2010年11月26日金曜日

首相が北朝鮮砲撃を報道で知ったと語る、もはや“無政府状態”の危機管理態勢を憂う―【私の論評】国家統治のできない甘露煮頭の民主党には、もう自主的判断で政権を降りていただく以外にない?

首相が北朝鮮砲撃を報道で知ったと語る、もはや“無政府状態”の危機管理態勢を憂う


朝鮮半島西岸の延坪島で発生した韓国と北朝鮮との砲撃戦は多くの死傷者を出す事態になった。朝鮮戦争停戦後、民家への攻撃、ならびに民間人の犠牲者(きょう判明)を出す重大事案の発生は初めてである。

韓国の李明博大統領が即座に警戒レベルを引き上げ、北朝鮮に対して強い非難声明を出したのは当然ではあるが、それにもまして今回は、世界からの反応が早かった。

とりわけ、米国やロシアなど6者協議当事国は即座に反応し、北朝鮮への抗議の声をあげている。とくに、深夜3時にもかかわらず補佐官から報告を受けたオバマ大統領が30分以内に声明を発表した米国の動きは特筆に値する。その危機管理能力と意識の高さを改めて世界に示した。

信じがたい菅首相の第一報受容経路発言

一方で日本政府の反応はどうだったのだろうか。

 「北朝鮮が韓国の島に砲撃を加え、韓国軍も応戦したという報道があり、私にも3時半ごろに秘書官を通して連絡がありました」

信じがたいことに、これは内閣総理大臣の言葉である。首相がどうやって第一報を知ったのかという機密事項について、菅首相は恥も外聞もなくこう言い放ったのだ。

いまや日本は無政府状態になった。首相が一般国民と同じレベルで情報を得て、それを公言してしまう国なのである。

この発言の瞬間、菅首相は自ら危機管理能力の欠如とその意識の無いことを公然と宣言したのも同じである。

また、同じく日本政府には情報調査能力が欠如していることを内外に示し、外交チャンネル、とりわけ韓国とのそれがまったく機能していないことも暴露してしまった。

さらに、菅官邸には外務省からも防衛省からも情報があがらず、記者クラブの記者たちからもそっと耳打ちされることがないことも証明してしまったのだ。

大いなる危惧を覚える。これこそ国家の最大の危機ではないだろうか。

“二次災害”すら招きかねない杜撰な危機管理態勢

インテリジェンスの見地からすれば、少なくとも首相、官房長官、外務大臣、防衛大臣の4閣僚は、こうした国家の存亡にも絡む機密情報のチャネルをうかつにも「報道から知った」と言うべきではない。

それによって、政府の体を為していないことが海外にバレてしまい、それこそ危機管理上危険な状態に陥いる。

また、首相、官房長官、防衛大臣などによる関係閣僚会議が始まったのは事案発生から6時間も経ってからだ。

そのあたりの経緯が産経新聞に掲載されている。

【以下引用】

〈官邸メンバーの招集も遅かった。仙谷由人官房長官は首相に呼ばれ、首相や古川元久官房副長官、伊藤哲朗内閣危機管理監らによる会議に加わったが、それも途中から。仙谷氏は14日、横浜市で行われた日韓首脳会談に同席し、首相と官房長官が同時に都心を離れる危機管理上の問題が指摘されていたが、実際の危機でも出足は遅れた。

首相は午後4時50分すぎ、仙谷氏らに(1)情報収集に全力を挙げる(2)不測の事態に備えしっかり対応できるように 準備する―の2点を指示した。前原誠司外相はオーストラリア訪問中で、会議に間に合わなかった北沢俊美防衛相には電話で伝えた。北沢氏が東京・市谷の防衛省に入ったのは午後5時すぎ。防衛省幹部が午後4時すぎに「防衛相は登庁しない」と明言しており、首相の指示で急遽(きゅうきょ)防衛省に向かったようだ。

防衛省政務三役の腰の重さは、内局(背広組)や自衛隊(制服組)の幹部にも伝わった。

中江公人事務次官や折木良一統合幕僚長が登庁したのは午後5時40分になっていた〉(産経新聞ウェブ版)。

今回、攻撃を受けた韓国政府は即座に被害映像を公開した。中には軍事施設から撮影されたものも含まれる。国家の機密情報を国内外に広めたのだ。

だが、そうした情報公開こそが国際世論を味方につける最大の武器であると韓国政府は知っているのだ。実際にそのスピンコントロールの狙い通り、国連を含む国際社会は北朝鮮への厳しい非難を行っている。韓国政府は情報戦において勝利を収めている。

これこそ日本政府が見習うべき姿勢である。だが果たして、「尖閣ビデオ」を2ヵ月間も隠蔽し続けた菅官邸に、この意味を理解できるであろうか。

政府機能の回復を切に願う。

【私の論評】国家統治のできない甘露煮頭の民主党には、もう自主的判断で政権を降りていただく以外にない?
私は、この韓国砲撃事件に関して、このブログにも掲載しました。そのときに、最後のほうで、以下のように掲載しました。
北朝鮮でのこの前の権力継承は、金正日から、金日成主席から金正日総書記への世代交代でした。これに関しては、実はそう簡単にはいきませんでした。そのため金日成主席の側近ら幹部に後継者を認めてもらうためにプレゼントが贈られたり、革命歌劇を作るなどが行われたといいます。
後継者になるには北朝鮮では軍の支持も必要と言われており、大韓航空機爆破事件も金正日総書記が軍での実績を作るためといわれました。
大韓航空機爆死事件の金賢姫元死刑囚は日本の偽造パスポートを用いた爆破工作員で、日本の拉致問題はこの事件がきっかけで明らかになりました。
さて、この事件も、おそらくは、金ジョンウン氏が絡んでいると推測できます。やはり、北朝鮮人民解放軍の幹部連中を納得させるためには、特別なことをしなければならなかったということだと思います。
しかし、前回の権力継承のときの事件と比較すると、これ(今回の砲撃事件)はあまりにも小粒です。前回、もし金賢姫死刑囚が自殺に成功していたとしたら、誰も証言するものがいなかったので、大韓航空機事件は日本人の手によるものと誤解された懸念が十分ありました。
日本としては、もうすでにこの手のテロ活動が北朝鮮によって行われる可能性が十分あるとして行動していなければなりません。しかし、中国に対する弱腰外交で露呈したあのお粗末な民主党外交では、無理かもしれません。
何もやっていないだろうし、どのようなことが起こるか、そのシミレーションもしていないでしょう。シミレーションをしていないから、何かおこって初めて考えて、行動を起して、右往左往して、結局は弱腰外交をやるのだと思います。
この推測は、完全にあたっていたようです。いや、それをはるかに超えています。シミレーションしていないどころか、まともにすぐに情報が入ってくるようにもなっておらず、あまつさえ、それを当然のこととして、菅総理あたりが、国会で答弁しているという異常状況です。これが、良くないこと、まずいことであることすら気づいておらず、今になって、ようやっと気付いたというのが実情です。

あの中国漁船体当たり事件に関しても、結局こういう事だったのだと思います。しかし、当時は、誰もがまさかと思っているので、あまり表にでてこなかったというだけだったのです。初動ではっきりしなければ、後々まで、事態収拾にてまどるのは当たり前のことであって、少なくとも、今まではこの手の事件がおこったときには、混乱ばかりして、何も出来ない状況にあったということです。

これじゃどうしようもありません。政治がどうのこうのというレベルではありません。やはり、菅さんや、仙谷さんのような市民運動家には、政治は荷が重すぎるという事です。民主党の全閣僚すべて、党幹部のすべてがこの調子なのだと思います。

安全保証がどうのこうの、憲法がどうのこうの、日本国解体がどうのこうのなど、論じる足る知性も、教養も、こころづもりも何もないということです。そもそも、日本解体を推進しながら、日本国という国の国政を司るということは無理な注文です。全く、現実を正しく認識できない、なんといっていいのが、甘露煮のような甘さです。彼らの頭の中身は、甘さで煮詰まった、甘露煮頭だということです。甘露煮頭で国政を司ってもらっては困ります。

北朝鮮による韓国のヨンピョン島への砲撃を受けて、自民党は、緊急の外交・国防合同会­議を開き、政府の対応は遅く、危機管理の態勢に問題があるなどとして、今後の国会審議­で追及していくことを確認しました。

会議には、島田和久内閣参事官ら政府の担当者が出席し、23日午後3時20分に伊藤内­閣危機管理監の判断で総理大臣官邸の危機管理センターに「情報連絡室」を設置し、その­後、秘書官を通じて菅総理大臣に「砲撃の一報」を連絡したことや、北澤防衛大臣には午­後3時20分すぎに、岡崎国家公安委員長には午後4時ごろに、それぞれ秘書官を通じて­連絡したことなどを説明しました。

これに対して、出席者からは「砲撃開始から1時間以­上たったあとに、菅総理大臣に第一報が入るのは遅すぎる」という批判や、「関係閣僚に­よる会合は、砲撃開始から6時間以上たっており、これでは危機に対応できない」などと­いう指摘が相次ぎました。そして、政府の危機管理の態勢には問題があるなどとして、今­後の国会審議を通じて追及していくことを確認しました。

また、公明党も「北朝鮮砲撃事­件対策本部」の会合を開き、政府に対して情報収集を徹底するよう求めていくことを決め­ました。両党とも徹底して追求してもらいたいものです。一時、民主、公明連立など囁かれたこともありますが、公明党もさすがに、民主との連立の意図は完全になくなったでしょう。というより、民主党はすべての党から、そっぽを向かれるているだけではなく、もう国民も愛想尽かしをしたことでしょう。

もう、この甘露煮頭は永遠に治らないでしょうから、自ら政権の座をおりるべきでしょう。もともと、人間には向き不向きがあります。駄目な人たちが政治をやっていても無駄です。市民運動家は、市民運動のみをやってはじめてその役割をまっとうできるのです。このまま政権の座に居続けるということは、自分たちの評判を落とすばかりではなく、本当は回避できるような軽微な危機ですら、乗り越えられず、国民を危機に晒すことになります。

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