2011年2月9日水曜日

ネットで新宿無差別殺人予告「必ず実行する。アキバより多くの人が死ぬだろう」―【私の論評】こんな奴が出現したら頭をかちわってやろう!!

ネットで新宿無差別殺人予告「必ず実行する。アキバより多くの人が死ぬだろう」

掲示板に掲載された殺人予告

インターネット掲示板に、新宿で無差別殺人をするという犯行予告が書き込みされ、物議をかもしている。犯行予告の書き込みは複数されており、2011年2月11日午後21時ぴったりに新宿駅で無差別殺人をすると予告している。犯行予告している人物の書き込みは以下の通り。

・犯行予告している人物の書き込み
「2011年2月11日午後21時ピッタリに新宿駅(前、新南口だったところの階段の降りてハイウェイバスの入り口あたり)で3人組で通り魔を起こす。死にたくない人はゲームに参加しないことだな!!」

「必ず実行する。アキバより多くの人が死ぬだろう」

「3人組で通行人を殺すんだよ!! 楽しみだ!!!!!!」

「当日は一人は車で通行人に突っ込み、残りの2人は通り魔てナイフで通行人を殺す」

「本番当日もここに書きこみするからな!! 実況中継はできないが、殺る1時間ぐらいまえまではここにくるかもな!!!」
(引用掲載ここまで)

この人物はほかにも「プロフィール 29歳、27歳、30歳ってとこだな。男3人組だぜ!! あとは捕まった時に分かるだろう」とも書き込みしている事から、無差別殺人をしたあとに逮捕されるのを覚悟していると思われる。

「犯行に及ぼうと思ったきっかけを教えてください」という他のインターネットユーザーの問いかけに対しては「簡単にいうとただ人殺しがしたかったから」と返答している。

職業を聞かれた際は「職業はpcをやること」と返答していた。「まじやめろよ」など、考えを改めるよう説得されても「やめない!!!!」とやる気満まんまんだ。

犯行予告がされている2011年2月11日は祝日の金曜日である。新宿にショッピングや遊びに出かける人も多いと思うが、いつもより注意をして行動したほうがいいだろう。この書き込みが嘘だったとしても、非常に許されない行為である。容疑者が早く捕まればいいのだが……。

【私の論評】こんな奴が出現したら頭をかちわってやろう!!


秋葉原は、最近歩行者天国も再開されて良かったと思います。秋葉原は、それなりに警備もされているし、また、地元の人たちなどで、警護団のようなものも組織されているようですから、もう、あのような事件がおこる可能性はかなり減ったとは思います。

上の掲示板に関しては、どの程度信ぴょう性があるのかは、わかりませんが、この書き込みをした人の素性はすぐにつきとめられるでしょう。この記事を書いている間にも、もう取り調べを受けている可能性だってあります。

なぜなら、携帯電話でいくら匿名を装っていても、一般の人にはなかなか調べることはできないですが、インターネットの書き込みには、必ず痕跡が残り、この書き込みをしたキャリヤからは、必ず、この人間の素性を知ることができるからです。

前にも、このブログにも書いたことがありますが、インターネット上の書き込みには、必ずIPアドレスなどの痕跡が残りますから、いくら匿名にしたつもりでも、必ず素性はバレます。また、メールなど、消去しても、必ず痕跡が残ります。そこから、ほぼ完璧にテキストファイルなどなら、再現することができます。

ただし、ITにかなり詳しい人なら、痕跡を消去することができますが、これとて、そのような人は少ないですから、数も限られ、調べるのは容易になります。いずれにせよ、普段まともにインターネットをやっている限りでは、ある程度匿名性も保たれますが、何か犯罪に関わったり、明らかに誹謗嘲笑の類のことを書きこめば、その匿名性は雲散霧消すると考えておいたほうが良いです。

さて、それは、それとして、どんなに気を付けていようが、あまり外出しないような人でも、場合によっては、上記のような事件に巻き込まれ可能性だってあると思います。

この事件については、いろいろ、解説されたり、社会問題としてみるむきもありますが、それは、それとして、どんなに事情があろうが、なんであろうが、こうした犯罪を犯したり、犯そうとしている奴が悪いにきまっているし、このような人間がいつどこで犯罪を犯すかなど全く予想もたたないわけです。

だからといって、それを恐れていては、どこにも出かけられなくなるということになります。しかし、考えてみてください、今の人平和ボケになってしまって、一旦家をでても、帰ってくるのが当たり前のように思っているようですが、外国ではそうとは限らないところもあるし、一昔前なら、日本もそうで、武士など一旦家を出るときは、「今生の別れ」として、一旦家をでたら決して後ろを振り返らなかったものでした。

外国なら、いつ自爆テロが発生するのかわからないような国だってあります。平和な日本だって、交通事故はあるし、上記のようなおかしな人間が何をやるかわからないし、結局は、それに遭遇する確率が低いというだけて、実際に上のような事件に遭遇してしまえば、遭遇した人にとっては、100%の確率ということになります。

だから、どんなことに出会うかなんて分かったものではありません。護身術にを身につけられる人は、身につければよいでしょうし、そうでない人も何とか相手に一矢を報いるくらいの行動をすることを頭に入れておいて、必ず反撃するくらいのことを考えておけば、とっさの時にそのような行動ができる可能性が高まります。

全く考えていなければ、青天の霹靂で、相手の為すがままに、翻弄され、大人しい羊のように屠られてしまうことになるでしょう。

このような異常な人間に遭遇した場合、たとえば、重い鞄など持っていれば、振り回して、相手に一撃を与えるとか、まわりに石などその他のものがあれば、それを投げつけるとか、棒があれば、それを使って反撃するとか、何もなければ、たとえば、携帯電話でも、靴を脱いで、それを使って反撃したり、投げつけたり、ベルトをとってそれで反撃するなどのいろいろなことが考えられます。そうして、いざという場合には自分がやられても、相手の頭をかち割るくらいの胆力を持っていることが肝要だと思います。

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2011年2月8日火曜日

2010年、もっともブロックされたサイトはFacebook―【私の論評】どちらのリストでも、掲載されたということは、影響力が大きいということ!!

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/02/07/071/index.html


【私の論評】どちらのリストでも、掲載されたということは、影響力が大きいということ!!
上の記事で、ホワイト・リストは理解しにくい、概念だと思うので、説明させていただきます。

例えば、青少年にインターネットを扱わせる場合、青少年に見せても安全なページだけを登録しておき、それ以外のページにはアクセスできないようにすると安全である。このとき、青少年に見せても安全なページのリストアップが「ホワイトリスト」にあたり、青少年に見せても安全なページ(ホワイトリスト)にしかアクセスできないようにする方法は「ホワイトリスト方式」と呼ばれます。

日本の携帯電話においては、携帯電話事業者が認めた公式サイトであり、かつ限定したカテゴリーに属するサイトのみアクセスできる方式をホワイトリスト方式としています。したがって、非公式サイトはホワイトリストからは排除されています。なお、総務省の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」中間とりまとめでは「13 歳未満の小学生が利用する携帯電話のフィルタリングサービスとして推奨することは可能だが、18歳未満の青少年一般に推奨するには不適当であろう。」と結論付けており、その性格を明らかにするため「携帯事業者提供リスト方式」と呼ぶことがふさわしいとしています。

いずれのリストに掲載されていたとしても、内容などは別として、影響力がかなり強いことを意味していると思います。それからすると、Facebookはかなり影響力があるということです。

なお、このリストに関しては、当然のことながら、中国や、エジプトなどのようなその他の後進国などにおいての、政治的配慮による規制なども含まれています。だから、ブラックリストに載せらているからといって、それが怪しい企業であるとか、個人のプライバシーを侵害しているだとか、迷惑サイトであるとかは一概には言えません。

それと、FaceBookとか、MySpaceなどのアメリカのSNSなど、SNSに加入するときに、加入の目的が、友人を探すためとか、セックスの相手を探す(無論言葉はこんなに直裁ではないですが、結局そういうこと)ためとか、セックスの相手なら、同性が異性かまで、答えるような形式になっています。これは、日本などの国では、かなり違和感を覚えますし。男性のプロフィールを見て、そのこにはっきり、男性を求めていることなどがプロフィール上でているのを見たら、日本人だったら、ひいてしまう人も多いと思います。ただし、日本語のバージョンではこのあたり、改善されたようですが、おそらく、英語版は従来のままだと思います。

アメリカの場合であれば、ゲイがかなり許容されていますから、後でわかるよりは、最初からわかった方が良いという考え方で、このようなプロフィールの提示の仕方をしているのだと思います。

しかし、イスラム圏では、同性愛は明らかに戒律違反であるとか、さらには、同性愛そのものが、犯罪になる国もあります。だから、この圏内においては、宗教上の理由からブロックされているということもあると思います。

上のリストで、ダブルクリック社がブラックリストに掲載されているのは、一時プライバシー問題もあり、アメリカで訴訟されたということもあるので、現在は、Googleに吸収されていますが、ブロックされたままになっているなどのことが考えられます。

Open DNSも、このようなことも含まれていることをもっと分かりやすく解説すべきであるとともに、本当に悪質なサイトなどもっとはっきりわかる形でリスト公開すると良いと思います。ただし、Open DNSもそんなことは、承知しながら、このようなリストを提示しているのだとは思いますが、やはり、多くの人に理解してもらうためには、難ありというところだと思います。

いずれにせよ。このリストについては、先ほど述べたように、良い悪いは別にして、影響力の大きいサイトを指し示すくらいにとっておくのが無難だと思います。

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「トリプル圧勝」から一夜 河村、大村両氏始動―【私の論評】常識、非常識を疑え?

「トリプル圧勝」から一夜 河村、大村両氏始動


出直し市長選と知事選、それに住民投票という名古屋の「トリプル投票」は、河村たかし前市長とその盟友の圧勝でした。7日、河村氏に当選証書が手渡されました。

6日夜は2時間ほどしか眠る時間がなかったという河村氏。朝刊に目を通しながら、再選の喜びを語りました。

名古屋市長に再選した河村たかし氏:「夢は何にも見ていないな。まぁ、現実が夢みたいなもんで」
市議会との対立の末、任期途中で辞職した河村氏は、6日の出直し市長選で66万票という過去最多得票でほかの候補を圧倒しました。7日午前10時半には名古屋市役所で当選証書が手渡され、17日ぶりに市長の座に復帰しました。

河村たかし氏:「市民の皆さんのためにしっかりやらないかんと。歴史に残る街、名古屋ということですわね」

一方、河村氏と連携し、愛知県知事選で初当選した大村秀章氏は、朝から支持者への挨拶回りに追われました。

愛知県知事選で初当選した大村秀章氏:「約束させて頂いたことを、公約をしっかり果たすということに尽きる。バリバリやっていきます」

大村氏には、午後に当選証書が手渡されます。

【私の論評】常識、非常識を疑え?
私は、このトリプル選挙の結果は、当然の事と思います。これだけ、景気が悪く、しかもデフレ基調のときに、増税するなど、高血圧の人に血圧が高くなるように、低血圧の人に血圧がさらに低くなるような治療をする医師のようなものです。

今の国の有様がまさに、そうです。デフレ・モンスターの与謝野さんをはじめとして、他のデフレ・ゾンビによる政府・与党の集中検討会議が消費税増税を実施しようとしています。老害与謝野氏と、他の無能なメンバーが、このデフレの時期に、財政再建や、福祉国家を目指して、増税論議に入っています。

多くの皆さん、高校あたりで経済を少しでも学んだとか、大学でマクロ経済学などを学んだ人ならば、なおさら、デフレなどの景気の悪いときに、減税はしても、増税などとんでもないということは誰もが理解しているのではないかと思います。いえ、高校で学んだことを忘れたり、大学でマクロ経済学を学ぶ機会がなかった人でも、少し思慮があれば、河村氏のように今は、増税すべきではなく、減税すべきということが理解できるはずです。これが、マクロ経済学で教えるところの対処方法であり、世界の常識であり、日本が非常識だということです。

とにかく、景気が悪いときには、どの順番で、どの程度実施するかのタイミングなどの問題や、具体的な方法の別はあったとしても、国でも、地方自治体でも、財政支出(官僚の給料を増やすような内側ではなく、あくまで外側という意味)を増やし、金融緩和をするのが常道です。これは、常識といって良いことだと思います。その一手法として、減税もありということです。もし、試験などで、今の時期のようにデフレで不景気な時期に増税すべきか、減税すべきかという選択肢あったとしたら、増税は絶対に☓(ぺけ)です。それを増税と教える教師がいたら、教師をする資格は剥奪すべきです。

こんな常識が、通らないのが今の日本のようです。それに、実際に歳入が減っていたわけですから、増税など問題外であり、議員定数を削減したりして、外ではなく、内側の歳出を減らすというの、当たり前の真ん中です。あまりに当たり前すぎて、本来ならば陳腐とさえいえる内容です。今の世の中、大企業の経営者でもこの常識が通らない人が増えています。今のこの世の中で、法人税を減らしただけで、効果ありなどと勝手に思い込むなど異常であるとさえ思います。なぜ、直裁に、財政支出を増やせとか、公共工事を増やせとか、金融緩和措置を実施せよとか、減税せよとか、理にかなったまともなことがいえないのでしょうか?

だから、今回のトリプル選挙で、当たり前のことを主張した方が勝つのは当たり前のことです。ようやっと、日本でも当たり前のことが当たり前になりつつあることを感じます。

しかし、こんなことを理解出来ない民主党という政党は一体どうなっているのでしょうか?それに自民党も、谷垣総裁は財政再建重視派であり、増税論議も、もともとは、自民党から出ていたものです。

一体どうなっているのでしょうか?もう、既存政党に任せてはおけません。常識を常識として認識し、実行する政治勢力が台頭すべきであり。今回の、このトリプル選挙をきっかけに、日本でも、そのように変わっていくのが当たり前の事だと思います。既存政党の、常識は非常識だったということにほかなりません。今回のこの結果で、少なくとも名古屋では当たり前だったということがわかりました。

話は変わりますが、先日、日本マクドナルドの12月の最高益のことを掲載しました。これは、今の世の中の情勢からみると、逆光しているようにみえます。しかし、本当は、まわりが狂っているのかもしれません。ユニクロの社長などはじめ、多くの日本の企業が、グローバル企業を目指して、あたかも、それが常識のように確信しているようにみえます。では、マクドナルドの最高益をどう説明するのでしょうか?非常識ということでしょうか?先日は、このことについて掲載しましせんでしたが、本日は常識、非常識の観念を覆す意味でも、掲載します。

確かに、海外市場、特に新興国市場は、これから需要が伸びて一見良いようにみえます、しかし日本と明らかに異なるところ、というより、世界的な規模でみると、日本が相対的に海外よりも優れているところがあります。

それは、いわゆるインタラクティブ・コストがかなり低いということです。インタラクティブとは、英語で「相互作用」という程度の意味ですが、要するに、事業を展開していく上での、関係者との相互作用のコストが低いということです。

それだけだと、分かりにくいので、例を出すと、たとえば、日本の場合、言葉が一つですむということです。アメリカだろうと、中国だろうと、必ずしも、英語や北京語が通用するとは限りません。それに、日本は、いわゆるインフラがかなり整っています。中国あたりだと、少し奥地にはいれば、電気などないとか、通信インフラがないようなところはいくらでもあります。さらに、日本の場合は、狭い国土に1億人以上の人々が住んでいます。そうして、交通の便も、通信も非常に良好です。大手企業を回るのに、山手線沿線をまわれば、かなりの数を訪問できるような都市は他にはありません。日本以外の国では、顧客自体が広い地域に拡散して分布しているのが普通です。取引先や、顧客に到達するだけでも、日本よりははるかにコストがかかかります。

阿吽の呼吸とか、腹芸とか、KYとか日本独特のものです。日本では、まわりの空気が読めない人のことをKYといって揶揄しますが、文化的背景や、育った環境がかなり異なる人の集まりである海外では、KYが当たり前であり、だからこそ、言葉を駆使して、自分の要求を主張します。そんな中で、日本のKYの常識は通用しません。

それに、日本では商習慣が均一というところもあります。これが、外国だと、同じ国の国民でありながら、民族が異なるとか、言葉が違うとか、商習慣も異なるとか、かなりの違いです。話ができても、字は書けないとか、読めないということも珍しいことではありません。何かを注文しても、日本のようにすぐ来るのが当たり前ではないところがほとんどです。電車が、だいたい時刻表通りに来ると期待出来る国は、日本くらいなものです。これでは、コミュニケーションをはじめとする、インタラクティブコストがかなりかかります。日本は、こうしたインタラクティブ・コストも含めて考えると、今でもかなり良い市場であることにはかわりありません。

日本マクドナルドの成功は、こうしたインタラクティブ・コストの低さを最大限に利用したものです。そうして、それを実証したといえます。日本の市場をないがしろにし、グローバル企業を志向する愚かな経営者は、まずは、マクドナルドを見習って、日本の市場を固めるべきですし、日本の市場をおろそかにしていれば、海外でもいずれ負けると言いたいです。今日のこの言葉、おそらく、長くても、5年後、短ければ、3年後に誰の目にも明らかになると思います。

さて、本日は、選挙の話から、マクドナルドの話に飛んで、まとまりが悪くなりましたが、結論としては、世の中の常識・非常識の両方共疑うべきだということです。皆さんも、まわりの人や、自分自身が常識とか、非常識と堅く信じていること、一度疑ってみてはいかがでしょうか?

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2011年2月6日日曜日

女子会の落とし穴―【私の論評】誰もが参加できるお食事会が一番?!

女子会の落とし穴

2010年12月15日 青山ロアラブッシュにて開催され
た女子力アップ 女の知的磨き 女子会avantiの様子

仲の良いメンバーで男性に気兼ねすることなく美味しいものを食べて、たくさん話して、ストレス解消にもなる楽しい要素満載の「女子会」。ホテルやレストランなども次々に「女子会プラン」を打ち出し、新しいものが好き、美味しいものが好き、楽しいことが好きな女性たちには追い風が吹いているようなのだが…。

商社に勤務するチサトさん(28歳)は、学生時代の友だちとの女子会が苦痛になってきている。「秋に友人の結婚式で顔を合わせて以来、月に2〜3回女子会があります。気兼ねなく話せて楽しいと思っていたんですけど、だんだんと『噂話』の会になってしまって…。元彼の近況とか、離婚寸前のカップルの話とか、耳に入れたくない情報に辟易しています」

それでも断れない理由は?「参加しないと、みんなに何を言われているかが気になってしまって、つい参加して後悔しています。中学生のころから変わらない女子の集まりの恐さかも(苦笑)。やっぱりそろそろ断ち切らなくちゃいけないですね」とチサトさん。思い切りが肝心だろう。

「友だちと一緒に時間を過ごしているのが幸せ」というのはマドカさん(32歳・派遣)。「元同僚を中心に、月に2〜3回女子会をしています。話題は仕事の愚痴が多いですね。あとはアイドルネタとかコミックネタとか。たまには、恋バナもしますよ。でも他人の恋バナばかりなんですよ(笑)」

そんなマドカさんは、お正月に伯母様から「そんな会ばかりやっていると縁遠くなるわよ」と言われたのだとか。「ちょっとムカついたけど時間がたつほど、そうかもしれないって思うようになりました。女子会の心地よさが私たちを結婚から遠ざけているんでしょうね。でも、合コンよりやっぱり女子会です」
今年36歳になるノリコさんは、昨年のクリスマスイブは女子会で鍋を囲んでいた。「今年もやっぱりこのメンバーねって感じ。最初こそ、無理して盛り上げている感じはあるけれど、そのうちいつもどうりのノリになりました。もし、みんなに彼ができたり結婚したりで、来年のイブが一人だったら寂しいと思う。女子会があって良かったと思うと同時に、このままでいいのかなって思うこともあります」と話してくれた。

ノリコさんには、自分が結婚して女子会メンバーから外れるという発想はない。婚活はしてみようと思うが、女子会の居心地の良さから離れることができない。「自分一人だけになったら動けるかもしれませんね」

一方、男性たちの中には「女子会」に冷ややかな目を向ける人も少なくない。「女子会、女子会っていうけれど、いったい幾つまで女子のつもり?」という意見もあれば、「女子会プランに飛びついて、世の中に踊らされている感じがして見ていて嫌」、「女性ばかり世の中に優遇されている感じが嫌」、「女子会を理由に合コンと断られた」などという意見も…。

しかし、そんな男性たちも参加する女性たちに思わず「頑張れ!」と言いたくなる女子会もある。

アカネさん(29歳・会社員)は、女性部長が主催する女子会が悩みのタネ。「部長(52歳)が主催する女子会は、いわゆる『星付きレストラン』ばかり。雑誌で見たのかテレビでみたのか、部長も女子会を主催してみたいって思ったらしいです。確かに有名なお店ばかりだから美味しいけど、金額もそれなりだし、気楽に話せる雰囲気ではないのが苦しいところ。しかも、部長は誰にでも声をかけるから、私たちが苦手なお局様たちも必ず来るんです。『強制ではないのよ』と言われても断れないのが辛いですね」

もうすぐバレンタイン。高級友チョコや手作り友チョコを手みやげに開かれる女子会もあるだろう。女子会は楽しい。幾つになっても楽しいのだが、その居心地の良さこそが落とし穴になることを忘れずにいたい。(ネタりかより)

【私の論評】誰もが参加できるお食事会が一番?!
いわゆる女子会なるものは、性別が同じであるだけではなく、年齢も近い同士、おかれている境遇も似たもの同士という場合が多いのではないかと思います。これを何回も繰り返していれば、当然上の記事のような状況になることは目に見えています。

均一な者どうしが何回も集まれば、飽きが来るのがあたりまえです。それを飽きさせないで、開催し続けるとなれば、女子会の中の少なくとも一人が、かなりのリーダーシップを発揮して、女子会を開催するコンセプトもしっかりさせて、毎回毎回しっかりとした、レジュメなどを作成し、それに沿って女子会を開催し、開催中にはそのリーダーがしっかりと、コーディネートして飽きさせない工夫が必要だと思います。

このような準備をしないで、ただ開催するというのであれば、2~3回でも開催してしまえば、上記のようになってしまうのは必定です。

では、長続きさせるにはどうしたら良いのかということになると思いますが、私は、女子会という言葉に近いエレガントさを兼ね備えた言葉として「お食事会」というのが良いのではないかと思います。

私の勤務している会社で、以前やっていたリストランテ・ル・ブォンなどで開催すれば、ぴったりだっかもしれません。閉店してしまったのが残念です。閉店の理由としては、経済的な理由によるものであり、テナントとして入居していたので、契約切れにともない閉店したということです。このレストランどんなレストランだったかについては、このブログにも掲載したことがあるので、詳細はそれをみていただくこととして、そのレストランの内容を簡単に掲載します。

社交の場をコンセプトにしたレストランで、社交の話題の一つとして、「ワインとチーズ」のマリアージュを謳っていました。ゆったりとした空間で席数は100席以上で、個室もあり、カップル席もありました。そうして、本格的なイタリア料理をあじわえますが、同時に低価格のメニューもあり、夜のディナーでも、料理点数は少ないものの、3000円台で、フルコースに近いコース料理も提供していました。さらには、ピアノも設置してあり、地元のアーティストなどに、演奏をしてもらったりもしていました。

このようなところでのお食事会などとても良いのではないかと思います。今のデフレがより深刻な時代で、東京都内にでていれば、かなり流行ったのではないかと思い、かえすがえすも残念です。実は、このブログをはじめたばかりの頃は、まだ営業していて、このブログのタイトルはこのレストランを意識したものでした。

さて、なぜ、お食事会をお薦めするかといえば、まずは、「飲み会」という言葉では、まずは、お酒が中心ということで、抵抗のある人も結構多いです。先日もテレビをみていたら、いわゆる「ノミニケーション」に関して、100名の参加者に賛成か、反対かというアンケートをとる番組がありましたが、その結果は、賛成が四十数%で、反対が三十数%で、拮抗していました。

両方とも、賛成、反対の理由を説明していて、どちらもかなり説得力のあるものでした。賛成派にしてみれば、良いことの査証をかなりあげていましたが、反対派の意見も決してないがしろにはできないものでした。

私は、この番組をみていて、いわゆる、「お食事会」などという名称で会を催せば、うまくすると、この両方のニーズを満足させることができるのではないかと思いました。

毎回、このようなレストランで開催するというのも、良いと思います。実際、このレストランでは、「ウィンの会」として、毎月、会社の経営者や、幹部を集めた会を催し、以前はコンサルタントの経験も豊富な、当社の現会長が主催するという形で、勉強会も開催していました。会費は毎回1万円で、食事をして談笑の機会を持ち、食事が終わったら、勉強会を開催するという内容のものでした。そのときの、勉強会のレジュメは私が毎回作成していました。

ちなみに、このレストランでは、私が企画した、料理教室も開催していました。こちらのほうは、当然ながら、女性の参加者がほとんでした。年齢層については幅が広かったです。

こんな形で、「お食事会」を毎回開催できたら確かに良いとは思いますが、世の中には、いわゆる経営者や幹部という人たちばかりではないので、それは無理だと思います。

集まりを開催する最初の会とか、節目にあたる時期にだけこのようなレストランを利用して、あとは、いろいろなところで開催するというのが最も開催しやすく長続きするのではないかと思います。

そうして、参加者も大体の人数を定めておき、定員になり次第募集打ち切りという形で、レストランや、ビストロ、和食の店、中華の店、グレードも様々という形で月に1回などとして、コアメンバーの方々の友人、知人、同僚など様々な方々に参加していただけば良いと思います。その中には、女子会、男子会なるものもとりまぜて開催するようにすれば、さらに、いろいろな人に参加していただくことができ、飽きがこないで長続きさせることができると思います。

こうすることによって、女子会の良さは、女子会の良さを発揮することができますし、また別の機会では、異性同士が話をする機会をもてたりとか、年齢の異なる複数の世代の話がきけたりとかいろいためになったり、プラスになることが多いと思います。それに、参加は自由なので、自分がでたいと思うものにだけ参加するということなどもできます。とっつきにくい人と思っていた人が、意外な側面を持っていたりして意外な発見があると思います。

まあ、こういう会を成功させるには、やはり、熱心なコーディネーター的人は絶對に必要だと思いますが、それも、何回も開催するということであれば、持ち回りで色々な人が実施するということで、負担も少なくなると思います。

このような集まり、海外ではとくに珍しいことではありません。一般のお宅で、開催するパーティーであり、レストランで開催するのが、ランチとか、ディナーということになります。

日本でも、いわゆる「飲み会」ばかりではなく、お酒を飲めない人、お酒を飲みたくない人も気軽に参加できる「お食事会」の習慣が根付けば良いと思います。それこそ、女子も参加しやすいと思います。それに、お食事会に参加するには、コーディネーターが決めた、話題に関して、できれば、1~2分くらいは話ができるようにしていただくという決まりをつければ、さらにベターだと思います。まったく何も決まっていないところから、話の口火を切るのは、どんな人にとっても苦痛なものです。何人かが参加する食事会なら、一人くらいはその日の話題にぴったりの話題を持ってやってくる人もいるはずです。スピーチとなると、重荷に感じる人でも、お題を提供されて、1~2分程度であれば、何かの話題があるはずです。それに、自分ではつまらないと思った話が、意外と多くの人を興味をひいたりすることもあり、面白みが増します。

女子会とか、合コンなどと目的を区切って開催すると、参加したいと思っている人でも、なかなか参加しにくいこともあります。特に草食系男子などには、かなり抵抗があると思います。そんなことをするよりも、いろいろな人が沢山集まって、コミュニケーションを取り合い、それを意図するのではなく、コミュニケーションを積み重ねた結果として女子同士の親睦を深めたり、お付き合いや、結婚のきっかけづくりもできれば良いのではないかと思います。こんな場合には、同じお食事会に参加していた、年長者の人の意見も大いに参考になると思います。こんなところから、草食系の男子も、積極的になるきっかけをつかむことができるかもしれません。

私は、このレストランには私なりの思い入れがありましたので、また、何かの機会に再度挑戦できら良いと思っています。

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注)リストランテ・ル・ブォンは閉店しております。今回は、このブログの内容に即して、リストランテ・ル・ブォンがどのようなレストランであったかを参照していただく目的で掲載したものです。

2011年2月5日土曜日

菅“卑怯だぞ”八百長猛批判の“目くらまし”に大喜び―【私の論評】相撲の世界よりも、不可思議なのが今の政界ではないのか?

菅“卑怯だぞ”八百長猛批判の“目くらまし”に大喜び

八百長問題には菅首相はじめ内閣からも猛烈な批判の嵐。
そりゃそうだろうが、何か他人に厳しく身内にはゆるいって気が…

菅直人首相(64)ら閣僚が、大相撲の八百長問題に激しい批判を浴びせている。これまでマニフェスト違反や党内抗争をめぐり劣勢に立たされていただけに、どこか生き生きとしているようにすら見える。「自分のことは棚に上げて…」という、特異な本能がよみがえったのか。

八百長相撲の発覚後、菅直人首相のコメントは手厳しかった。「重大な国民に対する背信行為だ!」。場当たり的な政権運営で、国民の期待を裏切り続けた御仁とは思えぬセリフ。女房役の枝野幸男官房長官は、後でトーンダウンさせたとはいえ日本相撲協会の公益法人資格の取り消しまで言及した。

さらに過激なのは「仕分けの女王」こと蓮舫行政刷新担当相。相撲協会が2013年以降、税制優遇を受けられる「公益財団法人」への移行を目指していることに「内部の浄化ができているのか。現段階では難しい」とバッサリ。

3月の春場所の優勝力士に内閣総理大臣杯を授与するかどうかも、「適切かどうかは冷静に判断すべきだ。国民の相撲協会に対する思いは相当厳しい」と言い切った。

確かに、国技を失墜させたスキャンダルは多くの国民が注視しており、首相や閣僚がコメントするのはよく分かる。ただ、「菅内閣は、目くらましができて喜んでいるのでは」(自民党中堅議員)との声もある。

現に、国会では、与謝野馨経済財政相の変節や、菅首相の言動の矛盾などが連日炎上しているのに、八百長問題のために新聞やテレビであまり取り上げられず、影が薄くなっているのだ。

そもそも、民主党には他党や政敵を批判・攻撃することで党勢を拡大してきた歴史がある。今回も、相撲協会を悪役にすることで、低落傾向にある支持率を持ち直そうという思惑でもあるのか。

選挙プランナーの三浦博史氏は「相撲協会をたたくことで、菅政権の体たらくから目をそらす効果はあるだろう」といい、こう続ける。

「ただ、これはパフォーマンスに過ぎず、支持率上昇につながらない。国民が期待した事業仕分けは予算に反映されず、『小沢切り』も失敗した。いくら『相撲協会の法人認可取り消しも』と訴えても、できない可能性が高い。菅政権の優柔不断ぶりは、国民も見透かしている」

くれぐれも、国民を裏切る「八百長政治」だけは勘弁願いたい。

【ねたリカより】

【私の論評】相撲の世界よりも、不可思議なのが今の政界ではないのか?
いまの政局を考えれば、八百長相撲などどうでも良いことのように思えるのですが・・・・・・。まあ、悪いことは、悪いこととして、警察などに捜査をまかせて、立件できるようになれば、さっさと裁判ででも、決着をつければ良い話だと思います。なにやら、本当に情けない話です。

それにしても、菅さんあたり「八百長」の由来など、そもそも知っているのでしょうか?ひよっとして、知らない可能性も十分あるので、以下に掲載しておきます。

八百長は、明治時代の八百屋の店主『長兵衛(ちょうべえ)』に由来します。
長兵衛は通称「八百長」といい、相撲の年寄『伊勢海五太夫』の碁仲間でした。
碁の実力は長兵衛が勝っていたのですが、商売上の打算から、わざと負けたりして勝敗をうまく調整し、伊勢海五太夫のご機嫌をとっていました。 
のちに勝敗を調整していたことが発覚し、わざと負けることを相撲界では「八百長」と言うようになりました。 
やがて、事前に示し合わせて勝負する意味も含まれるようになり、相撲以外の勝負でも「八百長」という言葉は使われるようになりました。
このように、もともと、八百長と言う言葉は、相撲界と不可分のことであり、何もいまさら始まったことではなく、昔からあったことです。だからといって、今回の不始末を見逃せとか、そんなことはいうつもりはもうとうないですが、今更、したり顔で、鬼の首でもとったようにで糾弾するようなことではないと思います。

大相撲とえば、昨年も、暴力団がらみの野球賭博で、夏場所が中止になったばかりです。そうして、今回の八百長です。

今回の八百長疑惑もそうなのですが、先日もこのブログに、いわゆる暴力団が絡んでいる興行相撲は、それなりの秩序を前提とし、相撲を楽しむ一般の人には類がおよばない形で、何十年、何百年と黙認されてきたのに、ここに来て一斉に警察が取り締まりだしたのは一体なぜでしょうか?何か今までとは違う黒い背景があるのではないかと気がかりであるという趣旨のものを掲載したことがあります。

いずれにしても、昨年の野球賭博の問題、今回の八百長疑惑ともに、許せないことではありますが、相撲関係者全体がそのようにことに関わり合っていたということはないと思いますので、はやいうちに、切るべきものは切って膿を流しておくべきものと思います。そうして、多くの人が、心置きなく大相撲を楽しむことができるようにして頂きたいものです。伝統文化に根付いた、大相撲は、不滅です!!仮に、今の力士や、親方を全員くびにしたとしても、伝統文化である大相撲自体は守り抜くべきです。

そうして、民主党にはこんなことを話題やましてや、焦点をぼやかすために利用にすることなく、真面目に政治に取り組んでいただきたいです。

特に、本日は、政府・与党は、税と社会保障一体改革を検討する関係閣僚や与党政策責任者、有識者による集中検討会議の初会合を首相官邸で開き、見直し対象として年金、介護、医療の3分野に、現役世代に関わる子育て支援や雇用問題を加えることを決めています。4月末に社会保障改革の方向性を打ち出すことも確認しています。

このブログでは、再三述べてきたことですが、今はデフレです。デフレを克服しないうちに、財政再建などを目指して、増税をしたとしても、何の効果もなく、かえって景気が落ち込み、逆効果であり、税収も期待どおりに増えるどころか、減る可能性も否定できません。

いまは、社会保障がどうのこうのなどと言っている場合ではありません。本来ならば、景気対策を充実させて、増税などせずに、景気を回復させて、税収を増やすことに専念すべき時期です。そうして、景気が回復してから、増税なり、社会保障の問題なりに取り組めば良いのです。このままでは、順序が逆です。今政治の最も重大な課題は、まず、デフレを克服することであり、それ以外にありません。これを成就すれば、当面の雇用問題もすぐに改善されます。このことについては、このブログでも再三過去に掲載してきたので、ここでは詳しくは述べません。これに関しては、下の【関連記事】のところに、それを掲載しますので、まだ読まれていない方は是非ご覧になってください。

こんなことも、基本的なこともわからない、政府・与党の集中検討会議とは、一体どうなっているのでしょうか?デフレ・モンスターの与謝野氏は一体何を考えているのでしようか?まだ、大相撲の八百長などのほうが、解りやすい事象です。相撲の世界よりも、不可思議なのが今の政界ではないのか、と思うのは私だけでしょうか?

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2011年2月4日金曜日

マクドナルド、10年12月は最高益―【私の論評】日本マクドナルドは、実に日本的会社、いまこそ日本そのものを見直す時では?

マクドナルド、10年12月は最高益


   日本マクドナルドホールディングスの2010年12月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が上場以来最高の281億3500万円(前期比16.1%増)だった。同社が11年2月3日、発表した。

   ボリューム感のある「Big America」シリーズなど新商品が好調で、フランチャイズを含めた全店売上高は2.0%増の5427億円。創業以来最高だった。一方で、不採算店433店舗を閉店した費用がかさみ、純利益は38.5%減の78億円となった。

【私の論評】日本マクドナルドは、実に日本的会社、いまこそ日本そのものを見直す時では?
この日本マクドナルドの業績の良さ、私たちはどう捉えるべきでしょうか?世の中では、不況だ、デフレだとして、モノが売れない、利益が出ないなどという声が沢山聞こえています。結果的には、減益とはなっていますが、それにしても、創業以来最高とは、一体どうなっているのでしょうか?

一昨年の暮から、昨年の春頃までは、ユニクロも業績が良く、マクドナルドも同様に好調でした。ユニクロの失敗については、このブログでも掲載したことがあります。さて、この違いは一体どこからでてくるのでしょうか?それに関して、もし、私がここですべて正しく分析できたとしたら、それをもとに、事業を展開したとしたら、きっとこのデフレの世の中でも、きっとどのような事業を展開しても、マクドナルドのように素晴らしい業績をあげることができるに違いありません。

だから考えた結果などを書いてしまうことは、ある意味恐ろしいことでもありますが、本日は、それを恐れずに、あくまで私の考えを、ここに書こうと思います。そうして、私の考えが間違えているとか、違うなどと考えた方、下にコメントをいただけたら幸いです。そうして、なぜマクドナルドの業績が良いのかを探る手がかりとしたいです。そうして、マクドナルドと他社をいくつも比較すると、かえて、みえるものも見えなくなってくる気がしますので、本日のところは、ユニクロとの比較だけをしようと思います。

さて、特にマクドナルドとユニクロは、どこで業績の違いがでてしまったのでしょうか、無論目先では、このブログにも書いたように、ユニクロはジーンズの失敗、秋口の気温の見誤りなどもありますが、それは、現象面であり、では、なぜそのような失敗をしてしまったのか、その本質を探ることにより、マクドナルドの好調である理由を理解することができるかもしれません。

さて、経営方針に関するユニクロと日本マクドナルドの違いといえば、ユニクロは、会長自身があるテレビ番組ではっきり「(日本国内に)内需なんてないですよ。だから、海外進出を目指す」ということにつきると思います。ユニクロは、創業者は日本人であり、日本の企業ではありますが、社内で英語を公用語にするなど、完全にグローバル企業を目指しています。

一方の日本マクドナルドは、発祥はアメリカであり、日本国内でのみマクドナルドを運営することを許された会社です。ユニクロのように、海外展開したいなどと考えても、もともとできません。それをやってしまえば、マクドナルドの商号など用いることはできなくなります。

この違いは大きいです。日本マクドナルド、日本がデフレであろうが、不景気であろうが、何がおころうが、日本国内の人々を相手としてし商売ができないように最初から運命づけられているという事です。

こうしたことは、最初から与えられた、与件というか変えようもないことなので、このことについて、原田 泳幸社長は、社長に就任して以来、「デフレだとか、そのデフレを政府に何とかしてもらいたいとか、日本に内需などない」など一度も言ったことはありません。

対する、ファースト・りテーリングの柳井正会長に関しては、先の「内需などない」発言もありますし、さらには、このブログに掲載したように、中国・成都で昨年の10月16日に反日デモが起きた際、1店を一時閉店したことを明らかにし、日本政府の対応について「中国に進出した企業は自己責任でやって下さいというのはどうかと思う。ビジネスがやりやすいようにするのが国としての義務」と述べています。

こうした、経営者の姿勢の違いも、業績に反映されているのではないかと思います。日本マクドナルドは、とにかく日本で生きていくしか方策がないため、それをマイナスに捉えることなく、日本にあわせた事業展開をしています。かたや、ユニクロは「日本に需要」はないとして、海外に展開することを主眼においた経営を実施しています。

さらに、両者の手法の違いということでいえば、マクドナルドのほうは、ありとあらゆることをまずは、小さな規模で、実験してみて、うまくいけば、広く実施するという手法をとっているようです。

一方、ユニクロは、ジーンズの失敗にみられるように、最初から大規模に実施して、大失敗をしているようにみえます。これらについては、両者の会社の細かい部分まで、みているわけではないので、何ともいえないところもあります。

さらに、根本的に異なるのが、日本マクドナルドは、徹底的に今風の日本を追求しているという違いがあると思います。去年から、今年にかけて、マクドナルドは、ビッグ・アメリカ・キャンペーンと日本キャンペーンを行ない、さらに、ビッグ・アメリカ・キャンペーンを実施しています。しかし、ビッグ・アメリカといいながら、期間限定とか、さらには、味そのものが、日本人にあわせたものになっています。

日本キャンペーンでは、完璧に和風を追求していました。それに、マクドナルドのメニューには、本家本元のアメリカ風のメニューもありますが、その他、和風であり、中華風、朝鮮風、他のエスニック風のメニューは一切ありません。やはり、いろいろな意味で、日本をかなり意識しており、アメリカ風とはいいながら、その実味など日本的であり、アメリカ風、和風はだしても、他国のものは一切だしていません。

ここで、結論をだしておきますが、日本はデフレなどといわれながらも、マクドナルドのやり方をみていれば、まだまだ、やりようがあるという事だと思います。日本が不況だとか、少子高齢化だといわれつつも、日本は韓国や、EU諸国などと比較すれば、人口そのものも多いです。さらに、日本人の金融資産は未だ、世界冠たるもの特に現金・預金に関しては、未だ世界一です。さらに、日本国の対外債権(要するに海外に貸しているお金)は、過去19年間世界一です。

日本が、財政破綻するなどというトンデモばなしを、マスコミがしょっちゅう流していて多くの人が勘違いしていますが、日本の政府は、世界で一番金融資産を所有しています。これだけ持っている国はどこにもありません。さらに、赤字国債の問題や、国債の格付けが下がったことなどもありますが、これらは、実はさほど大きな問題ではありません。なぜなら、日本の国債の95%以上は、日本の法人や個人が購入しているからです。これは、家庭でいえば、外からお金を借りているのではなく、家族から借りているようなものであり、家庭という一世帯としてみれば、世帯あたりでは何も借金をしているわけではないことと同じことです。

おそらく、マクドナルドの社長は、このようなことを熟知していて、日本で消費を拡大することは確かに難しいがかといって、全く不可能ではないという前提にたって、事業を展開しているのだと思います。一方、ファースト・リテーリングの会長などは、マスコミのいうことなどをまともに信用して、日本に内需はないなどと信じこみ、日本よりは、海外の市場を重視しているのだと思います。

私は、まずは、日本での消費拡大という難しい問題に正面から向き合うことなく、安易に海外に流れる姿勢がユニクロを駄目にしているのだと思います。

現在のデフレは、日本国にお金がないというわけではなく、それがあまり流通していないということに原因があるのです。そうして、マクドナルドは、やり方によっては、まだまだ、顧客の需要を喚起することができることを如実に示しています。多くの企業が、一時しのぎの方策として、海外市場をあてにすることは仕方のない事と思いますが、日本の市場をないがしろにするところは、ユニクロのように業績を落としますし、さらには、海外でもいずれうまくいかなくなると思います。

来年は、アメリカの大統領選挙が控えており、オバマ大統領は、是が非でも、アメリカ国内の景気を良くして、雇用などの改善をしなければなりません。だらか、それにつれて、他国の景気も良くなるでしょう。だから、日本でも、ユニクロなどのグローバル企業は業績が良くなるかもしれません。

しかし、これとて、ただ、外国市場に頼っているだけであり、外国の景気が悪くなればもとのもくあみです。おそらく、はやければ、2~3年後くらいには、もとに戻ってしまこうことでしょう。ただし、日本マクドナルドは、残念ながらそのようなことはできませんが、日本国内のデフレ傾向や、世界でももっとも鑑識眼のある日本の消費者を相手にマクドナルドのように業績あげることができた企業は、海外展開しても業績落とすことは少ないと思います。

これに、気がついて、ユニクロあたりも、日本の消費拡大に挑んで成功すれば、また、業績を回復できるのではないかと思います。

この両者の違い、これからも、追跡し、何か変化があれば、ブログに掲載させていただきます。


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2011年2月3日木曜日

PC版「Androidマーケット」登場 インストールも可能に―【私の論評】もう、クラウド・デバイスをめぐる熾烈な戦いが先進国で始まっていることの査証か(2)?

PC版「Androidマーケット」登場 インストールも可能に



かなり不便だったAndroidの純正アプリストアが一気に進化!

グーグルは、Android端末向けのアプリストア「Androidマーケット」のPC用ウェブサイトを開設した(http://market.android.com/)。最も基本的な機能として、ウェブブラウザーからアプリを検索できるほか、Android端末に登録したものと同じGoogleアカウントでログインしていれば、PCからの操作で直接端末にアプリをインストール可能である。

従来のAndroidマーケットにもPC用サイトは用意されていたものの、Android端末との連携は不十分だった。たとえば、ASCII.jp上でAndroidアプリを紹介する記事においては、「http://market.android.com/search?q=com.skype.raider」(Skypeの場合)といったリンクを記事中に埋め込んでいた。このリンクにAndroid端末からアクセスすると、「Androidマーケット」アプリが自動起動して該当アプリにアクセスできるが、PC用ブラウザーからは「not found」と表示され、あたかもリンク切れのように見えていた。そのためQRコードを用いて、アプリへのリンクを用意しているサイトも多かった。

今回のPC用サイトの登場により、上記リンクのクリックで、PCからでもそのアプリのページにジャンプするほか、ページ内に含まれる「INSTALL」または「BUY」ボタンを押すことで、Android端末にアプリをインストールできる。この際、PCとAndroid端末とのケーブル接続や、端末側の操作は一切必要なく、Googleのサーバー経由で自動的に作業がスタートする。また、過去にインストールしたアプリの情報についてもウェブサイト上で確認可能だ。

これまでのAndroidマーケットは、ソフトの検索やアプリ紹介サイトとの連携、PC上での管理などの要素で機能が十分ではなく、iTunesで一括した管理が可能なiPhoneと比べて、物足りないという声も大きかった。しかし、今回のPC版Androidマーケットの登場で、この部分でも一気に差を縮めてきたと感じられる。

【私の論評】もう、クラウド・デバイスをめぐる熾烈な戦いが先進国で始まっていることの査証か(2)?
昨日、AppleのXserveが受注終了の記事を掲載して、「私たちが、ここで参照すべきは、ITの世界がここ数年で、激変するということです。今日のアップルのXserverからの撤退は、それを意味するべき象徴的出来事と理解すべきです」と述べ、激変に関しては、クラウド・デバイスの時代になることを掲載しました。

クラウド・デバイスの時代は、単にITの世界だけでの変化ではなく、すべての産業をひっくるめて、これから、10年間にわたって大攻防戦が繰り返されると掲載しました。

本日の、PCによるアンドロイド・マーケットのオープンに関しては、こうした時代の幕開けに対する対処とみるべきと思います。

昨日は、「これから、テレビは無論のこと、車、時計、電気・水道・ガス、炊飯器、オーブン、体重計、医療機器、ゲーム機器、インターフォン、メガネ、湯沸かし器、冷蔵庫などありとあらゆるもの、がスマート化され、クラウド・デバイス化されるのです。もう、パソコンや、iPhone、iPadの世界だけのことではなくなるのです!!」と述べました。

昨日は、クライドデバイスが興隆したときに実際にクラウドデバイスがどのように私たちの社会を変えていくかなど掲載しなかったので、ピザ宅配の変化をここに掲載して、それが、本日掲載した、アンドロイド・マーケットがどのように関連してくるのか掲載しようと思います。

ここで、私がもっとも身近に感じる、ピザの宅配を例にとり、この事業がどのように変貌していくのかを事例としてあげておきます。

まずは、お客様は、電話もしくは、iPhone、iPadのような、いずれもスマート化されたクラウド・デバイスで注文をします。お客様は、まずは、ピザのメニューをデバイスでみることができます。メニューでは、いろいろなピザを実際に見ることができますし、調理の様子なども音声とともにみることができます。さらに、他のお客様の当該ピザの感想などをみることもできます。デバイスによっては、その商品の香りまでかぐことができます。

それによって、お客様は、どのピザを注文するか決定することができます。お客様が望む場合には、クラウドに蓄積してあるデータからそのお客様に相応しい、他のお薦めなども見ることができます。何回も注文されているお客様には、こうしたデーターが蓄積されているため、本当にお客様の欲しいと思うようなものを提示することができるようになります。

ざて、お客様が注文を決定した場合、その注文がピザ宅配店の厨房に知らされ、従業員がピザを作成することになります。ピザを作成する場合にでも、お客様の好みが反映されて、ピザの焼き具合や、トッピング、同じピザでも、焼き具合とか、味のパリエーションをお客様にあわせて素早く調理します。なぜ、そのようなことが可能になるかといえば、オーブンその他の調理器具もスマート化され、お客様の好みなどすべてクラウドに蓄積されているため、それに調理器具自体があせわてつくることができるからです。

さて、配達となると、また、スマート化されている車が大活躍です。スマート化された、車両は、顧客のお宅など、GPSで確認ずみであり、さらには、そこまでの幾通りもの経路を認識しており、また、時事刻々と変化する渋滞の情報も把握しており、ドライバーのその情報を知らせます。ドライバーは、何も考えずに、車から発信される情報に従って、運転をすれば、その時点で最も速くお客様のご自宅につくことができます。ただし、お客様のご希望によっては、最短ということではなく、もっともエネルギーを使わずに、資源を節約する方法で配達することも可能です。

お客様は、注文直後に大体何分くらいで、ピザが配達されるのかをデバイスで知ることもできます。さらに、家に配達されるまで、自分の注文したピザがどの工程にあるかをリアルタイムで知ることもできるようになります。現在、トッピング中であるとか、焼成中であるとか、すでに車で配達中であるなどの情報です。

さて、お客様のもとに到着したドライバーは、ビザをお客様に手渡すことになりますが、現在このときにお金とピザを交換するというかたちになります。しかし、クラウド・デバイスが発達した未来においては、現金での交換を望まれる顧客の場合は、いままで通りということになりますが、クレジットカード、デビットカード、あるいは現在でいうところのお財布携帯のような方式でも可能になります。

以上のようなことが、クラウド・デバイスが発展することによって可能になります。これに関しては、たまたま、ピザ宅配について掲載しましたが、他の事業でも同じことです。さらに、これら過程は、すべて、デジタルの方式で、クラウドに蓄積されることになるため、企業側としては、すべての工程をみわたして、様々な工程の管理や、改善、改革が可能になります。これらを従来は、大企業で相当大きな投資をしないとできなかったものが、小さな企業でも比較的小さな投資できるようになります。それが、クラウドの民主化ということです。

そうして、こうしたクラウド・デバイスには、冷蔵庫、冷凍庫、オーブンなどがあるようになりますが、これそのものを使って冷蔵庫・冷凍庫の中に蓄積されている食材の実際の量をみたり、過去の履歴を見たり、オーブンそのもので、情報などを見たり、確認したりすることはなかなか難しい面もあるので、おそらく、それらの情報は、いまでいうところのパソコンや、iPadのデバイスで集約して見ることがてぎるようになるでしょう。

それだけではなく、店や、ピザ宅配会社の本部では、従業員が実際に何時間働いて、どのような作業をどのくらいしたのか、原材料は、どのどの程度どのタイミンクでどのように使用されたのか、電気・ガス・宅配車のエネルギー(ガソリンとは限らない)どの程度どのように使われたのか、すべてほぼ、リアルタイムに近い形で知ることができるようになります。

さて、本日掲載した、アンドロイド・マーケットがこのような時代にどのように発展しているかといえば、おそらく、今日の唯一とも言って良いデバイスである、アンドロイドの携帯電話や、タブレットのアプリだけではなく、冷蔵庫、冷凍庫、オーブン、車などのアプリに相当するもの、それは、今日のアプリというより、キャッシュに近いものになるでしょうが、それらが、統合的なパッケージ、あるいは、いくつかの単独のものとして、販売されるようになることでしよう。無論、個人用、法人用などの区分はあるでしょうが、いずれ似た様な形で販売されるようになるでしょう。

さて、昨日は、クラウドデバイスについてのみ語りましたが、本日は、ピザ宅配の例を出してみました。これに関しては、当然、近未来の話ですが、未来のピザ宅配は、どこのピザ宅配でもこのようなデバイスを使ったものになり、これが統合化され、全体の最適性を図ることも可能になるわけです。統合化については、単に自社内のものだけではなく、自社や、外部の交通情報、さらには、取引先などからの原材料の情報もクラウドに蓄えられ、統合化されるのです。これは、おそらく、今から20年もたてば、今のビザ宅配が電話や車両を使っていることが当たり前の前提になっているように、当たり前に実施されるようになっていることでしょう。特に、大手で、資金力が豊である企業でなくとも、町の小さなピザ屋さんが実施できるようになっていることでしょう。

お客様のほうでも、こうしたクラウドを活用したピザ宅配の注文に関しては、すべて履歴などが残るため、いくつかある宅配ピザのサービス中からその時々で、自分にとっても最も相応しいサービスを選択することもより簡単になるわけです。

それだけではなく、お客も、民間企業も含めて、全体的合成を図っていく必要がある情報に関しては、すべてクラウドに蓄えられるようになり、社会全体の情報が統合化されていくことになると思います。この統合は先進国からはじまり、やがて、新興国や、発展途上国にまで波及します。そのときには、今とは全く異なるインフラや法律が必要になるわけです。これが、われわれをとりまくこれからの大社会変革となります。それを良くするも、悪くするもわたしたちの努力しだいです。

アンドロイド・マーケットの近未来と、ピザ宅配の近未来によって、これから、おこる大変革の一環を知っていただくことができたのではないかと思います。もうすでに、オープンしてから久しい、iPhone、iPad用のAppストア、昨年12月オープンしたGoogle Web Storeや、今年の1月にオープンしたMacのアプリストア、などすへでこの方向性に対する布陣です。この大変革に関しては、ピザ宅配は、もとより、すべての産業で広範におこるものです。これからも、何か機会があるごとに掲載していきます。

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次世代IT(1)

2011年2月2日水曜日

AppleのXserveが受注終了 - 既存ユーザーや業界関係者はどう動く?―【私の論評】もう、クラウド・デバイスをめぐる熾烈な戦いが先進国で始まっていることの査証か?

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/02/01/110/index.html


【私の論評】もう、クラウド・デバイスをめぐる熾烈な戦いが先進国で始まっていることの査証か?
アップルに関しては、最近では、iPhoneや、iPadの大成功で、華やかな側面ばかりが報道させています。しかし、このように撤退する製品もあるということです。私としては、この製品アップルでは最初から提供すべきではなかったのではないかと思います。

この製品は、従来からあるクライアント・サーバーシステムの延長線上の製品であり、提供しはじめた2002年頃には、すでに世の中の流れが、かわりはじめていました。そうです、この製品がでる少し前から、現在クラウドといわれている「所有から利用へのIT」の方向性はすでに定まっていました。

ちなみに、2001年には、ジョン・ヘーゲル三世 ジョン・シーリー・ブラウンの共著による『「所有から利用へ」のITマネジメント』という論文がハーバード・ビジネス・レビューに掲載されていました。

この論文の趣旨は、「情報システムのすべてを自前で構築する時代は終わりつつある。必要に応じて、ウェブでシステムやサービスを購入する、ウェブ・サービス・アーキテクチャーの仕組みと利点を紹介する」というものであり、企業が専有の情報システムを確立する時代は終わりつつある。今後は必要に応じて、ウェブでシステムを購入すべきだ。そうすればデータ互換の問題に悩まされることなく、常に最新のITを活用できるようになる」というものです。当時はクラウドなる言葉なかったものの、今日のクラウドの概念に関して、いちはやく掲載していました。

ただし、この論文では、主に企業の利用のことに力点がおかれていて、今日のような個人によるクラウド利用に関しては、ほとんど触れられてはいませんでした。Googleのような企業がでてきて、クラウドによって、無料のサービスを行ない個人ユーザーのアクセスを拡大し、トラフィックを増して、そこから、広告で収益をあげるといようなビジネスモデルに関しては、掲載されていませんでした。

しかし、今日の企業によるクラウド利用に関する概念に関しては、もうすでにここで確立されていたといえます。私は、今日セールス・ドット・コムのCEOが口にする「ITの民主化」という言葉について、この記事を読んだときに直感していたので、感銘を受けたものです。

この記事を読んで、感銘を受けていた私は、2002年の新聞にアップルが大々的にこの製品の広告を出していることに非常に違和感を感じたものです。今日、その違和感は、現実のものとやりました。

ちなみに、ジョン・ヘーゲル三世は、先の論文に先立つことの2000年には、同じハーバード・ビジネス・レビューに『アンバンドリング:大企業が解体されるとき ―インタラクション・コストが低下すると事業の専門分化が促される―』という論文を、マーク・シンガーと共著で掲載しています。この論文の趣旨は、「インターネットは、巨大組織を小単位に解体してしまう。この力学に逆らう組織は、ゴーイング・コンサーンを実現できないばかりか、専門集団やネット・ベンチャーの軍門に下るかもしれない。eエコノミーが加速すればするほど、この力学は強く作用していく。この時流に乗れるか否かが、大企業の存続を左右する」というもので、分かりやすくいえば、インターネットが発展して、コミュニケーションコストが低下した現在では、大企業が何もかも自前で持つよりも、コアでないものは、他所に任せたほうが、はるかに効率的あることを説いています。

ジョン・ヘーゲルはこのような概念をアンバンドリング(解体)という言葉で分かりやすく解説していました。本日は、このアンバンドリングに関しては、本題ではないので、詳細は記しません。機会があれば、また別の機会に記そうと思います。しかし、まさに、根底にこのような流れがあるからこそ、今日のクラウドの隆盛がみられるのです。何の理由もなく、ただ最新技術ということで、クラウドがもてはやされているというわけではないということです。

2000年には、あのジョブスもすでにアップルに復帰して、CEOになっていました。それから、2年後にこの製品を提供しはじめたということです。ジョブスを含む当時のアップルの幹部などが、この論文を読んてその意味を良く熟慮していたら、この製品は世の中にでなかったかもしれません。

しかし、クライアント・サーバーシステムが隆盛を極めていた当時としては、仕方のなかった事だと思います。それに、これは、失敗と呼べるほどのことではないと思います。当時としては、当然のこととして、取り組み、アップルとしてのあり方を世に示したという事だと思います。経営者としては、様々な可能性を吟味し、ありとあらゆる手を打っておくということで、その一環として実施したものでしょう。無論、先の論文の内容も、すでに知っていたか、仮に実際に読まなかったとしても、事実として理解はしていたと思います。

そんなことよりも、私たちが、ここで参照すべきは、ITの世界がここ数年で、激変するということです。今日のアップルのXserverからの撤退は、それを意味するべき象徴的出来事と理解すべきです。上の記事にも「iPadとiPhoneの法人向け営業が強化されているというニュースもたびたび伝わってきており、同社は次のフロンティアとしてMacを使った企業システムの売り込みではなく、より大きな台数の需要が見込めるモバイルデバイスを考えているようだ」としています。いよいよ「所有から利用」への流れが加速されるということです。

この撤退の意味するところは、次の時代には、いわゆるクラウド・デバイスの時代がやってくるということです。iPhoneや、iPadはデバイスの一形式にすぎず、クラウドを背景にして、ありとあらゆるデバイスが開発されて、運用されていく時代への突入を意味しているということです。

この流れを理解しない企業はいずれ、競争力を失い、陳腐な企業群の中に埋没していくことでしょう。こうした、クラウド・デバイスをめぐる、戦いは先進国で火蓋をきっておとされました。これは、IT関連の企業だけの話ではなくすべての産業をひっくるめて、これから、10年間にわたって大攻防戦が繰り返されるわけです。こんなときに、グローバル企業などといって、新興国の遅れた社会にあわせた製品開発をやっているだけの企業は遅れをとることでしょう。これから、テレビは無論のこと、車、時計、電気・水道・ガス、炊飯器、オーブン、体重計、医療機器、ゲーム機器、インターフォン、メガネ、湯沸かし器、冷蔵庫などありとあらゆるもの、がスマート化され、クラウド・デバイス化されるのです。もう、パソコンや、iPhone、iPadの世界だけのことではなくなるのです!!

21世紀の企業の攻防戦の舞台は先進国の先端的社会(ちみなみに、経済ではないですよ!!)であることにかわりはありません。Googleが、アンドロイドに力をいれて、Google Chrome OSに関しての活動が現在低調なのが、それを裏付けています。これも、本日は本題からずれてしまうので掲載しません。いずれ、また、機会があれば掲載します。ただ一ついえることは、こうしたクラウドを活用して、どのように社会(ここでも、しつこくいっておきますが、経済ではないですよ!!)に貢献できるかを真摯に考え、考えるだけでなく行動する企業だけが、21世紀の先端的な社会に、生き残るということです。

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次世代IT(1)

2011年2月1日火曜日

中国のニュース番組がパクリ?空軍演習シーンは「トップガン」の映像だった―SP華字紙―【私の論評】だからいったでしょう!!そこの中華幻想に酔っていた方々!!

中国のニュース番組がパクリ?空軍演習シーンは「トップガン」の映像だった―SP華字紙


トップガンの動画、問題のシーンも含まれている

2011年1月31日、中国中央テレビ(CCTV)のニュース番組で放送された中国人民解放軍空軍の演習シーンがハリウッド映画「トップガン」の映像を流したものではないかとの疑いが、ネットユーザーの間で広がっている。シンガポール華字紙・聯合早報(電子版)が伝えた。

中国紙・雲南信息報によると、問題の映像はCCTVの看板ニュース番組「新聞聯播」で23日に放送されたもの。中国空軍の戦闘機「殲10」がミサイルを発射し、目標の航空機が爆発、炎上するという場面が、1986年にトム・クルーズの主演で大ヒットしたハリウッド映画「トップガン」の一場面にそっくりだった。

ネットユーザーは、問題の映像で爆発したのは米軍のF−5戦闘機だったとした上で、「トップガン」でF−14戦闘機に乗ったトム・クルーズが撃ち落としたのもF−5戦闘機だったと指摘。大手ポータルサイト・新浪(SINA)のマイクロブログ「新浪微博」に掲載された2つの画像でも、機体の破片が飛び散る方向や煙の出方まで全く同じだった。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルも「新聞聯播」と「トップガン」の映像を並べて掲載したが、非常に良く似ていた。同紙によると、CCTVからこの件についてのコメントは得られなかった。

また、AFP通信によると、問題の映像はもともとCCTVのウェブサイトに掲載されていたが、「トップガン」の映像との疑惑が浮上した後、削除された。

左が削除された問題の画像
右がyahooのトップガンの画像

【私の論評】だからいったでしょう!!そこの中華幻想に酔っていた方々!!
下の画像は、今回報道された演習シーンに出ていた、戦闘機「殲10」とパイロットたちの写真です。それにしても、また、やってくれましたね。このパイロットたちも、びっくりしたことでしょう。

今回問題となった中国空軍のアクロバットチーム
「八十一表演隊」の戦闘機「殲10}とパイロット



しかし、ニュース報道で、このような偽造を平気でするのは、中国くらいなものですね。他の国なら考えられないことです。しかし、このテレビ局過去にも何回も、こうしたやらせを沢山していますから、何も今に始まったことではありません。

それにしても、オリンピックから、万博(例の替え歌)、それに、あのガンダムとか、あげれば、きりがないほどこのような話がありました。

復活した例の偽ガンダム
偽ガンダムでも、問題だというのに、アクロバットの演技が、それも、他の国なら、軍隊という立派な公的な組織(中国には軍隊は存在しません、人民解放軍は軍隊ではありません。共産党の私兵です)であるはずの、人民解放軍に属する、アクロバットチームの演技に関して、虚偽報道をするとは、考えられないことです。これに関して、オリンピックや、万博のやらせに関しては、ある程度の釈明はありましたが、釈明もしなというのも考えられないです。

嘘、出鱈目、虚偽は、中国では普通のことです。しかし、これをまともに信じている無邪気で奇特な人々が日本にはたくさんいます。

そうです、中国政府の発表するGDPなどのを鵜呑みにする日本の報道機関の人々や、一部のいわゆるグローバル企業といわれる企業の経営者の方々などです。これだけ、虚偽満載の報道や発表に接していて、経済情報だけまともに受け取るというのは考えものです。あなた方は、頭をきっちりセットしていて、メガネも立派にみえ、ネクタイもシャツもスーツも申し分ないのに、爪垢があるとか、言うことが矛盾だらけの営業マンのことを信用するのですか?そんな人はいないはずです。にもかかわらず、中国となるとそのような、愚かな人々が未だに多数いることを私は非常に残念に思います。

私は、はなから、中国が世界第二の経済大国になったなどという出鱈目は全く信じていません。これに関しては、その査証を含めて、このブログには、過去に再三にわたって掲載してきました。だから、詳細にここでそれをさらに説明するようなことはしません。それに関しては、下の【関連記事】のところに掲載しておきますので、まだ読んでいない方は、是非ご覧になったください。

しかし、このような虚偽報道をみていると、ついせんだって、私がこのブログに掲載した、中国ではもうすでに二、三年前にバブルが崩壊が始まっているとの考えが正しいかもしれいないとますます思うようになってきました。

詳細は、当該記事を読んでもらうとして、簡単にいうと、バブルの崩壊が始まっても、それを多くの人が認識するには、時間的なズレがあるからです。

事実日本では、1990年から本格的にバブル崩壊が始まりましたが、多くの人々にはっきり認識されたのは、1993年頃から、不良債権問題や株価低迷によって大手金融機関が次々と破綻に追い込まれた1997年頃にかけての間であり、それまでは(事実としてバブル崩壊が始まっていたにもかかわらず)それを認識できずに楽観的でいたり、そうでなくても、まだ持ち直すかもしれないと期待していた人々がほとんどだったと見られます。あのバブルの象徴であったような、ジュリアナ東京がオープンしたのは、実はバブルが崩壊し始めた後のことでした。

日本のように、バブルの状況をリアルタイムで報道するような国ですら、先のようなズレがあるわけですから、虚偽報道や官製報道が当たり前の中国においては、ほとんどの人がバブル崩壊に全く気づいていなどころか、政府が巧に隠蔽している可能性があり、本当は今はバブルの真っ最中なのに、日本にいれば、客観的にいろいろな情報を分析してほんの少し冷静に事実を確認すれば、十分わかるはずなのに、多く日本の報道機関や、一部のグローバル企業の経営者だけが気づいていないだけかもしれせません。

20年くらいしたら、そのことが明るみにでるかもしません。そのときになって、今から中国幻想に酔って踊り始める人は「だからいったでしょう!!そこの中華幻想に酔っていた方々!!」なんて、言われないように、気をつけてくださいね。

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