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話題の「Google+」のおかげで、Picasaユーザーに朗報です。Google+のアカウントを持っている・いないに関わらず、今なら容量無制限でPicasaへ写真をアップロードできます。15分以下の動画に関しても同じく無制限です。さらに、新しい写真タグ機能では、Google+の友だちのタグを、公開している写真へ自動的に付けてくれます。
Picasaウェブアルバムは、これまで写真やビデオの容量が1GBまで無料で、特定サイズ以下のファイルは、この無料の容量制限にカウントされていませんでした。Google+ユーザーであれば、2048×2048ピクセル以下の画像、15分以内の動画は同じくカウントされません。Google+ユーザーでない場合、画像サイズは800×800ピクセル以下になります(ビデオのサイズは15分以下で変わらず)。
容量の制限を超えて、これらのサイズ以上の画像をPicasaにアップロードしようとすると、Googleは自動的にリサイズしてしまいます。よって、結局無料の容量は無制限ということになるのです(希望のサイズでのアップロードはできない、もしくは有料ということに)。
また、Facebookのようにソーシャルタグ付け機能を追加するために、GoogleはPicasaとGoogle+を統合しました。あなたのGoogle+のネットワークにいる人が、共有されているPicasaアルバムの中にいると、タグ付けされます。タグの付与や削除、タグを自動で付けるかどうかは、設定で変更可能なので、ご安心ください。
【私の論評】これって凄すぎませんか?といいつつ、やっぱりfacebookへの対抗措置か?
Google+については、このブログにも掲載しました。私も、まだ、申し込みをした段階で、まだ使ったことはできないので、論評はできません。しかし、日本での発表、そうして、現在アメリカで使われてGoogle+の機能に関して、これらは、全体の中の個々のパーツに過ぎないようです。Wiredのスティーヴン・レヴィー記者がGoogle+を内部で1年以上追っかけてきて、内部情報をスクープ(リンク先英語ですが)しています。彼いわく、Google+は社運を賭けた試みなんだそうです。以下Wiredから一部抜粋です。
今回コードネームEmerald Seaとして開発されたもの(Google+)は、みっちりとしかし高い緊急度で取り組まれ、Googleのほとんど全製品を巻き込んできました。数百人のエンジニアが関わり、新CEOラリー・ペイジも極めて重視しています。
今回アナウンスされたパーツはGoogleの計画のごく一部に過ぎません。実はGoogleはすでに、大きなソーシャル戦略のパーツをひっそりと世に出しつつあるのです。Googleのソーシャル戦略に関連して100以上ものローンチがあり、一部のローンチに関する評価が思わしくなくても、Emerald Seaのチームリーダーたちはくじけませんでした。ドラマチックでないのも計画のうちです。Googleは、こうしたパーツを全体戦略の中に位置づけるのを意図的に避けてきたのです。
そして今回、Google+の主要パーツのアナウンスで、全体戦略が明確に始動しました。でもこれすら、戦略の大きさから見れば静かなものかもしれません。なぜならこれもGoogleがより「人間中心」に変わっていく長い道のりのほんのひとつのマイルストーンに過ぎないからです。
「我々はGoogle自体をソーシャル・デスティネーションに変化させていきます。我々が試みなかったようなレベルとスケールになるでしょう。その規模は、人員投入という意味ではこれまでのどんなプロジェクトではなかったほどです。」Googleのソーシャル戦略を率いているヴィック・グンドトラさんは語ります。
Wiredでは、Facebookの台頭についてGoogleがどんな危機感を持ったかが書かれています。Googleが恐れたのは単にユーザーを奪われるというレベルのことではなく、自社の存在理由に関わることでした。Facebookの普及によってネット上の情報が人間中心に再構成されつつあり、Googleが創業時からミッションとしてきた「世界中の情報を整理する」ことについて、このままではFacebookの方が長けている状態になりうるのではと恐れたのです。
言い換えれば、Googleが取り組もうとしているのはソーシャルネットワークだけの問題ではないということです。Twitter上でティム・カーモディ氏が指摘するように、「Googleはソーシャルについては実は気にしていない。Googleはアイデンティティのことを気にしている。ソーシャルは(今ある形では)末端への手段に過ぎない」のです。そして「ソーシャル、アイデンティティ、アプリ、ブラウザーがみんなつながっているのは偶然ではない。今は、Appleと同じように、Googleが全体を仕切れる状態になっている。」とも言っています。
つまりGoogleにとって怖いことは、みんなが使うソーシャルネットワークとしての座をFacebookに独占されてしまうことではありません。ユーザーのアイデンティティを独占されてしまうことなのです。
Googleはユーザーについて知りたいと考え、そしてユーザーが自分について知るのを手助けしたいのです。そしてユーザーが自分が何者かとか、何が好きかを友達や家族や同僚や世界中に見せるときに向かう場でありたいのです。Googleの思いはさておいて、やはり、Googleは、facebookをかなり意識していることは間違いないと思います。私は、facebookを利用していますが、最近、写真といえば、すぐにfacebookにアップロードしています。picassaは、容量制限があったのでほとんど使っていません。また、写真の編集でも、piccaseなどより、picnic(現在Google傘下)のほうがはるかに使いがってが良いので、最近では、もっぱらこちらのほうを使っています。このブログの冒頭の写真も、これで編集しています。
iPhoneで撮影した写真は、たいていは、バソコンに保存して、picnicで編集したり、しないものでも、facebookに一旦送ってしまうというようになっています。あまり意識したことはないのですが、facebookは、おそらく、容量無制限なのではないかと思います。これも、facebookの大きな魅力ではないかと思います。
だからこそ、今回、Google+と、Picccasaを一体化し、さらに、容量無制限としたのだと思います。facebookを使う前だと、evernoteだとか、skydriveだとか、いろいろなストレージに写真をアップロードしていて、どれが、どれだか判らない状況になっていましたが、facebookでは、アルバムなどつくりそれにアップロードしていますし、なにせ、容量無制限なので、安心です。
さて、これで、Google+は、facebookと十分張り合えるような、ソーシャル・メディアになったのではないかと思います。この無制限というとことろが、鍵ですね。どんなサービスであっても、容量制限があっては、安心してつかえないですし、今後、写真など個人のものは無料でクラウドに保存するのが当たり前という時代になると思います。
iPadや、Android端末が普及すれば、これらの機器は、容量が少ないのが普通なので、、ますます、この傾向は加速されると思います。
さて、Google、こうしたサービスを含めて、どのようにして、ユーザーのアイデンティティーをどうやって獲得していつもりなのでしょうか。今まで、低調だった、ソーシャルも、Google+の登場をもって、ようやっと本格化してきたと思います。
私自身、しばらく前は、Googleが自分の生活の中にかなり浸透していて、確かに自分の愛ディンティテーの一部であるような気持ちがしました。最近では、facebookがそうなりつつありましたが、Google+を使い始めれば、また、逆転するかもしれません。日本では、mixiが、アイデンティティーのよう人も多数いるのでしょうが、私の場合は、そうはなりませんでした。
いずれにせよ、Googleが社運をかけるほど、ソーシャルに力を入れているということは良いことだと思います。ユーザーにとって、さらに、選択肢が広がるということで、良いことだと思います。
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