2008年4月29日火曜日

中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?

中国文壇のゼリー世代
中国文学の世界では、80後(はちじゅうご)は、中国の1980年代生まれの作家たちをさします。改革・開放時代に生まれ「1人っ子政策」で育った彼らは、同世代以下の若者たちから圧倒的な支持を得ています。80後世代は、日本から輸入された、ゼリーを食べて育った世代ということで「ゼリー世代」とも呼ばれています。

24歳の郭敬明は女子中高生たちのカリスマ的存在で、青春期の友情や愛、痛み、鬱積、憤怒をテーマにしながらも「1人っ子世代」特有の孤独感がにじむ作品が人気。新作を出すたびにベストセラーとなり、各地で開かれるサイン会は数千人の熱狂的なファンをいつも集めているといます。

郭敬明

北京在住の25歳の女流作家・張悦然は、「自分の生活に密着した好きなものを気の向くままに書き、それが同世代の共感をよぶことでこの上ない充実感を得ているのであって、社会を変えたり、他人の人生に影響を与えようといった大それた目的などもっていない」と述べています。

張悦然

中国共産党の指導下にある中国作家協会も「80後」の実力を無視することができず、他の代表的「80後」作家ら8人の加入を認めた。同協会の主席・鉄凝も彼らの市場シェアは10%あり、我々は絶えず新陳代謝が必要だと述べ、市場への影響力をもつ若手作家を「体制内」に取り込もうとしています。しかし、80後世代は、それ以前の文壇とは全く価値観が異なるので、体制内に本格的に取り込まれることはないでしょう。

張悦然の明かす「同世代の共感をよぶことでこの上ない充実感を得ているのであって、社会を変えたり、他人の人生に影響を与えようといった大それた目的などもっていない」という言葉の中には、体制派に組み込まれることはなく、中国固有の政治のための文学などもうとう興味がないという意思の表明だと思います。これらの作家達の作品は、たとえ日本語訳したとしても日本人にはほとんど受けないと思います。韓流の域にも達していないと思います。まだまだ、はっきりいって低水準です。しかし、その潜在的可能性は大きいです。

さて、私が以前このブログの中の「中国分裂の筋書」の中で述べたように、2018年に中国が分裂し、新生民主中国(現代中国の指導者およびその流れを汲む指導者が失脚し、民主化、法治国家化、政経分離化が達成され、チベットなどの周辺諸国が分離独立した中国)が出来上がったときに、新たな思想やライフスタイルを提唱するのがこの人たちだと思います。そのときにこれらの世代の真の力量が発揮されるのだと思います。それ以前の人たちには、到底無理でしょう。

後80世代を特徴付けるキーワード
さて、80後に対する中国の国内での評価はどのようなものなのか?以下にその調査結果があります。

【調査概要】
1.調査企画:サーチナ、藤時龍太
2.調査方法:上海サーチナ「新秦調査」上のインターネット・アンケート画面での回答
3.調査対象:上海、北京、広州。各都市20代、30代、40代、男女で均等割付け
4.調査期間:2008年3月10日から2008年3月15日
5.回答者数:300人

中国で80年代以降の世代をさす「80後」というキーワードがあるが、彼らはどのような層なのだろうか? 彼らを形容するのに最もふさわしい言葉を聴いてみたが、最も多かったのは、「ネット世代」で、3割強。広州にいたっては、約50%である。

ただし、月収を使いきってしまうという意味の「月光族」や「わがまま」、「困難にくじけやすい」なども高く、多少の地域差もあるものの、総じてこれらキーワードはどれも「80後」を指すのにふさわしい、ということだろう。

ゼリー層
さて、この80後世代、日本でもマーケティング関連の人々が新たに中国国内の消費を牽引する世代であるとしていますが、私は必ずしもそうではないと思っています。現在中国国内には2億人という数の80後世代がいるとされてますが、これらをひとくくりにすることは、不可能だと思います。なぜなら、日本国内で考えるほど中国の社会は均一ではなく、日本の格差社会どころではない、想像を絶する貧富の差があるからです。私は、現在中国政府の発表するGDPに関しては、ほとんど信頼していません。しかし、鵜呑みにしたとしても、中国の一人あたりのGDPは世界の中では、100位前後です。このような国では、貧富の差がありすぎて、ある世代をひとくくりにすることは不可能です。もともと、一つの世代を団塊の世代などとひとくくりにできたのは、世界の中でも日本だけ、それも戦後の高度成長時代の比較的短い間だけです。

この80後世代のほとんどが、中国人から見るので、思考形態や行動様式が変わって見えるだけであって、日本人などが見れば、大部分がそれ以前の中国人とたいした変わりはしないと思います。従来の思考様式、行動様式の延長戦上から一歩も逸脱せず、ただしインターネットなどで情報収集量が増えただけだと思います。このそれ以前とたいした変わらない若い連中が、その他大勢としてオリンピック聖火リレーなどで、政府に簡単に扇動されて騒いだり、過去には日本大使館に投石したりしているのだと思います。

2億人中の経済的に比較的恵まれた約1/10の2,000万人くらいが、ゼリー世代の中でも日本人からみても、明らかにそれ以前の中国人と思考様式や行動様式が変わっている層か、あるいはその様式にかなり親近感を持つ層と認識できるものと思います。これらの層を私はゼリー層と呼びたいと思います。これ以外のゼリー世代は、日本からは想像もできないほどの貧困にあえいでおり、日々生き抜いていくことで精一杯で、新たな思考や、行動様式などとは無関係だと思います。

ただし、民主中国になってからは、これらの人々は自分で考えたり、新しい創造はできないものの、いろいろな新しい政策や思考や文化などの最初の受け皿になる人々です。こうした、受け皿がなければ、新たな考え方や文化などは普及しないので、そういった意味では重要になってくる人々です。20年後あたりに、この層の中年が「長野の聖火リレーで大暴れしてきた。あのころは若かったら、今ではとってもできませんね」などと述懐しているかもしれません。

これら、2000万人の中さらに1/10程度の200万人の、非常に能力があり、経済的にも恵まれている連中が、将来の新生民主中国の指導層になると思います。これらの、層はあらゆる面で活躍しますが、特に新たな思考様式、行動様式の規範となり、新たな国を築いてくことでしょう。これらが、イギリスでいうところの、ジェントルマンのように数は少ないが、イギリスの大儀、理念などに大きな影響力を持つような層となることでしょう。私たちはこの層に今から、着目していく必要があります。オリンピックの聖火リレーで騒ぐ人たちや、旧態依然とした現代の中国官僚には未来を切り拓いていく力はありません。

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。

■China Fashion Week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水

■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?

■中国分裂の筋書き−(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄

■中国分裂の筋書き−(その9)日本の対応は?

■中国分裂の筋書き−(その8)迫られる中国の選択

■中国分裂の筋書き−(その7)忘れてはいけない中国の不良債権

■中国分裂の筋書き−(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々

■中国分裂の筋書き−(その5)他の人達はどう思っているのか?

■中国分裂の筋書き−(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩

■中国分裂の筋書き−(その3)中国バブルの真実

■中国分裂の筋書−(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない

■中国分裂の筋書−(その1)繰り返される歴史

■中国"義歯"から鉛「安全に問題」

■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名

■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?

■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情

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2008年4月28日月曜日

Invitation For Jazz - John Pizzarelli

John Pizzarelli -I Got Rythm


ジョン・ピザレリはイタリア系で、唄も歌うギタリストです。父親バッキーは有名なスイング派の地味なギタリストで、初期のころ、ジョンは親父と一緒に演奏していました。

ジョンは昔から徹底してナット・キング・コールが好きだったといい、かつてのナット・キング・コール・トリオを手本にした歌うギター・トリオで売り出しました。彼はイタリア人特有の人なつっこさと、エンタテインメント性を持っており、彼のステージはじつに楽しいものです。ユーモアのセンスがあるので、ナット・キング・コールそっくりに歌っても嫌味がなく、魅了されてしまいます。


彼は1997年には、ブロードウェイ・ミュージカル『ドリーム』に出演し、ジョニー・マーサーが作詞した歌を劇中でギターを弾いて歌い、大いに注目されました。



彼のアルバムで聴きものは、なんといってもナット・キング・コールものです。その代表が「ディア・ミスター・コール~バイ・リクエスト」だ。このアルバムはレギュラー・トリオではなく、ベニー・グリーン(p)、クリスチャン・マクブライド(b)の共演なので、ジャズ演奏としても秀逸であり、スケールが大きいです。そして、選曲は日本からのリクエストによるものなのだから申し分のないものとなっています。〈ペイパー・ムーン〉、〈表通りで〉、〈ネイチャー・ボーイ〉、〈ルート66〉、〈スウィート・ロレイン〉、〈ストレイテン・アップ・アンド・フライ・ライト〉、〈アンフォゲッタブル〉とナットのヒットがずらりと並んでいるのだから嬉しくなります。歌は白人だけにナットよりは明るく、粋なセンスの点では、マット・デニスやボビー・トループに通じるものがあるが、やはり白人ナットの印象が強強いです。なお、18曲中、〈ルック・フォー・ザ・シルバー・ランニング〉は日本盤のみのボーナス・トラックです。この歌の哀愁感の出し方はみごとであり、歌手としての成長が感じられます。


このアルバムの続編として製作されたのが、「P.Sミスター・コール」であるが、前作に劣らず立派な出来栄えであり、自己のトリオによる演奏なので、しっとりとして落ち着いたムードがあり、親しみやすさがあります。ここでもコールの愛唱歌を歌っていますが、〈ウォーキング・マイ・ベイビー・バック・ホーム〉、〈センチメンタル・リーズン〉、〈テンダリー〉、〈エンブレイサブル・ユー〉がとくに心に残ります。また、2曲にゲスト出演しているハリー・アレンのテナー・ソロも大きな聴きものとなっています。〈ドント・レット・ゴー・トゥ・ユア・ヘッド〉と〈あなたに飽きて〉でハリーのテナーを聴け、いいアクセントの役を果たしている。これも彼のベスト・アルバムだ。

ビートルズの曲を収めた「ミーツ・ザ・ビートルズ」にはちょっと驚きました。キング・コールからビートルズに飛躍したからです。しかし、考えてみれば、若いジョンがビートルズを聴いて育ったことは十分に考えられるところです。しかも、ビートルズ体験をただストレートに歌ってすませているだけではなく、彼流にジャズにして歌っているのがいいです。いわゆるニュー・スタンダード化であり、どの曲にも彼一流のひねりが利いていています。〈キャント・バイ・ミー・ラブ〉、〈ヒア・カムズ・ザ・サン〉、〈エリナー・リグビー〉など大いに楽しめた。トリオ・ブラス・ニューヨーク・オールスター・ビッグ・バンドで、ケン・ぺブロウスキー(cl)、ハリー・アレン(ts)までゲスト出演していて絢爛豪華です。

ちょっともどって、「レッツ・シェア・クリスマス」も息抜きにおもしろい。〈レット・イット・スノウ〉、〈ホワイト・クリスマス〉、〈そりすべり〉、〈ザ・クリスマス・ソング〉までを歌うのがすごいです。クリスマスものがちゃんと歌えれば、歌手としても一流の証明になります。

など、など書いていると、きりがなくなるが、ジョン・ピザレリです。小粋でお洒落なジャズ・ギターと歌でどのアルバムも大満足です。皆さんも是非お楽しみください。

2008年4月27日日曜日

チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる、中国ゼリー世代!?

Chairman Mao 2002
Feng Zheng Jie

私は、このブログの中で「中国分裂の筋書」という連載を掲載しました。そうして、その一番最後の10回目で、「パクスマリーナが拓く世界の大繁栄」という民主中国と日本による大繁栄の筋書きを書きました。しかし、それを成就するには、中国の新たな世代の一部に存在する新たな力が台頭していることを謙虚に学び、彼らがどのような考え方や、行動をするのかを謙虚に学んでいく必要があります。

北京オリンピックの開催を控えた中国の経済成長、バブルについては様々なメディアでその光と影が取り上げられています。そして、バブルと言えば、中国の現代アート。今、世界中から注目を集め数年前には信じられないような値段で取引されています。90年代には数百ドルで売れれば良かった中国人アーティストたちの作品が、いまは天文学的な金額で売れていて、その値段の高騰ぶりは、日本の現代アートを代表する村上隆さんをも軽く抜き去ったこともあるほどです。

Big Family   一家人
張 暁剛 ZHAN XIAO GANG (1958-)

数年前までは食べることにも困っていた中国人アーティストたちが、家や別荘なら2、3軒、高級外車なら2、3台は当たり前、ベンツは「成金」の匂いがするので、買うならアウディ、というセレブ生活を謳歌するようになっているのです。しかし、急激に上がった価格は下がるのも早い、と指摘する専門家もいます。

そして、こんなバブル景気に危機感を抱くアーティストや美術関係者もいるわけで、その中心とも言えるのが、“ゼリー世代”、と呼ばれる人々。1970年代に日本から中国に入ってきたゼリーを子供の頃に食べて育った世代です。

Great Criticism Coca Cola    大批判 - Coca Cola
王 廣義 WANG GUANG YI (1957-)


一見、バブルに浮かれているかのように思える中国のアート界。しかし、一方ではもうその先を見据えて動き始めた人々がいます。それが、ゼリー世代です。


中国で一般に評される「ゼリー世代」(=「80後」)世代について整理しておきます。

1. 改革開放後に生まれ、経済発展の恩恵をそのまま享受しながら成長した。
2. 一人っ子世代で、自己愛や自己主張が強いが、ひ弱で忍耐力がなくプレッシャーに弱い。
3. 高学歴で、ネット情報収集力が高い。金銭感覚が開放的。蓄財より消費を優先する新人類。

彼らは、90年代以降の高度経済成長期に成長したため、昔や田舎の中国人みたいな食べるための苦労など想像がつきません。おまけに1979年以降、都市部を中心に徹底された一人っ子政策の申し子だから、甘やかされて育ちました。2000年以降の本格的な消費社会への突入で、物質的な豊かさを疑うことなく生きてきた、おそらく中国で初めての世代といえます。

2008年現在、この世代にあたる18~27歳の人口は約2億人(ただし、格差の大きいこの国ではそのすべてが「80後」的な境遇にあるわけではありません。実際は都市部のそれも一部の若者に限られます)。ただし、この一部の世代の行動や考え方が、広く支持を受けるということは、十分考えられます。イギリスには、ジェントルマンという、イギリス人の理念ともなっている階層があるが、彼らの階層も全人口からすれば、数パーセントに過ぎません。この数パーセントが、イギリスの理念ともなっています。「市場経済」「グローバル化」「インターネット」の世界で、“消費世代”として暮らす彼らの人生観は、これまでの中国人とはまったく違うといいます。彼らは新しい中国を担うエリート予備軍とみなされています。かれらは、今のエリート層とは全く違った思考様式と行動様式を持っていると考えれます。

これらの世代はおそらく、2018年頃に中国が崩壊したあと、しばらく動乱があった後に民主中国の中核的地位につく人達です。私たちは、この世代をもっと研究し、次世代の指導層のものの考え方や行動様式を研究する必要があります。

今回は、ここまでとして、ここしばらく、このブログでの中国関係の記事は、「ゼリー世代」に注目していきます。

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。

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2008年4月26日土曜日

Invitaiton For Jazz - Berardi Jazz Connection

Lomagistro and Berardi Jazz Connection Live at Micca club


ヨーロピアン・ニュー・ジャズ・シーンに新たな新星イタリアから登場!ニュー・ジャズ・シーンからデビューするインテリジェントでスタイリッシュなジャズ・コレクティヴ、ベラルディ・ジャズ・コネクション!フランチェスコ・ロマジストとエットーレ・カルッチから成るジャズ・コンボの2作目"Do it!"。
重厚なウッドベースの響き、そして、スタイリッシュに洗練されたパーフェクトなサウンド。Nicora Conteや、LTC好きにはドストライクな打ち込みとピアノがたまらない、クラブ・ジャズ以外からも注目されそうな1枚だ。

今作"Do it!!は、フェンダー・ローズを多用したハード・バップ曲を中心に、女性シンガーを迎えたブラジリアン・ナンバーやホレス・シルヴァーの傑作ファンキー・ジャズ“The Jody Grind”のカヴァーなど、前作以上に充実曲が連なっている。

この軽妙洒脱なスタイルこそ彼らの最大の魅力だと確信させてくれるアルバムだ。敢えて言うならNicola Conteのブルーノート盤っぽいサウンドだ。洒脱に聴かせてくれる。重低音のボリュームを大きめで。

下のウィジェットには、今流行のクラブ系ジャズを集めてみました。気に入ったのがありましたら、下のCDジャケットをクリックすると、アマゾン・ドット・コムに飛びます。そこで、お求めになることができます。是非下のウィジェトよりお求めになってください!


このブログで取り上げた過去のInvitation。反転文字列をクリックすれば、当該記事に飛びます。

■HARVIE HANCOCK -ハービー・ハンコック
■TOKYO ZAWINUL BACH-東京ザビヌルバッハ
■SADAO WATANABE-渡辺 貞夫
■TOM SCOTT-トム・スコット
■LOIS ARMSTRONG-ルイ・アームストロング
■JOHN COLTRAIN-ジョン・コルトレーン
■THE JAZZ INVADERS-ザ・ジャズ・インベーダーズ
■KEITH JARRET-キース・ジャレット
■ELECTRO DELUXE-エレクトロ・デラックス
■TRIBAL TECH-トライバル・テック
■MARK MURPY-マーク・マーフィー
■NORMAN BROWN-ノーマン・ブラウン
■TONY MONACO-トニー・モナコ
■DAVE KOZ-デエィブ・コズ
■ROOM ELEVEN-ルーム・イレブン


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2008年4月25日金曜日

ピザテンフォー4月の企画―あつエコ体験お試し中!!(サービス期間延長!)

全自動4コマ - あつエコ宅配 の巻


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「あつエコ宅配」のコンセプトなど、下の文字列をクリックすれば当該記事まで、飛んでご覧になることができます。まだご覧になっていない方は是非ご覧ください。

■「あつエコ宅配」のコンセプト

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2008年4月24日木曜日

歴史に学ぶ-(1)ミュンヘン会議(1938年9月29日~30日)、チェコスロバキア解体(1939年)

The Munich betrayal 1938

上は、ミュンヘン会議から戻ってきたチェンバレンの動画。当時は、戦争の危機を回避した英雄としてイギリス国民に迎えられた。この宥和政策がかえって、ドイツを増長させ、戦争への道を早めたといわれている。

ミュンヘン会議の裏切り
1938年9月29日~30日、ヨーロッパ列強(英仏独伊)がチェコスロバキア問題を話し合った会議。この会議で、8項目からなる協定書、付属協定、3つの付属宣言が1938年9月29日付けで署名された。

当時、領土拡張を目論むドイツは、ドイツ系住民が多数住むズテーテン地方の割譲をチェコスロバキアに強要したが、チェコスロバキア政府はこれを断固として拒否し、動員令を発令し戦争を辞さない姿勢をとった。また、フランスとソ連(当時)はそれぞれ1924年、 1935年にチェコスロヴァキアに対する援助条約を結んでいたので、ズデーテン・ドイツの問題が大きな戦争に発展する危険が生まれた。

戦争拡大をおそれたヨーロッパ列強は、戦争回避の方法を模索し、イタリアの仲介でミュンヘンでチェコ問題を話し合った。参加国はイギリス(ネヴィル・チェンバレン首相)、フランス(ダラディエ首相)、ドイツ(アドルフ・ヒトラー総統)、イタリア(ベニト・ムッソリーニ首領)。

会議は終始、ヒトラーの独壇場となり、また戦争回避を望む英仏の思惑もあって、この会議で取り決められたミュンヘン協定には、チェコスロバキアの国家主権・領土保全を条件にドイツへのズデーテン地方割譲を認めるというヒトラーの主張がそのまま盛り込まれた。しかし、この協定は、当事国チェコスロバキア(この時、参加が許されず、会議の隣室で結果を待つ身であった。)と、隣国の大国ソ連抜きで行われたこと(このことは後に英仏と、ソ連、チェコスロバキアの間に大きなしこりとなって影響していく)、なにより英仏の譲歩的な態度がヒトラーを増長させる結果となった。

領土割譲を英仏から強いられたチェコスロバキアは当てにしていた国際的な支援の道が絶たれたことに落胆し(1938年9月30日午前2時15分チェンバレンは隣室で待っていたチェコスロヴァキア代表に結果を報告。そのとき代表は落涙したという。)、この要求を受け入れた。これは、同様に領土拡張の野心を持った近隣諸国、ポーランド、ハンガリーを刺激し、チェコスロヴァキア政府に自国民が多数を占める地方、ポーランドはテッシェン地方(1938年8月併合)、ハンガリーは南部スロヴァキア(1938年11月併合)とルテニア地方(1939年3月併合)の割譲を要求した。これに対し、チェコスロヴァキア政府は抗することもできず、唯々諾々とこれを認めてしまう。

さらに1939年3月、ヒトラーは、チェコスロヴァキア大統領ハーハをベルリンに呼びつけ、チェコスロヴァキア政府に対し、ボヘミア、モラヴィア地方をドイツ領とする協定への署名を強要し、署名されない場合は、チェコスロヴァキアの首都プラハを空襲すると脅した。ヒトラーによって周到に仕組まれた国内の民族運動で国内の統一も失われ、ズデーテン要塞地帯を失い丸裸となったチェコスロヴァキア政府はこれに抗することはできず、大統領ハーハは署名し、1939年3月15日~16日、ドイツ軍はチェコに進駐した。同年5月16日にベーメン・メーレン地方はドイツ保護領に、 9月1日にドイツに併合され、チェコスロヴァキアは地図から消滅した。

当時のチェコスロバキアとはどんな国だったか?
現在のチェコスロバキアというと、日本人からすると東欧の一小国というイメージしかないと思われる。しかし、その当時のチェコスロバキアは、非常に豊な国で国民一人当たりのGNPは、アメリカに匹敵するほどだった。その豊かさの背景には、チェコスロバキアは、先進工業国で重工業や、機械製造に優れていたということがあった。特にチェコ製の重火器は世界の最高峰といっもいいくらい優れていた。ドイツとしては、この先進的な工業力を手中におさめ、戦争を優位に進めたいという考えがあったのである。

過去の歴史に学ぶべきこと
理不尽な要求には、絶対に屈しないということにつきる。このときに、イギリスをはじめフランス、ソビエト連邦、ポーランドをはじめとする東欧諸国も構えを崩さず、さらにアメリカの応援も要請して徹底抗戦も辞さずという態度をみせれば、戦争が回避できた可能性もあったはずである。無論、歴史にもしも、という言葉に意味はないが、これからのことを考えるためには役にたつだろう。
現在チベット問題がクローズアップされているが、この問題も絶対に譲歩すべきではないだろう。少なくともチベットの自治は認めさせるべきであるとの意思表示は、はっきりすべきだろう。さらに、中国がこれ以上領土拡張の野心を見せたときは、たとえどのようなことになろうとも、絶対に認めないという姿勢が必要だろう。
さら、福田総理大臣はどうなのだろう。少なくとも日本のチェンバレンと呼ばれるようなことには、なってもらいたくない。

◆関係略歴◆


1938年
9月14日
イギリス政府、ドイツ政府に平和的解決のための緊急会談を申し入れるため、チェンバレン英首相、ミュンヘンへ。ちなみにチェンバレン英首相、生まれて初めて飛行機に乗る。
9月15日
午後12時30分
チェンバレン英首相、ミュンヘン到着。

ヒトラーとチェンバレンの会談でチェンバレンはチェコスロヴァキアからズデーテン地方を分離することに同意し、イギリス帰国後閣議でも同意を取り付ける。
9月18日イギリスとフランス両政府首脳はロンドンで会談し、いかなる代償を払っても戦争を避け、チェコスロヴァキアに「ズデーテン地方をドイツに割譲」という英仏共同提案を受諾させることを話し合った。
9月19日ベネシュ・チェコスロヴァキア大統領、英仏共同提案を拒否。
9月20日クロフタ・チェコスロヴァキア外相、英仏共同提案を拒否。ベネシュ大統領はソ連公使にソ連の意向を打診するが、満足いく協力を得ることができなかった。
9月21日深夜就寝中のベネシュ大統領、英仏両国公使の訪問を受け、英仏提案受諾を強要される。
9月22日 ハンガリーとポーランド両国、チェコスロヴァキア政府にそれぞれ自国人が居住する地域の割譲を要求。
チェコスロヴァキアのホッジャ内閣辞職。
9月24日 ドイツ政府はチェコスロヴァキア政府に対しズデーテン地方の割譲を要求。
フランス、軍動員令を発する。
9月25~26日イギリスとフランスは会談し、「フランスがチェコスロヴァキアとの条約義務で対独戦開始の場合、イギリスはフランスを支援する。」ことを確認。
9月26日 チェコスロヴァキア、国民総動員令を発する。
イギリス、外務省が明確に参戦の意思を表明。
ルーズベルト米大統領、「直接利害のある国家は会談をすべき」と発表。
9月27日 イギリス、軍動員令を発し、学童疎開なども始める。
ユーゴスラヴィアとルーマニアはハンガリーに対し「チェコスロヴァキアを攻撃した場合、両国は軍事行動に出る」と警告を発する。
イタリア、国境に軍隊を移動開始。
9月29日
12時45分
ミュンヘン会議開始。
9月30日
午前1時30分
ミュンヘン会議終了。4ヶ国によってミュンヘン協定が成立し、8項目からなる協定書、付属協定、3つの付属宣言が1938年9月29日付けで署名された。
9月30日
午前2時15分
チェンバレン英首相、隣室で待っていたチェコスロヴァキア代表に結果を報告。代表は落涙。
9月30日
正午頃
チェンバレン英首相、ヒトラーの私邸を訪ね、ドイツ・イギリス共同の不可侵宣言を発表し「平和確保のためのドイツ・イギリス関係の維持」との共同声明を発表。
9月30日チェコスロヴァキア新首相シロヴィー、ミュンヘン協定を受諾。
10月1日ドイツ軍、ズデーテン地方に進軍。
1939年
3月15日~16日
ドイツ軍、チェコに武力進駐。
5月16日ベーメン・メーレン地方はドイツ保護領。
9月1日ベーメン・メーレン地方、ドイツに併合され、チェコスロヴァキアは地図から消滅。

本日の過去の歴史から学べることは、理不尽な要求に関しては絶対に譲歩しないということだ。特に軍事力が弱い国なら別にして、当時のイギリス、フランスほどの軍事大国であれば、絶対に譲歩をしないということだ。無論、国のやることに私たちは直接手出しをすることはできない。しかし、ブログに書くことで、一定の世論を形成したり、多くの人に賛同してもらうことはできるはずだ。現代の事例として、中国を出したが、私のブログでは「中国分裂の筋書」という記事も掲載してある。現在のチベットの問題や、今後、中国が領土的野心をさらに強めた場合、このような手段で訴えていきたいものだ。そのときの参考として「中国分裂の筋書」とその他中国関係の記事、は役に立つと思うので、そのURLを下に掲載する。以下の反転文字をクリックしてもらえば、当該記事に飛ぶことができる。さらに、その記事の下の方から、すべての連載記事に飛ぶことができる。

■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?

■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?

■中国分裂の筋書き−(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄

■中国分裂の筋書き−(その9)日本の対応は?

■中国分裂の筋書き−(その8)迫られる中国の選択

■中国分裂の筋書き−(その7)忘れてはいけない中国の不良債権

■中国分裂の筋書き−(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々

■中国分裂の筋書き−(その5)他の人達はどう思っているのか?

■中国分裂の筋書き−(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩

■中国分裂の筋書き−(その3)中国バブルの真実

■中国分裂の筋書−(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない

■中国分裂の筋書−(その1)繰り返される歴史

■中国"義歯"から鉛「安全に問題」

■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名

■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?

■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事

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2008年4月23日水曜日

昨日函館は桜の開花宣言がありました-開花宣言の日の函館の様子

アルバム函館桜開花日(08/04/22)

昨日は、函館では桜の開花宣言がありました。気温も20度を越え。暑くも、寒くもない快適な一日でした。上のバナーをクリックしていただくと、私のウェブアルバムに飛びます。昨日私が撮影してきた写真を見ることができます。開花宣言のあった函館の様子をご覧ください。桜ヶ丘通りという、桜が満開になると、まるで桜の天井のようになる通りと、行啓通、五稜郭公園の様子を撮影してきました。ごゆるりと、ご鑑賞ください。残念ながら、桜ヶ丘通、五稜郭公園ともに、桜はほとんど最低はいなく、一部咲きにも満たない状況でした。しかし、行啓通では満開に近い状態のものもありました。行啓通の桜は函館では例年最も開花が早く、今年もその通りになりました。この分だと函館は、グリーン・ウィーク(今年から、ゴールデン・ウィークと呼ばずグリーン・ウィークと呼ぶそうです)の入り口あたりが、満開になりそうです。皆さん是非見に来てください。


上は五稜郭タワーと桜



下に、函館関連の書籍のウィジェットを容易しました。書籍にカーソルを置くと、簡単な説明がでます。クリックすると、アマゾン・ドット・コムに飛び、もっと詳しい説明を見ることができますし、購入することもできます。是非ご覧になってください。

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2008年4月22日火曜日

現代中国のデモ隊を彷彿させるヒトラーと突撃隊(SA)−彼らは歴史上の泡沫に過ぎない

万歳ヒットラー・ユーゲント
作詞:北原白秋
作曲:高階哲夫



上は、日本でつくられたナチス・ドイツを賛美する歌の動画。なんと、あの有名な北原白秋が作詞している。戦争ということになれば、一般の市民はもとより、すべての職業の人々も動員されることを示す格好の事例だ。現在中国国内や、外国で行われている、中国人のデモの中には、自分の意思とは関係なく動員されている人も多数いると思う。その中にも、北原白秋のような人もいるかもしれない。

最近、中国国内はもとより海外でも、聖火リレーを妨害する行為に対するデモ行為が頻発している。フランスなどでは、フランス国旗にナチスの鉤十字を書き込み、それを燃やすなどの過激な行為も見られる。中国国内では、カルフールなどに対する不買運動などが各地で広がっている。
彼らの姿を見ているとまるで、1930年代のヒトラーが政権をとる直前の突撃隊(SA)のようだと思われる。



1930年代のドイツは、第一次大戦の「敗戦国」として、劣悪な状況に置かれていた。戦勝国から科された法外な賠償金。ワイマール平和憲法への幻滅。金融恐慌。一握りの勝ち組(たとえばユダヤ系資本家)と多数の負け組。どこにも未来が見えない混迷。何が正しいのかわからない…。
考えることが面倒くさいと、多くの民衆は考えること自体をやめてしまいました。強いものにくっついて、弱者と少数者をブッ叩けばいい。威勢のいいのが一番だ。考え悩むなんて阿呆だ。暴力ほど愉しいことはない。何にも「自分」を誇れないから、自分の属する国と民族を讃美しよう。「我々」は絶対に正しい。反省なんか必要ない。悪いのはつねに「ヤツら」だ。みんなで「ヤツら」をブチのめせ…。

こうして多くの連中が、「民族の誇り」を求めて、エルンスト・レームらの鼓舞する「突撃隊」に同調した。SAとナチとは一体とみられがちだが違う。意外なことかも知れないが、この当時ナチス党のヒトラーたちは、あくまで合法的に活動していた。「社会の不公正を正せ」とか「よい教育を」とか主張していた。ヒトラーが悪魔的な貌を現すのは、政権を取った後の話。初期の彼らはまともな改革を叫んでいた。そうして、本当に改革をした。これは忘れてならないことだ。

突撃隊は、このナチスをボランティア的に支援した団体である。彼らは、ナチスに反対する者、非「愛国的」と見なされた者、その他なんでも「うるさい」連中を攻撃した。ユダヤ人を襲撃し、言論に圧力をかけた。彼らは下品で無知だったので、ヒトラーは、彼らと距離を置いていた。いちいち暴力を指図したりしなかったが、もちろん止めもしなかった。突撃隊の勝手な暴走に任せたのである。

ドイツ社会は、だんだんと、突撃隊の暴力によって沈黙せられていった。逆らうことには勇気がいったし、報復が待っていた。たとえば手塚治虫『アドルフに告ぐ』の中で、ユダヤ人の家に投石してガラスを割ったりしてるのは、おおむね突撃隊かそのシンパである。

突撃隊に「邪魔者」を排除させつつ、ヒトラーたち政党ナチスは、法と選挙の枠組みの中で活動した。ついに1933年、ナチス党は政権掌握に成功する。これは突撃隊の「貢献」抜きにしてはありえないものだった。彼らの無知と暴力が、社会の良識を黙らせてしまったのだ。

さて政権を取ったナチス党は、全てを統制下に置こうとする。ヒトラーは「親衛隊/SS」を組織した。これは党に直属するホンモノの軍隊である。機械のように規律で動く。もはや暴走ばかりする愚連隊は、党にとっても無用となった。

ヒトラーは、1934年6月30日、親衛隊SSを使っていきなり突撃隊SAを騙し討った。これを「長いナイフの夜」という。ナチスに夢を託していた突撃隊にとって、これは全く夢にも思わないことであった。隊の指導者レームは、ヒトラー自身によって逮捕され、「我が総統よ!」と叫んで、射殺された。数百人が一斉に殺戮された。正確に何人が殺されたか、もう永遠にわからない。おそらく、数千人は殺害されたものと推測されている。突撃隊の「愛国者」らは、彼ら自身がつくり出した政権によって抹殺されてしまったのだ。走狗の末路、かくの如しである。

現在中国国内や、海外でデモ活動をしている連中の中で、それらの核になるような団体が存在するものと思われる。彼らも、いずれSAのような末路をたどると 思います。私は、このブログの中で「中国分裂の筋書」を10回にわたり連載したが、中国分裂の筋書きはますます真実味を帯びてきたと思っている。

『中国分裂の筋書』に関しては、下の反転文字列をクリックしていただければ、当該記事に飛びます。

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2008年4月21日月曜日

中国経済はすでにガタガタ-茶の間で類推できる現状の中国経済

中国の経済はすでにガタガタになっている

上は、宮崎正弘さんが解説する中国経済に関する公演内容の動画。

私のブログでは、過去に「中国分裂の筋書」を10回にわたって掲載してきました。この連載をするにあたって、さまざまな文献などを漁りました。アメリカのファンドのアナリストの見解とか、日本のそれとか、それにもとづく自分での考察とか、日本内外のブログやサイトに掲載されていることなど種々様々です。

しかし、何もそんなに幅広く調べなくても、日本でテレビに出ている情報からでもかなり容易に推測できることが判りました。確かに、このブログの中でも、中国本土で経験した内容も盛り込まれていましたが、それを抜きにしても、かなりおかしいということは容易に類推できます。ただし、北京オリンピック前は、中国の経済は大丈夫だと言われていたというくだりには限界を感じてしまいます。しかし、日本の普通の家の茶の間からでも中国経済の危うさを類推できることには、一種の感銘すら受けました。テレビを見るにしても、時系列順にいろいろ分析し、検討すれば、かなりの部分が明らかになります。中国の茶の間からは、考えられないことだと思います。

そういった意味では、素晴らしい、内容の動画だと思います。是非ご覧になってください。あるコンサルタントが情報源がテレビだけと言っていたのがわかるような気がします。要するに知恵の使い方だと思います。



以下にこのブログに掲載された中国関連の記事を掲載します。反転文字列をクリックしていただければ、当該ブログに飛びます。

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2008年4月20日日曜日

昨年のEUの二酸化炭素排出取引の失敗-削減どころか増加に?!

BlogTV SP(Aug) 環境問題のウソ 武田邦彦 1of5

環境問題はもともと胡散臭い。上は、武田邦彦氏が暴く環境問題のウソ。EUは虚構の世界で自滅か?

EUのCO2の削減

温室効果ガスの削減を目指したEU=ヨーロッパ連合の二酸化炭素の排出量取引で、去年1年間の排出量が前の年の実績を上回り、去年については、排出量取引制度が必ずしも排出量そのものの削減に結びつかなかったことがわかりました。

これは排出量取引でヨーロッパ大手のフォルティス銀行が、ヨーロッパ委員会の発表を基にまとめたものです。

それによりますと、EUの排出量取引に参加しているおよそ1万1500か所の施設から排出された二酸化炭素の量は、去年1年間で20億5200万トンを超えたことがわかりました。これはEUが定めた目標の範囲内ではあるものの、前の年の実績を2270万トン上回っており、去年については排出量取引制度が必
ずしも排出量そのものの削減に結びつかなかったことがわかりました。これについて、フォルティス銀行は施設ごとに割り当てられた排出枠が比較的達成しやすい水準だったことから、去年は排出枠の需要が少なく、排出枠の価格も大幅に値下がりしたことから、企業や事業所に二酸化炭素の排出削減を促す形にならなかったと分析しています。これは排出量取引の効果は、排出枠をどう割り当てるかに大きく左右されることを示したものと言え、EUは、ことしから向こう5年間は排出枠を厳しく設定するなど、排出量取引の運用を見直すことにしています。(平成20年4月16日付NHK)

CO2削減は排出権取引だけでは達成できない

さて、このニュースから読み取れることは、排出権取引意外とうまくはいかないということだと思います。EUでは排出権取引にかなり力を入れているようですが、取引をいくらうまくやっても、さほどの効果はないことの査証だと思います。これは、EUが取引枠を厳しくすることで対処するとしていますが、私自身は取引枠を厳しくするだけでは絶対に成功しないと思います。ですから、これからも推移を見守って生きたいと思います。
1人当たりの年間排出量を見てみましょう。
・米国 20トン ・ドイツ 11トン
・日本 10トン
・世界平均 4トン。
・中国 3.5トン
日本の省エネルギー技術は進んでおり、これ以上の二酸化炭素排出削減は難しいのに対して、アメリカやヨーロッパはまだまだ削減できる余地がたくさんあるということです。それは、GDPあたりの二酸化炭素排出量を出してみれば分かります。アメリカは日本の3.1倍だそうです。アメリカが一人当たりのGDPに対する二酸化炭素の排出量を日本人と同じにするなら、アメリカの削減だけで直ちに世界の二酸化炭素排出量は3分の1になるそうです。中国に関しては、人口が多いため総量では世界一になりましたが、個人あたりでは、まだまだです。ただし、将来のことを考えて今から抑制策はとるべきでしょう。それよりも、中国の場合は環境汚染を早急に是正する必要があります。アメリカは、自主開発という道もあるでしょうが、日本の技術を導入してもらえば、かなり早期に世界の二酸化炭素排出量はかなり減るでしょう。 これは、ヨーロッパも同じことだと思います。EUに関しては、イギリス、フランス、ドイツなどいわゆる先進国は相当進んでいますが、それ以外の国々はまだまだというところでしょう。これらに積極的に導入していかないと、排出権取引だけでは何も解決しないと思います。

日本の選択すべき道
ただ、これは日本はこれ以上何もする必要がないということではないと思います。日本は日本で、日本の省エネルギー技術を世界にアナウンスし、広げていく必要があります。 また、さらに二酸化炭素排出量が少なくなる技術を開発していかなければなりません。いずれにしても日本の環境対策はかなり進んでいて世界一だとの自負をもつべきだと思います。京都議定書による不平等条約は早めに撤廃する必要があると思います。EUは、このまま排出権取引にばかりこだわっていると、このブログに私が掲載したように凋落してしまうことになると思います。在日フランスの邦人などの中には、フランスやドイツの環境対策は相当進んでいて、日本は後進国だと思っている人もいるようですが、それはとんでもない間違いです。日本は世界の中でトップの環境優等生です。これだけ、製造業が盛んでこれほどco2排出量が少ない国は世界に類をみません。日本は輸出国だということを忘れないでいただきたいと思います。日本で製造して、世界の各国が使用するために輸出する工業製品の製造過程でのCo2排出は日本が受け持っていることになります。その排出量も日本の排出の中に含まれていることを忘れてはならないと思います。

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日本保守党・百田代表「政府の怠慢」「制裁が足りない」初出席の拉致集会で政府批判 「日朝国交正常化推進議連」の解散も要求―【私の論評】日本とイスラエルの拉致被害者扱いの違いと国民国家の責任

日本保守党・百田代表「政府の怠慢」「制裁が足りない」初出席の拉致集会で政府批判 「日朝国交正常化推進議連」の解散も要求 まとめ 百田尚樹代表は、国民大集会で日本政府の北朝鮮による拉致問題への対応を「怠慢」と批判し、経済制裁の強化を求めた。 他の政党や超党派の「日朝国交正常化推進議...