韓国Samsung社から発売される『Galaxy Note』は、5.3インチのSuper AMOLEDディスプレーを搭載し、われわれがこれまで見てきたうちで最大の「スマートフォン」となる。成功するかどうかを分析。
【私の論評】大きな電話、小さなタブレットは必要か?
詳細は、上の記事を読んでいただくものとして、大きな電話、小さなタブレットタブレットともいえる、この『Galaxy Note』のようながジエットは売れるのかどうか私の思うところを下に掲載します。
まずは、売れる可能性としては、あり得るというのが、私の結論です。ただし、やはり、ニッチな商品になることは否めないと思います。なぜこのようなことをいうかといえば、実際にある風景をみたからです。それは、どのような風景かといえば、私の勤める会社である、ピザ・テンフォーのあるお店のアルバイトの学生が、iPadを電話としても用いているのを見たのです。電話として使う場合には、無論ヘッドフォンを使っていました。
Galaxy Noteで電話する人 |
その方は、携帯電話は持っておらず、3G通信でiPadの通信を行っており、iPadを電話のかわりにも使っていました。iPadは、デイパックの中にいれて、いつでも持って歩いているそうです。自宅では、古いバソコンはあるものの、それはほとんど使わないそうです。はじめて見たときには、本当に驚いてしまいました。
確かに、学生などで、いつもテキストとなど持ち歩いている人とか、日々比較的大きめのバッグを持ち歩いている女性などには、普段持ち歩くバッグの中のものが一つ増えたという感じくらないなのかもしれません。ただし、書籍や、書類など日々たくさん鞄の中に持ち歩いている人にとっては、うまくすると、その書籍や、書類など電子化してガジエットに入れることによりかえって、軽くなったりかさばらなくてすむのかもしれません。
たまたま、自分の店でこんな風景を見てしまったからには、他にもこのようなことをしている人は大勢いるのかもしれません。考えてみれば、この学生アルバイトのようにすれば、いわゆる電話も、バソコンもいらず、iPad一つで間に合ってしまいます。これは、経済的です。こういう人たちにとっては、『Galaxy Note』は、選択肢の一つになり得ると思います。
それから、画像・動画については、もっぱらiPadで見るようになっています。さらに、最近では、AppleTVによって、大画面のTVで見ます。なぜなら、やはり、iPhoneの画面は小さいので、HDのものであっても、それがHDなのかどうかもよく分からないからです。これなど、iPadでみると、HDはHDとはっきりわかります。これは、iPhoneくらいの画面で見ていると、はっきり区別はつきません。iTunesで購入した、HDの映画など、iPhoneでみている限りHDかどうかは、わかりません。やはり、これが、5インチ台の大きさのディプレイになれば、ずいぶん違ってくるのだと思います。
私自身は、iPadとiPhoneを二つとも持っており、最近では、両方とも常時携行しています。ごく最近では、ワイヤレスキーポードも非常に軽いので一緒に持ち歩いています。そうして、最近は、iPhoneを使う頻度がかなり低くなっています。以前iPhoneしか持っていなかったときと比較すると、本当に半減以下という感じです。まずは、Kindleなどの電子書籍はほとんどiPadで読むようになりました。なぜかといえば、iPhoneは、字が小さくて、特に英語の文章を読むときなど、本文を読むなら良いですが、添付の辞書の文字はあまりにも小さくかなり読みにくいからです。Galaxy Noteくらいの画面があれば、これもiPhoneから比較すると、かなり読みやすくなると思います。
それから、英語学習アプリなど、ほとんどiPadで使うようになりました。これも、理由は、iPhoneでは、あまりに字が小さ過ぎて、読んで読めなくはないのですが、やはり、大きいので読んだほうが学習には適しているからです。これも、Galaxy Noteならかなり読みやすいことでしょう。
さて、次に小さなiPhoneと比較的大きなiPadの両方を持っていることの利点も掲載しておきます。まず、私自身の場合は、外出中は、iPhoneはいつも、シャツや背広のポケットにいれてあり、iPadは鞄の中です。電話は、むろんかかってきたら、すぐに取り出してiPhoneで応答します。メール、SNSなどについては、簡単にコメントするなら、iPhoneでします。長いものなら、どこか、場所を見つけて、iPadにワイヤレスキーボードを接続して、これで書きます。ブログなどもこれで書いてしまいます。これには、Bloggsyというアプリを使っています。ただし、これでは、ラベルがつけられないので、ラベルは、iPadのsafariで、bloggerのHTML形式の編集画面(safariだとこちらしか使えない)から入力しています。
それからiPadで英語のKindleの電子書籍など読んでいるときなど、Kindleに添付されている英英辞書を見るのですが、それ以外に英和の辞書を見たいときには、iPhoneのから辞書にアクセスしてみます。これは、何というか、パソコンでいえば、マルチウィンドウのような感じで使っています。iPadでは、マルチウィンドウができないので、これは、かなり重宝しています。ただし、こうした使いかたには、注意を要します。たとえば、iPadでGoogleの検索エンジンで検索しつつ、さらに、iPhoneなどで同じGoogleの検索エンジンを使おうとた場合など、要するに二つで同時にGoogleのアカウントを使用しようとした場合、警告が流れてきて、一時的に使用不要になる場合があります。
これは、Google側が、本人ではなく、他人がなりすましで、アカウント使おうとしていると判断するのだと思います。このような場合には、スマホのほうに電話がかかってきて、自動音声でコードを伝えてきます。そのコードをパソコンに入力すると、使えるようになります。私の場合、二度ほどこういうことがありました。その後は、そのようなことはありません。これは、Google側が、パソコンもiPhoneも私のものであるということを認識したということだと思います。
こんなことを考えてみると、『Galaxy Note』のような、大きな電話電話、小さなタブレットともいえるガジエットは、使う人とによって、使い勝手が良くなったり、悪くなったりするのだと思います。
どういう人が使うかといえば、やはりノマド系の人が最も使いますが、ノマド系の人の中でも、営業関係の人が最も重宝するのではないかと思います。こういう系の人たちは、あまりキーボードを打つなどのことは、必要ではなく、むしろ情報を得ることに重きを置いていると思います。であれば、iPadまでは、必要はないと思います。iPhoneなどでも十分だと思いますが、これだと画面が小さ過ぎなので、やはり画面は、大き目のほうが良いです。たとえば、仮想的に自社のバソコンをiPhoneなどの画面に写し、情報を得るなどの場合でも、やはり、画面は大きめのものがやりやすいです。さらに、お客様に資料や資料をみていただくときも、iPhoneだと小さ過ぎて訴求力は劣るかもしれません。そのようなことを考えると、こういう系の人達には、『Galaxy Note』は魅力的に見えるのではないかと思います。
ノマドで、IT系の人とか、その他クリエイティブ系の人で、かなりキーボードを打つとか、画像・動画を多用するというのなら、最低限、iPad+キーボードの組み合わせは必要だと思います。それどころか、高性能のモバイルパソコン以上のものが必要だと思います。こういう人達には、『Galaxy Note』は、あまり魅力的にはみえないことでしょう。
学生などの若い世代の中には、iPhoneがあれば、iPadなどいらないという主義の人もいますが、このような人たちにも、Galaxy Noteが支持される可能性もあると思います。確かに、Galaxy Noteがあれば、さらに、大きなタブレットなど必要ないかもしれません。
いずれにせよ、大きな電話、小さなタブレットは、ニッチな製品になるとは思いますが、ニッチな人々に絶大に支持される製品になる可能性が大だと思います。このニッチな人々がオピニオンリーダーとなり市場を広げていくことになるかもしれません。
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