米調査会社のGartnerによると、2014年にはPCにかわって個人向けのクラウドサービスが人々のデジタル生活の中心になり、パーソナルクラウドの「パーフェクトストーム」が襲ってくると述べている。
【私の論評】様々なクラウドの可能性が広がる!!
詳細は、上の記事を見たいただくものとして。論評のため以下に上の記事の結論部分のみを掲載しておきます。メガトレンド1:消費者化現象(Consumerization)
・ユーザーはいまよりもっとテクノロジーに詳しくなり、テクノロジーに対する期待も大きく変わってくる。
・インターネットやソーシャルメディアによって力を得たユーザーがより大胆に振る舞うようになる。
・強力で、しかも手頃な値段の携帯端末が普及することで、ユーザーとの力関係が変化する。
・ユーザー自身がイノベーションの担い手になる。
・テクノロジーの民主化により、組織内のあらゆるタイプのユーザーがほぼ同様のテクノロジーを手にすることになる。
メガトレンド2:仮想化技術の普及拡大
仮想化技術により柔軟性が高まり、IT部門が導入できるクライアント環境の選択肢が広がる。
(下の写真は、iPhoneによる仮想化デスクトップ。会社に設置してあるバソコンのデスクトップをみながら、操作できる。営業部隊などには、重宝する仮想化技術)
メガトレンド3:「アプリ化」の進行
アプリケーションの設計方法や配信方法、利用方法が変わり、それによって市場はあらゆる面でとても大きな影響を受ける。
メガトレンド4:どこでも利用可能なセルフサービス方式のクラウド
個人ユーザー向けのクラウドサービスが登場したことで、まったく新たな機会が拓けている。いまではどんなユーザーでもスケーラブルで無限に近いリソースがどこからでも入手できるようになりつつある。
メガトレンド5:移動の自由
今日、携帯端末とクラウドを組み合わせて使うことで、たいていのコンピュータによるタスクをこなすことができる。そして、携帯端末がもたらす便利さと柔軟性の高さは、ユーザーにとってもっとも重要な要素となっている。
これら五つに関しては、どれでも納得できるものです。どれも、私が説明する必要はないものと思います。私としては、最近の動きで気になるサービスが二つほどあります。
両方とも、企業で使うパソコンの機能をクラウド化したものです。
一つは、SkyDeskというサービスです。これは、富士ゼロックスで提供しているクラウドサービスで、はやい話microsoft officeができるようなことは、すべて包含したサービスです。個人でも、企業ユースとしてもつかえます。これは、なかなかのものです。これは、GoogleのDocsよりも、はるかに、高機能なものであり、かなり、officeの機能に迫っていると思います。(下は、SkyDeskの画面)
もう一つは、ONLIVE DESKTOPというサービスです。これは、microsoft officeそのものを、無料のサービスですの場合はファイルをアップロードして、iPadでみられるようにできます。有料の場合はアップロードするだけではなく、作成することもできるというものです。これが、あれば、iPadでクラウド上の仮想のofficeのデスクトップを利用できるというものです。(下は、ONLIVE DESKTOPの画面)
これらについては、ここで文章でここで説明するよりも、実際にみていただいたほうが、良いです。SkyDeskのほうは、クラウドのことが良くわかると思います。ONLIVE DESKTOPに関しては、仮想化技術に関して、良くわかると思います。
それから、個人ユースのものとしては、Evernoteなどが考えられると思います。Evernoteに関しても、実際に使ってみないとその意味とか、良さなど理解できないと思います。これは、個人ユースとしては、lifelogをとるということ、企業ユースとしても、さまざまなlogをとるということでは、優れています。とにかく、写真、ドキュメント、動画、音声など何でも保存して、タグをつけ、複数人と共有、同期など簡単にできます。蓄積データが少ないときには、さほどその便利さを感じませんが、データが蓄積してきたときに、その凄さを実感できます。商品開発などする人には、欠かせないものだと思います。
以上の実例は、残念ながら、officeという企業向けのサービス、それも、パソコンの能力が著しく限られていた時代のもので、これらは、クリエイティブな知識労働者の使うものというよりは、事務員が使用することを前提として作られています。ただし、クラウドや仮想化の技術をてっとりばやく理解するには、非常にわかりやすいものと思います。
クラウドや、仮想化技術など、こうしたものにだけ限られるだけではありません。個人ユースでも、今のところはあまりない、もっとアートに関連するものも登場すると思います。たとえば、複数の人間で素材を持ち寄りながらできる、動画編集や、DTMです。
それから、企業の知識労働者のために、動画、画像、音声、office、マインドマップを渾然一体として、自由に扱え、それも複数で、自由に同期、共有ができるものが登場することになると思います。企業向けでは、Officeのような事務作業用のものから、知識労働用のものへと比重が移っていくものと思います。朝から晩まで、officeそれても、エクセルなどいじっている人は、知識労働者とはいえないと思います。知識労働者は、クリエーティブで、アーティスティックでなければなりません。
それから、個人ユースでは、評判のEvernoteを使ってみようと、何となくメモを貯めていましたが、いまいち使いこなせている気がせず、周囲の“Evernote使い”に使い方を聞いてみたことがあります。(上の画像は、OPPPAさんの、evernote、上の画像のタグは"girl"、
しかし、ある知人の一言で考え方が変わりました。
「俺、Evernoteで、ラーメン食べ歩きの日記とかつくっている」
これを聞いた瞬間、Evernoteが一気に身近なものになりました。Evernoteはビジネスに役立てなくてもいいし、人生のすべてを記録しなくてもいい。ただのノートなんだから何を書いてもいい。そんな当然のことに、やっと気づきました。
また、上の画像は、OPPAさんの、ノートで、この画像のタグは、"girl"。ご本人は、ブログに以下のようにこれについて、書いています。
このタグのノートも溜まっていくにつれて、好きなアイドルの嗜好が変わっていくさまがEvernote上で映しだされたり、
「あぁ、いたねぇ!こんなアイドル!」
なんて会話の種になったりするのでしょうか。
うわ、それってめちゃくちゃ面白いじゃないですか。
別の知人はEvernoteに、2ちゃんねるで拾ってきたアスキーアート(AA)を保存しています。その効果か、彼がチャットでAAを繰り出すスピードは劇的に速いです。先述のTwitterにも、「Evernoteでお菓子の在庫数を管理している」「Evernoteでパチスロのパスワードを記録している」「Evernoteに見たい映画をメモしておいて、TSUTAYAで開く」といった“ゆるふわ”な使い方をしている人がいることを知りました。
私は今、Evernoteに業務関連のメモやおもしろ画像、気になるWebサイト、AAなどを貯めはじめています。いずれにせよ、メモしたものがオンラインにバックアップされ、いつでもどこでもどのデバイスでも見られる安心感はなにものにも変えがたいところがあります。
Evernoteの使い方は人それぞれ。他人の使い方をそっくりまねする必要はありません。でも、他人の使い方を聞いて自分なりの使い方をひらめき、人生がちょっと便利になったり、楽しくなったりするかもしれないと思います。それに、仕事などにも十分生かせると思います。
たとえば、仕事上の問題点、課題点をエバーノートに掲載しておき、それに関連する情報も掲載しておき、企画などに役立てるというものです。昔だと、課題・問題点など、手帳にメモしておき、それらが、終了したら消しこむというような人が多かったと思います。これを、エバーノートで実施すれば、かなり役立つと思います。おそらく、14年あたりには、evernote自体がかなり変わったり、あるいは、新たなサービスが生まれ、個人のクラウド利用がより一層活発になっていくと思います。
みなさんは、どう思われますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿