自粛、自粛の末にやってくる 日本経済「沈没」をストップせよ
派手な消費やイベントなどの「自粛」が進んだことで、日本経済を沈ませてしまうとの懸念の声も強くなっている。被災地の復興にもマイナスになるとの指摘もある。
東京・銀座の通りを夜歩いていると、周囲がとても暗いのに気づく。人通りも、以前より少ない。
被災地の復興にもマイナス
節電のためばかりでなく、店が早く閉まるのも理由らしい。客足も鈍く、デパート店内は閑散としている。売り上げが5割減った、という話もある。夜のクラブも自宅待機組のホステスらが多いらしい。
こうした沈滞ムードは、あちこちに波及している。
東京で花見のイベントが中止になり、早々と夏の花火大会を中止にするところも出た。東京都の石原慎太郎知事は、節電のため、夜の花見は特に自粛すべきだと明らかにしている。歓送迎会や結婚式も次々に中止・延期になって、飲食店なども売り上げを大幅に減らしているようだ。
この状況について、週刊新潮は2011年3月31日発売号で、「『自粛自粛自粛』で日本が滅ばないか!」との特集記事を出した。記事では、前出のような例を挙げ、被災者の立場を強調する「小さな正義」が日本経済を滅ぼすなどと指摘している。海外では、「自粛」という考え方に文化的違和感があるようで、米ニューヨーク・タイムズは27日付記事で、「日本には自粛という強迫観念がまん延している」と書いて波紋を呼んだ。
確かに、計画停電の影響で、モノが買えなかったりイベントができなかったりすることもあるのは事実だ。しかし、被災者への配慮や節電・節約の励行が必要という声も強く、バンド活動やアニメ番組などに「不謹慎だ」「節電しろ」といった批判が相次ぐ事態も起きている。
ただ、日本経済が沈滞しては、被災地の復興を支えるお金がねん出できず、結局被災者支援にもマイナスになりかねない。
熊本・静岡両県は、応援イベント実施へ
ITジャーナリストの佐々木俊尚さんは、週刊ポスト2011年3月21日発売号に書いた記事で、節電などに理解を示しながらも、「ちゃんと稼がなければ、義援金も送れない」と指摘した。そのうえで、「だから、私は『自粛』『不謹慎』反対運動を立ち上げることにしよう」と宣言している。
また、経済評論家の山崎元さんは、現代ビジネスの31日付サイト記事で、「被災地の復興にとってマイナス要因だ」として、自粛ムードの一掃が必要だと訴えた。山崎さんによると、飲食業の売り上げは通常より3割も減っている見通しになるという。
そんな中で、被災者のことと日本経済のことを同時に考えようという動きも出てきた。
ツイッターでよく見られるのは、東北の地酒を持ち寄って、昼の花見をしようとの呼びかけだ。もちろん、壊滅状態の酒造メーカーもあるが、こうすれば被災者に思いを寄せられるというわけだ。
過度の自粛を止めようとの声も、都道府県から上がっている。
熊本県の蒲島郁夫知事は25日、ホームページ上で「被災地の復興を熊本が支えていく」として、イベントを自粛しない考えを表明した。また、静岡県でも、川勝平太知事が30日の会見で、「自粛ムードではなく、応援ムードに変え、県としてもいろいろなイベントをしっかりと支えていきたい」と述べた。
同県によると、県民からは「経済活性化にいい」「やはり自粛すべき」と賛否両論があったという。一方、熊本県では、「こういう時期だからこそイベントを」との県民の声が寄せられたといい、4、5月はいくつかのイベントを実施するとしている。
【私の論評】今大事なのは、心のケアか!!というより、普段からやっておくべきことがあるのでは?
今は、上のようなことも心配ですが、このブログにも過去に再三掲載していように、復興増税などの名目で、増税しなければ、いずれ経済は良くなることは目に見えています。増税したとしても、いっときに落ち込みで、いずれは良くなるものと思います。自粛も時がたてば、いつまでも実施するということはないと思います。
それよりも、何よりも私が心配するのは、震災を転機として、人々の心が沈んでしまうということです。人々の心が本格的に沈んでしまい、しかも、それが長く続いた場合、また、デフレが深刻になってしまうのではないかと思います。そちらのほうが、自粛などより心配です。
今回の災害が起こって数日間、日々震災のニュースや、ネットの情報を見て、欝状態になる人もいるそうです。私の場合は、いたって、そのようなことと無縁なので、このような状態になる人のことが良くわかりません。
震災のニュースなどに、目を離せない時間を過ごすうちに、大きな無力感や頭痛に襲われる人もいるようです。
特に、地震の日の次の日のことですが、多くの人が、寝れなかったとか、余震で起きてしまったということを言っていましたが、私自身は、眠れないということもなく、余震でも目はさましませんでした。
これに関しては、前にも似たようなことがあるのを思い出しました。それは2001年 9/11の同時多発テロ事件の時で、多くの人が、遠くアメリカからやってくる信じられない映像を見続けるうちに、軽い鬱に近い状態でしばらく過ごすことになりました。
たとえば 9/11 の事例だけでも以下のような指摘があります。
Stress, Depression and Drug Abuse: Fallout of September 11
9/11 のあとPTSDの発症や鬱病の発症が急激に増えた、あるいは麻薬・酒・タバコの消費量が上がったという報告。
Depression & Suicide After September 11
被災者の鬱病と自殺率いついての記事。ただし一方で、全体としての自殺率は同じか減少する傾向もあるという報告もあります。
被災していない人も注意
ここで気をつけなければならないのは、直接被災していない人々です。多くの人ははふだんそれでなくても多くのストレスに囲まれて生きています。そこでさらに災害のニュースが飛び込み、つらい思いを共有してゆく中で、自分でもおもってもいないほどストレスを溜め込んでいる可能性があります。
しかも「被災地はもっと大変なんだから…」と感情を抑えこんでしまうと、抑うつ状態に陥ることもありうるでしょう。
これについては、私も良く読む、lifhacking.jpというサイトに以下のような解決方法が記されています。
精神的に参ってしまうまえに、情報の入力を意識的に制限して、周囲でできることに注目して過ごすのが一つの手です。テレビを見過ぎずに災害情報がまとまっているツイートだけを読む、ラジオに切り替えて映像を減らすといったように制御できる面もあると思います。
しかし、これでは、あまりに後付的です。これでは、いつも、何かが起これば、それに振り回されることになりかねません。
私は、先に欝状態とは無縁ということ:掲載しました。なぜなのか、自分でも不思議だったのですが、この地震を境に、他の人を観察していて、わかったことがあります。これは、私のやっている方法というか、もう、何年もやっているので、習慣になってしまったことです。これに関しては、他の人で、特に欝状態になる人には非常に参考になるのではないかと思うので、以下に掲載します。
私には、ここ数年、毎日欠かさずやっていることがあります。それは、英単語を覚えるということです。月に、200から300くらいは必ず覚えるようにしています。そのため、Smart.fmというサイトを利用しました。これは、英単語を覚えるためのサイトです。日々、強制的に30個くらいはレッスンするようにしました。このサイトについては、現在サービスが停止されていて、今では、
iKnowという有料のサイ似たサービスがあります。興味のある方は、ご覧になってください。
これが、地震がおころうが、何がおころうが、例外を設けず、必ずやるようにしていました。無論地震があっても、被災したわけではないので、震災関係のテレビは見たにしても、何が何でも、30個のレッスンを欠かしませんでした。
特に、地震があった日には、地震に関するニュースがあったので、最初はテレビにかじりついていました。そうして、気がつくと、夜も10時が過ぎていました。そから、頭を切り替えて、すぐに、レッスンを開始しました。終了したのは、12時近くでした。レッスンをやっている間は、地震のことなど考えていては、いつまでたっても終わらないので、もちろん、地震のことは考えずに、英単語を覚えることにばかり集中しました。
それから、このブログをご覧になっている方は、おわかりでしょうが、私は、日々ブログを更新するので、
この日も勿論ブログを書きました。しかし、地震のせいでしょうか、いつも使ってる無線のwifiルーターがつながりません。だから、仕方なしに、iPhoneで書きました。iPhoneだと、やはり、パソコンよりは、どうしても遅くなります。それでも、書き終えると、何と、1時過ぎになっていました。それで、すぐに就寝しました。
単語を覚えるという作業でつかれ、さらには、覚えた単語もあって、それなりに充実感もあり、ブログも書き終わったので、ぐっすり眠ることができました。そうして、無論、その次の日からは、もっと早い時間帯に英単語を覚えたり、ブログを書くようにして、はやく寝るようにしました。
こういう習慣を身につけていれば、欝状況になるようなことはないと思います。それから、他の習慣として、先の先を考えてしまうという習慣も幸いしていると思います。私は、何か、変わったことがあれば、というより、普段から先の先を考える習慣があります。最長では、10年先のことを考えたこともあります。それが、正しいとか、あたるとか、はずれるとかは別にして、これは、いつものことです。
地震が発生したとたんに、日本経済の行方について考えました。そうして、それに関する情報も集めました。これに関しては、先のiPhoneで書いたブログがそうですし、その後も、このブログでも何回か掲載しています。さらには、会社では、会社の事業に関して、まずは、おおぐくりで、考えました。そうして、今は、もっと細かいところまて詰めつつあります。
そうなると、テレビを見ていても、悲惨の場面は目につきますが、それだけではなく、何かチャンスがないかという見方に変わってきます。無論、テレビを見ていていて、悲惨な目にあった人たちに同情したりするのですが、そのほかに、客観的な情報収集という見方が加わってきます。
以上をまとめてしまえば、要するに家に帰ってからも、必ずやることを決めておき、それを本格的に被災にでもあって、完全に出来なくなることなどがない限り必ず実施するということです。これをやれば、欝状態になっているほどの余裕はなくなります。
それから、これは、自分はなかなかできないことなのですが、なるべくしようと心がけていることに、あの
スティーブ・ジョブスが実践している生き方です。それは、ジョブスの言葉を借りれば、「死を意識した生き方」です。これは、このブログにも、「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」という、いわゆる日本の葉隠の思想に近い思想です。
この生き方については、特攻隊を正当化する思想などと批判などもされていますが、それは、浅薄的な見方にすぎません。葉隠も、ジョブス生き方も無論そんな軽薄な思想に基づいているわけではありません。ジョブスの言葉を借りれば、「死ぬことを意識すれば、生き方かが変わってくるということです。死ぬからといって、ネガティブになるというのではなく、生を大事にしようという積極的な生き方」のことです。
日々鍛錬することと、このような思想を持っていれば、おそらく、先天的に何か、病を持っている人は別として、普通の人が欝状態になるようなことは滅多にないのではないかと思います。鍛錬といえば、昔の武士はいつも素振りなどをして、何かのときに備えていたと思います。私の、場合は、それがたまたま今は、英単語を覚えることと、ブログを更新することなのだと思います。これは、人それぞれで、いろいろなことがあると思います。
この災害の余波はまだ数週間、数ヶ月、数年と続きます。被災したみなさんはもちろん、そうでない人も、出来る限り心を守って、長く戦えるようにすべきと思います。これをきっかけに、皆さんも何か新しい習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?そうして、心を沈めることなく、この震災を災い転じて福となすという心意気でのりきりましょう!!
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