2008年1月5日土曜日
年金問題福田総理大臣があやまり、マスコミが突付くと役人がぬか喜びする!!-政治家に対するヒント「歴史に学んで役人退治を!!」
上は歴史上名高い本能寺の変の動画です。ご存知の通り、明智光秀の謀反により、時の権力者というより、歴史上稀に見る天才でありチェンジリーダーである織田信長が、守旧派により滅ぼされてしまいます。この歴史の瞬間は、現代にも大きな影響を与えていると私は思います。
今朝のニュースを見ていたら、また福田総理大臣がでてきて、年金問題について謝っていました。もうこんなことは、やめるべきです。福田総理大臣に年金問題の責任は全くありません。舛添大臣にもその責任はありません。いや、ほとんどすべての政治家に責任はありません。
責任を負わなければならないのは、役人です。それも、いわゆる一部のエリート官僚です。福田総理大臣が謝れば謝るほど、舛添大臣が謝れば謝るほど、マスコミが追求すればするほど、ほくそえんでいるのはエリート官僚です。歴代のエリート官僚にこれらの責任があります。
これを見た人は、確かに役人に責任はあるかもしれないが、それを統治すべき政治家にも責任があるというかもしれません。確かにそれはそうかもしれません。しかし、これはヨーロッパやアメリカには当てはまります。しかし、日本には特殊事情があるのです。それも、積年の特殊事情です。だから、私は、日本国内では、すべての政治家には今回の問題に関して全く責任がないと言い切ります。
これは、歴史を遡ると良くわかります。日本には、権力の二重構造というのが昔からあります。これは、実は日本人の性癖といっても良いものです。日本では、この悪しき性癖が残念ながら過去の古い時代から継承されています。その一方で、世界に誇ってもいい、過去の性癖の断絶があります。
この過去の性癖の断絶とは何でしょうか?それは、宗教紛争の根絶です。世界各国にいわゆる宗教対立は、たくさんあります。皆さんご存知でしょうからここには、詳しくは述べませんが、パレスチナの問題にせよ、ナチスのユダヤ教徒弾圧にせよ、とにかく世界には宗教対立による戦争や紛争や対立が枚挙に暇がないくらいです。日本国内にはありません。あるという人もあるかもしれませんが、そんな人は重箱の隅をつついているに過ぎません。他国と比較すれば、日本には宗教紛争いや、宗教対立ですら全くありません。
これは、なぜでしょうか。まず、日本には、八百万の神という考えがもとからあり、多くの神を受け入れるという土壌があったことです。しかし、それでも日本にも宗教紛争や対立が起こる可能性はありました。しかし、その根を絶ってしまった人がいます。それは、織田信長です。織田信長は、いわゆる一向宗徒を根絶やしにしました。信長は、一向宗徒に対して、弾圧どころではなく、根絶やしにするという恐るべき方針をもって臨みました。情け容赦なく、一向宗徒の女子供も、赤子も全部根絶やしにせよと部下に命じ、実行させました。当時は仏を恐れぬ諸行とされ、非難されました。しかし、現在から過去を振り返ると、信長の行動は正しかったといえます。もし、このとき信長がこれほと厳しい弾圧をしなければ、日本にも宗教対立の根は残り、今頃日本も外国のように宗教紛争や対立が絶えなかったかもしれません。
ところが、権力の二重構造というもう一つの災厄の種が残ってしまいました。信長がもう一つ実行しようとして、できなかったことがあります。それは、立憲君主制の確立です。そこまで考えていたかどうかはわかりませんが、歴史学者はそう認識しているかもしれません。私はももっと深いものがあると思っています。それは、織田信長は権力の二重構造を廃止しょうとしたということです。すなわち、当時の武家、天皇家のいびつな関係を正そうとしたのです。
当時というより、相当前から日本には権力の二重構造がありました。すなわち、鎌倉幕府以来、日本国の統治は武家が実質上行っていたのですが、建前上は天皇が日本の統治者であるという二重構造です。信長はこれを打ち破ろうとしました。彼は自らが日本の統治者である王であるとして、この二重権力構造を打ち破ろうとしたのです。事実安土城には、天皇を迎える場所があったことが最近の研究で明らかになっています。その場所を安土城の天守閣が見下ろすということで、完全に権力の二重構造の破壊を目論んでいたことがわかります。ただし、信長は世界の歴史や事情に通じていたとから、ヨーロッパにおける政教分離とローマ法王の位置づけに関しても理解していたでしょう。おそらく彼が目指したのは、天皇家は、神道を司るヨーロッパで言えば、ローマ法王のような存在、自らは強大な権力を持つ立憲君主という位置づけであり、政教分離を狙っていたのだと思います。
信長のこうした、革新的な考えは、当時誰にも理解できなかったでしょう。明智光秀は家柄も良く、頭の良い優秀な人だったようですが、いわゆる天才ではなく秀才肌であり、彼にも到底理解できなかったでしょう。光秀に限らす当時の誰にもこれは、理解できなかったことでしょう。信長はあまりにも革新的だったのです。当時の日本からすれば、先進的なローマ法王庁から派遣されていたヨーロッパの宣教師ですらも理解できなかったようで、ローマ法王庁に対して「信長は驕り高ぶり、自らを王として民に崇め奉られようとしている」などと報告した記録が残っています。当時の誰にも理解されなかったが故に、信長は本能寺の変によって滅ぼされてしまいました。
そのため、日本には権力二重構造という考え方がそのまま残ってしまいました。大東亜戦争(太平洋戦争)も天皇陛下は開戦まではできるだけ避けるという考えをもっていたのですが、これを当時の軍部が無視して戦争に踏み切りました。それ以外にも、軍参謀による独断専行などの他国にはありえない二重構造が見られました。この軍部による二重構造は、戦争に負けて軍隊が解体され実質上なくなりました。しかし、国政の中には、残ってしまいました。すなわち、高級官僚と国政を司る大臣という関係です。敗戦直後はそうでもありませんでしが、復興が進むうちに自信をつけた、高級官僚の方は、日本は自分たちが動かしていると思うようになりました。それが、現代に至るまで続いています。
実は企業の中、特に大企業の中にもこうした考えがつい最近まで、温存し続けました。膨大な不良債権の山は、その象徴です。社長などのトップマネジメントが知らないままにこうした、不良債権の存在は隠し続けられました。まさしく権力の二重構造です。いや、不良債権のない時代でも、いわゆるお神輿(みこし)経営として、経営者は何も知らなくても、実質上下のものが全部司るということが、平然と行われてきました。しかし、ここ数年の努力でこれは払拭されたかに見えます。しかし、権力の二重構造という考え方が残っている以上また似たようなことが起こらないという確証はありません。私たち日本人は、権力の二重構造を当たり前、必然と思い続けてきたのですから・・・。そうではなくても、仕方のないものとあきらめてきたのですから。
今こそ、この二重構造を断ち切らなければなりません。そうでなければ、第二の年金問題、第二の薬害(C型肝炎問題)、その他役人が介在している理不尽な問題が起こり続けます。卑近なところでは、とんでもない天下りも起こり続けます。役人天国は続きます。
では、権力の二重構造を断ち切るにはどうしたら良いのでしょうか?そのためには、今こそ信長の英断を生かすときです。ただし、英断は英断として、信長のやり方をそのまま実行したのでは、信長と同じ運命をたどってしまいます。英断する側が滅んでしまっては、英断で終わってしまい実行はできません。自らは滅ぼされないようにして、一向宗徒を根絶やしにしたように、高級官僚のうち腐ったものは、根絶やしにするのです。
ただし、方法として、新たな立法をするとか、表立って行動してはそれこそ腐っていない役人からも反感をかい、総スカンを喰らって、実行者は信長と同じ運命をたどることでしょう。小池元防衛大臣は、守屋次官を解任しましたが、あれを大きな規模で行うのです。小池防衛大臣は自ら退任しましたが、これは、事務次官を解任する大臣は自ら辞めるくらいの大きな覚悟ないとできないのだということを印象づけ、役人を大いに勇気付けたことでしょう。そうした意味からは、小池大臣は絶対に辞任すべきではありませんでした。大臣を辞めずに、事務次官を少なくとも、あと二三人、解任するべきです。省庁は別にどこでも構いません。元守屋次官のように、たたいて埃の出る解任しやすいものから解任します。
それだけではありません。大きな規模で、できれば、日本政府を構成している各省庁の上から1,000人程度をなんだかんだと理由をつけて解任するのです。それも、あたかも一人ひとりの、解任は、他の解任とは全く無関係で、個々人の特殊事情によるものとして行なうのです。これは、用意周到に短くて5年、長ければ、10年くらいかけて行います。これ以上時間をかける間延びして、効果は半減します。無論解任された、役人は、政府の外郭団体などには、天下りできないようにします。いわゆる社会的抹殺であり、現代のような柔(やわ)な時代では、戦国時代の皆殺しのようなものです。
これらを実行するにおいては、無論マスコミなどにその全貌を発表するなどの愚かなことをしてはいけません。組織だって計画的に、逐次目立たない形で行っていきます。ある程度年月がたって、マスコミなどが気がついたときには、ときすでに遅しという形にします。しかし、小心者、事なかれ主義の役人にとっては、心底恐ろしいことになると思います。そのときには、先日NHKで報道されていた、ワーキングプアの今までの自分の生き方を悔悟して動悸する若者のように、ドロップアウトされた役人が報道されるかもしれません。目に浮かぶようです。
具体的なやり方は、先に述べたとおり、目立つように新たな立法をする必要はありません。それこそ、防衛省の服務規律違反のようなものでも良いわけです。その他すでにある法律などを活用します。法律には必ずといって良いほど盲点があり、この盲点を利用した形で、目立たないように、かなり厳格に適用し次々と実行します。その事実は現職の役人にも伝わり、日本国政府の組織に抗ったものの末路はこうなるということで、政治家のことも良く聞くようになり、国民の公僕たるべき自らのありかたを悟ることになるでしょう。
これは、一度で終わらせません。一回成功しても、50年もたてばまた、元に戻りかけていくと思います。そのときには、役人の腐れ具合の規模あわせて、行うのです。いや、日本という国が続く限り、役人の腐敗が生じた場合には必ず行い続けます。
ここで必要になるのは、知識でも知恵でもありません。政治家の良心と、英断です。初めてこれを行った、政治家は信長と同じように偉業を達成した政治家として、歴史に残るかもしれません。
ただし、まともに働いている役人もいるわけですから、これはそうした人に当てはまるわけではありません。しかし、役人の皆様には言っておきます。まともに働いているかどうかは、あなたの判断基準によって行われる筋合いのものではありません。あくまで、第三者のモノサシによるべきものです。あなたのモノサシは、自分では普通だと思っている人の中にも、世間一般からすると相当ずれいる人がいると、私は断言します。
さらに、役人の皆様に、私が書いていることは、非常に理不尽でこれをご覧になった方の中には、悲憤慷慨する方もいらっしゃると思います。しかし、よく考えてみてください。民間企業では、これは当たり前のことです。働かない人は、処断されます。一所懸命働いたつもりでいても、消費者に気に入ってもらえなければ、利益になりません。利益にならない人も処断されます。どんなに雄弁であって、人気があったとしても、自らの担当領域ではっきり成果を上げられない人は処断されます。
どんなに自分では、良い考えを持っていると思っても、能力があったとしても、会社が倒産すればもともこもありません。官庁には、こうしたタガがないので、人工的にタガを作ろうと提案しているだけです。このタガは通常役所以外では、どこに行ってもあるもので、タガのない世界に行こうとしたら、死ぬしかありません。こうしたタガがあるから、お客様に気に入られようと努力し報われた場合は、それが生きがいとなります。私は、人工的にタガのない社会をつくっている、役所の方が民間企業より、余程奇異に写ります。
このようなことを考えるのは、私だけでしょうか?世の中には、私より頭の良い人が大勢いますから、もう同じようなことをずっと以前に考えている人がいるかもしれません。いや、もう行動しているかもしれません。今回の守屋氏の騒動は、その発端かもしれません。私が考えるよりも随分前から、水面下で着々と準備が進んでいるのかもしれません。高級官僚諸君はお気をつけあそばせ!!一瞬先は闇です。闇に入ってもいつでも明るい窓口を探せるよう、今から準備し、常日頃から本当の能力を養うように努力しましょう!!
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2 件のコメント:
役人は、自分の力でなり 政治家は、国民に選ばれたのである。
poor様コメント有難うございます。確かに、政治家は国民に選ばれているわけで、国民の信託があるわけです。
役人は自分でなるわけですから、国民の信託はないわけです。国民の信託のないものは、国政を動かす中心にはなれないはずです。あくまでも、公僕であることを忘れてはいけないと思います。
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