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労力をかけるほど仕事は楽しくなる!「イケア効果」をフル活用せよ ニュー・サイエンティスト UK
手間のかかる"組み立て式家具"が売れるのは、なぜなのか?その意外な理由から、ビジネス成功の秘訣が見えてくる。
【私の論評】IKEA効果は、ドラッカーのいうところの責任の組織化のことか?
さて、上の記事は、読んでもらったものとして話をすすめます。「人は自分で手間をかけることがクオリティーの向上に繫がると信じるものです」あるいは、「人は自分が労力をかけたものほど、高く評価する傾向がある」など本当に存在するのでしょうか?確かにそういうことはいえるとは思います。しかし、どんな場合でもそうかといわれれば、そうとばかりはいえないと思います。たとえば、これが、仕事であったとしたらどうでしょうか?そうであれば、あてはまる場合もあれば、 あてはまらない場合もあると思います。この話の本質は、責任の組織化ではないかと思います。
ドラッカーは『マネジメント』で、責任の組織化について以下のように述べています。
これら働くことに関わるマネジメントの成功物語は、現代のいかなる種類のイズムよりもはるかに重要なことを示している。家族的なマネジメント、参加型のマネジメントなどの自称万能薬を含め、これまでの理論のほとんどは権限の組織化に焦点を合わせていた。これに対して日本企業、ツァイスのアッぺ、IBMのワトソンは、働くことのマネジメントの基盤として、責任の組織化を行っていた。
仕事が自己実現の手段であるとするならば、そのために必要なのは成果です。成果をあげるために必要なのは権限ではなく責任です。『マネジメント』では、そのことを組織化の基盤とした事例がIBM物語を代表とした第20章「成功物語」でした。権限ではなく、責任を組織化の前提とすることにより、過去に様々な企業が成功を収めているということです。
そうして、特に責任の組織化にあたっては、現場の人を参加させることが肝要であることもドラッカーは説いています。実際に仕事をする人たちが、自分たちの仕事の責任を決めることになれば、かなり成果をあげられるようになります。
上記のIKEAの例は、まさに、IKEAの製品を組み立てることを、自分たちの責任としています。誰に指示されるまでもなく、すでにそれを自分の責任としているのです。これが、本質だと思います。特に、マネジメントの世界ではそうだと思います。
自分が組み立てたものと、プロが組み立てたものと比較して、自分の組み立てたものにより高い値をつけるという話も眉唾ものだと思います。どのような実験をしたとしても、全く同じ製品を組をブロに組み立てもらい、客観的に比較すれば、その労力分製品が高くなるのがあたりまえであり、それを自分が組み立てたものを高いとする者はいないと思います。その高くなった部分が、自分の労力であり、それが、自分の選んだ責任によものであると自覚するはずです。
HPがパソコンをつくろうという、ジョブズ氏の提案をHPが一蹴したこと、その後、ジョブズ氏が、HPの間違いを冒さないように、たびたび他社を買収し、他人のアイディアや技術を精力的に取り入れてきこともいわゆる「IKEA効果」としていますが、これも何か変です。
これも、責任の組織化のほうが、説明がつけやすいです。責任の組織化は何も現場だけのものではありません。トップマネジメントも権限だけではなく責任があります。それも、トップマネジメント固有の責任があります。そうして、その責任を長期経営戦略で明らかします。
その戦略を成就するため、自社の技術だけで達成できるのなら、自社の技術のみでやれば良いですし、自社で開発すれば、経費や時間がかかりすぎて、他社に遅れをとると判断すれば、買収、提携、その他の手段によって、外から取り入れれば良いことです。HPは、様々な要因があって、これができなかったといことだと思います。
このことまで、いわゆるIKEA効果で、無理やり説明しているような気がします。上の記事、どこか、間違えていると思います。ひよっとすると、日本語への翻訳が良くないのかもしれません。あるは、全部の情報ではなく、どこか重要な部分が欠けているのかもしれません。いずれにしても、あまりすっきりしない文書だと思います。皆さんは、どうお思いになりますか?もし、この原文を読んで、この翻訳のまずさや、あるいは、そもそも私の見解が何か問題があると思われる方がいらっしゃったら、是非コメントをお寄せください。
それから、本日は、話題がIKEAに関するものでしたので、IKEAの家具を家庭内で組み立てる写真を探して掲載したのですが、その中に以下のような写真がありました。
最初からから、画像検索で探したので、いきなりこの写真にいきあたりました。一体どのような状況でこのようなことになっているのでしょうか?誰かご存知の方がいらっしゃれば、コメントなどお寄せ下さい!!
裸でIKEAの付近を歩くことは、あくまで自己責任以外のなにものでもないと思いますが、これも「IKEA効果」なんでしょうか?(笑)
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