2014年4月22日火曜日

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」香港の民主活動家らが「天安門記念館」をオープン―【私の論評】中国は民主化、政治と経済の分離、法治国家化がなされなければ、経済は崩壊し、国家は破綻したままになる(゚д゚)!

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」香港の民主活動家らが「天安門記念館」をオープン

25年前、天安門に集まった人民

六月四日「天安門事件25周年」には世界各地で中国抗議デモと集会

香港には尖閣問題で反日行為を繰り返す過激派もいるが、れっきとした反政府愛国団体もある。

ことしは1989年6月4日の天安門事件から25周年となる。4月20日、「香港市民愛国民主運動支援連合会」は「天安門事件記念館」を香港市内の繁華街にある雑居ビルに堂々とオープンした。市民有志からあつまったカンパが一億三千万円(976万香港ドル)に達した。

・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・

日本でも民主活動家が中心になって、チベット、モンゴル、ウィグルの代表に台湾独立運動からも代表が参加し、さらに領海問題で中国と揉めているフィリピンとベトナムからも代表者が加わった「天安門事件二十五周年 東京集会」が開催されることが決まった。

同日はほかにも中国大使館への抗議デモや集会が予定されている。


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東京でも「天安門事件25周年 東京集会」開催が決定
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「天安門事件25周年 東京集会」の概要
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  とき   6月4日 午後6時~8時15分(1730開場)
ところ  アルカディア市ヶ谷 三階大ホール(「富士」、700名収容)
入場   ひとり 千円 (外国人留学生と学生は無料。ID提示)
主催   「天安門事件25周年 東京集会実行委員会」
呼びかけ人 黄文雄、石平、相林、ペマ・ギャルポ、宮崎正弘 水島総、鳴霞
共催   「アジア自由民主連帯協議会」(ペマ・ギャルポ代表)
「頑張れ日本! 全国行動委員会」(田母神俊雄 代表)
「国防問題研究会」(玉川博巳 代表幹事)
後援   世界ウィグル会議 チベット百人委員会 モンゴル自由連盟党
台湾独立建国連盟日本本部、日ベトナム島嶼会議 日比同準備会
協賛   日本文化チャンネル桜、日本李登輝友の会、史実を世界に発信する会
ほか多数の団体と交渉中です
プログラム 石平が基調報告。国会議員多数が出席予定
発言は中国民主活動家、ペマ・ギャルポ(チベット)、イリハム・マハムティ(ウィグル)、オルホルド・ダイチン(内蒙古)、王明理(台湾独立建国連盟日本本部委員長)、鳴霞(旧満州)ほかフィリピン代表、ベトナム代表、ミャンマー代表。宮崎正弘、水島総らも発言予定です。
また「賛同者」として著名文化人、教授、ジャーナリスト、作家ら百名。

(現在、最終的な調整中です。詳細は追って発表されます)

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【私の論評】中国は民主化、政治と経済の分離、法治国家化がなされなければ、経済は崩壊し、国家は破綻したままになる(゚д゚)!

20日、香港中心部に民主派団体が開設した「六四記念館」で展示を見る男性
「天安門事件記念館」の正式名称は「六四記念館」だそうです。これは、無論6月4日天安門事件が発生した日の日付です。このような記念館が設立され、しかもオープンができたということが、凄いところだと思います。このような記念館をそもそもオープンさせてしまうほど、中国の中央政府の力が衰えているということです。

このブログでも過去に掲載してきたように、中国は今のままでは完全に崩壊します。いや、もうすでに国家として崩壊しています。中国は国ではありません。他の国でいえば、マフィアなどの犯罪組織の肥大して頂点にまで達した組織に過ぎません。

マフィアのボス アル・カポネ
経済だけ、いわゆる組織経済が肥大しただけの犯罪組織に過ぎません。中国には他国でいうところの、まともな軍隊もありません。人民解放軍は軍隊ではありません。地方共産党の私兵であり、さらには、総合商社でもあります。そもそも、人民のための軍隊ではありません。

民主化、経済と政治の分離、法治国家化が全くなされていません。こういう組織を国際常識では国家とは呼びません。もともと、崩壊しています。崩壊した国家をまともな国家にするのは、当然の流れです。

中国城管は単なる暴力装置にすぎない
そうして中国人民のためのまともな国家にすることにより、経済も復活します。いわゆる日本も含めた先進国の歴史をみてもそれは明らかです。

西欧諸国は数百年もかけて、中間層を増やし、それらの経済・社会活動によって社会が豊になりました。日本は、これをわずか数十年で実施し、豊になりました。無論、先進国だって様々な問題があります。しかし、国家とも呼べない中国犯罪組織とは明らかに違います。

中国がまともにならければ、アジア全域がチベットのようになる?

中国は、再度分裂して、最初の一からまともな、国家づくりをすすめるべきです。中国には中国のやり方があるとは思いますが、中国独自の路線を歩むにしても、かつて、西欧や日本などが、歩んできた中間層を増やすというやり方だけは踏襲すべきです。

そうして、日本や西欧諸国も、過去に自分たちがどのように発展してきたかを謙虚に反省し、再度国民国家を強固なものにし、そうして「中間層」を増やすことの重要性に目覚めるべきです。

いずれにせよ、中国がまともにならなければ、いつまでもアジアの平和と安定はもたらされません。

私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

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