2010年11月13日土曜日

海上保安官メモ全文起こしが提示するもの―私たちは、情報閉鎖のバーチャル・ワールドに住んでいるのか?

海上保安官メモ全文起こしが提示するもの


上記のメモ、実はその詳細は、全くどこでも報道されていません。どこの報道でも、チラッと移すだけです。しかし、このチラッと写された、このSENGOKU38さんの、メモを静止画像からおこした人がいます。そのかたは、ご自身のブログにそれを公開されています。これは、以下のURLからご覧になることができます。

http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid913.html

この方のブログは、「ぼやきくっきり」という名のブログで、私も時々見たり、コメント等もさせてもらっています。詳細は、この方のブログをご覧になっていただくとして、この方がおこしたメモの部分を下に全文コピペさせていただきます。


これを国家機密とするのであれば、時の政府が自身に都合の悪いことは全て国
家機密にしてしまえば、何をやっても許されるのではないでしょうか?
60数年前の日本がそうだったように・・・・・・
あのとき連戦連敗の様子を国民皆が知っていたら、あれほど戦争が長引いたで
しょうか?
今回のビデオは、日本が中国に負けた様子がありありと記録されていた。
 (くっくり注:↑この行、赤いペンで追加)
もしかしたら、広島、長崎の悲劇も無かったかもしれません。
今日における北方領土問題も無かったかもしれません。
やはり時の為政者の意向によらず、国民が真実を知ることは大切なことではな
いでしょうか。
もちろん、国家機密というのも必要であると思います。
例えば日米の密約等、本当にその存在が発覚すれば大きく国益が損なわれるよ
うなものがそれにあたると思います。
今回の件で、我が国の国益は損なわれたのでしょうか?
それは、国民ひとりひとりが判断すれば良いことではないでしょうか?
それを、国民ひとりひとりが考えそして判断し行動してほしい。
 (くっくり注:↑この行、赤いペンで書き直し)
 日本国憲法第15条、国家公務員法第96条
 海上保安庁法第2条第1項
┌刑事訴訟法第196条
│刑法125条第2項、刑法第126条第2項(刑法第128条)
│刑法第193条、刑法第104条、刑法第61条
そもそも捜査資料とされる(捜査資料とは?)ビデオテープも

公開する事が何の違反にあたるのか?

 (くっくり注:↑ここも赤いペンで追加)
 (くっくり注:↓以下全て手書き)
・今回被疑者その他の者の名誉を害したのか

・捜査の妨げとなったのか?

・公開しない理由は?

・捜査は事実上終っているのでは?

総理曰く 今ビデオを公開すれば、流失犯の刑が軽くなる?

一見まともなようだが、目茶くちゃな理屈。

意味もないのに隠せば秘密になるのか?

【【【【【裏面(手書きのみの面)】】】】】
これを機に管理が厳しくなり

本来の仕事に支障をきたすおそれ(間違いない)

組織が1人1人個人を管理する事は不可能である

結局個人の自覚が必要である
管理社会→情報統制
一職員の行動まで大臣・長官が
責任を行わねばならないのか
だとすれば、大阪市長(平松さん例えにしてすいません)
は一年で何回交代するのですか?
連帯責任論は、責任のなすりつけ合い
監視社会も生む

本件を犯罪行為とするならば

ビデオ画像が機密であるとの証明が必要

ではないだろうか

また尖閣は自国の領土と言うのならばなぜ
何人も上陸できないのか?
堂々と上陸しモグラの調査保護を行い
船舶の航行安全のために灯台も設置すべき
ビデオ公開が日中関係に影響をあたえると
言うならばAPECに中国国家主席が来日するのはなぜ?
むしろ日本国民が知るところになったから来日するのでは?

 (くっくり注:↓用紙右上の青い文字)
犯罪者の理屈

に耳を傾むけるな

と言うのなら

推定無罪?
この出来事については、他のいろいろなブログにも掲載されいていろいろな意見が公表されています。

その代表的なものを上げておきます。そのかたのブログは、 「1級身体障害者法律家を目指すブログ」という名称で、『尖閣諸島問題、動画流出問題』――沈黙を破ったのはネット住民達だった!というタイトルで、このことについて掲載しています。特に、現在中国に対する見方の典型例なので、これも、そこの部分のみをコピペして以下に掲載させていただきます。

なぜ、あそこまでされて日本は黙っているのか。民主党政権は対応を渋っているのか。
まず、中国の経済成長が日本のバブル期以上に凄いというのを知っている人は多いと思う。日本は逆に経済的な回復は遅れを取っており、中国や韓国からの観光客などから外貨を得て経済回復を図ろうとしている状態。今、刺激して中国を敵に回すわけにはいなかいのだ。
そして、日本という国はアメリカの後ろ盾があって生活の成り立っている国。だが、アメリカは日本と外交を深めたところで今の日本から取れるものは何も無い。メリットが無いのだ。
アメリカは現在、輸出をメインに外貨を得ようとしている為、円高大歓迎なわけだ。しかし、日本はもともと輸出国、主に車の輸出でなりたっている国だから、円高だと輸出できなくて経済に大打撃。アメリカと日本の方向性がバラバラなのだ。方向性も違い、外交を深めるメリットも無い、当然、アメリカは、日本よりもメリットの高そうな中国を選ぶだろう。
実際、アメリカは、方向性の違う日本は無視して、中国との外交を深めようとしている。今、中国ならば何でも買ってくれる。人口は多いし、金も持っている。輸出先としては最高の条件だ。
日本(円安推奨派)VSアメリカ(円高推奨派)
現在、上記のように力関係が分かれてしまっている。日本は、為替介入を一度行ったにも関わらず円高は止まらなかった。それは、アメリカが円高を望んでいるからだ。輸出で稼ぐために。もちろん、アメリカの輸出先としてのターゲットは中国だろう。
他の国の投資家もこの図を見た場合、どっちにつけば儲かるか。一目瞭然だろう。当然アメリカ側につくために、手持ちの米ドルを売りまくって、日本円を買いまくる。そのように他の国の投資家までもがアメリカ側(円高推奨派)についた為に、為替介入は意味をなさなかったのだ。そして、今のままでは円安へ持っていくのは難しいだろう。
今、中国を敵に回すとアメリカまで敵に回すことになる。北方領土ではロシアが待ち伏せており、日本は現在、八方塞がりなのだ。
しかし、国は沈黙を守っていたが、Sengok38と名乗る人物が尖閣諸島沖で起きた事件に関する動画を流出させた。
この動画を、各種ブログが一斉に取り上げ、日本のネットの海は尖閣一色に染まった。一気に論争に火が付き始めた。
そして、動画を流出させた犯人は自首をした。海上保安庁の主任航海士だった。

私たちは、情報閉鎖のバーチャル・ワールドに住んでいるのか?
さて、私は、上記の海上保安庁の職員の方と、この暴露事件に関する一般の方のブログ記事などをみていると、今の日本社会の歪みがみえてきます。

私は、まずは、この海上保安庁の方の考え、まさに正しいと思います。止むに止まれぬ、道義心から実行したものであり、私ももしこの方と同じ立場や、もっと上の立場でも、同じことをしたと思います。

国民には、知る権利があります。尖閣で何があったかその真実を公表しない民主党には非常に問題があります。しかも、これは、国家機密などに属するものではないと思います。国家機密に関しては、この方が書いておられるように、公表されることによって、国益が大きく損なわれるものは、公表すべきではないと思います。

しかし、今回のビデオについては、公表されないことのほうが、国益を大きく損なわれるものです。それに、ある程度の人は実際に見て、その内容を語って、それがCG化されて、公表されていました。だから、いまさらあの程度のビデオを公表したからといって、重大な国家機密の漏洩にはあたりません。それに、本来のビデオは、2時間あまりあって、その中には、海に落ちた海上保安庁の職員が、中国船の乗組員からモリで突かれそうになっているシーンが写されていたという話もあります。

だから、この方は、結局守秘義務違反程度の軽い罪で済むことになると思います。間違っても、重い罪にしてしまえば、国民の反発をくらって、民主党は大打撃を受けることになります。

それと、この方、海上保安庁の中でも、幹部クラスではありません。この方クラスの人が、公表できるものであれば、本来であれば、マスコミが実施すべき筋のものではないかったでしょうか?

マスコミには、政府が隠そうとしても、この程度の情報であれば、何とかして、それこそ、この海上保安庁の方からでも、入手して、出所は不明にして、テレビなどでどうどうと報道すべきだったと思います。マスコミの方の中には、良くこんな情報を仕入れきたものだと驚くような事実を公表される方もいくらでもいました。私は、マスコミは今からでも、遅くないので、モリで突かれそうになっている職員の姿の写ったものを公表すべきと思います。それが、本来のマスコミの使命であり、存在価値でもあると思います。しかし、そうはしないし、そうできない理由があるのだと思います。

いまでは、ほとんどそんなことがなくなってきています。たとえば、尖閣問題に関して、日本では、10月1日に中国に対する数千人規模の大規模な、デモが行われました。現在では、内容がどうであれ、これほどのデモは、珍しいです。このデモに関しては、アメリカのCNNをはじめ、各国の報道機関が報道しました。あの中国ですら、報道していました。しかし、日本では、どこの報道機関も報道しませんでした。その後も、何度か大規模なデモが挙行されましたが、これもほとんど報道されませんでした。

さすがに、三度目をほどのデモが挙行されたときには、ほんのわずかは報道されましたが、本当に小さな扱いや取り扱いがおかしなものばかりでした。

それから、この海上保安官のビデオの暴露に関してのブログ記事からも、いろいろと日本社会の歪みが浮かび上がってきます。

特に、上の文章のうち「中国の経済成長が日本のバブル期以上に凄いというのを知っている人は多い」などと書かれていますが、これは明らかに間違いです。最近、上海万博が開催されました。日本でも、30年ほど前に、大阪万博が開催されていました。日本の大阪万博開催時前後のGNPの伸びは、20%台で、まさに驚異的といっても良い成長でした。しかし、中国の場合は、十数%ほどに過ぎません。

実は、10数%台であれば、そのくらい伸びていた国は、いくらでもあります。しかし、20%を超えて、それもしばらくの間伸びていた国は日本しかありません。

それと、もし、中国のGDPが中国政府の言うとおりのものだとしても、人口が十倍以上もあるので、一人にあたりに換算してしまえば、日本の1/10以下に過ぎません。こんな、基礎的なことも日本では、ほとんど報道しません。

それに、このブログでも、過去に示してきたように、中国政府の発表するGDPの統計資料はほとんど出鱈目です。中国では、インフラの整備などがかなり遅れていますので、少なくとも、9%程度の伸びがないと雇用の吸収ができないといわれてます。現在中国ではもう、数年にわたってかなり失業者が多いです。特に、大卒の就職率は日本などと比較しても問題にならないほど低いです。

確かに、少し前に大学生の数を大幅に増やしたということもありますが、それを割り引いて考えても、やはり、就職がほとんどないということは、まともに考えれば、GDPの伸び率は、数年前から、10%を割っていると考えるのが妥当です。そうであれば、中国が日本のGDPを追い越して第二の経済大国になったなどということは、単なる幻想にすぎません。

このようなことは、日本では、ほとんど報道されません。私は、このことは前からいろいろな兆候からつかんでいますが、今年の夏あたりから、OECDは、中国成長は間もなく停止するとの報告書をだしていますし、アメリカのフォーブス誌は、中国が大きな壁にぶち当たっていることなどを報告しています。

日本の資生堂などは、中国に随分前から進出していますが、中国の富裕層に関して興味深い報告を出しています。確かに、中国は過去のように貧乏ではなくなりましたが、何と、中国の人口13億人のうち、年収を100万超えたひとが、はじめて1000万人を超したと、2年まえに発表しています。

中国の富裕層とはいっても、この程度です。いくら物価水準が異なるからといって、まだまだ、この程度にすぎないのです。アメリカの情報機関などは、上記のような事実はことごとく掴んでいる事と思います。それに、当然のこととして、中国共産党の分裂を目論み、虎視眈々とその機会を狙っていることでしょう。

私は、いわゆる先進国が、中国の市場をあてにするなど、正しいあり方ではないと思います。なぜなら、これから、中国で必要される、大量のテレビ、洗濯機、車などは、もう産業としては、20世紀の産物てす。先進国がこれらをあてにするということは、先進国の30年前の、産業構造を温存することにつながります。決して進歩ではありません。後退です。先進国は、本来、次の成長産業を生み出さなければならないのです。

そうして、そのような芽はいくつもあります。たとえば、あのGoogleが、新世代の交通システムを模索していることなどこのブログでも伝えました。30年前の、産業構造や、それを基本とした社会を温存し続けることは、後退です。このようなものをあてにする企業など、先進的ではない時代遅れの企業です。

それに、さらに、輸出のことをはっきりさせておきたいと思います。このブログでも、再三にわたって掲載してきましたが、日本は、過去も、現在でも、輸出大国であったことはありません。実際、現在の日本のGDPに占める輸出の割合は、16%程度に過ぎません。これが、10年ほど、前にはわずか8%くらいです。確かに、10年ほど前から比較すれば、2倍に伸びているといえます。

しかし、だからといって、日本が輸出大国などとはいうことはできません。この比率、ドイツでは、40%以上です。中国もそうです。いや、調べてご覧になればわかりますが、40%を超えている国などいくらでもあります。この割合が日本より低いのは、世界の中で唯一アメリカくらいでしょう。そうでは、日本は、昔も今も内需大国なのです。日本は、中国などと比較すれば、人口は少ないですが、先進国の中では、上位です。ちなみに韓国などは、人口5000万で日本の半分以下です。

日本は、純然たる内需大国です。輸出産業は日本の中で少数派です。それなのに、いつから、日本が輸出大国で、輸出がふるわないと日本は駄目という概念ができあがつたのでしょうか?いつから、日本の代表的産業は輸出産業であるとの概念が出来上がったのでしょうか?

最近、日本の名だたる企業の行動がおかしいとは思いませんか?たとえば、あのソニーはどうしてしまったのでしょうか?今、アップルがやっているような先進的な試みは、昔はソニーがやっていたと思います。私は、先のようにこの10年で輸出が2倍に伸びたということは決して良いことではないと思っています。

日本国内の消費者は、いろいろな面で世界でもトップクラスです。だからこそ、日本の企業も、日本の消費者に製商品を提供して、厳しい目にさらされて、成長してきました。しかし、いつの間にか、輸出にあぐらをかいて、日本のことを忘れてしまったのではないかと思います。

随分長くなってしまいましたが、この話の出だし今回の尖閣のビデオを流出させるべきは、海上保安庁の職員ではなく、本来マスコミであるべきところから出発しています。

それから、日本では規定事実のようになっていることことごとく間違いであることも掲載してきました。

そうです。今の日本のマスコミのあり方が決定的におかしいです。いろいろ、詳しくみていくと、多くのことがマスコミの偏りに結びついてきます。

こんなことは、どうしておこるのでしょか?そうです、マスコミの偏りが酷いのです。それに、恐るべき事実があります。アメリカや、ヨーロツパなどでは、外国資本がマスコミの株式を取得することを制限しています。しかし、日本にはそのような制限はありません。

実際、日本のマスコミには、海外資本、それも特に中国などの資本がかなり入っています。そういうことを考えると、マスコミの偏りも理解できるところがあります。

特に、情報源に偏りがあって、あまり書籍を読まない人、主たる情報源が、日本国内のマスコミの情報だけで、諸外国のものをみたことがない人、これらの人たちは、現実とは全く異なる情報閉鎖のバーチャル・ワールドに住んでいると言っても過言ではないと思います。

そうした事実が、上の二つのブログの内容から垣間見えてきます。恐ろしいことです。


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2010年11月12日金曜日

菅内閣支持、急落27%=自民が民主逆転―こんなに短期間で支持率が下がってしまうということは、無責任な有権者が多いということだ!!

菅内閣支持、急落27%=自民が民主逆転
時事通信社が5~8日に実施した11月の世論調査によると、菅内閣の支持率は前月比11.4ポイント減の27.8%に急落、6月の菅内閣発足後最低となった。不支持率は同12.6ポイント増の51.8%だった。政党支持率も、民主党16.2%、自民党16.5%となり、2009年9月の政権交代後、民主党は初めて自民党に逆転された。

内閣や民主党の支持率下落の背景には、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件や、メドベージェフ・ロシア大統領の北方領土訪問をめぐる政府の対応への不満があるとみられる。小沢一郎民主党元代表の国会招致問題で菅直人首相らが指導力を発揮していないことも影響したようだ。

調査は、全国の成年男女2000人を対象に個別面接方式で行った。回収率は65.3%。

内閣を支持する理由は、「他に適当な人がいない」12.2%、「首相を信頼する」6.2%、「だれでも同じ」5.1%などの順。不支持の理由では、「期待が持てない」30.1%が最も多く、「リーダーシップがない」28.7%、「政策が駄目」19.3%が続いた。

【私の論評】こんなに短期間で支持率が下がってしまうということは、無責任な有権者が多いということだ!!
それにしても、菅内閣の支持率の低下は、凄まじいものがありますね。菅内閣、鳩山内閣から変わったばかりですし、それに、つい最近民主党の代表戦をしたばかりではありませんか?それなのに、このざまはどうしたということでしょうか?

このブログにも民主党についてはさんざん批判を書いてきました。それも、政権交代直後から書いてきました。特に、その頃の、かなり手厳しい民主党批判については、かなり奇異に感じたかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、今となっては、私の批判は妥当であったことが、多くの人達にみとめられつつあるという事だと思います。

まず最初に言い出したのは、民主党は何でもやることが拙速すぎるということで批判しました。これは、今なら誰もが納得できることでしょう。政治主導を謳い、国家戦局など設置しましたが、あれはどうなったでしょうか?他にも、いろいろいありましたが、結局何もできていません。それは、そうです、今ですら、政権交代してから1年と少しくらいしかたっていないのですから。

政権交代さえすれば、自民党のやってきたこと、何から何まですぐに変えられると思っていた民主党の面々はっきり言って大馬鹿ですね。頭が軽すぎです。これは、批判されても、誰も二の句を継げないと思います。

第二番目には、主に経済対策についてです。民主党の経済対策はお粗末きわまりますし、酷いマクロ経済音痴であることは、このブログにも再三批判してきました。全く基本がわからないまま、烏合の衆といっても良い有様です。ほとんど、誰もまともなことを言わないし、考えてもいません。特に、あまりに単純な増税論議には、ほとほとあきれ果ててしまいました。

第三番目は、そうです。日本国解体です。上の2点に関しては、政権交代したばかりですから、初めてやることですから、少しは大目に見ることができます。

日本国解体法案に関しては、とうてい許すことはできません。これも、再三にわたって、このブログにいやというほど批判してきました。私たちは、日本国という国民国家の国民です。なのに、そんなことは完全無視で、日本国を解体するなどとんでもありません。世界各国の国家元首と言われる人々の中に、少なくとも国家そのものを解体しようと目論む人は誰もいません。

第四番目は、第三番目とも、大いに関係しますが、特に安全保証に関しては、素人同然だということです。それは、普天間、尖閣列島、竹島、北方領土などの最近の民主党の対応をみれば、一目瞭然です。

そうして、最後ですが、あれだけ、民主党や、鳩山内閣、管内閣を支持しておきながら、たいした時間も経っていないのに、こんなに支持率が下がってしまうということは、どういうことかといえば、最初は支持しておきながら、少し時間がたつと、不支持に回った人が大勢いるということです。

私は、そういう人たちに言いたいです。このようなことでくるくる変化するあなたは菅さんや、鳩山さんと同様無責任です。政党を支持するとか、特定の政権を支持するなどということはそんなに簡単にすべきことではありません。きちんと、自分で情報を集め、自分の頭で考えて実施すべきものと思います。

しかし、なぜこのようになってしまうのかといえば、無論有権者の無責任ということもありますが、マスコミの出鱈目報道も大きな要因となっているものと思います。

たとえば、このブログをテレビを見ながら書いていますが、今WBSで韓国の特集をやっています。韓流パワーなどとして、韓国すごさばかり報道しています。しかし、WBSでは、そうした華やかさばかり報道して真実を報道しません。

韓国って、すごいんですか?私は、そうは思えません。韓国は経済的には非常に特異な位置にあります。最近では、日本の報道では、韓国がアジア通貨危機のときにデフォルをして、一時IMFの管理下に入ったことなど、まるでなかったかのようです。このときの負の側面がいまだ、韓国を蝕んでいることなどまるで、なきがごとくの報道ぶりです。

その時に何が起こったのかが、ほとんど報道されていません。あの時に、韓国が行ったことは、結局韓国銀行の身売りです。アメリカの金融機関に実質上多くの銀行をはじめとする金融機関を身売りしてしまったのです。それで、韓国の金融機関は、救われたのですが、そのため、これらには、今でも、海外特に、米国の金融機関の資本がかなり入っており、韓国企業が儲ければ、儲けるほど、配当などで、米国企業に利益のほとんどがむしりとられ構造になっています。

何のことは、ないこれでは、韓国はアメリカの経済植民地といっても良い程度の状況です。こうしたことから、韓国からは、北朝鮮の脱北者よりも、はるかに多い、約8万人以上もの若者を中心とする人々が、米国や、ヨーロッパに向けて脱南者として脱出しています。こんな国は世界広しといえども、韓国だけです。

こんな韓国の真の姿を報道せずに、日本では、韓国の躍進ばかり報道しています。全くおかしいです。何かの意図があるとしか思えません。

韓国についての記載が長くなってしまいました。しかし、これは、例として出したにすぎません。このように日本の報道は異常に偏っています。

無責任な有権者は、こうした無責任な日本の報道に左右されている面は否めないと思います。だから、私は、こうした無責任な有権者に言いたいです。テレビ、新聞、雑誌などの報道を鵜呑みにすべきではありません。きちんと、自分で情報を集め、自分で物事を考えない限り、いつまでも騙され続けます。そうして、それをそのまま続けていれば、いずれ時がたてば社会の底辺に落ちていかざるを得なく、なります。それは、自己責任ですから、仕方ありませんね。そうならないように、自分でモノを考える習慣をつけるべきです。

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Apple、日本のiTunes Storeで映画の提供を開始―あまりに凄すぎるので、DVD予約はキャンセルしました!!

Apple、日本のiTunes Storeで映画の提供を開始

iTunestoreの映画カテゴリーの一つ、Action & Adventure

2010年11月11日、東京、Appleは本日、日本のiTunes® Storeで映画が提供されるようになったことを発表しました。これにより日本のお客様もiPhone®やiPad™、iPod touch®、Mac®そしてWindows PCで、あるいは新しいApple TVを接続したハイビジョンテレビでも、かつてない方法で映画を楽しめるようになります。本日から、20世紀フォックス、パラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズといった主要なインターナショナルフィルムスタジオ、そしてアスミック・エース エンタテインメント、フジテレビ、角川映画、日活、松竹、東映といった日本のコンテンツ・パートナーからの1,000本以上の映画をHD(ハイデフィニション)またはSD(スタンダードデフィニション)でレンタルまたは購入することができます。続きを読む・・・・・・・


あまりに凄すぎるので、DVDの予約はキャンセルしました!!
昨日は、アマゾンジャパンで、MP3ファイルのダウンロードが可能になったと思った途端、本日は、上のニュースです。


何の前触れもなく、いきなりなのでびっくりしました。昨日も、アップルのiAdについて掲載したばかりなので驚いてしまいました。私が知らなかっただけなのかもしれませんが、公式に報道されたという記憶はないです。昨日は、アップルのビジネスモデルについて、ピクト図法を使って解説したばかりですが、昨日のピクト図に映画コンテツをつけ加えなければならなくなりました。それに、アップルTVについても、またまた、付け加えなければならなくなりました。


GoogleTVも出たようですが、どのようなものかまだわかりません。全く馴染みのない方式で提供されるようになるのではないかと思います。それと比較すると、アップルはまたまた、やってくれましたね。iTuneでいままでと全く同じように映画コンテンツをレンタルできるようにしたり、購入できるようになっています。これなら、本当に簡単です。


映画の配信は、随分前から言われていて、いつ実施されるのかと待ち遠しかったのですが、とうとう、本日から可能になりました。お値段も悪くないですね。YouTubeなどでも、最近はHDの動画が多くなりましたが、それにしても、無料なのは嬉しいですが、細切れのものがほとんどなので、まとまって見たいと思ったときなどは意外とふべんでした。


価格もなかなかリーズナブルですね。レンタルなら、300円とか、200円ですよ!私は、アメリカ版の南極物語をダウンロードしています。私はwimaxでインターネットをしていますから、最大で7Mの通信速度なので、案の定、ダウンロードには1時間くらいもかかってしまいます。でも、裏ではこうして、ブログも書いておられるので、まあ、時間は良しとします。もっと速ければ良いとは思いますが、まあ、それも仕方ないですね。しかし、さっきからダウンロードの時間を見ながらこのブログを書いていますが、実際は短くなりそうです。これは、後でレポートします。


それにしても、映画のコンテンツをこうしてダウンロードできるというのは、革新的ですね。いつか、このような世の中がくると思っていましたが、とうとう来てしまいました。


これから、このイノベーションがもたらす、変化を予想してみたいと思います。


これは、また、ハイスペックのパソコンなどがまた売れるようになることを予感させます。私のパソコンは、非力でCPUもatomで、1.6ギガしかありません。RAMは2ギガです。そのため、この映画のダウンロードもまずは、HDではないものをダウンロードしています。なぜなら、YouTubeでも、720Pのはいディフィニションだとかくかくして、見づらいときがあるからです。


だから、HDを見るためには、このパソコンではもうギリギリ限界なのだと思います。現在、家庭にHDの地デジテレビが普及をしていることを思えば、だれだって、iTuneでダウンロードした映画をそれでHDでみたくなるのは容易に想像できることです。それに、iTuneでダウンロードできるのは、HDでも、720Pのようですが、いずれ、1000Pを超えるようなものもダウンロードできるようになるのではないかと思ます。そうなれば、まだまだ、ハイスペックなパソコンが必要になってきます。


私も、欲しくなりました。本日は、父親に東芝製のダイナブックを購入し、wimaxの設定をしたばかりです。これだと、よく見えるだろうなと思いながら、セットしました。なにせ、これは、CPUは3ギガ、RAMは4ギガもありますし、ウィンドウズ7ですから。私のは、未だにXPです。iPadならいいかもしれませんね。この映画配信が、ハイスペック・パソコンの需要を牽引するかもしれません。無論、アップルのパソコンも・・・・・・。しかし、そういわれてみれば、アップルTVというものがありますね。あれが、あれば、パソコンは非力でも、関係ないです。wifiが繋がる環境があれば、これも素晴らしい画像で見えるのだと思います。確か、価格8000円くらいだったので、これは買いかな?


それと、13人刺客は、つい最近放映されたばかりですが、これももう、ダウンロードできます。おそらく、これから、新作を見逃した人など、随分ダウンロードして見るようになると思います。なにせ、私も、見逃して、DVDを購入しようと思ったくらいですから、本当はこちらをダウンロードしようと思いましたが、本日は、やはり見逃した映画「南極物語」にしておきました。


これから、見逃した映画でも、レンタルでみるなら、わずか300円くらいですぐにも見られることになります。なにせ、ダウンロードに多少時間がかかるとはいっても、郵送と比較すればはるかに速いです。ツタヤのDVDレンタルサービスもこれでもう、借りる人はほんどいなくなるかもしれません。


これから、DVDや、ブルーレイなど借りる手間が完全にセーブされます。日本のように著作権のうるさい国で、これを実現してしまうアップル、ただものではありませんね。


このようなサービス、確か楽天でもやっていたように思いますが、楽天や、Gayoでもやっていたように思いますが、結局一度もダウンロードしたことがありません。結局、見たい映画がなかったためです。アップルのコンテンツはオープン当初にしては、結構なものだと思います。いずれ、もっと拡充していくのだと思います。


YouTubeは、動画サイトとして先鞭をつけました。すべて、無料というのが素晴らしかったと思います。そうして、これを真似て、かなり多くの動画投稿サイトが生まれました。そうして、かなり多くの動画サイトが淘汰されていきました。まさに、YouTubeの独走になりました。


しかし、プロが作成したものをある程度の画質でみようと思ったとき、意外と選択肢が少なかったというのが実情だったと思います。それをアップルが提供したということです。


このようなこと、ソニーがやるべきではなかったかとも思われますが、ソニーはアメリカの映画会社を買収するというようなことをしていました。これは、一見優れた方法のようにも思われましたが、やはり、アップルのほうが一枚上手のようです。映画会社を所有するには、かなり投資が必要だったと思います。しかし、アップルのようにコンテンツを提供してもらうという方式であれば、さほどの投資は必要なかったと思います。そうし、かなり多くの配給会社と提携しているようです。


それにしても、アップルの戦略すごいです。またまた、iPadを拡張して、すでに構築されていた、ビジネスプラット・フォームを拡張してしまいました。ここには、多くの人達が集うことになるでしょう。そうして、これらの人たちにiAdを提供するようにすれば、さらに大きなプラットフォームに成長することでしょう。


無料の投稿動画は、すでにYouTubeが覇者となりました。優良の動画は、おそらく、アップルが覇者になることでしょう。


それにしても、日本の企業はどうしてしまったのでしょう。このような創造的な事業に取り組んでもらいたいものです。もう、アップルの後追いをしても無駄でしょう。日本には、日本的に、日本の社会に根付いた新たなプラットフォームを構築するような企業が生まれてきて欲しいものです。


さて、このブログを書いているうちに、ダウンロードを終了しました。実際には、40分ほどでダウンロードしてしまったようです。早速見てみましたが、まあ、何とか見られます。しかし、多少カクカクしたところがあるのと、たとえば、バットなど振り回すところは、やはり少しコマがとんでいるような気がします。やはり、ハイスペックマシンでみたいところです。それから、他のプレイャーでも見れるかどうか確認しましたが、やはり、駄目なようです。特に、VLCプレイヤーなどは、iPodの動画は見れるので、見れるかと思いましたが、駄目でした。


今夜は、とりとめもなくいろいろ書いてしまいましたが、皆さんも、是非一度お試しください!!それから、いままで、アップルTVの購入をためらっていましたが、これを機会に購入してみようという気になりました。これも、購入したら近々このブログで掲載しますので、いましばらくお待ちください。


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2010年11月10日水曜日

Appleと電通、iAdの日本展開でパートナーシップを締結-2011年より開始―【私の論評】eコマースの本質はやはり、広告か?

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/11/10/091/index.html


私の論評】eコマースの本質はやはり、広告か?
いよいよ、iAdがはじまりますね。どのような広告になるのか今から楽しみです。それに、アフィリエイトもできるのでしょうか?できるなら、やってみいです。なんですか、アフィリエイトも草創期の頃は相当儲かった人もいたという話があります。今で、もう、ありふれってしまったので、もう、そんなには儲かりませんね。しかし、iAdのような目新しいものならまだ、儲かるかもしれません。

それにしても、あのアップルがいよいよ、広告ですか。多くの人が、少し前までは、アップルが広告に手をだすなどとは思ってはいなかったかもしれません。あくまで、アップルは先進的なパーソナル・コンピュータの会社であると思っていたに違いありません。当然、あの広告が主な収益源の、グーグルとは異なる会社だと思っていたに違いありません。

しかし、アップルはいろいろと新しいビジネスを考えてきた会社でもあります。たとえば、Pod、やiTuneなどその典型です。iPodは要するに、ミュージックプレイヤーですが、他社がただ、ミュージックプレイヤーを販売しているだけなのに、アップルは全く新しいビジネスモデルを構築し、大成功しました。

このビジネスモデルを最近はやりのピクト図法で描いたものが下の図です。ピクト図法の見方なとわからない方、こちらを見てください。

クリックすると大きな図をご覧になることができます
従来のソニーのような会社が発売していた、ミュージックプレイヤー(MP3プレイヤー)は上図の左側のようなものでした。非常にシンプルなものてす。


右は、アップルのビジネスモデルです。ご覧になれば、わかるように、アップルは、iTuneストアというサイトを構築し、パソコンや、iPhone、iPodtouchなどで音楽、映像コンテンツをダウンロードして、見たり聴いたりすことをできるようにしました。


私も、iTuneは良く使います。おかげて、最近あまりCDを購入しなくなりました。他のサイトや、iTuneのサイトを見たり、頭の部分を聞いてみて、気に入ったらすぐに買えるのが良いです。従来はアマゾンで、CDを購入することもあったのですが、どうしてもしばらくたってから届くので、その場で聴けるというのは本当に良いです。ダウンロードの仕方もいろいろあまりますが、前はパソコンでダウンロードしたものをパソコンからiPhoneにダウンロードしていましたが、最近ではポケットwifiなども使っていので、ほんどが、iPhoneでダウンロードして、iPhoneで聴いています。


iAdを説明するジョブス
さて、このようなビジネス・モデルで成功したアップルです。やはり、新たなビジネス・モデルの構築ということで、いよいよiAdの公開が決まったということです。


このビジネス・モデルに関しては、以前「水道の蛇口戦略」ということで、このブログにも掲載したことがあります。「iPhone、iPad、iPodは水道の蛇口のようなもので、水道管を通じて様々な個人や企業が制作したステキなコンテンツがその蛇口に注ぎ込まれていきます。今はまだユーザーはこれらのコンテンツを有料(少額)で購入しているのですが、もし、iPhone、iPad、iPodそのものが広告媒体になったら、広告媒体であるiPhone、iPad、iPodの無料化(低価格化)だけではなく、コンテンツそのものも無料化するかかなり低廉にする戦略」ということで、以前にもこのブログに掲載しました。


この戦略、いわゆるeコマース(電子商取引)で大成功している企業の基本戦略です。それと、eコマースの本質は、このブログにも以前掲載したように「広告」です。Googleは、いろいろなことに手を出していますが、それは、結局自ら運営する検索エンジンなどに多くの人を集めるための手段にすぎないのであって、検索エンジンは、もとより、グーグルマップや、グーグルアース、その他の様々な先進的なアプリなども結局はそのためで、それを通じて集まった人たちに対する広告をすることがグーグルのビジネスモデルの本質です。


これは、他のeコマースでも同じことです。楽天だって、あのバーチャル・ショッピング・センターそのものが大きな広告塔です。アマゾンだって、直営でやっているというだけで、あのサイト自体が広告です。現在成功している、eコマースの本質は煎じ詰めれば、皆広告です。


だからこそ、最近では、iBookでも成功を収めつつあるアップルも広告に打ってでたのです。アップルは過去に成功したビジネスモデルであるiTuneのように、多くの人々を集めることのできる強力なビジネスプラットフォームを築いて、その上で新たなビジネスを展開しようとしているのです。


最近では、このように、人々を多く集められるプラットフォームを構築して、それを活用して、モノやサービスを提供するビジネスが伸びています。


今までになかったような巨大なショッピングセンターも、プラットフォームの一つです。iPhone、iPqd、iPodtouchなども、こうした多くの人を集めるプラットフォームの入り口として、新たなiAdを活用して、そこで広告を打つというのがアップルのビジネスモデルです。


さて、アップルは従来はいわゆる先進的なパソコンメーカーだったのですが、こうした最近のeコマースや、ビジネスプラットフォームの世界に参入して、さらにビジネスを拡大しようとしています。


現在アメリカでも、日本でもあまり景気が良くないのは皆さんご存じでしょう。両国とも、既存の小売業などはモノがあまり売れない状況にあります。製造業もそうです。しかし、その中にあって、eコマースは伸び続けています。アマゾンは、昨年の12月のクリスマスシーズンにおいても、前年と同様、創業以来の高収益でした。他の大手、eコマースも似たようなものです。日本国内でも楽天など業績を伸ばしています。


残念ながら、この不景気の中、業容を拡大しているのは、いわゆるeコマースのみのようです。これらは、まだまだ伸びる可能性があります。


皆さんの会社でも、eコマースなど検討してみるべきと思います。ただし、今更、楽天や、Google、アマゾンの後追いをしても成功はおぼつきません。iAdに関しては、まだ、実際に運用されていませんが、iTuneや、最近のiPad、iPhoneなどでも大成功を収めたアップルです。これも、成功すると思います。


アップルは広告の分野では、新参者です。もともとは、先進的なパソコンのメーカーで、広告などとは縁のない企業でした。こうした、メーカーが広告を打つビジネスモデルをうちだしたのです。


何か、私たちに勇気づけられるようなニュースだと思います。私も、自らの事業の関連の分野でこうしたビジネスモデルを創りたいです。それも、自らの事業にあったもので、今までになかったユニークなものを創ってみようといまいろいろ思いを巡らせているところです。


皆さんも挑戦してみてはいかがですか?それには、ピクト図法などかなり役に立ちます。皆さんも、活用してみてはいかがですか?それから、マインドマップも役に立ちそうです。







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2010年11月9日火曜日

世界バレー:iPadで采配 リアルタイムで情報把握―頼りすぎると落とし穴が?!

世界バレー:iPadで采配 リアルタイムで情報把握

セルビア戦でiPadを手に選手に指示を出す日本代表の真鍋政義監督
バレーボール世界選手権の女子第16回大会で、日本代表が今大会から使用している多機能情報端末「iPad(アイパッド)」が注目されている。代表の真鍋監督は、スタッフから届けられた現在進行形のデータをiPadで見ながら、采配(さいはい)を振っているのだ。

コートサイドでプレー内容を打ち込んでいる渡辺啓太・分析担当によると、情報収集しているのはサーブ、サーブレシーブ、トス、スパイク、ブロック、ディグ(アタックのレシーブ)の6分野。相手の攻撃パターンや選手の特徴などのビデオ研究は以前から行われてきたが、当日のプレーのデータはセット間に紙に印刷して渡していた。iPadを利用した場合、その日のデータをリアルタイムで把握し、「試合途中での戦術の修正や選手交代に迅速に生かせることが強み」という。

実際のデータ運用はかなり複雑だ。サーブレシーブの成功率が悪い相手をサーブで狙うのは序の口で、サーブを相手の特定のゾーンに打った場合、相手の攻撃パターンが一つに偏る、といった情報も見えてくる。1次ラウンドで20ブロックをマークした井上香織(デンソー)に対しても、1プレーごとにブロックの狙い目をベンチから指示していたという。渡辺分析担当は「選択肢を絞れれば、選手は楽になる。世界で初めての試み」と語る。

もっとも情報を生かすも殺すも選手次第。日本は9日の韓国戦に勝ち、セルビアがロシアに敗れれば、準決勝進出が決まる。情報戦での優位がメダル獲得に結びつくか--。【毎日JPより

【私の論評】頼りすぎると、とんでもない落とし穴が?!

セブンイレブン 発注端末
iPadは、今年の発売ですが、これに似たようなものなら一般には普及していませんでしたが、実は随分前から、私たちの身近なところで、随分前から使われていました。それは、セブンイレブンの発注端末です。セブンイレブンのお店にも、無線LANの導入されたのと、独自の発注端末で容量の大きい情報も閲覧できるようになり、発注もスムーズな作業が可能になっています。

この端末、かなりiPadに似ていると思います。まず、大きさがそうですし、画面だってカラーです。ただし、入力はiPadのように画面から入力するのではなく、上の写真でおわかりのように、横についた入力キーで実施します。まあ、入力するとはいっても商品コードと、発注数量くらいなものですから、これで十分なのだと思います。店の中で、実際に、棚などに陳列される商品を見て回りながら、入力するということになると、従来のノート・パソコンでは困難です。おそらく、試行錯誤して、最終的にこのような今でいうところの、iPad風の形になったのだと思います。これは、全部の店には導入は、されてはいませんが、仮に導入されていなくても、すべての店に端末がありますから、過去や直近のデータを見ながら、発注入力することには変わりありません。

昔は、レストランで使うハンディターミナルも、確か、まともに買うと、数十万もしたのでびっくりしたことがあります。この種の端末は、一般には販売されていないため、セブンイレブンの店が多いとはいっても、どうしても数が限られています。だから、結構高いものだったと記憶しています。いまだと、iPadにして、セブンイレブン独自のアプリを搭載したほうが安上がりかもしれません。

この端末が導入されて以来、発注がかなり便利になったようです。セブンイレブンでは、あのイトーヨーカドー仕込みの商品単品管理が息づいていますから、この端末にもかなりの工夫がなされています。まず、たとえば、お弁当なら、お弁当の単品ごとに、過去のデータも、何年分かは見れますし、直近のデータも見ることができます。さらに、この端末、グラフィックも相当優れものですから、過去の様々のデータをいろいろい比較してグラフ化してみることができます。

お店の発注担当の人は、この端末を見ながら以前よりは、楽に発注できるようになったと思います。セブンイレブンでは、昔から、発注などもバイトの人にまかせています。

なぜ、このような商品単品管理の仕組みや、このような端末が導入されたかといえば、実は、小売業は、皆さんが想像しているよりも、はるかに厳しい商売だからです。

たとえば、皆さんが商売をするとして、スイカを100個仕入れたとします。99個売って1個残ったらどうでしょうか?商売としては、まずまずでしょうか?私は、そうは思いません。スイカ100個なら、この最後の1個を売り切らないと利益はでません。もともと、小売業というのは、粗利が少ないのですから、スイカのたとえだとそういうことになります。

だからこそ、こうした端末が導入され、誰にでも、発注することができるようにしたのです。しかし、このような端末を導入したからといって、いつも正確無比な発注が誰にでもできるかといえば、そんなことはありません。

もう、5年近く前の夏でしょうか。そのときは、7月初旬だというのに、何と最高気温が18度という日が続いていました。東京でも、低温の状況で、何でも鍋物などが大人気というような有様でした。あるセブンイレブンの店の前には、バイクで来た人が何と、ダウンジャケットを着ていました。バイクだと寒いからでしょう。

ところが、この店に入って驚いたことがありました。何と、その店の麺売り場(カップ麺ではない)には、冷麺ばかりがところ狭しと並んでいました。その頃、私は、自宅でも冷やしラーメンなど食べずに、暖かいラーメンばかり食べていたので、非常に違和感を覚えました。

飲み物も、全部冷たいもので温かいものは一つもありませんでした。まあ、7月ですから、お客様の心理を考えれば、売り場構成の基本としてはこれでも良いのでしょうが、それにしても、直近の気温のことや、お客様のことを考えれば、当然暖かいものも置いておくべきではないかと思いました。そうして、様子をみて量を調節するなどのことが必要だったと思います。

それから、しばらくそのことは忘れていたのですが、次の年にセブン&ワイ会長の鈴木敏文氏が本を出したので、購入して読んでみると、何と、私と同じようなことを体験して同じようなことを考えていたことがわかりました。その前の7月に鈴木氏がやはり、セブンイレブンに入って買い物をしたときのことを書いておられて、「夏とはいってもこれだけ気温が低いなら、やはり、暖かいものもお客様が欲しがるので置いておくべきだったろう」と述懐されていました。

セブンイレブンといえば、今でも日本最大のコンビニチェーンです。あのiPad風の端末で情報武装していても、このようなことがおこるのです。

なぜ、こうしたことがおこるかといえば、セブンイレブンなどでは、いわゆるPOSとか、この上の端末などで、実施すべきは、仮説の検証であり、このような端末などは、あくまで仮説を検証するための道具にすぎないとしています。あくまで、人間が検証するための手助けという考え方なのです。要するにこの種の端末に蓄積されているのは、過去のデータに過ぎないということです。だから、今の原現実に対処するには、本来発注する人間が考えて、仮説を立案しなければならないということです。無論、そのために過去のデータも活用するということです。そうして、その結果、商品が予想どおり売れれば、その仮説は正しかったということになります。

でも、失敗してしまったのは、過去のデータに頼りすぎたということです。確かに、7月ですから、昨年のデータを見れば、冷たい緬や、冷たい飲み物が売れているのが当たり前です、しかし、冷夏であれば、当然それに対処しなければならないわけで、こうした対処ができなかったとうことです。

セブンイレブンですら、こうした失敗をすることもあるわけですから、私たちも、気をつけなければならないと思います。

上のiPadの使用例は、直近のデータを見られるようにすることで使っているようですから、セブンイレブンのような間違いはおこらないかもしれません。しかし、所詮バレーボールをプレイしているのは人間です。人が、モノを購入するときにも、人の心理が大きな影響を及ぼします。

バレーボールだって、大勢の人の心理や、体調その他が絡んでくるわけですから、やはり、使い方としては、監督は、直近のデータをみながら、仮説をたてて指示を出し、試合の趨勢をみながら、さらに仮説をたてて、試合の趨勢をみるという具合に活用し、そうして、最終的に試合が終わったときには、すべての仮説の検証を行い次の試合にフィードバックしていくというのが妥当だと思います。

そうして、監督は無論そのような使い方をしていると思います。頼りすぎると、セブンイレブンの上の事例のように落とし穴にはまることもあると思います。

いずれにせよ、商売ではどんなに情報武装しようとも、結局は売上をあげられなければ全く意味がないということです。スポーツでも、どんなに情報武装しようとも、結局は試合にかたなければ、全く意味がないということです。

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