2008年4月29日火曜日

中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?

中国文壇のゼリー世代
中国文学の世界では、80後(はちじゅうご)は、中国の1980年代生まれの作家たちをさします。改革・開放時代に生まれ「1人っ子政策」で育った彼らは、同世代以下の若者たちから圧倒的な支持を得ています。80後世代は、日本から輸入された、ゼリーを食べて育った世代ということで「ゼリー世代」とも呼ばれています。

24歳の郭敬明は女子中高生たちのカリスマ的存在で、青春期の友情や愛、痛み、鬱積、憤怒をテーマにしながらも「1人っ子世代」特有の孤独感がにじむ作品が人気。新作を出すたびにベストセラーとなり、各地で開かれるサイン会は数千人の熱狂的なファンをいつも集めているといます。

郭敬明

北京在住の25歳の女流作家・張悦然は、「自分の生活に密着した好きなものを気の向くままに書き、それが同世代の共感をよぶことでこの上ない充実感を得ているのであって、社会を変えたり、他人の人生に影響を与えようといった大それた目的などもっていない」と述べています。

張悦然

中国共産党の指導下にある中国作家協会も「80後」の実力を無視することができず、他の代表的「80後」作家ら8人の加入を認めた。同協会の主席・鉄凝も彼らの市場シェアは10%あり、我々は絶えず新陳代謝が必要だと述べ、市場への影響力をもつ若手作家を「体制内」に取り込もうとしています。しかし、80後世代は、それ以前の文壇とは全く価値観が異なるので、体制内に本格的に取り込まれることはないでしょう。

張悦然の明かす「同世代の共感をよぶことでこの上ない充実感を得ているのであって、社会を変えたり、他人の人生に影響を与えようといった大それた目的などもっていない」という言葉の中には、体制派に組み込まれることはなく、中国固有の政治のための文学などもうとう興味がないという意思の表明だと思います。これらの作家達の作品は、たとえ日本語訳したとしても日本人にはほとんど受けないと思います。韓流の域にも達していないと思います。まだまだ、はっきりいって低水準です。しかし、その潜在的可能性は大きいです。

さて、私が以前このブログの中の「中国分裂の筋書」の中で述べたように、2018年に中国が分裂し、新生民主中国(現代中国の指導者およびその流れを汲む指導者が失脚し、民主化、法治国家化、政経分離化が達成され、チベットなどの周辺諸国が分離独立した中国)が出来上がったときに、新たな思想やライフスタイルを提唱するのがこの人たちだと思います。そのときにこれらの世代の真の力量が発揮されるのだと思います。それ以前の人たちには、到底無理でしょう。

後80世代を特徴付けるキーワード
さて、80後に対する中国の国内での評価はどのようなものなのか?以下にその調査結果があります。

【調査概要】
1.調査企画:サーチナ、藤時龍太
2.調査方法:上海サーチナ「新秦調査」上のインターネット・アンケート画面での回答
3.調査対象:上海、北京、広州。各都市20代、30代、40代、男女で均等割付け
4.調査期間:2008年3月10日から2008年3月15日
5.回答者数:300人

中国で80年代以降の世代をさす「80後」というキーワードがあるが、彼らはどのような層なのだろうか? 彼らを形容するのに最もふさわしい言葉を聴いてみたが、最も多かったのは、「ネット世代」で、3割強。広州にいたっては、約50%である。

ただし、月収を使いきってしまうという意味の「月光族」や「わがまま」、「困難にくじけやすい」なども高く、多少の地域差もあるものの、総じてこれらキーワードはどれも「80後」を指すのにふさわしい、ということだろう。

ゼリー層
さて、この80後世代、日本でもマーケティング関連の人々が新たに中国国内の消費を牽引する世代であるとしていますが、私は必ずしもそうではないと思っています。現在中国国内には2億人という数の80後世代がいるとされてますが、これらをひとくくりにすることは、不可能だと思います。なぜなら、日本国内で考えるほど中国の社会は均一ではなく、日本の格差社会どころではない、想像を絶する貧富の差があるからです。私は、現在中国政府の発表するGDPに関しては、ほとんど信頼していません。しかし、鵜呑みにしたとしても、中国の一人あたりのGDPは世界の中では、100位前後です。このような国では、貧富の差がありすぎて、ある世代をひとくくりにすることは不可能です。もともと、一つの世代を団塊の世代などとひとくくりにできたのは、世界の中でも日本だけ、それも戦後の高度成長時代の比較的短い間だけです。

この80後世代のほとんどが、中国人から見るので、思考形態や行動様式が変わって見えるだけであって、日本人などが見れば、大部分がそれ以前の中国人とたいした変わりはしないと思います。従来の思考様式、行動様式の延長戦上から一歩も逸脱せず、ただしインターネットなどで情報収集量が増えただけだと思います。このそれ以前とたいした変わらない若い連中が、その他大勢としてオリンピック聖火リレーなどで、政府に簡単に扇動されて騒いだり、過去には日本大使館に投石したりしているのだと思います。

2億人中の経済的に比較的恵まれた約1/10の2,000万人くらいが、ゼリー世代の中でも日本人からみても、明らかにそれ以前の中国人と思考様式や行動様式が変わっている層か、あるいはその様式にかなり親近感を持つ層と認識できるものと思います。これらの層を私はゼリー層と呼びたいと思います。これ以外のゼリー世代は、日本からは想像もできないほどの貧困にあえいでおり、日々生き抜いていくことで精一杯で、新たな思考や、行動様式などとは無関係だと思います。

ただし、民主中国になってからは、これらの人々は自分で考えたり、新しい創造はできないものの、いろいろな新しい政策や思考や文化などの最初の受け皿になる人々です。こうした、受け皿がなければ、新たな考え方や文化などは普及しないので、そういった意味では重要になってくる人々です。20年後あたりに、この層の中年が「長野の聖火リレーで大暴れしてきた。あのころは若かったら、今ではとってもできませんね」などと述懐しているかもしれません。

これら、2000万人の中さらに1/10程度の200万人の、非常に能力があり、経済的にも恵まれている連中が、将来の新生民主中国の指導層になると思います。これらの、層はあらゆる面で活躍しますが、特に新たな思考様式、行動様式の規範となり、新たな国を築いてくことでしょう。これらが、イギリスでいうところの、ジェントルマンのように数は少ないが、イギリスの大儀、理念などに大きな影響力を持つような層となることでしょう。私たちはこの層に今から、着目していく必要があります。オリンピックの聖火リレーで騒ぐ人たちや、旧態依然とした現代の中国官僚には未来を切り拓いていく力はありません。

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。

■China Fashion Week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水

■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?

■中国分裂の筋書き−(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄

■中国分裂の筋書き−(その9)日本の対応は?

■中国分裂の筋書き−(その8)迫られる中国の選択

■中国分裂の筋書き−(その7)忘れてはいけない中国の不良債権

■中国分裂の筋書き−(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々

■中国分裂の筋書き−(その5)他の人達はどう思っているのか?

■中国分裂の筋書き−(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩

■中国分裂の筋書き−(その3)中国バブルの真実

■中国分裂の筋書−(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない

■中国分裂の筋書−(その1)繰り返される歴史

■中国"義歯"から鉛「安全に問題」

■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名

■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?

■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情

ADs by yutakarlson

ピザテンフォー、あつエコプレートプレゼント継続中、ポイントチケット大サービス中です(2008年5月8日まで)

テンフォーのピザは楽天デリバリーからも購入できます!!

ピザテンフォー昨年の楽天デリバリーの「ファミリーへのおすすめ」部門で、堂々の2位となりました。ますます、便利になったテンフォーを是非ご利用ください。

YUTAKARLSON、USA 市長からのお願い

ランキングは、ありきたりのは面白くないので、私の街に是非投票してください。この私の街は、サイバー上のアメリカ国内に設置してあります。街の名前は、YUTAKARLSONと いいます。この街は、皆さんからのアクセスがあれば、アクセス数が街の住民数となり発展していきます。先月からはじめているので、まだ住民数が少ないで す。最近は、人口も増えましたが、それに伴い失業者も若干ながら発生しています。失業率を低くするためには、工場などの職場をつくることが必要です。職場 を整備するには、下の反転文字列をぜひポチッチとお願いいた します。
⇒⇒YUTAKARLSONの職場整備←←
コメントを投稿

「イヴァンカ基金」報道でわかるマスコミの呆れた経済リテラシー―【私の論評】テレビに国際・経済報道を期待でないわけ?

「イヴァンカ基金」報道でわかるマスコミの呆れた経済リテラシー イヴァンカ・トランプ氏 そもそも「イヴァンカ基金」ではない トランプ大統領の長女で大統領補佐官を務めるイヴァンカ・トランプ氏が来日し、連日動向がメディアで取り上げられた。そのなかで物議を醸した...