2010年11月4日木曜日

iPhoneでFlash動画が見れるブラウザアプリ「Skyfire」きた! 5時間で完売―【私の論評】これだけ、欲しがるユーザーがいるのにそれを無視するアップルはいずれすべての分野で部分的存在になるか?

iPhoneでFlash動画が見れるブラウザアプリ「Skyfire」きた! 5時間で完売



日本が起きる前にもう完売。 

Flash動画をiOSでも視聴可能なHTML5に変換してくれる待望のモバイルブラウザ「Skyfire」が、予定より1日早く先ほどAppStoreから$2.99にて発売になりました。早速ダウンロードして使ってみたけど、ほんと見れますね!

これまでギクシャクすると言われてきたSkyfireですが、この3ドルの新バージョンは宣伝通りの動作。Flash動画のあるサイトに行くと、それをSkyfireのサーバに送ってiPhoneで再生できるHTML5動画に変換して返してくれます。その間、所要約10秒。いったん処理が終わると、映像はかなり良い感じ。

まあ、Skyfireの魔法もFlashゲーム、Flashアプリ、Huluのような一部有料サイトでは効きませんけど、ブラウズしてて引っかかるFlash動画、 アプリ内蔵のSkybar機能で探せるFlash動画は大体なんでも再生できます。

あっという間にストアから消えたので、「あれ?どうしたのかな?」と思ってたら、先ほど公式ブログに「完売御礼」の声明が。あまりにも需要が集中し過ぎてサーバが追いつかず、自主的にストアから取り下げたみたいですね...。準備が整い次第また再開するそうですから、欲しい方は今しばらくお待ちを。(GIZMOD)


【私の論評】これだけ、欲しがるユーザーがいるのにそれを無視するアップルはいずれすべての分野で部分的存在になるか?
これだ、あっという間に完売ということは、これを欲しがるユーザーが沢山存在するということにほかなりません。私自身も、購入したいところです。やはり、まだまだ、フラッシュベースの動画が多いですから。

しかし、ご存じのように、アップルはiPhoneでも、iPadでもご存じのようにFlashはサポートしていません。技術の進歩によって、Flash動画はいずれなくなるかもしれません。それにしても、現在かなり多く使用されている動画をサポートしないことから、アップルの態度は一見傲慢にみえます。しかし、これは、あながちそうとは言えない面があります。

このブログにも以前、アップルがFlashを拒否する理由を掲載したことがあります。しかし、理由が何であれ、これだけ多くのユーザーが欲しがる機能は、たとえ自らの戦略にあわないとしても、当面の措置として掲載しておくべきものではないかと思います。

実際、Androidにも、Google Chromeでも、それにGoogle Chorm OSにもFlash対応機能は搭載されています。他の、ブラウザもそうです。なのに、アップルのバソコン、iPhone、iPadだけが対応していません。

アップルは昔からそうでした。現在のパソコンの規格は、アップル以外のものは、特殊な例をのぞいて、共通規格でできています。だからこそ、LinuxなどのOSもどのパソコンでも動きます。さらに、これから、世の中にでてくるであろう、Google Chrome OSなどもどのパソコンでも動くようになっています。

アップルだけが、アップルのOSを搭載しないと動きません。だから、アップルがFlashを拒否するのももっともだとは思います。

しかし、このように自社独自のマシンにばかりこだわっていれば、最終的にどうなるかはみえています。今は、iPhone、iPadで先頭を走っていますが、いずれ追いつかれ、さらに、追い越され、気がついてみると、マーケットの一部しか獲得できていない状況になると思います。

実際、パソコンのアップルのシェアは世界の数%にすぎません。iPadや、iPhoneも似たような歩みをたどると思います。そうです、Androidや、Google Chrome OSは、オープンで、機械そのものも、多くの会社でつくることができますので、価格帯や、もうそろそろ、他社から様々なタイプがでてきていますし、それにAndroid携帯などかなり出回ってきました。現在、ものすごい勢いで、iPhoneを追撃中です。そうして、近いうちに必ず追い越すことでしょう。

鋭い観察力を持った人であれば、いずれAndroidがiPhoneのシェアを追い抜くと予想して当然だと思います。それに、これから出回るであろう、Google Chrome OS搭載のiPadのようなマシンなども同じ道をたどると思います。

しかし、アップルは今後も戦略を変えることはないでしょう。というより変えられないのだと思います。いまさら、他社と同じ規格の携帯電話や、パソコンなどをだしたとしても、世界の中ではわずかとはいっても、かなり大きなシェアを獲得し続けられるとは限らないどころか、もし本当にそうしてしまえば、アップルらしさが何もなくなってしまい、アップル・フリークの支持を得られなくなるからです。

アップルはこの熱烈なファン層の支持を得られればそれで良いのだと思うし、そうした戦略を撮り続けると思います。だからこそ、先のFlash拒否の一見傲慢ともみえることをするのだと思います。

スマートフォンや、タブレットPCの規格が全く同じであれば、確かに良い面もかなりあるのですが、やはり共通規格ということで似たりよったりのものになってしまいがちです。しかし、アップルのような企業があって、そのような規格など全く無視して独自の規格で新たなイノベーションをすることにこそ、大きな意義があると思います。

私自身は、アップル製品はiPhoneしか使っていないですが、やはり、アップルの存在はあるべきものと思っています。アップルがあり、アップルが先駆者であり続けるからこそ、パソコンなどのハード屋ソフトの世界も革新的であり続けられるからです。



【関連記事】

iPhone版Skypeがマルチタスクに対応〜待望のバックグランドでの通話・待受が可能に―これは電話がなくなる前兆か?

AppleのJobs CEO、モバイル端末におけるFlash拒否の理由を公開書簡で説明―アップルの長期戦略の中に"Flash"はない?

「Google Chrome OS」プロジェクトが公開、製品登場は2010年後半-このOSで動くマシンがメインのマシンとなったときはじめて真のネット社会が訪れる!?

0 件のコメント:

経産省が素案公表「エネルギー基本計画」の読み方 欧米と比較、日本の原子力強化は理にかなっている 国際情勢の変化を反映すべき―【私の論評】エネルギー政策は確実性のある技術を基にし、過去の成功事例を参考にしながら進めるべき

高橋洋一「日本の解き方」 ■ 経産省が素案公表「エネルギー基本計画」の読み方 欧米と比較、日本の原子力強化は理にかなっている 国際情勢の変化を反映すべき まとめ 経済産業省はエネルギー基本計画の素案を公表し、再生可能エネルギーを4割から5割、原子力を2割程度に設定している。 20...