2010年10月10日日曜日

皇太子ご夫妻“襲撃”元活動家が名護市市議に当選 辺野古に反米・反日グループ集結? ―活動家や、民主党の思い通りにさせておけば、やがて沖縄は中国領になる?

皇太子ご夫妻“襲撃”元活動家が名護市市議に当選 辺野古に反米・反日グループ集結? 

当選を決め支持者と万歳する川野純治氏
(中央)=13日午前0時50分、名護市中山

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、辺野古およびその周辺が、県外から集結する反米・反日活動グループの拠点になり、「闘争」がこれまで以上に過激になるのではという危機感が地元で広がっている。9月の名護市議選で、飛行場の受け入れ反対派が圧勝したことなどが理由だ。

選挙は定数27人に対し、受け入れに反対する稲嶺進市長派が16人を占めた。

名護市内の飲食店経営者は「反対を前面に打ち出した4、5人の候補者が労働組合などの支援で当選したため、反対活動が活発化するのは避けられない。特に川野純治(55)が当選したことが大きい。彼はPTAの活動を通して地元との関係を強くしていたが、経歴や現在の活動内容が不安材料だ」と話す。

公安関係者によると川野氏は、天皇陛下が皇太子時代の昭和50年7月に沖縄県をご訪問された際に糸満市内で、ご夫妻の車列に、空き瓶やスパナ、鉄パイプの切れ端のような物を投げつけて“襲撃”した人物。公務執行妨害容疑で逮捕、懲役1年6月の実刑判決が確定した。

当時の報道や関係者の証言によれば、川野は当時、「流血も辞さない戦いで皇太子上陸を阻止する」と宣言していた沖縄解放同盟準備会(沖解同)の活動家。事件について川野は平成9年6月、新聞社のインタビューで「天皇と沖縄戦の問題を考え、ふと現代に目を移すと、同一線上に巨大な米軍基地がありました」と振り返っていた。

活動家グループの機関紙やホームページなどをみると、川野は事件後も米軍基地反対運動を積極的に展開。9月の名護市議選では「移設反対を徹底する」と訴えていた。

ある市議は「事件のことは投票日直前に一部市民の間で流れたが、ほとんどの市民は知らなかった」と指摘する。

公安関係者は「市議という公の立場にあることで、川野氏の発言力も増す。全国から同志が集まり、反対運動が激化する可能性も高い」と警鐘を鳴らす。

すでに辺野古では、反対運動に変化が出始めているという。ある自営業者(61)は「最近、県外から活動家らしい人物が集結しているようだ。反対運動を展開していた地元のオジーやオバーも反対運動から排除されつつあるという話を聞いた。県外から反対活動家が集まり、辺野古が反対運動の拠点になるのではないかと不安だ」と語る。

基地問題などに積極的に反対姿勢を見せる地元の退職教職員会支部が最近、15年ぶりに復活したことに危機感を募らせる声もある。

ある地元民は「全国から退職教職員が夫婦で名護に来て選挙活動を展開していた」と、名護が活動家の拠点になる可能性を危惧(きぐ)している。

活動家や、民主党の思い通りにさせておけば、やがて沖縄は中国領になる?


上の記事でははっきり名称がでてきませんが、これは、ひめゆりの塔事件としてかなり有名です。上の動画をご覧なって思い出された方も多いと思いのではないかと思います。当時としては、かなりショッキングな事件でした。

当時から現在にいたるまで、沖縄には全国から左翼活動家が集まり、様々な活動をしてきたことは、周知の事実です。それに最近では、中国スパイもかなり増えているようです。

とにかく、このような人物が市議会議になれる宜野湾市に疑問を抱かざるを得ません。たとえ、活動家が騒ごうと、中国スパイが騒ごうとも、過去のこのような犯罪歴があるとんでもない人物が市議に当選すること自体道義的にはまったく許されないことです。

しかし、現在のままで、反米など続けていれば、一体どのようなことになるか、良く考える必要があると思います。それには、すでに良い事例があります。フイリッピンの事例です。

フイリッピンがどうなったのか、皆さんご存じだと思います。


米軍がフイリッピンから撤退すると、すぐに、中国はさかんに南沙諸島に姿をあらわすようになり、抑止力が低下してしまったフイリッピンではこれを阻止することができず、結局中国がこれを占拠してしまいました。

沖縄から米軍が完全撤退した場合、まずは尖閣列島からこのようなることも十分考えられます。その次は、沖縄列島がそのようになることも十分考えられます。無論日本が独自の軍隊でも持っていれば、そんなことにはならないでしょうが、現在の日本は、自立した外国と交戦することのできる軍隊は形式上もっていません。理由は違いますが、フイリッピンと同じように抑止力が低い状況にあります。ここで、米軍がすっかりひきあげてしまえば、沖縄自体もかなり危ない状況になります。

宜野湾市の方々、そうして、もっと広い範囲でいえば、沖縄の皆さん、良く考えてみてください。日本国の一部であることと、中国の傘下に入ることどちらが良いことでしょうか?

合理的に考えれば、中国の傘下よりも、日本の一部あるほうが、経済的にもはるかに恵まれるでしょうし、はるかに民主的ですし、法律により個人の権利は守られます。政治と経済が分離しているため、特に政治家と強いパイプがなければ、事業ができないということもなく、自己の才覚と自己責任で、事業を大きくすることも可能です。

中国では、このようなことはありません。日本は、民主国家ですから、川野のような人物でも、選挙民が選べば、市議会議員になることができます。しかし、中国では、このようなことは絶対にありえません。もともと、選挙制度がありません。中国では、国政でも地方でも建国以来選挙が行われたこともありません。三権分立もなされていません。

だから、中国では、厳密な意味では、政治家は存在しません。すべてが、官僚です。司法も独立していません。すべてが中国共産党が任命する官僚です。

中国には朝廷もないため、単純比較などできませんが、最高権力者に対して、ひめゆりの塔事件のようなことをしでかした人は、間違っても市議などにはなれないでしょうし、かなりの重罪に問われ、とてつもない長い間拘留されることになります。

そんなことはあり得ないなどと思っていては、進路を見誤ると思います。今の民主党勉強不足で、鳩山さんのように結局引っ掻き回すようなことしかできません。それに、鳩山さん自身も、沖縄駐留の海兵隊の存在価値を認めざるを得なくなっています。菅さんも同じことです。

しかし、先日の尖閣列島への対応のように、安全保証という大事な役割を自ら担おうとせず、中国船長の釈放を沖縄地検がやったこととして、責任をなすりつけるような連中です。

都合が悪くなれば、中国に対して沖縄占拠を事実上認めつつ、沖縄の人々の意見を尊重して、中国の占拠を認めたなどといいだしかねないです。一度あったことは、二度、三度と続く可能性が強いです。

沖縄から米軍が引きあげ、その後、もし、沖縄が中国に占拠されるようにでもなれば、確実に、その前に、沖縄県外から来た左翼活動家など、日本に全員ひきあげるでしょう。そうして、その後に多数の人民解放軍と中国の官僚が、沖縄にでも派遣されることになるでしょう。そうして、左翼活動家など、反日、反米活動の成功を多いに喧伝し、さらに、日本国解体に拍車がかかることになります。

そうして、それではすみません。今度は、西日本は、中国の東海省になり、東日本は、日本自治区ということになるでしょう。

私は、北海道生まれの北海道育ちですが、昔は、ソビエトという共産主義国家が存在しており、北海道侵攻、北海道占拠ということもあり得ると思っていました。だから、北海道に米軍の基地があること、また、自衛隊が存在することも当たり前のことと考えていました。無論、そうでない人もいましたが、私自身は、そう思っていたし、今日ソビエトという国が消滅したので、かなりその危険性は減ったものの、その潜在的可能性は今でもあるものと思っています。

日本の領土であっても、一度外国にとられてしまえば、その返却などなかなか実現しないということは、沖縄の皆さんが一番良くご存じではないですか?そうです、沖縄が米国から返還されたのはいつのことだったでしょうか?それに、相手は米国です。ご存じのように、北方領土はいまでも返還されませんね。それどころか、北方領土にはじめて、大統領が訪問するなどの行事も予定されていて、ロシアは既得権益をなかなか手放しそうにありません。

もし、そんなことになれば、大変な事だと思いませんか?中国の傘下に収まってしまえば、経済的にもめぐまれません。なんでも、中国は世界第二の経済大国になったそうですが、私は、これは全くの虚偽だとは思っていますが、たとえ、日本とGDPが同等になったとしても、人口が10倍以上の国ですから、GDP1/10になってしまうことになります。そんな、単純なことなどあり得ないとお思いでしょうか?

そんなことは、ないですね。中国の統治がながくなれば、そういうことになります。皆さんが働いた富は、すべて中国の搾取されて、中国の平均水準の収入されることになります。商売の美味しい部分は、全部中国共産党に太いパイプを持つ華人に取られてしまいます。そんなことを阻止しようとして阻止しようとしても、中国には選挙制度も、三権分立もありませんから不可能になります。

それでも、阻止しようとすれば、今回のノーベル平和賞を受賞された、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏のように反体制派として長期間拘留されるかもしれません。ただし、劉暁波は、まだいいほうです。彼は、平和活動家として、欧米に名前が知れ渡っているので、拘留ですんでいますが、一般市民なら、弾圧されて、死刑になっるかもしれません。いや、死刑だけてすまないかもしれません。死刑直後に内蔵などほとんどとられてしまって、移植用に用いられるかもしれません。

そんなことになってから、事の重大性気付いても遅いです。まあ、上の話は、最悪のストーリーということですが、人間いつでも最悪の事態を考えおかなければならないと思います。

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昨日はブログおやすみさせていただきました―札幌も中国人がたくさんいます。

昨日はブログおやすみさせていただきました―札幌も中国人がたくさんいます。


昨日は、ブログおやすみさせていただきました。所要で札幌にきているものですから・・・。今朝は、あの白い恋人で有名になった、石屋製菓の札幌工場に行きました。ここは、上の写真のように、いろいろ見世物もあり、観光スポットともなっています。中のショップでカフェラテと、ケーキをいただきました。

ここから、出て、今は、石山通にある、スターバックスに来ています。ここは、北海道では初のドライブ・スルーの店です。店員の人から聴きましたが、なんと、11月のはじめに函館にもこれと全く同じ店がオープンするそうで、手伝いにいくそうです。なんでも、ベイエリアにひらくそうで、できたら、是非いらしてくださいと言われました。

それにしても、スターバックスは居心地がいいですね。パソコン持ち込んでも無線LANですぐにつながりますし、無料です。珈琲一杯で長くいられるというのがいいです。函館に店ができたらやみつきになりそうです。それに、ここのインターネット、結構早いような気がします。




少し天候が悪いですが、概観はどんな店かおわかりになると思います。スタバの店にもいろいろありますが、私はこのくらいのサイズの店が一番落ち着きます。

さて、午後には、函館にもどります。もし、今夜何か記事が書けるようでしたら、またアップロードします。



2010年10月9日土曜日

ノーベル平和賞:中国の劉暁波氏に…服役中の民主活動家―【私の論評】今や中国は世界最大の不安定要因?

ノーベル平和賞:中国の劉暁波氏に…服役中の民主活動家


ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、「長年にわたり、非暴力の手法を使い、中国で人権問題で闘い続けてきた」として、中国の民主活動家で作家の劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏(54)に10年ノーベル平和賞を授与すると発表した。同委は、世界第2の経済大国となった中国が、人権問題でも国際社会で責任ある役割を果たすよう強く求めた。中国政府は劉氏への授与決定を伝える衛星放送を遮断、外務省が「賞の趣旨に反し、平和賞を冒とくする」との談話を発表するなど強く反発した。

◇中国反発「賞の趣旨に反する」
劉氏は08年12月、中国共産党の一党独裁を批判する「08憲章」を起草した中心人物。08年に拘束され、今年2月に国家政権転覆扇動罪で懲役11年の刑が確定、服役している。89年6月の天安門事件でも学生を支持して投獄された経験がある。

同委は授賞理由について「中国の憲法35条は、言論、出版、集会、結社、抗議活動の自由を保障している。だが、実際は、その権利が極めて限定されている」と指摘。その中国で劉氏は20年以上にわたり活動を続けるなど「人権運動の第一人者」と高く評価した。

その上で中国政府が、劉氏に懲役刑を科したことを「中国の憲法、基本的人権の双方に違反している」と、厳しく断罪した。

会見したヤーグラン委員長は「中国がより民主的な国になるために、他の人が言えないことを、我々は言わなければならない」と述べ、人権と平和を最重視する同委員会の考えを強調した。同委員会は昨年、「核兵器なき世界」を目指す一方で、就任直後で、実績をあげていないオバマ米大統領に授与し議論になった。同委が原点回帰を図ったとも言える。

劉氏には、賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億2500万円)が授与される。授賞式は12月10日、オスロで開かれる。【ロンドン会川晴之、北京・成沢健一】

◇劉暁波◇
1955年12月、中国吉林省長春生まれ。88年、北京師範大大学院で博士号を取得。88年12月から米コロンビア大客員研究員として米国に滞在中、中国の民主化運動を知り、帰国。89年6月の天安門事件で民主化運動に参加した。96年には言論の自由を求める「双十宣言」を発表して身柄拘束されるなど、何度も投獄されている。08年12月には人権保障などを求める「08憲章」をインターネットで発表。前日に身柄拘束され、今年2月、国家政権転覆扇動罪で懲役11年、政治権利はく奪2年が確定した。

◇08憲章◇
08年12月10日付(発表は9日)で、中国の作家ら303人が連名で出した中国の民主化を求める宣言文。中国共産党の一党独裁体制の廃止や三権分立、集会の自由など人権状況の改善などを求めている。劉暁波氏ら作家や弁護士、学者らの著名人が実名で署名した。多くの著名人が中国共産党の統治を公然と批判したのは異例。


【私の論評】今や中国は世界最大の不安定要因?
昨日も、ノーベル賞の話ですが、本日もそうなってしまいました。、中国、初のノーベル賞が平和賞であり、しかも、現在投獄中の人物が受賞するなど、まさに、二重の意味で、本当に皮肉な結果となりました。

劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の受賞可能性は以前から言われていましたが、本当になりました。おぞらく、現在まで、投獄中の人物にノーベル賞受賞が決まったのは、これが始めてではないでしょうか?

実は、中国では2008年5月の四川大地震のまだ、復興作業中のときに、中国国民の間から、「胡錦濤と温家宝にノーベル平和賞を」という声が多数まきおこっているとの報道が世界各地に向けてなされました。

無論この声は、届かずというか、全く相手にされず、これは成就しませんでした。これは、無論のこと、共産党情報宣伝局の世論操作によるものです。

しかし、このことがあったころには、以下のような動画がYouTubeに掲載されていました。


これは、地震の義援金集めのやらせ報道の現場を撮影したものです。中国の報道機関は、こんなことは平気でやってしまうようです。とんでもないですね。

民主化された国なら、ここまで露骨にやらせはやらないのではないかと思います。ましてや、地震の義援金集めのヤラセなんて、まずはないですね。

こんなことに驚いていては、中国の実体を知らなさ過ぎるるというものです。中国がいろいろな実体を隠すのは当たり前のことです。

その第一は、皆さんもご存じのように中国が世界の第二の経済大国になったというものです。これも、真っ赤なうそです。そもそも、中国GDPの発表は嘘です。

その根拠は、たとえは、今年のはじめころ、中国全土のGDPの伸び率の平均と、各省のそれの発表がありましたが、何と、どの省の数値も、中国全土の平均値よりも高いという結果となり、これに対しては、特にネットで政府に対する非難が相次ぎました。その他にも、いろいろあります。それについては、過去のブログに何回も書いてきたことなので、下の【関連記事】にURLを掲載しますので、読まれていない方是非ご覧になってください。

これに関しては、いくら隠蔽しても、中国内でも、2012年には明るみに出されるかもしれません。なぜなら、2012年には、党大会が開催されますが、最近保守派が勢いをもりかえしてきているので、党大会で保守派が現体制の経済対策のまずさを指摘する可能性が高いからです。

中国の経済が停止するであろうことは、OECDもその報告を出しています。それも、以下に掲載しておきますので、読まれていない方は是非ご覧になってください。

さて、ノーベル平和賞は、過去に日本の佐藤栄作氏が受賞されましたし、最近では、世界平和にはほとんど実績もないと思われるアメリカのオバマ大統領も受賞し、少し前には、環境問題に功績があったということで、アル・ゴア氏が受賞しました。

ゴア氏については、彼の主張は、かなり間違いがあることが明らかになっています。最近では、エコは、もうすでに世界の関心事ではなくなりつつあります。あのエコ先進国といわれたドイツでさえも、環境投資を大幅に制限することと、現在稼働中の原発の廃止を撤廃し、長期間にわたる使用を決めたばかりです。環境推進派の、オーストラリアの環境推進はのアラン・ラッドは、選挙に負けて失脚しました。

おそらく、少し前に現在のような状況になっていたら、ゴア氏の受賞などなかったかもしれません。いろいろいわれつつも、ノーベル賞は国政政治の影響をかなり受けているとみて間違いありません。

だとすれば、今回の劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の受賞はどのようにみれば良いのでしょうか?

私は、これは、中国が世界最大の不安定要因になった結果であるとみています。では、その背景はなんなのかを述べておきます。

それは、まずは、中国の経済が停滞することを、世界中の国がすでに認めているということです。中国の経済発展を期待していた国にとっては、これはかなりの不安定要因です。

それから、先ほど述べたように、2012年の党大会をひかえて、保守派が勢いをつけつつあるということです。この現体制と、保守派の確執がかなり大きなものになる可能性があるというこも、世界の多くの国が認めていて、これも大きな不安定要因です。

それから、最近の尖閣列島の問題にもあったように、中国の領土的野心です。現在、ヨーロッパ、アメリカなどにかわり、アジアの経済がかなりのびつつあります。しかし、こうした中国の領土的野心が、アジアに影を落としています。これも大きな不安定要因です。

それに、中国の国内の状況です。中国では、民主化、政治と経済の分離、法治国家化がなされていないということがあります。政治と経済の分離に関しては、多くの日本人が意味が理解できないと思います。これは、共産主義などとは全く異なり、経済に政治が過度に干渉するどころか、完全に掌握しており、形式は資本主義のようにみせかけていますが、実体は、国家資本主義ともよぶべき体制てです。

こうしたことから、中国人民の閉塞感、焦燥感、鬱積などがたまりにたまって、一触即発のマグマのような状況になっています。そのため、中国では建国以来暴動が絶えませんが、最近でも、年に平均2万件発生しています。

こうしたことから、今回の劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏のノーベル平和賞受賞は、ノーベル賞に対して影響力を及ぼすことができる国々からの中国に対する警告であるとみるべきです。もう経済もあてにできない、中国に対しては、いままでは遠慮してきたが、これからは、そうではないという意味の警告とみるべきです。

さて、最近は、尖閣列島の問題で多少さめた観のある多くの、多くの日本人の中にある中国幻想ですが、今回のノーベル平和賞を機に、そろそろ、日本人も覚醒すべきときにきていると思います。

【関連記事】

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2010年10月7日木曜日

ノーベル化学賞に鈴木名誉教授と根岸氏―【私の論評】二人とも言葉は違うが、学生は努力せよと述べている!!私もそう思う!!!

ノーベル化学賞に鈴木名誉教授と根岸氏


スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2010年のノーベル化学賞を、北海道大名誉教授の鈴木章氏(80)と米パデュー大の根岸英一氏(75)ら3人に授与すると発表した。

受賞理由はパラジウムを触媒とする「クロスカップリング」と呼ばれる有機合成法の開発。鈴木氏らが見いだした合成反応は、有機合成化学に飛躍的な進展をもたらした。

日本人のノーベル賞受賞は08年の小林誠、益川敏英、南部陽一郎(物理学)、下村脩(化学)の4氏以来で、米国籍の南部氏も含めると計18人になった。化学賞は7人となった。

1970年代末まで、有機物同士を組み合わせて新しい化合物をつくり出すことは、非常に難しかった。

鈴木氏は63年から65年にかけての米国留学で、後にノーベル化学賞を受賞するパデュー大のH・C・ブラウン教授のもとで、有機ホウ素化合物の合成についての研究に従事。

帰国後、有機ホウ素化合物を利用した合成反応の研究を続け、北大教授だった79年、パラジウム触媒と有機ホウ素化合物を使い、有機化合物同士を自由自在にねらい通りに結合させられる「スズキ・カップリング」を発見した。

当時知られていた高価で取り扱いの難しい特殊原料が不要で、反応条件も温和なため“夢の有機合成反応”と呼ばれ、有機合成化学の応用範囲は飛躍的に拡大した。

スズキ・カップリングを利用し、医薬品分野では抗がん剤、抗HIV(エイズウイルス)剤、抗MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)剤など、高分子化学分野では液晶や伝導ポリマー、発光高分子材などが作られている。

また、最近では有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)や有機薄膜太陽電池への応用で、エレクトロニクス分野からの注目も高まっており、広く人類の発展に貢献している。
授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計1千万スウェーデンクローナ(約1億2千万円)が贈られる。(産経ニュースより)

鈴木氏はNHKのインタビューに応えて以下のような話をしています。

鈴木さんは7日、受賞の報告などのため札幌市にある北海道大学を訪れ、学生や教職員の祝福を受けました。このあと鈴木さんはNHKのインタビューに応じ、受賞した感想について「昨夜は遅い時間に帰宅して国内や海外から寄せられたたくさんのメールを読んでいて、よく眠れませんでした。

受賞が決まってうれしいことはうれしいんですが、年をとって感受性が弱くなったのか、受賞前とは大きく変わらない気もしています」と落ち着いた様子で語りました。

そして、化学に興味を持ったきっかけについて、鈴木さんは「答えが一つしかない理系の学問が好きで、大学に入ったころは数学を志していた。それからアメリカ人研究者が書いた有機化学の本に触れ、内容のおもしろさに強く引かれた。そこから化学の道を目指すようになった」と語りました。さらに、みずからの研究の成果が広く医薬品や工業製品に活用されていることについて、鈴木さんは「研究者なら誰でも自分の研究が社会に役立ってほしいと思うが、実際には難しい。私の研究を実際に社会で広く使ってもらえることは、たいへんうれしい」と語り、学問を志す若い学生へのメッセージとして、「日々『精進努力』してほしい」と語りました。

最後に出身地の北海道むかわ町のことを尋ねると、鈴木さんは特産のシシャモに触れ、「今も慣れ親しんだむかわのシシャモは食べます。外国産のものだとちょっと味がもの足りないですね」と表情を崩して話していました。

【経歴】

苫小牧高等学校(現北海道苫小牧東高等学校)卒業後、北海道大学理学部化学科卒業。

北海道大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了。

1959年、北海道大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了、北海道大学理学部助手。

1960年、「ヒドロフェナンスレン誘導体の合成」で理学博士。1961年、北海道大学工学部助教授。

1973年、北海道大学工学部教授。北海道大学の理学部で2年半、工学部で32年半勤務した。

1963年から3年間、アメリカ・パデュー大学のハーバート・ブラウンのもとで有機ホウ素化合物の研究を行う。このときの経験が、後の鈴木・宮浦カップリングの発見につながった。

1994年に北海道大学を定年退官、名誉教授、岡山理科大学教授、倉敷芸術科学大学教授、2002年に退職。

2010年10月6日、ノーベル化学賞受賞が発表された。


根岸氏は産経新聞のインタビューに答えて以下のようなことを言っています

「ノーベル賞をとるという、50年来の夢が現実になった。これからの人生、喜びも責任も含めて、違ったものになると覚悟しています」

「頭脳流出組」の先駆けとして、米国に活躍の場を求めた根岸氏。喜びにまじって、祖国日本への思いがところどころに顔をのぞかせた。会見の冒頭。「私は日本の(悪名高い)受験地獄の支持者だ」。理由は、高度な研究になればなるほど、「基本が大事になるから」。それをたたきこんでくれたのが、日本の教育だった、というわけだ。

だが、日本に対しては賛美だけではない。日本を飛び出すことになったきっかけは、フルブライト留学制度を利用した米ペンシルベニア大への留学だったが、「いざ博士号を取得して日本に帰ってみると、日本には私を受け入れる余地はまったくなかった」と、日本の高等教育の閉鎖性を暗に批判した。

「日本はもっとノーベル賞をとっていい」。そう考えている根岸氏は、日本の若者たちの「科学離れ」にも強い危機感を抱いている。最近、日本からの優秀な留学生をパデュー大でみかけることがめっきり少なくなったという。

「日本はすごく居心地がいい社会なんでしょうけれど、若者よ、海外に出よ、と言いたい。たとえ海外で成功しなくとも、一定期間、日本を外側からみるという体験は、何にもまして重要なはず」と、奮起を促した。

【経歴】

1935年(昭和10年)、満州国新京(現在の中華人民共和国吉林省長春市)にて誕生。

戦後、神奈川県高座郡大和町(現大和市)に引き揚げ、同地で少年時代を送る。新京時代に内地の同世代の児童より1年早く小学校に就学した為、神奈川県立湘南高等学校に入学した際には同級生より1歳年下となっていたという。

1953年(昭和28年)に神奈川県立湘南高等学校を卒業し、東京大学工学部応用化学科に入学。

1958年(昭和33年)に東京大学工学部応用化学科を卒業し帝人へ入社。
帝人を休職してフルブライト奨学生としてペンシルバニア大学大学院修士課程に留学、同大学院博士課程修了。1963年(昭和38年)にPh.D. in Chemistry(理学博士)。指導教授はアラン・R・デイ。

Ph.D.取得後は日本の大学での勤務を希望していたが職場が見つからず、1966年(昭和41年)に帝人を退職してパデュー大学博士研究員となる。

このときの指導教授はハーバート・C・ブラウン博士(1979年ノーベル化学賞受賞)であった。

1968年(昭和43年)にパデュー大学助手

1972年(昭和47年)にシラキュース大学助手

1976年(昭和51年)に同大学助教授を経て、1979年(昭和54年)にブラウン教授の招きでパデュー大学へ移籍し教授に就任。

1999年(平成11年)からパデュー大学ハーバート・C・ブラウン化学研究室特別教授の職位にある。


【私の論評】二人とも言葉は違うが、学生は努力せよと述べている!!私もそう思います!!
さて、二人のことは経歴も含めて上に掲載させていただきました。二人とも、ノーベル賞は受賞したのですが、経歴については、似たところもありますが、全く異なるところもあります。本日は、私が感じたその違いなどについて掲載させていただきます。

まずは、鈴木さんに関しては、私事ですが、同じ理学研究科ということで、私の直接の先輩ということになります。ただし、私の方は生物関係だったことと、鈴木さんのほうは、長らく工学部勤務だったということで、残念ながら、今回ノーベル賞を受賞されるまで全く存じませんでした。しかし、先輩がノーベル賞を受賞されたことに対し心から賛辞をのべさせていただきたいです。

鈴木さんは、日本生まれで、日本の大学の教授をしていましたが、根岸氏は外国生まれで、アメリカの大学の教授ということで、ここのところが違っていると思います。

何か、それが、学生に対する二人言葉に同じようなことをいいながら異なっているところがある点がうなずける点があります。

鈴木さんは、学生には「日々精進を」という言葉をおくっていて、根岸さんのほうは、より具体的に、「私は日本の(悪名高い)受験地獄の支持者だ」。理由は、高度な研究になればなるほど、「基本が大事になるから」。

私は、鈴木さんの言葉は、無論のことですが、根岸さんの言葉には大いに賛同します。最近日本では、ゆとりの教育が終焉し、もとにもどりつつあります。おそらく、鈴木さんは、幸運なことに、ゆとりの教育の弊害を直接目にすることはなかったのだと思います。ゆとり世代が大学を卒業して、社会に出始めたのは最近ですから、1994年に北海道大学を退官されていますから、ほとんどその弊害はなかったのではないかと思います。

ところで、一方、根岸さんといえば、アメリカのゆとり教育の弊害をもろに受けたはずです。それも、比較的若い頃ではないかと思います。大学院をでて、アメリカの大学に就職がきまって、少ししたころに、丁度ゆとり世代がどんどん入ってきたのだと思いす。おそらく、かなり苦労されたと思います。

まさに、大学といいながら、大学教育が思うようにできず、大学院といいながら、大学院教育が思うようにできないという事態に直面されたと思います。

だからこそ、先の言葉になったのだと思いす。

このブログにも良く登場するドラッカー氏が知識社会における、知識労働者の生涯教育の重要性を説いていました。また、誰にでも教育の機会を均等にすべきであり、経済的問題などで教育を受けられなかった人にも機会を与えるべきと説いていました。

私は、この言葉については無論大賛成です。しかし、ゆとりの教育などの結果をみていると、生涯教育とはいいながら、やはり、ちょうど高校生くらいの年代にあたる人は、特に徹底的に学校でも、自分でも、詰め込みをする必要があるように思います。

なぜかといえば、たとえ大学に行かなかったとしても、高校にあたる年代でかなり詰め込みをした人と、そうではない人との間にはかなり差がでてくると思うからです。

私は、ゆとり教育の最大の障害は、単に勉強時間を少なくしたり、教科の内容を減らしたことだけにとどまらないように思います。その最大の障害は、進学校ですら、ゆとり教育にかこつけて、受験に関係ない科目など全くやらずに卒業させるなどのことがどうどうとまかり通っていたことではないかと思います。

理科系であれば、以前このブログにも書いたように、今しりませんが、少しまえなら、ファラディーの法則を知らずに理1類に入学し、工学部を目指してい東大生がいました。世界史を履修しなかった、文科系の学生などもゴマンといます。驚くばかりです。私が、高校生だったころは、理科系志望でしたが、確か、日本史も、世界史も、その他古文も、漢文もなんでも勉強した記憶があります。

しかし、こうしたことがこれから、いろいろと弊害がでてくるのではないかと思います。無論知識だけあれば、何でもできるというものではありませんが、あまりにも知識量が少なければ、何か後から学習しようとか、理解しようと思っても、非常に難しいことになるのではないかと思います。

そんなことは、ないといわれる方もいるかもしれませんが、最近は高度な知識社会に入りつつありますから、やはり、ある程度の知識がないとかなり難しい場面もあるのではないかと思います。

特に、知識社会ということになれば、多くの人の仕事に企画的な要素が強まってくると思います。理工系でも、研究開発といった部分にも規格的な要素はあります。そうしたとき、ある程度知識がなければ、極端なことをいって、何か企画しようとしても、何も思い浮かばないとか、あるいは、企画をしようとして、調べ物をはじめたら、あまりに知識がないので、調べ物に膨大な時間を費やすことになって、肝心の企画ができたころには、時期を逸しているとか・・・・・・・。だからこそ、やはり、すべての基本として、高校生が大学1年くらいのまでの間に、要不要などの分別をせずに、かなりの知識をおさめておく必要があるのではないかと思います。

やはり、日本でいえば、高校生と大学にはいって、1年くらいは徹底した詰め込みが必要なのではないかと思います。昔の学生であれば、受験地獄で、特に国立・公立大学などを目指す人はオールラウンドの学習をし、大学に入ってからは、読書など良くしていたと思います。しかし、今の学生、ゆとり教育で、学力は、偏っているし、大学に入っても最近はほとんど読書もしないようです。

しかし、本来ならば、高校生にあたる時代や、大学入りたてのころは、学校の勉強も大切ですが、いろいろな知識を仕入れる時期ではないかと思います。特に、昔の大学1年などは、昔であれば、受験の重圧から解かれて、それまでできなかった読書などかなりしたものです。私も、そうした記憶があります。いや、私だけでなく、私のまわりの人もそうでした。それに、人間関係も多方面に広げる時期だと思います。こんなときに、自分と似たような考えや、境遇の人ばかりとつきあっていると、いろいろな知識が入ってくる時期を逸してしまうと思います。

このブログでも、以前述べたように、日本でゆとり教育がいわれだしたころには、アメリカでは、すでにゆとり教育は完全に失敗し、今度は、若いうちに詰め込めるだけ、詰め込んでおけという具合に教育方針が変わっていたころです。今のアメリカの学生はそうした教育環境で育っています。

今の、民主党などみていると、たとえば、外交などにおいて必要な知識などももたないでやっているような気がししかたがありません。そんなもん必要ない、仕事をしながら学べば十分という方もいらっしゃるかもしれませんが、私はどうしてもそうは思えません。

たとえば、ウエストファリア条約の締結という1600年代の歴史的な出来事があります。これを知らずして、その後の世界のバワーオブパランスなど理解することが出来ないと思います。この条約が何故必要だったのか、そうして、この条約の後に世界はどうかわって、現在に至っているのか、事実だけではなく、その意味あいも含めて良くわかっていなければ、かなり困難だと思います。

このようなこと、今では、何も外交だけではなく、高度な知識社会に入った、現在かなり重要だと思います。最近の、MBAなどでは、昔のように経営技法を教えるのではなく、コミュニケーションとか、文化とか、歴史などについて時間を割いているそうです。それは、こうした背景があるからだと思います。しかし、あまりにも知識がなれければ、こうしたことにもついてイケないのではないかと思います。

アメリカは、パワーオブバランスの劣等生で、アメリカ一極主義が成り立つなどと思い込み、今大失敗をしています。良く考えてみると、今のアメリカの外交をとりしきっている人々、ゆとりの教育の犠牲者なのかもしれません。過去の歴史に学ぶことなく、いきあたりばったりの政策で失敗しているのかもしれません。

こうしたことを考えると、根岸さんは、アメリカのゆとり教育の弊害をもろに受けたので、逆に日本の受験地獄に価値を認めているのではないかと思います。もし、できたら、直接この話でもしてみたいところです。

いずれにせよ、現在の学生、特に高校生から、大学1年生までくらいの人たちに、鈴木さんと同じ言葉である、「日々『精進努力』してほしい」という言葉を贈りたいです。



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2010年10月6日水曜日

仙谷氏「こんにゃくゼリーの形と硬さ」を政治主導で決定へ―コンニャクに現実逃避するヒトラー?

仙谷氏「こんにゃくゼリーの形と硬さ」を政治主導で決定へ



尖閣諸島問題で境地に立たされている仙谷由人官房長官だが、失地回復のつもりなのか、この重大局面に奇妙な“政治主導”を見せている。9月27日、政府は「こんにゃくゼリーの形と硬さ」の基準を政治主導で決める方針を打ち出したのである。

こんにゃくゼリー問題は、仙谷氏の数少ない政治実績である。自民党政権時代に野党としてこの問題を取り上げ、販売禁止を申し入れるなど、“戦う政治家”ぶりを見せた。

官房長官になると、社会党出身の福嶋浩彦氏を消費者庁長官を抜擢し、こんにゃくゼリー規制を検討させた。もっとも、すでに業界の自主規制により、一昨年から事故は起きていないため、庁内では規制に慎重論も多かった。それを押し切ってやろうというのだから、なるほど政治主導である。
菅政権の実態は、「外交は検察が決める。尻ぬぐいは小沢にやらせる。こんにゃくゼリーは俺たちが決める」という体たらくなのだ。

コンニャクに現実逃避するヒトラー?



こんにゃくゼリー問題、そういえば、2年ほど前は随分話題になっていましたね。仙石さんの奇妙な政治主導で、昔考えていたことを思い出したので掲載します。

メディアはこんにゃくゼリーを販売中止・生産中止にしろとか、責任とれとか言われていましたが、私は非常に違和感を感じていましたし、今でもそうです。一連の死亡事故が、メーカー側の責任とは思えません。

どんな食べ物でも一口で食べられないって思ったら切ったり噛んだりします。こんにゃくゼリーも切ったり噛んだりすればそれで良いと思うのですが、皆さんは、どう思われますか?

極論ですがスーパーて売っているままのにんじんをそのままの大きさで一気食べる人は誰もいないと思います。

にんじんのたとえは、わかりにくいので、お餅で考えてみるとよくわかると思います。お餅を喉に詰まらせて亡くなった人の数は、こんにゃくゼリーなんて足下にも及ばないです。毎年のように全国で100人以上の方がなくなっています。

このデータからすれば、こんにゃくゼリーはダメで餅は良いという理屈はなりたたないように思います。餅は歴史が古いし、餅米農家も多数で、こんにゃくゼリーは最近できあがったものだから、という理屈なのでしょうか?こんにゃくだって、それを作っている農家はあるはずです。ただ、それを工場で食べやすように色をつけたり、味をつけたりしたものを、食べやすいパッケージにして販売しているだけです。

しかし、これも理屈が通りません。なぜなら、現在のお餅は昔のような売り方ではなく、切り餅状にして、こんにゃくゼリーと同用にパッケージして販売しています。詳しいことは知りませんが、昔はともかく、今では、ほとんどの人がこうしたパッケージ化されたお餅を食べていると思います。

だから、先程述べた、お餅でなくなった人たちもほとんどがこうしたパッケージ化されたお餅を食べていて亡くなったと思います。

責任の所在をこんにゃくゼリーのメーカーのみとすることには、かなり無理があると思います。大きい物は小さくして食べるのが普通です。餅も食べやすいように小さく噛んで食べるのが普通です。こんにゃくゼリーも小さく噛んで食べたら良いだけだと思います。

どんな物でも大きかったら一気に食べれば喉に詰まるのは当然のことです。書いているうち思い出したので、ある地方で、一升近くの餅を一気飲みする技があって、それを大昔からお正月の見世物にしてる村がありました。しかし、餅を喉に詰まらせて亡くなるひとが後をたたないため、現在では執り行なわれていないはずです。

こんにゃくゼリーも、これだけ世の中に危険性が知れ渡ったのですから、消費者側が気を付けて食べれば何の問題もないはずです。

お餅に関しては、亡くなったとしても、自己責任ということです。こんにゃくゼリーも本来は自己責任で良いと思います。

しかし、それは、それとして今なんで、こんにゃくゼリーなんでしょうか?一番、自己責任を認識していない人は、ほかならぬ仙石さんなのでは・・・・・・・・・。

もう、バカバカしくて、仙石さんや、こんな人を官房長官にしておく、民主党への論評はしません。もう、特にこの件に関しては、論評にも値しません。


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2010年10月5日火曜日

日銀総裁 景気の下支えに全力―【私の論評】これは、あくまで下支え真打ではない!!

日銀総裁 景気の下支えに全力

金融政策決定会合の会見をする白川方明・日銀総裁=5日午後、東京・日銀本館
日銀の白川総裁は、記者会見で「日銀は金融緩和についてフロントランナーだったが、今回もフロントランナーでありたい」と述べ、世界的にも異例の措置に踏み切ることで景気の下支えに全力をあげる考えを示しました。

この中で白川総裁は、日本経済の見通しについて「経済の先行きの見通しが、これまでの想定よりも下回っているという見方に至った。日本経済が持続的な成長に復帰する時期も遅れる可能性が強まっている」と述べ、円高の進行などで景気回復が遅れ、デフレからの脱却が遅れるおそれが強まっているという認識を示しました。

そのうえで、白川総裁は「さまざまな金融緩和強化策をパッケージで打ち出し、金融緩和の効果を最大限に発揮させようと考えた。日銀はフロントランナーであり、今回もフロントランナーでありたい」と述べて、世界的にも異例の措置に踏み切ることで、景気の下支えに全力をあげる考えを示しました。
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また、今回、上場投資信託や不動産投資信託など値下がりのおそれのある資産を買い入れることについて「今回の措置は、日銀がリスクをとるため損失が出る可能性もある。金融政策の効果と、日銀の財務の健全性の双方を勘案して、資産買い入れの規模などを決めた」と述べました。

【私の論評】これは、あくまで景気下支えで真打ではない!!
この対策、景気対策の真打とは成り得ません。あくまで、総裁が言うとおり、景気の下支えにしかなりません。よって、景気はここしばらく回復はしないでしょう。少し考えただけでもわかりますね。これだけデフレが深刻ななかで、中央銀行が金融緩和措置をいくら行っても景気は回復しません。

なにしろ、日本国の家計には、1400円超の金融資産が眠っていますが、ご存じのようにその動きがピタッと止まっているわけですから、いくら銀行が金融緩和しても、これは動きだしはしません。要するに、日本国には、お金が潤沢にありながら、それが市中に出まわっていないためデフレ状況なのであって、お金がないということがデフレの原因ではないからです。

経済などあまりわからない小学生にだって判る理屈ですね。総体としては、結構多くの人がお金を十分持っているときに、銀行が金利を安くしましたから、お金を借りてくださいといっても誰も借りませんね。それに、お金が動かなければ、民間企業も仕事がないわけでから、お金を借りません。しかも、デフレですから、お金のある人は、最低限必要な物品やサービスは購入するでしょうが、それ以上のことはしません。この状況では、たとえインフレになったとしても、お金そのものは借りませんね。

もし、インフレになれば、お金を借りるのではなく、土地だとか、あるいは必要な物品とか、サービスを購入しようしますね。購入すれば、市中にお金がまわり、景気が回復するかもしれません。だから、金融緩和策はこの時期に効果は限定的といわざるをえません。

以前、このブログに掲載したアメリカの経済学者ポール・クルーグマンは、その中の記事で以下のように述べていました。

我々は中央銀行の独立性をずいぶん擁護してきました。しかし今や、この独立した中央銀行が、失敗による面目失墜を恐れるあまり、自国経済のためになることすら、やらない存在となっていることが不況の大きな原因なのです。
それは日銀だけではなく、FRBも同様です。国を問わず、根本的には組織に問題がある。自分の仕事、その本分を果たすのではなく、自分の組織上の地位や組織そのものを守ろうとしている。
中央銀行の独立性への介入に関しては、もはやあれこれ躊躇すべきではありません。日本のGDPデフレーター(名目GDPを実質GDPで割った値。経済全体の物価動向を示す)は、ここ13年間、下がりっ放しです。それなのに今、日銀が重い腰をあげないというなら、(その責任者たる総裁は)銃殺に処すべきです。
まさに確かにクルーグマンの言うとおりです。民主党からも、日銀に対してこのような批判が高まっていました。しかし、これだけでは、景気が良くなるわけではないことは、先の推論からでも容易に判断がつくと思います。

金融緩和策だけでは限界があります。先のようにインフレ状況を引き起こすには、やはり、政府が積極的な財政政策を行ない、市中にお金がまわり、さらに、日銀が金融緩和策を行ない、しかも、日銀が多少のインフレを許容する姿勢でいることが重要です。

先のブログのクルーグマンも同じことを言っていました。先の発言は、あくまで政府が巨額の財政政策を行うことを前提として言っているのです。

政府は、円高・景気対策のための2010年度補正予算案について、4.8兆円規模とするとしていますが、こんな程度では景気対策としては、全く無駄なのです。やらないよりは、ましでしょうが、桁が間違えています。すくなくとも、二桁、できれば、数十兆規模の対策を実施する必要があります。

どこかでふんぎりをつけて、この規模の対策を行わない限りは、日本の経済は回復しません。白川総裁としては、クルーグマンのようなことを言うエコノミストも多いし、それに、民主党が自分たちがマクロ経済音痴なのを棚にあげて、不景気を日銀だけのせいにして、責任をなすりつけようとしていたので、重い腰をあげて、ここで、実績をつくって置きたかったのだと思います。

民主党の面々、今回の日銀の政策を賞賛する人が多いようですが、マクロ経済音痴の彼らですから、日銀がこうした対策を打ったのですから、それでも、いつまでたっても経済が浮揚しなければ、今度は日銀を槍玉に挙げることができず、自分たちの無能を白日にさらすであろうことを気づいていないと思います。というより、もうすでに白日のもとにさらされていることが、さらに一層引き立つということなります。マクロ経済音痴は悲しいですね。自分たちの運命すらわからないのですから。

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