2012年3月29日木曜日

忙しさを可視化する「プロジェクト横断機能」などが追加! 「ブラビオ・プロジェクト」がバージョンアップ−【私の論評】iPadなどのモバイルで、これを使うとものすごく効率的なのだが?!

忙しさを可視化する「プロジェクト横断機能」などが追加! 「ブラビオ・プロジェクト」がバージョンアップ


以前ライフハッカーでも紹介したガントチャートでプロジェクト管理できる「ブラビオ・プロジェクト」が、このほどバージョンアップ。5人以下のグループならずっと無料で使える、というおサイフにやさしい特長はそのままに、20以上の機能が追加されました。(上画像は、ブラビオ・プロジェクトの画面、クリックくすると拡大します)

【私の論評】iPadなどのモバイルで、これを使うとものすごく効率的なのだが?!



詳細は、上記の記事をみていただくものとして、今回の改定の主なところを以下に掲載します。それと、本日は、いろいろなプロジェクト・チーム等の写真を掲載します。

『プロジェクト横断ビュー』
『タスクリンク』
『マイルストーン』
『達成率の実装』
『ツールバーの搭載』
『CSVファイルの入出力』、『エクセルファイルへの出力』への対応(β機能)

以上を柱に、細部を含めると、20もの機能が付加されたということです。


このサービス、以前もチェックしてみましたが、素晴らしいの一言でした。そうして、横断ビューとか、マイルストーンは、是非とも加えて欲しいと思っていましたが、今回の改定で、それらは付加されるたことは、無論のこと、それ以上の機能がふんだんに付加されました。

5人までなら無料で使えるということなので、大企業でも、いわゆる係、中小でも、課単位なら十分使えます。自営業なら、これで十分です。また、有料版は、ジョイントベンチャーをするようなゼネコンなどはネットワーク管理などが必要ですが、それ以外であれば、どの業界でも十分に使えるものと思います。

私もこれを、無料版で使用しています。今は、個人でカレンダー風に利用しているだけですが、それでも、なかなか使えます。私の場合は、iPadで使用していますが、これはなかなか良いです。

実際iPadで使用してみて、最近なぜ、企業がiPadを導入したがるのか良く理解できました。このようなガントチャートなど、従来は、パソコンのファイルに格納されていたと思います。これだと、パソコンの画面をみないと、チャートを閲覧できません。そうすると、かなり不便です。iPadだと、これをいつも携行すれば、外出先であろうと、出張先であろうと、会議中だろうと、いつでも閲覧したいときに、閲覧できます。

そんなものは、印刷してしまえば良いではないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、私のように一人でカレンダー的に使っているのなら、それも可能ですが、普通のプロジェクトでは、少なくも、数人多ければ、数十人はかかわるわけで、これだけ多人数のものを印刷してすべて持ち歩くなどということは、不可能です。まして、今回の改定にあった、負荷状況や、空き状況を俯瞰するようなことは、紙ベースではほとんど不可能です。

私は、残念ながら、一人で使っていて、大人数で使ったことはないのですが、それにしても実際に使っていると、これをIPadで使うことのメリットは、十分想像できます。これは、紙ベースのものは、無論のこと、パソコンベースのものより、はるかに使い勝手が良いと思います。プロジェクトにかかわる人がすべて、iPadにブラビオ・プロジェクトをいれておいて、全員が同じものをみて、同期、共有をしているということは、凄いことだと思います。




会議のときにも、全員で同じものをみて、たとえば、空き状況などみて、プロジェクトを前倒しするとか、組み直すということがかなり柔軟にその場で、すぐにできます。さらに、出張などで、会議に出られなかった人も、同期しているので、すぐにその変更をリアルタイムで知ることができます。

従来、紙で書いたガントチャートや、パソコンに入れたものでは、できないことです。パソコンに入れたものでも、実際に運用する場合は、紙ベースでということが多かったと思います。そうなると、何か変更といっても、変更自体がかなり手間がかかるので、変更もしないで、進めていて、いつの間にか、有名無実になり、マイルストーンもまもれず、最終期限を守るために、残業・徹夜の連続になるということが多かったのではないかと思います。このようなことを防ぎ、より柔軟な管理・調整をするためにも、現在多くの米企業でiPadを導入しているのだと思います。


それから、ガントチャートが描けるアプリなど、App Storeや、Google Placeなどで探してみましたが、「ブラビオ・プロジェクト」に匹敵するような、同期、共有機能など含む高機能なものはありませんでした。これは、先日もこのブログに掲載したように、App Store、Google Placeなどの、課金体制が、月額課金などに対応していないためだと思います。

このような高機能な、サービスでは、一度の課金ということになれば、かなり割高にしなければならなくなります。そうなると、ほとんど売れなくなることになります。かといって、低価格で販売すれば、その後のクラウドの運営が困難になり、ユーザーに末長くサービスを提供できなくなります。だからこそ、「ブラビア・プロジェクト」は、App Storeではなく、iPadに最適化した上で、Web上で提供し、課金も開発会社が、独自で月額課金するという形にしているのだと思います。

先日は、Googleが、月額課金を導入することをこのブログに掲載しました。そうすることにより、Googleは、Google Playで、高機能なクラウドを用いた、Appも提供できるようになると掲載しました。こうなれば、「ブラビオ・プロジェクト」に匹敵するサービスが、Appとして提供されるようになると思います。そうして、他にも高機能なAppが多数提供されるようになれば、Apple側も、月額課金に踏切り、同じようなサービスを提供するようになると思います。


このようなことを通じて、企業ユースでも、かなり使いやすくなると思います。そうして、企業の業務の効率化が図られるようになると思います。しかし、そんなときに、水をさすようで悪いのですが、以下のドラッカー言葉を忘れないようにしたいものです。

「成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える」


いくらすぐれた、ツールを用いたとしても、ツールはツールにすぎないわけであって、プロジェクト・チームの全員が成果をあげるために、自らの果たすべき貢献が何であるかがわかっていなければなりません。ドラッカーは、このことのケーススタディーとして、「役に立たない設計図を精緻につくりあげる設計部門ほど、無用のものはない」と語っています。結局いくら、素晴らしい道具を使ったからといって、個々人が貢献をして、成果をあげられないというのであれば、意味はないということです。この前提を忘れないようにして、このようなサービスを使っていきたいものです。





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