2011年8月25日木曜日

ソウル市長辞任へ 学校給食無料化、住民投票で不成立に―【私の論評】韓国ですら、通用しなくなったばら撒き戦術!!日本は、どう?

ソウル市長辞任へ 学校給食無料化、住民投票で不成立に
イ・ミョンバク大統領
小中学校の給食無料化などをめぐるソウル市の住民投票が24日に実施されたが、投票率が3分の1に届かず、不成立となった。不成立の場合、辞任の意向を表明していた呉世勲(オ・セフン)市長は「残念だが、結果を謙虚に受け入れる」と述べた。

今回の住民投票は、来年の総選挙や大統領選の前哨戦の様相を呈していた。呉氏を支援した李明博(イ・ミョンバク)政権や与党ハンナラ党にとっては大きな打撃だ。

ソウル中心部の投票所は24日午後、人影がまばらで、特に若者の姿はなかった。40代半ばの女性は「無料化すれば給食の質が落ちる」。73歳の女性は「金持ちの子の給食まで、なぜ無料にしなければいけないのか」と話した。

投票した人は、大半が「段階的無料化」を主張する呉市長に賛成したと見られる。一方、野党などが呼びかける「全面無料化」の支持者は、棄権して投票不成立を目指していた。

【私の論評】韓国ですら、通用しなくなったばら撒き戦術!!日本は、どう?
今回の、ソウル市民の反応当然の事と思います。ソウル市内の学校給食を無料にしたからといって、何が大きく変わるでしょうか。おそらく、学校に支払うお金が、月単位で数千円安くなるだけです。

上の記事でも、有権者の「無料化すれば給食の質が落ちる」とか「金持ちの子の給食まで、なぜ無料にしなければいけないのか」という意見はもっともなことです。

もう、いわゆるバラバキは、韓国ですら、全然通用しないということです。


韓国といいえば、先日自民党の議員3人が、ウルルン島を訪問しようとして、拒否されたばかりです。拒否だけでも、問題なのに、韓国側では、反対デモがおこり、三議員の写真を焼くなどの傍若無人な行動をし、全くあきれ果てたというか、ある意味で韓国民の民度の低さを世界に見せつけた事件だつたと思います。ただ、調査に向かった議員に対して、このような傍若無人を働いたことにより、韓国は、世界の笑い物になったと思います。韓国に非があることを認めた愚かな行動だったと思います。

これに関しては、本日は、本題からそれるので、これに関して詳細を述べることは、また日を改めて掲載したいと思います。いずれにしても、このような乱暴狼藉を働いたということは、韓国民の国際感覚や、政治対す感覚が未熟であることを示していたと思います。

実は、この竹島問題の最近の韓国での先鋭化は、イ・ミョンバク政権が、次の選挙を有利にするための、方策であるともいわれています。私も、その一環で行われたということだと思います。

このような手にやすやすと乗ってしまう、韓国人は政治的に未熟であるといわざるをえません。しかし、このような未成熟な韓国人であっても、さすがに、給食費無料化には、のらなかったということです。

しかし、給食費というと、何か思い出すことがありませんか。そうです、日本の民主党は、政権交代の選挙のときに、子ども手当をはじめとする、様々なばら撒きを公約としてあげ、結局多くの有権者は、これに騙されて、民主党に投票してしまったではありませんか。そうして、今になって、財源がないとか、結局子ども手当も何も実現できないでいます。

わずか、2年前の日本でも、このようなことが、まかり通ったわけです。そういう意味では、日本も、韓国民とおとらず、政治には、未成熟だったといえます。

ちなみに、ドラッカーは、昔から、政治は、気象を変えることは、できるが天候は変える事はできないと言っていました。要するに、政治は、細かなことまでできないし、やってはいけないし、やれば、非常に非効率になってしまうということです。政府ができることは、インフラを整備することであり、そのインフラで実際に行動するのが、PO(営利企業)であり、NPO(非営利企業)であるとしています。

この考え、日本では、NPOの歴史があまりに短いことと、欧米のように大きな仕事をするNPOが、日本には、存在しないため、日本では、真の意味を理解する人はほとんどいません。民主党の主張する新たな公共とも全く異なります。民主党のそれは、簡単にいってしまえば、プロ市民のものであり、欧米の戦前からあるNPOとは、根本的に出自と、理念が違います。彼らは、公共という考え方を完璧にはき違えています。

しかし、もうそろそろ、政府が細かなこと、たとえば、子ども手当のことまで、実施するなどは、本来の政府の仕事ではないことを理解して欲しいものです。もう、そろそろ、多くの人が理解しつつあると思います。

このまま、子供手当がどうのこうのという政権が人気を集めるようなら、日本人も、韓国民と同様に政治的に成熟していないことの証になると思います。次の選挙では、というより、いつの時代でも、こんなお為ごかしを公約にあげる政党や政治家には、二度と投票するべぎではありません。それは、民主党に限らず、すべての政党、すべての他党の候補者についても同じことです。これらのことを口にするのは、単なる偽善者にすぎないこと、悟るべきです。

もう、欧米では、政権交代が何回か行われてきており、多くの有権者が政治には過度の期待をすることはなくなっていて、政治的に成熟しています。政治的成熟には、もう一つの側面があります。
要するに、欧米では、いわゆる人幻想も影を潜めています。

人幻想というのは、たとえば、政治が悪いのは、それを担っている人が悪いからだというものです。良き意図を持った、スーパーマンが政治をすれば、世の中すべて良くなるという幼稚な考えです。

これも、全くの間違いであり、これも、欧米では、すでに影を潜めた考えです。さすがに、どの党がどのような公約をうたっても、無邪気に政権交代などといって、浮かれるなどということはありません。もうすでに、何回か政権交代があり、多くの人が、幻想からは、覚醒しています。

そもそも、民主主義とは、誰もが不満足なシステムです。民主主義でないたとえば、全体主義システムなどのほうが、満足する人は多いです。そうです。為政者や、それと利益が一致する少数の人々にとっては、大満足です。おそらく、民主主義のシステムより、満足する人の数は多いと思います。それが、現実です。次の選挙では、これを前提として、投票すべぎてす。

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