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この価格破壊は衝撃だ! |
iPadは確かにタブレットのあり方を根底から変えた革命的な発表でしたが、その次なる大きな波を起こすのは、もう間もなく正式発売されるとの期待が高まるアマゾンからの新Androidタブレットだとの情報が流れてきましたよ。だって、まだiPadは高いと考える人の常識を覆す販売価格になるんですから...
タブレットは安けりゃいいってものでもなくって、すでに激安の1万円を余裕で切っちゃうモデルなら中国に行けばすぐに手に入ります。でも、そのクオリティーや使用感はiPadには遠く及ばないというのが現実でもあるでしょうかね。では、もしiPadのパフォーマンスと大差ない利用が可能なのに、300ドル前後の日本円にして3万円をドンと切っちゃう価格帯で最新のAndroidタブレットが堂々発売されちゃったら?
これはやっぱり面白いことになってくるかもしれませんよね。これまでノートパソコンの常識的と考えられていた相場がネットブックで破壊されちゃったみたいな現象が、もしや次はタブレット業界で起こる日が迫ってきているのかも~。いずれにせよアマゾンがKindleの次なるサプライズとして投入してくる新製品の発表に大いに期待ですね。
参考記事:http://www.nypost.com/p/news/business/tablets_price_is_right_p9yGIOGH9cl8amKOPBSDII [NYP]
【私の論評】アマゾンがキンドルだけで甘んじる必要など全くない?
アマゾンは、アッブルに先立って、kindleと電子書籍を発売し、市場を形成し、今や、電子書籍のほうが売上が多くなったというぐらいまで発展させてきました。そうして、ソフトウェアのダウンロード販売や、音楽配信も実施しています。それに、随分前から、書籍や、それ以外の物販もかなり以前から行っており、いわゆるビジネス・プラットフォームに関しては、アップルよりはるかに前から構築していました。
大前研一氏は、ブレークスルー大学院のブログの中で、ビジネス・プラットフォームに関して以下のように述べています。
アップルやグーグルの戦略は自社としてはプラットフォームだけを提供し、その上で動作するアプリケーションを開放して、どんどん外部の力を借りて作ってもらう点にある。
私は拙著「新・資本論」の中で「21世紀の富はプラットフォームから生まれる」と述べたことがあるが、アップルが発売した話題のiPadを取り巻くビジネス環境を知る上でも、この考え方は非常に重要だと改めて感じている。
プラットフォームビジネスにおいては、トラフィック(アクセス数)が最も重要な要素であり、そこに集まる人が増えることで商流や情報流が発生して富が生まれる。
プラットフォームビジネスという概念は今後ますます重要になってくると思う。
http://blog.goo.ne.jp/ohmaelive/e/c283ad984d4c358bd192f0c485cfa846
良く考えてみれば、あのkindle、iPadに先駆けて、販売されたものです。最初に発売したのは、2007年11月ですから、昨年発売されたiPadの実に3年近く前から販売されていました。さらに、Amazonは、かなり前から、インターネットで実際に物販などを行ない、それこそ、ずっと以前からビジネス・プラットフォームを形成していたということです。
このこととあわせて、私は、このブログにiPadや、iPhoneなど将来は無料で提供されるかもしれないという予測をしたことがあります。その内容を下にコピペしておきます。
インターネット広告そのものはもう随分普及してしまったので、iPhoneやiPadなどのスマートフォンなどのモバイルによる広告がこれからどんどん伸びて行くことになります。アップルのような潜在能力のあるところが、広告をやりだして巨大な収益をあげはじめたら、とてつもないことになるかもしれません。まず、考えられることは、それこそ、iPhoneや、iPadなどほとんどただに近いような価格で提供しはじめるようになるかもしれません。
iPodなど、無料で配布するようになるかもしれません。なぜなら、広告というビジネスモデルを打ち立ててしまえば、それだけでビジネスが十分成り立ち、iPhoneを販売するなどということは二義的になるかもしれません。iPohne、iPad、そうしてiPod、でさえも、広告を媒介する手段にすぎなくなり、これはなるべく多くの人が持てば、広告を露出できる機会が増えるからです。これは、あながち全く荒唐無稽ということもないと思います。私たちは、もう、携帯電話でそれに近いことを経験しています。そうです、携帯電話のキャリアが、携帯電話をいっとき、かなり安いか,無料で提供していました。
そうです、キャリアにとっては、携帯電話のハードそのものよりも、携帯電話の電波を使ったもらうことのほうが、遙かに利益になったからです。100円パソコンも同じ理屈です。それに、Googleはもうすでに、多種多様な機能をユーザーに無料で提供しています。だから、アップルが、ハードを無料で提供したとしても、それほど奇異なことではないと思います。そうすると、いままで、パソコン界のキャデラックとも呼ばれた比較的高価格のハードを提供してきたアップルがなぜiPadのような低価格のハードを提供する背景も理解できます。
このことに、Amazonは、先鞭をつけたということだと思います。Amazonは、今まで、十分プラットフォームを構築してきました。現在広告がでるkindleは、通常のkindleよりもかなり安い価格で販売されています。今までの直販のプラットフォームが存在しますし、これで、広告による新たなプラットフォームができると思います。であれば、Amazonがkindleという電子書籍リーダーだけに甘んじていることはないわけです。
とはいっても、iPadと同じような価格で、販売していては、差別化はできないわけです。だからこそ、このような試みを始めたのだと思います。これから、ハードだけ販売している企業には、全く旨みがなくなっていくと思います。
Apple、Amazon、Googleのようにビジネスプラットフォームを築き、広告でも収益をあげられるところが、タブレットをかなり廉価で販売するか、それこそ、将来は無料で配布するようになるかもしれません。そうなれば、ハードだけ販売しているような、ところは、太刀打ちできなくなります。
こういった、背景から、あと1~2年もすれば、かなり廉価なハードが出まわると思います。そうして、既存のパソコンなど駆逐してしまうと思います。そうして、このブログにも掲載したように、人々の間で新たなライフスタイルが確立されると思います。
Amazonなどのプラットフォームを形成した企業が、この市場にたくさん入ってくれば、今年、時価総額で、世界一となったAppleの一人勝ちも終わってしまうかもしれません。しかし、そうなれば、ハードの無料化は多いにありそうです。いずれにしても、そうなれば、タブレットは、ありふれたものになり、携帯電話のように、当たり前の存在になってしまうことでしょう。持ち歩くかどうかは、別にして、大抵の人が、タブレットを持っている時代は多いにありそうです。
Amazonなどのプラットフォームを形成した企業が、この市場にたくさん入ってくれば、今年、時価総額で、世界一となったAppleの一人勝ちも終わってしまうかもしれません。しかし、そうなれば、ハードの無料化は多いにありそうです。いずれにしても、そうなれば、タブレットは、ありふれたものになり、携帯電話のように、当たり前の存在になってしまうことでしょう。持ち歩くかどうかは、別にして、大抵の人が、タブレットを持っている時代は多いにありそうです。
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