週末のまとめ買いや「お取り寄せ」などの需要に合わせ、ここ2~3年は冷蔵庫の大容量化が顕著だ。各メーカーとも400~450Lクラスは当たり 前、500L以上のものがズラリとラインアップし、家電量販店の店頭を彩っている。ただし、キッチンスペースには限りがあるため、「これまでの冷蔵庫と同 じスペースに設置可能」「大容量」しかも「圧倒的に省エネ」というのが最新冷蔵庫の行き着いた答えだった。
省エネ性の追求によって製氷室や冷凍室などの冷凍機能を冷蔵庫の真ん中に集めて配置することが主流となり、使い勝手に配慮した“真ん中野菜室”が姿を消しつつあるのは、昨年秋の新製品についての記事でもお伝えしたとおりだ(詳しくはこちら)。
ところが、こうした“コンパクトさや省エネ性の追求”とは一線を画し、さらなる大容量化を進めた新タイプの冷蔵庫「Side-By-Side(サ イド・バイ・サイド)」が日立アプライアンスから登場した。内容積は、これまで業界最大だった同社の602Lを上回る615L。本体幅が910mmと大型 化しただけでなく、新しいスタイルを採用しているのが特徴だ。
その「サイド・バイ・サイド」スタイルとは、米国ゼネラル・エレクトリック(GE)社やドイツのリープヘル社など、欧米のメーカーが多く採用して いるレイアウト。欧米では冷蔵室と冷凍室が左右に並ぶようにレイアウトされた、2ドアタイプのものを指す。このレイアウトを日本の食文化に合わせ、冷凍室 を左、冷蔵室を右上、野菜室を右下にレイアウトした3ドアタイプにして開発したのが今回の新製品となる。
商品そのものに関しては、日経トレンディーのサイトをご覧になっていただきたい。
日立アプライアンス 「Side-By-Side(サイド・バイ・サイド)」R-SBS6200。予想実売価格は50万円前後(4月13日発売)。カラーはクリスタルシルバー
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090324/1024898/?P=1
大型冷蔵庫のあるお洒落なシステムキッチンで冷凍餃子を食べるのか?
本日は久しぶりに「レストラン」と銘打つブログにふさわしいものになったと思います。以前はこのような内容も良く書いていたのですが、最近はご無沙汰でした。この方面の記事を待ち望まれていた方々、是非ご覧になってください!!
最近、大きな冷蔵庫が売れ筋である。私は、2ほど前に、オーブンレンジおよびオーブン調理の素材などに関して、日本の最後のフロンティア(手付かずのという意味)ホーム関連市場であることを指摘してきました。最近の冷蔵庫の大型化は、その傾向がさらに顕著になってきていることと関係があると思います。
さ て、2年前ほどに、私は最近は、新しい住宅を購入すると、そこにはおしゃれなシステム・キッチンのついたダイニング・ルームが設置されており、システム・ キッチンには必ずといっていいほどオーブンが設置されていることを掲載しました。ところが、このシステム・キッチンがほとんど活用されていないことが多い ことを指摘しました。
事実、日本の家庭では、今でもあまりオーブンを活用はしていません。なぜかといえば、アメリカのようにスーパーなどで、オーブン関連 の素材が豊富に陳列されていることがないためであると書きました。いまでも、新婚家庭などで、若い奥さんが、オーブンで冷凍ピザを焼いて、真っ黒こげにし て、結局その後はオーブンは使っていないなどという話をききます。使いたくても、使えないというのが実情のようで、多くの家庭でオーブンはただ温めるだけに使うというのが実体のようです。
最 近の大型冷蔵庫の普及は、冷凍食品のまとめ買いのためなどといわれてますが、確かにそのような背景もありますが、私はそれだけではないと思っています。や はり、今の時代は、より本質的なものが求められる時代になってきているのではないかと思います。安心・安全を求めるのと同時に、いわゆるホンモノを求める傾向が強くなってきているのだと思います。そのため、食事でもできれば、手作りというニーズは高まっ てきているのだと思います。
ただし、手作りとはいっても、本当に昔のようにはできないというのが実情だと思います。さらには、日本には、西洋 料理の伝統がほとんど根付いていません。このグルメの時代にそんな馬鹿な!という人もいるかもしれませんが、日本には本当の意味で未だ西洋料理の伝統は根 付いていません。西洋料理の基本は、やはり、オーブン調理です。しかし、未だ結局日本には根付いていません。それに関しては、西洋などと違って、家庭で オーブン調理をしやすくするための、商品などが日本ではほとんど提供されていないということがあります。これに関しては、詳細に関しては、この記事の下の ほうの【関連記事】の中の、「オーブン調理が普及する欧米(1)~(4)」をご覧になってください。
だからこそ、私は、現在これら家庭でオーブン調理をしやすくするための、商品をなどを提供することが、日本最後の フロンティアホーム関連市場になる可能性が高いということを主張しました。現在のこうした大型冷蔵庫の普及は、実はこのフロンティアホーム市場を拡大する ための支援にもなっていると考えられます。それは、アメリカの冷蔵庫の使い方をみていても、明らかです。アメリカでは、大量に食材を買い込み、肉類は、 オーブンでローストして、ロースト・ビーフや、ロースト・チキンとして冷蔵庫の中に格納して保存食品として用います。また、オーブン調理向けの加工食品も 大量に保存したりします。これらは、冷蔵庫から取り出して、20分~30分くらいもオーブンで調理すれば、立派な食事となります。
今、日本の家庭、それも、10年前くらいからの新築の住宅に入った家庭には、必ずといっていいくらい、お洒落なダ イニングルームが設置されています。ダイニング・ルームには無論お洒落なシステム・キッチンがついています。システム・キッチンには、オーブンが設置され ているのが普通です。今度はそうした日本のキッチンに、大型冷蔵庫が設置されるようになるわけです。これで、日本も、欧米とほぼ同じようなキッチンになる わけです。そうして、和食はもちろん、本格的に洋食をつくる環境も整ったことになります。
ただし、最近地方都市などでは事情が違うことが良くわかりました。こちらは、函館ですが、函館の新築マンションに 行って驚いたのは、確かにシステムキッチンは設置されているのですが、オープンは設置されていませんでした。それで、案内をしてくれた人に「なぜ、 オーブンは設置されていないの」と聴いてみました。その答えは、「オーブンは特注でつけることはできます。でも、最近の人は料理をしないから、オーブンを特注す人はほとんどいません」というものでした。この説明には、私自身、函館にも知人は多く、オーブンを所有し、それを用いて料理をしている家庭も少なからず知っていますので、すこしカチンときました。でも、こうした説明をするくらですから、そうではない家庭もかなり多いのだと思います。
これは、やはり地方都市だからだと思い ます。地方都市は金融危機がおこる前から、かなり経済的に疲弊していました。だから、まだ、気持ち的に余裕がないというのが実情なのかもしれません。都市部では随分まえから普及していますが、これは少なくとも料理をしている、あるいはしようとしているということの現われだと思います。しかし、その都市部ですらなかなかできる環境にないという状況なのだと思います。函館のありようは、都市部の5年 前~10年前くらいの姿なのだと思います。
だから、都市部と、そうでないところでは、分けて考える必要がると思います。しかし、地方でも5年もたてば、同じようになるのではないかと思います。そこで、皆さんにお尋ねしたいのですが、では、こうした欧米と同じようなお洒落な環境が整ったとして、そこで皆 さんは何を食されるのでしょうか?冷凍餃子や、冷凍ピザでしょぅか?それとも、オーブンなどつかわなくても、ほとんどがフライパンや鍋で用が足りる既存の和食や、カレーライスやハンバーグやステーキなどの洋食のみなのでしょうか?
それは、それでも良いとは思いますが、それだけだと寂しすぎるような気がします。何のために、大型冷蔵庫やお洒落なシステムキッチンを設置したのかわからなくなります。なにしろ、いわゆるシステムキッチンは、本格的な欧風の家庭料理などを料理するのに便利なようにつくられているわけです。排煙や油対策のためにグリース・トラップも設置するなど、そのために計算されて作られています。和食やオーブンを使わない料理だけなら、旧来のものでも良いわけで、とても勿体ない設備ということになります。
最近のシステム・キッチンや大型冷蔵庫の普及は目覚しい。しかし、このような設備が整ったところで、食するのが、冷凍餃子や冷凍ピザであれば、あまりに空しくはないだろうか?この環境を最大限活かしてみたくなるのが人情ではなかろうか?
やはり、本格的な西洋料理も作って食べてみたいというのが人情ではないでしょうか?本格的な、ローストビーフと か、ローストチキンとか、その他の野菜料理とかいくらでもあります。ロースト・ビーフやチキンとはいっても、お肉屋さん屋スーパーで売っているコールド・ ロースト・ビーフではなく、出来立ては全く味が違います。ピザなども、出来立てはやはり味が違います。それに、ローストビーフなど、脂肪分が落ちて、ステーキなどよりはるかにヘルシーです。
その他、オーブン調理の数は山ほどあります。しかも、オーブンを使えば、これら を大量につくることができます。オーブン調理など慣れてしまえば日本人なら誰でもできることです。むしろ簡単です。西欧のスーパーだと、オーガニックの冷凍オーブン調理用食品が大量・多種に販売されています。そうです。西欧の主婦などは、オーブンで楽をする技術を心得ています。日本でもできないことはありません。だからこそ私は、最近の大型 冷蔵庫の普及は、日本最後のフロンティアホーム関連市場の発展に寄与するものであると評価しているのです。
そうして、それは、今度こそ、日本での本格的な西洋料理というより西洋の食文化の導入ということになつながると思います。現在日本で、作られている洋食等は、西欧の食文化のごく一部を切り取って導入しているにすぎません。レストランで提供している料理が西洋料理のすべてというわけではありません。だから、どうしても偏りがでてしまいあまり健康に良くないという側面もあります。しかし、全体的にとり入れることができれば、もっとヘルシーなものになると思います。
さらには、味にうるさい日本人のことですから、本格的な和食と洋食のコラボレーションも起こってくるのではないでしょうか?今や、和食は世界を席巻しており、フレンチのシェフが昆布で出汁をとる時代です。それに、和食といいながら、西欧の人たちが食べやすいようにいろいろとアレンジなどしています。このあたりは、本当に何故、日本の小売業が未だに、なぜ挑戦しないのか私は、少し理解に苦しむところがあます。既存の食材を既存の方法で料理することを前提にしてだけものを売っていては、最早ほとんど改善の余地もなく、目先を変えようと思えば、安くするしかなくなってしまいます。やはり、なんらかのイノベーションを起こしていく必要があると、私は思うのですが?皆さんは、どう思われますか?
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YUTAKARLSON、USA 市長からのお願い
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