2009年1月26日月曜日

Web2.0に次ぐ一大トレンド「クラウドコンピューティング」の正体-パソコンはソフトがなければ、ただの箱ではなくなった!!

What is Cloud Computing


Web2.0に次ぐ一大トレンド「クラウドコンピューティング」の正体(この内容すでにご存知の方、この項は読み飛ばしてください)

2009年1月26日(月)08:40

IT業界では定期的に色々な用語が流行して定着するが、廃れていくスピードが速い。業界全体でパラダイムシフトを歓迎する傾向が強く、誰もが「次」を求め ているのだ。たとえば、ついこの前まで「Web2.0」という用語が流行っていたが、今ではやや古い感じがするから、面白いものだ。

当たり前だが、具体的なサービスや製品と絡んでいる言葉は定着しやすく、概念的な言葉は失われていくことが多い。

そんななか、これから最も耳にすることが多くなるであろう用語が「クラウドコンピューティング」、略して「クラウド」だ。単語の意味を直訳すると“雲”となる。

このクラウドコンピューティングの語源は、ネットワークの概念図を描くときに、「インターネット全体を表す図としてよく雲が使われたから」というのが定説となっている。それをグーグル社のエリック・シュミットCEOが唱え始めて、世間に広く知られるようになった。

実はクラウドという言葉には、さまざまな意味合いが含まれているのだが、一番わかりやすく考えると、「地上と雲」ということだろう。つまり、我々が普段使っているコンピュータが地上で、ネットワークの先にあるのが雲だ。

たとえば、今までは地上にあったデータが雲の上に移行する、つまりハードディスクに蓄積されていたデータがサーバー上に移行すると、何が変わるだろうか?

一番わかりやすいのは、「会社でも自宅でも同じ書類を利用できる」と言うことだ。さらに、こんな使い方でサーバーを意識せずに利用できるのがクラウドの世 界だ。これは、オンラインストレージというサービスで、すでに利用が始まっている。ハードディスクがパソコンではなく、サーバー上にあって、インターネッ トを介してデータを使うわけだ。

マイクロソフトの「Office Live」では、エクセルやワードから、自分のパソコンのハードディスクにあるフォルダーと同じように、サーバー上にあるデータを開いたり、保存できる。

何も知らずに設定済みの環境で利用したら、利用者はサーバーを利用していることに気づかないだろう。人気を博している「Drop Box」は、オンライン上のデータとハードディスクのフォルダーを自動的に“同期”してくれる。

パソコンはソフトがなければ、ただの箱ではなくなった!!
一昔前まで、パソコンはソフトがなければ、ただの箱といわれたものです。今でも、それ自体は変わりはしませんが、現状では、どんなパソコンでも、インターネット用のブラウザが添付されています。少なくとも身、OSとこれさえ、添付されていれば、ソフトなど一本もなくても、今のパソコンならかなり使えますね。便利になったものです。これも、インターネット発展のおかけです。しかし、クラウドコンピューティングはこうしたことをますます、助長することになります。


さてこのクラウドは、似通った他の技術やサービスとはどこが違うのだろうか。その比較を通じて、さらに理解を深めていきましょう。
◆グリッド・コンピューティング
グリッド・コンピューティングではプロトコル(通信方式)などの標準が存在し、複数のコンピューターを駆使して 必要に応じてサーバーやストレージ(大容量記憶装置)などのリソースが提供される。グリッド・コンピューティングはクラウド・コンピューティングを実現す る1つの技術として位置づけることができる。しかし、グリッド・コンピューティングだから、クラウドであるとは言えないだろう。
◆SaaS (Software as a Service)
SaaSはクラウド・コンピューティングによって提供される1つのサービス形態として捉えることができる。 SaaSはソフトウエアを自社でサーバーにインストールして運用するのではなく、サービスプロバイダーからアプリケーションの提供を受けて、ネットワーク を通じて利用するものである。
◆シンクライアント
シンクライアントは機能をパソコンなどのクライアント側に持たせるのではなく、サーバー側にデータや処理の機能 を持たせる。クライアント側ではキーボードやマウスによる入力、ディスプレーでの表示といった機能しかない。日本ではセキュリティー面で注目されているよ うだが、消費リソースが少なくて済むこともある。シンクライアントに対するサーバー側がクラウド・コンピューティングと考えることができる。
◆分散コンピューティング
分散コンピューティングは1つの大きなコンピューターでなく、複数のコンピューターをうまく組み合わせるコン ピューティングの形態である。グリッド・コンピューティングは分散コンピューティングの1つの形態である。クラウド・コンピューティングは分散型でも集中 型でも実装可能である。
◆ユーティリティー・コンピューティング
ユーティリティー(オンデマンド)・コンピューティングは電気やガスのように必要なだけのサービスを受け、それに応じて代価を払うというもので、設計・実装技術というよりは仕様である。
結局のところクラウド・コンピューティングには現在標準もなければ、定義もいろいろとわかれる。グーグルと IBMは今までになかったレベルの分散型コンピューティングをウェブ2.0やその他の分野に応用するために、クラウド・コンピューティングとして提唱して いる。非常に乱暴に言えば、サーバー側コンピューティングの総称であり仕様である。実装に関しては特に制限がない。
またクラウドは1つの大きなコンピューターとも考えられる。ヤフーリサーチ・チーフのPrabhakar Raghavan氏はこんなに大きなコンピューターを提供できる会社は現在、グーグル、IBM、マイクロソフト、ヤフー、アマゾンぐらいしかないと述べて いる。このコンピューターは1台で実現するIBMのプロジェクトの場合もあれば複数台で1台の役目を果たす分散型コンピューティングの場合もある。
いずれにせよ、こうしたクラウドコンピューティングにより、いろいろなサービスが広まって行きそうです。私としては、ユーザーとして使うだけですが、これからもこれに関することを掲載して生きたいと思います。

さてクラウドコンピューティングの最新の事例も出しておきます。オバマ次期大統領のWebサイトが、クラウドコンピューティング・アプリケーション「Salesforce CRM Ideas」を採用した。ネット活用に長けた新しいリーダーは、ネットを通じて米国民の声をダイレクトに集めようとしています。 これは、クラウドコンピューティングの一種です。

「Salesforce CRM Ideas」を導入した「Change.gov」にログインすると、エネルギーや医療など、さまざまなテーマについて、自分のアイデアを書き込み、共有す ることができます。また、これらの投稿に対して、政権移行チームから意見が寄せられることもあるといいます。
支持されたアイデアはリストのトップに表示され、選ばれた上位のアイデアは「The Citizen's Briefing Book(国民のブリーフィング・ブック)」という資料として、オバマ次期大統領と閣僚へ就任式後に直接届けられることになっています。
「Change.gov」で公開されている動画では、政権移行チームの議長が「ぜひ皆さんの声をお聞かせください」と呼びかけています。
従来だと、メールでご意見をお寄せくださいというものが多かったのですが、これだとたとえきたとしても、分類したり、限られた人員で読むことも大変だったと思います。手紙や、電話だともっと大変だったと思います。結局はほとんど無視状態だったと思います。
ところが、クラウドコンピューティングにより、様々なアイディアを多くの人が共有することにより、多くの人が読んで判断し、補足したり、付加したり、さらには支持率の高いものから低いものまで分類した形にすることができます。多くの人の知識が活用でき、集約できるわけです。従来なら考えられなかったことです。クラウドコンピューティング・ポリティクスともいうべき現象だと思います。クラウドコンピューティングは、こうした政治や、社会問題など、高度な問題解決にも役に立ちそうです。
web2.0くらいまでは、コンピュータ業界のキャッチフレーズのような感じでしたが、クラウドコンピューティングはそうした側面はもちろんあるものの、コンピュータ業界の再編成につながるような出来事ではないかと思います。
クラウドコンピューティングに関して、日本では民間レベルで取り組んでいるというのが実情だと思いますが、現在の日本の状況をみてみると、新たにクラウドコンピューティングの基盤を形成することなど、内需拡大にもかなり寄与できる分野だと思います。新たなグリーン・データー・センターの構築や、クラウドコンピューティングの基盤技術を開発する要員の育成、社会基盤としての多くのインフラとしての、クラウドコンピューティングの構築など、やるべきことは数多くあります。そうして、巨大な投資が伴い、景気浮揚のきっかけとなり、さらには将来への変化への立派な備えとなり得ます。
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2 件のコメント:

modi さんのコメント...

はじめまして、こんにちは。先日は私の拙い記事http://accountinghacks.blogspot.com/2009/01/blog-post_26.htmlにコメントいただきありがとうございました。
記事の内容とは関係ありませんが、実は私函館とは縁がありまして、昔はフェリー乗場近くのテン.フォーのピザを何度も食べていたもので、勝手ながらYUTAKARLSONさんにとても親近感を抱いております。
これからもこちらのブログは楽しみに読ませていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。

山田 豊 さんのコメント...

modi様コメント有難うございます。フェリー乗り場近くのテンフォーというと、おそらく七重浜店だと思います。こちらこそ、よろしくお願いします。ピザ・テンフォーいまだと、一番南は、鹿児島まで店があります。ただし、関西はほとんど出ていません。首都圏もまだ、少ないです。どんどん出店していきたたいです。

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