けているそうです。

それに、おそらく、肉の食文化ということで、韓国では、上記のような取り扱いのほかにも、流通面とか、肉の取り扱いそのものについても、日本とは異なるところがあります。たとえば、O111などほんの僅かの菌でも、感染するそうです。だから、トリミングをしたからといって安心ではありません。トリミングをしたとしても、すべての面を同じまな板で行った場合、トリミングで切った肉を置いたところに、菌が付着して、それが結局トリミング後の肉に移ってしまいます。だから、本来は、トリミングするたびに、包丁もまな板も、洗う必要があります。トリミングでも、このような細心の注意が必要です。他の工程や、流通の過程においても、細心の注意が必要なのだと思います。

日本では、食文化も、その他も、もともと生肉を前提とした食文化や、流通もないという事だと思います。であれば、わざわざ、危険なユッケを食べる必要はないのではないと思います。おそらく、ユッケをおふくろの味と思うような人は、日本人の中にはいないと思います。もともと、食べる人が極少数だったということで、流通も生肉に向けて、整備されていなかったということです。魚などとは根本的に異なります。

日本人が、外国産のこんな危険性のあるものをわざわざ食べる必要はないです。特に、小学校にあがる前の子供に、食べさせるべきではないと思います。

ユッケも最近の韓流ブームの一環ではないかと思います。ここ、特にここ10年以内に食べるようになって来たのだと思います。わざわさ、食べる必要はないです。

私自身は、団子のように通常は安全なものでさえ、場合によっては、深刻な食中毒になるのに、ユッケは、動考えても、現在の日本では危険です。なのに、政府など、食べるなとか、控えよとか、現状では、危険だと、はっきりとした声明を発表しません。それは、マスコミも同じことです。先日も、あるテレビで、「ユッケそのものが危ないわけではないです」などと、念を押していました。

これは、いわゆる、在日の方とか、日本に在住している韓国人などに配慮したものなのでしょうか?しかし、どう考えても危険は、危険です。もし、はっきりさせなければ、在日の方や、日本に来た韓国人の方にとっても、危険です。もし、はっきりさせれば、確かにユッケなど売れなくなるかもしれませが、それは、焼肉店で販売されている商品のごく一部でしかありません。さほど、影響があるとはおもえません。もし、配慮のつもりではっきり、政府が危険性を声明を発表しないとか、マスコミも右にならえであれば、いちじるしい勘違いといわざるをえません。そう思うのは私だけでしょうか?

しかし、上の記事の消費者目線とは、誰の目線のことなんでしょうかね?別に誰とも書いていないし、そういうことをいう人の数や、割合もわからないし、かなり無責任な表記です。とても、日本国内の多数派の意見塔とは、思えません。これでは、まるで、世論操作です。困ったものです。

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2011年5月9日月曜日

東日本大震災の復興財源に消費税が浮上、与野党内で高まる不満ー【私の論評】常識なしが、政治をやるなら、有権者も常識なしになろう!!

東日本大震災の復興財源に消費税が浮上、与野党内で高まる不満


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被災地をご訪問された天皇皇后両陛下
 震災の復旧・復興予算をめぐる与野党の攻防の焦点は、第2次補正予算以降の財源問題に移ってきた。

議論の口火を切ったのが、民主党の岡田克也幹事長。4月18日の会見で、2次補正以降の財源として「復興再生債」(仮称)を発行し、従来の国債と区別して管理。償還財源もきちんと担保・確保する考えを明らかにした。加えて、償還財源の中身は「基本は税。(増税の)タイミングと、規模と、どのような税でやるかはこれからの議論」と述べ、増税を検討する姿勢を明確にした。

 4月19日には、民主党の政策調査会長を兼ねる玄葉光一郎国家戦略相が「現時点では増税は私の頭の中にない」としつつ、「(償還財源は)さまざまな税目があるし、その組み合わせだってありうるかもしれない」と発言。枝野幸男官房長官も「民主党において、さまざまな検討をしているということは報告を受けて承知している」と述べ、増税に向けた地ならしが始まった。

 震災によるインフラなどの毀損額は内閣府試算によると、16兆~25兆円。本格的な公共工事を伴う復興予算は2次補正以降になる。予算規模は10兆円ともされ、歳出削減だけで賄うことは困難。国債増発と増税は不可避の情勢だ。

 問題は、どういう方法で増税するかだ。新聞各紙の世論調査では、増税を容認する意見が過半数を超えている。菅直人首相のブレーンである小野善康・内閣府経済社会総合研究所長は「みんなで震災の被害を分かち合うので、消費税がよい」としている。ただその場合、被災地だけ税率を軽減できるのか、という技術的な難問が待ち受ける。

身内からも異論噴出

 さらに、民主党を取り巻く政治環境は盤石と言いがたい。野党は消費税増税に反対しているうえ、民主党内にも不穏な空気が漂う。

 4月19日に開かれた税制改正プロジェクトチームの会合では、所属議員から「4月24日の統一地方選挙に向かって消費税増税を出されたら、街頭演説する人は石を投げられる」「今、消費税を上げたらたいへんなことになる。上のほうで決めても国会で堂々と反対していく」などと異論が噴出。国会での採決で造反議員が出るのでは、との観測もくすぶる。

 一方で増税ペースが急激すぎると、景気を冷え込ませるおそれがある。野田佳彦財務相は「2次補正の財源確保の仕方が財政健全化の道筋と整合的であるかを、海外、マーケットも注視している」と牽制するが、2次補正成立までの道のりは険しそうだ。

(山田徹也 =週刊東洋経済2011年4月30日-5月7日合併号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。


【私の論評】常識なしが、政治をやるなら、有権者も常識なしになろう!!
経済のことを考えると、そもそも、たとえば減税党なる党は、変ですし、常識なしですね。減税や、財政出動や、金融緩和は、デフレにやるときの政策です。

景気がよくなって、インフレ傾向になれば、増税して、緊縮財政をして、金融引き締めをするべきです。この政党は、こんなときでも、減税をやるんでしょうか?

だから、そもそも、党名が変です。党名が変であれば、党是も変なものになると思います。

何か、今の政府や、自民党も、何かといえば、緊縮財政をやろうとします。変ですね、かつての自民党は、インフレのときに、どんどん無駄なハコモノ行政をやって、インフレを加速させ、バブル崩壊を誘発しました。そうし、バブルが崩壊して,デフレのときは、緊縮財政ばかり行ない、それは、現在の政権にも引き継がれています。

要するに、頭が悪いから、経済の調整ができないということなんですね。景気が加熱すれば、冷まし、景気が低迷すれば、良くなるようにするというのが、当たり前の経済対策で、何も珍しことではなく、日本以外の国ならどこでもやっていることです。

ならば、いそのこと、デフレ党と、インフレ党という党を作っていただけないものでしょうか?そうなれば、少なくとも、選挙のときに困りませんから。インフレ傾向のときは、デフレ党に投票し、デフレ傾向のときには、インフレ党に投票すれば、良いことですから。デフレ党の首班は、もちろん、デフレモンスターの与謝野さんですね。谷垣さんは、無論、閣僚ですね。あと、民主党の主だった官僚もやはり、横滑りで、入閣ですね。皆、馬鹿どうしで気があって、良いではないですか。和気あいあいと、国政に取り組めますよ!!

マスコミも、同じことです。以下のような記事がありますが、もともと、マスコミはあまりの勉強不足です。特に、経済のことはよく判っていません。

政治家の「大義名分に混ざるウソ」を見抜けないジャーナリズムの劣化 自戒をこめて、あえて問う

今の日本、20年以上も、デフレ状況が続いています。これは、異常です。20年といえば、少なとも、3回~4回は、経済変動があって、良い時期と、悪い時期が交互におとずれいたはずです。これは、経済がどんなにわるくなったって同じことです。自然にほっておいても、変動は生じます。にもかかわず、こうした変動がなかったというのは、人為的な力が働いたていたということです。そうして、この人為的力のため、世界で日本だけが、この20年間、国民の賃金があがりませんでした。この間、普通にやってきたところは、アメリカはもとより、ヨーロッパの経済がまともな国では、賃金が2倍になっています。

それは、馬鹿な政府が、財務省のいうことを真に受けて、逆ばかりやってきたこからです。その尻馬にのったのが、馬鹿のマスコミです。結局財務省の官僚に良いように振り回されているだけです。

こんな簡単な理屈も分からない、政治家ばかりなのが、情けないです。馬鹿相手にまともに対応する必要はありません。だから、こそ、馬鹿は馬鹿なりに、デフレ党と、インフレ党をつくってください。そうしたら、そのときどきの経済の状況に応じて、良いほうに投票すれば良いだけですから。

でも、本当は、インフレ党と、デフレ党なんてできても、これらの党には誰も投票しないでしょう。なぜなら、原理原則が判っていないからです。やはり、経済に対して柔軟な考えができる、まともなところが勝利することでしょう。この政党がどのよう傾向の党となるかは、わかりませんが、おそらく、まずは大事な経済に対してバランス感覚を持っていることですから、その他の、安全保障や、社会福祉などにもまともなバランス感覚を持っていることでしょう。

もう、中学生程度の理屈もわからない政治家、マスコミには、退場していただきたいものです。基本的な理屈のわからない、政治家や、マスコミに、マクロ経済がどうのとか、システムがどうの、ドラッカーのマネジメントがどうのといっても無駄です。

世の中のため、政治の世界から身をひいてください。あと、馬鹿マスコミは、中共に行ってください。そうして、中共で日本と同じ感覚でふるまってください。その結果は、監獄にいれられて、運がよけば、片輪で廃人になってかえってこれるかもしれませんが、大抵は、この世にいれませんから。今の政治家やマスコミすっかり弱体化してしまい、こんな現実もはっきり認識出来ないのだと思います。困ったものです。


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2011年5月8日日曜日

号泣必至! 犬との旅路を通して愛を描く映画『星守る犬』の試写会にご招待―【私の論評】日本人の我欲は洗い流されるか?

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/05/07/017/index.html


【私の論評】日本人の我欲は洗い流されるか?



この映画、玉山鉄二さん、西田敏行さんがでることと、秋田犬がでるということ、北海道が舞台、それに平井堅の主題歌ということで、号泣確定映画のようですね。舞台装置が完璧ですから。私も、ご存じのようにジャーマン・シエパードのウインとチャナと日々過ごす身ですから、この映画などみると号泣しそうですから、観るべきかどうか考慮中です。おそらく、観るでしょう。

『星守る犬』(ほしまもるいぬ)は、村上たかしによる日本の漫画作品です。『漫画アクション』(双葉社)にて連載されました。2011年現在、単行本は2巻まで刊行され完結しています。平成20年度第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品です。

タイトルともなっている「星守る犬」は、「犬がもの欲しそうに星を見続けている姿から、手に入らないものを求める人のことを指す」という意味の言葉です。




昔から、犬や子供は、役者を喰うなどともいわれ、子供や犬など動物の自然な演技は、有名な役者すら霞んでしまうことがあるといわれています。この映画もそうなんでしょうか?


この映画の主題としては、わたしたちに普段何気なく思っている人や、物や、動物でも、それがなくなってしまえば、本当に悲しいし大変なことになるということだと思います。

しかし、私たちは、つい最近、これを思い知らされることに直面しました。そうです。東日本震災です。被害にあわれた方は、勿論その思いが、被災しなかった人に比較すれば、とてつもなく大きいでしょう。しかし、直接被災にあわなかった私達ですら、日々、報道される、震災の被害の甚大さをみて、そのような思いを新たにしました。

本当に、被災者の方々の有様を見ていると、普通にくらせて行くことそのものが、何と幸せなことかと思い知らされました。

普通に暮らせることのありがたみが良くわかりました。でも、私たちは、まわりの人や、動物や、ものなどに感謝の意を表するとか、かみしめるなどということがないですね。しかし、本当は日々こうした気持ちを絶やさないようにすることが本来のあり方ではなかったかと思います。

まわりの人だって、動物だってなくなってしまえば、本当に悲しいと思います。そうして、普段何の気なしで、使っている物だって、食べ物だって、それを作ってくれる人がいるから、私たちは何不十なく毎日暮らせています。

それに、自分たちのまわりの自然だってそうです。昔の日本人と違って、感謝するという気持ちを失っていると思います。昔の日本人は、こうした気持ちや、自然を畏れる気持ちがありました。なのに、今の日本人は、こうした映画や、震災などがなければ、こうしたことなかなか気がつかなくなってしまっています。お金や時間さえあれば、何とでもなると思っています。

東京都知事の石原慎太郎氏は、地震が発生した直後に、都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて「「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べました。これに関しては、被災者に対して厳しすぎるということで、避難されました。

しかし、石原氏のいいたかったことは、私が上で述べような事だったのだと思います。上のような文脈の中で、かたれば、誤解されずにすんだのだと思います。これは、同じことを言っても、異なる文脈の中でとらえられれば、全く別の意味をもつことの格好の事例にもなったと思います。

さて、こんな観点から、映画の批評という観点からではなく、世相を見る観点から考察してみると、この映画、作成が決定して、撮影などしている段階では地震がなかったと思います。編集の段階では、震災とかぶったかもしれません。しかし、主題がある意味で震災後の世相も反映しているので、震災後のほうが多くの人の受け入れられやすい状況になっているといえるかもしれません。実際上演されるようになれば、どうなるのか、今から楽しみです。

映画と世相という観点から、以前にこのブログにも、「もしドラ」と「コクリコ坂から」の対比を掲載したことがあります。まだ、ご覧になっていない方は、下の【関連記事】のところに、その記事のURLをコピペしておきますので、是非ご覧になってください。

この映画もおもいもかけないようなヒットになったとすれば、震災などの影響により、日本人が我欲を洗い流したか、少なくとも、洗い流すことに肯定的ななっているという査証になるかもしれません。この映画放映されて、しばらくして、趨勢がみえたら、また、その内容を掲載しようと思います。

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2011年5月7日土曜日

何でも「想定外」と言えばそれで済むのか?大震災を機に“コンティンジェンシープラン”を考えよ―【私の論評】想定外で済むのは、会社でも、政府でもミドルマネジメント未満だ!!

何でも「想定外」と言えばそれで済むのか?大震災を機に“コンティンジェンシープラン”を考えよ

サーバーがダウンしたときの、コンティンジェンシープラン
クリックすると拡大した図をご覧になることができます
東日本巨大地震が起こした津波や原発事故による被害は、いまだに収束の見通しが立たない状況だ。この未曾有の現状に対する説明を求められ、多くの専門家が異口同音に口にしている言葉がある。「想定外」という言葉である。これに対し、「想定外とは言語道断」「リスク分析が甘すぎる」などと批判が集中している。

想定できなかった原因は色々あるだろうが、その1つは「問題は起きない」と思い込んでしまったことではないか。そのため思考停止に陥り、実際に起きたときの対策が後手に回ってしまった。

想定するためには、どんな完璧な対策を打ったとしても、常に「問題は起こり得る」と考え、問題が起きたときの被害を最小限に食い止めるための対策を、あらかじめ用意しておくという発想が必要である。この対策は専門用語で「コンティンジェンシープラン」と呼ばれ、これを徹底的に考え抜くことこそが、想定外を想定内にする決定打となる。

ところで、そもそもこの横文字の概念は欧米由来のものなのだろうか。論理的思考に関する数多くの著書があり、リスク分析にも詳しい飯久保廣嗣氏は、「実はそうではなく、日本にはもともとこうした発想はある」と話す。「最たるものが『泥縄の教訓』。泥棒に入られてしまうことを想定し、あらかじめ縛り付けるための縄をなうという発想は、まさにコンティンジェンシープランそのものであり、先達の智恵として伝承されてきた」(飯久氏)。

しかし、日本が高度成長期に入り、問題が起こってから対応しても、何とか克服できるだけの体力や勢いが国や企業に備わったために、その智恵は軽視される傾向が出てきた。「この驕りがあり、“うちには泥棒は入らない”と思い違いをしたのではないか。その結果、本来想定しなければならないリスクを想定しない風潮が生まれ、バブル後も残ってしまった」と飯久保氏は言う。

今必要なことは、原点に返り、家の塀を高くしたり、頑丈な鍵を設けたりしたとしても、「泥棒は入り得る」と考えて、予め縄をなっておくことだ。原発事故の収束に向けた工程表が発表されたが、これに対してもその作業が起こすかもしれない問題を想定して、コンティンジェンシープランを考えておくことが必要だ。こうして「問題は起こり得る」ことを常に意識する。そうすれば、思考は「停止」せずにとめどなく「展開」し、対策も緻密に打てるようになる。

ただし、コンティンジェンシープランだけでは充分ではない。この問題が発生した「後」の対策に加えて、問題が発生する「前」にそれを未然に防ぐ対策、つまり「予防対策」も重要である。「江戸の火事に例えれば、予防対策は火の用心を呼びかける“夜回り”であり、コンティンジェンシープランは“火消し”。この2つをペアで考えることが、問題を想定内にして対策を打つための鍵となる」(飯久保氏)。

こうして、先人の智恵である“夜回り”と“火消し”を思考プロセスとしてまとめ、体系的に発想することが、ヌケモレのない対策を打つことにつながる。震災を機に、このことを多くの日本人が心がけるべきだ。

(大来 俊)【ダイヤモンド・オンライン】

【私の論評】想定外で済むのは、会社でも、政府でもミドルマネジメント未満だ!!
コンティンジェンシー・プランの定義を以下に掲載します。

起こりうる不測の事態、特に最悪の事態を想定して立てる計画、対処法です。考慮すべき事態としては、極端な経済要因の変動や法的要因の変化、技術変化、国際紛争、新しい競合企業の登場、極度の売り上げ不振などがあります。

いずれも、その状況に陥ってから対応し始めるのでは既に遅く、日頃の情報収集・分析能力の充実が望まれます。また、天災など全く予測不可能なものにしても、いざという時に効果的に対処できるよう、企業内に危機管理の意識・仕組みを内在化させる必要があります。 これを策定する行為・過程をコンティンジェンシー・プランニングといい、近年の経営環境の複雑化を反映して、その策定能力の重要性は増加しています。

これは、経営学などの本を読んだり、勉強したりしたりしたことのある人なら、一度はお目にかかる言葉だと思います。私の記憶では、これは、非常にコストがかかるとされていると書いてあったのを覚えています。確かにそうでしょう。滅多に起こらないことに対して、ある程度の明確な計画をたてるには、人手もかかるでしょうし、場合によっはシステムをつくるにしても、ある程度の資金が必要になるものと思います。

だからこそ、ほとんどの企業が、実施していないのだと思います。しかし、中小企業ならともかく、大企業ならある程度までのものは作成しておくべきものと思います。それに、国の場合は、政治家や、官僚も沢山いることですし、特に、官僚などは評判が悪いですから、遊んだり、蓄財ばかり考えている人間ばかりではないことを証明するためにも、ある程度のプランはねっておくべきではないでしょうか?

民主党などは、災害対策に対する施設まで、事業仕分けをしてしまって、震災が起こった後では、顰蹙を買っています。スーパー堤防などいらないとした直後にあのような、津波が襲ったのは、本当に象徴的な出来事だと思います。

想定外の災害などに対処するのは、一般国民や、企業などでは出来ないことのほうが多いです。こういうことにこそ、政府があり、そのなかでも官僚の頑張るべきことではないでしょうか?

今回の震災の津波の被害について、私自身は、十分予想はつきました。なぜなら、奥尻島地震ともよばれる北海道南西沖地震(ほっかいどうなんせいおきじしん)の最に、奥尻島に30メートルを超える津波が襲ったという事実を鮮明に覚えていたからです。


この地震は、1993年(平成5年)7月12日午後10時17分12秒、北海道奥尻郡奥尻町北方沖の日本海海底で発生した地震です。マグニチュードは7.8、推定震度6(烈震)で、日本海側で発生した地震としては最大規模でした。震源に近い奥尻島を中心に、火災や津波で大きな被害を出し、死者202人、行方不明者28人を出しました。さらに、ロシアでも行方不明者3人でました。震度が推定になっている理由は、当時の奥尻島に地震計が置かれていなかったためです。

奥尻でこの規模の津波が来るなら、次に似たような規模の地震がどこかで起こった場合、発生源が海底にあれば、このような規模の津波が起こる可能性は十分あると考えていました。だから、今回の津波に関しては、この予想が見事にあたったわけです。

この地震に関しては、発生した時間帯が午後10時過ぎのことで、残念ながら、今回のように、津波に直接襲われている写真や、動画などは撮影されていません。だからこそ、人々の記憶から消えていったものと思います。私は、この地震が発生したときに函館にいましたし、その後、実際に被災された方の話や、救難活動にあたった海上保安官の皆さんからも話をきいていました。

それに、私は、地震の数年前に、奥尻のある旅館に泊まったことがありました。その時、旅館のすぐ裏に、山が切り立っており、あまり木もはえていないので、旅館の人に「この山大丈夫なんでしょうか」などと聴いたところ、その旅館の人は、「大丈夫ですよ」と笑っていたのをはっきり覚えています。その旅館、地震直後のテレビの映像で、裏山がくずれて、その瓦礫で押しつぶされぺしゃんこになっているが放映されまた。

しばらくしてからわかったのですが、この旅館は、山崩れの土砂で崩壊して、旅館の人も、泊まり客も全員死亡したそうです。こんなことがあったので、地震の被害や、津波の被害の甚大については、生々しい記憶があります。

だからこそ、今回の震災のような津波については、あり得るものと考えていました。しかし、だからといって、個人レベルでは何もしようもなく、企業レベルにおいても、何もしておらず、今回も、10店舗程度の店舗が犠牲になりました。ただし、人命が失われるとか、怪我をした人がいなかったのは、不幸中の幸いでした。それに、過去においては、かなり大きな地震があったという記録など古文書などにも残っています。

これに関しては、このフログの読者の方から寄せていただい情報の一部をコピペしておきます。

◆以下、三陸沖大地震〔発生日時、震源、規模、震度(最大)、津波(最大)〕の歴史を示しておこう。
▽貞観地震(貞観11年5月26日=869年7月9日、震央 8.3 ~ 8.6、-、-、 死者約1000人)
▽慶長三陸地震(慶長16年10月28日=1611年12月2日14時頃、震央、 8.1 -、20m? 死者2000 ~ 5000人)
▽明治三陸地震(明治29年=1896年6月15日19時32分、 震央、 8.2 ~ 8.5 震度3 、38.2m、 死者・行方不明者21959人)
▽昭和三陸地震(昭和8年=1933年3月3日2時30分、震央 8.1 、震度5 、28.7m、 死者1522名、行方不明者1542名)
▽東日本大地震 (平成23年、2011年3月11日14時46分、震央 9.0、 震度7、 37.9m、 死者・行方不明者2万人以上)

三陸沖だけで、過去にこれだけ地震の情報が残っているわけですから、歴史的にみれば、想定外などということはあり得ないということです。

やはり、この程度の地震や津波を予想しておいて、何らかのコンティンジェンシープランは、練っておくべきだったでしょう。これを教訓にこれからは、絶対につくるべきです。関東には、利根川がありますが、この川は、今では、氾濫などしませんが、昔は、大規模な洪水が繰り返し起こりました。この利根川水系など、何百年もかけて改修されています。完璧に終わったのは、明治の頃です。

ちなみに、江戸時代にはこの改修の役を幕府が薩摩藩に指示して、やらせ、最初のうちは、技術者をつかうことも禁止され、数多くの藩士がなくなったり、責任を取るために切腹しました。 このときの、恨みが、後の倒幕にもつながったいるという話は有名です。

江戸幕府は、やり方は悪かったのですが、コンティンジェンシープランを作成し、それに対処していたということです。

さて、今回の震災では国や、地方自治体のコンティンジェンシープランが役立ったなどという話はきいたことがありません。やはり、この20年間ほどで、日本の公共投資はかなり減って、先進国中では最低レベルになっています。だからこそ、今回はそのような話を聞くことがないのかもしれません。まさに、歴代の政権の緊縮財政のつけを今回の被災地の人々がもろに背負わさた構図ではないかと思います。

やはり、国レベル、ある程度の規模以上の大企業では、コンティンジェンシープランを、小さなところでも、計画までは練らなくても、すくなくとも、最悪の事態になったときの腹積もりはしておくべきものと思います。確かに、すべてのことにコンティンジェンシープランを立案するなど不可能です。しかし、重要なことに関しては、想定外で済むのは、会社でも、政府でもミドルマネジメント未満です。やはり、それ以上の人、ましてや、政治家や高級官僚などは、少なくとも腹積もりはしておくべきです。そうして、いざというときに役立つべきです。そんな腹積もりの出来ない人は、最初から人の上に断つべきではありません。

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今日は何の日-阪神・淡路大震災


2011年5月6日金曜日

「桃太郎の鬼の立場で」「北方領土はどこの国?」日教組教研集会、とんでも教育の報告相次ぐ―【私の論評】皆さんは、自分が自らの人生の主人公であるといいきれますか?(3)

「桃太郎の鬼の立場で」「北方領土はどこの国?」日教組教研集会、とんでも教育の報告相次ぐ

日教組
完璧な精神疾患者風ルックス?
佐賀市の小学校では、このような平和教育を行った結果、将来の夢が「自衛隊に入り日本を守る」だった児童が、授業後、「自衛隊を含め一切の武力を放棄すべきだ」と考えを変えたという。

ただ、沖縄県の中学校では、自衛隊の国際貢献を否定的に考えさせようとしたところ、子供から「他国の人々を助ける」などとプラスの評価が相次いだケースもあった。担当の教師は報告で「教科書や資料が政府の考えばかり。反論できる資料を持ち込まないと…」とぼやいた。

北海道根室市の中学教師は北方領土を取り上げた社会の授業を報告。経緯を教える中で、「僕自身、北方領土がどこの国の領土か分からなくなった」と告白し、子供たちに「みんなはどう思う」と問いかけた。この教師によると、授業を受け、「どこの国か分からなくなった」という意見が子供たちから出たという。

高崎経済大の八木秀次教授は「公教育を教員の私的な思想表現の場にしている。こうした日教組組合員の行為は以前から行われてきたが、支援してきた民主党が政権についたことで、勢いを増しているのではないか」と話している。

佐賀市の小学校では、このような平和教育を行った結果、将来の夢が「自衛隊に入り日本を守る」だった児童が、授業後、「自衛隊を含め一切の武力を放棄すべきだ」と考えを変えたという。

ただ、沖縄県の中学校では、自衛隊の国際貢献を否定的に考えさせようとしたところ、子供から「他国の人々を助ける」などとプラスの評価が相次いだケースもあった。担当の教師は報告で「教科書や資料が政府の考えばかり。反論できる資料を持ち込まないと…」とぼやいた。

北海道根室市の中学教師は北方領土を取り上げた社会の授業を報告。経緯を教える中で、「僕自身、北方領土がどこの国の領土か分からなくなった」と告白し、子供たちに「みんなはどう思う」と問いかけた。この教師によると、授業を受け、「どこの国か分からなくなった」という意見が子供たちから出たという。

高崎経済大の八木秀次教授は「公教育を教員の私的な思想表現の場にしている。こうした日教組組合員の行為は以前から行われてきたが、支援してきた民主党が政権についたことで、勢いを増しているのではないか」と話している。

【私の論評】皆さんは、自分が自らの人生の主人公であるといいきれますか?(3)


さて、このブログては、過去に「皆さんは、自分が自らの人生の主人公であるといいきれますか?」というサブ・タイトルで、2回掲載してきました。一回目は、民主党の梶川ゆきこが、「2ちゃんねるには、世論操作のための書込みを組織的に行う『カキコ職人』がいる」という妄想を掲載しました。この、梶川さんに関しては、この前のブログでも、「今回の東日本の震災の原因は、人工的なもの」としていて取り上げたことがあります。要するに、妄想です。

2回目に関しては、いわゆる血液型性格判断の妄想に関して掲載しました。これらが、どれほど、馬鹿げていて、どうしようもない妄想であることは、当該記事をご覧になってください。ここでは、それは、面倒なので、詳細は書きません。私は、両方共典型的な妄想であると考えてるということです。それを前提として、以下の記事を読んでください。これらが、妄想ではなく、真実であると考える方は、この下に続く文章は、読まなくても結構です。そういう、人々は対象外とさせていただきますので、そのような方々は、以下を読めば不愉快になるだけなので、読むのをやめていただいて結構です。

上記のチンピラ教師の言うことは、思想にもなっていません。梶川や、血液型性格判断の妄想と同程度の妄想です。レベル的には同じです。

しかし、こうした妄想を学校の公教育の場で、どうどうと教え、それを研究発表するなどという行為は、全く信じらない、蛮行、厚顔無恥、鉄面皮、非常識 、 野放図、 無遠慮、無神経、傍若無人、自分勝手 、でしゃばり 、ふてぶてしい、目に余るなどとあらん限りの形容詞を並びたてても語り尽くせないほどの暴挙といわざるをえません。

上の記事では,「こうした日教組組合員の行為は以前から行われてきたが、支援してきた民主党が政権についたことで、勢いを増しているのではないか」ということですが、これだけでも、民主党は万死に値しますね。全員、腹を切って死んでほしいです。もうだめだわーーーー。あいつらに、政権とらしておいては!!

私は、絶対嫌ですね。自分の子供や、親戚の子供や、同僚の子供などが人生のはやい時期でこんなバカどもの餌食になって、妄想を植え込まれるなど断じて許しません。幸い、身近で、そんな教師はいませんでしたが、いたら、絶対許しません。

もし、それでも、やるというのなら、そういう教師のいる教室に乱入して、実力で阻止します。ただし、いままでは、そんなことはしたことがありません。日教組といえば、高校の数学の教師がそうでしたが、その先生は、確かに日教組で、なぜか、普通だとありえない、県境をこえて、東京に転勤になりました。というより、実体は左遷だったと思います。

しかし、その教師は、数学を熱意を持って、教えていましたし、私自身も、数学を学ぶということについては、何ら違和感を覚えたことがなかったです。転勤ではなくて、左遷らしいということも、随分後になってから知ったことです。昔の、日教組には、こういうまともな人もいたのだと思います。左翼思想があるにしても、それを教え子にまで、押し付けるというのは最低な所業だと思います。日教組事態も、もっとまともにならなければ、いまでも、組合の組織率が低いですから、いずれ消えてなくなるでしょう。そうして、本当にそうなってもらいたいものです。もう、労働組合そのものが、時代遅れで、若い人には人気がないです。

ちなみに、こんな思いを持っている人は、私だけではないでしょう。他のことはともかく、自分の妄想を子供に押し付けることだけは、何が何でも絶対許しません。

しかし、こんな教育をうければ、妄想を抱くようになるのは、当然ですね。そんな妄想を植えつけられた人は完全な犠牲者だと思います。

それから、子供や、若い人などには、こうした妄想にいつなんどき捉えられるのかわかりませんから、それこそ、子供の頃から、防御する術を身につけさせないと、これから、どうなっていくかわかりませんね。なにせ、上では、研究発表したとかで、とにかくニュースになっていますから、明るみにでていますが、そのようなことがなければ、誰も知らずに、植えつけられているという可能性があります。

簡単に妄想に囚われる人は、自分が自らの人生の主人公にはなれていないということです。そんなことでは、まともな人生など歩んでいけないのは、はっきりしていますが、これが成人になった人が、自ら、そうなるのは、自らの責任で致し方ない事と思います。それが、自分の選んだ人生ですから。しかし、思考的にも、まだ、自立していない子供は違います。それは、教師の責任であり、私達の責任でもあります。簡単に妄想を信じこむ頭になってしまえば、学習能力も身につかないと思います。なぜなら、世の中で公理とか、定理というものにも、疑問を抱いたり、重視しない人になるからです。

妄想をいだいていれば、菅さんのようになることは目に見えています。権力欲だけで、あとは何もないスッカラカンというのが菅さんの実体です。いくら、権力を手にしても、迷惑以外の何ものでもないことは、もうはっきりしてます。こんな人間が大量に再生産されたら、いずれ日本はほろぴます。妄想を誘導するような、日教組の存在を野放しにする民主党には、もう、存立していてもらっては、困ります、皆でてを合わせて、滅ぼしましょう!!

それから、最後に、教育の現場でもこの有様です。職場でだって、学校でだって、近所でだって、無責任ないろいろな妄想への誘導があることもあると思います。そのたびにグラグラしていては、いくら、一見成功したようにみえても、まるで空き菅さんのようなクズ人間になって、多くの人に大迷惑をかけることは必定です。現代人は、これと戦ってことごとく粉砕しなければ、精神を正常に保てないということです。大人になれないということです。

皆さんは、自分が自らの人生の主人公であるといいきれますか?

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2011年5月5日木曜日

A型女子と付き合う時の心得―【私の論評】皆さんは、自分が自らの人生の主人公であるといいきれますか?

A型女子と付き合う時の心得



日本人は血液型にまつわる話が好きですね。たった4種類だけで区別できるわけがない、と思いつつも何故か思い当たることが多いのが血液型による性格判断。特に恋愛においては血液型が無関係とは言いきれないのではないでしょうか。

そこで今回はA型女子を取り上げてみました。おとなしくて真面目で気配り上手、そんなイメージのA型女子ですがもっと仲良くなるにはどう接すればいいか考えてみましょう。以下A型女子はA子と呼びます。

■心得その1: 話を聞いてあげよう
何人か集まった時に「最近どう?」と先に話をふるのはA子です。場の空気を重んじ聞き上手なだけに、自分の話ばかりする人が複数いる中では影を潜めてしまいます。話したいことがあってもタイミングを考えてしか話せないので、「A子はどうなの?」「最近変わったことは?」と話を聞いてあげましょう。

■心得その2: 「大丈夫」の言葉の裏を読もう
協調性があって相手を思いやるあまり、嫌なことがあったり傷ついていたりしても表には出さないのがA子。はっきり嫌いと言えば相手が傷つくだろう、本当は体調悪いけれど言うと雰囲気が壊れるだろうなどと考えてしまうようです。こちらの提案を「それでいい」「大丈夫」と言っても、本当は違う場合もあるかも知れません。ちゃんと表情を見て本心を理解してあげないといけませんね。

■心得その3: 売り言葉にならないこと
誠実で自分の言動に責任を持つA子は人の言う事も真摯に受け止めます。ですから喧嘩の時にも「売り言葉に買い言葉」のような感情的な発言は決してしません。こっちはその場の勢いや感情で言った言葉だとしても、A子はそれを真面目に受けて、言い返したりしないで黙って静かにその意味を考え自分なりに解決策を見出そうとします。A子と意見が食い違ったり何か誤解がある時は、ちゃんと話し合いお互いが納得できる解決策を探しましょう。

■心得その4: 意外性に驚かないこと
何でもきちんとしている優等生タイプのようですが、忍耐力や平常心も限界を超えるとキレたり、完璧なようでどこかひとつ抜けていたりします。慎重派ですが車の運転が驚くほど大胆、整理整頓で綺麗好きかと思えばどこかだらしない所がある、我慢の限界がくるともうどうなってもいいと投げやりになる等など、色々なA子がいます。普段ちゃんとしているA子だからそのキレ具合にギャップがあって驚くかも知れませんね。

■心得その5: サプライズをしかけよう
計画立てて行動し、細かいことも拾えるA子なので、想定内のことには用意周到ですが突然の出来事に対して弱いところがあります。
ですから嬉しいサプライズは大変効果があります。過去に話していたことを覚えていてくれた、前に何気なく好きだと言っていた物をプレゼントされたなんていう驚きは、A子の心をがっしり掴みます。

■おわりに
付き合ってみると、完璧だと思っていたその壁にはところどころ穴が空いていたり、ひびが入っていたりと人間臭いところが見えてくるはず人の気持ちを考えるA子のその気持ちを理解してあげると、より信頼が深まりますね。【ねたりかより】

【私の論評】皆さんは、自分が自らの人生の主人公であるといいきれますか?
上の記事をご覧になって、皆さんはどう思われるでしょうか?上の記事では、「日本人は血液型にまつわる話が好きですね。たった4種類だけで区別できるわけがない、と思いつつも何故か思い当たることが多いのが血液型による性格判断」と冒頭に掲載されています。

この記事を書いた人は、結局は、血液型と性格に相関関係があるものと考えていると思います。良く、血液型の話をする人は、そう思い込んでいるようです。まあ、これが、占いと同じ程度の感覚だけで、語っているのならあまり害はないと思いますが、心得に関して4つまであげて、解説するとなると、もうすでに害になるおそれがあると思います。私なら、上記のような記事を書くような人とは、お付き合いはしたくありません。それに、仕事なども間違っても依頼しないことでしょう。こんな内容を書く人はただの馬鹿ですから。

ちなみに、血液型と性格の間には、何の相関関係もありません。それは、過去において、日本でも海外でもさんざんぱら実験がされていて、確かめられてきたことであり、いまさら蒸し返す必要など全くありません。これを蒸し返すことは、地動説に異義を唱えるのと同程度に馬鹿げたことです。

ちなみに、血液型と、性格を関連付けて話をしたりして会話が成り立つのは、世界ひろしといえども、おそらく日本だけです。ただし、韓国や台湾は最近は、その傾向があるようですが、それも、日本の影響を受けてのことです。

海外で、上の記事のような内容を平気で話をすれば、聴いた人は、戸惑うことでしょう。かなり変わっているとか、カルトか、それとも知性が劣るのかあるいは、頭が悪いのか、いずれにしても判断のつかない人間であると見られることでしょう。まあ、やめたほうが無難でしょう。特にビジネスの世界では、相手からの信頼を失うことになるのは必定です。


血液型と、性格などとの相関関係については、過去において日本でも随分研究されました。最も大掛かりなのは、軍隊によるものでした。大日本帝国陸軍においては、血液型から将兵の気質・能力を分類することで、部隊編成の際に最も適した兵科・任務にあてることができるとの考えから、各部隊から将兵の調書を集め研究が行われましたが、期待した結果は全く得られず、1931年に中止されました。

以下に、軽液型性格判断の社会的問題点について、wikipediaから一部をコピペしておきます。多少内容を補うための私の考えも付加しました。元は、http://goo.gl/a7qhをご覧になってください。

最近では、ABO式血液型と性格の間に明確な関係は見られない、という多くの結果を踏まえて、社会心理学では近年、血液型気質相関説を研究の題材として取り上げ、このような説が海外には見られないにもかかわらず、日本の社会にのみ流布する仕組みや、このような説が流布することによって人の認知にどのようなひずみが生じるのか、あるいは血液型相関説を「信じているように振舞う人の動機は何か」といった角度から研究されており、論文が多数書かれています。 
ちなみに、そのような研究をするために、念のためにABO式血液型と性格の間に関連が有るかを、改めて実際に被験者を選び統計を取り検証することもありましたが、そこでも両者には明確な関連は見られていません。近年では、「血液型」および「性格」という言葉がタイトルに含まれる論文では、こういった社会心理学側からの論文が主流になっています。 
血液型差別が広がった背景には血液型ブームに乗って、疑似科学による偏見や偏った血液型差別的な血液型判定本などが人気を博したことで、世間にまで誤った血液型への先入観や差別意識が持ち込まれたとされています。現在までに血液型などをテーマにした多くのテレビ番組などが作られたが、一部ではいじめ問題にまで発展したとして、多数の放送局などに多くのクレームが殺到しました。 
近年では2004年に放送された「血液型性格診断」をテーマにした番組で極端な差別報道がされたとして、制作した局や放送倫理・番組向上機構青少年委員会への特定の血液型に関しての苦情や問い合わせが殺到したと発表されたことがあった。しかし、その他血液型の番組も対象が違えど差別的な報道がされていましたが、それについては問題視されたかどうか番組に対する視聴者の反応すら発表されることはないので、それらその他血液型番組には苦情が殺到しなかったかどうかは不明です。また書籍についても、苦情がないかどうかは不明です。 
これらのテレビ局など製作側の姿勢が視聴者に対しての配慮を欠いて、民放連の放送基準の第8章などに抵触しているのではないかと問題視されました。
ちなみに、先には、血液型性格判断など、海外では全くないということを掲載しましたが、上コピペ内容のような日本におけるような社会問題は、海外にはありません。

私自身は、血液型性格判断など、いままでに考えたこともありません。それを話題にしたこともありません。そもそも、人間の性格など、様々な要素が絡んでおり、先天的な要素もあるでしょうが、後天的な要素も絡んでおり、とても、血液型だけで判断できるなどということはあり得ないことはすぐに理解できると思います。

それから、ABO型の分類は赤血球に関するものですが、白血球についてはヒト白血球型抗原(HLA)型や、他にも血小板抗原型など、26系統229種類が確認されています。その組み合わせは無数です。さらに、血液型にはキメラやモザイクなどが存在することが知られています。そんなことを考えれば、ABO型の分類だけで、単純に性格が判断できるとはとても思えません。

血液型性格判断は、海外では通用しないものですが、日本でも、まともな考えをする人の間では通用しません。私自身も、血液型性格判断を私自身から全くしませんが、占い程度の扱いで話をする人はあまり気にはしないですが、上記の記事のように、そこから一歩踏み込んで語る人については、なるべく相手にしないようにしています。仕事上でどうしても話をしなくてはならないときは、例外で、その他は、かかわりを持たないようにしています。

特に、信じこんでいる人場合は、最初は、なるべく関わりを持たないように努力するのですが、いつの間にやら、何年かすれば、関わりを持たなくなてもすむようになっています。これは、どうしてかと考えれば、おそらく、何の根拠もないことに関んして、信じこんで、行動する人は、ミスを犯しやすいとか、心理的にも不安定になるとか、そもそも、まともな成果をあげられないので、まともな組織などには居づらくなり、社会の表舞台からは姿を消してしまうからではないかと思います。私の知人でも、そういう人が二人ほどいます。一人は、大企業に務めていましたが、いまは辞めています。そうすして、家庭も崩壊しました。もう一人は、高学歴の女性ですが、この人も学歴のわりには、あまり良い仕事もできず、チャンスは十分あったのですが、結局は今は、アルバイト的な仕事をしています。

そりゃそうですね。血液型性格判断を、たとえば、まともな組織の、人事的判断の基準や、その他、戦略などに導入してしまえば、最初から失敗することは、先人達が実験して失敗することは目にみえているわけですし、それに、このようなことを信じこんで本当に行動レベルにまで適用する人は、他の間違いも信じこんで、行動レベルにまで適用する可能性が高いです。そんなことをしていれば、計画はたてられても、いつまでも成果はあげられないということになりかねません。血液型に関して、お遊びは、お遊び、仕事は、仕事とわりきって、血液型に関して、お遊びとしている人はそんなことはないでしょうが・・・・・・・。

血液型の妄想に囚われている人は、自分では、認識していないでしょうが、自らの考えではなく、他の人の考えなどに簡単に振り回されて、自分が、自らの人生の主人公にはなっていません。まずは、はっきりとした、自我が確立されていないからこのようなことになってしまうのだと思います。これは、以前ツイッターにカルト的な書き込みをする梶川ゆきこさんに関しても同様なことを書きました。


やはり、人間は、少なくとも、まずは、自分が、自らの人生の主人公になるべきだと思います。それが、大人になるという事だと思います。血液型性格診断など簡単に信じこんで、それを行動レベルの次元に適用するような人は、何を勉強しても、何を身に着けても、大人になることはできません。心理学者は、現代は、人間が本当の意味で、大人になかなか成り切れない時代だとしています。


家庭でも、職場でも、学校でも、小児から生まれていくる、小児は、やはり、なかなか大人に成り切れないのだと思います。現代は、精神的小児による、精神的小児の拡大再生産の時代なのかもしれません。現代は、本当に大人になるのは、難しいのだと思います。

皆さんは、いかがですか、ご自分は、大人になりきれているとお思いですか?

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2011年5月4日水曜日

ジーンズの「ボブソン」ファストファッションに負けた―【私の論評】時流に乗れなくなればどんな企業もやっていけなくなる!!

ジーンズの「ボブソン」ファストファッションに負けた


  民間信用調査会社の帝国データバンクは、2011年5月2日にジーンズメーカー「ボブソン」(東京・渋谷区)が東京地裁へ民事再生法の適用を申請したと発表した。

   同社は09年8月に旧ボブソン(現ピーチフォート、岡山市)が手がけていた「BOBSON」ブランドの企画・製造・販売事業を引き継ぐ目的で設立された。

   旧ボブソンは1948年に創業。ジーンズブランドとして知られ、レーヨン素材のジーンズ製品の開発など技術開発力にも定評があった。ファストファッションによる1000円以下などの激安ジーンズ販売などによって業績不振に陥った。現ボブソンが事業を引き継いでからはブランドイメージの再構築や高付加価値商品の販売に力を入れていた。

   しかし、その後も業績は回復せず資金繰りが悪化、自力での再建を断念した。

   帝国データバンクによると、10年2月期末時点の負債は約7億3400万円に達していた。

なお、岡山県の旧ボブソンは2010年に「株式会社ピーチフォート」に社名を変更し、米オシュコシュ ビゴッシュなどの子供服ブランドに特化して事業を継続している。

【私の論評】時流に乗れなくなればどんな企業もやっていけなくなる!!
ボブソンは、ここしばらく何か、影にかくれてしまったかのようで、最近はほとんど目立っていませんでした。最近は、リアルフアッションが目白押しで、私など、このニュースで久々に思い出したというところです。

さて、ボブソンができた理由とか、その名の由来などご存じでしょうか?ほとんどの方は知らないのではないかと思います。実は、ボブソンはもともとは学生服のメーカーでした。

30数年以上前は、中学、高校といえば、特に男子生徒といえば、学生服を着るのがあたりまえでした。しかし、その頃から、服装の規制が緩くなり、学生服でなくても良いとか、学生服を廃止する学校もでてきました。

そのため、どこのメーカーも学生服の売上の伸び悩みに直面していたわけです。そんななかで、岡山のメーカーは、ジーンズに目をつけました。その当時から、ジーンズはもちろん大人気でしたが、日本ではほとんどつくられておらず、つくっていたとしても、無名の弱小メーカーだけでした。ほとんどが輸入もので、その価格も当時で数千円から1万円と、とても高いものでした。

また、日本製のものは、比較的廉価でしたが、形といいデザインといい、とてもアメリカのリーバイスなどとは比較にならない貧弱なものでした。そこで、岡山のメーカーはこのジーンズに目をつけたのです。そうして、アメリカからの輸入ものよりも低価格で、デザイン的には、日本のその当時の小さなメーカーのものより、数段優れたものをつくって販売することにしたのです。価格帯は、アメリカ輸入ものと、日本の小規模メーカーの中間程度という設定でした。

それが、現在のボブソンのはじまりです。その当時は、他にもいくつかの岡山のメーカーがそのようなことを始めました。比較的有名なところではエドウィンです。

さて、このボブソンとか、エドウィンとか、その名前の由来が面白いのでここに掲載しておきます。ボブソンは、「ボブが損をする」という意味だそうです。エドウィンはなんと「江戸の勝利」という意味だそうです。国産ジーンズというとビッグ・ジョンというメーカーもありますが、これは、もともとは鹿児島のメーカーです。

さて、この試みは見事にあたって、アメリカの輸入物より、はるかに安い価格で販売され、市場にも好感を持つて迎えられ、かなり業績を伸ばしたようです。私の記憶では、ある高校では、男子高校生など、学生服を廃止して自由にしたのはよいのですが、男子学生などほぼ全員が年がら年中ジーンズでまるで、制服のようであったのを覚えています。

それから、現在はジーンズというのが普通ですが、従来は「ジーパン」と言われていました。これは、そもそも、ジーンズが日本に入ってきたのは、アメリカの軍人などが、アメ横などで、古着としてもってきて、それが市場に出回ったのが最初だったからです。ジーパンは、英語でいう「Gmen's Pants」であり、これは、「Goverment Men' Pants」の略のようです。要するに、政府に奉仕する人のズボンという意味のようです。

ついでですが、ジーパンがジーンズと呼ばれるようになったきっかけなども掲載しておきます。ジーンズという呼び方は、ボブソンや、エドウィン、ビッグ・ジョンなどの後発メーカーが、他の日本の価格は、安いのですが、品質的に劣る、メーカーのものと差別化させるため、ジーパンという呼称をやめて、意図して意識して、ジーンズと呼ぶようにしたものです。

この戦略は、見事に功を奏したようです。日本でも、最初は、日本のメーカーのつくったものは、安物、モノマネという感覚だったのですが、この呼称の変化と、品質の良さから、後発メーカーのボブソン、エドウィンなどのメーカーのものも順調に売れるようになりました。

そうして、日本からジーパンという名称は消え、ジーンズという名称が定着しました。その仮定で日本の小さな規模での先行していたメーカーがほとんどその姿を消しました。その象徴的なことがありました。それは、「あの太陽に吠えろ」という刑事もテレビドラマで、松田優作さんが、演じていた、いつもジーパンを履いていて、ジーパンというあだ名のあった刑事が殉職しました(1974年(昭和49年)8月30日)。このころに、ほとんどジーパンという呼称は日本から消えました。


しかし、その後ユニクロや、他のリアルフアッションが興隆してきました。これらのメーカーも当然ジーンズを取り入れ発売しだしました。

エドウインなどは、昔学生服から、ジーンズに転向したように、今度はジーンズから何かに転向すれば良かったと思うのですが、今回ばかりは、それはできなかったようです。時流に乗るのは、簡単なようでいてなかなか難しいものなのだと思います。

考えて見れば、学生服から、ジーンズに転向したときだって、今から後知恵で考えれば、そうするのが当たり前のように感じますが、実際にはなかなか難しかったと思います。しかし、これを企画した人は時流をつかんでいたのだと思います。

いわゆる時流を捉えるとは、かなり難しいものだと思います。これは、未来を予測するということとは違います。未来は、予測することはまずできません。できるとしたら、二つしかありません。それは、まずは、10年後20年後を目指して、自分でつくるということです。この世にないもの、あっても、まだ受け入れられていないものを今から、準備して世にだすことです。未来を自らつくるという行為です。

それから、もうひとつは、今この世に存在していることで、まだ、極少数派ではありますが、将来多数派になることを見出すことです。これが、時流をつかむという行為です。ドラッカー流にいえば、すでに起こった未来を見つけるという行為です。

未来をつくることは、余程の資本力などがある会社か、国などの機関でないとなかなか出来ない面があります。普通は、時流をつかむことが中心になると思います。しかし、時流をつかむことも、かなり難しいです。ほとんどの人がこれができずに、時流をつかんだつもりになって失敗します。

過去においては、いわゆる現在のGMSなども時流をつかんだ商売ができていたようですが、最近ではどうもそうではないようです。たとえば、昔のGMSであれば、切れない包丁を打ったり、鮮度の悪い魚を業界に先駆けて販売したものです。

どういうことかといえば、昔の家庭では、出刃包丁などを含めて、幾種類かの切れる包丁が置いてあるのが当たり前でた。しかし、家庭環境もかわり、今では、包丁などほとんど使わなくなり、文化包丁一本などという家庭も増えてきました。

昔台所でやっていたような、包丁で魚をさばくなどという作業はスーパーがやるようになりました。だから、家庭には、もう、切れる包丁など必要がなくなりました。というより、あまり切れ味の良い包丁はかえつて、敬遠されるようになったのです。このことを見抜いていた、GMSなどでは、文化包丁などの切れない包丁を置くようになりました。

魚の売り方も、GMSが最初に変えました。昔の魚屋というと、取立ての新鮮な魚を"ぬる"(知らない人のも増えてきましたが、魚は、とったばかりのとき表面がヌルヌルした液状のものに覆われています)がついたままの状態で売っていました。魚は、本来、食べる直前に、この"ぬる"をとって調理したほうが格段に美味しいです。しかし、これは、見た目がかなり汚らしいです。

そこで、スーパーはこの"ぬる"をとることはもとより、三枚に下ろした状態で販売することを業界にさきがけて行うようにしました。今で、三枚にさばくことができない人かなり多いですね。三枚におろすことは、本当はそんなに難しいことではないです。ただし、現在の人、魚の背ビレの下のほうに、骨が伸びていることをしりません。これを、切るようにすれば、三枚におろすのはそんなに難しいことではありません。

ただし、もはや、スーパーで魚を購入すれば、三枚におろす必要などありません。それに、GMSでは、刺身も、ブロックではなく、切った状態で売ることが普通になりました。

しかし、過去においては、時流をつかんでいたGMSも最近では、そのようなことはなくなりました。最近、セブン・アンド・アイの鈴木会長の記事を掲載しましたが、そのなかで、鈴木会長が、百貨店や、コンビニには、比較的高い点数を付与していたのに、GMSは、30点ともらしていました。

あれほど、時流にのったボブソンも、GMSも現在のような有様です。時流をつかむということはそれほど難しいことだということです。

では、どうすれば、時流はつかむことができるのでしょうか?それには、過去の分析が必要だということです。失敗する人はのほとんどは、過去をまともに分析していないのだと思います。過去のなしに、現在はないです。過去の延長線上に現在があり、その延長線上に未来があります。だから、過去を分析しない人は、現在がわかりません。現在のわからない人に、未来もわからないわけです。世の中には、こうした人がゴマンといて、未来がわかったような気持ちになっている人が多いです。その最たるものは、菅さんなど、民主党の閣僚などだと思います。典型的な、知ったかぶり、思い上がりが、彼らを支配しています。

包丁の例でいえは、過去には切れる包丁が全盛だった時代があります。それが、ある時期から、切れない文化包丁ですます家庭が少数ですが、増えてきているという事実がありました。では、切れる包丁と、切れない包丁は、将来どっちが多数派になるかを考えればよいわけですが、切れない包丁の家庭の主婦などの行動の変化などをみれば、切れない包丁を購入する人のほうが将来増えることは予測がついたことでしょう。

包丁の例は、後付ですから、解りやすいですが、やはり、時流をつかむには、このようなことを普段からいつも考えておく必要があります。いきなり、必要が生じてから考えても、ままならないでしょう。

そのために本を読むことも必要でしょう。そのための参考として、ドラッカーの「すでに起こった未来」などは役に立つものと思います。

しかし、本を読んだからといってすぐに出来るようにはならないでしょう。普段から、世の中の事象や、人に関心をもち、それらがどのように変化をしていくかを考える習慣をつけるべきでしょう。そうして、そういう習慣がついた人が、本当の意味での商売人といえるのだと思います。

弊社の会長は、若い時にイトーヨーカードーに務めていた時期があります。その時のある期間、通勤電車で会社にかよっていたのですが、そのとき、当時の鈴木常務(現会長)に電車で顔をあわせいたそうです。そうして、当時の鈴木常務から日経流通新聞にでていた記事の内容などについて「どう思う」と質問されたそうです。だから、日々、流通新聞を読んで、日々の質問に対応するように務めていたそうです。その後、そのようなことを考えるのが習慣になったそうです。

このようなことで、特に自分の身近なことから始めていけば、最も効率的に時流を捉えられるようになるのだと思います。

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2011年5月3日火曜日

決め手を欠く自民党の対決路線―【私の論評】憲法改正論議もしない中途半端な政党は消え去るのみ!!

決め手を欠く自民党の対決路線


5月の連休が明ければ、大震災から2カ月となる。協力路線を取ってきた自民党は連休前の4月26日、谷垣総裁が再び菅退陣要求方針を示して政治休戦終了を打ち出したが、連休中に大詰めを迎えた震災復旧関連の2011年度第1次補正予算については、財源確保のための関連法案にも賛成を決め、協力路線を維持した。

政府・与党に付き合うのは第一次補正予算までで、連休明けからは対決路線回帰という構えだが、苦しい事情もほの見える。

民主党政権打倒・菅内閣倒閣と叫んでも、決め手がない。最大の懸念材料は公明党との共闘だ。

加藤元自民党幹事長は「いつまで参議院で自民党に付き合ってくれるか、不安を感じている。公明党が国民生活を考えて自民党の筋論一本ではダメと思ったとき、苦境になる。そのときに自民党から大連立なんて言ってもチャンスがなくなっているのでは」と語る。

自民党が最終的に第1次補正予算の関連法案で賛成に回ったのも、その前に公明党が独自に賛成を決めたためで、自公共闘を優先するしかなかったという事情が大きい。

菅首相は、公明党の対決姿勢は統一地方選までで、終われば方針変更も、と見て、大連立工作の一方、密かに民公連携に期待している面があった。

だが、公明党はいまも菅首相には厳しく、民公連携に傾斜するにしても、首相交代を条件とする可能性が高い。菅首相はとても呑めないし、自民党は菅内閣倒閣で自公共闘を維持できると踏んでいる。連休明けのポスト政治休戦の攻防は、民主党と自民党の公明党争奪戦、公明党抜きの大連立作戦が錯綜する中で、菅首相の延命と倒閣を軸に展開しそうだ。

だが、国民の目は永田町の権力闘争には冷ややかだ。

各党は復興プランや日本再生策など、大震災が提起した新しいテーマにどんなビジョンと青写真を示すのか、さらに民主党にしろ自民党にしろ、対立軸が曖昧となる中で独自の政策や路線、基本方針を打ち出し、改めて国民の支持を獲得し直すのか。

攻防を制するのは、その視点に立ち、政策によって政局を制するパワーを持った勢力である。

東洋経済より

http://goo.gl/CQXp5

【私の論評】憲法改正論議もしない中途半端な政党は消え去るのみ!!
確かに、谷垣総裁は決め手にかけています。特に経済に関しては、結局は、マクロ経済音痴の民主党とほとんど変わりがありません。自民党の幹部の誰もいいださないうちから、菅さんと消費税増税に関して、会談をしたり、今回の震災の財源に関しても、真っ先に復興税などと言い出し、まったくこの分野に関しては、菅さんと同程度の馬鹿さ加減を露呈していました。自民党も谷垣さんを総裁にしておいては、今後の展開はないと思います。

それに皆さん良く考えてみてください。自民党も民主党も津波災害と原発事故の対応さえまともに出来ないまま、竹島問題の対応にも尖閣の中国の挑発行為に対しても、わが国を守ろうという意志がまるでありません。民主党は、実際にことが起きてからの、危機管理能力が欠如していることを露呈しましたが、しかし、あの福島原発が設計されたり、その後の保安管理体制も、すべて、自民党時代にに築かれたものです。これを忘れてはいけません。

尖閣問題などの端緒も開いた竹島問題なども、自民党時代にその源がつくられました。一応、自民党のほうは、民主党のように左巻きねじれ頭がいなというだけで、自民党も、民主党もさほど代わり映えしません。というより、民主党は、自民党の焼き直しの政党にすぎないことがはっきりしたと思います。要するに、中の構成員は変わったのに、根本的には何もかわっていないということです。

それに、今の政権にも受け継がれている、自民党の緊縮財政、デフレなのに、何がなんでも、緊縮財政という馬鹿な経済政策も、小渕、麻生政権だけを除いて、歴代の自民党政権でも行われてきたことです。どっちの、党も五十歩百歩というところです。これらの政党には、旧社会党と同じように姿を消していただきたいものです。自民党も、はやく、分裂したほうが良いと思います。分裂した、中から次の政権を担える政治グループなどが生まれてくる可能性は十分あると思います。今のままでは、無理です。民主党はもう駄目です。おそらく、次の選挙などでは、元民主党という烙印を押されて、殆の候補者は落選することでしょう。

,4月の統一地方選に関しては、特に前半戦は民主党は元々惨敗必定でしたが、自民党がどうだったかといえば、これも惨敗です。ただし、4月は、震災からまもなくだったので、ほとんど報道もされず、目立ちませんでした。後半戦については、やはり、民主は惨敗でしたが、自民も勝ったともいえず、統一地方選からは、自民党躍進のきざしは全くみえませんでした。はっきりしたのは、民主党の凋落だけです。

まさに、上の記事の「復興プランや日本再生策など、大震災が提起した新しいテーマにどんなビジョンと青写真を示すのか、さらに民主党にしろ自民党にしろ、対立軸が曖昧となる中で独自の政策や路線、基本方針を打ち出し、改めて国民の支持を獲得し直すのか」という視点に立ち、政策によって政局を制するパワーを持った勢力が攻防を制することになりそうです。

しかし、これだけではすまないと思います。本日は、憲法記念日です。やはり、憲法についての、論議も避けられないと思います。というより、現在の日本国憲法は、終戦直後のGHQの意向に完全に沿って作られたものであり、日本人の日本人による憲法ではありません。だから、改正するのが本筋です、護憲論などもともと筋違いです。

それに、最近では、当のアメリカの議会も、日本の改憲を是とするほうが、多数派になっています。当のアメリカがそうなのに、日本はどうかといえば、遅々として進んでいません。

このGHQが定めた憲法を戦後営々と、改めることなく、そのままにしてきたからこそ、かつて与党であった自民党はあのような体たらくとなり、そうして、最終段階においては、民主党が政権をとり、そうして、現状の惨憺たる有様になってしまったのだと思います。あの、憲法をそのままかえないで、いれば、現在の民主党政権であれ、何であれ、日本の弱体化は避けられなかったといのうが、当然の帰結だと思います。

現在は、おそらく、小泉改革から始まった日本の政界再編の最中あります。まだ、続いているし、これからも続きます。この政界再編を制するのは、先の視点をもち、憲法改正論議をまともにすることを党の綱領とした政治グループ゛だと思います。

はやく、そのようなまともな感覚を持った、政治グループが台頭して欲しいと思います。このままでは、今の日本の政界どん詰まりです。

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