お酒好きにはたまらない研究結果! 人はお酒を飲んでいる時の方が頭が切れるらしいぞー!:
お酒好きの方、大朗報である!
なんとお酒を飲んでいる時の方が、人は頭が切れるらしいのだ。これはキターー!
これを発見したのはイリノイ大学の心理学者たちだ。彼らによると
2英パイント(約1136ミリリットル)のビール、もしくは
ミディアムサイズのグラス2杯分のワインが、クリエイティブな頭を作り出すのに適したアルコール量だという。
この結論を導くにあたり、研究者たちは40人の健康な若者を対象に次のような実験を行った。
1.20人の被験者に2英パイントのビールを飲んでもらい、残りの20人にはしらふのままでいてもらう
2.脳クイズをいくつか受けてもらう。例えば「coin」「quick」「spoon」の3語を聞き、これらを結びつける言葉を答えてもらう。この場合、答えは「silver」
その結果、お酒を飲んだグループの方が飲んでないグループより、約40パーセント多く正解した。そしてさらに驚くべきことに、お酒を飲んだグループは正解を導き出すのに一問あたり平均12秒だったのに対し、お酒を飲んでいないグループは一問あたり平均15.5秒かかったのである。
つまりお酒を飲んでいた人々は、問題の正解数だけではなく、正解を導き出す時間でもしらふの人々を上回っていたというわけなのだ。この驚きの結果について、研究に携わっていたJennifer Wiley氏は次のように話している。
「私たちの考えを述べさせてもらえれば、肝心なことは、集中しすぎるとあなたの創造性や可能性が下がってしまうということ、そしてより広くより柔軟な意識の状態がクリエイティブな解決案を導き出すということです」
お酒をさらに美味しく感じさせてくれる今回の研究結果。これを受けて、多くの人が「クリエイティブな企画・プロジェクトを考えるため、今日は飲みに行こう!」と言い出しそうだが、「お酒は適量飲んでこそ、効果がある」ということを決してお忘れないようお願いしたい。
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【私の論評】今欠けているのは、サロン的な大人の飲み方かもしれない!!
上の心理学の実験は、別にこのような実験をしなくても、実際に経験している人も多いのではないかと思います。たとえば、学生のころ、酒をくみかわしながら、さまざまな議論をしたとき、あるいは、自宅で、ワインを少し飲んだあとで、ブログを書くとか、社会人になってからも、さまざまな人と酒を酌み交わしながら、議論をしたりしたとき、普段思ってもみなかったような考えがでてきて、それが、実際に研究や、仕事に役立ったなどのことはありませんか?
私は、このような経験は、かなりあるほうです。無論、上で書いてあるように、飲みすぎは、絶対だめです。しかし、飲んで何人かで、それも分野がかなり違う人々と話をしていれば、かなり面白い話で創造性をかきたてられることがあります。
このようなとき、普段より頭がさえていると思うことはしばしばありました。特に、普段いろいろい考えていることを話すと、思ってもみなかったような考えが、自分からも他の人からも出てきて、かなり面白いだけではなく役に立つことがしばしばです。ただし、それは、話題にもよります。たとえば、何かを計算するとか、そんなことはだめです。しかし、計算方法とか、もっとものの根底や根源的なこととか、そういうことでいろいろ考えが出てくることがあります。
やはり、上の記事にもあるように、「集中しすぎるとあなたの創造性や可能性が下がってしまうということ、そしてより広くより柔軟な意識の状態がクリエイティブな解決案を導き出すということ」なのだと思います。
そういわれてみれば、あのゲーテは、毎晩二本ワインボトルを開けていたそうです。それから、いわゆる、サロンにはお酒特にワインは、つきものです。サロンとは、もともとは、フランス語で宮廷や貴族の邸宅を舞台にした社交界をサロンと呼んだ。主人(女主人である場合も多い)が、文化人、学者、作家らを招いて、知的な会話を楽しむ場でした。こうした場所でも、おそらく、ワインがかなり大きな役割を果たしたものと思います。
さて、サロンといえば、驚いたことに、幼少期のドラッカーは父のサロン活動などを通じて、フロイトをはじめ経済学者のシュンペーター、作家トマス・マンなどとも触れ合っています。サロン、そうして、サロンで饗されたワインは参加した人々の緊張和らげ、柔軟な意識の状態がクリエイティブな考えを導きだし、さまざまな文化や、技術、イノベーションを生み出すきっかけをつくりだしたに違いありません。
それにしても、日本では、サロンというものはあまりなかったものの、大学時代なら、教授や、先輩と飲みにいくとか、仲間同士で飲みにいくというようなことは、昔からずいぶんあったものと思います。その席に、いつものメンバーだけではなく、さまざまな他の人たちも入っていることが楽しみだったりします。たとえば、教授が、卒業生とか、他学部の先生とか、まったく毛色も違う人も連れてきてくれたときは、その人たちの話を聴くことが本当に楽しみでした。このようなことが、フランスなどでいうところの、サロンの役割を果たしていたのだと思います。
ただ最近は、驚くこともあります。特に、若い人たちの飲み方ですが、どうも、あまりまともな飲み方ができないようで、やるとすれば、学生コンパののりか、まったく飲まないかの両極端にあるようです。いわゆる、大人の飲み方ができないようです。いわゆる、異質の人たちが集まるサロン的な雰囲気は苦手なようです。そもそも、乾杯の仕方も学生コンパののり的なやりかたしか知らないような人もいます。
大人の飲み方といえば、私たちは、学生時代に、教授や大学院生と飲みに行ったり、会社に入ってからは、上司などと飲みに行ってそれなりに身に着けたように思うのですが、最近はどうもそうではないようです。しかし、私は、若い人たちを責めるつもりはもうとうありません。やはり、最近は、上の世代でも、コミュニケーション下手というよりも、従来よりは、社会性が失われて、サロン的な雰囲気を出す飲み方ができなくなっているのだと思います。
社会性といえば、
以前このブログにも掲載したように、やはり、あまり自分たちから遠い社会、たとえば、国単位とか、もっと遠い国際社会や時間的にも、10年、20年あるいはもっと長期のことを話題にするようであれば、単なる夢想家的な話しになります。そこに、異質な人が登場しても、自分たちには、あまり縁のない遠い世界の人ということで、終わってしまいます。
かといって、自分の職場や自分の日々の生活など、時間的にも、昨日今日明日、長くても、先月、来月くらいの身近なことばかりの話しというのでは、単なる上司や、部下の悪口などになりがちで、話としても面白くも何ともないです。そこに、異質の人がいたとしても、今度は異質の人は全くの部外者ということになります。
これではいずれも社会性を養うことにはなりません。特に学生コンパだとこのようなことに陥りがちです。それは、それで良いとは思います。でも、いつもそれだけだと面白くはありません。だから、この両極端の中間くらいの、自分たちの住んでいる地域、市町村、都道府県くらいまでの話しで、時間の単位としては、数年前とか、数年後というのが、もっとも面白いし、また話しをしていて社会性がさらに養われると思います。そうして、そこに登場する異質の人も生きてくるわけです。
学生時代のことを思い出してみると、アメリカ人で、ニュージーランドの大学の教授が大学に研修にきていて、その方と、飲み会で親交を深めて、その方からは、ニュージーランドの巨大な昆虫の写真をいただいたり、わたしからは、バードウォッチングのときの、写真と、鳥のさえずりなどの録音テープをさしあげたりしたことがあります。その方とは、今でも親交があります。学生のころには、外国からいろいろな人がきていてい、このニュージーランドの教授の他、イスラエル人、ブラジル人、フィンランド人の人たちもいたりして、国籍もバラエティーに富んでいました。ああ、それから、フランス人もいました。彼は、居酒屋に連れて行って、牡蠣と日本酒の相性の良さを教えてあげました。彼は、日本酒の素晴らしさに、驚いていました。それは、以前このブログでも紹介したことがあります。
考えてみると、いわゆるサロン的飲み方を主導する人は、こうしたことを無意識に考えていて、それなりに、飲み会をプロデュースしていたのだと思います。いわゆる幹事という人の力量です。ただし学生のときには、それは無理で、結局は使い走りにすぎず、やはり、教授が大きな力を持っていたのだと思います。もりあげるために、わざわざ、卒業生や、分野違いの人も連れてきていただいたのだと思います。それから、学生時代には、シンクタンクでバイトをしていたこともありましたが、そこの飲み会では、全く分野違いの人もいましたし、話題としては、地域の話題が多くかなりためになったと思います。
私は、これから、若い人たちにも、サロン的な飲み方を教え、異質な人たちの知恵の取り入れ方など伝授していきたいと思っています。皆さんも、サロン的な飲み方してみてはいかがですか!!
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