2013年1月2日水曜日

ジョブズが蘇る! 細部までリアルに再現したフィギュアがついに発売へ―【私の論評】本年こそ、ジョブズのように日本古来の精神を私たちの精神的支柱にしよう!!

ジョブズが蘇る! 細部までリアルに再現したフィギュアがついに発売へ:

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世界を変えた、偉大なる革命家を偲んで。

2011年10月5日、突然の訃報からはや1年。彼の死を偲び製作されたフィギュアがいよいよ発売です。表情から体型、着こなしているジーンズまでスティーブ・ジョブズ(Steve jobs)そっくりなフィギュア。日本人デザイナーの手により息を吹き込まれた12インチのジョブズを、あなたも1体いかがですか?

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制作元になる日本の会社レジェンド・トイズにはフィギュアの詳細写真がいくつもアップされています。本体はもとよりジーンズ、スニーカー、はたまたソファーまで忠実に再現。これぞまさに職人芸、天国のジョブズもきっと喜んでいることでしょう。

スティーブ・ジョブズのフィギュアは12月末に発売予定。限定商品で1体149.99ドル(約1万3000円)です。購入申込みはレジェンド・トイズのサイトからどうぞ~

レジェンド・トイズ
(KITAHAMA Shinya)

【私の論評】本年こそ、ジョブズ氏のように日本古来の精神を私たち日本人の精神的支柱にしよう!!


スティーブ・ジョブズに関しては、私もファンです。それも、かれこれ、30年近く前からのファンです。だから、本当に亡くなったのは残念なことでした。しかし、このように、フィギュアで復活とは、まだまだファンが多いということなのです。

本日は、まだお正月の3が日なので、やはり何か日本的な話題を提供しようと考えていました。そこに、上のジョブズ氏のフィギュアの記事が目に止まったので、本日はジョブズ氏のことについて掲載することとしました。

ジョブズ氏というと、このブログをあまり購読されたことのないかたは、怪訝に思われるかもしれません。しかし、このブログを前から購読されている方なら、私言いたいことはもうお分かりになることと思います。

そうなんです。ジョブズ氏のライフスタイルは、日本にかなり影響を受けているのです。ジョブズ氏は、日本で出家しようとまで考えたこともありますし、日本の座禅を組むということもしていました。それに日本にはソニーの元会長や、三宅一生氏など多くの友人が存在しています。それに、ジョブズ氏がなくなることを予感してからは、友人と良く食単をともにしていましたが、おそらく、そのようにした最期の食事は、日本の寿司のようです。 また、ジョブズ氏の死生観は、まるで日本の武士道です。

これに関しては以前のブログの記事を以下に掲載しておきます。

“禅”が成功者を生む!あのジョブズ氏も実践―【私の論評】ジョブズの背後には、間違いなく日本文化の存在がある!! 

 詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、以下に関連部分を掲載しておきます。

 
「ジョブズの手がけたアップル製品には一切の無駄がなく、枯山水のような美しさがあります。彼は、毎日鏡に向かい『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることはこれでいいのだろうか』と問いかけたと言います。今やりたいことに集中する、まさに禅の発想です」。

ジョブズが日本の「武士道とは死ぬことと見つけたり」という「葉隠」とも相通じる考え方を持っていて、実際仏門に入ろうと企てたこともあったことをこのブログにも掲載したことがあります。これについては、詳細はここでは述べません。詳細は、以下のURLをご覧になってください。

ジョブズが日本の「武士道とは死ぬことと見つけたり」という「葉隠」とも相通じる考え方を持っていて、実際仏門に入ろうと企てたこともあったことをこのブログにも掲載したことがあります。これについては、詳細はここでは述べません。詳細は、以下のURLをご覧になってください。

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現

私たちは、こうした多くの外国人をも魅了する、伝統文化に培われた日本に育っていますが、そのことを忘れがちです。そうして、その文化を受容して、日々の生活を送っていれば、あまり悩むこともなく、日々やるべきことに集中できるはずなのに、そうではなく、先のことを悩んだり、過去のことに引きずられがちです。

そのようなことから決別するためにも、もう一度日本文化を見直すべきだと思います。座禅など、私も久しくやっていませんが、また、やってみようと思います。私は、この古い伝統文化を思い出し、それこそ、スティーブ・ジョブズがやったように、良いところを現代的に取り入れるということにより、次世代の新しい日本をつくりだすことができるのではないかと期待しています。皆さんは、どう思われますか?


そうして、ジョブスのすごいところは、こうした日本精神を身につけながら、さらに、このブログでも掲載したことのあるリミックス文化をも受け入れていたということです。

リミックス文化に関しても、このブログに掲載したことがあります。その記事を以下にコピペしておきます。

『海賊のジレンマ』が教えてくれる「未来のアイデアを育てる」方法−【私の論評】単なる天才のひらめきで、イノベーションはできない体系的なRemixのみが社会を変える!!

詳細は、この記事を読んでいただくものとして、リミックスについて、この記事とはまた別に以下にまとめておきます。
リミックスとは、もともとは、音楽業界の言葉である。複数のトラックに録音された既存の楽曲の音素材を再構成したり様々な加工を加えることによって、その曲の新たなバージョンを製作することである。
上の写真は、レディー・ガガの、リミックス曲を収録したアルバム・カバーである。ガガの曲や、他の人の曲をリミックスしたものを収録し、新たな境地をつくりだしている。カバーからして、かなりショッキングで、売れ行きもかなり良かった。こうした新しい音楽のつくりかたは、最近に始まったものではなく、すでに1970年代頃から始まっている。

こうした、曲の作り方を、新規事業展開の方式や、新製品開発に適用して、「リミックス」と呼ぶ潮流がある。既成概念に捕われず、アイデアを凝らした自由な精神で神出鬼没に跳梁する人物たちを「海賊(パイレーツ)」と称し、この海賊が明日を切り開く「開拓者(パイオニア)」であるとして、彼らの仕事のやり方がこのリミックスと位置づけている。

この場合の、海賊とは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアック、LINUX開発者のリーナス・トーバルズ、ウィキペディア創業者のジミー・ウェールズ、アンディ・ウォーホル、マルコム・マクラーレン、ヴィヴィアン・ウェストウッド、パンク・カルチャーのオリジネイターであるリチャード・ヘル、そしてパブリック・エネミー、50セント、ファレル・ウィリアムス(ネプチューンズ)などなど実に広範である。

これは、文書だけを読んでいるだけではなく、以下のTEDの動画をご覧いただければ良くご理解いただけるものと思います。


彼らに共通する、カット&ペースト(いわゆるコピペ、パソコンで検索した文書をカットして張り付けること)文化が新たに生み出す公共の基盤をリミックスと呼ぶ。たとえば、アップルコンピュータのOSは、基本的にはもともとは、ゼロックスが開発したもののコピーを発展させたものである。マイクロソフトのウィンドウズもそうである。

海賊達は、すでにいくつかあるものを活用し、それを複写・変形・結合し、それだけではなく、自分のこだわりを付加して、新しいものを作り出している。しかし、これは、何も彼らだけのことではない。たとえば、アインシュタインだって、一般相対性理論について「自分は、過去の先人達の業績に新たな1%をつけたに過ぎない」としている。こうしたことから、アインシュタインも海賊と呼べるかもしれない。
アップルのOSも、もともとはゼロックスのコピーであることは有名な事実です。マイクロソフトの、OSであるWindowsもそうです。天才たちは、このようにリミックスして、新たな製品を素早く市場に導入して社会を変革しているのです。あのドラッカー氏も、NPOのマネジメンについて、一つのNPOで成功した社会変革の手法は、世界中の似た環境にある社会に導入可能であるとしています。

日本の技術だって、今でこそ、オリジナルなものであふれていますが、元々は、明治以来からリミックスでした。

しかし、明治の先達は、和魂洋才といって、魂は日本のもので、技術などは西洋から取り入れたものとして、日本の古から精神を失わないようにとの戒めを残しています。なんでも、西洋のものを取り入れ、西洋のものが何でも良いというような考え方をすることは、あの夏目漱石も戒めていました。


ジョブズ氏の場合は、日本の精神を自分のライフスタイルに取り入れていましたが、とはいいながら、アメリカ人的な精神や考え方持ち合わせていていながら、根底は日本の死生観という見事なリミックスを体現していたと思います。

現代の私たちの多くは、ジョブズ氏も愛した日本精神を忘れているように思います。私たちは日本人なのですから、 ジョブズ氏のように、他の文化も受け入れながら、精神的にも、思考的にも根底には日本の精神を忘れることなく、とはいいながら、他国の文化や技術なども巧みにとりいれてたジョブズ氏の生き方を見習うべきではないでしょうか?


そうして、最後にジョブズ氏の生き方自体が、私は日本の精神をもとりいれた、リミックスそのものだったのではないかと思います。私は、そう思います。皆さんは、どう思いますか?

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2013年1月1日火曜日

「支え合って困難克服を」=新年の感想で天皇陛下―【私の論評】皇紀2703年元旦、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申しあげます!!

天皇陛下、新年迎えご感想「互いに支えあって・・・・」



 天皇陛下は年頭にあたってのご感想を1日付で宮内庁を通じて発表された。東日本大震災の被災者を案じ、「皆が被災者に心を寄せつつ、互いに支え合って様々な困難を克服していくよう期待しています」と呼び掛け、今年が良い年となるよう祈られている。


天皇陛下 新年のご感想(全文)

 東日本大震災から二度目の冬が巡ってきました。放射能汚染によりかつて住んでいた地域に戻れない人々や、仮設住宅で厳しい冬を過ごさざるを得ない人々など、年頭に当たって、被災者のことが、改めて深く案じられます。今後、震災や津波による被害の経験を十分にいかした防災教育やまちづくりが行われ、人々の安全な生活が確保される方向に向かうよう願っています。

 日本は、大震災の影響等により、現在厳しい状況に置かれていますが、皆が被災者に心を寄せつつ、互いに支え合って様々な困難を克服していくよう期待しています。

 本年が、我が国の人々、また、世界の人々にとって少しでもより良い年になることを祈ります。

【私の論評】皇紀2703年元旦、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申しあげます!!



購読者の皆様、あけましておめでとうございます。本年のブログ更新は何からはじめようかと迷いましたが、本年は天皇陛下のお言葉からはじめることとさせていただきます。

昨年師走に、安倍自民党政権が発足しました。そうして、昨年総選挙で大勝した安倍自民党政権の公約でもある、我が国が目指す方向は「戦後体制からの脱却」です。

では、戦後体制とは何かといえば、以下のようなものです。
  
 「戦後レジーム」というと内容がよく分からない言葉になってしまうのですが、これは要するに「YP体制(ヤルタ・ポツダム体制)」のことです。

ヤルタ会談

連合国(米ソ英3国)首脳のヤルタ会談とポツダム会談で決められた 敗戦後の日本の在り方を維持・継続させるお目付け役 が、 戦後の日本のマスコミ です。




多くの人が誤解しているようですが、 マスコミは (彼らが自称するような) 「権力の監視機関」なのではなく て、 「戦後レジームの監視機関」 です。

 安倍首相が以前首相だったとき、また麻生さんが首相だったとき何故あれ程マスコミに憎まれ叩かれたのか、その理由は、彼らが「戦後レジーム=YP体制」からの脱却を目指したからです。麻生前首相は安倍元首相ほど明確に表明しませんでしたが、目指す方向は本質的には同じようなものでした。

ポツダム会談 

YP体制とは、それぞれ「ヤルタ(Yalta)」「ポツダム(Potsdam)」を意味しており、要するに「ヤルタ・ポツダム体制」のことです。

 戦後の世界秩序は、いわゆる「ヤルタ会談」によって決定付けられ、米ソ二大国による覇権体制が確立された。これにより、各民族が当然に持つべきである民族自決の権利が侵害されています。

また「ポツダム会談」により、日本は「占領憲法(日本国憲法)」を押し付けられ、左翼勢力が跋扈し亡国への道を辿っています。

これらを、形成するYP体制の打倒をすることが戦後体制からの脱却です。

具体的には、「自主憲法の制定」「日米安保条約の破棄と自主国防体制の充実」を実現しなくてはなりません。

そうして、私たちは、私たちのもともとの国柄である、天皇陛下を頂点とする国柄を取り戻さなくてはならないのです。こういうと、大日本帝国憲法下の大日本帝国は、専制君主国家で、非民主的な国家であったかのように左翼が喧伝しているので、そうであるかのように思い込む人びとも、いるようですが、そんなことはありません。

我が国は、大日本帝国の頃から我が国独特の民主主義である憲政の常道などがあり、天皇陛下はそのころから、最高権威であらせられたのであり、決して国政を直接司っていたわけではありません。それに、大日本帝国憲法は、当時の水準からみれば、他国と比較しても、かなり民主的な憲法でもありました。

だからこそ、戦後体制から脱却を公約に掲げた安倍内閣が成立した今年は、このブログも天皇陛下のお言葉から始めさせていただいたのです。


現在の古今東西にみない、異常なデフ・円高、また戦後長きにわたって続いた戦後体制、それに、1,000年に一度の震災や津波、原発事故や戦後体制でさえ、悠久の歴史を持つ我が国の歴史からみれば、ほんの一時のことに過ぎません。朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の伝統文化、それに勤勉で実直な国民性は、古から今に至るまで、継承されてきましたが、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。そうして、こうした勤勉と実直さを強く継承してきた東日本の人々も近いうちに、復興をなしとげ、悠久の歴史の中で共に燦然と輝くことになることでしょう。このような国日本が、次なる大飛躍をせず、そのまま萎んでいくことなど考えられません。皆さん、次の大飛躍に備えましょう!!その日は近いです!!

本年が本当に、戦後体制から脱却元年となり、日本国が真の意味での独立国となることを祈念させていただき、新年の私のブログの初更新とさせていただきます。

天皇陛下 万歳!!  万歳!! 万歳!!


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「悪しき前例」 天皇陛下面会の一カ月ルールを逸脱した官邸のごり押し ―中国という国は、普通の国ではない!!

  

天皇陛下「夜のご執務」相次ぐ 書類が来ない…―器の小さい民主党

 

議会開設120年記念式典にて民主党ベテラン議員が、まず天皇皇后両陛下ご入場に際するご挨拶なし、また秋篠宮殿下ご夫妻に野次 「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」―【私の論評】礼儀もわきまえない甘露煮頭はもういらない!!

 

2012年12月31日月曜日

「ロングテール」「フリー」著者が提唱する“メイカーズ革命”で日本が再起動する?―【私の論評】本年最後の話題として「メイカーズ」は取り上げないわけにはいかない!!

「ロングテール」「フリー」著者が提唱する“メイカーズ革命”で日本が再起動する?
ワイヤード誌の編集長でもある、クリス・アンダーソン氏

  2012年11月9日に東京・六本木で開催された「WIRED CONFERENCE 2012」。「新しい産業革命(メイカーズムーブメント)が世界のものづくりを変える」というテーマを掲げたカンファレンスだが、著書「フリー」で知られるUS版WIRED編集長のクリス・アンダーソン氏が登壇するとあって会場は満席。同氏とその新作『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』(以下、『メイカーズ』)への注目の高さがうかがえた。

そこではどんなことが語られたのか? 「新しい産業革命」の中身とは? カンファレンスの模様をレポートしたい。

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 この記事の続きはこちらから!!

【私の論評】本年最後の話題として「メイカーズ」は取り上げないわけにはいかない!!


本年の最後の記事として、何を選ぼうかと前から考えていましたが、結局今年一年書こう、書こうと思っていながら、結局このブログに掲載しなかった記事を掲載します。このように書くと皆さんは、また、日銀とか、デフレのことかと思われるかもしれませんがそうではありません。このことについては、自分でもあれだけ良く書きまくったと思います。とにかく、デフレ脱出は私の長年の念願であったので、この機会がまた失われることなく成就して欲しいとの思いで、特に選挙直前から、選挙後まで徹底的に書きまくりました。だから、これには、本当に満足しています。

しかし、これのほかに、どうしても、書いておきたかったのに書けなかったのが、上の記事のメイカーズ・ムーブメントです。これに関しては、クリス・アンダーソン氏が書かれた『メイカーズ』を読むのが一番です。この書籍、丁度アマゾンでkindle本が販売された時期とも重なっていたので、探してみると、たまたまあったので、ほんの軽い気持ちで、ダウンロードしました。ちなみに、私は、以前からアメリカのamazonから何冊も英語のkindle本をダウンロードしていましたが、日本語の書籍をダウンロードしたのは、この書籍が最初となりました。

最初の書籍が、このような良い書籍であったことに感銘を受けています。 この書籍過去10年くらいで最も大きな刺激と、影響と感銘をを受けた書籍となりました。

私自身も、先に書いたように、「メイカーズ」は、売れている書籍のうちの一冊くらいなのだろうという感覚で読んだのですが、その期待は見事に裏切られてしまいました。

皆さんも、この書籍読んでおいたほうが、絶対に良いと思います。

さて、ここまで書いたので、詳細は、書籍を読んでいただくものとして、本日は、この書籍を何回か読んでみた後に私自身がワープロでまとめた内容を以下にコピベさせていただきます。

メイカーズムーブメントとは何か?単純に言うならそれは、誰もがモノ作りをすることがかなり簡単にできる時代が到来しつつあるということだ。そうして、実 際にそのようなことを実施している先駆的な人々が世界各地に登場しているということだ。ソーシャルウェブ(ブログやSNS)の普及によって、テキストや写 真、イラスト、音楽、動画といったコンテンツを手軽に発信・共有できるようになっている昨今だが、その波がついに『製品作り』(マテリアル)にまで及び始 めている。

近ごろではレーザーカッターや3Dプリンターといった工作機器が高性能化し、専門的な訓練を受けたことがない人でもそれらを扱 いやすくなっている。価格もこの数年で驚異的といえるほどに下がった。これは、レーザープリンターの登場で誰でも「印刷(出版)」ができるようになった 1980年代と似た状況にある。おそらく、2010年代には製造業の領域でもこれに似たような劇的な変化が起きることだろう。

これこそが 「第3の産業革命」である。私自身も、3Dプリンターの所有者に、実際に試作品を作成するのをみせてもらった。この人に、実際に私が作成したスケッチ・ アップというグーグルが提供している3DCAD(スリーディー設計)無料ソフトで、キッチンの3D(立体)モデルを作成し、そのデータをわたしたところ、 彼は、それを実際に3Dプリンターで印刷し、高さ、10センチ、40センチ四方ほどのものを実際に作成してみせてくれた。このデータを作成するのは、さほ ど難しいことではない。いくつか、サイトで提供されているパーツを選び、自分の好みを組みあわせて、あとは自分のオリジナリティーを多少加えるという方式 で、ワープロ感覚で誰にでも作成できる。

これを実際に3Dプリンターで印刷すると、驚くほど精巧なものができあがった。本当に小さなキッ チンの立体モデルができあがった。この工程は、少しイメージしにくいかもしれないが、普通のプリンターよりも大きく立方体の形をしている透明の筐体の中 で、キッチンのプラスチックの模型をかなり薄く数ミクロンにスライスしたものを積み上げていくような形で、印刷されていく。ただし、薄くスライスしたもの とはいえ、やわらかい液状プラスチックが積み上げられていくそうして、空気に触れると、やわらかいプラスチックがやがて堅い普通のプラスチックに変わって いく。


上の図は、スケッチアップで実際に、私が、作成したものである。話を分かりやすくするため、これをもとにして話をすすめる。このデータを実際にパソコンから3Dプリンタで印刷すると、このとおりの形ができあがる。既存の厨房機器は、既存のメーカーなどから調達するものとして、そうでないものは、世界中から作成できるメーカーを探し出し、作成できる業者が見つかれば、このデータを発信して、材質、色、形、個数、納期など指定すると、それが作成され、しかるべきところに届けられる。

また、特に、オーブンを特別なものにしたければ、これを特別に作成することもできる。これらの試作品を作成し、発表すると、そのアイディアが優れていれば、多くの人の関心を惹くことができる。たとえば、オーブンにコンピュータを内臓させて、様々な環境下で、様々な素材を用いて最高の料理ができるようにすることも可能である。これはクラウドを用いて、実際に料理をした人からデータを回収し、その調理方法を頭脳付オーブンで再現することができるようになる。頭脳を特定の機器に組むために、メイカーズは、アルドゥウイノーという基盤を用いて、行うことが多い。これらは、宇宙ロケット制御から、電動自動車の制御、おもちゃの制御などありとあらゆるものに用いられている。そうして、クラウドを用いているので、更新がかなり楽で、全世界のコラボレーターにより、実際日々更新され続けている。

こうしたものも含めて、実際に組み立ててみて、使ってみて、改善点などをメイカーズが集うサイトに掲載すると、これが斬新なものであったり使いやすいものでありコミュニティーの関心を惹くものであれば、全世界のありとあらゆるアドバイスが受けられるどころか、多くの人々にSNSやその他のツールで広めてもらうことができる。

そうして、広まれば、クラウド・ファンドのサイトで欲しい人を募ることができる。欲しい人がある一定数を超えれば、このファンドが成り立ち、製造がはじまり、入金され次第製造に入る。そうして、さらに注文が入るようになり、様々なニーズが生まれ、その作成をサイトで報告し、さらにファンドを募って、かなりの数がはけることになれば、起業して、キッチン製造メーカーをたちあげるという具合だ。

この製造方式は、個々人で考えているだけではなく、クラウドを活用し、コミュニティ内でアイデアを共有することにより、サポーターとのコラボレーション(協働)が始まり、効率的な生産あるいはイノベーションが可能になる。まさにこれからは、個人が「想像したものは作れる」のである。「規模の経済」(大量生産)は難しいかもしれないが、自分の欲しいものは手に入る、作れる、あるいは売ることができる社会が近づいている。

自分のアイディアをCADなどのデジタルツールでコンピュータ画面上にデザインし、3Dプリンタをはじめとするデスクトップ(机上)工作機械で試作品を作り、ネットのコミュニティで仲間を募って意見交換し、さらに良いものにし、気に入ってくれた人からネットで小口資金を募る。

上の写真は、3Dプリンターで、エッフェル塔の模型をつくったところ。
この情報をデータとして工場に送れば、数十メートルのものもできるし、素材は、
金属にもできる、組み立て式にすれば、実物大だってつくれる。

これは、クラウド・フアンディングという金融の新手法であり、従来の金融機関が事業や企業に対して出資したのに対して、これは、特定の製品をつくるプロジェクトに対して個人の出資者が出資するものである。出資の対価の多くは、出来上がった商品を受け取ることが主になる。大目に出資すると、優先的に商品をはやめに受け取るなどの特典がつく。募っても、出資者が少なければ、プロジェクトは、スタートしない。予定以上の出資者が集まってからスタートするため、失敗も少ない。そうして、この世界はパテントなど存在しない。すべてオープンである。だからこそ、あっという間にイノベーションがおこる。

プロジェクトがスタートすれば、CtoB(顧客から企業へ)の形でクラウドサービス化している受発注ネットワークシステムを使って最も適した製作会社を世界中から見つけて製造を委託し、製造データを発信し、それが製作会社の工作機械に移され、すぐに生産が開始される。複雑なものであれば、いくつもの製作会社に注文して、部品を作り出し、これを組立工場に集荷して、最終的に組み立てるということも可能になってきている。

ただし、こうした中からヒット商品を生み出す個人、法人が定番としてそれらを売り出そうとした場合、個人だけの力量では不可能なので、会社をつくって販売することになる。こうして、それまで、経営者になることを考えたこともない若者や、女性、高齢者が、成長企業の経営者になる例が増えている。

特に、成長企業になるためには、価格設定が重要である。成長企業になるためには、クラウド・ファンドによっても、たとえば、2万円の経費がかかる製品を2万五千円で販売していたのでは、一人で製造して、販売していたときの、埋没原価を見逃していることになる。埋没原価とは、たとえば、在庫管理とか、配送のための保険とか、部品が届かなかったか、不良品だった場合の対処、事務費用のもろもろである。これを成功させるためには、4万五千円程度の価格設定をする必要がある。そうすることにより、末永く製品を販売し続けることができる。こうした、価格設定をした個人や、企業が、最初からグローバル市場で成功することになる。2万5千円で設定した場合、他のサイトの運営者が気にいって、大量販売の目処がたっても、これ以上の値段では売れなくなり、売れば売るほど赤字となり、事業として成り立たなくなり単なりボランティアで終わる。

このような、一昔前であれば、SFのような、新しい製造業がすでに成立しており、台頭しつつある。現在、民間宇宙旅行のプロジェクトがいくつか進行しているが、これらは、以上のような仕組みで宇宙船を作っている。だからこそ、民間で可能になったのであり、従来の巨大製造業の巨大プロジェクト的発想ではできなかったことである。

これだと、規模の最大化は必須条件ではなくなる。アイディアを形にするために大きな工場を作ったり、多額の資金を集めたり大勢の人を雇う必要もなくなる。一連の活動の中でマーケティングすらできる。しかも、まだまだ成熟する余地があるとはいえ、既にどのプロセスも実際に登場しており、少なくない成功例も出てきている。まさに、新たな産業革命の幕開けである。こうしたことを活用した、新たな新興製造業が続々と誕生している。

既に企業化の事例として以下のような事例がある。
・小ロットの電子部品をネットを使って受注製造しているスパークファン。
・ソニーの新製品よりも優れた腕時計(iPhoneと同期する)を開発したほんの数人の企業ペブル。
・コミュニティが発明した新製品を週に2つ生産しているクァーキー。
・手作り品を販売するコミュニティエッツィー。
・レゴのブロックになかった現代兵器を作る会社。(レゴブロック用の小さな兵器)
・ツイッターの会社を立ち上げ、iphoneの端子に接続するクレジットカードリーダーを開発したドーシー。
・サイトにCADファイルをアップロードすると、製造業者が見積りを入れる仕組みのMGMドットコム。
・オープンソースを使って自動車を生産するローカルモーターズ(従来と違って、数百台から数千台までなら製造して利益を生むこともできる)。

上は、ぺブルの時計の販売サイトに掲載されていた写真

残念ながら未だ食品に対する試みは、少ないが、たとえば、顧客個々人の希望に応じてケーキの素材を組み立て、個々人の名前やメッセージをクリームで書き込むロボット、ありとあらゆる形のチョコレートを顧客の要望に応じて作成し、チョコレート表面に、メッセージを刻印するロボットなどが登場している。食品に関しては、まだ事例は少ないが、今後期待される分野である。

デジタルなもの作りによって、全員が同じ土俵で競争できるようになる。どの国でも、もの作りが可能になる。重要なのは、自分たちがライバルに勝るものはなにかということだ。それこそ、後に述べる顧客価値の創造・提供が最重要な考え方であり、資源となる。メイカーズも、自分で気に入ったものを手にいれるだけではなく、多くの人に使ってもらい喜んでもらうためには、そういう視点が重要になる。

少ない品種を大量生産することが良いとされた時代には障害ですらあった多様性や個性や特殊なアイディアは、貴重な資産になる。モノを作るための情報は全てデジタル化されるから、共有も変更も改良も簡単になる。オンラインを使えば、グローバル化の敷居も低い。クラゲ(インテリアとして人気がある)用の専用水槽やミリタリーマニア向けの武器のレゴブロック、デザインや使い勝手が格段に良い、台所用品、家庭用品といったニッチな商品の製造が立派に収益の上がるビジネスとして成立する。
ダイソンの羽のない扇風機

実際、ダイソンや、バルミューダはメイカーズ的手法で、既存の扇風機と異なる、羽のない扇風機、二枚羽の扇風機で、高価格帯扇風機市場を開拓した。日本のメイカーズでもあるバルミューダは、現在小型で驚異的な空気清浄能力を持つ清浄機を開発し市場に投入している。本年オバマ政権がクラウドファンディングというネットを使った小口の資金集めを新規事業活性化法案のひとつとして法律にしたことも、このような新たな潮流を後押しするためである。

クラウドファンディングとは、資金提供者に対するリターン(見返り)の形態によって3種類に大別される。リターンのない「寄付型」、プロジェクト成功時に金銭が支払われる「投資型」の他に、プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」がある。国内では資金決済に関する法律等によって個人間の送金や投資が制限されていることから、購入型のクラウドファンディングが普及している。これは昨年の震災で、政府による復興が遅れたため、これを活用した復興プロジェクトがたちあげられ、日本でも周知されるようになった。たとえば、震災で被災した牡蠣養殖業者や、酒造メーカーが、これを活用し、復興資金として活用し、復興後に、牡蠣や酒を出資者に届けるというようなことが行われた。

モノつくりの伝統が息づく日本。しかし一方で、今は新興国の台頭に苦戦しているという厳しい現実もある。しかし、この国が持っている強みと伝統を生かして、新しい発想で製造業の未来を拓くことも可能になりつつある。日本各地に、様々な技術・技能があり、既存の製造業も発達した日本では、この潮流を活かすことができれば、次世代の製造業のトップランナーになることも夢ではない。


さて、皆さんいかがでしょうか、本当に夢のある話ですね。そうして、何やらこの新たなムーブメントに何らかの形で乗ってみたいものですね。やり方はいろいろいあると思います。そうして、自分で思ったのですが、結局自分自身は、ITの波には、パソコンを使うということは乗っているとは思いまずか、商売や事業レベルで、全く乗る機会を逸していました。

でも、考えてみれば、それも仕方ないといえば、仕方ないのかもしれません。なにせ、ITの大方の動きなど、1980年台で決まっていたし、私自身大学などでITを本格的に学んだ経験ないわけですから・・・・・。

しかし、メイカーズ・ムーブメントに関しては、始まったばかりですし、それに2010年台に製造業で大きな変化がおこると、アンダーソン氏も語っています。これは、この潮流は逃せないです。何も自分自身がメイカーズの仲間入りするとか、自分の会社がメイカーズになるとかなど考えなくても、その周辺を狙うとか、いろいろなことが考えられると思います。とにかく、何か大きな変化がおこるとにきは、それを活用すれば、商売・事業になるのはわかりきっていることだと思います。


それに、あのアメリカの有名なゴールド・ラッシュで儲けた人というのは、実は金鉱堀の人びとではなく、その周辺で商売をしていた人たちだという話を聴いたことがあります。あのリーバイスも、そのような企業の一つでもあったという話を聴いたことがあります。

本年は、アベノミクスを標榜する安倍総理、安倍政権の誕生ということもあり、多くの人びとが、デフレからの脱却に大きな希望を見出すことができたと思います。今年の参議院議員選挙でも、安倍自民党が勝利すれば、その道はさらに確かなものとなることでしょう。

そうして、日本でも確実にメイカーズ・ムーブメントが起こると思います。 というより、ものづくりの伝統がある日本は、もしかすると他の先進国のお手本になるような、トップランナーになるかもしれません。それに、このようなムーブメントが起こりつつあるときに、民主党政権が崩壊し、新たに安倍政権が生まれたこことも幸いするのではないかと思います。


これが、民主党政権が続いていたら、民主党は、日本弱体化を推進する組織ですから、このような動き、ことごとく封じていたかもしれません。というより、馬鹿なので、何を意味するのかも理解できなかったかもしれません。安倍政権であれば、メイカーズの成長を促進するため、日本でのクラウドファンでングの法的整備もできると思います。

来年は、デフレからの脱却からの目処もたち、日本における、メイカーズ元年になると思います。本当にそうなれば良いと思っています。

読者の皆様方、本年もこの私の拙いブログにつきあっていただきまして、まことに有難うございます。来年も、ブログ更新し続けます。来年も、よろしくおねがいします。良い年をお迎え下さい!!

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2012年12月30日日曜日

Amazonの年末売上は過去最高、でも利益は激減、なぜ?―【私の論評】大躍進する企業とはすべからくこんなもの、アベノミクスが功を奏すればやがて日本の企業もこうなる!!?

Amazonの年末売上は過去最高、でも利益は激減、なぜ?:

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拡大しすぎてほころびが?

今年のクリスマスまでの年末商戦、米Amazonはもっとも多い日には1日で2650万個もの商品を販売、これは1秒あたり約306個です。ちなみにそれは11月26日、感謝祭明けの「サイバー・マンデー」でした。まさに飛ぶような売れ行きです。


そしてその中でもっとも多く売れ、ギフトとして贈られ、「ほしいもの」に指定されたのはAmazonのKindle Fire HDでした。そして12月25日のクリスマス当日には2300万本のデジタルコンテンツがダウンロードされました...など、Amazonからの発表は輝かしい数字にあふれています。

でも、現実は良いことばかりじゃありません。次の画像は、Amazonの2007年から今年9月までの利益の四半期ごとのグラフです。


 


【私の論評】大躍進する企業とはすべからくこんなもの、アベノミクスが功を奏すればやがて日本の企業もこうなる!!?


上の記事を書いた方、長年のデフレで考え方が少しずれていますね。しかし、それも仕方のないことなのかもしません。日本では、デフレが続き、40歳台以下の人では、そもそも、デフレでなかった時期などものごころついてから記憶がないという有様ですから。しかし、デフレで利益が減っていくのと、そうではなくて利益が減っていくのとでは全くわけが違います。日本は、過去20年もの間、デフレだったので、とにかく利益さえたくさんでていれば問題なし、利益が減っていくようであれば問題という考え方が定着してしまったようです。

アマゾンCEO ベゾス氏

確かに、デフレ期であれば、利益を確実に毎年確保して、減益になっても、わずかという企業が素晴らしいということになります。そうして、デフレ期には、多くの企業が設備投資も必要最低限しかしないし、人材投資も必要最低限ということになります。そうして、銀行などからも、ほとんど借金をしなくなります。それはデフレで国内では、モノやサービスがあまり売れない、円高で輸出もふるわないどころか、日本で生産などしていては、生産コストが割高になため、海外に生産拠点や販売拠点を移すということになります。そうして、このようなにしてデフレを克服したか、最小限の影響にとどめた企業が優秀ということになってしまいます。

amazonの書籍ピッキング・センター
しかし、デフレ・円高が是正され、インフレ気味、円安気味ということになれば、今度は、上記のアマゾンのように、将来に向けて、技術のある会社を買収したり、技術のある人をヘッドハンティングしたり、次世代を担う人を雇用(アメリカでは日本のような新卒の定期採用はありません)したり、あるいは、既存の設備で古くなったものを買い替えたり、さらに、効率の良くなるものを新規導入します。

なぜなら、デフレのときには時がたてば、お金の価値があがるので、なるべくお金を手元においておくのが賢い選択ですが、インフレ気味あるいは、インフレと いうことになれば、手元にお金を長い間おいておけば、お金の価値は減るので、どんどん投資したほうが良いということになるからです。場合によっては、手元 にお金がなくても、借金をしても投資ということになります。これは、規模は小さいですが、個人の消費でも同じことです。だから、少なくとも日本のようなデ フレでない、アメリカの企業のamazonが、減益をしているということは、ネガティブなことではなく、ポジティブなことなのです。だから、amzonは これからも、発展していくのです。


こうして、amazonのように、どんどん投資をする会社が増えてくれば、日本のデフレも解消されるわけです。何やら、借金するとか、利益が減少などというと、悪いことと決めつける愚かな人もいるようですが、確かに返済不能なほどの借金をしたり、単なるミスで利益が減少というのであれば、悪いことですが、そうではなくて、現在のアマゾンのように将来のために借金をしたり、利益を減らしているというのであれば、何も悪いことではなく、むしろ良いことです。

そもそも、バブル崩壊後から、これだけ、デフレが続いたのは、多くの企業が不良債権の解消や、銀行への借金を返済することばかりして、あまりにも借金をしない、あまりにも減益しない企業が増えたからです。このことによって生じる不況をそれまで日本に例がなかったということで、野村総研のリチャード・クー氏はバランスシート不況と名づけました。とにかく、企業が新しいことに挑戦するため適切な時期に適切な借金をしたり、減益にするというのが、本来の正しい姿です。企業がこうなれば、市中にもお金がたくさん出回り、デフレも解消されます。

ドル86円前半、アベノミクス期待で2年4カ月ぶり高値
 そうして、こういうことを狙っているのが、他でもない、安部総理の経済対策である、アベノミクスなのです。しかし、世の中には、この流れを理解せずアベノ ミクスを批判して、何とか骨抜きにしてやろうという連中がうようよしています。しかし、このままデフレで良いはずがありません。私たちは、こんな馬鹿な連 中の世迷い言になどつきあっている暇などありません。このような連中は、手段を選ばす捻り潰して前に進むべきです。

来年はアベノミクス反対派を徹底的に捻り潰す!!?
私たちは、このアベノミクスを理解して、支持して、日本にもamzonのように、減収する会社が多数になること、また、amazonのようになるため、借金をする会社が多数でてくることを支持すべきです。そうして、アベノミクスがが奏功したとしても、デフレのときのように借金もせず、減益もしない会社というのは、駄目な会社であるとみなすべきです。これは、会社だけでなく、政府だって同じことです。政府が、借金をしてでも、インフラ整備などを熱心にする国は発展し、税収も増えていきますが、そうではないような国は、たとえ借金がゼロでも発展せず、税収も減少し将来はしぼんていきます。実際関東大震災のときの政府は、外国から多額の借金をしてまで、復興を急ぎました。先の民主党政権とは随分違います。


これからは、考え方を変えなければなりません。借金駄目とか、減益駄目という方は、これからの企業ではやっていげません。民主党の方々と同じように、表舞台からは姿を消すべきです。そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

もう少しで、新年です。皆さん、良い年の瀬と、良い新年をお迎え下さい!!

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