2011年6月14日火曜日

『Googleソーシャル検索』ついに上陸! 友人のブログやツイートを結果に表示―【私の論評】ソーシャル・メディアはマネジメントを変えるか?

『Googleソーシャル検索』ついに上陸! 友人のブログやツイートを結果に表示
Google ソーシャルサーチ
Googleは、2009年よりアメリカで実験的に提供を開始していた『ソーシャル検索』を、6月13日(現地時間)から日本でもリリースしました。今後は、Googleアカウントでログインした状態で検索すると、検索結果に友人や知り合いのブログやツイートが表示されるようになります(ログアウト状態では『ソーシャル検索』は利用できません)。
『ソーシャル検索』は、Googleが各ユーザーの“ソーシャルサークル”として認識した友人や知り合いが提供した、関連性の高い検索結果を表示する機能。たとえば、「子ども用のデスク」を探しているとき、知人が同じく子ども用デスクについてブログで記事を書いていたら、「関連性の高い情報」として検索結果に表示されるというわけです。検索結果の下には、友人がプロフィールに設定した名前と写真が表示され、名前部分にマウスを合わせると、「どのウェブサービスでつながっているか」も確認できます。
Googleソーシャルサークル
Googleがソーシャルサークルとして認識するのは、ユーザーの『Gmail』コンタクトリスト(アドレス帳のようなもの)やチャットリスト、『Googleリーダー』(RSSリーダー)や『Googleバズ』でフォローしている相手。さらには、『Googleアカウント』や『Googleプロフィール』に登録している『Twitter』などのウェブサービスを通じてつながっている友達および「友達の友達」も、ソーシャルサークルのメンバーとして、Googleに把握されています。私自身も、今回改めて自分のソーシャルサークルを確認してみたのですが、「うわー、ここまでGoogleに知られているんだー」と驚かされました。
Google ソーシャルサーチ検索結果に友人のブログ記事が出てきたり、『Twitter』で共有された情報が示されたりすると、「○○さんがおいしいって言うお店なのか」「○○さんも欲しいと思っているんだ」などと参考になることも多いです。でも、その便利さは「Googleに個人情報を握られている」ことの上に成り立っているんだなと思うと、なんだかちょっと怖いような気もしますね。
【私の論評】ソーシャル・メディアはマネジメントを変えるか?



ソーシャル・メディアを拒否する自由はあれど?
このサービス、アメリカで公開されたのは、知っていましたが、いよいよ、日本でも公開ですか。日本には、なぜか、ネットの世界は、匿名が全盛どころか、匿名を前提としているようなところがあります。

しかし、これは、世界的にいえば、非常に珍しい特異な現象といってもいいくらいです。facebookでは、匿名のアカウントが削除されつつあるそうです。さらに、Googleでも、このようなソーシャル機能がつきました。

これから、どんどんソーシャル機能は強化される傾向にあると思います。その延長線上には、いずれ、ネットの世界も現実の世界もあまり変りないような社会がやってくると思います。

おそらく、ソーシャル機能が強化されれば、ネット上で何かすれば、それがどこかに反映される時代がきます。そのようなときに、匿名性を頑なに守れば、このようなサービスは、享受できないことになると思います。

無論、ソーシャルサービスを拒否するという自由は、いつの世の中でも、個人の選択に任されると思います。

身の丈にあった情報・知識が得られる!
私自身は、極度の匿名性のネット社会は、ただの時間つぶしであり、ほとんど益もないと思っています。しいて、あげれば、誰でも手に入るような情報を得ることと、時間つぶしです。ソーシャル・メディア以外のメディアだけで有益な情報やましてや知識が入ってくることはまずありません。

本当に有益な情報や、知識は、人を介して入ってくるものです。ソーシャルな機能を排除した、ネットから入ってくるのは、情報でも、知識でもなく、単なるデータにすぎないと思います。これをただ眺めている限りは何もおきません。

ちなみに、ここでいう知識とは、仕事に適用できる情報という意味です。從來、知識という言葉は、情報と同じように受け取られていた時期があります。しかし、現在では知識の意味が変わってきました。現在では、知識は、実務的に仕事に適用できる情報という意味に変わってきています。從來の、本に書かれてあるような内容は、情報といいます。いわゆる、物知りの物の意味です。

データに関しては、いくら集まっても、結局は、それを分析・整理・統合しなければ、情報や知識とは成り得ません。これから、ネットの世界で、匿名を頑なに守り続ける人にとっては、有益な情報や知識を自分の身の丈に入ってくるチャンスをみすみす、逸することになります。

この身の丈というところが重要です。たとえば、大学院レベルの生物学を学ばなかった人にとって、生物学のテキストそのものは何の意味ももたないかもしれませんが、特定の生物の分野の持つ意味、が特定の人にとっての意味などは、ソーシャル・メディアなどからもたらされる情報から入ってくる可能性は高いです。そうして、その持つ意味が、あなたの仕事に決定的な大きな影響を及ぼす可能性もあります。

いまや、いわゆる業界の知識は、業界内からもたらされるのではなく、他の分野からもたらされることがほとんどです。たとえば、ITの世界でも、IBMは、DNAの自己増殖機能を活用した、電子回路の開発を手がけていますが、これは、従来の電子工学などの分野からではなく、生物学の分野からもたらされた、知見にもとづき、開発しています。現在では、このようなことは当たり前のことになっています。自分の属している業界の情報や、知識だけでは、もはや、新たな展開は期待できないのです。

ITでさらに外の世界を知ることができる機運が高まった!!
過去の情報システム、特に、企業などの内部で使用される情報システムは、組織の内部情報のみを扱っていました。だから、これを徹底的に分析してもあまり役に立ちませんでした。

特に、民間営利企業などにおいては、利益の源泉は、企業の外あります。これに関しては、あの経営学の大家ドラッカー氏も、「私は以前企業の内部で、利益を生み出す部署のことをプロフィット・センター(利益を生み出す部署)と名付けた。しかし、これは、誤りだった、企業内部に存在するのは、コスト・センター(経費を発生する部署)だけだ」と述べていました。

だからこそ、ドラッカー氏は、企業の経営者というより、マネジメントたるものは、外の世界を見て歩かなければならないという趣旨のことも語っておられました。私も、全くそのとおりと思います。

そえはいいながらも、ドラッカー氏も行っていたように、インターネットができてから、始めて、ようやっとわたしたちは、企業内において、外の世界を垣間見ることができるようになりました。

しかし、それは未だ十分なものではなく、まだまだ、私たちは、企業の外の世界を見ていく必要があります。ただし、最近では、昔と異なり、外の世界を見てまわるにしても、その前に、会社の机の上で、インターネットで予め、何をみようかと計画をたてるくらいの事はできるようになりました。

しかし、今でも、計画は計画で、実際に外に出てみれば、現場の情報から、さらに、見なければならないものに気付いたり、計画を大幅に変更しなければならないこともしばしばです。

この傾向は、これからも本質的には変わらないと思います。人々が実際にどのように、生活しているのかなど、人々が生活をしている様を直接見なければわかりません。また、営業店舗など、実際にその店舗の様子をみなければ、判断できないことも多くあります。

しかしながら、私は、ソーシャル・メディアがもっと発展してくれば、現在のインターネットの欠点をかなり補うようになってくると思います。

ソーシャル・メディアがかなり発展するようになれば、以前このブログにも掲載したように、リアルの世界とバーチャルの世界とが交錯したような世界がより助長されるようになってきます。いまの所、まだまだ、これは、微々たるもので、せいぜい、facebookがスポット機能を利用して、近くのリアルの店のクーポン券を、利用できるといった程度のものです。それも、今は、まだ実施されている場所も限られています。

しかし、ソーシャルメデアが発展すれば、このようなサービスがいろいろと開発されてくるはずです。そうなると、インターネットの世界もずいぶんと変わってくると思います。

そのような時代においても、マネジャーたるものは、外に出かけないと現実の姿までは、理解できないと思います。しかし、外に出かける前にできることは格段に増えてくると思います。

私は、企業の中において、いわゆるマネジメントといわれる職責を担う人々は、今後、既存ソーシャル・メディアをどのように外の世界を見るために活用するのか、さらに、既存のもののほかに、どのようなソーシャル・メディアがあれば、さらに、外の世界をもっと良くみることができるようになかるのかなど、これから、真摯に考えておく必要があると思います。

そうして、その視点は、あくまで、顧客からのものでなければいけないと思います。まさに、こうしたことでも、ドラッカーのいうマーケティングと、イノベーションの視点を忘れはいけいなという事だと思います。

これから、ますます、マネジメントの活躍の場が増えてきたと思います。皆さん、それぞれの立ち位置で頑張りましょう。そうして、明日の日本を変えていきましょう!!

【関連記事】
特集【エッセンシャル版】ドラッカー転換期が訪れた今こそ知りたいマネジメントの真髄―【私の論評】あと、少なくとも、20~30年は色褪せないドラッカーの業績!!

2011年6月13日月曜日

特集【エッセンシャル版】ドラッカー転換期が訪れた今こそ知りたいマネジメントの真髄―【私の論評】あと、少なくとも、20~30年は色褪せないドラッカーの業績!!

週間ダイヤモンド【エッセンシャル版】ドラッカー転換期が訪れた今こそ知りたいマネジメントの真髄


ピーター・F・ドラッカーの本を、「おカネ儲けのノウハウ満載」かと期待して読むと、がっかりする。しかし、「社会や企業とは何か」「仕事とはどういうことか」「ビジネスマンとしてどう生きるべきか」などについて、ドラッカーは本質を語ってくれる。50年前、60年前に書かれたものであっても、まったく色褪せない。

ドラッカーのほとんどの著作の翻訳を手がけ、ドラッカーから最高の友人・翻訳家と信頼された上田惇生氏は、こう話していた。

 「ドラッカーは至極、地味で当たり前のことをやろうと言っているんです。企業は世の中が必要としている財・サービスを提供する、そこで働く人たちに生き生きと働いてもらう、と。でも、ものすごく大切なことを言っていると気づかない人が多いんです」

ドラッカリアンとして知られるユニクロの柳井正会長兼社長も、こう語っている。

 「ドラッカーの本というのは、決して奇をてらったことは書いてありません。『当たり前のことにもっと気をつけなさいよ』と言っています。あまりピンと来なくても、とりあえず1冊でもいいから最初から最後まで読んでみてほしい。ドラッカーの言葉を思い出すときがいつか必ず来ます」

ドラッカーは「いい世の中になるには、一体なにが必要なんだろう」という問いからスタートし、後にマネジメントの父と呼ばれるようになった。現代のような組織社会においては、組織の運営のされ方いかんによって世の中はよくなる、とマネジメントを分析・研究した。そもそもの問題意識がまったく違う。だから、ずっと価値を持ち続けているのである。

特集「ドラッカー」は、こうした深くて広いドラッカーワールドを歩くためのガイドである。

まず、「Part1 ドラッカーが語りかける」で、ドラッカーが授けた直弟子への進路アドバイス、柳井正会長兼社長がかみしめる言葉などを通して、ドラッカーの世界に足を踏み入れていただこう。

 「Part2 ドラッカーを活用する」では、被災地で奮闘するNPOや医師集団、それに企業の活用事例から、ドラッカーの教えがさまざまな現場で根づき、実践されている様をレポートする。

続いて「Part3 ドラッカーが全てを教える」では、ドラッカーマネジメントの背景にある経営哲学を探り、さらに会計や教育といった分野でも、ドラッカーが最良のテキストになることをご紹介する。

そして、「Part4 ドラッカーのマネジメント」では、『もしドラ』主人公の教科書ともなった『マネジメント【エッセンシャル版】』のそのまたエッセンスを、編訳者である上田惇生氏が教えてくれる。

日本が転換期に立つ今こそ、深く、人間くさいドラッカーの言葉が、わたしたちの支えとなるはずである。


【私の論評】あと、少なくとも、20~30年は色褪せないドラッカーの業績!!
このブログでは、しばしば、ドラッカーの著作の中の至言を取り上げています。昨日もたまたま、ドラッカーの言葉を引用しました。とにかく、いわゆる、組織で働いている者にとっては、本当に役にたつし、さらには、勇気づけられる内容だと思います。この内容が、週間ダイヤモンドでその内容を解説されるのは、非常に良いことだと思います。まだ、読んだことのない人は、こうした入門書から読まれると、理解しやすいのではないかと思います。

私が、はじめて読んだのは、学生のときで、当然例の「もしドラ」もありませんでしたし、週間ダイヤモンドの解説などもありませんでした。だから、今の人たちは本当に良い環境にあると思います。特に、最近だと、ドラッカーのことなど、いろいろなところで、話題に出しても、十分通じるのではないかと思います。私など、理工系の学生でしたから、まわりにドラッカーの話をしても、誰にも理解してもらえず、どちらかというと変人扱いされたと思います。

ドラッカーの書籍は、技能などを細かく教えるものではありませんが、根底にさかのぼって、基本的な考え方を掲載しています。そのため、ノウハウ本の類とは一線を画したものばかりです。だから、いつまでたっても、色褪せないどころが、後少なくとも20~30年は、実用書として、ますます、その価値をまして行くものと思います。そうして、その後は、歴史を語る書籍類の一角を占めることになるでしょう。その価値は、永遠です。

事例としては、民間営利企業のものが多いですが、民間非営利企業(NPO)のことも多いです。それに、ドラッカーの書籍で、NPOのことを読んでから、アメリカなどのNPOのことを調べてみると本当に理解しやすいです。これを理解すると、鳩山さんをはじめとする民主党などが提唱する、「新しい公共」などの概念が本当に浅薄であることが良く理解できます。

このブログでも、過去においては、いろいろとNPOのことを書いてきましたが、はっきり言って、多くの日本人には、ドラッカーのいうとろこのNPOの概念は判らないものと思います。だから、最近は、ブロクでもとりあげてはいないです。しかし、いつか、本当に分かっていただきたい概念であると思っています。

だから、皆さん、ドラッカーの書籍を読むときには、ドラッカーは、「20世紀は、組織の時代であったが、21世紀はNPOの時代である」と主張していることを念頭において、読んでいただけたら幸いです。

いずれにせよ、ドラッカーの書籍はありとあらゆる組織で働いておられる方にとって、読まれればかならず、役に立つと思います。他の、ノウハウ本的なマネジメント本を読むくらいなら、まずは、ドラッカーを読んでおくべきと思います。読んで、その意味を深く考えた人は、読まない人よりも、はるかに高い視点を深い観点から学び取ることができるでしょう。

私自身は、ドラッカーのマネジメントに関しては、特にエッセンシャル版に関しては、何回も読んでいます。最近では、英語版のrevised.edition(改訂版)をアマゾンから、電子書籍をiPhoneにダウンロードして読んでいます。これに関しては、書いてある内容は、ドラッカーそのまま、事例などは、一部、新しいものに変えてあるので、非常に読みやすいです。それに、iPhoneにいれてあるので、どこに持っていくのにも苦になりません。ドラッカーの書籍など、厚くて、重いものがおおいので、これは、大助かりです。外出したときにも、読んだり、一日の終りに、寝床で読んだりもしています。



それに、新たな発見もあります。たとえば、ドラッカーの書籍には、「真摯さ」という言葉がでてきますが、これは、英語の「ingitrity」を訳したものであることがわかりました。

その定義は、高潔、誠実、清廉、完全な状態、完全性、無傷(の状態)、(システムや信号の)整合性(コンピューター)です。

例文を以下にあげておきます。
I admired her for her integrity.
私は彼女の高潔さに感服した。

また、この言葉をつかった、熟語など以下にあげておきます。
with integrity 誠実に
integrity assessment 完全性評価
integrity monitoring 整合性監視
integrity standards 品質基準
integrity test 完全性試験
data integrity データの整合性
file integrity ファイルの整合性
referential integrity 参照整合性
signal integrity 信号整合性

英語で、読んでみると、こうした新しい発見もあって楽しいです。「真摯さ」だけでは、見えてこなかったドラッカーの見方を発見することができました。

ドラッカーの書籍は、日本語のものは、現在出版されているものは、ほんどと読んでしまったので、今後は、他の書籍も英語でどんどん読み進めようと思っています。


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「第11回東京ガールズコレクション」写真特集--AKB48、佐々木希ら一挙公開―デフレ下でこれだけの盛り上がりをみせたリアル・ファッションにドラッカーとシュンペーターは何を見るか?!

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現在の金融危機は2003年当時からすでに予測されていた!!―真の原因は、誤った個人主義であり、いまこそ社会変革が必要だ!

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首相の「地元」民主惨敗 西東京市議選―【私の論評】なぜ政治不在でも、日本の社会はかくも安定しているのか?ニッポン人の大きな忘れ物?

首相指導力に不満76% 共同通信世論調査―【私の論評】もしもドラッカーが日本の総理なら、どうするか?


2011年6月12日日曜日

パンツやローヒール靴人気急上昇 震災で変わる女性ファッション―【私の論評】時流をつかめ!!本当に意味がわかっていなければ、未来はつくれない!!


パンツやローヒール靴人気急上昇 震災で変わる女性ファッション
白や淡いブルーの服が目立つ婦人服売り場=東京都中央区銀座の松屋銀座で
白や淡いブルーの服が目立つ婦人服売り場=東京都中央区銀座の松屋銀座で








 女性が好む服装が東日本大震災後、変わってきている。東京都内の大手百貨店では、パンツや、かかとが低い靴の売り上げが震災前に比べ、急速に伸びているといい、商品戦略を見直す店舗も出ている。色もカラフルより抑え目のものに人気がシフトしており、震災後の意識の変化を指摘する声が出ている。
百貨店 婦人服売場
小田急百貨店三陽商会売場










「夏に向け、パンツをミセス部門の『強化アイテム』にすることにしました」と、東京都中央区にある日本橋三越の担当者は話す。通常ならミセスからの引き合いはそれほど強くないとされるパンツ。しかし、同店の4月の売り上げは前年同期比6%増で、婦人服部門に占める売り上げシェアは2%上昇した。


「バレエシューズ」の売り上げ5割増えた
バレーシューズを履く女性
   「『何かあった時のため、動きやすい服を身につけていたい』という女性のお客様の声がとても多い。今後もこの傾向は続いていくだろうと見ています」と同店は話す。銀座の老舗百貨店の中には震災発生以降のパンツの売り上げが1割強も上昇したという店もある。また、中央区の松屋銀座でも震災直後から5月中旬までのバレエシューズの売り上げは5割増えた。バレエシューズとは、つま先が丸く、ヒールのない靴を指す。

   パンツやかかとの低い靴に人気が集まっているの は、「震災を機に活動的なアイテム を重視しようという意識の表れ」(大手百貨店)といえそうだ。

白を中心とした落ち着いた色調の服が人気
   そうした実用性だけでなく、色にも震災後、変化が見られるという。「震災後に売れている服は、麻やニット、コットン100%などのナチュラル 素材で、ゆったり着られるもの。それと同時に、好まれる色も白やベージュ、サックスブルー(淡い青)が中心になった」と話すのは銀座の老舗百 貨店担当者。

   同店は、世界的なファッショントレンドを研究し「今年の春・夏ものの注目カラーは赤やオレンジだと想定」。震災前には、景気回復 傾向もあって、カラフルな色の服がかなり売れていた。しかし震災を機に、明るい色は急に売れなくなり、代わって売れ出したのが、白を中心とした落ち着いた色調の服だという。
   こうした変化の背景として、「消費者の精神的な変化がある」との見方が少なくない。震災後、心の支えを求め、結婚や出産に踏み切る女性たちが 増え、結婚相談所やジュエリー店が繁盛しているという。「震災でこれまでの生活の危うさを痛感し、『自然』や『身近なもの』を大切にする傾向 がファッションの世界に広がっているのではないか」(流通関係者)というわけで、こうした傾向はしばらく続くと見る向きが多い。

【私の論評】時流をつかめ!!本当の意味で意味がわかっていなければ、未来はつくれない!!
フアッション雑誌も予想できなかった今のフアッションの時流
今年の、春夏フアッションがどうなるはずてあったといえは、下の写真のようなカラーになるはずでした。


しかし、現実の世界では、上の記事の通りです。

ところが、5月時点での、フアッション雑誌の表紙をみてみると、以下の通り、「ピンク、ピンク」でいっぱいでした。

これは、どういうことかといえば、おおかたのフアッション雑誌の編集者は、今年の春夏物フアッションの色使いは、ピンクが主流になると捉えていたとうことです。だからこそ、表紙をピンクの文字で色どつたのです。これは、どう見ても、例年よりもピンクの色使いが多いと思います。
雑誌の編集者は、アパレルメーカーが発表したピンク・赤が今年の春・夏の主流になると考えたので。これは、最もなことです。なぜなら、大体毎年そのとおりになりますから・・・・。

しかしながら、今年は違ったということです。今年に限っては、消費者はアパレルメーカー通りでもなく、フアッション雑誌の通りでもなく、独自の判断で動いたということです。

女性のファッションを変えてしまうほど、今回の震災の影響は大きかったといえます。それを、見抜けなかったということです。

この流れ、直接フアッション業界に関係のない私たちも十分に認識しなければなりません。女性のフアッションをこのように変えてしまう変化が起こっているけですから、他の事にも波及しないはずはありません。

そうして、この流れは、果たして震災によるものだけか、それとも、震災前からの流れで、それを震災などの大きな出来事が加速したのかなど、十分に分析していく必要があります。

将来を予測するのは、不可能、できるとすれば、すでに起こった未来を見つけるか創るしかない
これは、商売の世界だけではなく、政治の世界でも同じ事だと思います。有権者がどのように変わりつつあるのか、政治家も政争にあけくれるだけではなく、こうした変化の底流はなんなのかを見定めていく必要があると思います。

そうでなければ、上の雑誌の編集者のように、時流を見誤まるおそれがあります。さて、皆さんは、この現象をどのようにご覧になりますか?

ドラッカーは、「未来を予測することなど誰にもできない。できるとすれば、すでに起こった未来(まだ、少数であるが、将来主流派になるような事象)をつかむか、未来を自分でつくる(長期計画で変化をおこす計画をたてて、そのとおり実施すること)である」としています。

さて、ドラッカーのこの至言を実行するためには、時流をつかめなければ不可能だと思います。時流とは、直近の世相や、人々の変化と捉えるべきです。時流は過去と分断して、突然起こるものではありません。過去を知らなければ、時流を知ることはできません。時流を知ることができなれば、すでに起こった未来をみいだすことも、未来をつくりだすこともできません。

最近NHKテレビのテレビ番組で、「仕事ハッケン伝」で芸人の又吉さんがでているのを見ました。これは、6月9日(木)に放映された、「 ピース 又吉 × コンビニ業界」というタイトルでした。

第五回 ピース 又吉
番組中コンビニでインタビューする又吉さん
これは、お笑い芸い人のピース又吉氏がローソンの商品企画部に入社し新商品のキャッチコピーや販売促進方法を考えるという企画ものの番組でした。又吉氏の考えたコピーは、本職の期待をいい意味で裏切り、300点の出来と評されました。(ちなみに、コピーは最近ローソンで販売されたばかりのミニパスタのもの)

DSC04770_convert_20110611004533.jpg
女性に大人気のショートパスタ

あちこち取材をし、深く考えるという姿勢が高く評価されていました。

その次の仕事は、高齢者にコンビニに来ていただくというものでした。TVでは、又吉氏が「ムードローソン」というコンセプトの店づくりを提案していた。年輩の方の持つ「お店で話を聞いてほしい」というニーズに応えるものです。しかし、又吉は、この「ムードローソン」の要員に、「薬剤師」をと言ってしまったため、薬剤師を置くという案は否定されてしまいましたが、「ムードローソン」というキャラクターを店舗に設置する事は受け入れられています。

さて、この中で、特に、ローソンのショート生パスタのキャッチコピー、又吉さんが考えたキャッチコピーは、

「末っ娘が生まれました。かわいがってください。」

「命名:ショート生パスタ、双子姉妹です。」

担当女性社員に、バカ受けし、「絶対、売れる!!」と、大好評でした。さて、皆さんはこの事実をどう捉えますか。

なぜ、又吉さんが、300点もの点数を上司からいただいたのでしょうか?普通の人なら、このようなことはあり得ないと思います。無論、又吉さんに優れているところがあるからです。

一体どこが優れているのでしょうか?そうです。又吉さんが、芸人であることに多いに関係しています。良く考えてみてください、芸人というものは、お客が笑ってくれなければ、商売になりません。お客がどういう話をきけば、笑うのか、いつも考えているはすです。

そうです、又吉さんは、芸人という立場で、又吉さんなりのやり方で、時流をつかんでいるのです。だからこそ、高得点をあげることがてきたのです。これが、時流をとらえていない人が適当にやれば、このようなことには絶対になりません。


わたしは、以前時流に関係するものとして、以下のような記事を掲載しました。

スタジオジブリ:新作アニメは高度成長期が舞台 時代への応援歌描く―【私の論評】「もしドラ」VS「コクリコ」、どっちが勝つかで、今後の世相の変わり目が見通せるかもしれない?!



現在のところ、映画「もしドラ」は、あまり人気がないようです。ただし、映画自体にも問題があるようです。

映画評論家・翻訳家の柳下毅一郎さんも自身のブログに6月5日付けで、「もしドラ」を初日に見に行ったが、「ガラガラ」だったといい、「国民的アイドルだというAKB48のファンはどこにいるのだ!? 」という文章を書いています。

映画の入場券の半券でAKB総選挙に投票できるようにすればよかったのではないかと問題提起し、「その意味で、まだまだこの映画作者たちは顧客のことを考え抜いていないと思わずにはいられない。ちゃんとドラッカーに学んでいるのか?」。映画自体については、野球チームが強くなっていく過程に「まったくドラッカーが関与してない」という点が気になったとしています。

映画「もしドラ」公式サイト

映画「コクリコ坂から」公式サイト

肝心の「もしドラ」は、上記のような有様ですし、「コクリコ」はまだ、放映されていませんから、まだ、なんともいえません。しかし、どうやら、時流を知るためには、興行成績だけではなく、総合的に判断しなければならないと思います。

いずれにせよ、このフアッションに関することでも、映画のことでも、他のことでも、そこから、時流を読み取るということは、非常に大事でることは、理解していただけたのではないかと思います。れからも、時流をみるために注目すべきことがあれば、その都度、このブログでとりあげ解説していきます。

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Googleリアルタイム検索が独立、場所指定やスレッド表示など新機能も―すでに起こった未来?

2011年6月11日土曜日

当社ジャーマンシェパードのチャナ逝きました―短い一生だったが、私たちにやすらぎをくれた!!ありがとうチャナ、安らかに眠ってください。

当社ジャーマンシェパードのチャナ逝きました


送信者 Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理


本日午前9時すぎ、当社の会社犬である、ジャーマンシェパードのチャナが、なくなりました。予想もしなかった突然の死でした。死因は、急性の胃捻転の模様です。
享年8歳、つい最近誕生日を迎えたばかりでした。

短い一生だったが、私たちにやすらぎをくれた!!ありがとうチャナ、安らかに眠ってください。
本日は、何を掲載しようかとも思いましたが、やはり、これを掲載させていただきます。私たちの会社では、このブログにもいままで、何回も掲載してきたように、ジャーマンシェパード2頭を飼育しており、一頭は雄のウィン(10歳)、そうして、もう一頭が雌のチャナ(8歳)でした。

このチャナ、仔犬のときから飼っていたので、本当に残念です。そうして、まさか、ウィンよりも先に逝ってしまうとは思ってもみませんでした。以下に、想い出の動画や画像など、掲載させていただきます。

最初に登場したのがチャナです


2頭目のジャーマンシェハードがチャナです。1頭目は、ウィンです。







いつも会長室の前で狛犬のように待機していたチャナ(左)
送信者 2010-02-21

給湯室でくつろぐチャナ
送信者 2010-02-21

給湯室で私にオヤツをねだるチャナ
送信者 2010-02-21
[50620219.JPG]
節分で鬼の扮装をしたチャナ
送信者 Funny Restaurant  犬とレストランとイタリア料理
クリスマスでサンタクロースの扮装をしたチャナ
送信者 Funny Restaurant  犬とレストランとイタリア料理


屋上でウィンを見守るチャナ(右)
送信者 Funny Restaurant  犬とレストランとイタリア料理

屋上で遊ぼうと私を誘う二頭 左がチャナ
送信者 Funny Restaurant  犬とレストランとイタリア料理


いつも茶目っ気たっぷりだったチャナ
送信者 ドロップ ボックス


このブログのタイトル画面にもつかった画像 左がチャナ
送信者 ドロップ ボックス


ウィン(左)、私(中央)、チャナ(右)
送信者 ドロップ ボックス

会議室で寝る二頭 手前がチャナ
送信者 ドロップ ボックス


送信者 ドロップ ボックス

冬屋上で遊ぶ二頭 右がチャナ
送信者 ドロップ ボックス

送信者 ドロップ ボックス
当社の社員とくつろぐチャナ
送信者 ドロップ ボックス

最近のチャナ 1週間ほど前の写真です
送信者 ドロップ ボックス

以上いろいろと、チャナの動画や、写真を掲載してきました。まだ、まだ写真はあるのですが、このくらいにしておまきます。私は、最近はチャナとあまり散歩をしていなかったので、野外での写真が少ないのが残念でした。

特に、ご近所の皆様、取引先の皆様、これまでチャナをかわいがっていただき、有難うございます。チャナも満足して、旅立ったと思います。あれほど、社員や、多くの人にかわいがられてチャナも満足だったと思います。

いずれにせよ、私は、いままでいろいろな犬にめぐりあってきましたが、これほど利口で頭の良い犬はチャナがはじめてで、最後ではないかと思います。

最後に、チャナに短い間でしたが、私たちを癒してくれてありがとうといいたいです。安らかに眠ってください。

【関連記事】

ウィンとチャナともう一匹?

2011年6月10日金曜日

フェイスブックからクーポン入手 位置情報を利用して何が変わるか!!―【私の論評】物理的店舗を持ったチェーン店などの逆襲が始まる!!

フェイスブックからクーポン入手 位置情報を利用して何が変わるか!!

チェックインクーポン

最近、現実世界とネットが交錯するようなサービスが目立つようになってきました。

たとえば、フェースブックでは以下のようなことがありました。
米交流サイト「フェイスブック」は2011年6月7日、位置情報に連動してクーポンを配信するサービスを日本国内で開始した。 
フェイスブックの機能のひとつ「スポット」を使う。ユーザーの現在地の情報をフェイスブックに通知すると、その周辺にある店舗や施設が表示される。新サービスでは、クーポンを提供している店舗がある場合はそこに黄色いアイコンが示される。その店に「チェックイン」をすればクーポンを入手できる仕組み。 
サービスには、ローソンやアディダス、ユナイテットアローズを含め、コンビニや飲食店、遊園地など14社が参加している。
iPhoneで以下のような、クーポンが提供されます。Facebookのスポット機能を使ってチェックインすると対応する店舗のクーポンが得られるというものです。以下の事例は、1人1回のみで先着10名様にあたります。 


以下は、実際に、クーポンを発行したコンビニの様子です。


Facebookディールズの影響で店内には列が出来ています。 やはり、やりはじめたばかりということで、どんな感じのサービスなのか、一目見たいという人も多かったのではないかと思います。

いままでは、GooglePlaceのようなサービスでも、結局、地図のついた、お店案内というだけで、便利というだけで、このように、これから、歩いてもいけるような近くのお店で、端末を見た人にだけ、提供するサービスありませんでした。そうはいいながら、似たようなサービスはありましたが、このレベルでやったのは今回がはじめです。

このようなサービスまだまだ何かいろいろと適用できそうで、これでようやっと、インターネツトも、サイトだけではなく、リアル店舗にも波及していきそうです。

このような、サービスなどで、これから、ますます、若者の2ch離れとか、テレビ離れ、インターネット離れというより、パソコン離れが加速されていくような気がします。

これについては、ガジェット通信でも、若者の2ch離れとともに、書かれていましたが、この流れ、加速されると思います。

【私の論評】物理的店舗を持ったチェーン店などの逆襲が始まる!!


最近では、テレビはほとんど見ないという若者も増えてきました。このような若者でも、テレビを見るときもあるのですが、どのように観るかといえば、昔のようにリアルタイムで見る人は随分減っています。

テレビを見ない若者と話をしていると、お年寄りは、戸惑うようです。彼らから、すれば、テレビが最大の情報源であり、それは、いつまでたっても変らないものと堅く信じているようです。ただし、これに関しては、年寄りというより、古いタイプの人といってもいいかもしれません。しかし、テレビが情報を得る最大の手段というのは、やはり、年寄りに多いようです。

私自身も、テレビを見る時間は随分減ったと思います。実際、テレビをつけていたとしても、本気でそれを見ている時間など随分減りました。それに、いわゆるテレビも録画でみることが多いです。最近では、テレビの時間にあわせて、自分の行動を変えるということが非常に苦痛になりました。なら、当然パソコンで録画です。

では、從來のテレビを見ている、その時間が費やされているかといえば、電子書籍や、インターネットです。テレビは確かに、便利といえば、便利なのですが、これは、あたりまえですが、一方的に流されるのを見るといのが、最近では、とてつもなく嫌になっています。

はっきり言ってしまえば、時折流されるニュース以外には、あまり見たい番組がないのです。最近、それは、AppleTVを購入してから、ますます、加速されるようになりました。AppleTVは、iTunesから、直接、映画をオン・ディマンドで見ることができるガジエットです。その他、YouTube、Podcastも見ることができます。残念ながら、ウエブそのものは見られないのが残念です。

AppelTVでは、無論映画も見られますが、最近では、DVDなども購入することなく、AppleTVで映画を見ます。AppleTVでは、iPad、iPhoneに蓄積している音楽を聴くことは無論のこと、写真や、動画も見ることができます。これらは、無論のこと、iTunesを搭載した、パソコンのものも見ることができます。

こうなれば、テレビなどほんど見なくなるということも、お分かりになるものと思います。

これで、テレビ離れは、無論のこと、上の記事で紹介したようなサービス、もっと、もっと進んでくれば、2ch離れも加速しそうです。上のサービス、たとえば、音楽配信や、動画配信などにも、いろいろと適用されていくものと思います。

たとえば、函館市内を散策して、いろいろな歴史的遺物などみていて、その時に、フェースブックのスポットをみれば、その遺物に関係した、動画や、写真、音声を聴くことができるとか、さらには、関係情報を見たり、それだけではなく、関係した音楽、映画、電子書籍を購入することができるとか。

あるいは、iPhoneで撮影した写真をAppleTVで見ていたら、写真には撮影した場所の位置情報も含まれていますから、また、その地域の情報が入ってくるとか、その地域の新たなイベントのお知らせと共に、チケットも購入できるとか、あるいは、観光地を訪れたときの想い出の写真をみていたら、ご当地の物産展が、自分の町で開催されることがお知らせされるとか・・・・・・。

いままでは、パソコンというと、机の上に置いてあるものでしたが、スマホや、タブレットPCが一般的になった今日、こうした、ものを携帯してあるけば、現実のお店などと、バーチャル世界が交錯したようなサービスがどんどん出てくると思います。

それに、極めつけは、ソーシャル機能を十二分に活かした、このようなサービスの登場で。たとえば、スマホ持った、2人が、クーボンを利用して、どこかのレストランで食事をしたとします。この2人で、また、そのレストランの近くにいけば、当然、過去にお食事をしていただいたこと、その時のメニューなどが見られて、特にこの2人でまたいけば、使えるお得なクーポンを発行したりすることもできます。

これは、二人だけではなく、多人数にも応用できます。たとえば、多人数でスマホなど持ってあるいていて、以前ある会社のレストランで食事をしたことがあったとしたとします。その多人数でどこかに旅行をしたとします、そうすると、その会社の関係のある施設が、クーポンを発行したりします。

もう、何でもありですね。語学学習にも役立つかもしれません。たとえば、セカイカメラのように、何かをカメラで写せば、そこに情報がでてくるというものがありますが、たとえば、思いつきで何かにカメラを向けると、そのモノを英語何というかを即座に表示したり、あるいは、それに関連する、会話を流したり、動画を流したり、いろいろい、練習もできるとか・・・・・・・。

なんとなく、とりとめのない内容になってしまいましたが、要するに、スマホやiPadのような携帯端末が普及するようになった今日、バーチャルの世界と、現実の世界が交錯するいままでになかったサービスが様々な局面で、利用されるようになるということです。そうして、そのような世界では、旧来の新聞、テレビのようなメデイアはあまり利用されなくなるであろうということです。

フエイスブックの今回の新サービスはそれを予感させるものでした。今後の時流をつかむためにも、これを単なる從來の携帯電話の延長線上のサービスととは捉えないほうが良いと思います。過去においては、バーチャルのサイトが興隆したように、これから、本格的にバーチャルとリアルの交錯が始まるということです。

さて、バーチャルとリアルの交錯といえば、数年前にこれに先鞭をつけていた企業があります。それは、Barnes & Nobleという書籍販売の老舗です。この会社では、従来から、全国に店舗を持ち、書籍の販売を行ってきました。また、2009年にNookという電子書籍リーダーも発売しました。その前から、パソコンをはじめ様々なガジエットに対応しており、専用リーダーを発売したのは、Amazonより遅れましたが、様々なガジエットに対応というところでは、先鞭をつけていました。

この会社は、Amazonが、書籍のネット販売を始めてから、この会社も開始しました。この会社では、昔から、店舗の中に喫茶店のようなスペースが設置してあり、顧客は、店を訪れて、書棚の本をそこに持って行って、読むことができるようになっていました。長時間読んでいても、とがめられることは一切ありません。

Barnes & Nobleの店内
電子書籍を販売しはじめたころから、ここの店舗では、顧客が店内に入ると、この店内にいる限りは、顧客は、電子リーダーなどで、この会社の書籍すべてを読むことができます。無論、従来のように喫茶店のようなスペースで、すべての書籍から自分の読みたいものをセレクトして読むことができます。

私は、この会社が電子書籍リーダーを発売してからは、一度も店舗を訪れたことがないので、良くは、わかりませんが、無論店を出たら読めないようになっているのだと思います。ただし、店にもどってきたら、また続きを読むことができるようになっているのだと思います。

これは、Amazonがやりたいと思ってもできないサービスです。物理的店舗を持つ強みはここにあります。eコマースでは、このように顧客の場所を提供するということができません。

最近ようやっと軌道にのってきた、バーチャルと、リアルの交錯によるこのようなサービスは、既存のeコマースではできないことです。特に、チェーン展開などという、大勢の人を動かして、直接顧客に向けてのサービスなど、これから構築しようとしてもなかなかできるものではありません。

純然たるeコマースの会社は、こうした空間を提供することはできません。また、顧客との直接の接点もありません。しかし、物理的店舗を持っているところは、従来のeコマースのような商売もできますし、さらには、店舗などの空間を生かした商売もできます。

最近、iPadやiPhoneが、パソコンなどと同期しなくても良くなりました。今後、iPhone、iPad、Android端末などの従来のノートパソコンより軽くて携帯しやすいデバイスがこの動きをさらに加速すると思います。

最近、いわゆる一般の小売業は業績不振で、いわゆる激しい競争を生き抜いてきた、eコマースの業績が良いです。しかし、これから、物理的店舗を持ったチェーン店などの逆襲が始まるかもしれません。

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本年も2011年お中元ギフトセットのご注文を承っています!!―【PR】本年も、震災にめげずご用命お願い申し上げます!!

本年もフードファクトリー・テンフォーの2011年お中元ギフトセットのご注文を承っています!!
送信者 Blogger の画像


申し込み用紙は、以下のURlからダウンロードしてご利用お願い申し上げます。

なお、以上のギフトセットにつき、ご質問、その他問合せがありましたら

0138-31-0141 オーディンフーズ  山田もしくは櫻井まで、お知らせください。
もしくは、yamada.yutaka@gmail.comまでご一報ください。

なお、電話や、メールでも、ご注文を承りますので、その際も、上記の電話番号、メールアドレスあてにお願い申し上げます。

【PR】本年も、震災にめげずご用命お願い申し上げます!!
東日本大震災で被災された方々に、つつしんでお見舞い申しあげます。

さて、震災直後には、このブログにも掲載させていただいたように、日本全国に自粛の嵐が吹き荒れ、お花見などが、各地で中止されました。この自粛を巡って、また、全国各地で、自粛は決して、震災地や、その他の地域のために良いことではないという声が巻き起こりました。

私も、偏狭なナショナリズムともいえる、この種の自粛は大嫌いです。私たちは、震災地の復興のためにも、こうした偏狭なナショナリズムは捨て去るべきと思います。

このような、趣旨からも、本年も変わらず、ぜひとも、テンフォーのお中元セットを是非ご利用くださいませ。最近の傾向として、お中元セットなどギフトというより、自分で購入してお召し上がりなるという
方々も増えているそうです。こうした、趣旨でのご利用も大歓迎です。ぜひともご用命よろしくお願い申し上げます。

この震災にもめげず、弊社にては、震災地の皆様の雇用や、フードファクトリー・テンフォーでは、新規出店を積極的にすすめています。皆様、ぜひとも応援お願い申し上げます。


フードファクトリーテン.フォー鹿屋店 6月10日にOPEN!!
鹿児島県の、鹿屋市に新しいテンフォーがオープンします。詳細は、以下のURLを是非御覧になってください。
http://www.pizza104.biz/topics/detail.php?id=49

フードファクトリーテン.フォー宮崎県日南市に 6月OPEN!!
宮崎県に、テンフォーがオープンするのは、初めてです。宮崎県の皆様、これから、テンフォーをよろしくお願い申し上げます。

2011年6月9日木曜日

【Sakura So TV 快刀乱麻】民主党幹部の言語感覚―【私の論評】最早、個人の問題ではない、政治システムそのものの問題であり、問題・課題設定能力が鍵だ!

【Sakura So TV 快刀乱麻】民主党幹部の言語感覚



上の動画の内容は、ご存じ井尻氏のもので、以下の趣旨のものです。
自らの言葉で国民に訴えかけ、時には感動させることも必要となる政治家という職。井尻千男は度々、政治家達の「言語感覚」について問題にしてきたが、今回の内閣不信任案否­決後に飛び出してきた「ペテン師」を始めとする政治家の言葉には閉口するほかない。もはや堕ちるところまで堕ちた政治家達の資質について一言申し上げます。
この井尻氏の語っていることは当たっていると思います。それにしても、最近の政界の乱れ、言葉だけではなく、あまりに酷すぎます。少し例を拾ってみたいと思います。

「お遍路? 一緒に行こうかしら」=首相公邸で2011年6月6日
信子首相夫人
まずは、毎日新聞の記事です。

ザ・特集:「家庭内野党」伸子夫人に聞く 菅さんが総理になって--

内容は、上のURLからご覧になっていただくとして、一国のトップの夫人がこのようなことをインタビューに答えるような国って、どうなっているのかと思うのは私だけでしょうか?このような、答え方をする、首相夫人も首相夫人ですし、それを何の照らいもなく、報道する新聞って、どうなっているんでしょう。これが、人口1億2千万以上もいる国の、首相夫人のインタビューの内容とは、それに、報道しているのが、日本を代表する新聞社であるとは・・・・・・・・。もう、絶句です。


上の記事で、世界の物笑いになるような記事を掲載した、毎日新聞が、以下のような記事を掲載しています。一体、上記のようなインタビューを掲載した新聞社が下のようなことを平気で言えるという神経は私には理解できません。

社説:日本の政局 世界の物笑いになるな


首相は、首相のほうで、以下のような有様です。

菅首相:「早期退陣」に否定的 改めて「震災対応めど」--衆院復興特委

こちらの方も、一度辞めるというような表現をした以上、通常であれば、いくらあいまいであったからといって、少なくとも、引き継ぎなどを含めても、3ヶ月以内で辞めるのが普通です。これは、かなり異常なことです。

【私の論評】最早、個人の問題ではない、政治システムそのものの問題であり、問題・課題設定能力が鍵だ!
私が思うに、井尻さんがおっしゃるような、言語感覚のズレは、政治家個人の能力がどうのこうのという前に、もう日本の政治システムが完璧に制度疲労を起こしているという事だと思います。

現在の民主党政権も酷いですが、その政権が成立するのを許したのは、前政権の自民党でもあります。自民党がやり残し、民主党が気がついてもいない、政治システムの制度疲労のなれの果てが、今日の、政治家の異常な言語感覚となって現れてきたものとみるべきです。この異常な言語感覚は、いくら政治家個々人を攻め立てとしても、是正はされないとおもいます。

さらに、この状況を、何か、新しいリーダーが出てくれば、それですべて解決すると思えば、それば、ヒトラーの再来と全体主義を招く危険な考えと思います。だから、私は、今必要なのは、新たな英雄を待望することではないと思います。

今必要なのは、新たな政治システムです。これをもってすれば、菅さんでも、十分総理が勤まるようなシステムを構築すべきなのです。

かなり優秀な人が、10できる政治システムであり、その政治システムの上にのってやれば、菅さんでも6割程度のことはできるようなシステムを目指すべきです。6割とは何かといえば、およそ、国家を運営していく上で、右翼であろが、左翼であろうが、真ん中だろうが、全く異なるタイプであろうが、本当に必要なものというのか、6割の位置づけです。

これは、本当に重要な基盤です。これを揺るがないものにしなければ、いつまでも、総理大臣は変わり続けるし、日本の政治も、目前の政局をどうするかということに明け暮れる現在の政局から脱出することはできません。総理がかわろうが、また、政権交代しようが、根本は何も変わりません。

それに関しては、以前このブログに掲載したことがあります。それについては、以下のURLをご覧になってください。


首相指導力に不満76% 共同通信世論調査―【私の論評】もしもドラッカーが日本の総理なら、どうするか?



詳しくは、上記のURLをみていただくものとして、簡単にいえば、日本では過去に実現されなかった、ものの、アメリカで昔から実施されていて、アメリカでは普通に実現されている政治主導を確実にするため、官僚とは全く無関係の、まともな政策案を構築できる、シンクタンクを日本でも構築することです。

そうして、ドラッカーも提唱しているように、「リーダーたることの第一の要件は、リーダーシップを仕事と見ることである」を実現することです。特に、それを総理大臣が、実現することです。

これに関しては、本日は、本題からそれるので、ここでは、詳細を説明しません。ご覧になっていない方は、是非上のURLをご覧になってください。

本日は、これを実現するためは、どのようなことをすればよいかということまでさかのぼります。

まずは、政治家たるもの統合的な考え方ができないとどうしようもありません。この能力を鍛える必要があります。

思考方法には、主に以下の三つの方法があります。これについては、以前にこのブログにも掲載したこちがあります。詳しくは、そちらを読んでいたたくものとして、以下に重要な部分をコピペして、少し加筆させていただきます。


ロジカル・シンキング(理論的思考)
物事を広く深く考え、分析し、相手にわかりやすく伝えるために、問題を構造化する思考法のこと。これは、ビジネスの基本です。最低限、この思考法ができない人は、ビジネス・マンとはいえません。特に、新人では、こうした思考法ができない人が多いです。 しかし、こうした思考方法ばかりして、そこから、一歩もはみ出さない人は、発展性がないですし、人間的魅力も感じられませんね。

しかし、まずは、こうした思考法を身につけるべきです。また、ロジカル・シンキングは、より上位の思考法である、水平思考や、統合思考の基礎なるものです。これができない人に、より上の思考をすることはできません。これは、官僚などが得意な思考方法です。
ラテラル・シンキング(水平的思考)
ある問題に対し、今まで行われてきた理論や枠にとらわれずに、全く異なった角度から新しいアイデアを生もうとする思考法のこと。英国のデボノが1967年ころ唱えた。ロジカル・シンキングだけでは、出てくるアイディアは、確実にできるものではあるものの、どうしても月並みなものになってしまいがちです。  
そんなときに、全く見方を変えて、新たなアィデアを出すのがこの考え方です。会社であれば、部長までのクラスの人は、この考え方ができなければ、今の時代は務まりません。
民間企業の部長クラスなどは、これができないとつとまらないでしょう。役人の場合は、かなり高級なほうでも、こうした考え方はなかなか出来ないようです。それでも、分析的思考が十分にできれば、今の官僚組織では十分勤まるものと考えます。
インテグレーティブ・シンキング(統合的思考)
相克するアイデアや問題事項の対立点を解消することにより、より高次の第三の解答を見つけ出す思考法のこと。さて、理論的思考や、水平思考によって、いろいろなアイディアが浮かんできます。ただし、アイディアがたくさんあるだけでは、実行に移すことはできません。  
それどころか、混乱するだけです。ここで、数多くのアイデアを取捨選択、統合するとともに、実施すべき順番を考える必要があります。また、数多くのアイデアを束ねるだけではなく、一言で言い表したりして、誰にも理解できるようにして、さらに高次元にする必要があります。それが、統合思考です。経営者クラスはここまでできなければなりません。政治家の中でも、閣僚クラスなどはこの思考方法ができなければなりません。官僚は、ここまでの思考をする必要はありません。また、現状ではできないというのが実情です。しかし、政治家にとっては、これが本分という考え方でもあります。本来、ロジカル、ラテラルのような思考方法は、官僚などにまかせておいて、政治家はこのような考え方をしなければなりません。
普段の仕事を継続的に改善していくだけであれば、理論的思考だけで、十分です。しかし、新たな手法を編み出したり、イノベーションを実施するのには、こうした思考法だけでは不十分です。水平的思考が必要になります。

次に、大イノベーションである、ビジネスモデルの変更とか、革新となった場合には、水平的思考だけでは混乱するばかりです。ここで、はじめて統合的思考が必要になります。

今の政治家は、このような統合的思考ができないために、大混乱に至っているのだと思います。なにせ、国という対象は、想像を絶するほど大きいです。日本クラスの人口、経済ともに大国クラスともなれば、デンマークや、スウェーデンや、ニュージーランドのような小国とは、質が異なります。これらの国だと、規模小さく、日本の人口の少ない、地方自治体レベルの経済や、政治を考えれば良いので、統合的思考などあまりできなくても構いません。しかし、日本クラスの国であれば、統合的思考ができないと政治のことなど考えることはできません。

ロジカル、ラテラル思考は、官僚や、さらには、シンクタンクのような頭の良い人達に考えさせれば良いのです。政治家こそが、こうした統合的思考によって、政治を主導していかなければなりません。

では、こうした統合的思考方法を養うには、どうしたら良いのかというさらに、本質に迫ります。

それは、アンサリングからクエスチョニングへの転換です。アンサリングとは、作成された問題に答える能力です。クエスチョニングとは、まさに、問題・課題設定のことです。

ここでは、クエスチョニングの重要性に関して述べます。

昔から日本人にとって特に大学までは、「勉強」と言えば情報を取り入れること、言い換えればどれだけ多くのことを知っているのかをテストし、そのテストで良い点を取ることが全てであったのではないだろうか。一生懸命に勉強をして、良い成績をとって、良い就職先を見つけ、出世をする、....etc.それが筆記試験であれ、面接であれ、とにかく、自分に出された問題を解くこと、問題をうまく解いて良い点数を取ることが勉強の目的になっている。 
大学院のレベルだと、クエスチョニングが多少考慮されるようになるが、それにしても、系統的、体系的にクエスチョニングを取り入れている大学院は日本では少ない。まして、クエスチョニングと、アンサリング(できた問題を答えること)を明確に分離しているところも少ない。 
今では、入社試験用の面接マニュアルまであるのだから採用する側もそういう本に目を通しておかないと騙されてしまう、とはある企業の人事担当者の話である。大変な時代になっている。しかし、知識を多く取り入れること自体はあくまでも「手段」でしかなく、その情報を知識にまで高め、さまざまな物事、未知の状況に適応して初めて勉強の「 目的 」が達成できるのではないだろうか。 
現状は、手段が目的化してしまっており、目的を見失っているとしか思えない。
アメリカの工学部などでは、問題を作ることが専門の人は問題を作ることばかりを勉強し、問題を解くことが専門の人は問題の解き方ばかりを勉強して役割分担がしっかりしている。実際、両者のやっていることは異なる。このようなことは、我々日本人の理解をはるかに超えている。学問の世界では、どちらが優秀ということはないが、実社会では、どちらが重要で、どちらが難しいかと言えば、言うまでもなくこれは問題を作る方=クエスチョニングと言って良いだろう。 
問題を作るための情報(外部情報中心であり、入手が困難な分、情報量が少ない)と問題を解くための情報(内部情報中心であり、入手が容易、情報量も豊富 )と言うように分けてとらえることが重要である。 
問題を解く場合であればすでに「 問題 」の出題時点で問題の範囲、制約条件などの枠組みが明らかになっている。したがって、問題を解くためには、限定した枠組みの中だけで物事を考えていけば良い。しかも、通常は問題の中に問題を解くためのヒント・条件などが必ず入っている。これは、方程式を解く場合に、媒介変数(X、Yなどの関数につくa、bなど)にあたる。問題を解くだけなら、a、bなどの値を考える必要はない。 
一方、問題を作る方には、はじめからそのような枠組みはなく、自分で問題の範囲、制約条件などの枠組みを設定していくところからスタートしていかなければならない。まさに問題を解く=アンサリングは「下絵が描いてある塗り絵に色を塗る」こと、問題を作る=クエスチョニングは「真っ白なキャンバスに絵を描く」こと、というほどの違いがある。
これだけでもとても大きな違いと言えるが、具体的に進めることを考えると、そのように単純なものではなく、状況の認識・解釈、テーマの設定、範囲・制約条件の設定、要素のリスト・アップ、構造・メカニズム・プロセスなどの想定、情報収集、...etc.と言うように作業の質・量ともに次元が違う事が分かる。 
私たちは、よく「何が問題か分からないのが問題だ 」などという言い方をすることがある。何かおかしい、どうにかしなければならない、と言う状況がある。しかし、何が問題なのか分からないから手のつけようが無い。まさに「問題の記述ができない」「課題の形成ができない」のである。問題さえ出してくれれば解く訓練はできているからどうにかなるが、問題を出してもらえなければ解きようが無い。 
アンサリングの悲しい所である。アンサリングは受け身でしかない。日本における教育は、小さな時から一貫して一つの型にはめ、アンサリングの訓練をさせてきた、と言う歴史を持っている。 
当然、「問題を上手く解く」というところに評価基準があるので、「問題を解くことの上手い人間は成績が良い」、ということになる。 
一方、いわゆる「勉強」が嫌いであり、「まんべんなく問題を解くこと」が嫌い、あるいは「問題を作る(そこまで意識としてははっきりしていないが)その入口付近にいる」方が好き、と言う人間は「変わった人間」ということで評価されにくい仕組になっている。 
しかし、一度、未知の世界へ放り出されてしまうと状況は一変する。誰も問題を出してくれない状況で、明確に問題を認識できないから答えることもできなくて頓挫してしまうのはアンサリングだけで育ってきた人たちである。自分で問題を作り上げるようなクエスチョニングの訓練ができていないからせっかくの勉強の成果も発揮することができなくなってしまう。 
子供の時からずっと「 成績が良かった人間 」がある時何もできない無力な人間ということになってしまう。「 出された問題を解くことだけ 」を専門にやってきたことの限界である。 
今後、特に政治の世界で、問題・課題設定能力をつけることが奨励したり、閣僚の選出、新人議員の教育・訓練の際の基準に含まれたり、あるいは、日々の教育・訓練の場で問題・課題の設定の考え方が生かされるようにしていく必要があると思います。

今の政治家に限らず、企業人も、こうした問題・課題設定能力ということが非常に苦手になっているのではないかと思います。だから、政治を政局ととらえて、本当に目の前のことしか感知できないのです。

本日は、さらに、本質に迫ります。それでは、問題・課題設定の能力をどうやって開発していくかということです。これには、いくつもありますが、本日は本当に重要な一つしか掲載しません。それには、常に以下のような問いを自らに発してみたり、まわりに発していくことです。
「現状をどのように認識しているのか」
「その根拠は何か」
「それに対して今何が必要と考えるのか」
「何故それが必要なのか」
「それは本当に必要なのか、それを行なう意味はどこにあるのか 」
「それをすることによってどんな効果が期待できるのか」
...............etc.
これは、一つの例ですが、いくつものことを聴くのではなく、一つのことに対して、どこまでも掘り下げて聴くという方式です。これは、まともな会社などでは、どこの会社でも、教育・訓練の一環として実施していると思います。それと、皆さん気がつきましたか?上の質問の項目の中には、「誰が」という項目ありません。物事を考えていく上で、「誰が」という項目は、結局、悪者探しということになり、物事の探求や、原因の追求にマイナスになります。これでは、客観的態度や、科学的ものの見方ができなくなります。今の政治家や国民は、結局、「誰が!」「誰が!」「誰が!」ということばかり強調しているように思います。

もちろん、企業などでは、職位に応じて、日々の事柄や、業務の事柄に対して、質問したり、考え方の筋道を教えたり、誤った考え方を自ら是正するために用いられている方法です。そうして、これを実行することにより、問題・課題設定能力が高まります。当然当社でも実施しています。

さて、上の設問、現在の政治家向けにつくりなおしてみましょう。

上記の設問の「現状」を「日本の経済の現状」と変えてみたらどうでしょうか。さらに、「日本の安全保障の現状」とか、「日本のエネルギー政策の現状」、「政治主導の現状」などに置き換えてみたらいかがでしょうか?それに、質問の階層をもっと増やすべきとも思います。

こういった、質問に論理矛盾をおこさずに、まともに答えられる政治家は、日本に一体どのくらい存在するのでしょうか?これに答えられないような政治家には去っていただきたいものです。そうして、特に閣僚などは、自分が担当する分野に関して重要な項目に関しては、こうした質問を受けた場合、時間がゆるせば、1時間でも、2時間でも自分の考えを話せるなっていなければならないです。

テレビなども、くだらない報道ばかりせずに、たまには、こういった内容で、政治家などの質問をなげかけるような報道をしたらいかがでしょうか?

こういうことを普段から考えていて、即座に答えられるにするからこそ、先の井尻さんが言われている「自らの言葉で国民に訴えかけ、時には感動させる」させることが可能になるのでないでしょうか?どうです。皆さんは、上の質問にスラスラと答えられますか?私は、最も関心のある分野で゜ある、日本の経済の現状に関しては、正しい、正しくないは別として、すらすらと答えられると思いますが、その他の分野は無理です。

中途半端な考えしか持っていないものには、これは、できない芸当だと思います。テレビ番組などでも、このようなことに答える政治家が時折、報道されるようになれば、政治家の威信も高まり、政治家など自分にも簡単にもできると思い込む愚かな輩も減ってくるのではないかと思います。


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2011年6月8日水曜日

球形飛行体

すごいですね!!




商品名
球形飛行体

商品の特徴
正確には商品ではありません。自衛隊が偵察任務用に開発した無人の小型偵察飛行機です。世界初となる球体の形状で屋内外を自由に飛行。小回りもききます。カメラも搭載可能。しかも回転しながら着陸でき、そのまま回転して移動も可能。ただ自動制御や遠隔操作機能に課題が残り開発を進めています。

問い合わせ先
防衛省技術研究本部

住所 東京都目黒区中目黒2−2−1


無論軍事目的で作っているのでしょうが、他にもいろいろと用途が考えられます。私は、将来的に、iPhoneゃ、iPad、アンドロイド端末で制御できるようになると面白いとおもうのですが、皆さんいかがですか?

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